JP2610081B2 - 時計の指針位置検出装置 - Google Patents

時計の指針位置検出装置

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JP2610081B2
JP2610081B2 JP28393992A JP28393992A JP2610081B2 JP 2610081 B2 JP2610081 B2 JP 2610081B2 JP 28393992 A JP28393992 A JP 28393992A JP 28393992 A JP28393992 A JP 28393992A JP 2610081 B2 JP2610081 B2 JP 2610081B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電波時計などに適用さ
れる指針位置検出装置に係り、特に手動にて指針位置を
修正可能な時計の指針位置検出装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電波時計は、ラジオ局から発せられる所
定周波数の正時信号あるいは時刻コード信号を受信し、
この受信信号に基づいて、いわゆる帰零などを行う機能
を有しているが、帰零の際、指針の位置を正確に正時に
合わせるなどのため、指針位置検出装置が設けられてい
る。
【0003】従来のこの種の指針位置検出装置として
は、たとえば、光センサの発光素子、受光素子を時計用
文字板、指針あるいはガラスの所定箇所に配置し、発光
素子から発せられた光を直接、あるいは反射板で反射さ
せた光を間接的に受光素子で受光して指針位置を検出す
るものや、発光素子および受光素子の代わりに磁石と感
磁性素子を用いたものが提案されている(たとえば、実
開昭51−149672号、特開昭52−46850号
参照)。また、これらの装置を搭載した時計は、手動
による指針位置の修正も可能である。
【0004】また、従来、特開昭61−118683号
公報に開示されているように、秒針用駆動系における輪
列の各歯車および分時針用駆動系における輪列の各歯車
に透孔を形成し、透孔を介して発光素子と受光素子とを
対向させ、各透孔が正対して発光素子から発せられた光
が受光素子で受光されたときに、たとえば正時として検
出する指針位置検出装置も提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た前者の指針位置検出装置では、装飾的な文字板や外装
にセンサ用の孔あるいは反射板などを設ける必要がある
ため、外観状見栄えが悪くなる。また、時計の外装の数
が多いため、製品毎にセンサの位置決めを行わなければ
ならず、煩雑な手間を要するという欠点がある。
【0006】これに対して、後者の指針位置検出装置で
は、煩雑な調整を要することなく、また外観状の見栄え
を損なうことはないが、手動修正をする場合、分針車に
分針スリップ機構を備えるため、透孔位置と初期の設定
位置とのずれが生じる、いわゆる位相ずれが生じてしま
い、精度の高い位置検出を行うことができないという問
題がある。
【0007】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、煩雑な手間を要さず、外観に影
響を及ぼすことがなく、しかも手動にて指針位置を修正
したとしても位相ずれが生じない時計の指針位置検出装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、カナ部が形成された分針パイプに対し
て輪歯部分がスリップ機構を介して取り付けられた分針
車と、第1のモータの回転速度を少なくとも一の歯車に
より所定の速度まで減速して秒針車を回転させる第1の
駆動系と、第2のモータの回転速度を少なくとも一の歯
車により所定の速度まで減速して分針車を回転させる第
2の駆動系と、所定の位置に第1の光伝達部が形成され
た時針車と、分針パイプのカナ部に噛合され、当該分針
パイプの回転速度を所定の速度まで減速して時針車を回
転させる中間車と、上記中間車と噛合され、手動にて
針パイプと同位相で回転可能な修正軸と、上記時針車の
第1の光伝達部の形成領域と対向するように上記分針パ
イプに固定して設けられ、所定の位置に第2の光伝達部
が形成された回転検出板と、上記第1の光伝達部と上記
第2の光伝達部とが正対したときに出力信号を得る光セ
ンサ部とを有するようにした。
【0009】本発明では、上記時針車の第1の光伝達部
、時針車の周方向に12等分した位置のうちの11箇
所のうちの少なくとも1箇所に形成した。
【0010】本発明では、上記第1の光伝達部を透孔と
して、第2の光伝達部を光反射面として形成し、上記光
センサ部を反射型光センサにより構成し、上記透孔を介
して上記回転検出板との光の授受を行うように配置し
た。
【0011】本発明では、上記第1の光伝達部を光反射
面として、第2の光伝達部を透孔として形成し、上記光
センサ部を反射型光センサにより構成し、上記透孔を介
して上記回転検出板との光の授受を行うように配置し
た。
【0012】本発明では、上記第1の光伝達部および第
2の光伝達部を透孔として形成し、上記光センサ部を透
過型光センサにより構成し、上記各透孔を介して光の授
受を行うように配置した。
【0013】本発明では、秒針車および秒針車と対向面
を有し第1のモータの回転を秒針車に伝達する歯車の所
定の位置に光伝達部をそれぞれ設け、各光伝達部が正対
したときに出力信号を得る光センサ部を設けた。
【0014】
【作用】本発明によれば、たとえば、ラジオ局からの正
時信号を受信すると、制御系より第1の駆動系および第
2の駆動系に対して帰零動作指示が送出される。帰零動
作指示を受けた第1の駆動系の第1のモータは、時計回
り方向または反時計回り方向に、たとえば高速で回転さ
れる。第1のモータの回転速度は、所定の歯車で所定速
度に減速されて、秒針車に伝達される。
【0015】同様に、帰零動作指示を受けた第2の駆動
系の第2のモータは、時計回り方向または反時計回り方
向に、たとえば高速で回転される。第2のモータの回転
速度は、所定の歯車で所定速度に減速され、分針車に伝
達される。分針車の回転は、そのカナ部により中間車に
伝達され、この中間車を介して修正軸に伝達されるとと
もに、時針車に伝達される。このとき、修正軸は、分針
の軸部である分針パイプと同位相であるため、分針
イプと同速度で回転し、また、時針車は減速された所定
速度で回転する。
【0016】上述した分針パイプの回転に伴い回転検出
板も、分針パイプと同速度で回転する。この回転検出板
と時針車の回転に伴い、やがて回転検出板の第2の光伝
達部と時針車の第1の光伝達部とが互いに対向し正対し
た状態となる。このとき、光センサ部から出力信号とし
て検出信号が制御系に出力される。これにより、制御系
は、分針および時針が正時を指したことを認識する。こ
の場合、分針車にスリップ機構が存在しても、分針パイ
プと時針車は同位相であるので、第1の光伝達部と第2
の光伝達部との正対位置が、初期設定時と誤差を生じる
ことなく一致する。そのため、ほとんど正確に分針およ
び時針の正時位置の検出が行われる。
【0017】また、手動修正時は、修正軸が、手動で時
計回り方向あるいは反時計回り方向に回転される。修正
軸の回転は、中間車を介して分針車の軸部、すなわち分
針パイプに伝達されるとともに、時針車に伝達される。
このとき、分針パイプは修正軸と同位相であるため、修
正軸と同速度で回転し、また、時針車は減速された所定
速度で回転する。分針パイプの回転に伴い、回転検出板
も分針車軸部と同速度で回転する。この回転検出板と時
針車の回転に伴い、やがて回転検出板の第2の光伝達部
と時針車の第1の光伝達部とが互いに対向し正対した状
態となる。このとき、光センサ部から出力信号として検
出信号が制御系に出力される。これにより、制御系は、
分針および時針が正時を指したことを認識する。この場
合、分針車にスリップ機構が存在しても、分針パイプ
時針車は同位相であるので、第1の光伝達部と第2の光
伝達部との正対位置が、初期設定時と誤差を生じること
なく一致する。そのため、ほとんど正確に分針および時
針の正時位置の検出が行われる。
【0018】本発明によれば、時針車の透孔と回転検出
板の光反射面とが正対したときに、反射型光センサの発
光素子から発せられた光が透孔を介して光反射面に到達
し、光反射面で反射された光が、透孔を介して反射型光
センサの受光素子で受光され、このときの検出信号を制
御系が入力したときに、分針および時針が正時を指して
いることが認識される。
【0019】本発明によれば、時針車の光反射面と回転
検出板の透孔とが正対したときに、反射型光センサの発
光素子から発せられた光が透孔を介して光反射面に到達
し、光反射面で反射された光が、透孔を介して反射型光
センサの受光素子で受光され、このときの検出信号を制
御系が入力したときに、分針および時針が正時を指して
いることが認識される。
【0020】本発明によれば、所定の歯車および秒針車
の回転に伴い、やがて歯車の光伝達部と秒針車の光伝達
部とが正対した状態となる。このとき、光センサ部から
出力信号として検出信号が制御系に出力される。これに
より、制御系は、秒針が正時を指したことを認識する。
この場合、秒針車のスリップ機構が存在しないため、ほ
とんど正確に秒針の正時位置の検出が行われる。
【0021】
【実施例】図1は本発明に係るアナログ時計の指針位置
検出装置の一実施例の全体構成を示す断面図、図2は本
発明に係る指針位置検出装置の要部の平面図である。図
において、10は時計本体、20は第1の駆動系として
の秒針駆動系、30は第1の反射型光センサ、40は第
2の駆動系としての分針駆動系、50は時針車、60は
中間車としての日の裏車、70は手動修正軸、80は回
転検出板、90は第2の反射型光センサをそれぞれ示し
ている。
【0022】時計本体10は、下板11と上板13とで
形成される空間内のほぼ中央部に下板11と連結した状
態で中板12が配設され、空間内の下板11、中板1
2、上板13の所定の位置に対して、秒針駆動系20、
第1の反射型光センサ30、第2の駆動系40、時針車
50、日の裏車60、手動修正軸70および第2の反射
型光センサ90が固定あるいは軸支されている。
【0023】秒針駆動系20は、第1のステッピングモ
ータ21、第1の5番車22および秒針車23により構
成されている。第1のステッピングモータ21は、ステ
ータ21aが中板12に載置され、ロータ21bが中板
12と上板13とに軸支されており、図示しない制御系
により回転方向、回転角度および回転速度が制御され
る。
【0024】第1の5番車22は、中板12および上板
13に軸支され、輪歯部分が第1のステッピングモータ
21のロータ21bと噛合されて、ロータ21bの回転
速度を所定速度に減速させる。この第1の5番車22
は、たとえば15秒に1回転するように構成されてお
り、秒針車23との重合領域の一部にはスリット状の透
孔22aが形成されている。
【0025】秒針車23は、その軸部の一端が上板13
に軸支され、他端側は中板12を下板11側に貫通し、
その他端側には秒針軸23aが圧入されている。秒針軸
23aは、後記する下板11を貫通し時計の文字板など
が形成される表面側に突出した分針車の軸部である分針
パイプ44aの貫通口44bに貫挿されており、その先
端には図示しない秒針が取り付けられる。秒針車23a
は、60秒に1回転するように、秒針カナが第1の5番
車22のカナと噛合されている。また、秒針車23の第
1の5番車22との重合領域の一部には、第1の5番車
22に形成された透孔22aと対向するように光反射面
23bが形成されている。このような秒針駆動系20
は、光反射面23bが透孔22aと互いに重ね合わされ
た状態、すなわち正対した状態のときに、秒針が正時を
指すように構成されている。
【0026】第1の反射型光センサ30は、発光素子と
受光素子とが並設され、これら発光素子の発光部および
受光素子の受光面が、上板13に形成された透孔13a
を介し、さらに第1の5番車22の透孔22aを介して
秒針車23の光反射面23bが形成された面を臨むよう
に上板13上に配設されている。第1の反射型光センサ
30は、発光素子から発せられた光が、透孔13a,2
2aを介して秒針車23に到達し、かつ、光反射面23
bで反射された光を透孔13a,22aを介して受光素
子で受光したときにのみ、ハイレベルの検出信号を図示
しない制御系に出力する。
【0027】分針駆動系40は、第2のステッピングモ
ータ41、第2の5番車42、3番車43および分針車
44により構成されている。第2のステッピングモータ
41は、ステータ41aが下板11に載置され、ロータ
41bが下板11と上板13とに軸支されており、図示
しない制御系により回転方向、回転角度および回転速度
が制御される。
【0028】第2の5番車42は、中板12および上板
13に軸支され、輪歯部分が第2のステッピングモータ
41のロータ41bと噛合されて、ロータ41bの回転
速度を所定速度に減速させる。
【0029】3番車43は、軸部の一端が上板13に軸
支され、他端側が中板12を貫通した状態で配設されて
おり、輪歯部分が第2の5番車41のカナ部と噛合され
ている。
【0030】分針車44は、中央部に貫通口44bが形
成された略T字形状をなし、分針パイプ44aの一端が
中板12に軸支され、他端側の軸部44aは下板11を
貫通し時計の文字板などが形成される表面側に突出した
時針車50の時針パイプ50aの貫通口50bに貫挿さ
れており、その先端には図示しない分針が取り付けられ
る。分針車44は、60分に1回転するように構成され
ており、また、上述したように貫通口44bには秒針軸
23aが貫挿されており、その輪歯部分は、3番車43
のカナ部と噛合されている。このような分針車44は、
いわゆるスリップ機構を備え、その輪歯部分は、分針パ
イプに対してスリップ機構を介して取り付けられてい
る。
【0031】時針車50は、中央部に貫通口50bが形
成された略T字形状をなし、輪歯部分が時計本体10内
に配設され、時針パイプ50aは下板11を貫通して時
計の文字板側に突出しており、その先端には図示しない
時針が取り付けられる。時針車50は、1時間で30°
回転し、12時間で1回転するように構成されており、
また、上述したように貫通口50bには分針パイプ44
aが貫挿されている。時針車50の分針車44との対向
面50cには、第1の光伝達部としての透孔50dが形
成されている。
【0032】日の裏車60は、下板11に形成された突
部11aに対して軸支されており、輪歯部分が分針車4
4の分針パイプ44aと噛合され、カナ部が時針車50
の輪歯部分と噛合されており、分針車44の回転速度を
所定速度に減速して時針車50に伝達する。また、日の
裏車60は、N(Nは正の整数)時間に1回転するよう
に構成されており、その輪歯部分は、手動修正軸70の
修正カナ70aと噛合し、かつ一部が回転検出板80の
一部と対向するように配設されている。
【0033】手動修正軸70は、略T字形状をなし、そ
の先端の修正カナ70aは上板13に形成された開口1
3bを貫挿した状態で下板11に形成された突部11b
に対して軸支されており、頭部70bは上板13から時
計本体10外に突出した状態で配置されている。手動修
正軸70は、分針車44と同位相で、60分に1回転す
るように構成されており、上述したように修正カナ70
aに日の裏車60の輪歯部分が噛合され、分針駆動系4
0により分針車44が駆動されているときには日の裏車
60を介して分針車44と同相で回転するとともに、分
針駆動系40の非作動時には、頭部70bを回転させる
ことにより指針位置の手動修正可能に構成されている。
【0034】回転検出板80は、円板状をなし、その中
央部は分針車44の回転に応じて回転するように、分針
車44と時針車50との間の分針車44の軸部(分針パ
イプ)44aに対して軸を略一致させて固定されてい
る。また、回転検出板80の時針車50の面50cと対
向する領域の一部には図3に示すように透孔50dと対
向するように、第2の光伝達部としての光反射面80a
が形成されている。
【0035】第2の反射型光センサ90は、発光素子と
受光素子とが並設され、これら発光素子の発光部および
受光素子の受光面が、下板11に形成された透孔11c
を介し、さらに時針車50に形成された透孔50dを介
し、回転検出板80の光反射面80aが形成された面8
0bを臨むように下板11上に配設されている。第2の
反射型光センサ90は、発光素子から発せられた光が、
透孔50d介して回転検出板80の面80bに到達し、
かつ、光反射面80aで反射された光を透孔50dを介
して受光素子で受光したときにのみ、ハイレベルの検出
信号を図示しない制御系に出力する。
【0036】なお、回転検出板80の光反射面80aと
時針車50の透孔50dとの関係は、光反射面80aが
透孔50dと正対した状態のときに、図示しない分針お
よび時針が正時を指すように設定されている。
【0037】次に、上記構成による動作を説明する。た
とえば、ラジオ局からの正時信号を図示しない電波受信
系で受信すると、図示しない制御系より秒針駆動系20
および分針駆動系40に対して帰零動作指示が送出され
る。帰零動作指示を受けた秒針駆動系20の第1のステ
ッピングモータ21は、時計回り方向または反時計回り
方向に、たとえば高速で回転される。第1のステッピン
グモータ21のロータ21bの回転速度は、第1の5番
車22で所定速度に減速されて、秒針車23に伝達され
る。
【0038】この第1の5番車22および秒針車23の
回転に伴い、やがて秒針車23の光反射面23bと第1
の5番車22の透孔22aとが互いに対向し正対した状
態となる。このとき、第1の反射型光センサ30の発光
素子から発せられた光が、透孔13a,22aを介して
秒針車23の光反射面23bに到達し、ここで反射され
る。この反射光は透孔13a,22aを介して受光素子
で受光される。その結果、ハイレベルの検出信号が図示
しない制御系に出力される。これにより、制御系は、図
示しない秒針が正時を指したことを認識する。この場
合、秒針車のスリップ機構が存在しないため、ほとんど
正確に秒針の正時位置の検出が行われる。
【0039】同様に、帰零動作指示を受けた分針駆動系
40の第2のステッピングモータ41は、時計回り方向
または反時計回り方向に、たとえば高速で回転される。
第2のステッピングモータ41のロータ41bの回転速
度は、第2の5番車42で所定速度に減速され、さらに
3番車43で減速されて分針車44に伝達される。
【0040】分針車44の回転は、その分針カナ44a
により日の裏車60に伝達され、この日の裏車60の輪
歯部分を介して手動修正軸70の修正カナ70aに伝達
されるとともに、日の裏車60の軸部を介して時針車5
0に伝達される。このとき、手動修正軸70は、分針車
44の分針パイプ44aと同位相であるため、分針車4
4と同速度で回転し、また、時針車50は減速された所
定速度で回転する。
【0041】上述した分針パイプ44aの回転に伴い回
転検出板80も、分針パイプ44aと同速度で回転す
る。この回転検出板80と時針車50の回転に伴い、や
がて時針車50の透孔50dと回転検出板80の光反射
面80aとが互いに対向し正対した状態となる。このと
き、第2の反射型光センサ90の発光素子から発せられ
た光が、透孔50dを介して回転検出板80の光反射面
80aに到達し、ここで反射される。この反射光は透孔
50dを介して受光素子で受光される。その結果、ハイ
レベルの検出信号が図示しない制御系に出力される。こ
れにより、制御系は、図示しない分針および時針が正時
を指したことを認識する。この場合、分針車44にはス
リップ機構が存在するが、分針車44の分針パイプ44
aと時針車50は同位相であるので、透孔50dと光反
射面80aとの対向位置が、初期設定時と誤差を生じる
ことなく一致する。そのため、ほとんど正確に分針およ
び時針の正時位置の検出が行われる。
【0042】また、手動修正時は、手動修正軸70の頭
部70bが、手動で時計回り方向あるいは反時計回り方
向に回転される。手動修正軸70の回転は、日の裏車6
0を介して分針車44の分針パイプ44aに伝達される
とともに、日の裏車60の軸部を介して時針車50に伝
達される。このとき、分針車44の分針パイプ44aは
手動修正軸70と同相であるため、手動修正軸70と同
速度で回転し、また、時針車50は減速された所定速度
で回転する。
【0043】手動修正軸70の手動による回転に伴い、
回転検出板80も分針パイプ44aと同速度で回転す
る。この回転検出板80と時針車50の回転に伴い、や
がて時針車50の透孔50dと回転検出板80の光反射
面80aとが互いに対向し正対した状態となる。このと
き、第2の反射型光センサ90の発光素子から発せられ
た光が、透孔50dを介して回転検出板80の光反射面
80aに到達し、ここで反射される。この反射光は透孔
50dを介して受光素子で受光される。その結果、ハイ
レベルの検出信号が図示しない制御系に出力される。こ
れにより、制御系は、図示しない分針および時針が正時
を指したことを認識する。この場合、分針車44にはス
リップ機構が存在するが、分針車44の軸部(パイプ)
44aと時針車50は同位相であるので、透孔50dと
光反射面80aとの対向位置が、初期設定時と誤差を生
じることなく一致する。そのため、ほとんど正確に分針
および時針の正時位置の検出が行われる。
【0044】以上説明したように、本実施例によれば、
分針車44の分針パイプ44aと手動修正軸70の軸部
70aと日の裏車60の輪歯部分と歯合させて、分針車
44の分針パイプ44aと手動修正軸70とを同位相と
し、かつ、時針車50の所定の位置に透孔50dを設け
るとともに、分針パイプ44aに光反射面80aが形成
された回転検出板80を取り付け、透孔50dと光反射
面80aとが正対したときを正時として設定し、第2の
反射型光センサ90により透孔50dを介して光反射面
80aの反射光を受光したときを正時位置として検出す
るようにしたので、文字板や外装にセンサ用の孔を形成
する必要がなく、外観状の見栄えを損なうことがなく、
各外装毎の位置調整を行うなどの煩雑な手間を要するこ
とがない。また、分針車44の分針パイプ44aと手動
修正軸70および時針車50とは同位相であるため、た
とえ分針スリップ機構があったとしても、回転検出板8
0の光反射面80aと時針車50の透孔50dとの正対
位置がずれることがない。したがって、手動にて指針位
置を修正したとしても、位相ずれが生じることがなく、
高精度な位置検出を実現できる。また、12時間に1回
検出する構成であるため、正時信号のみならず時刻コー
ド信号にも対応可能である。
【0045】なお、本実施例においては、時針車50に
透孔を形成し、回転検出板80に光反射面を形成した構
成としたが、これに限定されるものではなく、時針車5
0に光反射面を形成し、回転検出板80に透孔を形成
し、第2の反射型光センサ90を分針車44側に配置す
る構成としても、上述した同様の効果を得ることができ
る。また、本実施例においては、反射型光センサ90を
用いた例を説明したが、時針車50および回転検出板8
0の両者に透孔を形成することにより、透過型光センサ
を用いることも可能であり、この場合も上述した同様の
効果を得ることができる。
【0046】さらに、本実施例では、12時間に1回検
出するように時針車50には透孔を1箇所形成した構成
としたが,たとえば図4に示すように、時針車50の周
方向に30°ずつ12等分にした位置のうちの1箇所を
除く11箇所に透孔50dを形成することも可能であ
る。これにより、受信ミスが発生した際などには、検出
サイクルを短くできる。つまり、所定時間内に複数回の
修正が可能となり総体的に高精度な時計を提供できる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
文字板や外装にセンサ用の孔を形成する必要がなく、煩
雑な手間を要さず、外観状の見栄えを損なうこともな
い。また、手動にて指針位置を修正したとしても、位相
ずれが生じることがなく、高精度な位置検出を実現でき
る。時針車に複数の第1の光伝達部を形成することによ
り、受信ミスが発生した際などには、検出サイクルを短
くできる。すなわち、所定時間内に複数回の修正が可能
となり総体的に高精度な時計を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアナログ時計の指針位置検出装置
の一実施例の全体構成を示す断面図である。
【図2】本発明に係る指針位置検出装置の要部の平面図
である。
【図3】本発明に係る回転検出板の光反射面の形成パタ
ーン例を示す図である。
【図4】本発明に係る時針車の透孔の形成パターン例を
示す図である。
【符号の説明】
10…時計本体 11…下板 12…中板 13…上板 20…秒針駆動系(第1の駆動系) 21…第1のステッピングモータ 22…第2の5番車 22a…透孔 23…秒針車 23b…光反射面 30…第1の反射型光センサ 40…分針駆動系(第2の駆動系) 41…第2のステッピングモータ 42…第2の5番車 43…3番車 44…分針車 44a…分針パイプ 50…時針車 50d…透孔 60…日の裏車(中間車) 70…手動修正軸 80…回転検出板 80a…光反射面 90…第2の反射型光センサ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カナ部が形成された分針パイプに対して
    輪歯部分がスリップ機構を介して取り付けられた分針車
    と、 第1のモータの回転速度を少なくとも一の歯車により所
    定の速度まで減速して秒針車を回転させる第1の駆動系
    と、 第2のモータの回転速度を少なくとも一の歯車により所
    定の速度まで減速して分針車を回転させる第2の駆動系
    と、 所定の位置に第1の光伝達部が形成された時針車と、 分針パイプのカナ部に噛合され、当該分針パイプの回転
    速度を所定の速度まで減速して時針車を回転させる中間
    車と、 上記中間車と噛合され、手動にて分針パイプと同位相で
    回転可能な修正軸と、 上記時針車の第1の光伝達部の形成領域と対向するよう
    に上記分針パイプに固定して設けられ、所定の位置に第
    2の光伝達部が形成された回転検出板と、 上記第1の光伝達部と上記第2の光伝達部とが正対した
    ときに出力信号を得る光センサ部とを有する ことを特徴とする時計の指針位置検出装置。
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