JP2006284444A - 電子時計、電子時計の指示部材位置検出方法、電子時計の指示部材位置検出プログラム、および記録媒体 - Google Patents

電子時計、電子時計の指示部材位置検出方法、電子時計の指示部材位置検出プログラム、および記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 指示部材位置検出装置の検出性能のばらつきに影響されずに指針の位置を確実に検出できる電子時計、この電子時計の指示部材位置検出方法、電子時計の指示部材位置検出プログラム、および記録媒体を提供すること。
【解決手段】指針位置検出手段を発光素子と受光素子とを有する光検出手段で構成する。指針を1ステップ駆動する毎に指針位置検出手段で指針位置を検出し、2回連続で指針が検出された場合には、検出レベル変更部がコンパレータの基準電圧を上げることで検出感度を下げ検出レベルを変更する。また、指針が1周しても指針が検出されない場合には、検出レベル変更部がコンパレータの基準電圧を下げることで検出感度を上げて検出レベルを変更する。指針の位置検出結果に応じて検出レベルを変更するので、検出性能にばらつきがあっても適切な検出レベルを確保でき、指針を確実に検出できる。
【選択図】 図11

Description

本発明は、アナログ時計などの指示部材を有する電子時計、この電子時計の指示部材位置検出方法、電子時計の指示部材位置検出プログラム、および記録媒体に関する。
指針を駆動するアナログ式の電波修正時計においては、振動や外部磁界等の影響により、指針の送りにミスが生じると、内部の針位置カウンタと実際の指針の位置とに狂いが生じ、時刻コードを受信してもこれを正しく表示できないことがある。そこで、指針の位置と針位置カウンタの値とが一致しているかどうかを確認するため、指針の位置検出を行う必要がある。
この種の電波修正時計における指針位置検出手段としては、例えば発光素子と受光素子とを備える光センサを利用したものが知られている(例えば特許文献1)。
この指針位置検出手段は、位置センサの発光素子と受光素子との間に、指針の回転に連動して動く歯車などの部材が配置されており、これらの部材には、特定の位置に検出光が通るための孔が設けられている。この孔を発光素子から出力される検出光が通り、受光素子が受光すると、前記指針が特定の位置にあることが検出できる。
特開平5−209970号公報
ところで、このような指針位置検出手段を時計に組み込む際には、発光素子および受光素子をそれぞれ時計内に配置し固定する必要があるが、製造工程において発光素子や受光素子の取付誤差が生じる場合がある。このような場合には、発光素子の発光指向性の最大方向と孔の軸とがずれるため、検出光が弱くなって検出がしづらくなることが考えられる。
また、歯車の組立時の位相のずれが生じて検出光が通る孔の位置にずれが生じる場合などでは、特定の位置で検出光が孔を通らなかったり、複数の位置で検出光が検出されたりするなどの検出不良が発生し、指針の位置を確実に検出できない場合がある。
さらに、電波修正時計の電池容量が減って電源電圧が低下した場合などにおいても、発光素子に流れる電流が減少して発光量が低下することにより、検出がしづらくなることが考えられる。このように、指針位置検出手段の検出性能のばらつきにより、確実な検出が行えない場合があるという問題がある。
本発明の目的は、指示部材位置検出装置の検出性能のばらつきに影響されずに指針の位置を確実に検出できる電子時計、この電子時計の指示部材位置検出方法、電子時計の指示部材位置検出プログラム、および記録媒体を提供することである。
本発明の電子時計は、時刻を表示する指示部材と、この指示部材を駆動する指示部材駆動手段と、指示部材の位置を検出する指示部材位置検出装置と、指示部材駆動手段および指示部材位置検出装置の駆動を制御する制御手段とを備え、指示部材検出装置は、指示部材の位置検出のための検出レベルを可変可能に構成され、制御手段は、指示部材の位置検出結果に応じて検出レベルを変更することを特徴とする。
この発明によれば、制御手段が指示部材の位置検出結果に応じて検出レベルを変更するので、電子時計の製造工程において、指示部材位置検出装置の組立誤差が生じた場合などでも、個々の電子時計の検出性能に応じて適切な検出レベルが設定されるので、検出性能のばらつきに影響されることなく指示部材の位置が確実に検出される。
また、例えば電子時計の電源電圧が低下するなどの理由により、使用時に検出性能が変化した場合でも、制御手段が位置検出結果に応じて検出レベルを変更するので、確実に指示部材の位置が検出される。
本発明では、指示部材位置検出装置は、発光素子と、発光素子からの光を受光する受光素子とを備えた光検出手段であって、発光素子からの光が、指示部材が連結された歯車に設けられた孔を貫通して受光素子で受光されることにより、指示部材の位置を検出することが望ましい。
この発明によれば、指示部材位置検出装置が光検出手段であり、歯車の孔を貫通した光を受光素子で受光することによって指示部材の位置を検出するので、非接触での指示部材の位置検出が行われる。したがって、指示部材位置検出装置が歯車の動作を阻害することがなく、指示部材の動作がスムーズとなる。また、指示部材位置検出装置が光検出手段であるので、応答性が良好となり指示部材の位置検出が迅速となる。
本発明では、指示部材位置検出装置は、発光素子と、発光素子からの光を受光する受光素子とを備えた光検出手段であって、発光素子からの光が、指示部材が連結された歯車で反射して受光素子で受光されることにより、指示部材の位置を検出することが望ましい。
この発明によれば、指示部材位置検出装置が光検出手段であり、歯車で反射した光を受光素子で受光することによって指示部材の位置を検出するので、非接触での指示部材の位置検出が行われる。したがって、指示部材位置検出装置が歯車の動作を阻害することがなく、指示部材の動作がスムーズとなる。また、指示部材位置検出装置が光検出手段であるので、応答性が良好となり指示部材の位置検出が迅速となる。
本発明では、指示部材駆動手段は、歯車を回転駆動するステッピングモータを備え、指示部材位置検出装置は、ステッピングモータで歯車を所定ステップ駆動する毎に発光素子および受光素子を動作させることが望ましい。
この発明によれば、ステッピングモータにより歯車を駆動するので、ステップ駆動する毎に歯車が所定角度間欠回転される。したがって、歯車が停止した位置で発光素子および受光素子が動作するので、指示部材位置検出装置による指示部材の位置検出がより確実となる。
また、歯車を所定ステップ駆動することに発光素子および受光素子を動作させるので、指示部材を所定角度回動させる毎に指示部材の位置検出動作を行うから、検出ミスなどが防止され、これによっても確実な位置検出が可能となる。
本発明では、制御手段は、指示部材位置検出装置による指示部材の位置検出ができなかった場合には検出感度を上げる方向に検出レベルを変更し、指示部材の位置検出が複数回検出された場合には、検出感度を下げる方向に検出レベルを変更することが望ましい。
この発明によれば、指示部材位置検出装置の検出感度を変更することにより検出レベルを変更するので、検出レベルの変更が容易となる。また、指示部材の位置検出ができない場合には、例えば受光素子で受光される検出光が弱い場合などが考えられるので、検出感度を上げることにより確実な検出を図る。また、例えば指示部材を複数回検出してしまう場合には、例えば歯車の位相がずれて複数回にわたって検出光が孔を貫通してしまう場合が考えられるので、検出感度を下げることによってより弱い検出光を排除して一箇所で位置検出がされるように図る。このように、位置検出結果に応じた適切な検出レベルの変更が行われるので、指示部材の位置がより確実に検出される。
本発明では、指示部材位置検出装置は、受光素子で検出された検出電圧と基準電圧とを比較することで指示部材の位置を検出するコンパレータを備え、制御手段は、コンパレータの基準電圧を変更することで検出レベルを変更する検出レベル変更部を有することが望ましい。
この発明によれば、コンパレータにより検出電圧と基準電圧とを比較することで指示部材の位置検出を行うので、指示部材の位置検出制御が容易となる。また、検出レベル変更部が、コンパレータの基準電圧を変更することにより検出レベルを変更するので、予め複数の基準電圧を設定しておくことにより、検出レベルの変更が容易となる。
本発明の電子時計の指示部材位置検出方法は、時刻を表示させる指示部材と、この指示部材を駆動する指示部材駆動手段と、指示部材の位置を検出する指示部材位置検出装置と、指示部材駆動手段および指示部材位置検出装置の駆動を制御する制御手段とを備えた電子時計の指示部材位置検出方法であって、指示部材の位置検出結果に応じて、指示部材の位置検出のための指示部材検出装置の検出レベルを変更する検出レベル変更工程を備えたことを特徴とする。
本発明の電子時計の指示部材位置検出プログラムは、時刻を表示させる指示部材と、この指示部材を駆動する指示部材駆動手段と、指示部材の位置を検出する指示部材位置検出装置と、指示部材駆動手段および指示部材位置検出装置の駆動を制御する制御手段とを備えた電子時計の指示部材位置検出プログラムであって、電子時計に組み込まれたコンピュータに、指示部材の位置検出結果に応じて、指示部材の位置検出のための指示部材検出装置の検出レベルを変更する検出レベル変更工程を実行させることを特徴とする。
本発明の記録媒体は、前述の指示部材位置検出プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体であることを特徴とする。
これらの各発明においても、指示部材の位置検出結果に応じて検出レベルを変更するので、指示部材位置検出装置の製造上の誤差などによる検出性能のばらつきに影響されることなく、指示部材の位置検出が確実となる。
本発明の電子時計、電子時計の指示部材位置検出方法、電子時計の指示部材位置検出プログラム、および記録媒体では、指示部材位置検出装置の製造誤差などによる検出性能のばらつきに影響されず適切な検出レベルを確保でき、指示部材の位置を確実に検出できる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の一実施形態にかかる電子機器としての時計1の平面図が示されている。また、図2には、時計1の側断面図が示されている。これらの図1および図2において、時計1は、時刻情報が重畳された外部信号としての標準電波を受信して表示時刻を修正する針位置検出機能付きの電波修正時計であり、12時間表示用である。時計1は、時刻を表示する指針2(図2)と、指針2を駆動する指針用駆動手段20と、日付(暦)を表示する暦表示機構としての日車30(図2)と、日車30を駆動する暦用駆動手段31と、電池40を収納する電源収納部41と、標準電波を受信するアンテナ50と、外部から使用者が操作可能な外部操作手段5と、指針用駆動手段20、日車30、暦用駆動手段31、電源収納部41、およびアンテナ50を支持固定して収納するケースとしての地板10とを備える。地板10は、平面形状略円形に形成されており、この地板10上に時計1の各構成部品が配置されている。
なお、図1は、時計1の時刻表示側とは反対側(裏蓋側)から見た図であり、この図において、上方向が時計1の3時方向、下方向が9時方向、右方向が12時方向、左方向が6時方向となっている。
指針2としては、秒針2A、分針2B、および時針2Cがあり、地板10の略中央を中心に同軸上に回動可能に設けられている。これらの秒針2A、分針2B、および時針2Cは、時刻表示側に設けられ、文字板3上の文字などを指し示すことにより、時刻を表示する。
指針用駆動手段20は、秒針2Aを駆動するための秒針モータ21と、時針2Cおよび分針2Bを駆動するための時分針モータ26とを備える。また、秒針2Aと秒針モータ21との間には、秒針モータ21からの駆動力を秒針2Aに伝達する秒針用減速輪列22が設けられ、時針2Cおよび分針2Bと時分針モータ26との間には、時分針モータ26からの駆動力を時針2Cおよび分針2Bに伝達する時分針用減速輪列27が設けられている。
図3には、指針用駆動手段20を抜き出して拡大した図が示されている。この図3および前述の図1に示されるように、秒針モータ21は、ステッピングモータで構成され、ロータ磁石211Bを有するロータ211と、ロータ211を回転可能に保持するステータ212と、ステータ212に接するコイル213とを備える。秒針モータ21は、時計1の略9時方向に配設され、ロータ211が地板10の中央側に、コイル213が地板10の外周側になる位置に配置されている。
秒針用減速輪列22は、ロータ211に一体的に形成されたロータかな211Aに噛合する秒中間車221と、秒中間車221に噛合する秒車222とを備えている。秒車222には、秒針2Aが固定されている。コイル213にモータパルスを流すと、電磁誘導によりステータ212に磁路が形成され、ロータ211が1パルスで半回転する。この回転運動は、ロータかな211A、秒中間車221、および秒車222の順に適切な減速比(増速比)で減速されながら伝達され、秒針2Aが1パルス1秒の所定速度で回動する。
秒中間車221には、秒針2Aの12時位置を検出するための秒検出車223が噛合されている。秒中間車221および秒検出車223には、互いに重なりあう領域に、それぞれ検出孔221A,223Aが形成されており、秒中間車221および秒検出車223の位相は、秒針2Aが12時の位置に配置されたときにこれらの検出孔221A,223Aの位置が一致するように設定されている。つまり、12時位置が秒針2Aの基準位置である。ここで、秒検出車223は、秒車222と同じ径寸法に形成されているため、検出孔221A,223Aは1分間に一度、位置が一致するようになっている。
検出孔221A,223Aが一致する位置には、図示しないフォトセンサが設けられている。フォトセンサは、発光素子と受光素子とを備え、これらの発光素子および受光素子は、秒中間車221および秒検出車223の厚み方向両側に設けられ、これらを挟んで互いに対向して配置されている。秒中間車221と秒検出車223が回動して検出孔221A,223Aが一致すると、フォトセンサの発光素子からの光が検出孔221A,223Aを貫通して受光素子で受光されるため、秒針2Aが12時(0秒)の位置であることが検出される。また、本実施形態では、秒車222や秒検出車223の材質が金属であるのに対し、秒中間車221の材質はよりコスト面で優位な合成樹脂を採用している。また、合成樹脂としては、検出孔221A以外の部分での検出光に対する遮光性を考慮し、黒系の色のものが良好に用いられる。
時分針モータ26は、秒針モータ21と同様にステッピングモータで構成され、ロータ磁石261Bを有するロータ261と、ロータ261を回転可能に保持するステータ262と、ステータ262に接するコイル263とを備える。時分針モータ26は、時計1の略3時方向に配設され、ロータ261が地板10の中央側に、コイル263が地板10の外周側になる位置に配置されている。
時分針用減速輪列27は、ロータ261に一体的に形成されたロータかな261Aに噛合する第1の車としての五番車271と、五番車271に噛合する第2の車としての三番車272と、三番車272に噛合する第2の車としての二番車273と、二番車273に噛合する日の裏車274と、日の裏車274に噛合する筒車275とを備える。二番車273および筒車275は、秒車222と同軸上に配置され、二番車273には分針2Bが、筒車275には時針2Cが固定されている。コイル263に5秒周期でモータパルスを流すと、電磁誘導によりステータ262に磁路が形成され、ロータ261が1パルスで半回転する。この回転運動は、ロータかな261A、五番車271、三番車272、二番車273の順に適切な減速比(増速比)で減速されながら伝達され、二番車273および分針2Bが1時間で一周する速度で回動する。また、二番車273の回転運動は、日の裏車274、筒車275の順に適切な減速比(増速比)で減速されながら伝達されて、筒車275および時針2Cが12時間で1周する速度で回動する。
また、本実施形態において、ロータかな261Aの歯数は、通常のクォーツ時計の場合の7枚よりも多く、10枚となっている。ロータ261は、ロータ磁石261Bおよびロータかな261Aの二部品で構成されており、後述するように、指針2の針位置検出を確実に行わせるためには、通常であれば、ロータ磁石261BのN極またはS極と、ロータかな261Aの歯形との回転方向の位相を合わせることが要求されるが、本実施形態では、ロータかな261Aの歯数を10枚にし、ロータ磁石261Bとロータかな261Aの位相が最大にずれても、ロータかな261Aに噛合する五番車271の検出孔271A(図4)への影響が実質的に生じないようにしてある。なお、秒針モータ21を構成するロータかな211Aも同様である。
図4には、分針2Bおよび時針2Cの位置を検出するフォトセンサが示されている。
五番車271、三番車272、二番車273、秒車222、および筒車275には、図4にも示されるように、互いに重なり合う領域にそれぞれ検出孔271A,272A,273A,222A,275Aが形成されている。時針2C、分針2B、および秒針2Aが12時の位置に配置された時に、これらの検出孔271A,272A,273A,222Aの位置が一致するように設定されている。つまり、秒針2Aの他、時針2Cおよび分針2Bの基準位置も12時位置である。
検出孔271A,272A,273A,222A,275Aが一致する位置には、秒針モータ21に設けられたのと同様の透過型のフォトセンサが設けられており、検出孔271A,272A,273A,222A,275Aの位置が一致すると、発光素子6から射出された光を受光素子7が受光して検知し、これにより時針2C、分針2B、および秒針2Aが全て12時位置、つまり、基準位置の状態であることが検出される。したがって、本実施形態では、発光素子6が地板10とソーラパネル4との間に配置された回路ブロック6Aに実装され、また、受光素子7が輪列受8を覆う回路ブロック7Aに実装されているが、これらの素子6,7間に5つの車271,272,273,222,275が配置されていることになる。この際、地板10にも、透光を阻害しないように、透光孔10Aが設けられていることは勿論である。さらに、時分針用減速輪列27においては、五番車271および三番車272が前述の秒中間車221と同様に合成樹脂製である。
そして、12時間表示の本実施形態の時計1では、指針2の基準位置は12時間周期で廻ってくるため、同じく12時間周期で回転する筒車275に検出孔275Aを設けることで、時針2Cを含めた指針2の基準位置を、360度ある表示領域のうち12時位置の一箇所に特定できる。なお、このような指針2が基準位置にあることを検出するための指針位置検出手段は、秒針位置検出手段と同様に、任意の検出方式を採用できる。また、各素子6,7の位置関係は反対であってもよい。
ここで、検出孔271A,272A,273A,222A,275Aのうち、実際の針位置検出に重要とされるのは、ロータかな261Aに噛合する五番車271の検出孔271Aと、これに噛合する三番車272の検出孔272Aである。これらの車271,272は回転速度が他の車273,222,275よりも速く、検出孔271A,272A同士が重なり合っている期間は、モータパルスにして1パルス分である。したがって、検出孔271A,272Aを用いて針位置検出を行うことは、モータパルス数パルス分の間重なり続ける可能性のある検出孔273A,275Aだけを用いて基準位置を検出する場合に比し、指針2を基準位置に正確に合わせることができる。このことからすれば、検出孔271A,272Aの孔径は、加工可能な範囲で小さければよく、他の車273,222,275の検出孔273A,222A,275Aの孔径は、検出孔271A,272Aでの光透過を阻害しない程度に十分に大きくてよい。
ただし、本実施形態では、五番車271の検出孔271Aは、これと噛み合う三番車272の検出孔272Aよりも大きく、二番車273の検出孔272Aと同じに設定されている。具体的には、二番車273および筒車275の検出孔273A,275Aの孔径は0.5mm、三番車272および秒車222の検出孔272A,222Aの孔径は0.4mmであるが、五番車271の検出孔271Aの孔径も0.5mmと大きい。
これは、五番車271と噛み合っているロータかな261Aの歯数を、前述したように10枚にし、互いの位相合わせをなくしたためである。すなわち、位相がずれている場合でも、五番車271の検出孔271Aを大きめに設けておくだけで、そのずれ量を吸収でき、位相合わせが不要になるのである。秒中間車221側でも同様である。
さらに、本実施形態のように、時分針2C,2Bを有する時分針用減速輪列27と、秒針2Aを有する秒針用減速輪列22が別々のモータ21,26で駆動されるうえ、時分針2C,2Bが取り付けられた二番車273や筒車275とは平面的に重ならない位置に秒検出車223が設けられ、この位置にあるフォトセンサで秒針2Aの基準位置が独自に検出されるため、秒針2Aと時分針2C,2Bとを個別に効率よく回転させて基準位置に合わせることができる。また、時分針2C,2Bが単独の時分針モータ26で駆動されるので、例えば時差修正を行うのに好都合である。
なお、時分針位置検出部に秒車222の検出孔222Aが重なっているため、実際に針位置検出を行う時には2つの輪列の検出を行う順番がある。まず、秒針用減速輪列22の位置を検出してやることで秒車222の検出孔222Aを正規の位相に合わせてから、時分針用減速輪列27の位置を検出するのである。
図1に示されるように、日車30は、地板10において指針用駆動手段20が設けられた側とは反対側の面に対向して設けられている。図2に示されるように、日車30の上方(図2の下側)には、円盤状の文字板3が設けられており、この文字板3の外周部の一部には、日付を表示するための窓部(図示せず)が設けられ、窓部から日車30の一部が日付として視認可能となっている。文字板3は、ガラスなどの光透過性を有する材料で構成されており、文字板3と地板10との間には、入射した光によって発電する発電手段としてのソーラパネル4が配置されている。
日車30は、リング状に形成され、ソーラパネル4と地板10との間に配置されており、日車30の内周面には内歯車が形成されている。日車30の文字板3側の面には、日付を表す「1」から「31」の文字が印刷などによって表示されている。
図1に示されるように、暦用駆動手段31は、秒針モータ21および時分針モータ26と同様に、ステッピングモータで構成され、ロータ311、ステータ312、およびコイル313を備える。暦用駆動手段31は、時計1の略5時方向に配設され、ロータ311が地板10の中央側に、コイル313が地板10の外周側に配置されている。
日車30と暦用駆動手段31との間には、暦用駆動手段31からの駆動力を日車30に伝達する暦用輪列33が設けられている。暦用輪列33は、ロータ311に一体的に形成されるロータかな311Aに噛合する日回し第一中間車331と、日回し第一中間車331に噛合する日回し第二中間車332と、日回し第二中間車332に噛合する日回し車333とを備える。日回し車333は、地板10を貫通して文字板3側に歯車(図示せず)を有し、この歯車が日車30の内歯車に噛合される。なお、日車30の平面方向の位置は、歯車と内歯車との噛合によって規制され、従来日車の位置決めに用いられるようなジャンパは設けられていない。
コイル313にモータパルスを流すと、電磁誘導によりステータ312に磁路が形成され、ロータ311が回転する。この回転は、ロータかな311A、日回し第一中間車331、日回し第二中間車332、日回し車333の順に伝達され、日回し車333の回転によって日車30が回転し、表示される日付が変更される。
ここで、暦用駆動手段31は、指針用駆動手段20よりも地板10の外周側(外側)に配置されている。したがって、暦用駆動手段31のロータ311の回転中心から指針2の回動中心までの距離は、指針用駆動手段20(秒針モータ21および時分針モータ26)のロータ211,261の回転中心から指針2の回動中心までのそれぞれの距離よりも大きくなっている。
電源収納部41には、電池40が収納されている。電池40は、二次電池であり、ソーラパネル4で発生した起電力は、この電池40に充電される。電源収納部41は、時計1の略1時方向に配設され、地板10の外周側に配置されている。
ここで、電源収納部41は、指針用駆動手段20よりも地板10の外周側(外側)に配置されている。したがって、電源収納部41の略中心(円形の電池40の中心)から指針2の回動中心までの距離は、指針用駆動手段20(秒針モータ21および時分針モータ26)のロータ211,261の回転中心から指針2の回動中心までのそれぞれ距離よりも大きくなっている。
アンテナ50は、アンテナコア51と、アンテナコア51を収納するコア収納部52と、コア収納部52の一部に巻き回されるコイル53とを備える。
アンテナコア51は、アモルファスの薄板を複数枚積層して構成され、略中央に形成される略矩形状の直線部511と、直線部511の両端側に地板10の外縁に沿って略円弧状に湾曲して形成される湾曲部512とを備える。
コア収納部52は絶縁材料で構成され、アンテナコア51と同様に略中央に形成される棒状の直線部521と直線部521の両端側に地板10の外縁に沿って略円弧状に湾曲して形成される湾曲部522とを備える。コア収納部52において地板10に対向する面には、凹状部が形成され、この凹状部にアンテナコア51が収納されている。コア収納部52が地板10にねじ止めされることにより、アンテナ50は、地板10に固定されている。
コイル53は、コア収納部52の直線部521に巻き回されている。コア収納部52の直線部521の両端にはフランジ部523が形成されており、このフランジ部523によってコイル53の巻きほどけが防止され、所定巻き数のコイル53が均一に形成される。
コア収納部52の一方の湾曲部522には、コイル53の端部が接続された回路基板54が固定されている。回路基板54は、絶縁材料で構成されるフレキシブル基板で構成され、この回路基板54上には、アンテナ50の同調周波数調整用の電気素子としてのコンデンサ541が複数個実装されている。この回路基板54は、コア収納部52の端部において裏蓋側の回路ブロック7A(図4)に導通している。
この回路ブロック7Aは、前述の受光素子7の他、図示を省略するが、基準クロックを発振する計時用の水晶振動子や、CPU、標準電波の信号のみを通過させるバンドパスフィルタ用水晶振動子、アンテナ50で受信した標準電波を処理する受信用IC(受信用回路)等とを備えて構成されている。CPUは、計時用の水晶振動子からの周波数を分周して基準クロックを生成する分周回路や、基準クロックをカウントして時刻を計時する計時回路や、計時回路からの信号に基づいて指針用駆動手段20や暦用駆動手段31を制御する制御回路などを備えて構成されている。また、受信用ICは、アンテナ50で受信した標準電波を復調する復調回路や、受信信号を増幅する増幅回路などを備えて構成されている。
外部操作手段5は、時計1の略3時方向に配設された巻真5Aと、時計の略2時方向および略4時方向にそれぞれ配設された図示しないボタンとを備える。巻真5Aは、引き出し量によって複数のモードに切換可能なスイッチング機能を有し、例えば巻真5Aを一段引き出すと日車30の手動修正モードとなり、ボタンを押すことによって日車30を回動させることが可能となる。また、例えば巻真5Aを二段引き出すと、時刻修正モードとなり、ボタンを押すことによって指針2を回動させることが可能となる。
また、ボタンは、押すことによって情報を表示可能となっており、例えば巻真5Aを引き出さない状態でボタンを押すと、前回の標準電波の受信結果(受信の成否)が表示されるようになっている。この受信結果の表示は、例えば受信成功の場合には秒針2Aが10秒のところを示し、受信失敗の場合には、秒針2Aが20秒のところを示すように設定される。この受信結果の表示は、所定時間(例えば5秒)行われ、所定時間経過後には秒針2Aは元の位置に戻り、現在時刻を表示する。なお、ボタンの操作によって標準電波を強制的に受信させる場合には、ボタンの操作とともに、秒針2Aの位置によって標準電波を受信可能な環境か否かを表示させてもよい。
[制御手段の構成]
次に、時計1の動作を制御する制御手段の構成に関し、図5を参照して説明する。
制御手段400は、例えばIC(Integrated Circuit)や各種電気部品などが搭載された回路構成で、時計1の計時および時刻修正を実施するものである。
具体的には、制御手段400は、分周回路401、駆動信号発生回路402、時刻表示駆動回路403、内部時刻計数手段404、指針位置検出手段405、指針位置計数手段406、指針位置内部時刻比較手段407、制御部409を備えている。
ここで、制御部409は、分周回路401、駆動信号発生回路402、受信手段430、内部時刻計数手段404、指針位置内部時刻比較手段407、指針位置検出手段405を制御するものであり、具体的な制御方法は後述する。
分周回路401は、制御部409で制御され、発振回路410から出力される発振信号を分周し、所定の周波数の信号を出力する。例えば、分周回路401は、分周した1Hzのパルス信号等を、駆動信号発生回路402、内部時刻計数手段404、制御部409に出力する。
なお、発振回路410は、水晶振動子などの基準信号源を高周波発振させ、この高周波発振により発生する発振信号を出力する公知のものであるため、説明を略す。
駆動信号発生回路402は、時刻表示駆動回路403を駆動する信号を発生する回路である。
時刻表示駆動回路403は、時刻表示手段420を駆動する回路である。本実施形態の時刻表示手段420は、モータ21,26、暦用駆動手段(カレンダ用モータ)31および指針2、日車30を有するアナログ表示式の時刻表示手段である。また、指針2および日車30により、時刻情報を指示する指示部材が構成され、秒針モータ21、時分針モータ26、暦用駆動手段(カレンダ用モータ)31で指示部材を駆動する指示部材駆動手段が構成されている。そして、時刻表示駆動回路403は、秒針モータ21、時分針モータ26、暦用駆動手段(カレンダ用モータ)31を駆動制御している。
内部時刻計数手段404は、各種カウンタ、例えばタイムコードを記憶するプリセットカウンタ等で構成されている。そして、内部時刻計数手段404には、受信手段430により受信された時刻データが記憶され、この記憶された時刻データは分周回路401からの信号に基づいて更新される。このため、内部時刻計数手段404には、常時、現時刻を示す現時刻情報が記憶・計数されていることになる。
受信手段430は、時刻データを有する標準電波を受信するものである。すなわち、受信手段430は、アンテナ50と、同調コンデンサなどで構成された同調回路とを備えている。そして、受信手段430は、制御部409にて制御され、同調回路で設定された周波数の長波標準電波をアンテナ50で受信させるように構成されている。この受信する長波標準電波としては、例えば日本国内においては、送信周波数40kHzの「おおたかどや山(東日本)」の標準電波出力局と、送信周波数60kHzの「はがね山(西日本)」の標準電波出力局との2種類の周波数である。
また、受信手段430は、図示しない、増幅回路、バンドパスフィルタ、復調回路、デコード回路などを備え、受信した長波標準電波からデジタルデータである時刻情報すなわちタイムコードを取り出す。この取り出したタイムコードは、内部時刻計数手段404に出力される。
指示部材位置検出装置である指針位置検出手段405は、図6に示すように、秒針2Aの位置を検出して秒針位置検出信号を出力する秒針位置検出手段405Aと、分針2Bおよび時針2Cの位置を検出して時分針位置検出信号を出力する時分針位置検出手段405Bとを備えている。
秒針位置検出手段405A、時分針位置検出手段405Bは、発光素子6である発光ダイオード(LED)451と、受光素子7であるフォトトランジスタ452とを備えた光検出手段である。
そして、制御部409は、秒針用および時分針用の輪列を1ステップ動作させ、輪列の挙動がおさまってからフォトトランジスタ452のエミッタをVDDからVSSにして受光可能な状態とし、定電流源453のスイッチであるトランジスタ454をオンさせてLED451に定電流を流してLED451を発光させる。
輪列の位相により、検出孔が重なるとLED451の光がフォトトランジスタ452に照射され、フォトトランジスタ452に電流が流れる。すると、秒針位置検出手段405A、時分針位置検出手段405Bから検出信号が出力され、指針位置が検出される。
本実施形態では、秒針位置検出手段405Aは、秒針2Aが0秒位置にあるときに秒針位置検出信号を出力し、時分針位置検出手段405Bは、分針2Bおよび時針2Cが午前0時0分または午後0時0分の位置にあるときに時分針位置検出信号を出力する。
なお、フォトトランジスタ452に接続される抵抗455の抵抗値は、秒針位置検出手段405A、時分針位置検出手段405Bで各々最適化すればよい。また、抵抗値の設定があえば、各検出手段405A,405Bで抵抗値を共通にすることもできる。
制御部409は、フォトトランジスタ452からの検出電圧により指針を検出したか否かの判断を行う検出部61と、検出部61での検出レベルを変更する検出レベル変更部62と、変更した検出レベルの情報を記憶する記憶部63とを備えている。検出部61および検出レベル変更部62としては、秒針検出用と時分針検出用とがそれぞれ設けられており、これらの構造は互いに同様となっている。
検出部61は、図7に示されるように、フォトトランジスタ452からの検出信号(検出電圧)と基準電圧とを比較するコンパレータ611で構成されており、検出電圧が基準電圧に達していると検出信号が出力される構成となっている。また、コンパレータ611にはスイッチ612が設けられ、指針位置検出手段405の非動作時にはSP信号をLにすることでスイッチ612がOFFとされ、動作時にはSP信号をHにすることでスイッチ612がONとされる。これにより、コンパレータ611を必要な時のみ作動させることができるので、時計1の消費電力を低減できる。
検出レベル変更部62は、定電圧Vrefを分圧するためのラダー抵抗621のタップをアナログスイッチ622で切り換えることにより、コンパレータ611の基準電圧を変化させる。つまり、S1からS3の信号のいずれかを選択することにより、アナログスイッチ622のいずれかをONにし、タップ位置を切り換える。したがって、検出レベル変更部62は、複数の基準電圧を有してこれらを切換可能に構成され、これにより検出部61(コンパレータ611)は、複数(本実施形態では3つ)の検出レベルを有する。
本実施形態においては、指針位置検出手段405を駆動して位置検出を行うためのパルス信号は、図8に示すように、ステッピングモータの各駆動パルス間に出力され、その出力タイミングがステッピングモータの駆動パルスの出力タイミングに重ならないようにされている。
また、フォトトランジスタ452をアクティブにするタイミングは、モータパルスの出力後所定時間t1経過してから行われる。これは、モータパルスが出力されるとロータ211,261が回転して歯車を駆動した後、ロータ211,261の振動が安定するのを待つためである。また、フォトトランジスタ452はアクティブとなってから動作が安定するまでに所定時間を要するので、LED451に電流を流して発光させるタイミングは、フォトトランジスタ452をアクティブにしてから所定時間t2経過後に設定されている。
なお、コンパレータ611をアクティブにするために、SP信号をHにするタイミングは、フォトトランジスタ452をアクティブにするタイミングと同時でよい。
図9および図10には、検出レベル変更部62で検出レベルを変更する必要がある場合の例が示されている。図9に示されるように、例えば発光素子6が回路ブロック6Aに対して傾いた状態で取り付けられた場合、発光素子6からの光が検出孔222A,271A,272A,273A,275Aに対して傾くため、発光素子6の発光指向性の最大方向と検出孔222A,271A,272A,273A,275Aの軸とがずれる。これにより、発光素子6からの光の一部は、これらの検出孔222A,271A,272A,273A,275Aを貫通する際に遮蔽され、受光素子7で受光できる光が弱くなってしまう。このため、フォトトランジスタ452で検出される検出電圧が低くなり、検出孔222A,271A,272A,273A,275Aの検出がしにくくなる。このような場合には、検出感度を上げる方向、つまりコンパレータ611の基準電圧を下げる方向に検出レベルを変更する必要がある。
また、図10に示されるように、例えば歯車221,223の検出孔221A,223Aの位相がずれて取り付けられた場合、検出孔221A,223Aの一部のみが重なり、発光素子6からの検出光の一部が貫通する。検出孔221Aが検出孔223Aに対してA位置にある場合には、検出孔221A,223Aの一部同士が重なり、検出光が貫通する領域A1が形成される。ステッピングモータの1ステップ分の駆動により検出孔221Aの位置が位置Bまで移動すると、検出孔221A,223Aの一部同士が重なって領域B1が形成される。したがって、受光素子7は、領域A1を貫通した検出光を受光する上に、歯車が1ステップ駆動された後も領域B1を貫通した検出光を受光するため、検出波形は、前述の図8に示されるように、2ステップ分連続して検出されることとなる。このとき、その検出電圧は、検出孔221A,223Aが重なる領域A1,B1の面積に比例するため、A位置における検出波形(検出電圧)は、B位置における検出波形(検出電圧)より小さくなる。したがって、コンパレータ611の基準電圧(検出レベル)が低い(検出レベル1)場合には、A位置およびB位置の両方で検出信号が出力される。そこで、検出レベル変更部62は、検出感度を下げる方向、つまりコンパレータ611の基準電圧を上げる方向(図8では検出レベル2)に検出レベルを変更する必要がある。検出レベルを検出レベル2に変更すれば、A位置では検出電圧が検出レベル2に達しないため、検出信号が出力されないが、B位置では検出電圧が検出レベル2に達し、検出信号が出力されるため、検出信号が1ステップ分のみ検出されることとなる。
指針位置計数手段406は、指針位置検出手段405から指針位置検出信号を受けた際にリセットされるとともに、駆動信号発生回路402からの駆動信号をカウントとする。これにより、指針位置計数手段406の計数値が、指針2の位置に対応するように制御している。従って、指針位置計数手段406により、本発明の指示部材位置カウンタが構成されている。
指針位置内部時刻比較手段407は、内部時刻計数手段404で計数されている内部時刻データ(現時刻データ)と、指針位置計数手段406で計数されている指針位置データとを比較し、不一致の場合には内部時刻計数手段404の修正または指針2および指針位置計数手段406の修正を行う。
発電部(ソーラパネル)4は、太陽光などの外部エネルギーを取り込み、それらの電気エネルギーに変化するソーラ発電機(太陽電池)である。但し、発電部4としては、ソーラパネルに限定されるものではなく、回転錘の動力を電力に変換する電磁発電機、熱発電機、ピエゾ発電機等の各種の発電機構で構成できる。発電部4で発電された電気エネルギーは、電池40に蓄電される。
[指針位置検出動作]
このような構成の時計1における指針位置の検出動作を説明する。
時計1の制御部409は、時計1の起動時またはシステムリセット時であることを検出すると、起動・システムリセット時の指針位置検出処理を実行する。
また、制御部409は、内部時刻計数手段404で計数されている内部時刻(現時刻)が0時0分0秒、または、12時0分0秒であるかを判定し、その時刻であれば、0時or12時の指針位置検出処理を実行する。
さらに、制御部409は、内部時刻計数手段404で計数されている内部時刻(現時刻)が毎正分、つまり0秒であるかを判定し、その時刻であれば、毎正分の指針位置検出処理を実行する。
すなわち、時計1の起動時あるいはシステムリセット時は、指針位置計数手段406に指針位置情報を有していないため、指針位置検出を行う必要がある。このため、制御部409は、時計1が起動やシステムリセットされると、指針位置検出処理を実行する。この起動・システムリセット時の指針位置検出処理では、まず秒針2Aの位置検出処理を行い、秒針2Aが検出されると、時針2Cおよび分針2Bの位置検出処理を行う。
また、制御部409は、通常運針中は、12時間毎に時針2Cおよび分針2Bの位置を検出し、1分毎に秒針2Aの位置を検出している。
0時or12時の指針位置検出処理では、時分針位置検出手段405Bを作動させ、時針2Cおよび分針2Bの位置検出処理を行う。
毎正分の指針位置検出処理では、秒針位置検出手段405Aを作動させ、秒針2Aの位置検出処理を行う。
指針位置検出処理(秒針位置検出処理、時分針位置検出処理)に関し、図11に基づいて説明する。
まず、制御部409は、指針位置検出装置405の検出レベルの読み出し、設定を行う(ステップS0)。なお、通常運針中の指針位置検出処理においては、前回の指針位置検出処理における検出レベルが記憶されているので、その検出レベルを読み出すこととなる。また、起動・システムリセット時の指針位置検出処理においては、前回の検出レベルの設定が記憶されていないので、制御部409は、検出レベル変更部62が有する複数の検出レベルのうち中間の検出レベルを設定する。初期状態では、検出レベル変更工程で検出レベルを上げる方向または下げる方向にいずれに変更されるか不明であるからである。このように、初期状態において検出レベル変更部62の検出レベルを中間の検出レベルに設定することにより、検出レベルを上げる方向および下げる方向のどちらの方向にも変更が可能となるため、柔軟な対応が可能となる。
次に、制御部409は、駆動信号発生回路402を介して駆動信号(モータパルス)を1発(1パルス)出力し、秒針モータ21または時分針モータ26を1ステップ分駆動する(ステップS1)。
制御部409は、秒針位置検出手段405Aまたは時分針位置検出手段405Bによって指針位置の検出を行う(ステップS2)。具体的には、制御部409は、モータパルスの出力後、所定時間t1経過後に、秒針位置検出手段405Aまたは時分針位置検出手段405Bのフォトトランジスタ452をアクティブにする。そしてフォトトランジスタ452をアクティブにした後、所定時間t2経過後に、制御部409はトランジスタ454を制御してLED451を発光させる。この際、秒針2Aを検出する場合には、秒針用減速輪列22の検出孔221A,223AがLED451およびフォトトランジスタ452間に位置している場合のみ、その光がフォトトランジスタ452で検出され、秒針位置検出手段405Aは秒針位置検出信号を出力する。また、時針2Cおよび分針2Bを検出する場合には、時分針用減速輪列27の検出孔271A,272A,273A,222A,275AがLED451およびフォトトランジスタ452間に位置している場合のみ、その光がフォトトランジスタ452で検出され、時分針位置検出手段405Bは時分針位置検出信号を出力する。
制御部409は、指針位置検出処理(ステップS2)において、秒針2Aまたは時分針2B,2Cが0秒位置にあることを検出したか否かを、前記秒針位置検出信号または前記時分針位置検出信号が出力されたか否かで判断する(S3)。
秒針位置検出信号または時分針位置検出信号が出力された場合(ステップS3においてY)には、所定時間T1経過したことを確認した後(ステップS4)、制御部409は、再び駆動信号(モータパルス)を1発(1パルス)出力し、秒針モータ21または時分針モータ26を1ステップ分駆動する(ステップS5)。ここで、所定時間T1は、通常運針時の運針間隔で、例えば秒針2Aの秒針位置検出処理においては、所定時間T1は1秒であり、時分針2B,2Cの時分針位置検出処理においては、所定時間T1は1分である。
ステップS5において秒針2Aまたは時分針2B,2Cが移動したら、制御部409は再度秒針2Aまたは時分針2B,2Cの位置検出処理を実施し(ステップS6)、秒針2Aまたは時針2Cおよび分針2Bを検出できたか判断する(ステップS7)。秒針位置検出信号または時分針位置検出信号が検出されない場合(ステップS7においてN)には、指針位置の検出が正しく行われたと判断し、指針位置検出処理を終了する。
一方、ステップS7において、再び秒針位置検出信号または時分針位置検出信号が検出された場合(ステップS7においてY)には、2ステップ分にわたって連続して指針位置検出信号が検出されたこととなる。この場合には、例えば前述の図10のように、検出孔の位置がずれている可能性が考えられるため、制御部409は、検出レベル変更部62を介して検出感度を1段下げる、つまり検出部61(コンパレータ611)の基準電圧を上げ(ステップS8、検出レベル変更工程)、指針位置検出処理を終了する。
ステップS3において、秒針2Aまたは時針2Cおよび分針2Bを検出できなかった場合(ステップS3においてN)には、制御部409は、所定時間T2経過したことを確認した後(ステップS9)、駆動信号(モータパルス)を1発(1パルス)出力し、秒針モータ21または時分針モータ26を1ステップ分駆動する(ステップS10)。ここで、所定時間T2は、早送り運針時の運針間隔で、例えば16Hzまたは32Hzに相当する時間に設定されている。
制御部409は、秒針2Aまたは時分針2B,2Cが移動したら、再度指針位置検出処理を実施し(ステップS11)、秒針2Aまたは時分針2B,2Cが検出されたか否かを判断する(ステップS12)。このように、制御部409は、秒針2Aまたは時分針2B,2Cを1ステップずつ早送り駆動し、1ステップ毎に発光素子6および受光素子7を作動させて位置検出を行う。
秒針2Aまたは時分針2B,2Cが検出された場合(ステップS12においてY)には、前述のステップS4に進み、前述と同様に、秒針2Aまたは時分針2B,2Cを1ステップ分駆動した(ステップS5)後にも指針位置検出信号が出力されるか否かを判断し(ステップS6,S7)、再び秒針2Aまたは時分針2B,2Cが検出された場合には、検出レベル変更部62が検出感度を1段下げることにより検出レベルを変更する(ステップS8、検出レベル変更工程)。
ステップS12において、指針位置検出信号が検出されない場合(ステップS12においてN)には、秒針2Aまたは時分針2B,2Cが1周したか否かを確認し(ステップS13)、1周するまでは、ステップS9に戻って秒針2Aまたは時分針2B,2Cを1ステップずつ早送りで駆動して、指針位置検出動作を行う。
秒針2Aまたは時分針2B,2Cが1周しても指針位置検出信号が検出されない場合(ステップS13においてN)には、制御部409は、現在の検出感度が最高レベルか否かを判断し、より高い検出感度に設定できる場合(ステップS14においてN)には検出レベル変更部62において検出感度を1段上げる、つまり検出部61(コンパレータ611)の基準電圧を下げる(ステップS15、検出レベル変更工程)。そして、再び秒針2Aまたは時分針2B,2Cの早送り駆動を行いながら指針位置検出を行う。
ステップS14において、現在の検出感度が既に最高レベルに達している場合(ステップS14においてY)には、それ以上検出感度を上げることができないので、指針位置検出処理を終了する。
制御部409は、指針位置検出処理を終了すると、通常運針に戻す。なお、通常運針に戻す場合には、制御部409は、指針位置内部時刻比較手段407で内部時刻計数手段404の計数値に指針位置計数手段406の計数値が一致するまで、駆動信号発生回路402から駆動信号を時刻表示駆動回路403、指針位置計数手段406に出力して指針2を早送りして現時刻に移動する。その後は、分周回路401からの基準信号に入力に応じた通常運針を実施する。
秒針2Aを検出する秒針位置検出処理において、秒針位置検出手段405Aから秒針位置検出信号が出力された場合には、秒針2Aが0秒位置に停止していることになる。このため、秒針位置検出信号を受けた指針位置計数手段406は、その内部に設けられた秒針位置カウンタをリセットして0に戻し、秒針位置カウンタの計数値と秒針2Aの位置が同期するようにしている。
同様に、時分針2B,2Cを検出する時分針検出処理において、時分針位置検出手段405Bから時分針位置検出信号が出力された場合には、時分針2B,2Cが0時0分位置に停止していることになるため、指針位置計数手段406は、その内部に設けられた時分針位置カウンタをリセットし、時分針位置カウンタの計数値と時分針2B,2Cの位置が同期するようにしている。
また、指針位置検出処理において変更された検出感度は、記憶部63に記憶され、次回の指針位置検出処理では記憶部63に記憶された検出感度の設定で指針位置検出処理を行う。
このような実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1)検出レベル変更部62が複数の検出レベル(検出感度)を切換可能に構成されているので、指針位置の検出結果に応じて検出レベルを変更できる。つまり、連続して指針位置検出信号を検出した場合には、検出感度が高いと判断して、検出レベル変更部62は、検出感度を下げる方向に検出レベルを変更する。また、指針2を1周させても指針位置検出信号を検出できない場合には、検出感度が低いと判断して、検出レベル変更部62は、検出感度を上げる方向に検出レベルを変更する。
このように、指針位置の検出結果に応じて検出感度を変更できるので、時計1の製造時における発光素子6や受光素子7の取付誤差や、歯車の位相のずれなどによって検出性能が変化した場合でも、指針位置の検出不良を防止でき、指針2を確実に検出できる。検出レベルを変更することにより指針2の位置を確実に検出できるので、製造上の取付誤差の管理が容易になるため、歩留まりを向上させることができる。
また、例えば電池40の電源電圧が低下した場合などには、発光素子6からの光が弱くなり、検出がしにくくなるが、このような場合においても検出レベル変更部62が検出感度を変更するので、確実に指針2の位置を検出できる。
(2)検出部61がコンパレータ611で構成され、検出レベル変更部62がコンパレータ611の基準電圧を変更することにより検出レベルを変更するので、検出レベル変更部62は信号S1〜S3のいずれかを選択すればよいから、簡単に検出レベルを変更できる。
(3)秒針位置検出手段および時分針位置検出手段による指針位置検出手段が、発光素子6と受光素子7とを備えた光検出手段で構成されているので、非接触で指針2の位置を検出できる。したがって、指針2をスムーズに駆動できるとともに、指針用駆動手段20の必要駆動力を増加させることがないので指針2の駆動のための消費電力を増加させることがない。さらに、指針位置検出手段が光検出手段で構成されているので、LED451やフォトトランジスタ452の動作などが比較的迅速であるから、指針位置検出手段の応答性を向上させることができる。
(4)秒針用減速輪列22および時分針用減速輪列27にそれぞれ検出孔221A,223A,271A,272A,273A,222A,275Aが形成され、指針位置検出手段はこれらの検出孔221A,223A,271A,272A,273A,222A,275Aに発光素子からの光が貫通したか否かで指針2の位置を検出するので、指針2に指針用検出手段を設ける必要がなく、時計1の良好な外観を確保でき、指針2のデザインの自由度を制約することがない。
(5)指針用駆動手段20がステッピングモータを備えて構成され、指針2を1ステップ駆動する毎に発光素子6および受光素子7を作動させて検出動作を行うので、秒針用減速輪列22および時分針用減速輪列27が1ステップ分回転する毎に検出でき、検出ミスを防止できる。
(6)各指針位置検出処理により、秒針2Aは毎正分つまり1分間隔でその位置を確認しており、時分針2B,2Cは12時間毎に位置を確認しており、その位置がずれていて検出できない場合には、各指針2の位置を検出しているので、指針2の位置ずれが生じても、即座にそのずれを検出して修正することができる。このため、もともと時刻指示精度の高い電波修正機能を有する時計1において、指針2による指示精度をより一層高めることができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
また、指示部材の位置検出対象としては、秒針2A、分針2B、時針2Cに限定されず、日車30等のカレンダ用の指示部材を含めてもよい。さらに、クロノグラフ針、アラーム時刻を設定するアラーム針、24時針等が設けられている時計においては、これらの指針を位置検出対象としてもよい。
前記実施形態では、秒針2Aを秒針用減速輪列22で駆動し、時分針2B,2Cを時分針用減速輪列27で駆動していたが、秒針2Aおよび分針2Bを秒分輪列によって1つのモータで駆動し、時針2Cと日車30等のカレンダー表示部材を時カレンダー輪列によって1つのモータで駆動してもよい。
また、指針位置検出処理おいては、秒針2Aまたは時分針2B,2Cを正転させて移動させていたが、逆転させながら指針位置検出処理を行ってもよい。但し、逆転させた場合には、バックラッシュ分のずれが生じて安定した検出ができないおそれがあるため、前記実施形態のように指針を正転させながら検出することが好ましい。
指示部材位置検出装置は、歯車に形成された検出孔を検出する構成に限らず、例えば直接指針を検出する構成であってもよい。
また、指示部材位置検出装置は、透過型の光検出手段を用いるものに限らず、例えば図12に示されるように、反射型の光検出手段を用いてもよい。この場合には、例えば回路ブロック6A上に、発光素子および受光素子を備えた光検出手段64を実装し、また歯車(図12では五番車)の裏面側の特定位置に反射板65を配置し、発光素子からの光が反射板65で反射され、受光素子で受光されることにより指針の位置が検出されるように構成すればよい。このような構成であっても、発光素子および受光素子が製造工程で図12のように傾いて取り付けられることが考えられ、この場合には反射光が弱くなるため、検出がしづらくなる。したがって、本発明を適用することにより確実に指針を検出できる。
また、指示部材位置検出装置は、歯車に形成された検出孔が一致することを検出するものに限らず、例えば歯車の周上に磁気パターンを形成し、この磁気パターンをホール素子などで読み取ることによって指針の位置を検出してもよい。
指示部材位置検出装置の検出レベルは、段階的な複数の検出レベルが設定されているものに限らず、連続的に可変可能に構成されていてもよい。
前記実施形態では、内部時刻計数手段404が毎正分、0時、12時になった場合に指針位置検出処理を行っていたが、指針位置計数手段406が毎正分、0時、12時になった場合に指針位置検出処理を行うように設定してもよい。
時分針の位置検出は、内部時刻計数手段404や指針位置計数手段406が0時や12時の場合だけ行うものに限定されず、通常運針中に時分針を動かすごとに指針位置検出を行ってもよい。なお、前記実施形態のように、秒針が0秒の場合のみ時分針の位置検出を行えるように設定されている場合には、秒針が0秒のタイミングで指針位置検出を行えばよい。例えば、1分毎に1パルス出力される駆動信号で時分針が動かされている場合には、そのパルス出力タイミングに合わせて時分針の位置検出処理を行えばよいし、複数のパルスで分針を1分ぶん動かす場合には、秒針が0秒となるパルス間隔で時分針の位置検出処理を行えばよい。また、輪列構造上、時分針の位置検出を、秒針と独立して行える場合には、時分針を動かすごとに指針位置検出を行えばよい。
このように通常運針をしながら指針位置検出を行うようにすれば、指針を早送りして位置検出処理を行う必要がないため、早送りによる電源電圧降下を防止することができる。
また、前記実施形態では、毎正分、0時、12時になった際に指針位置検出を行い、検出できなかった場合、つまり内部時刻計数手段404や指針位置計数手段406のデータと、実際の指針2の位置にずれが生じている場合には、各指針2を早送りして指針位置検出を行っていたが、早送りをせずに、通常運針を継続し、各指針2を動かす毎に指針位置検出を行って指針位置を探してもよい。なお、秒針2Aの位置は最大1分以内に検出でき、時分針2B,2Cの位置は最大12時間以内に検出できる。但し、多くの場合、指針2の位置ずれはそれほど大きくないため、より短い時間で検出できることも多い。
このように通常運針をしながら指針位置検出を行うようにすれば、指針2を早送りして位置検出処理を行う必要がないため、早送りによる電源電圧降下を防止することができる。
さらに、内部時刻計数手段404や指針位置計数手段406が0時±5分、12時±5分等になった場合、つまり指針位置検出の可能性の高い範囲の位置検出を毎回行ってもよい。通常は、指針2の位置ずれはそれほど大きくないため、所定の範囲で位置検出を毎回行えば、指針2の位置を毎回検出できる可能性が高く、指針を早送りして位置検出する必要は殆ど無く、電源電圧降下も抑えることができる。その上、例えば、指針位置計数手段406等が12時の際に、時分針2B,2Cが11時57分を指示している場合、前記実施形態では、時分針を12時間近く早送りしたり、12時5分まで移動したあとで逆回転させて11時55分に移動して正回転させなければ時分針の位置を検出できないが、予め所定の範囲で指針の位置検出を毎回行うようにすれば、位置検出のための指針の移動量も少なくでき、指針位置検出処理時の電源電圧降下を抑えることができる。
また、秒針位置検出を所定回数だけ連続して失敗した場合、時計1は指針位置検出の動作保証外の温度にいる可能性が高いため、毎正分の秒位置検出を止め、次回の毎正時等の予め設定された時期まで秒針2Aの位置検出処理を禁止してもよい。このように、秒針2Aの位置検出が成功するまでは毎正時等の設定されたタイミングでのみ秒針位置検出を行うようにすれば、無駄なエネルギー消費を無くすことができる。
前記実施形態では、電波修正機能を備えた時計1について説明したが、本発明の電子時計はこれに限定されず、電波修正機能を備えていない電子時計であってもよい。また、本発明は電子時計に限らず、例えばストップウォッチや、タイマ等でもよく、更に、電気特性計測用指針式テスター、指針式メータ等の指針付き計測器でもよく、要するに指示部材およびこの指示部材の位置検出機能を有する各種電子機器にも適用できる。
また、電子機器の電力源としては、ソーラ発電で得られる電力の他、回転錘を用いた自動巻上げ機構とこれによって駆動される発電機や、ぜんまいに貯蓄された機械的エネルギで駆動される発電機を備えている場合には、それらの発電機で発電される電力であってもよく、勿論一次電池であってもよい。
さらに、本発明では、制御手段400内の各手段等は、各種論理素子等のハードウェアで構成されたものや、CPU(中央処理装置)、メモリ(記憶装置)等を備えたコンピュータを時計や携帯機器内に設け、このコンピュータに所定のプログラムやデータ(各記憶部に記憶されたデータ)を組み込んで各手段を実現させるように構成したものでもよい。
ここで、前記プログラムやデータは、電子時計内に組み込まれたRAMやROM等のメモリに予め記憶しておけばよい。また、例えば、電子時計内のメモリに所定の制御プログラムやデータをインターネット等の通信手段や、CD−ROM、メモリカード等の記録媒体を介してインストールしてもよい。そして、メモリに記憶されたプログラムでCPU等を動作させて、各手段を実現させればよい。なお、カメラなどに所定のプログラム等をインストールするには、その電子時計にメモリカードやCD−ROM等を直接差し込んで行ってもよいし、これらの記憶媒体を読み取る機器を外付けで電子時計に接続してもよい。さらには、LANケーブル、電話線等をカメラなどに接続して通信によってプログラム等を供給しインストールしてもよいし、無線によってプログラムを供給してインストールしてもよい。
このような記録媒体やインターネット等の通信手段で提供される制御プログラム等を電子時計に組み込めば、プログラムの変更のみで前記各発明の機能を実現できるため、工場出荷時あるいは利用者が希望する制御プログラムを選択して組み込むこともできる。この場合、プログラムの変更のみで制御形式の異なる各種の電子時計を製造できるため、部品の共通化等が図れ、バリエーション展開時の製造コストを大幅に低減できる。
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の一実施形態にかかる時計を示す平面図。 前記時計を示す側断面図。 前記時計の要部を示す平面拡大図。 前記時計の要部を示す側断面図。 前記時計の制御手段の構成を示すブロック図。 前記時計の指針位置検出手段を示す回路図。 前記時計の検出レベル変更部を示す回路図。 モータ駆動および指針位置検出による電源電圧の変動を示すグラフ。 前記時計の発光素子の取付位置のずれを示す図。 前記時計の検出孔の位置のずれを示す図。 前記時計の指針位置検出処理を示すフローチャート。 本発明の変形例を示す図。
符号の説明
1…時計、2…指針、2A…秒針、2B…分針、2C…時針、6…発光素子、7…受光素子、21…秒針モータ、22…秒針用減速輪列、26…時分針モータ、27…時分針用減速輪列、61…検出部、62…検出レベル変更部、400…制御手段、401…分周回路、402…駆動信号発生回路、403…時刻表示駆動回路、404…内部時刻計数手段、405…指針位置検出手段、406…指針位置計数手段、407…指針位置内部時刻比較手段、408…電圧検出手段、409…制御部。

Claims (9)

  1. 時刻を表示する指示部材と、
    この指示部材を駆動する指示部材駆動手段と、
    前記指示部材の位置を検出する指示部材位置検出装置と、
    前記指示部材駆動手段および前記指示部材位置検出装置の駆動を制御する制御手段とを備え、
    前記指示部材検出装置は、前記指示部材の位置検出のための検出レベルを可変可能に構成され、
    前記制御手段は、前記指示部材の位置検出結果に応じて前記検出レベルを変更する
    ことを特徴とする電子時計。
  2. 請求項1に記載の電子時計において、
    前記指示部材位置検出装置は、発光素子と、前記発光素子からの光を受光する受光素子とを備えた光検出手段であって、前記発光素子からの光が、前記指示部材が連結された歯車に設けられた孔を貫通して前記受光素子で受光されることにより、前記指示部材の位置を検出する
    ことを特徴とする電子時計。
  3. 請求項1に記載の電子時計において、
    前記指示部材位置検出装置は、発光素子と、前記発光素子からの光を受光する受光素子とを備えた光検出手段であって、前記発光素子からの光が、前記指示部材が連結された歯車で反射して前記受光素子で受光されることにより、前記指示部材の位置を検出する
    ことを特徴とする電子時計。
  4. 請求項2または請求項3に記載の電子時計において、
    前記指示部材駆動手段は、前記歯車を回転駆動するステッピングモータを備え、
    前記指示部材位置検出装置は、前記ステッピングモータで前記歯車を所定ステップ駆動する毎に前記発光素子および前記受光素子を動作させる
    ことを特徴とする電子時計。
  5. 請求項2から請求項4のいずれかに記載の電子時計において、
    前記制御手段は、前記指示部材位置検出装置による前記指示部材の位置検出ができなかった場合には検出感度を上げる方向に前記検出レベルを変更し、
    前記指示部材の位置検出が複数回検出された場合には、検出感度を下げる方向に前記検出レベルを変更する
    ことを特徴とする電子時計。
  6. 請求項5に記載の電子時計において、
    前記指示部材位置検出装置は、前記受光素子で検出された検出電圧と基準電圧とを比較することで前記指示部材の位置を検出するコンパレータを備え、
    前記制御手段は、前記コンパレータの前記基準電圧を変更することで前記検出レベルを変更する検出レベル変更部を有する
    ことを特徴とする電子時計。
  7. 時刻を表示させる指示部材と、この指示部材を駆動する指示部材駆動手段と、前記指示部材の位置を検出する指示部材位置検出装置と、前記指示部材駆動手段および前記指示部材位置検出装置の駆動を制御する制御手段とを備えた電子時計の指示部材位置検出方法であって、
    前記指示部材の位置検出結果に応じて、前記指示部材の位置検出のための前記指示部材検出装置の検出レベルを変更する検出レベル変更工程を備えた
    ことを特徴とする電子時計の指示部材位置検出方法。
  8. 時刻を表示させる指示部材と、この指示部材を駆動する指示部材駆動手段と、前記指示部材の位置を検出する指示部材位置検出装置と、前記指示部材駆動手段および前記指示部材位置検出装置の駆動を制御する制御手段とを備えた電子時計の指示部材位置検出プログラムであって、
    前記電子時計に組み込まれたコンピュータに、
    前記指示部材の位置検出結果に応じて、前記指示部材の位置検出のための前記指示部材検出装置の検出レベルを変更する検出レベル変更工程を実行させる
    ことを特徴とする電子時計の指示部材位置検出プログラム。
  9. 請求項8に記載の指示部材位置検出プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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