JP2010032230A - 針位置検出装置 - Google Patents

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    • G04C3/00Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means
    • G04C3/14Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means incorporating a stepping motor

Abstract

【課題】 発光素子からの光を受光素子で受光する際、指針車の光透過孔からの漏れ光による誤検出を防いで、正確に指針車の回転位置を検出できる針位置検出装置を提供する。
【解決手段】 発光素子31からの光を受光素子32が受光することにより、秒針車20の位置を検出す際、秒針車20の基準孔である第1円形孔21aが発光素子31と受光素子32との検出位置Pに対応したときに、輪列受15の光漏れ規制孔15aを通して発光素子31からの光を受光素子32で受光することができ、また秒針車20が最小角度(12°)だけ回転し、第1円形孔21aが検出位置Pからほぼ完全に離れる位置に回転移動したときに、第1円形孔21aからの漏れ光を光漏れ規制孔15aで規制し、漏れ光による誤検出を防ぐことができる。
【選択図】 図12

Description

この発明は、秒針、分針、時針などの指針の運針位置を検出するための針位置検出装置に関する。
例えば、指針式時計の針位置検出装置においては、特許文献1に記載されているように、第1駆動モータの回転が伝達されて回転する秒針車によって秒針を運針する第1駆動系と、第2モータの回転が伝達されて回転する分針車および時針車によって分針および時針が運針する第2駆動系と、第1、第2の各駆動系の秒針車、分針車、時針車が同一軸上で重なり合って回転する際、秒針車、分針車、時針車にそれぞれ設けられた第1〜第3の各光透過孔を発光素子と受光素子とによって光学的に検出する検出部とを備え、この検出部で検出した検出信号に基づいて秒針車、分針車、時針車の各回転位置を判断して、秒針、分針、時針の運針位置を検出するように構成したものが知られている。
特開2000−162335
このような針位置検出装置では、秒針車、分針車、時針車にそれぞれ設けられた第1〜第3の各光透過孔が重なり合った際に、発光素子からの光が第1〜第3の各光透過孔を透過して受光素子に照射されることにより、受光素子が発光素子からの光を受光して検出信号を出力し、且つ秒針車、分針車、時針車がそれぞれ回転して、第1〜第3の各光透過孔のうち、少なくともいずれかが発光素子と受光素子とを結ぶ光軸上の検出位置からずれて重なり合わないときに、発光素子からの光が受光素子に照射されず、受光素子が発光素子からの光を受光しないように構成する必要がある。
そこで、従来の針位置検出装置においては、検出部の発光素子を上ケースの第1取付凹部に配置し、この第1取付凹部に所定径の円形貫通孔を設け、この円形貫通孔で発光素子からの光が広がらないように収束させると共に、検出部の受光素子を下ケースの第2取付凹部に配置し、この第2取付凹部に所定径の円形貫通孔を設け、この円形貫通孔を透過した光を受光素子が受光するように構成されている。
しかしながら、このような針位置検出装置では、第1取付凹部の円形貫通孔によって発光素子からの光の広がりを防ぎ、第2取付凹部の円形貫通孔で第1〜第3の各光透過孔を通過した光のみを受光素子が受光することができても、検出部による光検出をするタイミングごとに最小角度だけ、秒針車、分針車、時針車が回転して、第1〜第3の各光透過孔のいずれかが検出位置から離れる際に、検出位置から完全に離れず、第1〜第3の各光透過孔のいずれかで光が漏れてしまうことがあり、この漏れ光を受光素子が受光するという問題がある。
すなわち、秒針車、分針車、時針車のうち、例えば秒針車の場合、その回転角度と第1光透過孔の大きさとの関係で、秒針車が2ステップ(2秒分)回転した際に、第1光透過孔が検出位置からほぼ完全に離れる位置に移動するのであるが、秒針車の製作上の精度やバックラッシなどによって、第1光透過孔の回転移動にずれが生じ、そのずれ量によって第1光透過孔を発光素子からの一部の光が透過してしまう、所謂、漏れ光が発生し、この漏れ光を受光素子が受光することにより、誤検出を起す。
この発明が解決しようとする課題は、発光素子からの光を受光素子が受光する際、指針車の光透過孔からの漏れ光による誤検出を防いで、正確に指針車の回転位置を検出することができる針位置検出装置を提供することである。
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
請求項1に記載の発明は、光を発光する発光素子と、この発光素子からの光を受光する受光素子と、前記発光素子と前記受光素子との間に回転移動可能に配置された光透過孔を備えている指針車と、前記受光素子の位置に対する前記光透過孔の位置ずれにより当該光透過孔からの漏れ光を規制する光漏れ規制部と、を備えていることを特徴とする針位置検出装置である。
請求項2に記載の発明は、光を発光する発光素子と、この発光素子からの光を受光する受光素子と、前記発光素子と前記受光素子との間に回転移動可能に配置され、且つ前記発光素子と前記受光素子とを結ぶ光軸上の光検出位置に対応する回転軌跡上に光透過孔が設けられた指針車と、前記発光素子と前記受光素子との間の前記光軸上に設けられ、前記指針車の前記光透過孔が前記光検出位置に対応した状態から前記指針車が所定角度回転し、前記光透過孔が前記検出位置から離れる位置に回転移動した状態で、前記発光素子からの光を前記受光素子が受光する際、前記指針車の前記光透過孔からの漏れ光を規制する光漏れ規制部と、を備えていることを特徴とする針位置検出装置である。
請求項3に記載の発明は、前記光漏れ規制部が、前記指針車の所定角度回転により前記光透過孔が前記検出位置から離れる位置に回転移動する際に、前記指針車の回転に伴う前記光透過孔の回転移動における最大ずれ量を考慮して、光が透過する光透過領域が前記最大ずれ量だけ狭く形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の針位置検出装置である。
請求項4に記載の発明は、前記指針車が、秒針車、分針車、時針車のうち、少なくとも秒針車であり、前記発光素子と前記受光素子との間に固定された保持部材によって回転可能に保持されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の針位置検出装置である。
請求項5に記載の発明は、前記光漏れ規制部が、前記保持部材に貫通して設けられた孔部であることを特徴とする請求項4に記載の針位置検出装置である。
請求項6に記載の発明は、前記保持部材が、光を透過する光透過材料からなり、前記光漏れ規制部は、前記透明な保持部材の一面に前記光透過領域の箇所を除いて設けられた遮光層であることを特徴とする請求項4に記載の針位置検出装置である。
請求項7に記載の発明は、前記発光素子と前記受光素子とのうち、少なくとも前記受光素子が、その受光面側を前記保持部材に設けられた収納凹部内に挿入した状態で配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の針位置検出装置である。
この発明によれば、発光素子からの光を受光素子が受光することにより、指針車の位置を検出する際、指針車の光透過孔が発光素子と受光素子との間の検出位置に対応したときに、光漏れ規制部を通して発光素子からの光を受光素子で受光することができ、また指針車が所定角度回転して光透過孔が検出位置からほぼ完全に離れる位置に回転移動したときに、指針車の光透過孔からの漏れ光を光漏れ規制部で規制することができる。このため、発光素子からの光を受光素子が受光する際に、指針車の光透過孔における漏れ光による誤検出を防ぐことができ、これにより正確に指針車の回転位置を検出することができる。
(実施形態1)
以下、図1〜図16を参照して、この発明を指針式の腕時計に適用した実施形態1について説明する。
この指針式の腕時計は、図1および図2に示す時計モジュール1を備えている。この時計モジュール1は、秒針2、分針3、時針4が文字板5の上方を運針して時刻を指示するものであり、腕時計ケースTK内に配置されるように構成されている。この場合、腕時計ケースTKの上部には、図示しないが、時計ガラスが取り付けられており、この腕時計ケースTKの下部には、裏蓋が取り付けられている。
時計モジュール1は、図2に示すように、上部ハウジング6と下部ハウジング7とを備え、これらの間に時計ムーブメント8が設けられた構成になっている。この場合、上側に位置する上部ハウジング6の上面には、ソーラーパネル9を介して文字板5が設けられている。また、下側に位置する下部ハウジング7の内面(図2では上面)には、回路基板10が設けられている。
時計ムーブメント8は、図2〜図5に示すように、秒針2を運針させる第1駆動系11と、分針3および時針4を運針させる第2駆動系12と、秒針2、分針3、時針4の運針位置を検出すための検出部13とを備え、第1、第2の各駆動系11、12がメインプレートである地板14、輪列受15、中受16に取り付けられた状態で、上部ハウジング6と下部ハウジング7との間に配置されている。
第1駆動系11は、図2〜図5に示すように、第1ステッピングモータ17と、この第1ステッピングモータ17によって回転される五番車18と、この五番車18によって回転される四番車である秒針車20とを備え、この秒針車20の秒針軸20aに秒針2が取り付けられた構成になっている(図4参照)。第1ステッピングモータ17は、図3に示すように、コイル17aと、ステータ17bと、ロータ17cとを備えている。
これにより、第1ステッピングモータ17は、図3に示すように、コイル17aに電流を流して磁界を発生させ、このコイル17aで発生した磁界をステータ17bで導き、このステータ17bで導かれた磁界によって、一定の状態で着磁(つまりN極とS極とに分極)された永久磁石を有するロータ17cを180度ずつステップ回転させるように構成されている。
五番車18は、図2および図3に示すように、第1ステッピングモータ17におけるロータ17cのロータカナ17dに噛み合って回転する。秒針車20は、五番車18のカナ18aに噛み合って回転する。この秒針車20の中心部には、秒針軸20aが設けられている。この秒針軸20aは、図2に示すように、上部ハウジング6、ソーラーパネル9、および文字板5の各貫通孔5aを通して上方に突出し、この突出した先端部に図4に示すように秒針2が取り付けられるように構成されている。また、この秒針車20には、図5および図6に示すように、後述する第1光透過孔部21が設けられている。
一方、第2駆動系12は、図2〜図4に示すように、第2ステッピングモータ22と、この第2ステッピングモータ22によって回転する中間車23と、この中間車23によって回転する三番車24と、この三番車24によって回転する二番車である分針車25と、この分針車25によって回転する日の裏車26と、この日の裏車26によって回転する筒車である時針車27とを備え、分針車25の分針軸25aに分針3が取り付けられていると共に、時針車27の時針軸27aに時針4が取り付けられた構成になっている。
この場合、第2ステッピングモータ22は、図3に示すように、コイル22aと、ステータ22bと、ロータ22cとを備え、第1ステッピングモータ17と同様、コイル22aに電流を流して磁界を発生させ、このコイル22aで発生した磁界をステータ22bで導き、このステータ22bで導かれた磁界によって、一定の状態で着磁(つまりN極とS極とに分極)された永久磁石を有するロータ22cを180度ずつステップ回転させるように構成されている。
中間車23は、図2および図3に示すように、第2ステッピングモータ22におけるロータ22cのロータカナ22dに噛み合って回転する。この中間車23には、図5に示すように、第4光透過孔部30が設けられている。三番車24は、中間車23のカナ23aに噛み合って回転し、分針車25は、三番車24のカナ24aに噛み合って回転する。この分針車25の中心部には、図2および図4に示すように、秒針車20の秒針軸20aが回転自在に挿入して上方に突出する円筒状の分針軸25aが設けられている。
この分針軸25aは、図2に示すように、上部ハウジング6、ソーラーパネル9、および文字板5の各貫通孔5aを通して上方に突出し、この突出した先端部に図4に示すように分針3が取り付けられるように構成されている。これにより、分針車25は、秒針車20の下側に重なった状態で秒針車20と同一軸上に配置されている。また、この分針車25には、図5に示すように、第2光透過孔部28が設けられている。
日の裏車26は、図2に示すように、日車押え板34によって時針車27と共に回転自在に押えられ、この状態で分針車25のカナ25aに噛み合って回転する。時針車27は、図2に示すように、日の裏車26のカナ26aに噛み合って回転する。この時針車27の中心部には、図4に示すように、分針車25の分針軸25aが回転自在に挿入して上方に突出する筒状の時針軸27aが設けられている。
この時針軸27aは、図2に示すように、日車押え板34、上部ハウジング6、ソーラーパネル9、および文字板5の各貫通孔5aを通して上方に突出し、この突出した先端部に図4に示すように時針4が取り付けられるように構成されている。これにより、時針車27は、分針車25の下側に重なった状態で秒針車20および分針軸25と同一軸上に配置されている。また、この時針車27には、図5に示すように、第3光透過孔部29が設けられている。
ところで、この腕時計における指針車の位置を検出する針位置検出装置は、秒針車20、分針車25、時針車27、中間車23にそれぞれ設けられた第1〜第4の各光透過孔部21、28〜30の各位置を検出部13で光学的に検出することにより、秒針車20、分針車25、時針車27、中間車23の各回転位置を検出して、秒針2、分針3、時針4の各運針位置を判断するように構成されている。
すなわち、検出部13は、図2、図4および図10に示すように、発光素子31と受光素子32とを備え、これらを結ぶ光軸13a上に検出位置Pが設けられている。発光素子31は、LED(発光ダイオード)からなり、図2、図4および図10に示すように、秒針車20、分針車25、時針車27が同一軸上で重なり合い、且つ中間車23の一部も重なり合う箇所に対応する上部側の上部ハウジング6における下面の素子基板33に設けられている。受光素子32は、フォトトランジスタからなり、発光素子31に対応する下部側(図2では上部側)の回路基板10に設けられている。
これにより、検出部13は、図2、図4および図10に示すように、秒針車20、分針車25、時針車27、中間車23の第1〜第4の各光透過孔部21、28〜30の全てが光軸13a上で対応したときに、第1〜第4の各光透過孔部21、28〜30を通して発光素子31からの光を受光素子32が受光することにより、秒針車20、分針車25、時針車27の各回転位置を検出するように構成されている。
この場合、秒針車20の第1光透過孔部21は、図6に示すように、秒針車20の基準位置(0°)に設けられた基準孔である第1円形孔21aと、この第1円形孔21aにおける秒針2の運針方向側とその反対方向側との両側に異なる間隔の第1、第2の各遮光部21d、21eを隔てて設けられた第2、第3の各長孔21b、21cと、第1円形孔21aの対角線上に位置する第2、第3長孔21b、21c間に設けられた第3遮光部21fと、を備えている。
第1円形孔21aは、図6に示すように、秒針車20の直径が3〜5mm程度であることにより、その孔径が0.3〜0.4mm程度(秒針車20の円周に対する12°程度の幅)の大きさに形成されている。また、第2、第3長孔21b、21cのうち、第2長孔21bは、図6に示すように、第1円形孔21aの中心を基準(0°)とし、左回りにほぼ48°位置(8ステップ位置つまり8秒位置)からほぼ168°位置(28ステップ位置つまり28秒位置)までの間に、第1円形孔21aの回転移動軌跡上に対応する円弧状に設けられている。
第3長孔21cは、図6に示すように、第1円形孔21aの中心を基準(0°)とし、左回りにほぼ192°位置(32ステップ位置つまり32秒位置)からほぼ300°位置(50ステップ位置つまり50秒位置)までの間に、第1円形孔21aの回転移動軌跡上に対応する円弧状に設けられている。この場合、第1、第2の各遮光部21d、21eのうち、秒針2の運針方向側と反対側(図6では左回り側)に位置する第1遮光部21dは、図6に示すように、第1円形孔21aの直径(12°幅)に対して3倍程度の間隔、つまり第1円形孔21aの中心である基準位置(0°位置)から左回りにほぼ48°位置(8ステップ位置つまり8秒位置)までの間に、実質的に36°程度の幅の間隔で設けられている。
また、秒針2の運針方向(図6では右回り方向)に位置する第2遮光部21eは、第1遮光部21dの間隔よりも第1円形孔21aの1個分程度長い間隔、つまり第1円形孔21aの直径に対して4倍程度の間隔、すなわち第1円形孔21aの中心である基準位置(0°)から右回りにほぼ60°位置(50ステップ位置つまり50秒位置)までの間に、実質的に48°程度の幅の間隔で設けられている。また、第3遮光部21fは、図6に示すように、第1円形孔21aの直径とほぼ同じ大きさで形成され、第1円形孔21aの対角線上に位置し、第2、第3の各長孔21b、21c間に設けられている。
そして、第1遮光部21dは、その対角線上に位置する第3長孔21cの一部に対応しており、第2遮光部21eは、その対角線上に位置する第2長孔21bの一部に対応しており、第3遮光部21fは、その対角線上に位置する第1円形孔21aに対応している。これにより、秒針車20は、第1〜第3の各遮光部21d〜21fのいずれかが検出部13の検出位置P(発光素子31と受光素子32とが対向する位置)に対応した状態で、180°回転(半回転)すると、必ず第1円形孔21a、第2、第3の各長孔21b、21cのいずかが検出部13の検出位置Pに対応するように構成されている。
この秒針車20は、1ステップ(回転角6°:回転時間1秒)ずつ回転して、60ステップ(回転角360°:回転時間60秒)回転する間に、検出部13が2秒(2ステップ)ごとに検出を行う際に、図7に示すような検出部13による検出パターンになる。すなわち、秒針車20が0秒位置(0°)のときには、第1円形孔21aを検出部13が検出し、2秒位置(12°)から6秒位置(36°)までのときには、第1遮光部21dによって検出部13が塞がれ、検出部13による光検出ができない未検出状態が3回連続する。
秒針車20の8秒位置(48°)から28秒位置(168°)までのときには、第2長孔21bを検出部13が連続して検出し、30秒位置(180°)のときには、第3遮光部21fによって検出部13が塞がれ、検出部13による光検出ができない未検出状態になる。32秒位置(192°)から50秒位置(300°)のときには、第2長孔21bを検出部13が連続して検出し、52秒位置(312°)から58秒位置(348°)までのときには、第2遮光部21eによって検出部13が塞がれ、検出部13による光検出ができない未検出状態が4回連続する。
一方、分針車25の第2光透過孔部28は、図5に示すように、分針車25の基準位置(0°)に設けられた1つの円形孔である。この第2光透過孔部28の円形孔も、秒針車20の第1円形孔21aとほぼ同じ大きさで、秒針車20の第1円形孔21aに対応する位置に設けられている。時針車27の第3光透過孔部29は、時針車27の基準位置(0°)から円周に沿って30°間隔で設けられた11個の円形孔である。この基準位置の円形孔と11番目の円形孔との間つまり11時位置には、図5に示すように、第4遮光部29aが設けられている。
また、中間車23の第4光透過孔部30は、図5に示すように、分針車25の第2光透過孔部28である1つの円形孔に対応する1つの円形孔であり、秒針車20の第1円形孔21aおよび分針車25の第2光透過孔部28である円形孔とほぼ同じ大きさで形成されている。これにより、第2駆動系12の中間車23、分針車25、時針車27は、11時位置を除いて、時針4の正時(0時、1時、2時、3時、4時、5時、6時、7時、8時、9時、10時、11時)ごとに、第2〜第4光透過孔部28〜30の全てが検出部13の検出位置Pで重なり合うように構成されている。
ところで、この針位置検出装置は、図9および図10に示すように、検出部13の検出位置Pが、秒針車20、分針車25、時針車27の全てが重なり合う箇所で、且つ三番車24が接近する箇所に設けられ、この検出位置Pの光軸13a上において第1〜第4の各光透過孔部21、28〜30が重なり合うと共に、日車押え板34の開口部34a、地板14の開口部14a、輪列受15の開口部である光漏れ規制孔15aに対応して設けられた構成になっている。
これにより、針位置検出装置は、検出部13の発光素子31からの光が、第1〜第4の各光透過孔部21、28〜30、日車押え板34の開口部34a、地板14の開口部14a、輪列受15の光漏れ規制孔15aの全てを透過し、この透過した光を受光素子32が受光することにより、秒針車20、分針車25、時針車27の回転位置を検出するように構成されている。
この場合、発光素子31は、図10に示すように、上部ハウジング6の下面に設けられた素子基板33の下面に設けられている。すなわち、この発光素子31は、素子基板33の下面に設けられた一対の電極33a、33bのうち、一方の電極33aに発光素子31の上面側電極が配置されて接続され、他方の電極33bに発光素子31の下面側電極がリード線33cによって接続され、この状態でモールド樹脂33dによって覆われている。そして、この発光素子31は、モールド樹脂33dが日車押え板34に設けられた開口部34a内に挿入されて、その下側に位置する時針車27に接近するように構成されている。
また、受光素子32は、図10に示すように、下部ハウジング7上に設けられた回路基板10の取付凹部10a内に、発光素子31と対向して設けられている。すなわち、この受光素子32は、回路基板10の上面に設けられた取付凹部10aの一対の電極10b、10cのうち、一方の電極10bに受光素子32の下面側電極が配置されて接続され、他方の電極10cに受光素子32の上面側電極がリード線10dによって接続され、この状態でモールド樹脂10eによって覆われている。
この受光素子32は、図10に示すように、そのモールド樹脂10eが回路基板10の上面側に盛り上がった状態で突出し、このモールド樹脂10eの盛り上がった部分が輪列受15の下面に設けられた収納凹部15b内に挿入され、このモールド樹脂10eの盛り上がった部分が輪列受15の光漏れ規制孔15aに接近した状態で配置されるように構成されている。
これにより、検出部13は、図9および図10に示すように、発光素子31と受光素子32との中心を結ぶ光軸13a上に検出位置Pが設けられている。すなわち、この検出位置Pは、図9および図10に示すように、光軸13aを中心軸とする円柱状の空間領域であり、その円柱状の径が後述する輪列受15の光漏れ規制孔15aとほぼ同じ大きさになるように構成されている。
また、地板14は、図10に示すように、時針車27と分針車25との間に固定され、検出位置Pに接近する三番車24が回転可能に配置される開口部14aが設けられ、これら時針車27、分針車25、三番車24を接触させることなく接近させた状態で、輪列受15と共に回転可能に支持するように構成されている。輪列受15は、回路基板10と秒針車20との間に固定され、分針車27、中間車23、秒針車20を接触させることなく接近させた状態で、地板14と共に回転可能に支持するように構成されている。
ところで、秒針車20、分針車25、時針車27、および中間車23は、図9および図10に示すように、基準位置(0時0分0秒位置)において第1〜第4の各光透過孔部21、28〜30が、検出部13の検出位置Pに位置する日車押え板34の開口部34a、地板14の開口部14a、輪列受15の光漏れ規制孔15aと重なり合うように構成されている。
また、秒針車20、分針車25、時針車27、および中間車23は、これらのうち、秒針車20が基準位置(0°:0秒)から2ステップ(12°:2秒)回転したとき、図11および図12に示すように、第1光透過孔部21の基準孔である第1円形孔21aが検出部13の検出位置Pからほぼ完全に離れ、発光素子31からの光を秒針車20が遮断するように構成されている。
この場合、秒針車20が基準位置(0°:0秒)から1ステップ(6°:1秒)回転したときには、図8に示すように、基準孔である第1円形孔21aが検出部13の検出位置Pから完全に離れず、発光素子31からの光のほぼ半分が第1円形孔21aを透過し、受光素子32で受光される。このため、検出部13は、秒針車20の回転位置を検出する際に、秒針車20が2ステップ回転するごとに、光検出をするように構成されている。
ところで、輪列受15に設けられた光漏れ規制孔15aは、秒針車20の基準孔である第1円形孔21aが検出位置Pに対応して、発光素子31からの光を受光素子32が受光する際、その検出部13による光検出をするタイミング(2秒間)ごとに応じて秒針車20が最小角度(12°)だけ回転し、図12および図13に示すように、第1円形孔21aが検出位置Pからほぼ完全に離れる位置に回転移動し、この回転移動した第1円形孔21aからの漏れ光を防ぐように構成されている。
すなわち、この輪列受15の光漏れ規制孔15aは、図12および図13に示すように、検出部13による光検出をするタイミング(2秒)ごとに秒針車20が最小角度(12°)だけ回転し、第1円形孔21aが検出位置Pから離れる位置に回転移動する際に、秒針車20の回転に伴う第1円形孔21aの回転移動における最大ずれ量R1を考慮して、光が透過する光透過領域E1が最大ずれ量R1だけ狭く形成されている。この第1円形孔21aのずれ量R1は、秒針車20の製作上の精度やバックラッシによって発生する。
このようなずれ量R1は、秒針車20の第1光透過孔部21における第2、第3の各長孔21b、21cについても、同様に発生するほか、分針車25、時針車27、および中間車23の第2〜第4の各光透過孔部28〜30においても、同様に、ずれ量R2〜R4が発生する。但し、第2駆動系12の分針車25は、1分ごとに1ステップ(6°)回転し、1ステップごとに検出部13によって光検出をする。
このため、中間車23は、分針車25が1ステップ回転すると、これに連動して30°回転する。これにより、分針車25は、第2光透過孔部28が検出部13の検出位置Pから完全に離れていなくても、中間車23の第4光透過孔部30が検出位置Pから大きく離れ、発光素子31からの光を中間車23で遮断することにより、分針車25の1ステップ(1分)ごとに検出部13による光検出が行えるように構成されている。
次に、図14を参照して、秒針車20の基準位置(00秒位置)を検出するための基本的な秒針車位置検出動作について説明する。
この基本的な秒針車位置検出動作では、第2駆動系12の分針車25、時針車27、中間車23については無視することにする。また、図14(a)〜図14(m)は、秒針車20が2ステップ(回転角12°)ごとに回転する際、その回転位置における検出部13の検出位置Pとの対応関係を示している。
この秒針車20の基準位置を検出する目的は、図14(a)に示す秒針車20の基準位置(0°:0秒)を検出することである。つまり、秒針車20における第1光透過孔部21の第1円形孔21aと検出部13の検出位置Pとが一致した位置を検出することである。この秒針車20の基準位置の状態は、図14(a)の状態であり、秒針車20における第1光透過孔部21の第1円形孔21aと検出部13の検出位置Pとが一致し、検出部13による光検出ができる状態である。
まず、図14(a)の状態で、秒針車20が2ステップ回転して回転角が12°になると、図14(b)に示すように、第1円形孔21aが検出位置Pから右回りにずれて、第1遮光部21dの一部が検出位置Pに対応するので、検出部13による光検出ができず、図8に示した2秒位置で未検出状態になる。同様に、図14(c)〜図14(d)に示すように、秒針車20が2ステップずつ回転して回転角が36°になるまで、第1遮光部21dの一部が検出位置Pに対応するので、検出部13による光検出ができず、図6の3秒〜6秒位置に示したように未検出状態が3回連続する。
この後、図14(e)に示すように、秒針車20が2ステップ回転して回転角が48°になると、秒針車20における第1光透過孔部21の第2長孔21bの一部が検出部13の検出位置Pに対応するので、図6の8秒位置に示したように、検出部13による光検出ができる。同様にして、図14(f)に示すように、秒針車20が2ステップずつ回転して回転角が168°になるまで、第2長孔21bの一部が検出部13の検出位置Pに対応するので、図6の10秒〜28秒位置に示したように、検出部13による光検出が連続してできる。
この状態で、図14(g)に示すように、秒針車20が更に2ステップ回転して回転角が180°になると、第2長孔21bが検出位置Pから右回りにずれて、第3遮光部21fが検出位置Pに対応するので、検出部13による光検出ができず、図6の30秒位置に示したように、未検出状態になる。この後、図14(h)に示すように、秒針車20が2ステップ回転して回転角が192°になると、秒針車20における第1光透過孔部21の第3長孔21cの一部が検出部13の検出位置Pに対応するので、図6の32秒位置に示したように、検出部13による光検出ができる状態になる。
この後、図14(i)に示すように、秒針車20が2ステップずつ回転して回転角が300°になるまで、第3長孔21cの一部が検出部13の検出位置Pに対応するので、図6の34秒〜50秒位置に示したように、検出部13による光検出が連続してできる。そして、図14(j)に示すように、第3長孔21cが検出位置Pから右回りにずれて、第2遮光部21eの一部が検出位置Pに対応すると、検出部13による光検出ができず、図6の52秒位置に示したように、未検出状態になる。
同様に、図14(k)〜図14(m)に示すように、秒針車20が2ステップずつ回転して回転角が348°になるまで、第2遮光部21eの一部が検出位置Pに対応するので、検出部13による光検出ができず、図6の54秒〜58秒位置に示したように、未検出状態が4回連続する。この状態で、秒針車20が2ステップ回転して回転角が360°になると、図14(a)に示すように、第1円形孔21aが検出部13の検出位置Pに対応するので、図6の0秒位置に示したように、検出部13による光検出ができる状態になる。
このように、図14(a)の状態では、検出部13による光検出ができる状態であり、図14(b)〜図14(d)の状態では、検出部13による光検出が3回連続してできない状態である。図14(e)〜図14(f)の状態では、検出部13による光検出が連続してできる状態であり、図14(g)の状態では、検出部13による光検出ができない状態である。図14(h)〜図14(i)の状態では、検出部13による光検出が連続してできる状態であり、図14(j)〜図14(m)の状態では、検出部13による光検出が4回連続してできない状態である。
ここで、連続して光検出ができない未検出状態は、図14(b)〜図14(d)の状態と、図14(j)〜図14(m)の状態とであり、この2つの状態に着目すると、それぞれ2ステップごとに検出を行った場合、前者は未検出状態が3回連続し、後者は未検出状態が4回連続し、前者と後者とで連続する未検出回数が異なることがわかる。この連続して光検出ができない未検出状態をカウントすることにより、基準位置を特定することが可能になる。
すなわち、秒針車20は、2ステップ(2秒)ごとに検出を行い、未検出状態が4回連続した後、次の回で検出できた場合、その位置が基準位置(0°)である。但し、図14(b)の状態から未検出状態をカウントした場合には、図14(d)の状態になるまで、未検出状態が3回連続し、この後、図14(e)の状態になり、検出部13による光検出ができても、未検出状態が4回連続しないため、基準位置ではない。これが秒針車20の基準位置を検出するための基本的な秒針車位置検出動作である。
一方、分針車25の基準位置を検出するための基本的な針位置検出動作は、図3〜図5に示すように、分針車25が1ステップ(1°)回転したきに、中間車23が30°回転し、分針車25が60ステップ(360°:1回転)したときに、分針車25の第2光透過孔部28と中間車23の第4光透過孔部30とが検出位置P上で重なり合い、このときに検出部13による光検出があると、分針車25が基準位置(0分)であるという動作である。
また、時針車27の基準位置を検出するための基本的な針位置検出動作は、11時位置を除いて、1時間ごとに時針車27の第3光透過孔部29が分針車25の第2光透過孔部28と中間車23の第4光透過孔部30とに検出位置P上で重なり合い、このときに検出部13による光検出があると、11時位置を除いて毎正時であり、11時位置で検出部13による光検出がなく、次の1時間後に検出部13で光検出があったときに、時針車27が12時位置の基準位置(0時)であるという動作である。
次に、図15のブロック図を参照して、この指針式の腕時計の回路構成について説明する。
この回路構成は、回路全般を制御するCPU(中央演算処理装置)35、予め定められたプログラムが格納されたROM(リードオンリーメモリ)36、処理データを格納するRAM(ランダムアクセスメモリ)37、CPU35を動作させるためのパルスを生成する発信回路38、この発信回路38で生成したパルスを適正な周波数(CPU35を動作させるための適正な周波数)に変換する分周回路39を備えている。
また、この回路構成は、指針(秒針2、分針3、時針4)を運針させる時計ムーブメント8、光を発光する発光素子31とこの発光素子31からの光を受光する受光素子32とを有する検出部13を備えている。この場合、CPU35は、予めROM36に格納されたプログラムを読み出して、時計ムーブメント8の第1、第2の各ステッピングモータ17、22における各コイル17a、22aに予め定められた駆動パルスを出力する。
更に、この回路構成は、上記のほかに、電源を供給するソーラーパネル9や電池などの電源部40、標準時刻電波を受信するアンテナ41、受信した標準時刻電波を検波処理する検波回路42、時刻表示を照明する照明部43、この照明部43を駆動するための照明駆動回路44、報音をするスピーカ45、このスピーカ45を駆動するめのブザー回路46、各種のモードを選択して切り替える複数の押釦スイッチSWを備えている。
次に、図16を参照して、この指針式の腕時計における秒針車20の基準位置を検出するための基本的な秒針車位置検出処理について説明する。
この基本的な秒針車位置検出処理は、秒針車20の基準位置(0°)を検出することであり、図14(a)に示したように、秒針車20における第1光透過孔部21の第1円形孔21aと検出部13の検出位置Pとが一致した位置を検出することである。この場合、第2駆動系12の分針車25、時針車27、中間車23の第2〜第3の各光透過孔部28〜30は、検出部13の検出位置Pに一致して停止していると仮定する。
この秒針車位置検出処理がスタートすると、検出部13によって前回すでに検出されていた未検出状態の未検出回数をクリアして未検出フラグを「0」にし(ステップS1)、秒針車20を2ステップ運針させる(ステップS2)。そして、検出部13の発光素子31を発光させ(ステップS3)、この発光素子31の光を受光素子32が受光したか否かを検出することにより、検出部13による光検出があったか否かを判断する(ステップS4)。
このとき、秒針車20の第1光透過孔部21における第1円形孔21a、第2、第3の各長孔21b、21cのいずれかが検出部13の検出位置Pに対応して、検出部13による光検出があった場合には、秒針車20における第1〜第3の各遮光部21d〜21fのいずれかが検出部13の検出位置Pに対応して、発光素子31からの光を受光素子32が受光せず、検出部13による光検出がない未検出状態になるまで、秒針車20を2ステップ運針させる。
そして、ステップS4で、秒針車20における第1〜第3の各遮光部21d〜21fのいずれかが検出部13の検出位置Pに対応して、検出部13による光検出がない未検出状態になると、未検出状態を未検出回数としてカウントし、未検出フラグに「1」を立て(ステップS5)、この未検出状態が4回連続したか否かを判断する(ステップS6)。
すなわち、秒針車20の基準位置は、図14(j)〜図14(m)に示したように、未検出状態が4回連続した後に、図14(a)に示すように、次に検出部13による光検出があったときに、その位置が基準位置であると特定することができることによる。このため、例えば、図14(b)の状態から図14(d)の状態までは、秒針車20の第1遮光部21dの一部が検出位置Pに対応しているので、検出部13による未検出回数が3回連続するが、次に秒針車20が2ステップ回転すると、秒針車20の第2長孔21bの一部が検出位置Pに対応し、検出部13による光検出がある。このときは、ステップS2に戻り、上述した動作を繰り返す。
同様に、図14(g)の状態では、秒針車20の第3遮光部21fが検出部13の検出位置Pに対応するので、検出部13による光検出はないが、次に秒針車20が2ステップ回転すると、秒針車20の第3長孔21cの一部が検出位置Pに対応し、検出部13による光検出があるので、このときもステップS2に戻り、上述した動作を繰り返す。そして、秒針車20が図14(j)の状態から図14(m)の状態まで回転するときには、秒針車20の第2遮光部21eの一部が検出位置Pに順次対応するので、検出部13による未検出状態が4回連続することになる。
このときには、秒針車20を2ステップ回転させ(ステップS7)、検出部13の発光素子31を発光させ(ステップS8)、この発光素子31の光を受光素子32が受光したか否かを検出することにより、検出部13による光検出があったか否かを判断する(ステップS9)。このステップS9で、検出部13による光検出があったときには、秒針車20の第1光透過孔部21の第1円形孔21aが検出位置Pに一致していることになり、秒針車20は基準位置「0°」であると判断し、通常運針に移行させて、この処理を終了する。
この場合、ステップS9では、分針車25、時針車27、中間車23の第2〜第3の各光透過孔部28〜30が検出部13の検出位置Pに一致して停止していると仮定しているので、必ず検出部13による光検出があるが、分針車25、時針車27、中間車23の第2〜第3の各光透過孔部28〜30が、仮に検出部13の検出位置Pに対応していない場合には、検出部13による光検出がないため、時分針位置検出処理に移行する。
ところで、この時分針位置検出処理は、分針車25の1ステップごとに検出部13による光検出を行い、分針車25が1回転(360°:1分間)回転したときに、検出部13による光検出があれば、分針3が基準位置であると判断する。また、時針車27が1時間(10°)回転したときに、11時位置を除いて、検出部13による光検出があれば、時針4が毎正時であると判断し、11時位置で検出部13による光検出がなく、次に検出部13による光検出があれば、時針4が12時位置の基準位置であると判断する。
このように、この針位置検出装置によれば、発光素子31と受光素子32とを有する検出部13によって秒針車20、分針車25、時針車27の各位置を検出する際、秒針車20、分針車25、時針車27、中間車23の第1〜第4の各光透過孔部21、28〜30が光軸13a上の検出位置Pに対応したときに、日車押え板34の開口部34a、地板14の開口部14a、および輪列受15の光漏れ規制孔15aを通して発光素子31からの光を受光素子32で受光することができる。
また、この針位置検出装置では、検出部13による光検出をするタイミング、例えば2秒(2ステップ)ごとに応じて、秒針車20が最小角度(12°)だけ回転し、基準孔である第1円形孔21aが検出位置Pから離れる位置に回転移動した状態で、検出部13による光検出をする際、第1円形孔21aが検出位置Pから完全に離れていなくても、第1円形孔21aからの漏れ光を輪列受15の光漏れ規制孔15aで規制することができる。このため、検出部13による光検出時に、漏れ光による誤検出を防ぐことができ、これにより正確に秒針車20、分針車25、時針車27の各回転位置を検出することができる。
すなわち、光漏れ規制孔15aは、検出部13による光検出をするタイミング(2秒ごと)に応じて秒針車20が最小角度だけ回転し、基準孔である第1円形孔21aが検出位置Pからほぼ完全に離れる位置に回転移動する際、秒針車20の製作上の精度やバックラッシによって、秒針車20の第1円形孔21aの回転移動にずれが生じても、そのずれによる漏れ光を防ぐことができる。
つまり、光漏れ規制孔15aは、秒針車20の回転に伴う第1円形孔21aの回転移動における最大ずれ量R1を考慮して、光が透過する光透過領域E1が最大ずれ量R1だけ狭く形成されているので、秒針車20が最小角度だけ回転した際、ずれ量R1によって第1円形孔21aが十分に回転移動せずにずれが生じ、発光素子31からの光の一部が第1円形孔21aを透過しても、その透過した漏れ光を輪列受15の光漏れ規制孔15aによって確実に遮断することができる。
また、この針位置検出装置では、光漏れ規制孔15aが、秒針車20、中間車23、分針車25をメインプレートである地板14と共に回転可能に保持する輪列受15に、発光素子31と受光素子32とを結ぶ光軸13a上の検出位置Pに対応して設けられた円形状の貫通孔であるので、別部材を用いず、既存の構造で、発光素子31と受光素子32とを結ぶ光軸13aが長くならず、装置全体をコンパクトに構成することができる。
また、この針位置検出装置では、検出部13の受光素子32が回路基板10の上面に設けられた取付凹部10a内に配置されてモールド樹脂10eによって覆われ、このモールド樹脂10eが回路基板10の上面側に盛り上がっていても、このモールド樹脂10eの盛り上がった部分が輪列受15の下面に設けられた収納凹部15b内に挿入されているので、これによっても発光素子31と受光素子32とを結ぶ光軸13aを短くすることができ、装置全体の薄型化を図ることができる。
この場合、検出部13の発光素子31は、上部ハウジング6の下面に配置された素子基板33に配置されてモールド樹脂33dで覆われ、このモールド樹脂33dがその下側に位置する日車押え板34に設けられた開口部34a内に挿入されているので、これによっても発光素子31と受光素子32とを結ぶ光軸13aを短くすることができ、受光素子32と共に装置全体の薄型化を図ることができる。
(実施形態2)
次に、図17〜図20を参照して、この発明を適用した指針式の腕時計の実施形態2について説明する。なお、図1〜図16に示された実施形態1と同一部分には同一符号を付して説明する。
この腕時計は、輪列受15に光漏れ規制孔15aを設けるほか、上部ハウジング6側の日車押え板34にも光漏れ規制孔50を設けた構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
この場合、日車押え板34の上面側には、図18および図20に示すように、素子基板33が配置されており、この素子基板33の下面には、実施形態1と同様、発光素子31が設けられている。すなわち、この発光素子31は、実施形態1と同様、素子基板33の下面に設けられた一対の電極33a、33bのうち、一方の電極33aに発光素子31の上面側電極が配置されて接続され、他方の電極33bに発光素子31の下面側電極がリード線33cによって接続され、この状態でモールド樹脂33dによって覆われている。
この発光素子31が接近する日車押え板34の上面側には、図18および図20に示すように、モールド樹脂33dが挿入する素子収納凹部51が設けられており、この素子収納凹部51における日車押え板34には、光漏れ規制孔50が検出部13の検出位置Pに対応して設けられている。この光漏れ規制孔50は、日車押え板34の下面に接近する時針車27の第3光透過孔部29が検出位置Pに対応した際に、第3光透過孔部29に対応するように構成されている。
この場合、光漏れ規制孔50は、秒針車20の製作上の精度やバックラッシによって発生する第1円形孔21aのずれ量R1が、時針車27の製作上の精度やバックラッシによって発生する第3光透過孔部29のずれ量R3よりも大きい(R1>R3)場合と、秒針車20の第1円形孔21aのずれ量R1が時針車27の第3光透過孔部29のずれ量R3よりも小さい(R1<R3)場合とで、光透過領域E3の大きさが異なっている。
例えば、秒針車20の第1円形孔21aのずれ量R1が、時針車27の第3光透過孔部29のずれ量R3よりも大きい(R1>R3)場合には、光漏れ規制孔50が実施形態1と同様に形成されている。すなわち、この場合(R1>R3)の光漏れ規制孔50は、秒針車20の基準孔である第1円形孔21aが検出位置Pに対応して、発光素子31からの光を受光素子32が受光する際、その検出部13による光検出をするタイミング(2秒間)ごとに応じて、秒針車20が最小角度(12°)だけ回転し、第1円形孔21aが検出位置Pからほぼ完全に離れる位置に回転移動し、この回転移動した第1円形孔21aからの漏れ光を防ぐように構成されている。
つまり、この光漏れ規制孔50は、図12および図13に示したように、検出部13による光検出をするタイミング(2秒)ごとに秒針車20が最小角度(12°)だけ回転し、第1円形孔21aが検出位置Pから離れる位置に回転移動する際に、秒針車20の回転に伴う第1円形孔21aの回転移動における最大ずれ量R1を考慮して、光が透過する光透過領域E3が最大ずれ量R1だけ狭く形成されている。
一方、時針車27の第3光透過孔部29のずれ量R3が、秒針車20の第1円形孔21aのずれ量R1よりも大きい(R1<R3)場合には、光漏れ規制孔50が、時針車27の第3光透過孔部29のずれ量R3に応じて形成されている。すなわち、この場合(R1<R3)の光漏れ規制孔50は、図17および図18に示すように、時針車27の第3光透過孔部29が検出位置Pの光軸13a上で対応した際に、発光素子31からの光を第3光透過孔部29に照射させる。
また、この場合(R1<R3)の光漏れ規制孔50は、図19および図20に示すように、検出部13による光検出をするタイミング(1時間ごと)に応じて時針車27が最小角度(30°)だけ回転し、第3光透過孔部29が検出位置Pからほぼ完全に離れる位置に回転移動した際に、発光素子31からの光を第3光透過孔部29に照射するのを防いで、第3光透過孔部29からの漏れ光を防ぐように構成されている。
すなわち、光漏れ規制孔50は、図20に示すように、検出部13による光検出をするタイミング(1時間ごと)に応じて時針車27が最小角度(30°)だけ回転し、時針車27の第3光透過孔部29が検出位置Pからほぼ完全に離れる位置に回転移動する際に、時針車27の回転に伴う第3光透過孔部29の回転移動における最大ずれ量R3を考慮して、光が透過する光透過領域E3が最大ずれ量R3だけ狭く形成されている。
このような針位置検出装置によれば、発光素子31と受光素子32とを有する検出部13によって秒針車20、分針車25、時針車27の各位置を検出する際、秒針車20、分針車25、時針車27、中間車23の第1〜第4の各光透過孔部21、28〜30が光軸13a上の検出位置Pに対応したときに、日車押え板34の光漏れ規制孔50、地板14の開口部14a、および輪列受15の光漏れ規制孔15aを通して、発光素子31からの光を受光素子32で受光することができる。
また、この針位置検出装置では、秒針車20の第1円形孔21aのずれ量R1が、時針車27の第3光透過孔部29のずれ量R3よりも大きい(R1>R3)場合には、実施形態1と同様、検出部13による光検出をするタイミング、例えば2秒ごとに応じて、秒針車20が最小角度(12°)だけ回転し、基準孔である第1円形孔21aが検出位置Pからほぼ完全に離れた位置に回転移動した状態で、検出部13による光検出をする際、第1円形孔21aの回転移動にずれが発生しても、輪列受15の光漏れ規制孔15aと共に、第1円形孔21aからの漏れ光を日車押え板34の光漏れ規制孔50で防ぐことができる。
また、時針車27の第3光透過孔部29のずれ量R3が、秒針車20の第1円形孔21aのずれ量R1よりも大きい(R1<R3)場合には、日車押え板34の光漏れ規制孔50が、検出部13による光検出をするタイミング、例えば1時間ごとに応じて時針車27が最小角度(30°)だけ回転し、第3光透過孔部29が検出位置Pからほぼ完全に離れた位置に回転移動した状態で、検出部13による光検出をする際、第3光透過孔部29の回転移動にずれが生じても、輪列受15の光漏れ規制孔15aと共に、第3光透過孔部29から光が漏れるのを日車押え板34の光漏れ規制孔50で防ぐことができる。
このため、検出部13による光検出時に、時針車27の第3光透過孔部29と秒針車20の第1円形孔21aとにおける漏れ光を、日車押え板34の光漏れ規制孔50と輪列受15の光漏れ規制孔15aとによって、確実に防ぐことができ、これにより漏れ光による誤検出を、実施形態1よりも、確実に防ぐことができ、より一層、正確に秒針車20、分針車25、時針車27の各回転位置を検出することができる。
なお、上記実施形態2では、輪列受15に光漏れ規制孔15aを設けると共に、日車押え板34に光漏れ規制孔50を設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば図21に示すように、メインプレートである地板14にも光漏れ規制孔55を設けた構成でも良い。この地板14の光漏れ規制孔55は、図21に示すように、時針車27の第3光透過孔部29、分針車25の第2光透過孔部28、および中間車23の第4光透過孔部30が検出位置Pの光軸13a上で対応した際に、第3光透過孔部29を透過した光を第2光透過孔部28および第4光透過孔部30に照射させる。
また、この地板14の光漏れ規制孔55は、秒針車20の製作上の精度やバックラッシによって発生する第1円形孔21aのずれ量R1が、分針車25および中間車23の製作上の精度やバックラッシによって発生する第2、第4の各光透過孔部28、30の各ずれ量R2、R4よりも大きい(R1>R2、R4)場合と、秒針車20の第1円形孔21aのずれ量R1が分針車25および中間車23の第2、第4の各光透過孔部28、30のずれ量R2、R4よりも小さい(R1<R2、R4)場合とで、光透過領域E2の大きさが異なっている。
例えば、秒針車20の第1円形孔21aのずれ量R1が、分針車25および中間車23の第2、第4の各光透過孔部28、30のずれ量R2、R4よりも大きい(R1>R2、R4)場合には、光漏れ規制孔55が実施形態1と同様に形成されている。すなわち、この場合(R1>R2、R4)の光漏れ規制孔55は、秒針車20の基準孔である第1円形孔21aが検出位置Pに対応した際に発光素子31からの光を透過し、検出部13による光検出をするタイミング(2秒間)ごとに応じて秒針車20が最小角度(12°)だけ回転し、第1円形孔21aが検出位置Pからほぼ完全に離れる位置に回転移動した際に、第1円形孔21aからの漏れ光を防ぐように構成されている。
つまり、この光漏れ規制孔55は、図12および図13に示したように、検出部13による光検出をするタイミング(2秒)ごとに秒針車20が最小角度(12°)だけ回転し、第1円形孔21aが検出位置Pから離れる位置に回転移動する際に、秒針車20の回転に伴う第1円形孔21aの回転移動における最大ずれ量R1を考慮して、光が透過する光透過領域E2が最大ずれ量R1だけ狭く形成されている。
一方、分針車25および中間車23の第2、第4の各光透過孔部28、30の各ずれ量R2、R4が、秒針車20の第1円形孔21aのずれ量R1よりも大きい(R1<R2、R4)場合には、光漏れ規制孔55が、分針車25および中間車23の第2、第4の各光透過孔部28、30の各ずれ量R2、R4に応じて形成されている。すなわち、この場合(R1<R2、R4)の光漏れ規制孔55は、図21に示すように、分針車25および中間車23の第2、第4の各光透過孔部28、30が検出位置Pの光軸13a上で対応した際に、発光素子31からの光を第2、第4の各光透過孔部28、30に照射させる。
また、この場合(R1<R2、R4)の光漏れ規制孔55は、図21に示すように、検出部13による光検出をするタイミング(1ステップ:1分間ごと)に応じて分針車25が最小角度(1°)だけ回転すると共に、中間車23が最小角度(30°)だけ回転し、分針車25の第2光透過孔部28が検出位置Pから少しずれる位置に回転移動すると共に、中間車23の第4光透過孔部30が検出位置Pから完全に離れる位置に回転移動するので、発光素子31からの光が第3光透過孔部29および第2光透過孔部28を透過しても、中間車23で遮断されるように構成されている。
この場合、地板14の光漏れ規制孔55は、図21に示すように、分針車25が360ステップ(360°:1回転)回転し、第2光透過孔部28が検出位置Pに接近して対応する位置に回転移動し、中間車23が1ステップごとに30°で回転して第4光透過孔部30が検出位置Pに接近して対応する位置に回転移動する際に、分針車25と中間車23の各回転に伴う第2、第4の各光透過孔部28、30の各回転移動における最大ずれ量R2、R4を考慮して、光が透過する光透過領域E2、E4が最大ずれ量R2、R4だけ狭く形成されている。
このような針位置検出装置では、輪列受15に光漏れ規制孔15aが設けられ、日車押え板34に光漏れ規制孔50が設けられているほか、地板14にも光漏れ規制孔55が設けられている構成であるか、検出部13による光検出時に、時針車27の第3光透過孔部29、分針車25の第2光透過孔部28、中間車23の第4光透過孔部30、秒針車20の第1円形孔21aにおける漏れ光を、地板14の光漏れ規制孔55、日車押え板34の光漏れ規制孔50、輪列受15の光漏れ規制孔15aによって、より確実に防ぐことができ、これにより漏れ光による誤検出を、実施形態2よりも、更に確実に防ぐことができ、より正確に秒針車20、分針車25、時針車27の各回転位置を検出することができる。
また、上記実施形態2およびその変形例では、輪列受15に光漏れ規制孔15aを設けたほか、日車押え板34に光漏れ規制孔50を設け、且つ地板14に光漏れ規制孔55を設けた場合について述べたが、輪列受15、日車押え板34、地板14のいずれかに、光漏れ規制孔を設けた構成であっても良い。このような構成であっても、実施形態1と同様の作用効果がある。
(実施形態3)
次に、図22および図23を参照して、この発明を適用した指針式の腕時計の実施形態3について説明する。この場合にも、図1〜図16に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この腕時計は、輪列受60を透明な合成樹脂で形成し、この輪列受60の上面に光漏れ規制部61を設けた構成であり、これ以外は実施形態1と同じ構成になっている。
すなわち、この光漏れ規制部61は、透明な輪列受60の上面に所定箇所つまり光透過領域E1を除いて遮光層62を設けた構成になっている。この遮光層62は、印刷層、蒸着層、金属メッキ層、不透明な樹脂シートなどの光を遮断する膜である。この光漏れ規制部61は、実施形態1と同様、検出部13の検出位置Pに対応する箇所に光透過領域E1が設けられ、秒針車20が最小角度(12°)だけ回転して、第1円形孔21aが検出位置Pからほぼ完全に離れる位置に回転移動する際に、秒針車20の回転に伴う第1円形孔21aの回転移動における最大ずれ量R1を考慮して、光が透過する光透過領域E1が最大ずれ量R1だけ狭く形成されている。
このような針位置検出装置においても、実施形態1と同様、秒針車20が最小角度だけ回転して基準孔である第1円形孔21aが検出位置Pからほぼ完全に離れる位置に回転移動する際に、秒針車20の製作上の精度やバックラッシによって、秒針車20の第1円形孔21aの回転移動にずれが生じても、光漏れ規制部61によって漏れ光を防ぐことができる。このため、検出部13による光検出時に、漏れ光による誤検出を防ぎ、正確に秒針車20、分針車25、時針車27の各回転位置を検出することができる。
すなわち、この光漏れ規制部61は、秒針車20の回転に伴う第1円形孔21aの回転移動における最大ずれ量R1を考慮して、光が透過する光透過領域E1が最大ずれ量R1だけ狭く形成されているので、秒針車20が最小角度だけ回転した際、第1円形孔21aの回転移動にずれが生じ、発光素子31からの光の一部が第1円形孔21aを透過しても、その透過した漏れ光を輪列受15の光漏れ規制部61の遮光層62によって確実に遮断することができる。
なお、上記実施形態3では、輪列受60を透明な合成樹脂で形成し、その上面に遮光層62からなる光漏れ規制部61を設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば日車押え板34および地板14を透明な合成樹脂で形成し、その一面に遮光層かなる光漏れ規制部を設けた構成でも良い。
また、上記実施形態1〜3およびその各変形例では、検出部13における発光素子31と受光素子32との間に配置されたメインプレートである地板14、輪列受15、日車押え板34に光漏れ規制孔55、15a、50または光漏れ規制部61を設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば発光素子31のモールド樹脂33dまたは受光素子32のモールド樹脂10eの各表面に、その所定箇所(光透過領域)を除いて遮光層62を設けてなる光漏れ規制部61を設けた構成でも良い。
さらにまた、上記実施形態1〜3およびその各変形例では、秒針車20における第1光透過孔部21が、基準孔である第1円形孔21aの両側にそれぞれ第2、第3の各長孔21b、21cを設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば、図24に示す変形例のように、秒針車20における第1光透過孔部21の第2長孔21bを2つの長孔65a、65bに分割すると共に、第3長孔21cも2つの長孔66a、66bに分割した構成でも良い。
この場合には、第2長孔21bの2つの長孔65a、65b間に第5遮光部67が設けられており、第3長孔21cの2つの長孔66a、66b間に第6遮光部68が設けられている。このような秒針車20を針位置検出装置に用いても、実施形態1〜3およびその各変形例とほぼ同様の作用効果が得られる。
なおまた、上記実施形態1〜3およびその各変形例では、指針式の腕時計に適用した場合について述べたが、必ずしも腕時計である必要はなく、例えばトラベルウオッチ、目覚まし時計、置き時計、掛け時計などの各種の指針式の時計に適用することができる。
この発明を適用した指針式の腕時計の実施形態1における時計モジュールを示した平面図である。 図1の時計モジュールにおける要部を示した拡大断面図である。 図2の時計ムーブメントの要部を裏面側から見た拡大裏面図である。 図2の要部を示した拡大断面図である。 図3の秒針車、分針車、時針車、および中間車を分解して示した拡大図である。 図3の秒針車を示した拡大平面図である。 図6の秒針車に対する検出部による検出パターンを示した図である。 図6の秒針車が1ステップずつ回転する際に秒針車の第1円形孔が検出部の検出位置に対する移動量を示した拡大図である。 図3の検出位置において秒針車、分針車、時針車が基準位置にある状態を示した要部の拡大図である。 図9のA−A矢視における拡大断面図である。 図9において秒針車が2ステップ回転して基準孔である第1円形孔が検出位置から離れた状態を示した要部の拡大図である。 図11のB−B矢視における拡大断面図である。 図12の状態で第1円形孔が移動ずれを起した状態を示した拡大断面図である。 図6の秒針車の基本的な位置検出動作を示し、(a)〜(m)は秒針車を基準位置(0°)から2ステップ(12°)ずつ回転させたときの各状態を示した図である。 図1の腕時計における回路構成を示したブロック図である。 図15において秒針車を基準位置に移動させる基本的な秒針車位置検出処理の動作フローを示した図である。 この発明を適用した指針式の腕時計の実施形態2において検出位置で秒針車、分針車、時針車が基準位置にある状態を示した要部の拡大平面図である。 図17のC−C矢視における拡大断面図である。 図17の状態で秒針車の第1円形孔および時針車の第3光透過孔部が検出位置から離れた状態を示した拡大断面図である。 図19のD−D矢視における拡大断面図である。 実施形態2の変形例を示した要部の拡大断面図である。 この発明を適用した指針式の腕時計の実施形態3において検出位置で秒針車、分針車、時針車が基準位置にある状態を示した要部の拡大断面図である。 図22の状態で第1円形孔が移動ずれを起した状態を示した拡大断面図である。 実施形態1〜3の秒針車における第1光透過孔部の変形例を示した拡大平面図である。
符号の説明
1 時計モジュール
2 秒針
6 上部ハウジング
7 下部ハウジング
8 時計ムーブメント
10 回路基板
11 第1駆動系
12 第2駆動系
13 検出部
13a 光軸
14 地板
15、60 輪列受
15a、50、55 光漏れ規制孔
20 秒針車
21 第1光透過孔部
21a 第1円形孔
21b、21c 第2、第3長孔
21d〜21f 第1〜第3遮光部
23 中間車
25 分針車
27 時針車
28〜30 第2〜第4の各光透過孔部
31 発光素子
32 受光素子
34 日車押え板
61 光漏れ規制部
62 遮光層
P 検出位置
R1〜R4 ずれ量
E1〜E3 光透過領域

Claims (7)

  1. 光を発光する発光素子と、
    この発光素子からの光を受光する受光素子と、
    前記発光素子と前記受光素子との間に回転移動可能に配置された光透過孔を備えている指針車と、
    前記受光素子の位置に対する前記光透過孔の位置ずれにより当該光透過孔からの漏れ光を規制する光漏れ規制部と、
    を備えていることを特徴とする針位置検出装置。
  2. 光を発光する発光素子と、
    この発光素子からの光を受光する受光素子と、
    前記発光素子と前記受光素子との間に回転移動可能に配置され、且つ前記発光素子と前記受光素子とを結ぶ光軸上の光検出位置に対応する回転軌跡上に光透過孔が設けられた指針車と、
    前記発光素子と前記受光素子との間の前記光軸上に設けられ、前記指針車の前記光透過孔が前記光検出位置に対応した状態から前記指針車が所定角度回転し、前記光透過孔が前記検出位置から離れる位置に回転移動した状態で、前記発光素子からの光を前記受光素子が受光する際、前記指針車の前記光透過孔からの漏れ光を規制する光漏れ規制部と、
    を備えていることを特徴とする針位置検出装置。
  3. 前記光漏れ規制部は、前記指針車が所定角度回転して前記光透過孔が前記検出位置から離れる位置に回転移動する際に、前記指針車の回転に伴う前記光透過孔の回転移動における最大ずれ量を考慮して、光が透過する光透過領域が前記最大ずれ量だけ狭く形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の針位置検出装置。
  4. 前記指針車は、秒針車、分針車、時針車のうち、少なくとも秒針車であり、前記発光素子と前記受光素子との間に固定された保持部材によって回転可能に保持されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の針位置検出装置。
  5. 前記光漏れ規制部は、前記保持部材に貫通して設けられた孔部であることを特徴とする請求項4に記載の針位置検出装置。
  6. 前記保持部材は、光を透過する光透過材料からなり、前記光漏れ規制部は、前記透明な保持部材の一面に前記光透過領域の箇所を除いて設けられた遮光層であることを特徴とする請求項4に記載の針位置検出装置。
  7. 前記発光素子と前記受光素子とのうち、少なくとも前記受光素子は、その受光面側が前記保持部材に設けられた収納凹部内に挿入された状態で配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の針位置検出装置。
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