JP2010025706A - ステッピングモータの組立て方法および指針用輪列機構の組立て方法 - Google Patents

ステッピングモータの組立て方法および指針用輪列機構の組立て方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 最初の駆動パルスで正確にロータを半回転させることができ、これにより指針車の回転位置を正確に検出できるステッピングモータの組立て方法および指針用輪列機構の組立て方法を提供する。
【解決手段】 ロータ17cが組み付けられるべき位置とロータ17cの磁極の方向とに対応して、予め着磁された位置規制用の磁石53を備えている組立て冶具50に、コイル17aおよびステータ17bを備えた保持部材である地板14を装着し、この地板14に装着されたステータ17bのロータ孔17g内にロータ17cを配置する。このときに、組立て冶具50に設けられている位置規制用の磁石53の磁力によって、ロータ17cの極性を位置規制用の磁石53の極性に対応した取付位置に保持することができる。
【選択図】 図9

Description

この発明は、秒針、分針、時針などの指針の位置を検出する針位置検出装置に用いられるステッピングモータの組立て方法および指針用輪列機構の組立て方法に関する。
一般に、指針式の時計は、ステッピングモータの回転によって指針車を回転させ、この回転に伴って指針車の指針軸に取り付けられた指針を運針させることにより、この指針で時刻を指示するように構成されている。このような指針式の時計においては、特許文献1に記載されているように、ステッピングモータが、磁界を発生させるコイルと、このコイルで発生した磁界を導くステータと、このステータで導かれた磁界によって回転するロータとを備え、このロータの回転に応じて指針車が回転して指針を運針させるように構成されたものが知られている。
特許第3696537号
このような指針式の時計では、ステッピングモータのコイルの巻線が一定方向に巻かれ、その巻始め端子と巻終わり端子との一方に駆動パルスを出力すると、一方向に磁界が発生し、コイルの巻始め端子と巻終わり端子との他方に駆動パルスを出力すると、上記とは逆方向に磁界が発生し、これを交互に繰り返すことにより、予め一定の状態で着磁されたロータが半回転ずつステップ回転し、このロータのステップ回転に伴って指針車が回転する際に、指針車の所定位置に設けられた光透過孔を光検出部によって光が透過したか否かを検出して指針車の回転位置を検出することにより、指針の運針位置を判断するようになっている。
しかしながら、このような指針式の時計においては、ステッピングモータのコイルの巻線が一定方向に巻かれ、その巻始め端子と巻終わり端子との一方に駆動パルスを出力して、一定方向に磁界を発生させた際、その発生した磁界の極性とロータの極性とが異なっていると、ロータが回転せず、次の駆動パルスがコイルの巻始め端子と巻終わり端子との他方に出力された際に、ロータが半回転することになり、指針車が1ステップずれることになる。
このため、指針車が1回転する間に光検出部による光検出を1ステップ(回転角度が6°)ごとに60ステップ(60回)行う必要があるが、指針車の1ステップ(6°)の回転移動量が小さく、指針車の光透過孔が光検出部から完全に離れないため、正確に指針車の回転位置を検出することができない。そこで、ロータが1回転(2ステップ)して指針車の光透過孔が光検出部から完全に離れる指針車の2ステップごとに、光検出を行う必要があるが、最初の駆動パルスでロータが正確に半回転しないと、指針車の回転位置を正確に検出することができないという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、最初の駆動パルスで正確にロータを半回転させることができ、これにより指針車の回転位置を正確に検出できるステッピングモータの組立て方法および指針用輪列機構の組立て方法を提供することである。
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
請求項1に記載の発明は、コイルとステータとロータとを有するステッピングモータの組立て方法において、
前記ロータが組み付けられるべき位置と前記ロータの磁極の方向とに対応して、予め着磁された位置規制用の磁石を備えている組立て冶具を用意する第1工程と、この第1工程により用意されている前記組立て冶具上に前記コイルおよび前記ステータを備えた保持部材を装着する第2工程と、この第2工程により装着された前記ステータの孔内に前記ロータを配置し、この配置されたロータの極性を前記位置規制用の磁石の極性に対応した取付位置に保持する第3工程と、を有することを特徴とするステッピングモータの組立て方法である。
請求項2に記載の発明は、コイルとステータとロータとを有するステッピングモータの組立て方法において、
前記ロータが組み付けられるべき位置と前記ロータの磁極の方向とに対応して、予め着磁された位置規制用の磁石を備えている組立て冶具と、前記コイルおよび前記ステータを備えた保持部材とを用意する第1工程と、この第1工程により用意されている前記組立て冶具上に、前記位置規制用の磁石と前記ステータとが対向するように前記保持部材を装着する第2工程と、この第2工程により前記組立て冶具上に装着されている前記保持部材における前記ステータの孔内に前記ロータを配置し、この配置されたロータの極性を前記位置規制用の磁石の極性に対応した取付位置に保持する第3工程と、を有することを特徴とするステッピングモータの組立て方法である。
請求項3に記載の発明は、互いに対向する位置に配置された複数のステッピングモータ素子を備えている保持部材を用意すると共に、前記複数のステッピングモータ素子の各ステータの孔と対応する位置に予め着磁された位置規制用の磁石をそれぞれ備えている組立て冶具を用意する第1工程と、この第1工程により用意されている前記組立て冶具上に、前記各位置規制用の磁石と前記各ステータの孔とが互いに対向するように前記保持部材を装着する第2工程と、この第2工程により前記組立て冶具上に装着されている前記保持部材における前記各ステータの孔に各ロータをそれぞれ配置し、この配置された各ロータの極性を前記各位置規制用の磁石の極性に対応した取付位置にそれぞれ保持する第3工程と、この第3工程により前記各ステータの孔に前記各ロータをそれぞれ配置した後に、前記複数のステッピングモータ素子の間に指針を運針駆動するための歯車機構を配置する第4工程と、を有することを特徴とする指針用輪列機構の組立て方法である。
この発明によれば、ロータが組み付けられるべき位置とロータの磁極の方向とに対応して、予め着磁された位置規制用の磁石を備えている組立て冶具上に、コイルおよびステータを備えた保持部材を装着し、この保持部材のステータの孔内にロータを配置すると、組立て冶具に設けられている位置規制用の磁石の磁力によって、ロータの極性を位置規制用の磁石の極性に対応した取付位置に保持させることができる。このため、最初の駆動パルスで正確にロータを半回転させることができ、これにより指針車の回転位置を正確に検出することができる。
(実施形態1)
以下、図1〜図18を参照して、この発明を指針式の腕時計に適用した実施形態1について説明する。
この指針式の腕時計は、図1および図2に示す時計モジュール1を備えている。この時計モジュール1は、秒針2、分針3、時針4が文字板5の上方を運針して時刻を指示するものであり、腕時計ケースTK内に配置されるように構成されている。この場合、腕時計ケースTKの上部には、図示しないが、時計ガラスが取り付けられており、この腕時計ケースTKの下部には、裏蓋が取り付けられている。
時計モジュール1は、図2に示すように、上部ハウジング6と下部ハウジング7とを備え、これらの間に時計ムーブメント8が設けられた構成になっている。この場合、上側に位置する上部ハウジング6の上面には、ソーラーパネル9を介して文字板5が設けられている。また、下側に位置する下部ハウジング7の内面(図2では上面)には、回路基板10が設けられている。
時計ムーブメント8は、図2〜図4に示すように、秒針2を運針させる第1駆動系11と、分針3および時針4を運針させる第2駆動系12と、秒針2、分針3、時針4の運針位置を検出すための検出部13とを備え、第1、第2の各駆動系11、12が地板14、輪列受15、中受16に取り付けられた状態で、上部ハウジング6と下部ハウジング7との間に配置されている。
第1駆動系11は、図2〜図4に示すように、第1ステッピングモータ17と、この第1ステッピングモータ17によって回転される五番車18と、この五番車18によって回転される四番車である秒針車20とを備え、この秒針車20の秒針軸20aに秒針2が取り付けられた構成になっている(図4参照)。第1ステッピングモータ17は、図3および図5に示すように、コイル17aと、ステータ17bと、ロータ17cとを備えている。
これにより、第1ステッピングモータ17は、図5に示すように、コイル17aに電流を流して磁界を発生させ、このコイル17aで発生した磁界をステータ17bで導き、このステータ17bで導かれた磁界によって永久磁石のロータ17cを180度ずつステップ回転させるように構成されている。この場合、ステータ17bには、ロータ17cが挿入するロータ孔17gが設けられている。このロータ孔17gに対応するステータ17bの所定箇所には、ロータ17cに対する磁束密度を設定するための外ノッチ17eが設けられている。また、ロータ孔17gの内周における所定箇所には、ロータ17cを停止させるための磁力を設定するための内ノット17fが設けられている。
五番車18は、図2および図3に示すように、第1ステッピングモータ17におけるロータ17cのロータカナ17dに噛み合って回転する。秒針車20は、五番車18のカナ18aに噛み合って回転する。この秒針車20の中心部には、秒針軸20aが設けられている。この秒針軸20aは、図2に示すように、上部ハウジング6、ソーラーパネル9、および文字板5の各貫通孔5aを通して上方に突出し、この突出した先端部に図4に示すように秒針2が取り付けられるように構成されている。また、この秒針車20には、図3および図6に示すように、後述する第1光透過孔部21が設けられている。
一方、第2駆動系12は、図2〜図4に示すように、第2ステッピングモータ22と、この第2ステッピングモータ22によって回転する中間車23と、この中間車23によって回転する三番車24と、この三番車24によって回転する二番車である分針車25と、この分針車25によって回転する日の裏車26と、この日の裏車26によって回転する筒車である時針車27とを備え、分針車25の分針軸25aに分針3が取り付けられていると共に、時針車27の時針軸27aに時針4が取り付けられた構成になっている。
この場合、第2ステッピングモータ22は、図3および図5に示すように、コイル22aと、ステータ22bと、ロータ22cとを備え、第1ステッピングモータ17と同様、コイル22aに電流を流して磁界を発生させ、このコイル22aで発生した磁界をステータ22bで導き、このステータ22bで導かれた磁界によって永久磁石のロータ22cを180度ずつステップ回転させるように構成されている。
この場合にも、ステータ22bには、ロータ22cが挿入するロータ孔22gが設けられている。このロータ孔22gに対応するステータ22bの所定箇所には、ロータ22cに対する磁束密度を設定するための外ノッチ22eが設けられている。また、ロータ孔22gの内周における所定箇所には、ロータ22cを停止させるための磁力を設定するための内ノット22fが設けられている。
中間車23は、図2および図3に示すように、第2ステッピングモータ22におけるロータ22cのロータカナ22dに噛み合って回転する。この中間車23には、第4光透過孔部30が設けられている。三番車24は、中間車23のカナ23aに噛み合って回転し、分針車25は、三番車24のカナ24aに噛み合って回転する。この分針車25の中心部には、図2および図4に示すように、秒針車20の秒針軸20aが回転自在に挿入して上方に突出する円筒状の分針軸25aが設けられている。
この分針軸25aは、図2に示すように、上部ハウジング6、ソーラーパネル9、および文字板5の各貫通孔5aを通して上方に突出し、この突出した先端部に図4に示すように分針3が取り付けられるように構成されている。これにより、分針車25は、秒針車20の下側に重なった状態で秒針車20と同一軸上に配置されている。また、この分針車25には、第2光透過孔部28が設けられている。日の裏車26は、図2に示すように、分針車25のカナ25aに噛み合って回転する。時針車27は、日の裏車26のカナ26aに噛み合って回転する。
この時針車27の中心部には、分針車25の分針軸25aが回転自在に挿入して上方に突出する筒状の時針軸27aが設けられている。この時針軸27aは、図2に示すように、上部ハウジング6、ソーラーパネル9、および文字板5の各貫通孔5aを通して上方に突出し、この突出した先端部に図4に示すように時針4が取り付けられるように構成されている。これにより、時針車27は、分針車25の下側に重なった状態で秒針車20および分針軸25と同一軸上に配置されている。また、この時針車27には、第3光透過孔部29が設けられている。
ところで、この腕時計における指針車の位置を検出する針位置検出装置は、秒針車20、分針車25、時針車27、中間車23にそれぞれ設けられた第1〜第4の各光透過孔部21、28〜30の各位置を検出部13で光学的に検出することにより、秒針車20、分針車25、時針車27、中間車23の各回転位置を検出した秒針2、分針3、時針4の各運針位置を判断するように構成されている。
すなわち、検出部13は、図2および図4に示すように、発光素子31と受光素子32とを備えている。発光素子31は、LED(発光ダイオード)からなり、図4に示すように、秒針車20、分針車25、時針車27が同一軸上で重なり合い、且つ中間車23の一部も重なり合う箇所に対応する上部側の上部ハウジング6に設けられている。受光素子32は、フォトトランジスタからなり、発光素子31に対応する下部側(図2では上部側)の回路基板10に設けられている。
これにより、検出部13は、図2および図4に示すように、秒針車20、分針車25、時針車27、中間車23の第1〜第4の各光透過孔部21、28〜30が全て対応したときに、第1〜第4の各光透過孔部21、28〜30を通して発光素子31からの光を受光素子32が受光することにより、秒針車20、分針車25、時針車27の各回転位置を検出するように構成されている。
この場合、秒針車20の第1光透過孔部21は、図6に示すように、秒針車20の基準位置(0°)に設けられた基準孔である第1円形孔21aと、この第1円形孔21aにおける秒針2の運針方向側とその反対方向側との両側に異なる間隔の第1、第2の各遮光部21d、21eを隔てて設けられた第2、第3の各長孔21b、21cと、第1円形孔21aの対角線上に位置する第2、第3長孔21b、21c間に設けられた第3遮光部21fと、を備えている。
第1円形孔21aは、図6に示すように、秒針車20の直径が3〜5mm程度であることにより、その孔径が0.3〜0.4mm程度(秒針車20の円周に対する12°程度の幅)の大きさに形成されている。また、第2、第3長孔21b、21cのうち、第2長孔21bは、図6に示すように、第1円形孔21aの中心を基準(0°)とし、左回りにほぼ48°位置(8ステップ位置つまり8秒位置)からほぼ168°位置(28ステップ位置つまり28秒位置)までの間に、第1円形孔21aの回転移動軌跡上に対応する円弧状に設けられている。
第3長孔21cは、図6に示すように、第1円形孔21aの中心を基準(0°)とし、左回りにほぼ192°位置(32ステップ位置つまり32秒位置)からほぼ300°位置(50ステップ位置つまり50秒位置)までの間に、第1円形孔21aの回転移動軌跡上に対応する円弧状に設けられている。この場合、第1、第2の各遮光部21d、21eのうち、秒針2の運針方向側と反対側(図6では左回り側)に位置する第1遮光部21dは、図6に示すように、第1円形孔21aの直径(12°幅)に対して3倍程度の間隔、つまり第1円形孔21aの中心である基準位置(0°位置)から左回りにほぼ48°位置(8ステップ位置つまり8秒位置)までの間に、実質的に36°程度の幅の間隔で設けられている。
また、秒針2の運針方向(図6では右回り方向)に位置する第2遮光部21eは、第1遮光部21dの間隔よりも第1円形孔21aの1個分程度長い間隔、つまり第1円形孔21aの直径に対して4倍程度の間隔、すなわち第1円形孔21aの中心である基準位置(0°)から右回りにほぼ60°位置(50ステップ位置つまり50秒位置)までの間に、実質的に48°程度の幅の間隔で設けられている。また、第3遮光部21fは、図6に示すように、第1円形孔21aの直径とほぼ同じ大きさで形成され、第1円形孔21aの対角線上に位置し、第2、第3の各長孔21b、21c間に設けられている。
そして、第1遮光部21dは、その対角線上に位置する第3長孔21cの一部に対応しており、第2遮光部21eは、その対角線上に位置する第2長孔21bの一部に対応しており、第3遮光部21fは、その対角線上に位置する第1円形孔21aに対応している。これにより、秒針車20は、第1〜第3の各遮光部21d〜21fのいずれかが検出部13の検出位置P(発光素子31と受光素子32とが対向する位置)に対応した状態で、180°回転(半回転)すると、必ず第1円形孔21a、第2、第3の各長孔21b、21cのいずかが検出部13の検出位置Pに対応するように構成されている。
この秒針車20は、1ステップ(回転角6°:回転時間1秒)ずつ回転して、60ステップ(回転角360°:回転時間60秒)回転する間に、検出部13が2秒(2ステップ)ごとに検出を行う際に、図7に示すような検出部13による検出パターンになる。すなわち、秒針車20が0秒位置(0°)のときには、第1円形孔21aを検出部13が検出し、2秒位置(12°)から6秒位置(36°)までのときには、第1遮光部21dによって検出部13が塞がれ、検出部13による光検出ができない未検出状態が3回連続する。
秒針車20の8秒位置(48°)から28秒位置(168°)までのときには、第2長孔21bを検出部13が連続して検出し、30秒位置(180°)のときには、第3遮光部21fによって検出部13が塞がれ、検出部13による光検出ができない未検出状態になる。32秒位置(192°)から50秒位置(300°)のときには、第2長孔21bを検出部13が連続して検出し、52秒位置(312°)から58秒位置(348°)までのときには、第2遮光部21eによって検出部13が塞がれ、検出部13による光検出ができない未検出状態が4回連続する。
一方、分針車25の第2光透過孔部28は、分針車25の基準位置(0°)に設けられた1つの円形孔である。この第2光透過孔部28の円形孔も、秒針車20の第1円形孔21aとほぼ同じ大きさで、秒針車20の第1円形孔21aに対応する位置に設けられている。時針車27の第3光透過孔部29は、時針車27の基準位置(0°)から円周に沿って30°間隔で設けられた11個の円形孔である。この基準位置の円形孔と11番目の円形孔との間には、遮光部(図示せず)が設けられている。
また、中間車23の第4光透過孔部30は、分針車25の第2光透過孔部28である1つの円形孔に対応する1つの円形孔であり、秒針車20の第1円形孔21aおよび分針車25の第2光透過孔部28である円形孔とほぼ同じ大きさで形成されている。これにより、第2駆動系12の中間車23、分針車25、時針車27は、時針4の正時(0時、1時、2時、3時、4時、5時、6時、7時、8時、9時、10時、11時)ごとに、11時位置を除いて、第2〜第4光透過孔部28〜30の全てが検出部13の検出位置Pで重なり合うように構成されている。
ところで、第1、第2の各ステッピングモータ17、22は、図3および図5に示すように、各ロータ17c、22cを180°ずつ回転させることにより、1ステップごとの運針となるようにするため、コイル17a、22aの端子AおよびBに駆動電流の向きが1パルスごとに交互に替えられて供給されると、ステータ17b、22bに発生する磁界の向きが交互に切り替えられることにより、1パルスごとにステ―タ17b、22bの極性が交互に切り替わって(図5(a)および図5(b)参照)、ロータ17c、22cを180°ずつ回転させる動作となる。
すなわち、第1、第2の各ステッピングモータ17、22は、コイル17a、22aに1パルスごとに逆向きの電流が交互に流れると、ステ―タ17b、22bに発生する磁界の向き(つまり極性)が交互に替わることにより、一定の状態で着磁されたロータ17c、22cが180°ずつ回転するように構成されている。この場合、ロータ17c、22cは、図5(a)および図5(b)に示すように、予め一定の状態で着磁されていることにより、磁極がN極とS極とに分極されている。
また、コイル17a、22aは、図5(a)および図5(b)に示すように、巻線方向が一定方向に定められており、その巻き始め端子Aと巻き終わり端子Bとに駆動パルスが交互に出力されるようになっている。すなわち、巻き始め端子Aと巻き終わり端子Bとの一方に駆動パルスが出力されると、各端子A、Bに流れる電流の向きに応じて、ステータ17b、22bに発生する磁界の方向が特定されるように構成されている。
例えば、図5(a)に示すように、コイル17a、22aの巻始め端子Aに駆動パルスが出力されて、巻始め端子Aから巻終わり端子Bに向けて駆動電流が流れると、ステータ17b、22bに発生する磁界が反時計回り方向の磁界、つまりロータ17c、22cの左側に位置するステータ17b、22bがN極で、その右側に位置するステータ17b、22bがS極となるNS方向の極性となる。
他方、図5(b)に示すように、ステ―タ17b、22bの巻終わり端子Bに駆動パルスが出力されて、巻終わり端子Bから巻始め端子Aに向けて駆動電流が流れると、ステータ17b、22bに発生する磁界が時計回り方向の磁界、つまりロータ17c、22cの左側に位置するステータ17b、22bがS極で、その右側に位置するステータ17b,22bがN極となるSN方向の極性となる。
したがって、第1、第2の各ステッピングモータ17、22は、図5(a)および図5(b)に示すように、コイル17a、22aに流れる電流の向きが交互に替えられると、ステータ17c、22cに発生するNS方向の極性とSN方向の極性とが交互に替えられることになり、ステータ17c、22cに対して予め定められた位置関係で回転可能に配置されたロータ17c、22cのN極とS極とが反発し合って、当該ロータ17c、22cが180°ずつ回転する。
これにより、例えば第1駆動系11の第1ステッピングモータ17は、図3および図5に示すように、秒針車20の秒針軸20aに基準位置(00秒位置)で秒針2を取り付ける際に、コイル17aに供給される駆動電流の向きによってステ―タ17bに発生する極性を例えばNS方向の極性に決定し、この決定された極性(NS方向の極性)と同じ極性(NS方向の極性)を1発目の駆動パルスで発生させ、2発目の駆動パルスで予め決定された極性(NS方向の極性)と逆向きの極性(SN方向の極性)を発生させることにより、1パルスごとにロータ17aが180度ずつ回転して秒針2を運針させるように構成されている。
また、第1駆動系11の第1ステッピングモータ17では、秒針車20の位置検出を2ステップごとに行う必要がある。すなわち、秒針車20は、図8に示すように、第1光透過孔部21の第1円形孔21aの大きさと1ステップの移動量との関係から、2ステップ回転させないと、第1円形孔21aが検出部13の検出位置Pから完全に離れないため、2ステップ(2秒)ごとの検出が有効である。但し、第2駆動系12に関しては、1ステップごとに検出する。
次に、図9を参照して、このような時計ムーブメント8における第1、第2の各ステッピングモータ17、22を組立てる際に用いる組立て冶具50について説明する。
この組立て冶具50は、図9に示すように、その上面に保持部材である地板14が上下反転して配置されるように構成されている。すなわち、この組立て冶具50には、地板14に組み付けられる秒針車20の秒針軸20a、分針車25の分針軸25a、時針車27の時針軸27aが同一軸上で挿入する指針挿入孔51が設けられている。
また、この組立て冶具50には、第1、第2の各ステッピングモータ17、22の各ロータ17c、22cが組み付けられるべき位置、つまり各ステータ17b、22bの各ロータ孔17g、22gに対応する箇所に磁石装着孔52がそれぞれ設けられている。この磁石装着孔52内には、ロータ17c、22cの回転方向における各位置およびロータ17c、22cの各磁極方向を規制するための位置規制用の磁石53がそれぞれ設けられている。この2つの位置規制用の磁石53のうち、第1ステッピングモータ17のロータ17cに対応する位置規制用の磁石53は、図9に示すように、予め定められた極性つまりN極とS極とに分極された状態で着磁されている。
すなわち、この位置規制用の磁石53は、図9に示すように、第1ステッピングモータ17のコイル17aに最初に出力される駆動パルスによってステータ17bに予め定められた極性の磁界が発生したときに、ロータ17cを半回転させる必要があるため、ステータ17bに最初に発生する磁界の極性に対してロータ17cの極性が反発するように、ロータ17cの回転方向の位置およびロータ17cの磁極方向を位置規制用の磁石53の磁力によって強制的に規制するように、位置規制用の磁石53の極性が設定されている。
例えば、第1ステッピングモータ17のロータ17cに対応する位置規制用の磁石53は、コイル17aに出力される1発目の駆動パルスでステータ17bに発生する磁界の極性、例えば図10(a)に示すように、NS方向の極性に対して、図9に示すように、逆向きの極性(SN方向の極性)で配置されている。これにより、位置規制用の磁石53は、その磁石53の磁力によって、ロータ17cの磁極を強制的に引き付けて、ロータ17cの極性がNS方向の極性になるように設定されている。なお、第2ステッピングモータ22のロータ22cに対応する位置規制用の磁石53も、第1ステッピングモータ17と同様に、極性が設定されている。
この場合、例えば、図10(b)に示すように、位置規制用の磁石53の極性が、コイル17aに出力される1発目の駆動パルスでステータ17bに発生する磁界の極性、例えばNS方向の極性と同じ極性(NS方向の極性)に設定されていると、ロータ17cの極性が逆向きの極性(SN方向の極性)となり、コイル17aに1発目の駆動パルスが出力されても、ロータ17cは回転せず、停止した状態になる。このため、前述したように、ロータ17cは、コイル17aに出力される1発目の駆動パルスでステータ17bに発生する磁界の極性、例えばNS方向の極性に対して、反発し合う極性(NS方向の極性)で配置する必要がある。
次に、図11〜図15を参照して、組立て冶具50を用いて時計ムーブメント8を組立てる場合について説明する。
まず、図11および図12に示すように、第1工程で、位置規制用の磁石53を備えた組立て冶具50を用意する。この場合、位置規制用の磁石53は、予め定められた極性(図9では左側がS極で右側がN極となるSN方向の極性)で着磁された状態で、第1、第2の各ステップモータ17、22における各ステータ17b、22bの各ロータ孔17g、22gに対応する組立て冶具50の各磁石装着孔52内にそれぞれ設けられている。
そして、図11および図13に示すように、第2工程で、組立て冶具50上に第1、第2の各ステッピングモータ17、22のコイル17a、22aおよびステータ17b、22bを備えた保持部材である地板14を配置する。この場合、コイル17a、22aおよびステータ17b、22bは、予め、組立て冶具50の指針挿入孔51に対応する箇所を挟んで互いに対向するように、地板14上に組み付かれている。
また、ステータ17b、22bは、その各ロータ孔17g、22gが組立て冶具50にそれぞれ設けられた各位置規制用の磁石53に対応するように、地板14にそれぞれ組み付けられている。この場合、第1ステッピングモータ17のコイル17aおよびステータ17bは、コイル17aに最初に出力される駆動パルスによってステータ17bに予め定められた極性の磁界を発生させるように、地板14にビス止めによって組み付けられている。
すなわち、予め巻線方向が定められたコイル17aは、図5(a)に示したように、巻線の巻始め端子Aに最初の駆動パルスが出力されて巻始め端子Aから巻き終わり端子Bに電流が流れることにより、ステータ17bに一定方向(NS方向)の磁界が発生するように組み付ける。この場合には、第2ステッピングモータ22のコイル22aおよびステータ22bも、第1ステッピングモータ17と同様に組み付けられている。
この後、図11に示すように、別の製造ラインで、ロータ17cを一定の状態つまりN極とS極とに分極した状態で着磁する。そして、図11および図14に示すように、第3工程で、第1ステッピングモータ17のステータ17bに設けられたロータ孔17gに、N極とS極とに分極されたロータ17cを挿入させて配置する。すると、組立て冶具50に設けられた位置規制用の磁石53の磁力によって、ロータ17cが強制的に位置規制される。
すなわち、図9に示したように、位置規制用の磁石53は、左側がS極で右側がN極となるSN方向の極性で組立て冶具50に設けられているので、ロータ17cは、分極されたN極が位置規制用の磁石53のS極に引き付けられ、逆にロータ17cのS極が位置規制用の磁石53のN極に引き付けられる。これにより、ロータ17cは、最初にステータ17bに発生する磁界の極性に対して反発する極性、つまり図9に示すように、左側がN極で右側がS極となるNS方向の極性の状態となり、この状態でロータ17cの極性が保持されて組み付けられる。この場合にも、第2ステッピングモータ22のロータ22cは、第1ステッピングモータ17と同様に組み付けられている。
この後は、図11および図15に示すように、第4工程で、地板14上に第1駆動系11の秒針車20および五番車18、第2駆動系12の分針車25、時針車27、中間車23、三番車24を組み付けると共に、輪列受15および中受16を組み付ける。このときには、秒針2、分針3、時針4を同一軸上に組み合わせて組立て冶具50の指針挿入孔51に挿入する。これにより、秒針車20、分針車25、時針車27、五番車18、中間車23、および三番車24の各歯車が地板14、輪列受15および中受16にそれぞれ回転可能に支持されことにより、輪列機構が組立て冶具50に組み付けられる。
そして、次の工程で、第1、第2の各駆動系11、12が地板14、輪列受15、中受16に組み付けられた輪列機構を、組立て冶具50から取り外して、上部ハウジング6と下部ハウジング7の間に配置する。このときには、予め、上部ハウジング6に検出部13の発光素子31が組み付けられており、下部ハウジング7上の回路基板10には受光素子32が組み付けられている。これにより、第1、第2の各ステッピングモータ17、22および第1、第2の各駆動系11、12を備えた時計ムーブメント8が組立てられる。
次に、図16を参照して、秒針車20の基準位置(00秒位置)を検出するための基本的な秒針車位置検出動作について説明する。
この基本的な秒針車位置検出動作では、第2駆動系12の分針車25、時針車27、中間車23については無視することにする。また、図16(a)〜図16(m)は、秒針車20が2ステップ(回転角12°)ごとに回転する際、その回転位置における検出部13の検出位置Pとの対応関係を示している。
この秒針車20の基準位置を検出する目的は、図16(a)に示す秒針車20の基準位置(0°)を検出することである。つまり、秒針車20における第1光透過孔部21の第1円形孔21aと検出部13の検出位置Pとが一致した位置を検出することである。この秒針車20の基準位置の状態は、図16(a)の状態であり、秒針車20における第1光透過孔部21の第1円形孔21aと検出部13の検出位置Pとが一致し、検出部13による光検出ができる状態である。
まず、図16(a)の状態で、秒針車20が2ステップ回転して回転角が12°になると、図16(b)に示すように、第1円形孔21aが検出位置Pから右回りにずれて、第1遮光部21dの一部が検出位置Pに対応するので、検出部13による光検出ができず、図8の2秒位置に示した未検出状態になる。同様に、図16(c)〜図16(d)に示すように、秒針車20が2ステップずつ回転して回転角が36°になるまで、第1遮光部21dの一部が検出位置Pに対応するので、検出部13による光検出ができず、図6の3秒〜6秒位置に示したように未検出状態が3回連続する。
この後、図16(e)に示すように、秒針車20が2ステップ回転して回転角が48°になると、秒針車20における第1光透過孔部21の第2長孔21bの一部が検出部13の検出位置Pに対応するので、図6の8秒位置に示したように、検出部13による光検出ができる。同様にして、図16(f)に示すように、秒針車20が2ステップずつ回転して回転角が168°になるまで、第2長孔21bの一部が検出部13の検出位置Pに対応するので、図6の10秒〜28秒位置に示したように、検出部13による光検出が連続してできる。
この状態で、図16(g)に示すように、秒針車20が更に2ステップ回転して回転角が180°になると、第2長孔21bが検出位置Pから右回りにずれて、第3遮光部21fが検出位置Pに対応するので、検出部13による光検出ができず、図6の30秒位置に示したように、未検出状態になる。この後、図16(h)に示すように、秒針車20が2ステップ回転して回転角が192°になると、秒針車20における第1光透過孔部21の第3長孔21cの一部が検出部13の検出位置Pに対応するので、図6の32秒位置に示したように、検出部13による光検出ができる状態になる。
この後、図16(i)に示すように、秒針車20が2ステップずつ回転して回転角が300°になるまで、第3長孔21cの一部が検出部13の検出位置Pに対応するので、図6の34秒〜50秒位置に示したように、検出部13による光検出が連続してできる。そして、図16(j)に示すように、第3長孔21cが検出位置Pから右回りにずれて、第2遮光部21eの一部が検出位置Pに対応すると、検出部13による光検出ができず、図6の52秒位置に示したように、未検出状態になる。
同様に、図16(k)〜図16(m)に示すように、秒針車20が2ステップずつ回転して回転角が348°になるまで、第2遮光部21eの一部が検出位置Pに対応するので、検出部13による光検出ができず、図6の54秒〜58秒位置に示したように、未検出状態が4回連続する。この状態で、秒針車20が2ステップ回転して回転角が360°になると、図16(a)に示すように、第1円形孔21aが検出部13の検出位置Pに対応するので、図6の0秒位置に示したように、検出部13による光検出ができる状態になる。
このように、図16(a)の状態では、検出部13による光検出ができる状態であり、図16(b)〜図16(d)の状態では、検出部13による光検出が3回連続してできない状態である。図16(e)〜図16(f)の状態では、検出部13による光検出が連続してできる状態であり、図16(g)の状態では、検出部13による光検出ができない状態である。図16(h)〜図16(i)の状態では、検出部13による光検出が連続してできる状態であり、図16(j)〜図16(m)の状態では、検出部13による光検出が4回連続してできない状態である。
ここで、連続して光検出ができない未検出状態は、図16(b)〜図16(d)の状態と、図16(j)〜図16(m)の状態とであり、この2つの状態に着目すると、それぞれ2ステップごとに検出を行った場合、前者は未検出状態が3回連続し、後者は未検出状態が4回連続し、前者と後者とで連続する未検出回数が異なることがわかる。この連続して光検出ができない未検出状態をカウントすることにより、基準位置を特定することが可能になる。
すなわち、秒針車20は、2ステップ(2秒)ごとに検出を行い、未検出状態が4回連続した後、次の回で検出できた場合、その位置が基準位置(0°)であることになる。仮に、図16(b)の状態から未検出状態をカウントした場合には、図16(d)の状態になるまで、未検出状態が3回連続し、この後、図16(e)の状態になり、検出部13による光検出ができるため、未検出状態が4回連続する条件を満たすことができず、基準位置でないことがわかる。これが秒針車20の基準位置を検出するための基本的な秒針車位置検出動作である。
一方、分針車25の基準位置を検出するための基本的な針位置検出動作は、図3および図4に示すように、分針車25が1ステップ(6°)回転したきに、中間車23が30°回転し、分針車25が60ステップ(1回転)したときに、分針車25の第2光透過孔部28と中間車23の第4光透過孔部30とが検出位置P上で重なり合い、このときに検出部13による光検出があることにより、分針車25が基準位置であることが分かる。
また、時針車27の基準位置を検出するための基本的な針位置検出動作は、11時位置を除いて、1時間ごとに時針車27の第3光透過孔部29が分針車25の第2光透過孔部28と中間車23の第4光透過孔部30とに検出位置P上で重なり合い、このときに検出部13による光検出があることにより、11時位置を除いて毎正時であることが分かり、11時位置で検出部13による光検出がなく、次の1時間後に検出部13で光検出があったときに、時針車27が12時位置の基準位置であることが分かる。
次に、図17のブロック図を参照して、この指針式の腕時計の回路構成について説明する。
この回路構成は、回路全般を制御するCPU(中央演算処理装置)35、予め定められたプログラムが格納されたROM(リードオンリーメモリ)36、処理データを格納するRAM(ランダムアクセスメモリ)37、CPU35を動作させるためのパルスを生成する発信回路38、この発信回路38で生成したパルスを適正な周波数(CPU35を動作させるための適正な周波数)に変換する分周回路39を備えている。
また、この回路構成は、指針(秒針2、分針3、時針4)を運針させる時計ムーブメント8、光を発光する発光素子31とこの発光素子31からの光を受光する受光素子32とを有する検出部13を備えている。この場合、CPU35は、予めROM36に格納されたプログラムを読み出して、時計ムーブメント8の第1、第2の各ステッピングモータ17、22における各コイル17a、22aに予め定められた駆動パルスを出力する。
更に、この回路構成は、上記のほかに、電源を供給するソーラーパネル9や電池などの電源部40、標準時刻電波を受信するアンテナ41、受信した標準時刻電波を検波処理する検波回路42、時刻表示を照明する照明部43、この照明部43を駆動するための照明駆動回路44、報音をするスピーカ45、このスピーカ45を駆動するめのブザー回路46、各種のモードを選択して切り替える複数の押釦スイッチSWを備えている。
次に、図18を参照して、この指針式の腕時計における秒針車20の基準位置を検出するための基本的な秒針車位置検出処理について説明する。
この基本的な秒針車位置検出処理は、秒針車20の基準位置(0°)を検出することであり、図16(a)に示したように、秒針車20における第1光透過孔部21の第1円形孔21aと検出部13の検出位置Pとが一致した位置を検出することである。この場合、第2駆動系12の分針車25、時針車27、中間車23の第2〜第3の各光透過孔部28〜30は、検出部13の検出位置Pに一致して停止していると仮定する。
この秒針車位置検出処理がスタートすると、検出部13によって前回すでに検出されていた未検出状態の未検出回数をクリアして未検出フラグを「0」にし(ステップS1)、秒針車20を2ステップ運針させる(ステップS2)。そして、検出部13の発光素子31を発光させ(ステップS3)、この発光素子31の光を受光素子32が受光したか否かを検出することにより、検出部13による光検出があったか否かを判断する(ステップS4)。
このとき、秒針車20の第1光透過孔部21における第1円形孔21a、第2、第3の各長孔21b、21cのいずれかが検出部13の検出位置Pに対応して、検出部13による光検出があった場合には、秒針車20における第1〜第3の各遮光部21d〜21fのいずれかが検出部13の検出位置Pに対応して、発光素子31からの光を受光素子32が受光せず、検出部13による光検出がない未検出状態になるまで、秒針車20を2ステップ運針させる。
そして、ステップS4で、秒針車20における第1〜第3の各遮光部21d〜21fのいずれかが検出部13の検出位置Pに対応して、検出部13による光検出がない未検出状態になると、未検出状態を未検出回数としてカウントし、未検出フラグに「1」を立て(ステップS5)、この未検出状態が4回連続したか否かを判断する(ステップS6)。
すなわち、秒針車20の基準位置は、図16(j)〜図16(m)に示したように、未検出状態が4回連続した後に、図16(a)に示すように、次に検出部13による光検出があったときに、その位置が基準位置であると特定することができることによる。このため、例えば、図16(b)の状態から図16(d)の状態までは、秒針車20の第1遮光部21dの一部が検出位置Pに対応しているので、検出部13による未検出回数が3回連続するが、次に秒針車20が2ステップ回転すると、秒針車20の第2長孔21bの一部が検出位置Pに対応し、検出部13による光検出がある。このときは、ステップS2に戻り、上述した動作を繰り返す。
同様に、図16(g)の状態では、秒針車20の第3遮光部21fが検出部13の検出位置Pに対応するので、検出部13による光検出はないが、次に秒針車20が2ステップ回転すると、秒針車20の第3長孔21cの一部が検出位置Pに対応し、検出部13による光検出があるので、このときもステップS2に戻り、上述した動作を繰り返す。そして、秒針車20が図16(j)の状態から図16(m)の状態まで回転するときには、秒針車20の第2遮光部21eの一部が検出位置Pに順次対応するので、検出部13による未検出状態が4回連続することになる。
このときには、秒針車20を2ステップ回転させ(ステップS7)、検出部13の発光素子31を発光させ(ステップS8)、この発光素子31の光を受光素子32が受光したか否かを検出することにより、検出部13による光検出があったか否かを判断する(ステップS9)。このステップS9で、検出部13による光検出があったときには、秒針車20の第1光透過孔部21の第1円形孔21aが検出位置Pに一致していることになり、秒針車20は基準位置「0°」であると判断し、通常運針に移行させて、この処理を終了する。
この場合、ステップS9では、分針車25、時針車27、中間車23の第2〜第3の各光透過孔部28〜30が検出部13の検出位置Pに一致して停止していると仮定しているので、必ず検出部13による光検出があるが、分針車25、時針車27、中間車23の第2〜第3の各光透過孔部28〜30が、仮に検出部13の検出位置Pに対応していない場合には、検出部13による光検出がないため、時分針位置検出処理に移行する。
ところで、この時分針位置検出処理は、分針車25の1ステップごとに検出部13による光検出を行い、分針車25が1回転(360°:1分間)回転したときに、検出部13による光検出があれば、分針3が基準位置であると判断する。また、時針車27が1時間(10°)回転したときに、11時位置を除いて、検出部13による光検出があれば、時針4が毎正時であると判断し、11時位置で検出部13による光検出がなく、次に検出部13による光検出があれば、時針4が12時位置の基準位置であると判断する。
このように、この針位置検出装置におけるステッピングモータの組立て方法によれば、ロータ17cが組み付けられるべき位置とロータ17cの磁極方向とに対応して、予め着磁された位置規制用の磁石53を備えた組立て冶具50を用意し、この用意された組立て冶具50にコイル17aおよびステータ17bを備えた保持部材である地板14を装着し、この装着されたステータ17bのロータ孔17g内にロータ17cを配置すると、組立て冶具50に予め設けられている位置規制用の磁石53の磁力によって、ロータ17cの極性を位置規制用の磁石53の極性に対応した取付位置に保持させることができる。
すなわち、第1ステッピングモータ17のステータ17bに設けられたロータ孔17gにロータ17cを挿入すると、組立て冶具50に設けられた位置規制用の磁石53の磁力によって、N極とS極とに分極されたロータ17cが強制的に位置規制されるので、ロータ17cの極性が、位置規制用の磁石53の極性(SN方向の極性)と逆向きの極性(NS方向の極性)となり、最初にステータ17bに発生する磁界の極性に対して反発する極性の状態となり、この状態でロータ17cの極性を保持することができる。このため、図10(a)に示すように、最初の駆動パルスで正確にロータ17cを半回転させることができ、これにより秒針車20の回転位置を正確に検出することができる。
したがって、この針位置検出装置によれば、一定の状態で着磁されたロータ17cの極性が、最初にステータ17bに発生する磁界の極性に対して反発する極性となる状態で、ロータ17cが組み付けられているため、CPU35によって、ステータ17bに予め定められた極性の磁界を最初に発生させるように、最初の駆動パルスをコイル17aに出力すると、ロータ17cを確実に半回転させることができる。
すなわち、CPU35は、予め巻線方向が定められたコイル17aにおける巻始め端子Aと巻終わり端子Bとのうち、予め定められた一方の端子、つまり図10(a)に示すように、巻始め端子Aに最初の駆動パルスを出力して、巻始め端子Aから巻終わり端子Bに向けて駆動電流を流すと、ステータ17bに発生する磁界が反時計回り方向の磁界、つまりロータ17cの左側に位置するステータ17bがN極で、その右側に位置するステータ17bがS極となるNS方向の極性となり、ステータ17bに予め定められた極性の磁界を発生させることができ、これによりNS方向の極性で保持されているロータ17cを確実に半回転させることができる。
この場合、図10(b)に示すように、ロータ17cの極性が最初にステータ17bに発生する磁界の極性に対して逆向きの極性(つまりSN方向の極性)の状態であると、CPU35が巻終始め端子Aに最初の駆動パルスを出力して、巻始め端子Aから巻終わり端子Bに向けて駆動電流を流して、ステータ17bに発生する磁界が反時計回り方向の磁界、つまりロータ17cの左側に位置するステータ17bがN極で、その右側に位置するステータ17bがS極となるNS方向の極性の磁界を発生させても、ロータ17cは回転しない。
しかし、この実施形態1のように、図10(a)に示すように、最初にステータ17bに発生する磁界の極性に対して反発する極性(つまりNS方向の極性)で、ロータ17cの極性が保持された状態で組み付けられていることにより、CPU35が、ステータ17bに予め定められた極性(NS方向の極性)の磁界を最初に発生させるように、コイル17aに最初に駆動パルスを出力すれば良いので、ステータ17bに発生する極性を判別するための極性判別処理が不要となり、CPU35の制御を簡素化することができる。このようなことは、第2ステッピングモータ22に対しても、同様のことが言える。
また、この針位置検出装置によれば、秒針車20の第1光透過孔部21が、秒針車20の基準位置に設けられた基準孔である第1円形孔21aと、この第1円形孔21aの回転軌跡上に沿って設けられた第2、第3の各長孔21b、21cと、第1円形孔21aと第2長孔21bとの間に設けられた第1遮光部21dと、第1円形孔21aと第3長孔21cとの間に第1遮光部21dと異なる長さで設けられた第2遮光部21eとを備えていることにより、検出部13によって秒針車20の回転位置を正確に検出することができる。
すなわち、この針位置検出装置では、秒針車20の第1透過孔部21に対する検出部13による光検出を2ステップごとに行い、検出部13による光検出が所定回数(例えば4回)連続して未検出状態が続いた後に、次に光検出があったときに、秒針車20が基準位置であると判断することができる。また、毎正時のときに検出部13による光検出を2ステップごとに行い、検出部13による光検出が所定回数(例えば3回)連続して続いた後に、次に光検出があったときに、秒針車20が正しく回転していると判断することができる。これにより、秒針車20の回転位置を正確に且つ迅速に検出することができる。
(実施形態2)
次に、図19〜図23を参照して、この発明を指針式の腕時計に適用した実施形態2について説明する。なお、図1〜図18に示された実施形態1と同一部分には同一符号を付して説明する。
この指針式の腕時計は、第1、第2のステッピングモータ17、22の組立て方法が実施形態1と異なるものであり、これ以外は実施形態1と同じ構成になっている。
すなわち、この第1、第2のステッピングモータ17、22の組立て方法では、図19および図20に示すように、まず、第1工程で、各位置規制用の磁石53を備えた組立て冶具50と、コイル17a、22aおよびステータ17b、22bを備えた保持部材である地板14とを用意する。この場合にも、各位置規制用の磁石53は、実施形態1と同様、予め定められた極性(図9では左側がS極で右側がN極となるSN方向の極性)で着磁され、この状態で第1、第2の各ステップモータ17、22における各ステータ17b、22bの各ロータ孔17g、22gに対応する箇所の組立て冶具50の各磁石装着孔52内にそれぞれ設けられている。
また、第1、第2の各ステッピングモータ17、22のコイル17a、22aおよびステータ17b、22bは、組立て冶具50の指針挿入孔51に対応する箇所を挟んで互いに対向するように、地板14上に予め組み付かれている.この場合にも、第1、第2の各ステッピングモータ17、22のコイル17a、22aおよびステータ17b、22bは、実施形態1と同様、最初に出力される駆動パルスによって各ステータ17b、22bに予め定められた極性(NS方向の極性)の磁界を発生させるように、地板14にビス止めによって組み付ける。
この後、図19および図21に示すように、第2工程で、組立て冶具50上に地板14を組み付ける。このときには、地板14に組み付けられている各ステータ17b、22bの各ロータ孔17g、22gを、組立て冶具50に組み付けられている各位置規制用の磁石53にそれぞれ対応させる。そして、図19に示すように、別の製造ラインで、ロータ17c、22cを一定の状態つまりN極とS極とに分極した状態でそれぞれ着磁する。
次いで、図19および図22に示すように、第3工程で、第1、第2の各ステッピングモータ17、22の各ステータ17b、22bに設けられた各ロータ孔17g、22gに、N極とS極とに分極された各ロータ17c、22cをそれぞれ挿入させて配置する。すると、組立て冶具50に設けられた各位置規制用の磁石53の磁力によって、各ロータ17c、22cが強制的に位置規制される。
すなわち、図9に示したように、第1ステッピングモータ17のロータ17cに対応する位置規制用の磁石53は、右側がN極で左側がS極となる極性で組立て冶具50に設けられているので、ロータ17cは、分極されたN極が位置規制用の磁石53のS極に引き付けられ、逆にロータ17cのS極が位置規制用の磁石53のN極に引き付けられる。
これにより、ロータ17cは、最初にステータ17bに発生する磁界の極性に対して反発する極性、つまり図9に示すように、左側がN極で右側がS極となるNS方向の極性の状態となり、この状態でロータ17cの極性が保持されて組み付けられる。この場合にも、第2ステッピングモータ22のコイル22aおよびステータ22bは、第1ステッピングモータ17と同様に組み付けられている。
この後は、図19および図23に示すように、第4工程で、地板14上に第1駆動系11の秒針車20および五番車18、第2駆動系12の分針車25、時針車27、中間車23、三番車24を組み付けると共に、輪列受15および中受16を組み付ける。このときには、秒針2、分針3、時針4を同一軸上に組み合わせて組立て冶具50の指針挿入孔51に挿入する。これにより、秒針車20、分針車25、時針車27、五番車18、中間車23、および三番車24の各歯車が地板14、輪列受15および中受16にそれぞれ回転可能に支持されことにより、輪列機構が組立て冶具50に組み付けられる。
そして、実施形態1と同様、第1、第2の各駆動系11、12が地板14、輪列受15、中受16に組み付けられた輪列機構を、組立て冶具50から取り外して、上部ハウジング6と下部ハウジング7の間に配置する。このときには、予め、上部ハウジング6に検出部13の発光素子31が組み付けられており、下部ハウジング7上の回路基板10には受光素子32が組み付けられている。これにより、第1、第2の各ステッピングモータ17、22および第1、第2の各駆動系11、12を備えた時計ムーブメント8が組立てられる。
このような針位置検出装置におけるステッピングモータの組立て方法においても、ロータ17c、22cが組み付けられるべき位置とロータ17c、22cの磁極方向とに対応して、予め着磁された各位置規制用の磁石53を備えている組立て冶具50と、コイル17a、22aおよびステータ17b、22bを備えた保持部材である地板14とをそれぞれ用意し、この用意された組立て冶具50上に、各位置規制用の磁石53とステータ17b、22bとが対向するように、地板14を装着し、この装着された地板14のステータ17b、22bのロータ孔17g、22g内に各ロータ17c、22cを配置すると、組立て冶具50に予め設けられている各位置規制用の磁石53の磁力によって、ロータ17c、22cの極性を各位置規制用の磁石53の極性に対応した取付位置に保持させることができる。
すなわち、第1ステッピングモータ17のステータ17bに設けられたロータ孔17gにロータ17cを挿入すると、実施形態1と同様、組立て冶具50に設けられた位置規制用の磁石53の磁力によって、N極とS極とに分極されたロータ17cが強制的に位置規制されるので、ロータ17cの極性が、位置規制用の磁石53の極性(SN方向の極性)と逆向きの極性(NS方向の極性)となり、最初にステータ17bに発生する磁界の極性に対して反発する極性の状態となり、この状態でロータ17cの極性を保持することができる。このため、図10(a)に示したように、最初の駆動パルスで正確にロータ17cを半回転させることができ、これにより秒針車20の回転位置を正確に検出することができる。
したがって、この針位置検出装置においても、実施形態1と同様、一定の状態で着磁されたロータ17cの極性が、最初にステータ17bに発生する磁界の極性に対して反発する極性となる状態で、ロータ17cが組み付けられているため、CPU35によって、ステータ17bに予め定められた極性の磁界を最初に発生させるように、最初の駆動パルスをコイル17aに出力すると、ロータ17cを確実に半回転させることができる。
すなわち、CPU35は、予め巻線方向が定められたコイル17aにおける巻始め端子Aと巻終わり端子Bとのうち、予め定められた一方の端子、つまり図10(a)に示したように、巻始め端子Aに最初の駆動パルスを出力して、巻始め端子Aから巻終わり端子Bに向けて駆動電流を流すと、ステータ17bに発生する磁界が反時計回り方向の磁界、つまりロータ17cの左側に位置するステータ17bがN極で、その右側に位置するステータ17bがS極となるNS方向の極性となり、ステータ17bに予め定められた極性の磁界を発生させることができ、これによりNS方向の極性で保持されているロータ17cを確実に半回転させることができる。
この場合、図10(b)に示したように、ロータ17cの極性が最初にステータ17bに発生する磁界の極性に対して逆向きの極性(つまりSN方向の極性)の状態であると、CPU35が巻終始め端子Aに最初の駆動パルスを出力して、巻始め端子Aから巻終わり端子Bに向けて駆動電流を流して、ステータ17bに発生する磁界が反時計回り方向の磁界、つまりロータ17cの左側に位置するステータ17bがN極で、その右側に位置するステータ17bがS極となるNS方向の極性の磁界を発生させても、ロータ17cは回転しない。
しかし、この実施形態2のように、図10(a)に示したように、最初にステータ17bに発生する磁界の極性に対して反発する極性(つまりNS方向の極性)で、ロータ17cが保持された状態で組み付けられていることにより、CPU35が、ステータ17bに予め定められた極性(NS方向の極性)の磁界を最初に発生させるように、コイル17aに最初に駆動パルスを出力すれば良いのでステータ17bに発生する極性を判別するための極性判別処理が不要となり、CPU35の制御を簡素化することができる。このようなことは、第2ステッピングモータ22に対しても、同様のことが言える。
なお、上記実施形態1、2では、秒針車20における第1光透過孔部21が、基準孔である第1円形孔21aの両側にそれぞれ第2、第3の各長孔21b、21cを設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば、図24に示す変形例のように、秒針車20における第1光透過孔部21の第2長孔21bを2つの長孔55a、55bに分割すると共に、第3長孔21cも2つの長孔56a、56bに分割した構成でも良い。
この場合には、第2長孔21bの2つの長孔55a、55b間に第4遮光部57が設けられており、第3長孔21cの2つの長孔56a、56b間に第5遮光部58が設けられている。このような秒針車20を針検出装置に用いても、実施形態1、2とほぼ同様の作用効果が得られる。
また、上記実施形態1、2およびその変形例では、指針式の腕時計に適用した場合について述べたが、必ずしも腕時計である必要はなく、例えばトラベルウオッチ、目覚まし時計、置き時計、掛け時計などの各種の指針式の時計に適用することができる。
この発明を適用した指針式の腕時計の実施形態1における時計モジュールを示した平面図である。 図1の時計モジュールにおける要部を示した拡大断面図である。 図2の時計ムーブメントの要部を裏面側から見た拡大裏面図である。 図2の要部を示した拡大断面図である。 図3の第1、第2の各ステッピングモータを概略的に示し、(a)は1発目の駆動パルスが最初に出力されてロータが回転する状態を示した拡大平面図、(b)は2発目の駆動パルスが次に出力されてロータが回転する状態を示した拡大平面図である。 図3の秒針車を示した拡大平面図である。 図6の秒針車に対する検出部による検出パターンを示した図である。 図6の秒針車が1ステップずつ回転する際に秒針車の第1円形孔が検出部の検出位置に対する移動量を示した拡大正面図である。 図2の時計ムーブメントを組立てる組立て冶具を示した要部の拡大断面図である。 図5の第1ステッピングモータにおけるロータの動作状態を示し、(a)はロータの極性が最初にステータに発生する極性と反発してロータが回転する状態を示した図、(b)はロータの極性が最初にステータに発生する極性と同じでロータが回転しない状態を示した図である。 図9の組立て冶具を用いて時計ムーブメントを組立てる過程を示した工程図である。 図11の第1工程における平面図である。 図11の第2工程における平面図である。 図11の第3工程における平面図である。 図11の第4工程における平面図である。 図6の秒針車の基本的な位置検出動作を示し、(a)〜(m)は秒針車を基準位置(0°)から2ステップ(12°)ずつ回転させたときの各状態を示した図である。 図1の腕時計における回路構成を示したブロック図である。 図17において秒針車を基準位置に移動させる基本的な秒針車位置検出処理の動作フローを示した図である。 この発明を適用した指針式の腕時計の実施形態2における時計ムーブメントのステッピングモータを組立てる過程を示した工程図である。 図19の第1工程を示し、(a)は組立て冶具を示した平面図、(b)はコイルおよびステータを備えた地板を示した平面図である。 図19の第2工程における平面図である。 図19の第3工程における平面図である。 図19の第4工程における平面図である。 実施形態1、2の秒針車における第1光透過孔部の変形例を示した拡大平面図である。
符号の説明
1 時計モジュール
2 秒針
8 時計ムーブメント
11 第1駆動系
12 第2駆動系
13 検出部
17 第1ステッピングモータ
17a コイル
17b ステータ
17c ロータ
17g ロータ孔
20 秒針車
21 第1光透過孔部
21a 第1円形孔
21b、21c 第2、第3長孔
21d〜21f 第1〜第3遮光部
22 第2ステッピングモータ
22a コイル
22b ステータ
22c ロータ
22g ロータ孔
25 分針車
27 時針車
31 発光素子
32 受光素子
50 組立て冶具
53 位置規制用の磁石

Claims (3)

  1. コイルとステータとロータとを有するステッピングモータの組立て方法において、
    前記ロータが組み付けられるべき位置と前記ロータの磁極の方向とに対応して、予め着磁された位置規制用の磁石を備えている組立て冶具を用意する第1工程と、
    この第1工程により用意されている前記組立て冶具上に前記コイルおよび前記ステータを備えた保持部材を装着する第2工程と、
    この第2工程により装着された前記ステータの孔内に前記ロータを配置し、この配置されたロータの極性を前記位置規制用の磁石の極性に対応した取付位置に保持する第3工程と、
    を有することを特徴とするステッピングモータの組立て方法。
  2. コイルとステータとロータとを有するステッピングモータの組立て方法において、
    前記ロータが組み付けられるべき位置と前記ロータの磁極の方向とに対応して、予め着磁された位置規制用の磁石を備えている組立て冶具と、前記コイルおよび前記ステータを備えた保持部材とを用意する第1工程と、
    この第1工程により用意されている前記組立て冶具上に、前記位置規制用の磁石と前記ステータとが対向するように前記保持部材を装着する第2工程と、
    この第2工程により前記組立て冶具上に装着されている前記保持部材における前記ステータの孔内に前記ロータを配置し、この配置されたロータの極性を前記位置規制用の磁石の極性に対応した取付位置に保持する第3工程と、
    を有することを特徴とするステッピングモータの組立て方法。
  3. 互いに対向する位置に配置された複数のステッピングモータ素子を備えている保持部材を用意すると共に、前記複数のステッピングモータ素子の各ステータの孔と対応する位置に予め着磁された位置規制用の磁石をそれぞれ備えている組立て冶具を用意する第1工程と、
    この第1工程により用意されている前記組立て冶具上に、前記各位置規制用の磁石と前記各ステータの孔とが互いに対向するように前記保持部材を装着する第2工程と、
    この第2工程により前記組立て冶具上に装着されている前記保持部材における前記各ステータの孔に各ロータをそれぞれ配置し、この配置された各ロータの極性を前記各位置規制用の磁石の極性に対応した取付位置にそれぞれ保持する第3工程と、
    この第3工程により前記各ステータの孔に前記各ロータをそれぞれ配置した後に、前記複数のステッピングモータ素子の間に指針を運針駆動するための歯車機構を配置する第4工程と、
    を有することを特徴とする指針用輪列機構の組立て方法。
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