JP5388300B2 - 時計のムーブメント - Google Patents

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Description

本発明は、時計の指針を駆動するムーブメントに関するものである。
時計の指針を駆動するムーブメントは、指針パイプが減速機構を介してモータにより駆動する構成となっている。ムーブメントのケース体には、モータを制御する駆動回路が設けられている。モータは、駆動回路に設定されたプログラムに基づいて制御される。この種のムーブメントは、特許文献1乃至5にも開示されている。
また、電源となる電池の配置構成としては、特許文献6に開示されたもののように、ムーブメントを収納する筐体に電池収納部を設ける構成や、特許文献7及び8に開示されたもののように、ムーブメントのケースに電池や電池ボックスを設ける構成がある。
特開平7−198871号公報 特開平10−123266号公報 特開2001−42060号公報 特開2007−132822号公報 特開2008−241538号公報 特開2000−75056号公報 特開2003−139871号公報 特公平06−48295号公報
さて近年では、時計の形態は益々多様化される傾向にあり、時計のムーブメントについても、各種時計に対応すべく汎用性の向上が求められている。
時計の筐体は、形や大きさが様々であるところ、筐体内部に設けるムーブメントは、その形状が所定の筐体に適応するものを採用する必要がある。実際の時計の設計現場においては、採用するムーブメントに合わせて時計の設計がなされている。
ここで、ムーブメントのケースに電池を設けることによれば、ユニットとしての機能を向上することができるとともに、製造上組立てが有利となる利点がある。但し、ムーブメントとしては大型化するため、その形状が確定していると、これが設計上の大きな制約となる場合がある。時計としては、薄型の壁掛け時計や、適宜箱型の目覚し時計等があり、これらの時計にそれぞれ適応するためには、何らかの工夫が必要とされる。
また特に、標準時刻電波を受信してその表示時刻を修正する電波修正時計の使用が広まっており、電波修正時計に用いるムーブメントについても、構造の簡素化や製造性の向上等を踏まえつつ、更なる工夫が求められている。
アンテナをムーブメントに設けるにあたり、注意すべきは、アンテナに対するモータのノイズの影響である。モータが発生する磁界は、ノイズとなりアンテナの受信感度を低下させるので、モータとアンテナとの間隔は、大きいほうが望ましい。但し、時計の内部に設けるムーブメントとしては、できるだけ小型化することが望ましいという要請もあり、アンテナの配置構成も重要な問題となる。
一般に、この種のムーブメントは、時分針を駆動する第1ステッピングモータと、秒針を駆動する第2ステッピングモータとを備えており、第2ステッピングモータのノイズが第1ステッピングモータのノイズよりも遥かに大きい。従って、第2ステッピングモータとアンテナとの間隔を考慮する必要がある。また、第2ステッピングモータのノイズは、その運針方法に依存する。第2ステッピングモータの運針方法としては、ステップ運針、すなわち毎秒1つのパルス電流を供給する方法と、連続運針、すなわち1秒よりも短い間隔でパルス電流を連続供給する方法が知られている。ノイズは、ステップ運針よりも連続運針の場合に大きい。更に、モータや減速機構は、運針方法に応じて異なるものを使用するところ、ムーブメントのケース体については、共通の部材を利用可能とすることが望ましいとされる。
つまるところ、ケース体は、ステップ運針と連続運針に対応すべく第2ステッピングモータ及び減速機構の互換性を備えるとともに、アンテナの位置については、第2ステッピングモータのノイズの差に対処するための工夫が必要とされる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、時計を設計するにあたり汎用性に優れた時計のムーブメントを提供することである。
本願第1請求項に記載した発明は、モータと、前記モータに連結された減速機構と、指針を装着する指針パイプと、前記モータを制御する駆動回路を設けた回路基板と、それらを支持するケース体とを備え、前記指針パイプが前記減速機構を介して前記モータにより駆動する時計のムーブメントにおいて、実施例で用いた符号を付して記すと、
当該ムーブメント(1)は、標準時刻電波を受信してその表示時刻を修正する電波修正時計に用いるものであり、
電源となる電池を収納する電池ボックス(660)と、前記ケース体(600)に前記電池ボックスを支持する電池ボックス支持手段(670)と、前記標準時刻電波を受信するアンテナ(800)と、前記アンテナを装着するアンテナケース(680)と、前記ケース体に前記アンテナケースを支持するアンテナケース支持手段(690)とを備え、
前記電池ボックス支持手段(670)及び前記アンテナケース支持手段(690)は、前記ケース体(600)に対する前記電池ボックス(660)の支持角度及び前記アンテナケース(680)の支持角度をそれぞれ変更することができるようにしたものであって、
前記ケース体(600)は、扁平型のものであり、
前記電池ボックス支持手段(670)は、前記ケース体に対して前記電池ボックスを回転させることにより、前記ケース体に対する前記電池ボックスの支持角度を変更することができるものであるとともに、前記アンテナケース支持手段(690)は、前記ケース体に対して前記アンテナケースを回転させることにより、前記ケース体に対する前記アンテナケースの支持角度を変更することができるものであり、
前記電池ボックス(660)の回転軸と前記アンテナケース(680)の回転軸とは、前記ケース体(600)の扁平方向と平行であり、且つ互いに平行であり、
前記ケース体(600)に対する前記電池ボックス支持手段(670)と前記アンテナケース支持手段(690)は、ボス(671,691)を用いた嵌合と、ねじ(676,678,696,698)を用いた螺着のいずれかである構成の時計のムーブメントである。
本願第2請求項に記載した発明は、請求項1において、前記ボスを用いた嵌合は、前記ケース体と、前記電池ボックス又は前記アンテナケースとの一方にボスを設けるとともに、それらの他方に複数の嵌合部を設け、前記複数の嵌合部のいずれかに前記ボスを圧入して嵌合することにより、前記ケース体に前記電池ボックス又はアンテナケースを支持する構成の時計のムーブメントである。
本願第3請求項に記載した発明は、請求項1において、前記ねじを用いた螺着は、前記ケース体と、前記電池ボックス又は前記アンテナケースとの一方に雌ねじ部を設けるとともに、それらの他方に複数の通孔を設け、前記複数の通孔のいずれかに挿通した雄ねじ部品を前記雌ねじ部に螺合することにより、前記ケース体に前記電池ボックス又はアンテナケースを支持する構成の時計のムーブメントである。
本発明によれば、時計を設計するにあたり汎用性に優れた時計のムーブメントを得ることができる。
本発明の実施例に係り、時計のムーブメントを示す正面図である。 本発明の実施例に係り、時計のムーブメント(アンテナケース及び電池ボックスを分離した状態)を示す正面図である。 本発明の実施例に係り、時計のムーブメント(アンテナケース及び電池ボックスを分離した状態)を示す側面図である。 本発明の実施例に係り、時計のムーブメント(アンテナケース及び電池ボックスを分離した状態)を示す背面図である。 本発明の実施例に係り、時計のムーブメントの内部を示す説明図である。 本発明の実施例に係り、電池ボックス支持手段を示す説明図である。 本発明の実施例に係り、電池ボックス支持手段を示す説明図である。 本発明の実施例に係り、アンテナケース支持手段を示す説明図である。 本発明の実施例に係り、アンテナケース支持手段を示す説明図である。 本発明の実施例に係り、本発明の実施例に係り、時計のムーブメント(アンテナケース及び電池ボックスを分離した状態)を示す正面図である。 本発明の実施例に係り、電池ボックス支持手段を示す説明図である。 本発明の実施例に係り、電池ボックス支持手段を示す説明図である。 本発明の実施例に係り、アンテナケース支持手段を示す説明図である。 本発明の実施例に係り、アンテナケース支持手段を示す説明図である。
以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1乃至図8に示す本例の時計のムーブメント1は、複数のモータ210,220と、各モータ210,220に連結されたギア列からなる減速機構310,320と、指針を装着する指針パイプ410,420,430と、モータ210,220を制御する駆動回路を設けた回路基板500と、それらを支持するケース体600とを備え、指針パイプ410,420,430が減速機構310,320を介してモータ210,220により駆動する構成となっている。
具体的には、時針を装着する時針パイプ410、分針を装着する分針パイプ420、秒針を装着する秒針パイプ430が同心軸状に設けられている。尚、中心に位置する秒針パイプ430は、特にパイプ状の部材でなくともよい。図例した秒針パイプ430は、軸状の部材である。
そして、第1ステッピングモータ210に連結された第1減速機構310が分針パイプ420の基端部に設けられた分針車421と連結されている。第2ステッピングモータ220に連結された第2減速機構320が秒針パイプ430の基端部に設けられた秒針車431と連結されている。また、分針パイプ420の基端部に設けられたカナ422が日の裏車311と連結されており、時針パイプ410の基端部に設けられた時針車411が日の裏車311のカナ312と連結されている。
時針パイプ410及び分針パイプ420が第1ステッピングモータ210によりそれぞれ所定の速度で回転駆動し、秒針パイプ430が第2ステッピングモータにより所定の速度で回転駆動する。
尚、図中の700は、発光素子710及び受光素子720からなる位置検出手段である。発光素子710及び受光素子720の間に位置する駆動部材の要所には、発光素子710の光を透過する透光部730が設けられており、受光素子720の検出パターンから各指針パイプ410,420,430の回転位置を検出する構成となっている。
また、本例のムーブメント1は、標準時刻電波を受信してその表示時刻を修正する電波修正時計に用いるものであって、電源となる電池を収納する電池ボックス660と、ケース体600に電池ボックス660を支持する電池ボックス支持手段670と、標準時刻電波を受信するアンテナ800と、アンテナ800を装着するアンテナケース680と、ケース体600にアンテナケース680を支持するアンテナケース支持手段690とを備えている。アンテナ800は、鉄芯にコイルを巻いてなる棒状のものであり、アンテナケース680に対しては、スナップ止め、又は接着材にて装着される構成となっている。回路基板500には、受信の動作を制御する受信回路が設けられている。
また、後述するように、電池ボックス660を支持する電池ボックス支持手段670は、ケース体600に対する電池ボックス660の支持角度を変更することができる構成となっている。同様に、アンテナケース680を支持するアンテナケース支持手段690は、ケース体600に対するアンテナケース680の支持角度を変更することができる構成となっている。
ケース体600は、背面側の第1ケース部材610及び正面側の第2ケース部材620をその厚さ方向に組付けてなる扁平型のものである。第1ケース部材610及び第2ケース部材620の間には、モータ210,220を装着した中板601が設けられている。
このケース体600の内部には、モータ210,220、減速機構310,320、及び指針パイプ410,420,430の基端部が収納されている。第1ケース部材610、第2ケース部材620、及び中板601の要所には、各構成部材を保持する凹凸、ボス、及び支軸等が形成されている。指針パイプ410,420,430の先端部は、第2ケース部材620から正面に向けて突出している。第1ケース部材610及び第2ケース部材620は、互いにねじ止めされている。回路基板500は、第2ケース部材620の正面に重ねてねじ止めし、装着されている。回路基板500には、指針パイプ410,420,430を挿通する孔部が設けられている。
本例のムーブメント1は、ケース体600を組付け、これに回路基板500、電池ボックス660、及びアンテナケース680を設け、アンテナケース680にアンテナ800を装着し、アンテナ800のリード線、及び電池ボックス660のリード線を回路基板500にハンダ付けしてそれらを電気的に接続した後に、回路基板500に搭載されたコンデンサ等の受信回路の電子部品を操作してアンテナ800のチューニングをする構成となっている。かかる製造段階においては、必要に応じて電池ボックス660に電池を装着する。
本例の場合、このように回路基板500及びアンテナ800を設けた後、更に回路基板500の正面に目安機構900を設けている。この目安機構900は、第2ケース部材620の正面に第3ケース部材630をねじ止めし、この第3ケース部材630と回路基板500との間に設けられている。指針パイプ410,420,430の先端部は、第3ケース部材630を貫通している。
目安機構900の具体的構成は、特に限定はしないが、本例の場合、不図示の操作手段にて使用者が任意に回転操作する目安車910と、時針パイプ410と同期回転する時伝え車920と、時伝え車920に追従する目安カム930と、目安カム930を目安車910側に付勢する所定の形状の板バネ940と、回路基板500に設けられた目安接点950とを備え、時針パイプ410の駆動に連動して板バネ940が目安接点950と離合して、目安接点950のOFF/ONが切換えられる構成となっている。
目安車910の要所には孔部911が設けられており、目安カム930は、一回転に一度、その突起部931が目安車910の孔部911に没入することにより、目安車910側にある程度移動する。目安カム930が目安車910側に移動すると、板バネ940の所定の部位が目安接点950と接触し、目安接点950がOFFからONとなる。また、突起部931の先端には、所定の向きのテーパーが設けられており、突起部931は、目安車910の孔部911に没入した後、目安カム930がある程度回転したところで、その孔部911から外脱する。突起部931が孔部911から外脱すると、板バネ940が目安接点950から離れて、目安接点950がONからOFFとなる。かかる目安機構900は、必要に応じて取り付け可能となっている。
次に、電池ボックス支持手段670について詳述する。図6に示すように、本例の電池ボックス支持手段670は、ケース体600及び電池ボックス660の一方にボス671を設けるとともに、それらの他方に複数の嵌合部672を設け、複数の嵌合部672のいずれかにボス671を圧入して嵌合することにより、ケース体600に電池ボックス660を支持するものである。すなわち、ボス671を圧入する嵌合部672を選択することにより、電池ボックス660の支持位置を調整することができるものとなっている。
図例した電池ボックス支持手段670は、第1ケース部材610に電池ボックス660側に延出する第1壁部673を複数設け、電池ボックス660に第1ケース部材610側に延出する第2壁部674を複数設け、各第1壁部673にそれぞれボス671、各第2壁部674にそれぞれ複数の嵌合部672を設けてなるスナップ式のものである。第2壁部674には、ボス671を嵌合部672へ案内するガイド溝675が設けられている。第1壁部673及び第2壁部674は、ケース体600の扁平方向に間隔を置いて設けられている。電池ボックス660は、第1壁部673及び第2壁部674を重ね合わせつつボス671を所定の嵌合部672へ圧入することにより、ケース体600に支持される。嵌合部672は、ケース体600の正面からみて上下及び前後に設けられており、電池ボックス660の支持位置は、ボス671を圧入する嵌合部672によって上下及び前後に移動する。
また、図7に示すように、この電池ボックス支持手段670は、ボス671を回転軸として電池ボックス660を回転させることにより、ケース体600に対する電池ボックス660の支持角度を変更することができるものとなっている。
更に、アンテナケース支持手段690について詳述する。その基本構造は、前述した電池ボックス支持手段670と同様である。図8に示すように、本例のアンテナケース支持手段690は、ケース体600及びアンテナケース680の一方にボス691を設けるとともに、それらの他方に複数の嵌合部692を設け、複数の嵌合部692のいずれかにボス691を圧入して嵌合することにより、ケース体600にアンテナケース680を支持するものである。すなわち、ボス691を圧入する嵌合部692を選択することにより、アンテナケース680の支持位置を調整することができるものとなっている。これは、モータ210,220とアンテナ800との間隔を調整することができることを意味する。
図例したアンテナケース支持手段690は、第1ケース部材610にアンテナケース680側に延出する第1壁部693を複数設け、アンテナケース680に第1ケース部材610側に延出する第2壁部694を複数設け、各第1壁部693にそれぞれボス691、各第2壁部694にそれぞれ複数の嵌合部692を設けてなるスナップ式のものである。第2壁部694には、ボス691を嵌合部692へ案内するガイド溝695が設けられている。第1壁部693及び第2壁部694は、ケース体600の扁平方向に間隔を置いて設けられている。アンテナケース680は、第1壁部693及び第2壁部694を重ね合わせつつボス691を所定の嵌合部692へ圧入することにより、ケース体600に支持される。嵌合部692は、ケース体600の正面からみて上下及び前後に設けられており、アンテナケース680の支持位置は、ボス691を圧入する嵌合部692によって上下及び前後に移動する。
また、図9に示すように、このアンテナケース支持手段690は、ボス691を回転軸としてアンテナケース680を回転させることにより、ケース体600に対するアンテナケース680の支持角度を変更することができるものとなっている。
以上のように、電池ボックス支持手段670は、ケース体600に対して電池ボックス660を回転させることにより、ケース体600に対する電池ボックス660の支持角度を変更することができるものであるとともに、アンテナケース支持手段690は、ケース体600に対してアンテナケース680を回転させることにより、ケース体600に対するアンテナケース680の支持角度を変更することができるものである。また、図例の通り、電池ボックス660の回転軸とアンテナケース680の回転軸とは、ケース体600の扁平方向と平行であり、且つ互いに平行となっている。
このような構成によると、時計の筐体内部におけるレイアウトの自由度を向上することができる。時計の筐体は、形や大きさが様々であり、筐体内部に設けるムーブメント1は、このように電池ボックス660及びアンテナケース680の支持角度をそれぞれ変更可能とすることにより、より汎用性に優れたものとなる。例えば、電池ボックス660及びアンテナケース680をケース体600の扁平方向に支持したものは、薄型の壁掛け時計に有利であり、それらをケース体600の厚さ方向に支持したものは、箱型の目覚し時計に有利である。
更に本例の構成によると、標準時刻電波の受信感度を良好に確保することが可能となる。以下に、その考え方について説明する。
第2ステッピングモータ220及び第2減速機構320は、秒針の運針方法に応じて異なるものが使用される。ケース体600については、共通の部材を利用可能とすることが望ましい。第1ケース部材610、第2ケース部材620、及び中板601に形成された凹凸、ボス、及び支軸等は、運針方法が異なる第2ステッピングモータ220及び第2減速機構320をそれぞれ設けることができるように予め設計されている。
第2ステッピングモータ220の運針方法としては、ステップ運針と連続運針がある。ステップ運針の場合は、ノイズの影響が比較的少ないので、第2ステッピングモータ220とアンテナ800との間隔は短くともよい。故に、第2ステッピングモータ220とアンテナ800との間隔を短く調整することにより、不要な大型化を回避する。
一方、連続運針の場合は、ステップ運針と比較するとノイズの影響が遥かに大きいので、第2ステッピングモータ220とアンテナ800との間隔が短いと、標準時刻電波の受信がおぼつかなくなる恐れがある。そこで、第2ステッピングモータ220とアンテナ800との間隔を長く調整することにより、標準時刻電波の受信感度を良好に確保する。
尚、運針方法としては、パルス電流を1秒間隔で間欠的に供給する方法もある。例えば、1秒毎の電流供給時間を0.5秒とし、その0.5秒間におけるパルス数を16とする。このような駆動方法によると、秒針はステップ運針と同様に1秒毎に停止するが、ステップ運針と比較すると秒針の動きが円滑で美しいものとなる。但し、ノイズの影響は連続運針と同等又はそれよりも大きくなるので、第2ステッピングモータ220とアンテナ800との間隔は長く調整する。
このように、ノイズの影響は、使用する第2ステッピングモータ220やその運針方法に依存するところ、本例では、アンテナケースの支持位置を変更することにより、これに適宜対処することができる。
以上説明したように、本例のムーブメントは、電波修正時計のムーブメントとして極めて合理的に構成されたものである。尚、本例における各部の構成は、特許請求の範囲に記載した技術的範囲において適宜に設計変更が可能であり、図例説明したものに限定されないことは勿論である。
次に、本例の第2実施例を説明する。図10乃至図14に示すように、本例の電池ボックス支持手段670は、ケース体600及び電池ボックス660の一方に雌ねじ部676を設けるとともに、それらの他方に複数の通孔677を設け、複数の通孔677のいずれかに挿通した雄ねじ部品678を雌ねじ部676に螺合することにより、ケース体600に電池ボックス660を支持するものである。すなわち、雄ねじ部品678を挿通する通孔677を選択することにより、電池ボックス660の支持位置を調整することができるものとなっている。
図例した電池ボックス支持手段670は、各第1壁部673にそれぞれ雌ねじ部676、各第2壁部674にそれぞれ複数の通孔677を設けてなるものである。電池ボックス660は、第1壁部673及び第2壁部674を重ね合わせつつ所定の通孔677に挿通した雄ねじ部品678を雌ねじ部676に螺合することにより、ケース体600に支持される。通孔677は、ケース体600の正面からみて上下及び前後に設けられており、電池ボックス660の支持位置は、雄ねじ部品678を挿通する通孔677によって上下及び前後に移動する。
また、この電池ボックス支持手段670は、雄ねじ部品678を中心に電池ボックス660を回転させることにより、ケース体600に対する電池ボックス660の支持角度を変更することができるものとなっている。
更に、本例のアンテナケース支持手段690は、ケース体600及びアンテナケース680の一方に雌ねじ部696を設けるとともに、それらの他方に複数の通孔697を設け、複数の通孔697のいずれかに挿通した雄ねじ部品698を雌ねじ部696に螺合することにより、ケース体600にアンテナケース680を支持するものである。すなわち、雄ねじ部品698を挿通する通孔697を選択することにより、モータ210,220とアンテナ800との間隔を調整することができるものとなっている。
図例したアンテナケース支持手段690は、各第1壁部693にそれぞれ雌ねじ部696、各第2壁部694にそれぞれ複数の通孔697を設けてなるものである。アンテナケース680は、第1壁部693及び第2壁部694を重ね合わせつつ所定の通孔697に挿通した雄ねじ部品698を雌ねじ部696に螺合することにより、ケース体600に支持される。通孔697は、ケース体600の正面からみて上下及び前後に設けられており、アンテナケース680の支持位置は、雄ねじ部品698を挿通する通孔697によって上下及び前後に移動する。
また、このアンテナケース支持手段690は、雄ねじ部品698を中心にアンテナケース680を回転させることにより、ケース体600に対するアンテナケース680の支持角度を変更することができるものとなっている。
このように、ケース体600に電池ボックス660やアンテナケース680をねじ止めするように構成することも可能である。
本発明の時計のムーブメントは、アナログ式の壁掛け時計や目覚し時計の時刻表示部を構成するユニットとして、極めて好適に利用することが可能である。
1 時計のムーブメント
210 第1ステッピングモータ
220 第2ステッピングモータ
310 第1減速機構
311 日の裏車
312 カナ
320 第2減速機構
410 時針パイプ
411 時針車
420 分針パイプ
421 分針車
422 カナ
430 秒針パイプ
431 秒針車
500 回路基板
600 ケース体
601 中板
610 第1ケース部材
620 第2ケース部材
630 第3ケース部材
660 電池ボックス
670 電池ボックス支持手段
671 ボス
672 嵌合部
673 第1壁部
674 第2壁部
675 ガイド溝
676 雌ねじ部
677 通孔
678 雄ねじ部品
680 アンテナケース
690 アンテナケース支持手段
691 ボス
692 嵌合部
693 第1壁部
694 第2壁部
695 ガイド溝
696 雌ねじ部
697 通孔
698 雄ねじ部品
700 位置検出手段
710 発光素子
720 受光素子
730 透光部
800 アンテナ
900 目安機構
910 目安車
911 孔部
920 時伝え車
930 目安カム
931 突起部
940 板バネ
950 目安接点

Claims (3)

  1. モータと、前記モータに連結された減速機構と、指針を装着する指針パイプと、前記モータを制御する駆動回路を設けた回路基板と、それらを支持するケース体とを備え、前記指針パイプが前記減速機構を介して前記モータにより駆動する時計のムーブメントにおいて、
    当該ムーブメントは、標準時刻電波を受信してその表示時刻を修正する電波修正時計に用いるものであり、
    電源となる電池を収納する電池ボックスと、前記ケース体に前記電池ボックスを支持する電池ボックス支持手段と、前記標準時刻電波を受信するアンテナと、前記アンテナを装着するアンテナケースと、前記ケース体に前記アンテナケースを支持するアンテナケース支持手段とを備え、
    前記電池ボックス支持手段及び前記アンテナケース支持手段は、前記ケース体に対する前記電池ボックスの支持角度及び前記アンテナケースの支持角度をそれぞれ変更することができるようにしたものであって、
    前記ケース体は、扁平型のものであり、
    前記電池ボックス支持手段は、前記ケース体に対して前記電池ボックスを回転させることにより、前記ケース体に対する前記電池ボックスの支持角度を変更することができるものであるとともに、前記アンテナケース支持手段は、前記ケース体に対して前記アンテナケースを回転させることにより、前記ケース体に対する前記アンテナケースの支持角度を変更することができるものであり、
    前記電池ボックスの回転軸と前記アンテナケースの回転軸とは、前記ケース体の扁平方向と平行であり、且つ互いに平行であり、
    前記ケース体に対する前記電池ボックス支持手段と前記アンテナケース支持手段は、ボスを用いた嵌合と、ねじを用いた螺着のいずれかであることを特徴とする時計のムーブメント。
  2. 前記ボスを用いた嵌合は、前記ケース体と、前記電池ボックス又は前記アンテナケースとの一方にボスを設けるとともに、それらの他方に複数の嵌合部を設け、前記複数の嵌合部のいずれかに前記ボスを圧入して嵌合することにより、前記ケース体に前記電池ボックス又はアンテナケースを支持するものであることを特徴とする請求項1記載の時計のムーブメント。
  3. 前記ねじを用いた螺着は、前記ケース体と、前記電池ボックス又は前記アンテナケースとの一方に雌ねじ部を設けるとともに、それらの他方に複数の通孔を設け、前記複数の通孔のいずれかに挿通した雄ねじ部品を前記雌ねじ部に螺合することにより、前記ケース体に前記電池ボックス又はアンテナケースを支持するものであることを特徴とする請求項1記載の時計のムーブメント。
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