JP2010043909A - 電子時計および電子時計の時刻表示位置検出方法 - Google Patents

電子時計および電子時計の時刻表示位置検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】誤った時刻や日付が表示される状態を短縮し、正確な時刻を表示可能な電子時計を提供することを目的とする。
【解決手段】電子時計1は、時刻を計時する計時手段112と、計時時刻の秒を表示する秒針2Aと、計時時刻の日を表示する日車30と、秒針2Aを駆動する秒針駆動機構201と、日車30を駆動する日車駆動機構203と、秒針位置検出手段204と、日車位置検出手段206と、駆動異常検出手段である回転検出手段231、衝撃検出手段232、磁界検出手段233と、制御回路部110とを備える。制御回路部110は、秒針位置検出手段204を1分毎に作動し、日車位置検出手段206を一ヶ月毎に作動し、駆動異常検出手段で秒針駆動機構201の駆動異常が検出された場合は、駆動異常検出時から次の前記一ヶ月毎の検出時までに日車位置検出手段206を作動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子時計および電子時計の時刻表示位置検出方法に関する。
従来、秒針や時分針、日車が示す時刻を所定周期毎に定期検出し、これらの秒針、時分針、および日車が示す時刻がずれている場合に、自動的に時刻を修正する電子時計が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この電子時計は、時針、分針が所定の位置(例えば12時0分)に到達した時に出力を発生する時分針位置検出手段、秒針が所定の位置(例えば54秒)に到達した時に出力を発生する秒針位置検出手段を備えている。そして、これらの時分針位置検出手段および秒針位置検出手段の出力に基づき、時刻表示部の時、分、秒を、内部時計の時、分、秒に合わせ込む構成が採られている。
特開2000−249777号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のような従来の電子時計では、秒針に対して60秒に1回、時分針に対して12時間に1回の予め決められた定期的な指針位置検出時に、指針位置を確認している。このため、例えば、時分針の位置がずれている場合は、最長で12時間、電子時計の時刻表示部に誤った時刻が表示されるおそれがあるという問題がある。
また、日車が設けられてカレンダを表示する電子時計の場合、日車は一ヶ月に1回(通常は各月の1日になった時点)の位置検出しか実施されないため、最長で一ヶ月もの間、誤った日付が表示されるおそれがあるという問題がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みて、誤った時刻や日付が表示される状態を短縮でき、正確な時刻を表示可能な電子時計および電子時計の時刻表示位置検出方法を提供することを目的とする。
本発明の電子時計は、時刻を計時する計時手段と、前記計時手段で計時される時刻における所定の第一時間単位の時刻を表示する第一時刻表示手段と、前記計時手段で計時される時刻における前記第一時間単位よりも長い第二時間単位の時刻を表示する第二時刻表示手段と、前記第一時刻表示手段を駆動する第一時刻表示駆動手段と、前記第二時刻表示手段を駆動する第二時刻表示駆動手段と、前記第一時刻表示手段の時刻表示位置を検出する第一検出手段と、前記第二時刻表示手段の時刻表示位置を検出する第二検出手段と、前記第一時刻表示駆動手段の駆動異常を検出する駆動異常検出手段と、前記第一検出手段および第二検出手段の動作を制御する制御手段と、を具備し、前記制御手段は、前記第一検出手段を所定の第一周期毎に作動し、前記第二検出手段を前記第一周期より長い第二周期毎に作動し、かつ、前記駆動異常検出手段で前記第一時刻表示駆動手段の駆動異常が検出された場合に、その駆動異常検出時から次の前記第二周期毎の検出時までに前記第二検出手段を作動することを特徴とする。
ここで、計時手段は、水晶振動子から出力される基準信号を用いて現在時刻を計時する一般的な計時手段を利用できる。また、標準電波等の外部からの時刻情報を受信して正確な現在時刻に自動的に修正できる計時手段を用いてもよい。
第一時刻表示手段および第二時刻表示手段は、計時手段で計時された現在時刻を表示するための秒針、時分針、日車などで構成される。なお、本発明において、時刻、時間単位、および周期とは、秒、分、時、日付(年、月、日、曜等の暦)を含むものとする。
この発明によれば、電子時計の制御手段は、第一検出手段および第二検出手段をそれぞれ第一周期および第二周期で作動する。このため、第一時刻表示手段(例えば秒針)の時刻表示位置は第一周期毎(例えば1分毎)に検出され、第二時刻表示手段(例えば日車)の時刻表示位置は第二周期毎(例えば一ヶ月毎)に検出される。
そして、これらの定期検出により、第一時刻表示手段および第二時刻表示手段で表示される時刻(例えば秒や日)が計時手段により計時される時刻に対してずれている場合には、そのずれ量を検出できる。
このため、第一検出手段が作動されるタイミング(例えば1分間隔)で、第一時刻表示手段がずれているかを確認でき、ずれている場合には第一時刻表示駆動手段を作動して正確な時刻に修正することができる。
同様に、第二検出手段が作動されるタイミング(例えば一ヶ月間隔)で、第二時刻表示手段がずれているかを確認でき、ずれている場合には第二時刻表示駆動手段を作動して正確な時刻に修正することができる。
これに加え、制御手段は、駆動異常検出手段で第一時刻表示駆動手段の駆動異常が検出された場合は、次の第二検出手段の定期検出時よりも早い時点で、つまり次の定期検出前に第二検出手段を制御して第二時刻表示手段の時刻表示位置の検出を実施させる。このため、第二時刻表示手段で表示される時刻が計時手段にて計時される時刻と比較してずれている場合は、通常の定期検出時よりも早い時点でそのずれを検出できる。従って、第二時刻表示手段の表示時刻を早期に修正でき、誤った時刻や日付が表示される期間を短縮でき、正確な時刻を長期間表示することができる。
すなわち、第一時刻表示駆動手段において駆動異常が検出された場合は、第二時刻表示駆動手段においても駆動異常が発生する可能性がある。例えば、外部磁界や衝撃が時計に加わると、指針等を駆動するモータに影響を与え、モータのロータが回転しない等の駆動異常が発生する。このような原因で第一時刻表示駆動手段に駆動異常が検出された場合、第二時刻表示駆動手段にも駆動異常が発生している可能性が高い。
そして、本発明では、駆動異常検出手段で駆動異常を検出すると、第二検出手段による定期検出が実施される前に第二検出手段が作動されるため、その時点で第二時刻表示手段の表示のずれを修正でき、誤った時刻が表示される期間を短縮できる。したがって、本発明の電子時計によれば、仮に第二時刻表示手段の時刻表示が計時時刻とずれた場合でも、その表示のずれが長時間継続することを防止でき、電子時計の時刻表示における信頼性を向上できる。
さらに、第二検出手段が第二周期毎の定期検出以外で作動されるのは、前記駆動異常検出手段で駆動異常が検出された場合のみであるため、第二検出手段の作動を必要最小限に抑えることができ、省エネルギー化を図ることができる。
その上、駆動異常検出手段は、第一時刻表示駆動手段の駆動異常のみを検出すればよく、第二時刻表示駆動手段の駆動異常を検出するための構成を不要にできるため、電子時計の回路構成等を簡略化できて、コストも低減できる。
本発明の電子時計において、前記制御手段は、前記駆動異常検出手段で前記第一時刻表示駆動手段の駆動異常が検出された場合に、その駆動異常検出後、最初に前記第二時刻表示駆動手段が駆動されるときに、前記第二検出手段を作動することが好ましい。
この発明によれば、例えば、第二時刻表示手段が日車や曜車の場合は、日車や曜車が駆動されるタイミング、具体的には日付が変わる午前0時頃に、第二検出手段が作動される。ここで、第二検出手段で日車や曜車の位置検出を行う場合、最大で日車や曜車を1回転させる必要があるため、位置検出中は日付や曜日を確認できず、かつ、利用者によっては時計が誤作動していると誤解することもある。
一方、本発明によれば、電子時計の使用頻度が少ない深夜に位置検出を行うことができ、日中の使用時に位置検出のために日車や曜車が動くことはない。したがって、利用の妨げにならずに、位置検出をすることができ、利便性、信頼性を向上させることができる。
本発明の電子時計において、前記制御手段は、前記第二時刻表示駆動手段が駆動されている期間に、前記駆動異常検出手段で駆動異常が検出された場合は、その駆動異常検出時から次の前記第二周期毎の検出時までに前記第二検出手段を作動し、前記第二時刻表示駆動手段が駆動されていない期間に、前記駆動異常検出手段で駆動異常が検出された場合は、次の前記第二周期毎の検出時までは前記第二検出手段を作動しないことが好ましい。
この発明によれば、第二時刻表示駆動手段が駆動されている期間に、駆動異常検出手段において駆動異常が検出された場合のみ、第二検出手段を定期検出前に作動している。このため、第二時刻表示手段において、実際に表示のずれが生じやすい状態を検出でき、効率よく時刻位置表示のずれを検出して補正することができる。
すなわち、第二時刻表示駆動手段が停止している場合は、外部磁界などが影響しても、第二時刻表示手段で表示のずれが生じることは殆ど無い。一方、第二時刻表示駆動手段が駆動している場合は、外部磁界や衝撃などが影響すると、第二時刻表示手段に表示のずれが生じる可能性が高い。
従って、第二時刻表示駆動手段の駆動中に、駆動異常検出手段で駆動異常を検出した場合に第二検出手段を作動するようにすれば、効率よく時刻位置表示のずれを補正することができる。したがって、第二検出手段の作動を最小限に抑えることができ、電子時計の電池の寿命を長くし、利便性を向上することができる。
本発明の電子時計において、前記第一時刻表示駆動手段は、回転駆動されるロータを備えるモータと、前記ロータの回転力が伝達される歯車からなる輪列とを備え、前記駆動異常検出手段は、前記ロータまたは歯車の回転を検出し、前記ロータまたは歯車が回転していないことを検出した場合に駆動異常と判断する回転検出手段で構成されていることが好ましい。
この発明によれば、駆動異常検出手段は、ロータや歯車の非回転を直接検出しているので、第一時刻表示駆動手段の駆動異常を確実に検出することができる。そして、第一時刻表示駆動手段のロータや歯車が回転していない場合、第二時刻表示駆動手段のモータ等も回転していない可能性が高い。このため、第一時刻表示駆動手段の駆動異常を検出した場合に、第二検出手段を作動すれば、第二時刻表示手段の表示のずれを検出でき、第二時刻表示手段のずれも補正することができる。
したがって、第一時刻表示駆動手段のロータの非回転を検出した際に、第二検出手段を作動して第二時刻表示手段の時刻表示位置の検出を行うことは、第二時刻表示手段において実際に表示がずれている可能性が高い状況で第二検出手段を作動することになり、第二検出手段の無駄な動作を無くすることができる。従って、定期検出の周期が第一検出手段に比べて長い第二検出手段を、第二時刻表示手段の表示のずれが生じている可能性が高い場合のみ、定期検出前に作動しているので、第二時刻表示手段の時刻位置表示のずれを効率良く検出して補正することができる。このため、第二時刻表示手段の時刻表示が長期間ずれることを防止できる。また、第一時刻表示手段は、定期検出の周期が第二検出手段に比べて短いため、定期検出によって第一時刻表示手段の時刻位置表示のずれを修正することで、第一時刻表示手段の時刻表示が長期間ずれることも防止できる。従って、本発明によれば、電子時計において誤った時刻や日付が表示される状態を短くでき、電子時計の時刻表示における信頼性を向上することができる。
また、本発明の電子時計において、前記駆動異常検出手段は、電子時計の外部より働く磁界が検出された場合に駆動異常と判断する磁界検出手段で構成されていてもよい。
この発明によれば、駆動異常検出手段は、外部磁界を検出しているので、外部磁界の影響による駆動異常を検出することができる。すなわち、通常の電子時計では、指針や日車の駆動にステッピングモータを利用しており、このステッピングモータは、磁気の影響を受けるとロータの回転が変動して駆動異常を生じることがある。従って、外部磁界を検出した場合には、第二時刻表示手段においても表示がずれている可能性が高いため、第二検出手段によって、第二時刻表示手段の時刻表示位置のずれを効率よく検出して補正することができる。このため、第二時刻表示手段の時刻表示が長期間ずれることを防止できる。また、第一検出手段の定期検出によって第一時刻表示手段の時刻表示が長期間ずれることも防止できる。従って、本発明によれば、電子時計において誤った時刻や日付が表示される状態を短くでき、
また、本発明の電子時計において、前記駆動異常検出手段は、電子時計に対して予め設定された基準値以上の衝撃力が検出された場合に駆動異常と判断する衝撃検出手段で構成されていてもよい。
この発明によれば、駆動異常検出手段は、外部からの衝撃を検出しているので、外部衝撃の影響による駆動異常を検出することができる。すなわち、電子時計を落下した場合のように時計に衝撃が加わると、ロータの回転が乱れ、ロータによって駆動されている指針が進みすぎたり、逆戻りすることがある。従って、電子時計において、基準値以上の衝撃力を検出した場合には、第二時刻表示手段においても表示がずれている可能性が高いため、第二検出手段によって、第二時刻表示手段の時刻表示位置のずれを効率よく検出して補正することができる。このため、第二時刻表示手段の時刻表示が長期間ずれることを防止できる。また、第一検出手段の定期検出によって第一時刻表示手段の時刻表示が長期間ずれることも防止できる。従って、本発明によれば、電子時計において誤った時刻や日付が表示される状態を短くでき、電子時計の時刻表示における信頼性を向上することができる。
本発明の電子時計において、前記第一時刻表示手段は、前記計時手段で計時される時刻における秒を指示する秒針を備えて構成され、前記第一時刻表示駆動手段は、前記秒針を駆動する秒針駆動機構で構成され、前記第二時刻表示手段は、前記計時手段で計時される時刻における日を指示する日車を備えて構成され、前記第二時刻表示駆動手段は、前記日車を駆動する日車駆動機構で構成され、前記第一検出手段は、前記秒針が0秒を指示する位置に移動しているか否かを検出し、前記第二検出手段は、前記日車の1日を指示する部分が所定の位置に移動しているか否かを検出し、前記制御手段は、前記第一検出手段を12時間毎に作動し、前記第二検出手段を一ヶ月毎に作動し、前記駆動異常検出手段で前記第一時刻表示駆動手段の駆動異常が検出された場合に、その駆動異常検出時から次の前記一ヶ月間隔の検出時までに前記第二検出手段を作動することが好ましい。
この発明によれば、異常駆動手段で秒針の駆動異常が検出された場合に、制御手段は、一ヶ月間隔で行われる第二検出手段の次の定期検出の前に、第二検出手段を作動して日車の位置検出を行う。このため、日車にも駆動異常が生じていた場合に、日車の表示のずれを、定期検出で検出する場合に比べて早く検出することができる。従って、日車の表示のずれを早期に修正することもでき、正しい日付表示に迅速に戻すことができる。
また、本発明は、時刻を計時する計時手段と、前記計時手段で計時される時刻における所定の第一時間単位の時刻を表示する第一時刻表示手段と、前記計時手段で計時される時刻における前記第一時間単位よりも長い第二時間単位の時刻を表示する第二時刻表示手段と、前記第一時刻表示手段を駆動する第一時刻表示駆動手段と、前記第二時刻表示手段を駆動する第二時刻表示駆動手段と、前記第一時刻表示手段の時刻表示位置を検出する第一検出手段と、前記第二時刻表示手段の時刻表示位置を検出する第二検出手段と、前記第一時刻表示駆動手段の駆動異常を検出する駆動異常検出手段とを具備した電子時計の時刻表示位置検出方法であって、前記第一検出手段を所定の第一周期毎に作動する第一検出工程と、前記第二検出手段を前記第一周期より長い第二周期毎に作動する第二検出工程と、前記駆動異常検出手段で第一時刻表示駆動手段の駆動異常が検出された場合に、その駆動異常検出時から次の前記第二周期毎の検出時までに前記第二検出手段を作動する異常時検出工程と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、前述した電子時計と同様に、駆動異常検出手段による駆動異常が検出されていない間は、第二検出工程によって第二検出手段は第二周期毎に作動されるため、作動間隔を必要最小限に抑えることができ、省エネルギー化を図ることができる。
一方、駆動異常検出手段で駆動異常が検出された場合は、異常時検出工程によって第二検出手段は早期に作動されるため、第二時刻表示手段の表示のずれも早期に検出して補正できる。このため、第二時刻表示手段で表示される時刻が長時間ずれていることがなく、正確な時刻を表示することが可能となる。
以下、本発明の実施形態に係る電子時計1を図面に基づいて説明する。
〔電子時計の構成〕
図1は、本実施形態に係る電子時計の構成を示すブロック図である。図2は、電子時計を裏蓋側から見た平面図である。また、図3は、電子時計の側断面図である。
図1において、1は、電子時計であり、この電子時計1は、時刻情報が重畳された標準電波を受信して時刻修正を行う12時間表示式の電波修正時計であり、指針位置検出機能を装備する。そして、この電子時計1は、図1ないし図3に示すように、マイクロコンピュータ部100(以降マイコン部100と称す)(図1参照)と、指針駆動部20と、電池40を収納する電源収納部41(図2参照)と、標準電波を受信するアンテナ50(図2参照)と、外部から利用者が操作可能な外部操作部材5(図2参照)と、例えば平面形状略円形に形成される地板10と、を備える。なお、図2は、電子時計1の時刻表示側とは反対側(裏蓋側)から見た図であり、この図において、上方向が電子時計1の3時方向、下方向が9時方向、右方向が12時方向、左方向が6時方向となっている。
マイコン部100は、図2および図3において図示は省略するが、電子時計1を構成する電子回路に組み込まれている。このマイコン部100の詳細な構成の説明については後述する。
〔指針駆動部の構成〕
図4は、図2の部分拡大図であり、指針駆動部の構成を示す平面図である。
指針駆動部20は、図1ないし図4に示すように、秒針2Aと、分針2Bと、時針2Cと、秒針2Aを駆動する秒針駆動機構201と、時分針2B,2Cを駆動する時分針駆動機構202と、日車30と、日車30を駆動する日車駆動機構203と、秒針位置検出手段204と、時分針位置検出手段205と、日車位置検出手段206と、回転検出手段231と、衝撃検出手段232と、磁界検出手段233とを備えている。
各指針2(秒針2A,時針2C、分針2B)は、地板10の略中央を中心に同軸上にそれぞれ回動可能に設けられている。
そして、本実施形態では、秒針2Aによって、後述する計時手段112で計時される時刻における時間単位「秒」の時刻を表示する第一時刻表示手段が構成されている。
また、日車30によって、計時手段112で計時される時刻において、前記「秒」よりも長い時間単位である「日」を表示する第二時刻表示手段が構成されている。
さらに、秒針位置検出手段204により、第一時刻表示手段の時刻表示位置を検出する第一検出手段が構成され、日車位置検出手段206により、第二時刻表示手段の時刻表示位置を検出する第二検出手段が構成されている。
秒針駆動機構201は、秒針2Aを駆動するための秒針モータ21と、秒針モータ21からの駆動力を秒針2Aに伝達する秒針用減速輪列22とを備えている。
秒針モータ21は、ステッピングモータで構成されて電子時計1の略9時方向に配設されている。この秒針モータ21は、ロータ磁石211Bを有するロータ211と、ロータ211を回転可能に保持するステータ212と、ステータ212に巻かれたコイル213とを備えている。
秒針用減速輪列22は、ロータ211に一体的に形成されたロータかな211Aに噛合する秒中間車221と、秒中間車221に噛合する四番車222とを備えている。四番車222には、秒針2Aが固定されている。
このような秒針駆動機構201では、コイル213にパルス信号を流すと、電磁誘導によりステータ212に磁路が形成され、ロータ211が1パルスで半回転する。この回転運動は、ロータかな211A、秒中間車221、および四番車222の順に適切な減速比(増速比)で減速されながら伝達され、秒針2Aが60秒で1周、すなわち360°回転する駆動速度で回動する。
また、秒中間車221には、秒針2Aの12時位置を検出するための第一検出手段である秒針位置検出手段204を構成する秒検出車223が噛合されている。秒中間車221および秒検出車223には、互いに重なりあう領域に、それぞれ秒検出孔221A,223Aが形成されており、秒中間車221および秒検出車223の位相は、秒針2Aが12時の位置に配置されたときにこれらの秒検出孔221A,223Aの位置が一致するように設定されている。つまり、12時位置(正分、0秒)が秒針2Aの基準位置である。ここで、秒検出車223は、四番車222と同じ径寸法に形成されているため、秒検出孔221A,223Aは60秒に一度、秒針2Aが0秒位置に運針された際に位置が一致するようになっている。
秒検出孔221A,223Aが一致する位置には、秒針位置検出手段204を構成する図示しないフォトセンサが設けられている。このフォトセンサは、秒中間車221および秒検出車223を厚み方向に挟んで互いに対向する発光素子および受光素子を備えている。そして、このフォトセンサでは、秒中間車221および秒検出車223が回転して秒検出孔221A,223Aが一致すると、発光素子からの光が秒検出孔221A,223Aを貫通して受光素子で受光され、秒針2Aの位置が12時であることが検出される。また、受光素子で発光素子からの光が検出されると、フォトセンサは、マイコン部100に秒針2Aが基準位置に移動された旨の秒針検出信号を出力する。
時分針駆動機構202は、時分針2B,2Cを駆動するための時分針モータ26と、時分針モータ26からの駆動力を時分針2B,2Cに伝達する時分針用減速輪列27とを備えている。
時分針モータ26は、秒針モータ21と同様にステッピングモータで構成されて電子時計1の略3時方向に配設され、ロータ磁石261Bを有するロータ261と、ロータ261を回転可能に保持するステータ262と、ステータ262に巻かれたコイル263とを備えている。
時分針用減速輪列27は、ロータ261に一体的に形成されたロータかな261Aに噛合する五番車271と、五番車271に噛合する三番車272と、三番車272に噛合する二番車273と、二番車273に噛合する日の裏車274と、日の裏車274に噛合する筒車275とを備える。
二番車273および筒車275は、四番車222と同軸上に配置され、二番車273には分針2Bが、筒車275には時針2Cが固定されている。コイル263に5秒周期でパルス信号を流すと、電磁誘導によりステータ262に磁路が形成され、ロータ261が1パルスで半回転する。この回転運動は、ロータかな261A、五番車271、三番車272、二番車273の順に適切な減速比(増速比)で減速されながら伝達され、二番車273および分針2Bが1時間で一周する速度で回動する。
また、二番車273の回転運動は、日の裏車274、筒車275の順に適切な減速比(増速比)で減速されながら伝達されて、筒車275および時針2Cが12時間で1周する速度で回動する。
五番車271、三番車272、二番車273、四番車222、および筒車275には、互いに重なり合う領域にそれぞれ時分針位置検出手段205を構成する時分検出孔271A,272A,273A,222A,275Aが形成されている。時針2C、分針2B、および秒針2Aが12時の位置に配置された時に、これらの時分検出孔271A,272A,273A,222A,275Aの位置が一致するように設定されている。つまり、時針2Cおよび分針2Bの基準位置は12時位置(12時0分00秒、0時0分00秒)である。
図5は、五番車271、三番車272、二番車273、四番車222、および筒車275の側断面図である。時分検出孔271A,272A,273A,222A,275Aが一致する位置には、秒針位置検出手段204に設けられた透過型のフォトセンサと同様のフォトセンサが設けられている。また、地板10には、時分検出孔271A,272A,273A,222A,275Aが一致する位置に対向して透光孔10Aが設けられている。
時分検出孔271A,272A,273A,222A,275Aの位置が一致すると、発光素子6から射出された光を受光素子7が受光して検知し、これにより時針2C、分針2B、および秒針2Aが全て12時位置、つまり、基準位置にあることが検出される。また、フォトセンサは、受光素子7にて発光素子6からの光が受光されると、時分針2B,2Cが基準位置に移動した旨の時分針検出信号をマイコン部100に出力する。
なお、前述のフォトセンサにおいて、発光素子6と受光素子7との位置関係は反対であってもよい。また、透過型フォトセンサではなく、反射型フォトセンサであってもよい。
図2に戻り、日車駆動機構203は、日車30を駆動するための日車モータ31と、日車モータ31からの駆動力を日車30に伝達する日車輪列33が設けられている。
日車30は、略リング板状に形成され、地板10において秒針駆動機構201や時分針駆動機構202が設けられた側とは反対側の面に対向して設けられている。この日車30の上方には、文字板3が設けられており、この文字板3の外周部の一部には、日付を表示するための窓部3A(図1参照)が設けられ、この窓部3Aから日車30の一部が日付として視認可能となっている。
なお、文字板3は、ガラスなどの光透過性を有する材料で構成されており、文字板3と地板10との間には、入射した光によって発電する発電手段としてのソーラパネル4が配置されている。
日車30は、ソーラパネル4と地板10との間に配置され、日車30の文字板3側の面には、日付を表す「1」から「31」の文字が印刷などによって表示されている。日車30の内周面には内歯車が形成されている。
図2に示されるように、日車モータ31は、ロータ311、ステータ312、およびコイル313で構成されるステッピングモータであり、電子時計1の略5時方向に配設されている。
日車輪列33は、ロータ311に一体的に形成されるロータかな311Aに噛合する日回し第一中間車331と、日回し第一中間車331に噛合する日回し第二中間車332と、日回し第二中間車332に噛合する日回し車333とを備える。日回し車333は、地板10を貫通して文字板3側に配設される図示しない歯車を有し、この歯車が日車30の内歯車に噛合される。
コイル313にパルス信号を流すと、電磁誘導によりステータ312に磁路が形成され、ロータ311が回転する。この回転は、ロータかな311A、日回し第一中間車331、日回し第二中間車332、日回し車333の順に伝達され、日回し車333の回転によって日車30が回転し、表示される日付が変更される。
また、日回し車333は、31日で1周の駆動速度で回動され、1回転で日車30を1周させる。この日回し車333には、日車30の位置を検出するための第二検出手段を構成する日検出孔333Aが形成されている。また、日回し車333には、第二検出手段としての日車位置検出手段206を構成するフォトセンサが設けられており、このフォトセンサは、日回し車333を挟んで設けられる図示しない発光素子と受光素子とを備えている。これらの発光素子および受光素子は、日車30の暦の「1日」を示す「1」が文字板3の窓部3Aから表示される状態で、日回し車333の日検出孔333Aに対向するように設置されている。これにより、日回し車333が回動し、日車30の「1」が窓部3Aから表示されると、発光素子から発光される光が受光素子にて受光される。また、このフォトセンサは、受光素子で光が受光されると、マイコン部に日車30により「1日」が表示された旨の日車検出信号を出力する。
また、指針駆動部20は、回転検出手段231、衝撃検出手段232、磁界検出手段233からなる駆動異常検出手段を備えている。
回転検出手段231は、第一時刻表示駆動手段である秒針モータ21のロータ211が駆動パルスの入力によって回転したか否かを検出するものである。
この回転検出手段231としては、磁気や光などを利用してロータ211の回転を直接検出する専用の回転検出センサを用いてもよいし、特開平6−281757号公報に記載された回転検出手段のように、ステップモータからの逆起電力を検出することでロータ211の回転や非回転を検出するものでもよい。本実施形態では、この逆起電力を検出するものを利用している。
そして、回転検出手段231は、ロータ211の非回転を検出すると、第一時刻表示駆動手段に駆動異常が生じたと判断する。
なお、回転検出手段231としては、ロータ211の回転を検出する代わりに、秒針用減速輪列22の歯車の回転を専用の回転検出センサを用いて検出するものでもよい。
衝撃検出手段232は、電子時計1に対して加わる衝撃を検出するものである。この衝撃検出手段232としては、電子時計1に加わる衝撃を直接検出する衝撃センサを用いてもよいし、特開2005−172677号公報に記載された衝撃検出手段のように、衝撃時にステップモータ(秒針モータ21)で発生する逆起電力を検出するものでもよい。
そして、衝撃検出手段232は、予め決められた所定値以上の衝撃力を検出すると、第一時刻表示駆動手段に駆動異常が生じたと判断する。
磁界検出手段233は、電子時計1に対して加わる外部磁界を検出するものである。この磁界検出手段233としては、電子時計1に加わる外部磁界を直接検出する磁気センサを用いてもよいし、特開平10−225191号公報に記載された磁界検出手段のように、駆動パルスに先立ってステップモータ(秒針モータ21)に対する外部磁界を検出する磁界検出用の誘起電圧を誘起する磁界検出パルスを供給し、磁界検出パルスによって得られた誘起電圧を検出することにより磁界の有無を検出するものでもよい。
そして、磁界検出手段233は、予め決められた所定値以上の外部磁界を検出すると、第一時刻表示駆動手段に駆動異常が生じたと判断する。
〔電源部の構成〕
電源収納部41には、電池40が収納されている。電池40は、二次電池であり、ソーラパネル4で発生した起電力は、この電池40に充電される。
〔アンテナの構成〕
アンテナ50は、アンテナコア51と、コア収納部52の一部に巻き回されるコイル53とを備える。
アンテナコア51は、例えばアモルファスの薄板を複数枚積層して構成され、略中央に形成される略矩形状の直線部511と、直線部511の両端側に地板10の外縁に沿って略円弧状に湾曲して形成される湾曲部512とを備える。
コイル53は、アンテナコア51の直線部511に巻装されている。
また、アンテナコア51の一方の湾曲部512には、コイル53の端部が接続された回路基板54が固定されている。
回路基板54は、絶縁材料で構成されるフレキシブル基板で構成され、この回路基板54上には、アンテナ50の同調周波数調整用のコンデンサ541が複数個実装されている。そして、この回路基板54は、アンテナ50で受信された標準電波に基づいた信号をマイコン部100に出力する。
〔外部操作部材の構成〕
外部操作部材5は、電子時計1の略3時方向に配設されるリューズを有して構成されている。リューズは、巻真5D(図2参照)に設けられており、この巻真5Dは、リューズによって軸方向に引き出し可能に設けられている。そして、巻真5Dが引き出された状態でリューズが回動操作されることで、例えば手動で時刻を修正するなどの各種修正や電子時計1の設定入力が可能となる。
〔マイコン部の構成〕
次に、電子時計1の動作を制御するマイコン部100の構成を説明する。
マイコン部100は、図1に示すように、発振回路101と、分周回路102と、制御回路部110とを備えている。
発振回路101は、水晶振動子やセラミック振動子等の基準発振源を高周波発振させ、基準発振信号を生成する。
分周回路102は、発振回路101で生成された基準発振信号を分周して所定の基準信号(例えば、1Hzの信号)を生成する。
制御回路部110は、電子時計1の全体動作を制御するものであり、この制御回路部110によって本発明の制御手段が構成されている。
制御回路部110は、受信手段111と、計時手段112と、秒針位置検出制御手段113と、時分針位置検出制御手段114と、日車位置検出制御手段115と、時刻修正手段116と、秒針駆動制御手段117と、時分針駆動制御手段118と、日車駆動制御手段119と、回転検出制御手段131と、衝撃検出制御手段132と、磁界検出制御手段133とを備え、これらの構成は、IC(Integrated Circuit)や各種素子として実装されている。
受信手段111は、アンテナ50で受信された長波標準電波からタイムコードを抽出し、この抽出したタイムコードを計時手段112に出力する。これにより、計時手段112でカウントされるカウント値(秒計数、時分計数、日付計数)が更新され、受信した時刻情報に応じた内部時刻に修正される。
計時手段112は、タイムコードを記憶するプリセットカウンタ等で構成されており、分周回路102から出力される基準クロックを計数する。この計時手段112にて計数されるカウント値により電子時計1の内部時刻が示される。また、計時手段112は、上記したように、受信手段111からタイムコードが入力されると、プリセットカウンタに記録されるタイムコードを更新し、内部時刻を修正する。
秒針位置検出制御手段113は、計時手段112にて計数される内部時刻が秒基準時刻(0秒)になる毎(第一周期である60秒毎)に、秒針位置検出手段204を制御して秒針2Aの指針位置を検出させる(定期秒針位置検出)。具体的には、秒針位置検出制御手段113は、内部時刻が秒基準時刻になった際に、秒針位置検出手段204のフォトセンサの発光素子から光を発光させる。
ここで、秒針位置検出制御手段113は、秒針位置検出手段204のフォトセンサの受光素子から秒針検出信号が入力されると、秒針2Aが基準位置に運針されたと判断する。一方、秒針位置検出制御手段113は、秒針検出信号の入力がない場合、秒針2Aが基準位置にない、つまり秒針2Aの指針位置が計時手段112によりカウントされる内部時刻と比べてずれていると判断する。
そして、秒針位置検出手段204は、秒針検出信号が入力されず、秒針2Aが基準位置からずれた位置にあると判断した場合、秒針2Aの指針位置を修正する旨の秒修正命令信号を時刻修正手段116に出力する。
時刻修正手段116は、秒修正命令信号を受けると、秒針位置検出制御手段113および秒針駆動制御手段117により、フォトセンサを作動させながら、秒針2Aを早送りし、秒針2Aの基準位置(0秒位置)を検出する。そして、秒針2Aを計時手段112で計時されている現在の秒を示す位置まで早送りして、秒針2Aの指針位置を修正する。
時分針位置検出制御手段114は、計時手段112にて計数される内部時刻が時分基準時刻(12時00分00秒、0時00分00秒)になる毎(12時間毎)に、時分針位置検出手段205を制御して時分針2B,2Cの指針位置を検出させる(定期時分針位置検出)。具体的には、時分針位置検出制御手段114は、内部時刻が時分基準時刻になった際に、時分針位置検出手段205のフォトセンサの発光素子6から光を発光させる。
ここで、時分針位置検出制御手段114は、時分針位置検出手段205のフォトセンサの受光素子7から時分針検出信号が入力されると、時分針2B,2Cが基準位置に運針されたと判断する。
一方、時分針位置検出制御手段114は、時分針検出信号の入力がない場合、時分針2B,2Cが基準位置にない、つまり時針2Cまたは分針2Bの指針位置が計時手段112によりカウントされる内部時刻と比べてずれていると判断する。この場合、時分針位置検出手段205は、時分針2B,2Cの指針位置を修正する旨の時分修正命令信号を時刻修正手段116に出力する。
時刻修正手段116は、時分修正命令信号を受けると、時分針位置検出制御手段114および時分針駆動制御手段118により、フォトセンサを作動させながら、時分針2B,2Cを早送りし、時分針2B,2Cの基準位置(0時0分位置)を検出する。そして、時分針2B,2Cを計時手段112で計時されている現在の時分を示す位置まで早送りして、時分針2B,2Cの指針位置を修正する。
日車位置検出制御手段115は、計時手段112にて計数される内部時刻が日付基準時刻(1日)になる毎(第二周期である1ヶ月周期毎)に、日車位置検出手段206を制御して日車30により表示される日付を検出させる(定期日車位置検出)。具体的には、日車位置検出制御手段115は、内部時刻が日付基準時刻になった際に、日車位置検出手段206のフォトセンサの発光素子から光を発光させる。
ここで、日車位置検出制御手段115は、日車位置検出手段206のフォトセンサの受光素子から日車検出信号が入力されると、日車30が基準位置に回動されていると判断する。
一方、日車位置検出制御手段115は、日車検出信号の入力がない場合、日車30が基準位置にないと判断する。この場合、日車位置検出手段206は、日車30により表示される日付を修正する旨の日付修正命令信号を時刻修正手段116に出力する。
時刻修正手段116は、日付修正命令信号を受けると、日車位置検出制御手段115および日車駆動制御手段119により、フォトセンサを作動させながら、日車30を早送りし、日車30の基準位置(窓部3Aに「1」が表示される位置)を検出する。そして、日車30を計時手段112で計時されている現在の日を示す位置まで早送りして、日車30の指針位置を修正する。
以上のように、電子時計1の計時手段112は、分周回路102から出力される基準クロックに基づいて現在時刻を計時する。そして、秒針駆動制御手段117、時分針駆動制御手段118、日車駆動制御手段119は、計時手段112で計時された時刻に基づいて、秒針駆動機構201、時分針駆動機構202、日車駆動機構203に設けられる秒針モータ21、時分針モータ26、日車モータ31に駆動パルスを出力して各モータを駆動する。このため、各秒針2A、時針2C、分針2B、日車30は、計時手段112で計時される内部時刻に対応して運針される。
また、これらの秒針2A、時針2C、分針2B、日車30は、秒針位置検出制御手段113、時分針位置検出制御手段114、日車位置検出制御手段115による定期位置検出処理によって、定期的に位置検出が行われ、ずれが生じた場合には、その都度、修正される。
そして、本実施形態では、第一時刻表示手段である秒針2Aを駆動する秒針駆動制御手段117および秒針駆動機構201によって第一時刻表示駆動手段が構成され、第二時刻表示手段である日車30を駆動する日車駆動制御手段119および日車駆動機構203によって第二時刻表示駆動手段が構成されている。
〔電子時計の駆動異常検出動作〕
次に上述した実施形態の電子時計1における駆動異常検出動作を図面に基づいて説明する。なお、前述のとおり、本実施形態は、駆動異常検出手段として、回転検出手段231、衝撃検出手段232、磁界検出手段233の3種類の手段を設けている。
そこで、各検出手段による駆動異常検出動作を図6〜8に示すフローチャートを用いて説明する。
図6は、回転検出制御手段131および回転検出手段231によって第一時刻表示駆動手段である秒針駆動機構201の駆動異常を検出する処理を示すフローチャートである。
回転検出制御手段131は、秒針駆動制御手段117から秒針駆動機構201に秒針駆動信号が出力されて秒針駆動処理が行われると(S11)、回転検出手段231を作動して第一時刻表示駆動手段である秒針駆動機構201のロータ211が非回転つまり回転しなかったかを判断する(S12)。
そして、回転検出制御手段131は、ステップS12において、非回転と判断した場合、そのロータ211の非回転が日車駆動期間であるかを判断する(S13)。日車30の駆動期間は、日付が変更される午前0時頃であり、例えば、午後11時45分から午前0時15分の間などである。
そして、回転検出制御手段131は、ステップS13において「Yes」と判断した場合、つまり日車30が駆動している期間にロータ211の非回転を検出した場合に、フラグを「1」に設定し(S14)、回転検出動作を終了する。
また、ステップS12でロータ211の非回転が検出されなかった場合、および、ロータ211の非回転は検出されたが、ステップS13で日車駆動期間ではないと判断された場合は、フラグを更新することなく回転検出動作を終了する。
従って、回転検出制御手段131は、S11で秒針2Aが駆動される毎、つまり1秒毎に図6の回転検出処理を実行し、日車駆動期間中に秒針駆動機構201のロータ211の非回転を検出した場合のみ、フラグを「1」に設定する。
そして、このフラグは、後述するように、第二時刻表示駆動手段である日車駆動機構203にも駆動異常が生じている可能性が高く、日車位置検出手段206によって日車30の位置検出を行う必要があることを示すフラグである。すなわち、日車30の駆動期間中に、秒針駆動機構201のロータ211が回転しないという駆動異常が検出された場合、日車駆動機構203にも駆動異常が生じている可能性が高い。
すなわち、秒針駆動機構201のロータ211が回転していないという駆動異常が発生する原因としては、例えば、外部磁界の影響などが考えられる。秒針駆動機構201の秒針モータ21はステップモータであり、ステップモータは、ロータに加わる磁界の向きを一定間隔で切り替えてロータを回転させているため、モータの駆動中に外部磁界の影響を受けると誤動作しやすい。一方、モータが停止している場合には、外部磁界が加わっていても、コギングトルクなどで停止しているロータは停止状態が維持され、駆動異常が発生する可能性は小さい。
このようにステップモータは、モータ駆動中に外部磁界が加わると駆動異常が発生しやすくなり、作動中の秒針モータ21に駆動異常が発生した場合には、日車モータ31も作動中であれば駆動異常が発生している可能性が高くなる。従って、回転検出制御手段131は、日車駆動期間中に秒針駆動機構201のロータ211の非回転を検出した場合のみ、フラグを「1」に設定しているのである。
なお、図6では、ステップS12で非回転であるか否かを判断してから、ステップS13で日車駆動期間であるかを判断しているが、先に日車駆動期間であるかを判断した後にロータ211の非回転を判断してもよい。
図7は、磁界検出制御手段133および磁界検出手段233によって第一時刻表示駆動手段である秒針駆動機構201の駆動異常を検出する処理を示すフローチャートである。なお、図7,8のフローチャートにおいて、図6のフローチャートと同じ処理を行う場合には、同じ符号を付して説明を簡略する。
磁界検出制御手段133は、秒針駆動制御手段117によって秒針駆動処理が行われると(S11)、磁界検出手段233を作動して外部から電子時計1に加わる磁界を検出したか否かを判断する(S15)。
そして、磁界検出制御手段133は、ステップS15において、磁界を検出した場合、その磁界検出が日車駆動期間であるかを判断する(S13)。
そして、磁界検出制御手段133は、ステップS13において「Yes」と判断した場合、つまり日車が駆動している期間に外部からの磁界を検出した場合に、フラグを「1」に設定し(S14)、磁界検出動作を終了する。
また、ステップS15で磁界が検出されなかった場合、および、磁界は検出されたが、ステップS13で日車駆動期間ではないと判断された場合は、フラグを更新することなく磁界検出動作を終了する。
従って、磁界検出制御手段133は、S11で秒針が駆動される毎、つまり1秒毎に図7の磁界検出処理を実行し、日車駆動期間中に磁界を検出した場合のみ、フラグを「1」に設定する。
すなわち、日車30の駆動期間中に、外部からの磁界が加わると、前述したように、ステップモータからなる日車モータ31も外部磁界の影響で誤動作しやすいため、日車駆動機構203にも駆動異常が生じている可能性が高い。一方、日車30の駆動期間以外で秒針駆動機構201に駆動異常が生じても、停止している日車駆動機構203は外部からの磁界の影響で駆動異常が生じる可能性は低い。従って、磁界検出制御手段133は、上記条件の場合のみフラグを「1」に設定しているのである。
なお、図7では、ステップS15で磁界を検出したか否かを判断してから、ステップS13で日車駆動期間であるかを判断しているが、先に日車駆動期間であるかを判断した後に磁界の検出の有無を判断してもよい。
図8は、衝撃検出制御手段132および衝撃検出手段232によって第一時刻表示駆動手段である秒針駆動機構201の駆動異常を検出する処理を示すフローチャートである。
衝撃検出制御手段132は、秒針駆動制御手段117によって秒針駆動処理が行われると(S11)、衝撃検出手段232を作動して外部から電子時計1に衝撃が加わっているかを判断する(S16)。
そして、衝撃検出制御手段132は、ステップS16において、所定値以上の衝撃力を検出した場合、その衝撃検出が日車駆動期間であるかを判断する(S13)。
そして、衝撃検出制御手段132は、ステップS13において「Yes」と判断した場合、つまり日車が駆動している期間に電子時計1に衝撃が加わった場合に、フラグを「1」に設定し(S14)、衝撃検出動作を終了する。
また、ステップS16で衝撃が加わったことが検出されなかった場合、および、衝撃は検出されたが、ステップS13で日車駆動期間ではないと判断された場合は、フラグを更新することなく衝撃検出動作を終了する。
従って、衝撃検出制御手段132は、S11で秒針が駆動される毎、つまり1秒毎に図8の衝撃検出処理を実行し、日車駆動期間中に衝撃を検出した場合のみ、フラグを「1」に設定する。
すなわち、日車30の駆動期間中に、電子時計1に衝撃が加わると、日車駆動機構203においてもその衝撃によって駆動異常が生じている可能性が高い。例えば、衝撃による力が前記輪列を回転させる方向に加わると、輪列の回転速度が高くなってしまうことがある。一方、衝撃による力が前記輪列を反回転方向に加わると、輪列の回転速度が遅くなったり、回転が止まったり、逆方向に回転することがある。
一方、日車30の駆動期間以外で電子時計1に衝撃が加わった場合、停止している日車駆動機構203において衝撃によって駆動異常が生じる可能性は駆動している場合に比べて低い。すなわち、日車モータ31が停止している場合には、コギングトルクによってロータは停止状態に維持されており、かつ、ロータから日車30までは減速輪列である。このため、停止状態の日車30に外部からの衝撃で力が加わっても、輪列およびロータを回転させて日車30に駆動異常が発生する可能性は、日車モータ31が駆動している場合に比べて小さい。従って、衝撃検出制御手段132は、上記条件の場合のみフラグを「1」に設定しているのである。
なお、図8では、ステップS16で衝撃を検出したか否かを判断してから、ステップS13で日車駆動期間であるかを判断しているが、先に日車駆動期間であるかを判断した後に衝撃の検出の有無を判断してもよい。
〔日車位置の強制検出動作〕
次に、回転検出制御手段131による日車の位置検出処理に関し、図9および図10のフローチャートを参照して説明する。
なお、図10は、日車の位置検出を定期的に行う定時位置検出処理を示すものであるのに対し、図9は、定時位置検出以外のタイミングで実行される強制位置検出処理を示すものである。
図9に示すように、日車位置検出制御手段115は、日車駆動制御手段119および日車駆動機構203による日車30の日送りが終了したかを判断する(S21)。
そして、日車位置検出制御手段115は、S21で日送りが終了していると判断すると、フラグが「1」であるかを判断する(S22)。
次に、日車位置検出制御手段115は、フラグを「0」に更新する(S23)。なお、フラグが「1」の場合に、ステップS23で「0」に更新するのは、後述する処理によって日車30のずれを無くしたり、あるいはずれが無いことが確認されるため、日車30にずれが生じている可能性を示すフラグ「1」を、ずれが無くなったことを示すフラグ「0」に修正するためである。
次に、日車位置検出制御手段115は、フラグが「1」と判断された場合、日車位置検出手段206を作動して、日車の位置(指示位置)を検出する(S24)。具体的には、日車位置検出制御手段115は、日車位置検出手段206のフォトセンサの発光素子から光を発光させ、受光素子から日車検出信号の入力があるか否かを検出する。受光素子で発光素子からの光を受光した場合、前述の通り、日車30の「1日」を示す「1」が文字板3の窓部3Aから表示される状態であることが検出される。また、日車位置検出制御手段115は、受光素子で発光素子からの光を受光していない場合、日車駆動制御手段119および日車駆動機構203を作動して日車30を一日分日送りした後、発光素子から光を発光させて受光素子で受光できるかを確認する。そして、この日車30の駆動および発光素子、受光素子での光の検出動作を繰り返し、日車30の「1日」を示す「1」が文字板3の窓部3Aから表示される状態を検出する。この日車30の「1日」の位置を検出できれば、日車位置検出制御手段115は、それまでに日車30を駆動した日送り数によって位置検出開始時に日車30が窓部3Aから表示していた日付を確認できる。
そして、日車位置検出制御手段115は、前記位置検出開始時に日車30が窓部3Aから表示していた日付と、計時手段112で計時していた内部時刻における日付とで、ずれがあるかを確認する(S25)。
そして、日車位置検出制御手段115は、S25でずれがあると判断した場合には、日車30で表示される日付が、計時手段112で計時した日付に一致するように、日車駆動制御手段119および日車駆動機構203を介して日車30を作動し、ずれを補正し(S26)、強制位置検出処理を終了する。
また、ステップS22において、フラグが「1」でない場合、および、ステップS24においてずれがないと判断された場合は、S25のずれ補正を行う必要がないため、日車位置検出制御手段115は、そのまま強制位置検出処理を終了する。
次に、日車30の定時位置検出処理に関し、図10を参照して説明する。
日車位置検出制御手段115は、定時位置検出処理も日送り処理時に実行するため、まず、日車駆動制御手段119および日車駆動機構203による日車30の日送りが終了したかを判断する(S21)。
次に、日車位置検出制御手段115は、S21による日送り処理後に、計時手段112を参照し、現在の日付が「1日」になったかを確認する(S27)。すなわち、日車30の定期位置検出処理は、毎月1日になった時点、つまり一ヶ月周期で実行される。
そして、日車位置検出制御手段115は、S27で「Yes」と判断すると、強制針位置検出処理と同じく、日車位置検出手段206を作動して、日車の位置(指示位置)を検出する(S24)。すなわち、日車位置検出制御手段115は、日車位置検出手段206のフォトセンサの発光素子から光を発光させ、受光素子から日車検出信号の入力があるか否かを検出する。
そして、日車位置検出制御手段115は、現在、日車30が窓部3Aから表示していた日付と、計時手段112で計時していた内部時刻における日付(1日)とで、ずれがあるかを確認する(S25)。
この定時位置検出処理は、計時手段112で計時している日付が「1日」になった際に実行されるため、日車30の表示も「1日」であれば、受光素子で発光素子からの光を受光できるはずである。従って、日車位置検出制御手段115は、受光素子で光を受光できれば「ずれ無し」と判断でき、受光できなければ「ずれ有り」と判断できる。
日車位置検出制御手段115は、S25でずれが有ると判断した場合は、日車30で表示される日付が「1日」になるまで、日車駆動制御手段119および日車駆動機構203を介して日車30を作動することで、ずれを補正し(S26)、強制針位置検出処理を終了する。
一方、ステップS27において「No」と判断された場合、および、ステップS25において「ずれ」がないと判断された場合は、日車位置検出制御手段115は、そのまま定期位置検出処理を終了する。
〔電子時計の作用効果〕
本実施形態の電子時計1は、回転検出制御手段131、衝撃検出制御手段132、磁界検出制御手段133および回転検出手段231、衝撃検出手段232、磁界検出手段233を備えているので、第一時刻表示駆動手段である秒針駆動機構201において駆動異常が生じたことを検出できる。
そして、制御手段である制御回路部110の日車位置検出制御手段115は、上記駆動異常が検出された際に、第二検出手段である日車位置検出手段206を、前記駆動異常が検出された時点から次の定期位置検出処理が行われる前に実行している。このため、第二時刻表示駆動手段である日車駆動機構203においても駆動異常が生じ、日車30によって表示される日付が、計時手段112で計時している日付とずれている場合でも、早期にそのずれを検出できる。そして、ずれが検出できれば、日車駆動制御手段119によって日車駆動機構203を駆動させることで、日車30のずれを補正でき、正しい日付表示に早期に戻すことができる。すなわち、日車30の場合、定期位置検出処理は一ヶ月間隔で行われるため、定期位置検出処理のみで表示位置を検出した場合、最大で一ヶ月間、日車30の表示がずれる可能性がある。
これに対し、本実施形態では、定期位置検出処理の他に、強制位置検出処理を実行することができるので、日車30のずれを早期に検出して補正できる。このため、電子時計1において、正しい日付を表示できる期間も長くでき、電子時計の時刻表示における信頼性を向上できる。
また、本実施形態では、秒針駆動機構201において駆動異常が検出された時点で直ちに日車30のずれの検出や補正処理を行うのではなく、図9に示すように、毎日の日送り終了時に、日車30の針位置検出処理S24や、ずれ補正処理S26を実行している。
このため、利用者が電子時計1を使用していない可能性が高い深夜に日車30の針位置検出処理S24や、ずれ補正処理S26を実行することができる。このため、日中の電子時計1を利用している間に針位置検出処理S24等が実行されることがなく、利用者の電子時計1の利用を妨げることを防止できる。
さらに、日車位置検出制御手段115は、第一時刻表示駆動手段である秒針駆動機構201の駆動異常を検出した場合に、図9に示す強制位置検出処理を行うため、第二時刻表示駆動手段である日車駆動機構203の駆動異常を検出するための構成を不要にできる。このため、電子時計1における回路構成等を簡略化できて、コストも低減できる。
また、第二検出手段である日車位置検出手段206が第二周期毎の定期検出以外で作動されるのは、前記駆動異常検出手段で駆動異常が検出された場合のみであるため、第二検出手段の作動を必要最小限に抑えることができ、省エネルギー化を図ることができる。
その上、日車位置検出制御手段115は、秒針駆動機構201の駆動異常を検出した場合でも、その駆動異常が、日車30の駆動期間内の場合のみ強制位置検出処理を行うため、日車位置検出手段206の作動を必要最小限に抑えることができる。すなわち、日車30の日車駆動機構203に駆動異常が生じて日車30の表示にずれが発生するのは、一般的に日車30が駆動している場合である。つまり、外部磁界や衝撃などでモータの駆動に異常が生じるのは、通常、モータが動作している場合である。従って、日車30が駆動している間に、秒針駆動機構201に駆動異常が生じた場合のみ、強制位置検出処理を行うようにすれば、無駄な検出処理を行う確率を低減でき、日車位置検出手段206の作動を最小限に抑えて省エネルギー化を図ることができる。
さらに、本実施形態では、駆動異常を検出する手段として、回転検出手段231、衝撃検出手段232、磁界検出手段233の3種類の検出手段を設けているので、第一時刻表示駆動手段の駆動異常を確実に検出することができる。
〔他の実施の形態〕
なお、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
例えば、前記実施形態では、第一時刻表示駆動手段として、秒針駆動機構201を用いていたが、時分針駆動機構202を第一時刻表示駆動手段としてもよいし、秒針駆動機構201および時分針駆動機構202の両方を第一時刻表示駆動手段としてもよい。
時分針駆動機構202を第一時刻表示駆動手段とした場合は、時分針駆動機構202を作動させた際に、前記回転検出手段231、衝撃検出手段232、磁界検出手段233で駆動異常が検出された場合に、フラグを「1」に設定すればよい。時分針駆動機構202は、例えば、10秒間隔で時分針モータ26を作動しているため、この時分針モータ26の作動時に駆動異常があるかを前記各検出手段231〜233を用いて検出すればよい。
また、前記実施形態では、第二時刻表示手段として日車30を用い、第二時刻表示駆動手段として日車駆動機構203を用いていたが、他の時間単位を表示するものを第二時刻表示手段としてもよい。例えば、曜日を示す曜車を備える場合には、曜車を第二時刻表示手段とし、曜車駆動機構を第二時刻表示駆動手段としてもよい。さらに、月や年などのカレンダー情報を表示する指針などを設けた場合は、これらの指針を第二時刻表示手段とし、これらの指針を駆動する機構を第二時刻表示駆動手段としてもよい。
また、秒針駆動機構201を第一時刻表示駆動手段としている場合は、時分針2B,2Cを第二時刻表示手段とし、時分針駆動機構202を第二時刻表示駆動手段としてもよい。
また、駆動異常検出手段としては、前記回転検出手段231、衝撃検出手段232、磁界検出手段233のすべてを設けずに、いずれか1つ、あるいは2つの検出手段を設けるものでもよい。また、駆動異常検出手段としては、第一時刻表示駆動手段の駆動異常を検出できるものであれば、前記各検出手段231〜233に限定されない。
また、前記実施形態では、日車駆動期間以外で秒針駆動機構201の駆動異常を検出した場合は、フラグを「1」に設定せず、日車30の強制位置検出処理も実行しないようにしていたが、日車駆動期間以外で秒針駆動機構201の駆動異常を検出した場合もフラグを「1」に設定して、日車30の強制位置検出処理を実行するようにしてもよい。
特に、比較的大きな衝撃が加わると、日車駆動機構203が停止していても日車30の表示がずれてしまう可能性がある。このため、予め設定した閾値以上の衝撃力が検出された場合には、日車30の駆動期間以外であってもフラグを「1」に設定して日車30の強制位置検出を行うように設定すればよい。
さらに、前記実施形態では、第一時刻表示駆動手段である秒針駆動機構201の駆動異常が検出された場合に、その後、最初に第二時刻表示駆動手段である日車駆動機構203を駆動する際に、第二検出手段である日車位置検出手段206を作動していたが、秒針駆動機構201の駆動異常が検出された直後に、日車位置検出手段206を作動してもよいし、秒針駆動機構201の駆動異常が検出された時点から数日後に日車位置検出手段206を作動してもよい。要するに、第二検出手段は、第一時刻表示駆動手段の駆動異常が検出された時点から、次に第二検出手段を定期的に作動する時点までに作動すればよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
本発明の実施形態に係る電子時計の構成を示すブロック図である。 前記実施形態における電子時計を裏蓋側から見た平面図である。 前記実施形態における電子時計の側断面図である。 図2の部分拡大図であり、指針駆動部の構成を示す平面図である。 前記実施形態における電子時計の五番車、三番車、二番車、四番車、および筒車の側断面図である。 前記実施形態の第一時刻表示手段の回転検出で駆動異常を検出する処理を説明するフローチャートである。 前記実施形態の磁界検出で駆動異常を検出する処理を説明するフローチャートである。 前記実施形態の衝撃検出で駆動異常を検出する処理を説明するフローチャートである。 前記実施形態の日車の強制針位置検出処理を説明するフローチャートである。 前記実施形態の日車の定期位置検出処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
1…電子時計、21,26…モータ、30…日車、112…計時手段、113…秒針位置検出制御手段、114…時分針位置検出制御手段、115…日車位置検出制御手段、116…時刻修正手段、117…秒針駆動制御手段、118…時分針駆動制御手段、119…日車駆動制御手段、131…回転検出制御手段、132…衝撃検出制御手段、133…磁界検出制御手段、201…秒針駆動機構、202…時分針駆動機構、203…日車駆動機構、204…秒針位置検出手段、205…時分針位置検出手段、206…日車位置検出手段、231…回転検出手段、232…衝撃検出手段、233…磁界検出手段。

Claims (8)

  1. 時刻を計時する計時手段と、
    前記計時手段で計時される時刻における所定の第一時間単位の時刻を表示する第一時刻表示手段と、
    前記計時手段で計時される時刻における前記第一時間単位よりも長い第二時間単位の時刻を表示する第二時刻表示手段と、
    前記第一時刻表示手段を駆動する第一時刻表示駆動手段と、
    前記第二時刻表示手段を駆動する第二時刻表示駆動手段と、
    前記第一時刻表示手段の時刻表示位置を検出する第一検出手段と、
    前記第二時刻表示手段の時刻表示位置を検出する第二検出手段と、
    前記第一時刻表示駆動手段の駆動異常を検出する駆動異常検出手段と、
    前記第一検出手段および第二検出手段の動作を制御する制御手段と、
    を具備し、
    前記制御手段は、
    前記第一検出手段を所定の第一周期毎に作動し、
    前記第二検出手段を前記第一周期より長い第二周期毎に作動し、かつ、前記駆動異常検出手段で前記第一時刻表示駆動手段の駆動異常が検出された場合に、その駆動異常検出時から次の前記第二周期毎の検出時までに前記第二検出手段を作動する
    ことを特徴とする電子時計。
  2. 請求項1に記載の電子時計において、
    前記制御手段は、
    前記駆動異常検出手段で前記第一時刻表示駆動手段の駆動異常が検出された場合に、その駆動異常検出後、最初に前記第二時刻表示駆動手段が駆動されるときに、前記第二検出手段を作動することを特徴とする電子時計。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子時計において、
    前記制御手段は、
    前記第二時刻表示駆動手段が駆動されている期間に、前記駆動異常検出手段で駆動異常が検出された場合は、その駆動異常検出時から次の前記第二周期毎の検出時までに前記第二検出手段を作動し、
    前記第二時刻表示駆動手段が駆動されていない期間に、前記駆動異常検出手段で駆動異常が検出された場合は、次の前記第二周期毎の検出時までは前記第二検出手段を作動しない
    ことを特徴とする電子時計。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の電子時計において、
    前記第一時刻表示駆動手段は、回転駆動されるロータを備えるモータと、前記ロータの回転力が伝達される歯車からなる輪列とを備え、
    前記駆動異常検出手段は、前記ロータまたは歯車の回転を検出し、前記ロータまたは歯車が回転していないことを検出した場合に駆動異常と判断する回転検出手段で構成されている
    ことを特徴とする電子時計。
  5. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の電子時計において、
    前記駆動異常検出手段は、電子時計の外部より働く磁界が検出された場合に駆動異常と判断する磁界検出手段で構成されている
    ことを特徴とする電子時計。
  6. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の電子時計において、
    前記駆動異常検出手段は、電子時計に対して予め設定された基準値以上の衝撃力が検出された場合に駆動異常と判断する衝撃検出手段で構成されている
    ことを特徴とする電子時計。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の電子時計において、
    前記第一時刻表示手段は、前記計時手段で計時される時刻における秒を指示する秒針を備えて構成され、
    前記第一時刻表示駆動手段は、前記秒針を駆動する秒針駆動機構で構成され、
    前記第二時刻表示手段は、前記計時手段で計時される時刻における日を指示する日車を備えて構成され、
    前記第二時刻表示駆動手段は、前記日車を駆動する日車駆動機構で構成され、
    前記第一検出手段は、前記秒針が0秒を指示する位置に移動しているか否かを検出し、
    前記第二検出手段は、前記日車の1日を指示する部分が所定の位置に移動しているか否かを検出し、
    前記制御手段は、
    前記第一検出手段を12時間毎に作動し、
    前記第二検出手段を一ヶ月毎に作動し、
    前記駆動異常検出手段で前記第一時刻表示駆動手段の駆動異常が検出された場合に、その駆動異常検出時から次の前記一ヶ月間隔の検出時までに前記第二検出手段を作動することを特徴とする電子時計。
  8. 時刻を計時する計時手段と、
    前記計時手段で計時される時刻における所定の第一時間単位の時刻を表示する第一時刻表示手段と、
    前記計時手段で計時される時刻における前記第一時間単位よりも長い第二時間単位の時刻を表示する第二時刻表示手段と、
    前記第一時刻表示手段を駆動する第一時刻表示駆動手段と、
    前記第二時刻表示手段を駆動する第二時刻表示駆動手段と、
    前記第一時刻表示手段の時刻表示位置を検出する第一検出手段と、
    前記第二時刻表示手段の時刻表示位置を検出する第二検出手段と、
    前記第一時刻表示駆動手段の駆動異常を検出する駆動異常検出手段とを具備した電子時計の時刻表示位置検出方法であって、
    前記第一検出手段を所定の第一周期毎に作動する第一検出工程と、
    前記第二検出手段を前記第一周期より長い第二周期毎に作動する第二検出工程と、
    前記駆動異常検出手段で第一時刻表示駆動手段の駆動異常が検出された場合に、その駆動異常検出時から次の前記第二周期毎の検出時までに前記第二検出手段を作動する異常時検出工程と、
    を備えることを特徴とする電子時計の時刻表示位置検出方法。
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