JP3469471B2 - 電波修正時計 - Google Patents

電波修正時計

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JP3469471B2
JP3469471B2 JP21613098A JP21613098A JP3469471B2 JP 3469471 B2 JP3469471 B2 JP 3469471B2 JP 21613098 A JP21613098 A JP 21613098A JP 21613098 A JP21613098 A JP 21613098A JP 3469471 B2 JP3469471 B2 JP 3469471B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電波信号を受けて
時刻修正を行う電波修正時計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電波修正時計は、たとえば日本標準時を
高精度で伝える長波(40kHz)の標準電波(JG2
AS)を受信し、受信信号に基づいて、いわゆる帰零な
どを行う機能を有している。そして、帰零の際、指針の
位置を正確に正時に合わせるなどのため、指針位置検出
装置が設けられている。
【0003】この種の電波修正時計は、標準電波を受信
する受信系回路と、受信信号に基づいて指針駆動系を駆
動して時刻修正を行う制御回路とを内蔵しており、時刻
修正モードとしては、たとえば初期状態で時刻データの
無い初期修正モードと通常修正モードを有している。
【0004】初期修正モードにおいては、たとえば電波
修正時計を購入し、屋内の所定の箇所に載置するに際
し、図9に示すように、まず時計の所定の位置に電池が
挿入されセットされる(S1)。次に、初期の針合わせ
として、針位置検出並びに帰零動作が行われる(S
2)。帰零動作が完了すると、受信回路による標準電波
の受信が開始され、この受信電波が制御回路に入力され
る。
【0005】制御回路では、入力した受信電波に基づい
て時刻へのデコード動作が行われる(S3)。デコード
の結果、時刻化が可能である場合には、指針位置がデコ
ードした時刻コードに応じた位置に修正され(S4,S
5)、初期修正モードが終了し、通常修正モードへ移行
する。
【0006】一方、時刻化が不可能である場合には指針
位置の修正が行われず、その旨が、たとえば時計本体に
設けられた報知手段としてのLED等を点灯させて、ユ
ーザーに報知される。
【0007】通常修正モードでは、初期修正モードで指
針位置の修正を行った後、指針位置が受信した電波信号
の時刻コードに応じた位置に修正される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の電波修正時計の場合、初期修正モードにおいて、帰
零動作を行った後、標準電波を受信してデコードし、時
刻化できるか否かの判断をソフトウェアで行っている
が、この判断が行われるまでには5分〜10分程度を要
する。
【0009】この場合、時刻化が可能で指針位置の修正
が行われるならば問題ないが、時刻化が不可能の場合に
は、電池をセットしてから上述したように5分〜10分
程度も待った後でないと判別できないという問題があ
る。初めて電波修正時計を使用するユーザーは、どこが
受信できる場所であるか不明であるのが通常であり、た
またま受信できない場所に置いてしまった場合には、上
述したようにその結果が分かるまで時間がかかり不便で
あり、また、その間制御回路等は作動状態にあることか
ら、電力を無駄に使うことになる。
【0010】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、ユーザーが電波信号を受信可能
な場所を短時間で探すことができ、不要な電力消費を抑
制できる電波修正時計を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、初期状態で時刻コードを含む電波信号を
受けると、指針位置の初期設定を行い、指針位置を入力
時刻コードに応じた位置に修正する初期修正モードと、
通常運針時に時刻コードを含む電波信号を受けると、指
針位置を入力時刻コードに応じた位置に修正する通常修
正モードとを有する電波修正時計であって、上記初期修
正モード時に、上記指針位置の初期設定を行う前に、上
記電波信号のパルス波形のレベル変化をあらかじめ決め
られた基準範囲と比較し、当該レベル変化が基準範囲内
にある場合に上記指針位置の初期設定を行い、指針位置
を入力時刻コードに応じた位置に修正した後、上記通常
修正モードに移行し、上記レベル変化が基準範囲外にあ
る場合には上記指針位置の初期設定を行わない制御回路
を有する。
【0012】また、本発明では、報知手段を有し、上記
制御回路は、電波信号の受信状態が上記基準範囲外にあ
り、上記指針位置の初期設定を行わない場合に、その旨
を上記報知手段に報知させる。
【0013】また、本発明では、上記制御回路は、指針
位置の初期設定後、受信した電波信号をデコードし、時
刻化が可能である場合に、指針位置をデコードした時刻
に応じた位置に修正し、時刻化が不可能である場合には
指針位置の修正を行わない。そして好適には、報知手段
を有し、上記制御回路は、時刻化が不可能である場合
に、その旨を上記報知手段に報知させる。
【0014】また、本発明では、上記初期修正モードで
指針位置の修正を行った後、指針位置を受信した電波信
号の時刻コードに応じた位置に修正する通常修正モード
を有し、上記制御回路は、上記通常モード時に、受信し
た電波信号をデコードし、時刻化が可能である場合に、
指針位置をデコードした時刻に応じた位置に修正し、時
刻化が不可能である場合には指針位置の修正を行わな
い。
【0015】本発明によれば、たとえば電池をセット
し、あるいはリセットされた初期修正モードにおいて
は、まず、電波信号が受信され、受信した電波信号の受
信状態があらかじめ決められた基準範囲と比較される。
そして、受信状態が基準範囲内にある場合に指針位置の
初期設定、たとえば帰零動作が行われる。一方、受信状
態が基準範囲内にない場合には、帰零動作は行われず、
たとえば報知手段によりユーザーに報知される。これに
より、ユーザーは現在の時計の載置場所が電波信号をほ
とんど受信できない場所であることを短時間(たとえば
10秒程度)で知ることができる。
【0016】また、受信状態が基準範囲内にある場合に
帰零動作が行われた後、受信した電波信号がデコードさ
れ、デコードの結果、時刻化が可能である場合に、指針
位置がデコードした時刻に応じた位置に修正され、初期
修正モードが終了し、たとえば通常修正モードに移行す
る。一方、帰零動作後の電波信号のデコードの結果、時
刻化が不可能である場合には、指針位置の修正は行われ
ず、たとえば報知手段によりユーザーに報知される。こ
れにより、ユーザーは現在の時計の載置場所が電波信号
を良好に受信できない場所であることを知ることができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る電波修正時計
の信号処理系回路の一実施形態を示すブロック構成図、
図2は本発明に係る電波修正時計の指針位置検出装置の
一実施形態の全体構成を示す断面図、図3は本発明に係
る電波修正時計の指針位置検出装置の要部の平面図であ
る。
【0018】図において、10は信号処理系回路、11
は標準電波信号受信系、12はリセットスイッチ、13
は発振回路、14は制御回路、15はドライブ回路、1
6は報知手段としての発光素子、17はバッファ回路、
18はドライブ回路、VCCは電源電圧、C1 〜C3 はキ
ャパシタ、R1 〜R8 は抵抗素子、100は時計本体、
200は秒針駆動系、300は第1の反射型光センサ、
400は分針駆動系、500は時針車、600は中間車
としての日の裏車、700は手動修正軸、800は回転
検出板、900は第2の反射型光センサをそれぞれ示し
ている。
【0019】標準電波受信系11は、受信アンテナ11
aと、たとえばキー局から送信された時刻コード信号を
含む長波(たとえば40kHz)を受信し所定の信号処
理を行い、パルス信号S11として制御回路14に出力
する長波受信回路11bとから構成されている。
【0020】リセットスイッチ12は、制御回路14の
各種状態を初期状態に戻すときにオンにされる。このリ
セットスイッチ12がオンされたとき、または図示しな
い電池をセットしたときに本電波修正時計は初期修正モ
ードになる。
【0021】発振回路13は、水晶発振器CRYおよび
キャパシタC2 ,C3 により構成され、所定周波数の基
本クロックを制御回路14に供給する。
【0022】制御回路14は、図示しない分針カウン
タ、秒針カウンタ、標準分・秒カウンタ等を有しおり、
初期修正モード時には、標準電波受信系11によるパル
ス信号S11を受けて、受信した標準電波信号の受信状
態があらかじめ決められた基準範囲と比較し、受信状態
が基準範囲内にある場合には、制御信号CTL1,CTL
2 をバッファ17を介して秒針用のステッピングモータ
210および時分針用のステッピングモータ410に出
力等して指針位置の初期設定、すなわち帰零動作を行わ
せ、受信状態が基準範囲内にない場合には、制御信号C
TL1,CTL2 を出力せずに、ドライブ信号DR1 をド
ライブ回路15に出力して、報知手段としての発光素子
16を発光させてユーザーに電波受信がほとんどできな
い旨を報知させる。また、受信状態が基準範囲内にある
場合に帰零動作を行わせた後、受信した電波信号をデコ
ードし、デコードの結果、時刻化が可能である場合に
は、発振回路13による基本クロックに基づいて各種カ
ウンタのカウント制御並びに第1および第2の反射型光
センサ300,900による検出信号DT1 ,DT2
入力レベルに応じて、制御信号CTL1,CTL2 をバッ
ファ17を介して秒針用のステッピングモータ210お
よび時分針用のステッピングモータ410に出力して回
転制御を行うことにより時刻修正制御を行う。一方、デ
コードの結果、時刻化が不可能である場合には、制御信
号CTL1,CTL2 を出力せずに、ドライブ信号DR1
をドライブ回路15に出力して、報知手段としての発光
素子16を発光させてユーザーに電波受信が良好でない
旨を報知させる。これにより、初期修正ノードの動作を
完了させる。
【0023】また、制御回路14は、初期修正モードの
動作を完了させた後、通常修正モードの制御を行う。通
常修正モードにおいては、初期修正モード時の帰零動作
後と同様の動作を行う。具体的には、受信した電波信号
をデコードし、デコードの結果、時刻化が可能である場
合には、発振回路13による基本クロックに基づいて各
種カウンタのカウント制御並びに第1および第2の反射
型光センサ300,900による検出信号DT1 ,DT
2 の入力レベルに応じて、制御信号CTL1,CTL2
バッファ17を介して秒針用のステッピングモータ21
0および時分針用のステッピングモータ410に出力し
て回転制御を行うことにより時刻修正制御を行う。一
方、デコードの結果、時刻化が不可能である場合には、
制御信号CTL1,CTL2 を出力せずに、ドライブ信号
DR1 をドライブ回路15に出力して、報知手段として
の発光ダイオード16を発光させてユーザーに電波受信
が良好でない旨を報知させる。
【0024】ここで、制御回路14における初期修正モ
ード時の帰零動作前の受信電波状態の判別基準につい
て、図4に関連付けて説明する。
【0025】日本標準時を高精度で伝える長波(40k
Hz)の標準電波(JG2AS)は、図4(a)に示す
ような形態で送られてくる。具体的には、「1」信号の
場合には1秒(s)の間に500ms(0.5s)だけ
40kHzの信号が送られ、「0」信号の場合には1秒
(s)の間に800ms(0.8s)だけ40kHzの
信号が送られ、「P」信号の場合には1秒(s)の間に
200ms(0.2s)だけ40kHzの信号が送られ
てくる。受信状態が良好な場合には、長波受信回路11
bからは図4(b)に示すように、40kHzの有無に
応じたパルス信号として信号S11が入力される。この
場合には、受信した標準電波信号の受信状態があらかじ
め決められた基準範囲内にあるものと判別する。
【0026】一方、受信状態が基準範囲外にあると判別
するときは、電波が弱かったり、ノイズが多いときであ
る。電波が非常に弱い場合には、図4(c)に示すよう
に、数個の信号分、ローレベル(L)かハイレベル
(H)のままになる。また、ノイズが多いときは、時刻
電波と無関係にレベルが変化する。これらの状態にある
信号S11を、たとえば10秒に2回あるいはそれ以上
受けたときには、受信状態が基準範囲外にあると判別す
る。具体的には、たとえば10秒程度を検出時間とし
て、時間内においてレベルの変化が1秒以内に検出され
なかったときおよび検出したパルス幅が0.8、0.
5、0.2秒近辺でなかったときをNGとして、NGが
2回以上発生したときには受信不可と判断するものであ
る。
【0027】ドライブ回路15はnpn型トランジスタ
Q1および抵抗素子R1 ,R2 により構成されている。
トランジスタQ1のコレクタが発光ダイオードからなる
発光素子16のカソードに接続され、エミッタが接地さ
れ、ベースが抵抗素子R2 を介して制御回路14のドラ
イブ信号DR1 の出力ラインに接続されている。また、
抵抗素子R1 が電源電圧VCCの供給ラインと発光素子1
6のアノードに接続されている。すなわち、発光素子1
6は、制御回路14からハイレベルのドライブ信号DR
1 が出力されたときに発光するようにドライブ回路15
に接続されている。
【0028】また、ドライブ回路18は、npn型トラ
ンジスタQ2,Q3、および抵抗素子R5 〜R8 により
構成されている。
【0029】時計本体100は、図2に示すように、下
板110と上板130とで形成される空間内のほぼ中央
部に下板110と連結した状態で中板120が配設さ
れ、空間内の下板110、中板120、上板130の所
定の位置に対して、秒針駆動系200、第1の反射型光
センサ300、第2の駆動系400、時針車500、日
の裏車600、手動修正軸700および第2の反射型光
センサ900が固定あるいは軸支されている。
【0030】秒針駆動系200は、第1のステッピング
モータ210、第1の5番車220および秒針車230
により構成されている。第1のステッピングモータ21
0は、ステータ210aが下板110に載置され、ロー
タ210bが下板110と上板130とに軸支されてお
り、バッファ回路17を介して入力される制御回路14
の出力制御信号CTL1 に基づいて回転方向、回転角度
および回転速度が制御される。
【0031】第1の5番車220は、下板110および
上板130に軸支され、輪歯部分が第1のステッピング
モータ210のロータ210bと噛合されて、ロータ2
10bの回転速度を所定速度に減速させる。この第1の
5番車220は、たとえば15秒に1回転するように構
成されており、秒針車230との重合領域の一部にはス
リット状の透孔220aが形成されている。
【0032】秒針車230は、その軸部の一端が上板1
30に軸支され、他端側は中板120を下板110側に
貫通し、その他端側には秒針軸230aが圧入されてい
る。秒針軸230aは、後記する下板110を貫通し時
計の文字板などが形成される表面側に突出した分針パイ
プ440aの貫通口440bに貫挿されており、その先
端には図示しない秒針が取り付けられる。秒針車230
は、60秒に1回転するように、秒針カナが第1の5番
車220のカナと噛合されている。また、秒針車230
の第1の5番車220との重合領域の一部には、第1の
5番車220に形成された透孔220aと対向するよう
に光反射面230bが形成されている。このような秒針
駆動系200は、光反射面230bが透孔220aと互
いに重ね合わされた状態、すなわち正対した状態のとき
に、秒針が正時を指すように構成されている。
【0033】第1の反射型光センサ300は、発光ダイ
オードからなる発光素子310とnpn形トランジスタ
からなる受光素子320とが並設され、これら発光素子
310の発光部および受光素子320の受光面が、上板
13に形成された透孔130aを介し、さらに第1の5
番車220の透孔220aを介して秒針車230の光反
射面230bが形成された面を臨むように上板130上
に配設されている。
【0034】第1の反射型光センサ300の発光素子3
10のアノードは一端が電源電圧V CCに接続されたドラ
イブ回路18における抵抗素子R5 の他端に接続され、
カソードは同じくドライブ回路18に配設されたドライ
バトランジスタQ2のコレクタに接続されている。この
ドライバトランジスタQ2のエミッタは接地され、ベー
スは抵抗素子R6を介して制御回路14のドライブ信号
DR2 の出力ラインに接続されている。すなわち、発光
素子310は、制御回路14からハイレベルのドライブ
信号DR2 が出力されたときに発光するようにドライブ
回路18に接続されている。
【0035】第1の反射型光センサ300の受光素子3
20のコレクタは抵抗素子R3 を介して電源電圧VCC
接続されているとともに、制御回路14に接続され、エ
ミッタは接地されている。すなわち、受光素子320
は、発光素子310から発せられた光が、透孔130
a,220aを介して秒針車230に到達し、かつ、光
反射面230bで反射された光を透孔130a,220
aを介して受光素子320で受光したときにのみ、検出
信号DT2 をローレベルで制御回路14に入力させる。
【0036】分針駆動系400は、第2のステッピング
モータ410、第2の5番車420、3番車430およ
び分針車440により構成されている。第2のステッピ
ングモータ410は、ステータ410aが下板110に
載置され、ロータ410bが下板110と上板130と
に軸支されており、バッファ回路17を介して入力され
る制御回路14の出力制御信号CTL2 に基づいて回転
方向、回転角度および回転速度が制御される。
【0037】第2の5番車420は、下板110および
上板130に軸支され、輪歯部分が第2のステッピング
モータ410のロータ410bと噛合されて、ロータ4
10bの回転速度を所定速度に減速させる。
【0038】3番車430は、軸部の一端が上板130
に軸支され、他端側が中板120を貫通した状態で配設
されており、輪歯部分が第2の5番車420のカナ部と
噛合されている。
【0039】分針車440は、中央部に貫通口440b
が形成された略T字形状をなし、分針パイプ440aの
一端が中板120に軸支され、他端側の軸部は下板11
0を貫通し時計の文字板などが形成される表面側に突出
した時針車500の時針パイプ500aの貫通口500
bに貫挿されており、その先端には図示しない分針が取
り付けられる。分針車440は、60分に1回転するよ
うに構成されており、また、上述したように貫通口44
0bには秒針軸230aが貫挿されており、その輪歯部
分は、3番車430のカナ部と噛合されている。このよ
うな分針車44は、いわゆるスリップ機構を備えている
ことになる。
【0040】時針車500は、中央部に貫通口500b
が形成された略T字形状をなし、輪歯部分が時計本体1
00内に配設され、時針パイプ500aは下板110を
貫通して時計の文字板側に突出しており、その先端には
図示しない時針が取り付けられる。時針車500は、1
時間で30°回転し、12時間で1回転するように構成
されており、また、上述したように貫通口500bには
分針パイプ440aが貫挿されている。時針車500の
分針車440との対向面500cには、第1の光伝達部
としての透孔500dが形成されている。この時針車5
00の透孔500dは、図5に示すように、時針車50
0の周方向に30°ずつ12等分にした位置のうちの1
箇所を除く11箇所に形成される。すなわち、12時間
のうちの1時間だけ分の位置検出が行われないように構
成されている。
【0041】日の裏車600は、下板110に形成され
た突部110aに対して軸支されており、輪歯部分が分
針車440の分針パイプ440aと噛合され、カナ部が
時針車500の輪歯部分と噛合されており、分針車44
0の回転速度を所定速度に減速して時針車500に伝達
する。また、日の裏車600は、N(Nは正の整数)時
間に1回転するように構成されており、その輪歯部分
は、手動修正軸700の修正カナ700aと噛合し、か
つ一部が回転検出板800の一部と対向するように配設
されている。
【0042】手動修正軸700は、略T字形状をなし、
その先端の修正カナ700aは上板130に形成された
開口130bを貫挿した状態で下板110に形成された
突部110bに対して軸支されており、頭部700bは
上板130から時計本体100外に突出した状態で配置
されている。手動修正軸700は、分針車440と同位
相で、60分に1回転するように構成されており、上述
したように修正カナ700aに日の裏車600の輪歯部
分が噛合され、分針駆動系400により分針車440が
駆動されているときには日の裏車600を介して分針車
440と同相で回転するとともに、分針駆動系400の
非作動時には、頭部700bを回転させることにより指
針位置を手動修正可能に構成されている。
【0043】回転検出板800は、円板状をなし、その
中央部は分針車440の回転に応じて回転するように、
分針車440と時針車500との間の分針車440の軸
部に対し軸を略一致させて固定されている。また、回転
検出板800の時針車500の面500cと対向する領
域の一部には図6に示すように透孔500dと対向する
ように、第2の光伝達部としての光反射面800aが形
成されている。
【0044】第2の反射型光センサ900は、発光ダイ
オードからなる発光素子910とnpn形トランジスタ
からなる受光素子920とが並設され、これら発光素子
910の発光部および受光素子920の受光面が、下板
110に形成された透孔110cを介し、さらに時針車
500に形成された透孔500dを介し、回転検出板8
00の光反射面800aが形成された面800bを臨む
ように下板110上に配設されている。
【0045】第2の反射型光センサ900の発光素子9
10のアノードは一端が電源電圧V CCに接続されたドラ
イブ回路18における抵抗素子R7 の他端に接続され、
カソードは同じくドライブ回路18に配設されたドライ
バトランジスタQ3のコレクタに接続されている。この
ドライバトランジスタQ3のエミッタは接地され、ベー
スは抵抗素子R8を介して制御回路14のドライブ信号
DR3 の出力ラインに接続されている。すなわち、発光
素子910は、制御回路14からハイレベルのドライブ
信号DR3 が出力されたときに発光するようにドライブ
回路18に接続されている。
【0046】第2の反射型光センサ900の受光素子9
20のコレクタは抵抗素子R4 を介して電源電圧VCC
接続されているとともに、制御回路14に接続され、エ
ミッタは接地されている。すなわち、受光素子920
は、発光素子910から発せられた光が、透孔500d
を介して回転検出板800の面800bに到達し、か
つ、光反射面800aで反射された光を透孔500dを
介して受光素子920で受光したときにのみ、検出信号
DT2 をローレベルで制御回路14に入力させる。
【0047】なお、回転検出板800の光反射面800
aと時針車500の透孔500dとの関係は、光反射面
800aが透孔500dと正対した状態のときに、図示
しない分針および時針が正時を指すように設定されてい
る。
【0048】次に、上記構成による時刻修正制御動作を
図7および図8を参照しながら説明する。なお、ここで
は、分針系の動作を例に説明する。
【0049】たとえば電波修正時計を購入したユーザー
により、時計の所定の位置に図示ない電池が挿入されセ
ットされる(ST1)。これにより、初期修正モードと
なる。初期修正モード時には、標準電波受信系11によ
り標準電波信号が受信され、長波受信回路11bから受
信状態に応じたパルス信号S11が生成され、制御回路
14に出力される。
【0050】制御回路14では、受信した標準電波信号
の受信状態を示すパルス信号S11とがあらかじめ決め
られた基準範囲とが比較される(ST2,ST3)。そ
の結果、受信状態が基準範囲内にある場合(たとえば図
4(b)の状態の場合)には、制御信号CTL1,CTL
2 がバッファ17を介して秒針用のステッピングモータ
210および時分針用のステッピングモータ410に出
力されて指針位置の初期設定、すなわち帰零動作が行わ
れる(ST4)。
【0051】さらに具体的には、制御回路14からドラ
イブ信号DR1 ,DR2 がハイレベルでドライブ回路1
8に出力され、第1および第2の反射型光センサ30
0,900の発光素子310,910は発光状態となる
とともに、制御信号CTL1 ,CTL2 がバッファ回路
17を介して秒針用のステッピングモータ210および
時分針用のステッピングモータ410に出力される。そ
して、まず、制御信号CTL2 により第2のステッピン
グモータ410の早送り制御が行われ、図示しない分針
が所定方向、たとえば時計回り方向に早送りされる。次
に、分の位置検出が行われたか否か、すなわち、第2の
光センサ900による検出信号DT2 がハイレベルから
ローレベルに切り替わったか否かの判別が行われる。分
の位置検出が行われたと判別した場合には、さらに分針
の早送りが行われ、次に、60分±10秒後に分の位置
検出が行われなかったか否かの判別が行われる。60分
±10秒後に分の位置検出が行われなかったと判別しな
らば、さらに分針の早送りが行われ、次に、再度分の位
置検出が行われたか否か、すなわち、第2の光センサ9
00による検出信号DT2 がハイレベルからローレベル
に切り替わったか否かの判別が行われる。分の位置検出
が行われたと判別した場合には、0時位置に指針が位置
したものと判断されて、第2のステッピングモータ41
0の回転を停止するように制御信号CTL2 が出力され
る。以上により帰零動作が完了する。
【0052】一方、ステップST3において、受信状態
が基準範囲内にないと判別された場合(図4(c)また
は(d)の場合)には、制御信号CTL1,CTL2 の出
力は行われず、ドライブ信号DR1 がハイレベルでドラ
イブ回路15に出力される。これにより、報知手段とし
ての発光素子16が発光し、ユーザーに電波受信がほと
んどできない旨を報知される。ユーザーは、この発光素
子16の発光を視認すると、現在の載置位置では電波を
受信しにくいものと判断して、別の場所に置きなおす等
の作業を行い、たとえばリセットスイッチ12をオンさ
せて、再度初期修正モードのステップST2の動作から
行わせる。
【0053】受信状態が基準範囲内にある場合に帰零動
作が行わせた後、受信した電波信号がデコードされる
(ST5)。デコードの結果、時刻化が可能である場合
(ST6)には、発振回路13による基本クロックに基
づいて各種カウンタのカウント制御並びに第1および第
2の反射型光センサ300,900による検出信号DT
1 ,DT2 の入力レベルに応じて、たとえば制御信号が
バッファ17を介して秒針用のステッピングモータ21
0および時分針用のステッピングモータ410に出力さ
れて時刻修正制御が行われる(ST7)。具体的には、
時刻コード信号が示す時間に相当する所定時間だけ第2
のステッピングモータ41を早送りするように制御信号
CTL2 が出力される。これにより、初期修正モード時
の時刻修正が完了し、通常運針における通常修正モード
に移行される。
【0054】一方、ステップST6において、時刻化が
不可能であると判別された場合には、制御信号CTL2
の出力は行われず、時刻修正は行われない。また、ドラ
イブ信号DR1 がハイレベルでドライブ回路15に出力
される。これにより、報知手段としての発光素子16が
発光し、ユーザーに電波受信が良好でにない旨を報知さ
れる。
【0055】通常修正モード時には、図8に示すよう
に、制御回路14において、長波受信回路11bからの
パルス信号を受けて電波信号がデコードされる(ST
8)。デコードの結果、時刻化が可能である場合(ST
9)には、入力時刻コード信号と分針カウンタとの差が
有るか否かの判別が行われる。差が有ると判別した場合
には、水晶時計で日単位の誤差を1秒以下であることか
ら、差に応じたカウンタの補正が行われる。なお、差が
大きいときなどには、制御信号CTL2 により第2のス
テッピングモータ410の回転制御が行われて、指針位
置の修正が行われる。カウンタの補正などが行われた後
には、通常運針に移行される。
【0056】一方、ステップST9において、時刻化が
不可能であると判別された場合には、制御信号CTL2
の出力は行われず、時刻修正は行われない。また、ドラ
イブ信号DR1 がハイレベルでドライブ回路15に出力
される。これにより、報知手段としての発光素子16が
発光し、ユーザーに電波受信が良好でにない旨を報知さ
れる。
【0057】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、初期修正モード時に、指針位置の初期設定を行う前
に、電波信号の受信状態をあらかじめ決められた基準範
囲と比較し、受信状態が基準範囲内にある場合に帰零動
作を行わせ、受信状態が基準範囲外にある場合には帰零
動作を行わずその旨を発光素子16を点灯させて報知
し、また、帰零動作後に、受信した電波信号をデコード
し、時刻化が可能である場合に、指針位置をデコードし
た時刻に応じた位置に修正し、時刻化が不可能である場
合には指針位置の修正を行わない制御回路14を設けた
ので、ユーザーが電波信号を受信可能な場所を短時間
(10秒程度)で探すことができ、不要な電力消費を抑
制できる利点がある。また、制御回路14は、通常修正
モード時においても、時刻化ができるか否かを判別し、
できる場合に指針位置の修正を行い、できない場合には
その旨を発光素子16を点灯させて報知するので、電波
の受信状態を稼働時ならばいつでも認識できる利点があ
る。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ユーザーが電波信号を受信可能な場所を短時間で探すこ
とができ、不要な電力消費を抑制できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る電波修正時計の信号処理系
回路の一実施形態を示すブロック構成図である。
【図2】本発明に係る電波修正時計の指針位置検出装置
の一実施形態の全体構成を示す断面図である。
【図3】本発明に係る指針位置検出装置の要部の平面図
である。
【図4】本発明に係る制御回路における初期修正モード
時の帰零動作前の受信電波状態の判別基準を説明するた
めの図である。
【図5】本発明に係る時針車の透孔の形成パターン例を
示す図である。
【図6】本発明に係る回転検出板の光反射面の形成パタ
ーン例を示す図である。
【図7】本発明に係る電波修正時計の初期修正モード時
の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明に係る電波修正時計の通常修正モード時
の動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】従来の電波修正時計の初期修正モード時の動作
を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10…信号処理系回路 11…標準電波信号受信系 12…リセットスイッチ 13…発振回路 14…制御回路 15…ドライブ回路 16…報知手段としての発光素子 17…バッファ回路 18…ドライブ回路 100…時計本体 110…下板 120…中板 130…上板 200…秒針駆動系 210…第1のステッピングモータ 220…第2の5番車 220a…透孔 230…秒針車 230b…光反射面 300…第1の反射型光センサ 400…分針駆動系 410…第2のステッピングモータ 420…第2の5番車 430…3番車 440…分針車 440a…分針パイプ 500…時針車 500d…透孔 600…日の裏車(中間車) 700…手動修正軸 800…回転検出板 800a…光反射面 900…第2の反射型光センサ VCC…電源電圧 C1 〜C3 …キャパシタ R1 〜R8 …抵抗素子

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 初期状態で時刻コードを含む電波信号を
    受けると、指針位置の初期設定を行い、指針位置を入力
    時刻コードに応じた位置に修正する初期修正モードと、
    通常運針時に時刻コードを含む電波信号を受けると、指
    針位置を入力時刻コードに応じた位置に修正する通常修
    正モードとを有する電波修正時計であって、 上記初期修正モード時に、上記指針位置の初期設定を行
    う前に、上記電波信号のパルス波形のレベル変化をあら
    かじめ決められた基準範囲と比較し、当該レベル変化
    基準範囲内にある場合に上記指針位置の初期設定を行
    い、指針位置を入力時刻コードに応じた位置に修正した
    後、上記通常修正モードに移行し、上記レベル変化が
    準範囲外にある場合には上記指針位置の初期設定を行わ
    ない制御回路を有する電波修正時計。
  2. 【請求項2】 報知手段を有し、 上記制御回路は、電波信号の受信状態が上記基準範囲外
    にあり、上記指針位置の初期設定を行わない場合に、そ
    の旨を上記報知手段に報知させる請求項1記載の電波修
    正時計。
  3. 【請求項3】 上記制御回路は、指針位置の初期設定
    後、受信した電波信号をデコードし、時刻化が可能であ
    る場合に、指針位置をデコードした時刻に応じた位置に
    修正し、時刻化が不可能である場合には指針位置の修正
    を行わない請求項1または2記載の電波修正時計。
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