JP2010210454A - 針位置補正装置およびアナログ電子時計 - Google Patents

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JP2010210454A JP2009057373A JP2009057373A JP2010210454A JP 2010210454 A JP2010210454 A JP 2010210454A JP 2009057373 A JP2009057373 A JP 2009057373A JP 2009057373 A JP2009057373 A JP 2009057373A JP 2010210454 A JP2010210454 A JP 2010210454A
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Abstract

【課題】アナログ電子時計における針位置の検出と針位置の補正とを的確に行うことができる針位置補正装置を提供する。
【解決手段】周方向に沿って等分割した複数のソーラーセル9上を運針する時針4と分針3とが重なる所定時刻(例:0時00分)に内部時刻がなった否かを判別し(S31)、内部時刻になったと判別されたならば、次に複数のソーラーセル9の各発電量を検出し(S32)、更に、該時刻に対応する分割ソーラーセルS0〜S59の発電量が他のセルS0〜S59の発電量よりも低いか否か判別し(S33)、もしも低くなっていないと判定した場合は時針4・分針3が示す現在の針時刻位置と内部計時されている現在時刻との時刻がずれていると判断して、それを契機に、複数の歯車の回転位置を光検出し、その結果、各歯車の回転位置が予め定められている位置にないと判別された際に、内部の現在時刻の位置に時刻表示用針の針位置が合うように針位置補正処理を行う(S37)。
【選択図】図7

Description

本発明は、アナログ表示部を有する電子時計におけるソーラーパネルを利用した針位置補正装置およびアナログ電子時計に関するものである。
従来、標準電波を受信して、該標準電波に含まれる時刻情報に合わせて内部時刻を自動的に修正するアナログ表示電波時計が知られている。かかるアナログ表示電波時計においては、内部時刻に合わせて時針や分針などの針をモータ駆動により回転させて、針が示す時刻を内部時刻に一致させるようにしている。このような針の回転駆動機能は、時計の制御部が針位置を認識した状態で、歯車を介して針を回転駆動することで実現されている。
ところで、アナログ表示部を有する電子時計においては、時計が強磁界に触れたときや、時計に強い衝撃が加わったときに、運針中に針位置がずれて制御部が認識している内部時刻と運針中の針位置が示す時刻とが食い違ってしまうことがある。このような場合、実際の針位置を制御部が認識している時刻位置へ修正しないと、針により示される時刻が正しい時刻からずれたままとなってしまう。
そこで、近年のアナログ電子時計では、針位置検出装置を内部に設け、所定時刻、たとえば、0時0分0秒、1時0分0秒、2時0分0秒といった正時ごとに針位置がずれていないか否か、自動的に光検出して、その結果、針位置のずれが検出された場合には、内部時刻に対してずれている針位置を正しい針位置まで自動補正する針位置自動補正機能を備えた針位置補正装置が考えられている。
なお、針位置補正装置としては、例えば、複数の針と連動する各歯車にそれぞれ貫通孔等の透過孔を設け、この複数の孔をフォト・インタラプタの発光素子から出る光を受光素子により検出することで、現在運針中の針位置を、各歯車の透過孔とフォト・インタラプタとの協同作用にて間接的に検出する光学的な光検出センサーを備えたものも知られている(例えば特許文献1、2)。
一方、従来、針を直接検出する針位置検出装置も知られている。この種の針位置検出装置の場合、針を直接検出するための専用の検出手段(例えば、特許文献2に示すような発光素子を用いた針位置検出手段、静電容量を利用した検出手段または磁気センサー等の検出手段)が必要となる。
特開2000−162336号公報 特開平08−82683号公報
針を直接検出するために専用の検出センサーを備えた方式の針位置補正装置の場合、専用の検出センサーを必要とするので、その分、コストアップを招くという問題点がある。
一方、歯車等を用いて針位置を間接的に検出する方式の針位置補正装置の中でも、正時の時刻毎、すなわち一時間毎に、光学的なセンサーを用いて検出する方式を採用している針位置補正装置の場合、歯車の位置の光検出を行う頻度が多くなり、光学的なセンサーの発光駆動のために多くの電流を消費し電池の寿命が短くなるといった問題点があった。
本発明は、かかる問題点に鑑みなされたもので、専用の検出センサーを設けることなく、しかも、多くの電流を消費することなく電池寿命を長くすることが可能な安価な針位置補正装置およびアナログ電子時計を提供することを目的としている。
また、本発明は、消費電力の増大を抑制しつつ、針の実際の位置を正確かつ確実に検出して補正することができる針位置補正装置およびアナログ電子時計を提供することを目的としている。
さらに、本発明の他の目的は、時計本体の外枠に設けられる操作ボタンもしくは操作スイッチを設けることが不要となり、これにより大幅なコストダウンを図ることができるアナログ電子時計を提供することにある。
上記目的を達成するため請求項1に記載の針位置補正装置は、
時字が形成されている時字部材と、
前記時字部材に配設され周方向に沿って分割された複数のソーラーセルを有するソーラーパネルと、
このソーラーパネル上を運針する指針と、
この指針を回転駆動させる歯車機構と、
現在時刻を内部時刻として計時する計時手段と、
前記指針の現在時刻位置を前記複数のソーラーセルの発電状態に基づいて検出する検出手段と、
この検出手段により検出された指針の現在時刻位置に対応する針位置時刻または時刻帯と前記計時手段により計時されている内部時刻とが互いに対応関係にあるか否かを判定する針位置時刻判定手段と、
この針位置時刻判定手段により前記針位置時刻と前記内部時刻とが互いに対応関係にないと判定されたことを条件として、前記歯車機構を構成している各歯車の各貫通孔を通じて、前記指針の現在時刻位置を光検出し、この光検出された指針の現在時刻位置が予め定められている基準位置からずれていると判断された際に、前記計時手段により計時されている内部時刻に前記指針が合うように、前記指針の針位置を補正する針位置補正手段と、
を備えることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の針位置補正装置において、
前記針位置検出手段は、前記針位置時刻判定手段により前記針位置時刻と前記内部時刻とが互いに対応関係にないと判定されたことを条件として、前記歯車機構を構成している各歯車の各透過孔を通じて、前記時針および分針の現在の針位置を検出する現在針位置検出手段を備え、
前記針位置補正手段は、前記現在針位置検出手段により検出された現在の針位置が予め定められている基準位置からずれていると判断された際に、前記計時手段により計時されている内部時刻に前記時針および分針が合うように、前記時針および分針の針位置を補正する針位置ずれ補正手段を備えていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の針位置補正装置において、前記ソーラーパネルは、60個の同一形状のセルに分割されており、前記前記時針と分針とが所定の位置関係になる複数の時刻は、前記時針と分針とが重なり合う時刻であることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の針位置補正装置において、前記時針と分針とが重なり合う時刻は、前記時針および分針により示される0時00分の時刻であり、前記予め定められている基準位置は前記各歯車の各透過孔が互いに合致すべき0時00分の時刻であることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の針位置補正装置において、前記針位置検出手段は、前記複数の貫通孔が前記予め定められている基準位置にて同一軸上において、前記複数の歯車を挟むように向き合って配置された一対の発光素子と受光素子とを備えていることを特徴としている。
請求項6に記載のアナログ電子時計は、請求項1〜5のいずれかに記載の針位置補正装置と、この針位置補正装置を構成する針位置補正装置本体に設けられ、時刻情報を含む標準電波を受信する受信手段とを備え、前記計時手段は前記受信手段により受信した標準電波に含まれている時刻情報に応じて前記内部時刻を修正することを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のアナログ電子時計において、前記針位置補正装置本体は、前記計時手段により計時される時刻に関連して、使用者により操作される操作ボタンもくしは操作スイッチを備えていないことを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、
複数のソーラーセルを有するソーラーパネル、このソーラーパネル上を運針する指針、この指針を回転駆動させる歯車機構、および、現在時刻を内部時刻として計時する計時手段を備えているアナログ電子時計において、
前記指針の現在時刻位置を前記複数のソーラーセルの発電状態に基づいて検出する検出手段と、
この検出手段により検出された指針の現在時刻位置に対応する針位置時刻または時刻帯と前記計時手段により計時されている内部時刻とが互いに対応関係にあるか否かを判定する針位置時刻判定手段と、
この針位置時刻判定手段により前記針位置時刻と前記内部時刻とが互いに対応関係にないと判定されたことを条件として、前記歯車機構を構成している各歯車の各貫通孔を通じて、前記指針の現在時刻位置を光検出し、この光検出された指針の現在時刻位置が予め定められている基準位置からずれていると判断された際に、前記計時手段により計時されている内部時刻に前記指針が合うように、前記指針の針位置を補正する針位置補正手段と、
を備えることを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、
運針する指針、この指針を回転駆動させる歯車機構、および、現在時刻を内部時刻として計時する計時手段を備えているアナログ電子時計において、
前記指針の現在時刻位置を検出する検出手段と、
この検出手段により検出された指針の現在時刻位置に対応する針位置時刻または時刻帯と前記計時手段により計時されている内部時刻とが互いに対応関係にあるか否かを判定する針位置時刻判定手段と、
この針位置時刻判定手段により前記針位置時刻と前記内部時刻とが互いに対応関係にないと判定されたことを条件として、前記歯車機構を構成している各歯車の各貫通孔を通じて、前記指針の現在時刻位置を光検出し、この光検出された指針の現在時刻位置が予め定められている基準位置からずれていると判断された際に、前記計時手段により計時されている内部時刻に前記指針が合うように、前記指針の針位置を補正する針位置補正手段と、
を備えることを特徴としている。
本発明によれば、専用の検出センサーを設けることなく、しかも、多くの電流を消費することなく電池寿命を長くすることが可能な安価な針位置補正装置およびアナログ電子時計を実現することができる。
また、消費電力の増大を抑制しつつ、針の実際の位置を正確かつ確実に検出して補正することができる針位置補正装置およびアナログ電子時計を実現することができる。
さらに、時計本体の外枠に設けられる操作ボタンもしくは操作スイッチを設けることが不要となり、これにより大幅なコストダウンを図ることができるアナログ電子時計を実現できるという効果がある。
この発明の第1の実施例に係るアナログ電子時計の要部を示す正面図である。 図1の電子時計の矢印A−A線断面図である。 針を回転させる歯車機構の構成を裏蓋側からみた背面図である。 図3に示す歯車機構の斜視図である。 この発明の第1実施例に係るアナログ電子時計の回路構成を示すブロック図である。 CPUにより実行されるメイン制御処理の手順を示すフローチャートである。 図6のメイン制御処理におけるステップS3の針位置検出処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施例における針位置検出処理の手順を示すフローチャートである。 (A)および(B)は、この発明の第3の実施例に係るアナログ電子時計の異なる時刻の指針とソーラーパネルとの関係を示す正面図である。 第3の実施例における針位置補正処理の処理手順を示すフローチャートである。 第4の実施例における針位置補正処理の処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
図1は、本発明の一実施例の時計モジュールを含むアナログ電子腕時計の要部を示す正面図、図2は、その矢印A−A線断面図、図3は針を回転させる歯車を裏蓋側からみた背面図である。
この実施例の時計モジュール1は、モータおよび歯車機構HKを内蔵し電子制御によってモータ12,17を回転させて運針させる機能を有するように構成されており、アナログ時計の本体ケースTK内に配置されている。本体ケースTKにはバンドBDが取り付けられている。この時計モジュール1の正面側の本体ケースTK上には風防ガラスFGが設けられ、風防ガラスFGの下側にはいわゆる文字板5が設けられており、本体ケースTKの背面側には裏蓋が設けられている。時計モジュール1は、この文字板5によって正面側が覆われ、かつ周囲が本体ケースTKに囲まれることによって遮光されている。
なお、本実施例のアナログ電子腕時計では、本体ケースTKの外周に、時刻修正を行うための操作スイッチ等の操作スイッチ類は一切設けられていない。
本実施例の電子腕時計は、後述のように、ソーラーセルの出力を利用して運針中の指針である分針3および時針4の現在の針位置を検出し、この検出された指針の位置が示す現在時刻と内部で計時されている現在時刻である内部時刻とを比較し、この比較結果に基づいて、内部時刻に対する指針の針位置がずれていると判定された際は、歯車機構HKを構成している複数の歯車に設けられた透過孔とフォト・インタラプタとを用いた針位置検出を行なって針位置を光検出し、針位置を補正する処理を実行するように構成することで、指針の針位置を使用者が手動操作で修正するための操作スイッチを設ける必要がなくなる。その結果、運針中の針位置の検出から針位置補正までの各処理に係る完全自動のアナログ電子腕時計を実現することが容易となり、本体ケースを貫通孔等のないシンプルな形状にしてコストダウンを図ることが可能となる。
文字板5には、円周方向に沿って60分割され放射状に並んで配設された同じ大きさの60個のソーラーセルS0,S1,……S59を有するソーラーパネル9が、該文字板5の表面に設けられている。また、文字板5の中央には、図2に示すように、秒針軸20a、分針軸25a、時針軸27aを挿通させるための貫通孔5aが設けられている。そして、この貫通孔5aには内部機構側から前面側に軸20a,25a,27aが挿通され、軸20a,25a,27aにおける文字板5の上に突出した部位に秒針2、分針3、時針4がそれぞれ固定されている。この秒針2、分針3および時針4は、対応する秒針軸20a、分針軸25aおよび時針軸27aが回転されることによって、追従して回転されることで時刻を表示するようになっている。
時針4が固定される時針軸27aと分針3が固定される分針軸25aは、図2に示すように、中空管状の軸として構成されている。このうち時針軸27aの中には分針軸25aが通され、一方、分針軸25aの中には秒針軸20aが通されている。この秒針軸20a、分針軸25aおよび時針軸27aは同一の回転軸を中心に回転可能となっている。また、秒針軸20a、分針軸25aおよび時針軸27aは、秒針車20、分針車25および時針車27にそれぞれ固着されている。そして、秒針車20、分針車25および時針車27は同一の回転軸を中心に回転可能となっている。
なお、図2において、符号6は上部ハウジング、7は下部ハウジング、10は回路基板、14〜16は各歯車の軸を保持する軸受板、17aは第1ステッピングモータ17のコイルブロック、17bは第1ステッピングモータ17のステータ、22aは第2ステッピングモータ22のコイルブロック、22bは第2ステッピングモータ22のステータを示している。
ここで、本実施例の時計モジュールにおける針位置検出の原理を説明する。前述したように、文字板5の表面には、円周方向に沿って60分割したソーラーセルS0,S1,……S59が並んで設けられている。アナログ時計の特徴の1つに時針が一回転する間に短針と重なり合うタイミングが存在する点がある。具体的には、0時00分(12時00分を含む)、1時05分、2時11分、3時16分、4時21分、5時27分、6時32分、7時38分、8時43分、9時48分、10時54分、11時59分の12個のタイミング(針時刻)である。
60分割のソーラーセルS0〜S59を有する文字板におけるこれらの針時刻に着目すると、それぞれ1つのセルS0〜S59の上方位置に時針4と分針3が位置することになる。そして、時針4と分針3が重なった状況では、セルS0〜S59が時針4および分針3の影になることによって60個のセルS0〜S59のうち59個のセルの出力(発電量)はあるレベルでほぼ均等となり、時針4および分針3の影に入った1つのセルS0〜S59の出力は他の59個のセルS0〜S59の出力よりも低いレベルになる。
そこで、本実施例のアナログ電子腕時計においては、時針4と分針3とが重なる上記内部時刻に、60個のソーラーセルS0〜S59の出力を独立検出して、制御装置(CPU35)によって所定の1つのセルS0〜S59の発電量が他のセルS0〜S59の発電量よりも低くなっているか判定することによって、針位置が示す時刻が、制御装置が把握している内部時刻からずれていないか調べるようにしている。これによって、ソーラーセルS0〜S59以外の特別な検出センサーを設けることなく、時針4と分針3とが重なった針位置を検出することができるとともに、この検出された時針4と分針3とが重なった針位置が示す時刻と内部時刻とが一致しないと判断された際は、時針4と分針3の針位置がずれていると推測されるので、このような場合にのみ、後述の方法でフォト・インタラプタを使用した針位置検出を行うことで、毎正時にフォト・インタラプタを使用した針位置検出を行う従来方式に比べて大幅に消費電力を低減することができる。
具体的な判定の手順については後に詳しく説明する。
なお、上記のような現象を利用した針位置の検出は、本実施例のように、時針4と分針3とが重なり合う12個のタイミングごとに実行しても良いし、時針4と分針3とが重なり合う12個の時刻のうち、特定の一つの時刻、例えば0時00分にのみ実行するようにしても良い。
11時59分に関しては0時00分との時間差が小さいので、0時00分に検出を行なうように設定した場合には省略するのが望ましい。
また、一般に秒針2の幅方向の形状は時針4や分針3の幅方向の形状に比べて細い幅形状にされ、かつ文字板5から最も離れるように軸20aに取り付けられているので、秒針2の影に入ることによって減少するセルS0〜S59の出力の変化は非常に小さいため、秒針2の影響は無視することができる。
さらに、本実施例を適用する場合、時針4と分針3の幅は60分割のソーラーセルS0〜S59の周方向幅と同一もしくはそれよりも細い形状とし、秒針2の幅はさらに細い幅形状とするのが望ましい。
図3には、時計モジュール1の一部を構成する駆動系である歯車機構HKが示されている。同図においては示されていないが、歯車機構HKは、分針車25と時針車27を含む。この分針車25と時針車27は、秒針車20と同心の位置に重なった状態に配置されている(図4参照)。
この時計モジュール1の駆動系である歯車機構HKは、大別して、秒針2を回転駆動する第1駆動系11と、時針4と分針3とを連動させて回転駆動する第2駆動系12とから構成されている。この2系統の駆動系11,12はそれぞれ独立的に駆動可能となっている。
このうち第1駆動系11について説明すれば、この第1駆動系11は、第1ステッピングモータ17(図2参照)と、五番車18と、秒針車20とを含んで構成されている。この第1駆動系11は、第1ステッピングモータ17のロータ17cの動力をロータカナ17d、五番車18および五番車カナ18aを介して秒針車20に伝達し、秒針車20および秒針2を回転させるように構成されている。
一方、第2駆動系12は、第2ステッピングモータ22(図2参照)と、三番車24と、中間車23と、分針車25と、図示略の日の裏車と、時針車27等とを含んで構成されている。この第2駆動系12は、第2ステッピングモータ22のロータ22cの動力をロータカナ22d、三番車24、三番車カナ24a、中間車23、中間車カナ23a、分針車25(図2参照)、分針車25のカナ25bから日の裏車、および日の裏車のカナ26a(図2参照)を介して時針車27(図2参照)に伝達し、分針車25および分針3と時針車27および時針4とを連動させて回転させるように構成されている。
また、時計モジュール1は歯車機構HKの一部として、図2に示すように、針位置補正装置の一部を構成する歯車位置検出部13を備えている。この歯車位置検出部13は、複数の歯車(時針車27、分針車25、秒針車20、中間車23)に設けられた孔29、28、21a、21b、21c、30の重なり状態を検出するためのものである。この歯車位置検出部13は、電気的な駆動により光を発光する発光部31と、この発光部31から発せられた光を受光して検出信号を出力する受光部32とを備えている。この発光部31および受光部32が設置された位置が光検出位置Pであり、発光部31は発光ダイオードを備えている。一方、受光部32はフォトトランジスタを備えている。
また、発光部31と受光部32によって挟まれる複数の歯車(時針車27、分針車25、秒針車20、中間車23)の所定位置に、すなわち、該複数の歯車27、25、20、23が回転して光検出位置P(この位置を「予め定められている基準位置」という場合がある)に至った際(すなわち、所定時刻;この実施形態の場合、0時00分となった際)の位置に、互いに重なる孔29、28、21a、30がそれぞれ形成されている。
そして、この歯車位置検出部13では、図4に示すように、上記複数の歯車が回転して当該複数の歯車27、25、20、23の孔29、28、21a、30が検出位置P(予め定められている基準位置)で互いに重なる時刻(この実施形態の場合、内部時刻が0時00分)になると、発光部31から光が発光されるようになっているので、発光された光はそれら孔29、28、21a、30を通過して受光部32に届いてそれが検出されるようになっている。
この複数の歯車27、25、20、23の孔29、28、21a、30が検出位置Pで重なったときの歯車位置が歯車位置の初期歯車位置となる。この初期歯車位置では秒針2、分針3、時針4は所定時刻(この実施形態の場合、0時00分)を指し示す。
ここで、秒針車20に形成された孔21a、21b、21cについて、図3を用いて説明する。
秒針車20のうち、運針する秒針2が光検出位置Pと重なる位置に、円形の第1光透過孔部21aが形成されている。また、秒針車20のうち、この円形の第1光透過孔部21aと同一半径上、周方向に沿って長い第2長孔21bおよび第3長孔21cが形成されている。第1光透過孔部21aと第2長孔21bとの間は第1遮光部21dを形成し、第1光透過孔部21aと第3長孔21cとの間は第2遮光部21eを形成している。
そして、第1遮光部21dの長さと第2遮光部21eの長さとは異なる長さに設定されている。また、第2長孔21bと第3長孔21cとの間の第3遮光部21fは、第1光透過孔部21aの位置から180度の位置に設定されている。なお、第2長孔21bおよび第3長孔21cを形成したのは、この第2長孔21bまたは第3長孔21cを利用して時針車27、分針車25および中間車23の孔を合致させることを容易にするためである。
分針車25のうち、運針する分針3が光検出位置Pと重なる位置に、円形の1個の第2光透過孔部28(図4参照)が形成されている。この第2光透過孔部28は、秒針車20の第1光透過孔部21aと同一半径上に形成されている。
また、中間車23のうち、光検出位置Pと重なる位置に、図4に示すように、円形の1個の第4光透過孔部30が形成されている。この第4光透過孔部30は、検出位置Pで分針車25の第2光透過孔部28の半径位置と重なる中間車23の半径位置に形成されている。
さらに、時針車27のうち、同一半径上で30度ごとに分割された位置で、かつ、運針する時針4が1時、2時といった毎正時において光検出位置Pと重なる位置に、11個の円形の第3光透過孔部29が形成されている。ただし、時針4が11時を指し示すときに0時の位置である光検出位置Pに来る部位には円形の光透過孔部は形成されていない。この部分は遮光部となっている。この遮光部を設けた理由は、この遮光部を設けることで時針車27の初期歯車位置を的確に検知するためである。なお、第3光透過孔部29も、秒針車20の第1光透過孔部21a、分針車25の第2光透過孔部28と同一半径位置に形成されている。
次に、この実施例の電子腕時計の回路構成について図5を用いて説明する。
時計モジュール1は、第1ステッピングモータ17および第2ステッピングモータ22を含みアナログ表示時計の針2〜4の駆動を行う時計ムーブメント8と、歯車の回転位置を検出する歯車位置検出部13と、この歯車位置検出部13の受光部32にて検出されたアナログ検出信号をデジタル信号に変換するADコンバータ34と、60個のソーラーセル9からの発電量をそれぞれ独立して検出する発電量検出部50と、この発電量検出部50の検出信号をデジタル信号に変換するADコンバータ51と、装置の全体的な制御を行うCPU(中央演算処理装置)35と、制御プログラムや制御データを格納したROM(Read Only Memory)36と、CPU35に作業用のメモリ空間を提供するRAM(Random Access Memory)37とを備える。
また、時計モジュール1は、現在時刻を計時するためのクロックを形成する発振回路38および分周回路39と、電池を内蔵するとともにソーラーセルS0〜S59からの電力を受けて電源電圧を生成し各部へ供給する電源部40と、時刻コードの含まれる標準電波を受信して取り込むアンテナ41および検波回路42と、時計表示部を照らす照明部43および照明駆動回路44と、アラーム出力を行うスピーカ45およびブザー回路46と、発振回路38および分周回路39からの信号に従って計時を行う計時回路47等を備える。
計時回路47には、内部時刻を計時する時刻カウンタが設けられ、この時刻カウンタが分周回路39からのクロックによりカウントアップされて現在日時の計時が行われていく。検波回路42により受信した標準電波に含まれる時刻情報の値が、計時回路47内の時刻カウンタの値に置き換えられることにより、カウンタの値である内部時刻を現在時刻として修正するようになっている。これにより、正確な内部時刻の表示が可能となる。
上記計時回路47は、CPU35内部に設けても良い。以下の説明では、計時回路47がCPU35内部にあるものとして説明を行う。
ADコンバータ34は逐次比較タイプのものであり、逐次比較コンパレータや該コンパレータの出力信号を一時的に保持する逐次比較レジスタ、ローカルDAコンバータ、ADコンバータ34内のスイッチ素子のオン、オフ制御を行う論理回路等は、CPU35の内部に設けられている。
発電量検出部50は各ソーラーセルS0〜S59の発電量を個別に検出するもので、発電量を示す電圧値としてADコンバータ51に供給される。ADコンバータ51は、上記ADコンバータ34と同じタイプのもので、発電量をデジタル値に変換してCPU35へ出力する。
次に、上記構成の電子腕時計における制御処理について図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
図6は、電子腕時計内のCPU35により実行されるメイン制御処理のフローチャートである。
時針4と分針3との2つの針が互いに重なる時刻は、0時00分〜12時00分の範囲内の場合は、0時00分、1時05分、2時10分、3時16分、4時21分、5時27分、6時32分、7時38分、8時43分、9時49分、10時54分、11時59分の合計12個の時刻であるが、この第1の実施形態の場合、これら12個の時刻の中から設定された一つの設定時刻である「0時00分」の時刻を、時針4と分針3との2つの針が互いに重なる時刻としている。
この実施例においては、電源投入されると、CPU35によって図6のメイン制御処理が開始され、その後、このメイン制御処理のステップS1〜S5のループ処理が繰り返し実行されるようになっている。
すなわち、現在時刻表示部47に対する現在時刻の表示駆動などの表示処理を行う表示処理(ステップS1)、この現在時刻表示部47に表示される現在時刻を計時する計時処理(ステップS2)、ソーラーセル9の発電量に基づいて、指針を構成する運針中の分針3,時針4の針位置を検出する針位置検出処理(ステップS3)、計時処理された現在時刻である内部時刻に対して、この運針中の分針3,時針4の針位置が示す時刻が一致していない、すなわち、双方の時刻が時間的にずれていると判断された場合に、分針3,時針4を運針駆動するための各歯車27、25、20、23の孔29、28、21a、30の位置を検出してこの検出された各歯車27、25、20、23の孔29、28、21a、30の位置を通じて、針位置を補正する針位置補正処理(ステップS4)、各種エラー処理などのその他の機能処理(ステップS5)が繰り返し実行される。なお、ステップ4の針位置補正処理における実質的な補正処理は、ステップ3の針位置検出処理で、内部時刻に対して、運針中の分針3,時針4の針位置が示す時刻が一致しておらず、したがって、針位置が正しくないと判断された場合にのみ行われる。
次に、図6のステップS3で実行される針位置検出処理の具体的手順を図7のフローチャートを用いて説明する。
この針位置検出処理では、先ずCPU35が把握している内部時刻が予め設定された時刻(時針4と分針3が重なる12個の時刻の中から設定された一つの設定時刻である「0時00分の時刻」)になったか否かを判定する(ステップS31)。
そして、この設定時刻になったと判定するとステップS32へ進んで、60分割の60個のソーラーセルS1〜S59の出力をAD変換して各発電量を検出する。続いて、検出を開始した時刻に2つの針3、4が重なる位置すなわち針3,4の影になる位置に対応したソーラーセルS0の発電量が他のソーラーセルS1〜S59の発電量よりも小さいか否かを判定する(ステップS33)。
ここで、設定時刻に針3,4の影になるべき位置にあるソーラーセルS0の発電量が他のソーラーセルS1〜S59の発電量よりも充分に小さいと判定された場合は、針3,4が示す現在時刻が内部時刻と一致していることになり、運針中の針3,4の針位置は、現在の内部時刻に対応した正しい位置にあるということであるので、針位置検出処理(ステップS36)および針位置自動修正処理(ステップS37)を飛ばして処理を終了する。
また、すべてのソーラーセルS0〜S59の発電量が所定値以下の場合にもステップS34とS35を飛ばして処理を終了するようにしても良い。すべてのソーラーセルS0〜S59の発電量が所定値以下の場合としては、夜間や机の中にしまわれているような状況に置かれているということであり、そのような場合にはユーザが時刻を確認することもないので、仮に針位置がずれていたとしても修正する必要がないと考えられるためである。
一方、針の影になった位置のソーラーセルS0の発電量が他のソーラーセルS1〜S59の発電量よりも充分に小さくないと判定した場合には、次のステップS36で、発光・受光素子31,32を備え、各歯車20,25,27に設けられている貫通孔21a、28、29を利用して針位置検出を行う歯車位置検出部13による初期歯車位置検出処理を行う。
設定時刻に2つの針3,4の影になった位置のソーラーセルS0の発電量と他のセルS1〜S59の発電量とに基づいて、当該タイミングで針3,4が示す時刻(この実施形態の場合は、「0時00分の時刻」)と内部時刻とが合致している場合には、2つの針3,4の位置が示す時刻と内部時刻とは一致していることになるので、時針4および分針3を運針駆動するための歯車の位置の調整は不要である。
ユーザにとっての関心事は針位置の正確さにあり、針が正確に現在時刻を表示(指示)しているのであれば時計の目的は達成されるから、この場合には針位置の補正は不要である。一方、針3,4が示す時刻と内部時刻とが合致していない場合には針位置の検出と補正が必要となる。
この針位置の検出と針位置の補正を行うために、複数の歯車(時針車27、分針車25、秒針車20、中間車23)に形成された第1〜第4の光透過孔部21a,28,29,30が検出位置Pで正しく重なる状態(初期歯車位置)となっているのか否かを判定し、この判定の結果、第1〜第4の光透過孔部21a,28,29,30が検出位置Pで正しく重なっていないと判定された場合は、複数の歯車27、25、20、23を回転させて、針の位置をその時の内部時刻に合致させる針位置の補正処理を行う。
この針位置の補正処理方法によれば、上記複数の歯車27、25、20、23の第1〜第4の光透過孔部21a,28,29,30のすべてを初期状態、すなわち、検出位置Pにおいて重なる位置まで一旦戻した上で、該複数の歯車を回転させてすべての針位置をその時の内部時刻に合致させるので的確な時刻合わせが行えることになる。
そのために、まず、ステップS37の針位置自動修正処理では、ステップS36の初期歯車位置検出処理の結果、複数の歯車27、25、20、23の第1〜第4の光透過孔部21a,28,29,30のすべてを初期状態、すなわち、検出位置Pにおいて重なる位置から、CPU35が内部時刻と実際の針の位置とのずれ量を算出し、それに応じてモータを駆動して針3,4を内部時刻に対応する位置まで回転させる。
なお、ステップS36の歯車位置検出処理では、最初に、図4に示すように、時針車27の孔29、分針車25の孔28、秒針車20の孔21aおよび中間車23の孔30が互いに合致する位置まで、当該歯車機構を回転駆動する。
以上説明したように、本実施例においては、歯車位置から針位置を検出するのに先立って、内部時刻が示す時刻位置に、針が来ているかを複数のソーラーセルを用いて直接的に検出し、その後に、もしも内部時刻が示す時刻位置に針が来ていないと判定されたことを条件に、各歯車の孔位置が針位置検出位置に位置しているか否かを光検出した結果、光検出が行えないと判定したら、すなわち、受光部32が発光部31からの光を受光しないと判定したら、これら歯車と連動する針位置の補正を行い、針位置修正処理を完了するようにしているので、正確に針位置の補正が行えることになる。
また、運針中の針位置を直接的に検出するにあたり、従来から文字板の上部または下部に配設されている複数のソーラーセルを利用していることから、針検出のために特別の検出手段(静電容量を利用した検出手段や磁気センサー等の検出手段)を必要としないので、比較的安価な針位置検出装置が実現できる。
さらに、運針中の針位置に対応する時刻と内部の現在時刻とがずれていると判別された場合にのみ、歯車機構を回転駆動して間接的に針位置の検出(発光素子の駆動)をするようにしているので、運針中の針位置に対応する時刻と内部の現在時刻とがずれているか否かにかかわらず、毎正時ごとに必ず針位置の光検出を行う従来のアナログ電子腕時計の場合に比べて、針位置の光検出のための発光部による発光駆動回数を大幅に削減することができ、それによって消費電力が低減され電池寿命を延ばすことができる。
また、運針中の針位置に対応する時刻と内部の現在時刻とがずれているか否かの処理から、ずれている場合に行う針位置補正の処理までを全自動で行うことができ、現在時刻に対してずれている針を使用者の操作スイッチの操作で修正する必要がないことから、操作スイッチまたは操作ボタン類を一切不要とするような設計ができ、その分、小型軽量で安価な時計を実現することができる。
さらに、図1のような実施例では、ソーラーパネルを60分割しセルの中心線と、分を表わす60個の時字の目盛りの中心線とを一致させた構成としているが、これに限定されず、ソーラーパネルを60分割しセルの右端縁または左端縁と、分を表わす60個の時字の目盛りの中心線とを一致させた構成としてもよい。
(第2実施例)
図8には、本発明の第2実施例における針位置検出処理のフローチャートが示されている。
この実施例は、第1実施例のように2つの針が重なる時刻ではなく、内部時刻が予め定められている時刻、たとえば、1時00分になった際にのみソーラーセルの出力状態の検出を行うようにしたものである。
なお、この場合、前述した第1実施例の場合と異なり、歯車位置検出部13では、図4に示すように、上記複数の歯車が回転して当該複数の歯車27、25、20、23の孔29、28、21a、30が検出位置P(予め定められている基準位置)で互いに重なる時刻(この実施形態の場合、内部時刻が1時00分)に、発光部31から光が発光させると、発光された光はそれら孔29、28、21a、30を通過して受光部32に届いてそれが検出されるようになっている。
この実施例のフローチャート(図8)と、図7に示されている第1の実施例のフローチャートと違いは、図7のステップS31に対応するステップS31Aにおける所定時刻が1時00分のみである点と、ステップS33の次に針位置検出装置に設けられている発光素子と受光素子を使用した検出を行うステップS34を追加している点にある。
内部時刻が1時00分になったときに、ステップS33ですべてのセルの発電量をチェックしてセルS1とS11の発電量のみが他のセルに比べて所定量以上小さければ、針位置はずれていないと判断してステップS34〜S37を飛ばして処理を終了してもさしつかえがない。
一方、ステップS33でセルS1とS11の発電量が他のセルS0,S2〜S10,S12〜S59の発電量に比べて所定量以上小さくないと判断した場合にはステップS34へ進んで針位置検出装置(発光素子と受光素子)を用いた針位置検出を行う。
1時00分には、針位置がずれていなければ、歯車に設けられているすべての貫通孔が初期歯車位置(予め定められている基準位置)に来ているはずである。従って、この針位置検出処理で針位置が正しいつまり光を検出したと判断した場合には、ステップS36〜S37を飛ばして処理を終了する(ステップS35)。
また、ステップS35で光検出がなかった場合には、ステップS36へ進んで初期歯車位置検出処理を行った後、針位置自動修正処理を行う(ステップS37)。これらの処理は、第1の実施例のフローチャートで説明した処理と同様であるので、詳しい説明は省略する。
なお、この第2の実施例は、1日24時間の中で、1回、内部時刻が予め定められている時刻である1時00分になった際にのみソーラーセルの出力状態の検出を行うようにし、かつ、その1時00分の内部時刻に至った際に、歯車位置検出部13による光検出を行うようにしているが、これに限られない。
たとえば、1日24時間の中で、0時00分、1時00分、2時00分のように毎正時の合計11回、内部時刻が至ったタイミングで、ソーラーセルの出力状態の検出を行うようにし、かつ、毎正時(11時00分を除く)の内部時刻に至る都度、歯車位置検出部13による光検出を行うようにしてもよい。この場合、時針車27のうち、同一半径上で30度ごとに分割された位置で、かつ、運針する時針4が1時、2時といった毎正時において光検出位置Pと重なる位置に、11個の円形の第3光透過孔部29が形成されているので、この第3光透過孔部29を通じて、歯車位置検出部13による光検出を行うことになる。
(第3実施例)
図9には本発明の第3の実施例におけるソーラーセルの構成例が、また図10には第3の実施例における針位置検出処理のフローチャートが示されている。
この第3実施例におけるソーラーセルが第1の実施例におけるソーラーセルと異なる点は、ソーラーセルを60分割する代わりに90度単位で4分割している点である。その他の構成は第1実施例と同様であるので、説明を省略する。また、本実施例におけるソーラーセルの出力に基づく針位置の検出を行う時刻が第1の実施例と異なる。
この実施例における針位置の検出は、4分割したソーラーセルSa,Sb,Sc,Sdのいずれかの領域に時針4と分針3の2つの針が存在しているときには1つのソーラーセルの発電量が他の3つのセルの発電量よりも低くなるので、所定の時刻にソーラーセルSa,Sb,Sc,Sdの出力を比較することによって針位置がずれていないか検出するようにしたものである。
例えば、図9(A)のように、ソーラーセルSaの領域に対応する内部時刻0時01分〜2時14分の間の時間帯の範囲内に、時針4と分針3とが共にある場合には、当該一つのセルSaの発電量が他の3個のセルSb〜Scの発電量よりも小さくなるので、当該一つのソーラーセルSaの出力から時針4と分針3との2つの針がその範囲にあることを検出することができる。
一方、図9(B)のように、ソーラーセルSaの領域に対応する0時01分〜2時14分の間の時間帯の範囲以外の時間帯の範囲内に、時針4と分針3とが共にある場合には、当該一つのセルSaの発電量が他の3個のセルSb〜Scの発電量よりも小さくなることはないので、当該一つのソーラーセルの出力から時針4と分針3との2つの針がその範囲にない、つまり針位置がずれていることを検出できる。
そこで、本実施例では、図10に示すように、特定の分割ソーラーセルの発電量が低く他のセルの発電量が高いか判定するステップS43を設けるとともに、図7のステップS33の代わりに、内部時刻とソーラーセルの発電量から推定される時刻帯とが一致しているか判定するステップS44を設けている。
本実施例は、第1の実施例に比べて針位置のずれの検出精度は劣るものの、ソーラーセルの構造が簡単になるとともに判定処理もより簡単に行なえるという利点がある。表1に、本実施例において針位置検出処理を行なうのに適した時間帯をソーラーセルとの関係で示す。
Figure 2010210454
なお、表1には示されていないが、本実施例においては、時針と分針とが重なる時刻での針位置検出は避けるのが望ましい。針位置がずれていない場合には、2つの針が重なっている状態の方が他のソーラーセルとの発電量の差が小さくなるためである。また、針位置検出を行う時刻は表1に示されている時刻範囲で任意であるが、できるだけ境界に近い時刻を選択することで、それぞれ片側については針位置の比較的小さなずれを検出して精度を高めることができる。
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではない。例えば前記第1の実施例(図1)では、0時00分に時針と分針が位置しているときにソーラーセルS0が各針とぴったり重なるようにセルを配置した場合を示したが、各セルの位相を少しずらすように配置しても良い。
また、前記実施例では、ソーラーパネルを60分割した場合(図1)と4分割した場合(図9)を説明したが、6分割、8分割、12分割等の他の分割個数であってもよい。
さらに、前記実施例のアナログ電子腕時計では、本体ケースの外周に、時刻修正を行うための操作スイッチ、モードを設定するための操作スイッチ類が一切設けられていないが、これらの操作スイッチ類をケースに設けるようにしてもよい。
図11には本発明の第4の実施例における針位置検出処理のフローチャートが示されている。この実施例のフローチャートは、第1の実施例における針位置検出処理の手順を示す図7のフローチャートからステップS31を削除したものに相当する。
このフローチャートに従った処理は、例えばタイマ割込みによって1秒ごとに実施して、まずソーラーセルの発電状態から運針中の針3,4の現在位置を検出し、運針中の針3,4の現在位置が示す時刻と内部時刻とがずれていた場合を契機に、各歯車20、25,27に設けられている透過孔21a、28、29とフォト・インタラプタ31,32を使用した針位置の光検出を行い、内部時刻に一致する位置まで針3,4を回転させることで針位置補正を行なうことができる。
なお、上記各実施例では、本発明をアナログ電子腕時計に適用した場合を説明したが、本発明はそれに限定されず、据置き型のアナログ電子時計にも適用することができる。
また、上記各実施例では、分針3および時針4を用いた場合を例にして説明したが、分針3および時針4のほかに秒針2を用いた場合でも、各実施例と同様な構成で実施可能である。
1 時計モジュール
2 秒針
3 分針
4 時針
5 文字板(時字部材)
13 歯車位置検出部
47 計時回路(計時手段)
50 発電量検出部
S0〜S59 60分割したソーラーセル
Sa,Sb,Sc,Sd 4分割したソーラーセル

Claims (9)

  1. 時字が形成されている時字部材と、前記時字部材に配設され周方向に沿って分割された複数のソーラーセルを有するソーラーパネルと、このソーラーパネル上を運針する指針と、この指針を回転駆動させる歯車機構と、現在時刻を内部時刻として計時する計時手段とを備えている針位置補正装置において、
    前記指針の現在時刻位置を前記複数のソーラーセルの発電状態に基づいて検出する検出手段と、
    この検出手段により検出された指針の現在時刻位置に対応する針位置時刻または時刻帯と前記計時手段により計時されている内部時刻とが互いに対応関係にあるか否かを判定する針位置時刻判定手段と、
    この針位置時刻判定手段により前記針位置時刻と前記内部時刻とが互いに対応関係にないと判定されたことを条件として、前記歯車機構を構成している各歯車の各貫通孔を通じて、前記指針の現在時刻位置を光検出し、この光検出された指針の現在時刻位置が予め定められている基準位置からずれていると判断された際に、前記計時手段により計時されている内部時刻に前記指針が合うように、前記指針の針位置を補正する針位置補正手段と、
    を備えていることを特徴とする針位置補正装置。
  2. 前記針位置検出手段は、前記針位置時刻判定手段により前記針位置時刻と前記内部時刻とが互いに対応関係にないと判定されたことを条件として、前記歯車機構を構成している各歯車の各透過孔を通じて、前記時針および分針の現在の針位置を検出する現在針位置検出手段を備え、
    前記針位置補正手段は、前記現在針位置検出手段により検出された現在の針位置が予め定められている基準位置からずれていると判断された際に、前記計時手段により計時されている内部時刻に前記時針および分針が合うように、前記時針および分針の針位置を補正する針位置ずれ補正手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の針位置補正装置。
  3. 前記ソーラーパネルは、60個の同一形状のセルに分割されており、前記前記時針と分針とが所定の位置関係になる複数の時刻は、前記時針と分針とが重なり合う時刻であることを特徴とする請求項1または2に記載の針位置補正装置。
  4. 前記時針と分針とが重なり合う時刻は、前記時針および分針により示される0時00分の時刻であり、前記予め定められている基準位置は前記各歯車の各透過孔が互いに合致すべき0時00分の時刻であることを特徴とする請求項3に記載の針位置補正装置。
  5. 前記針位置検出手段は、前記複数の貫通孔が前記予め定められている基準位置にて同一軸上において、前記複数の歯車を挟むように向き合って配置された一対の発光素子と受光素子とを備えていることを特徴とする請求項4に記載の針位置補正装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の針位置補正装置と、
    この針位置補正装置を構成する針位置補正装置本体に設けられ、時刻情報を含む標準電波を受信する受信手段とを備え、
    前記計時手段は前記受信手段により受信した標準電波に含まれている時刻情報に応じて前記内部時刻を修正することを特徴とするアナログ電子時計。
  7. 前記針位置補正装置本体は、前記計時手段により計時される時刻に関連して、使用者により操作される操作ボタンもくしは操作スイッチを備えていないことを特徴とする請求項6に記載のアナログ電子時計。
  8. 複数のソーラーセルを有するソーラーパネル、このソーラーパネル上を運針する指針、この指針を回転駆動させる歯車機構、および、現在時刻を内部時刻として計時する計時手段を備えているアナログ電子時計において、
    前記指針の現在時刻位置を前記複数のソーラーセルの発電状態に基づいて検出する検出手段と、
    この検出手段により検出された指針の現在時刻位置に対応する針位置時刻または時刻帯と前記計時手段により計時されている内部時刻とが互いに対応関係にあるか否かを判定する針位置時刻判定手段と、
    この針位置時刻判定手段により前記針位置時刻と前記内部時刻とが互いに対応関係にないと判定されたことを条件として、前記歯車機構を構成している各歯車の各貫通孔を通じて、前記指針の現在時刻位置を光検出し、この光検出された指針の現在時刻位置が予め定められている基準位置からずれていると判断された際に、前記計時手段により計時されている内部時刻に前記指針が合うように、前記指針の針位置を補正する針位置補正手段と、
    を備えることを特徴とするアナログ電子時計。
  9. 運針する指針、この指針を回転駆動させる歯車機構、および、現在時刻を内部時刻として計時する計時手段を備えているアナログ電子時計において、
    前記指針の現在時刻位置を検出する検出手段と、
    この検出手段により検出された指針の現在時刻位置に対応する針位置時刻または時刻帯と前記計時手段により計時されている内部時刻とが互いに対応関係にあるか否かを判定する針位置時刻判定手段と、
    この針位置時刻判定手段により前記針位置時刻と前記内部時刻とが互いに対応関係にないと判定されたことを条件として、前記歯車機構を構成している各歯車の各貫通孔を通じて、前記指針の現在時刻位置を光検出し、この光検出された指針の現在時刻位置が予め定められている基準位置からずれていると判断された際に、前記計時手段により計時されている内部時刻に前記指針が合うように、前記指針の針位置を補正する針位置補正手段と、
    を備えることを特徴とするアナログ電子時計。
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