JP2014215106A - 電子時計 - Google Patents

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Hirokazu Nishijima
広和 西島
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    • G04HOROLOGY
    • G04CELECTROMECHANICAL CLOCKS OR WATCHES
    • G04C9/00Electrically-actuated devices for setting the time-indicating means

Abstract

【課題】ユーザーの個人差によらずリューズの操作性の向上を図れる電子時計を提供する。
【解決手段】電子時計1は、回転操作が可能なリューズ14と、リューズ14の回転に応じて検出信号を出力する回転検出部27と、検出信号を受け付ける信号受付部471と、第1の検出信号を受け付けた時と第2の検出信号を受け付けた時との時間間隔を計測する第一タイマー472Aと、時間間隔に応じた入力無視時間を設定する時間設定部473と、を備え、信号受付部471は、第2の検出信号を受け付けた後、入力無視時間内に検出信号が出力された場合、当該検出信号を受け付けず、入力無視時間経過後に検出信号が出力された場合、当該検出信号を受け付ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、操作部材の操作により時刻修正を実施する電子時計に関する。
従来、電子式リューズにより時刻を修正する電子時計が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1の電子時計は、リューズにカム(スイッチ車)が設けられ、リューズとともにスイッチ車が回転すると、第一のスイッチ板が押されて第二のスイッチ板に接触し、さらにスイッチ車が回されると第一のスイッチ板が第二のスイッチ板から離れる。そして、一定時間(例えば1秒)内に連続した2回の接点の開閉(第一のスイッチ板及び第二のスイッチ板の接触及び離間)がある場合、通常の運針から早送り状態とし、さらに一定時間(入力無視時間)経過後に接点の開閉があった場合に、早送りを停止させて通常の運針に戻す。
特開昭55−15053号公報
ところで、上記特許文献1は、一定時間内に連続した2回の接点の開閉があると、運針速度を早送りで駆動させ、その後、さらに固定の入力無視時間が経過した後に接点の開閉があった場合に、通常の運針に戻している。
しかしながら、ユーザーのリューズの回転速度(回転角度)には個人差があるので、個人差によっても一対のスイッチ板が連続して接触する時間間隔が変化する。さらに、リューズを回転させる方向によっても、リューズを回転させる速度が変化するので、一対のスイッチ板が連続して接触する時間間隔が変化する。
したがって、例えばユーザーの操作により2回の接点の開閉が行われ、早送りでの時刻修正が実施された後、すぐに通常の運針速度に戻したい場合でも、固定の入力無視時間がカウントされている入力無視期間中は操作が受け付けられないという課題がある。これに対して、入力無視時間を短く設定しておくことも考えられるが、例えばリューズの回し過ぎ等によって、2回の接点の開閉が行われた後、入力無視時間経過後にユーザーの意図しない3回目の接点の開閉が行われる可能性があり、この場合、ユーザーの意図しないタイミングで早回しでの時刻修正が停止されてしまうという課題がある。以上に示すように、入力無視時間を固定の時間に設定すると、時計の操作性が低下してしまう。
本発明は、ユーザーの個人差によらず時計の操作性を向上させた電子時計を提供することを目的とする。
本発明の電子時計は、回転操作が可能な操作部材と、前記操作部材の回転に応じて検出信号を出力する回転検出部と、前記検出信号を受け付ける信号受付部と、前記信号受付部が第1の検出信号を受け付けた時と、前記第1の検出信号とは異なる第2の検出信号を受け付けた時との時間間隔を計測する間隔計測部と、前記時間間隔が所定時間内である場合に、前記時間間隔に応じた入力無視時間を設定する時間設定部と、を備え、前記信号受付部は、前記第2の検出信号を受け付けた後、前記入力無視時間内に前記回転検出部から前記検出信号が出力された場合、当該検出信号を受け付けず、前記入力無視時間経過後に前記検出信号が出力された場合、当該検出信号を受け付けることを特徴とする。
本発明では、信号受付部により第1の検出信号(第一検出信号)が受け付けられた時(タイミング)と、第2の検出信号(第二検出信号)が受け付けられた時(タイミング)との時間間隔(検出間隔)を間隔計測部により計測し、その検出間隔に応じて入力無視時間を設定する。そして、信号受付部は、第二検出信号を受け付けた後から入力無視時間が経過する前に検出信号が出力された場合に、当該検出信号を無視して受け付けない。一方、信号受付部は、入力無視時間が経過した後に検出信号が出力された場合に、当該検出信号を受け付ける。
このような構成では、例えば、検出間隔が大きい場合では、入力無視時間を大きくし、検出間隔が小さい場合では、入力無視時間も小さくすることができる。したがって、ユーザーが実施した時計操作に応じて、例えばリューズ等の操作部材の回転速度を変化させることで、入力無視時間を変化させることが可能となり、ユーザーの個人差によらず操作部材の操作性を向上させることが可能となる。
また、本発明では、操作部材のサイズや形状が異なる複数種の電子時計に対してユーザーの平均入力間隔を測定して適切な入力無視時間を算出する等の必要がない。また、操作部材を回転させる方向によって回転させやすさが異なるが、当該回転方向に対しても、ユーザーの平均入力間隔を測定して適切な入力無視時間を算出する等の必要がない。したがって、操作部材のサイズや形状、操作部材の回転方向によらず、適切な入力無視時間を設定することができる。
本発明の電子時計において、前記入力無視時間は、前記時間間隔に対して所定の係数を乗算した時間であることが好ましい。
本発明では、検出間隔に対して比例する入力無視時間を設定する。このような構成では、上述した発明と同様に、検出間隔が大きい場合では入力無視時間を大きくでき、検出間隔が小さい場合では入力無視時間を小さくすることができる。また、検出間隔に対して所定の比例係数をかけるだけで容易に入力無視時間を設定することができる。
本発明の電子時計において、前記係数は、1.0より大きいことが好ましい。
本発明では、検出間隔に対して1.0より大きい係数をかけた入力無視時間を設定する。ここで、係数が1.0以下である場合、例えば、ユーザーが連続した2回の検出信号を出力させたい場合に、操作部材を等速回転させて連続して3回の検出信号が出力されると、3回目の検出信号が信号受付部により受け付けられてしまうことになり、ユーザーの意図しない操作が行われることになる。これに対して、係数を1より大きくすることで、操作部材を等速回転させた場合でも、3回目の検出信号の出力タイミングが入力無視時間内となり、上記のような不都合を回避できる。
本発明の電子時計において、前記回転検出部は、前記操作部材が第一角度回転される毎に前記検出信号を出力し、前記係数は、前記第一角度に応じて設定されることが好ましい。
本発明では、回転検出部から検出信号が出力される操作部材の回転角度(第一角度)に応じて係数が設定されている。したがって、例えば、第一角度が小さい場合(僅かに操作部材を回転させるだけで検出信号が出力される場合)では、係数は小さい値に設定される。一方、第一角度が大きい場合では、係数は大きい値に設定される。
一般に、操作部材を回転操作した時、1回目の検出信号が出力されてから2回目の検出信号が出力されるまでの間隔よりも、2回目の検出信号が出力されてから3回目の検出信号が出力されるまでの間隔の方が長くなる。つまり、3回目の検出信号の入力タイミングが遅れる傾向にある。
一方、本発明では、1回目の検出信号から2回目の検出信号までの検出間隔に対して前記係数をかけ、1回目の検出信号から2回目の検出信号までの検出間隔よりも長い入力無視時間を設定することで、ユーザーが誤って回転操作をして3回目の検出信号が出力された時に、当該3回目の検出信号が無視されるように設定されている。
ここで、本発明では、第一角度が小さい場合、検出間隔は小さい値になるので、係数も小さい値となり、第一角度が大きい場合、検出間隔は大きい値になるので、係数も大きい値となる。このような係数を設定することで、操作部材の仕様に対して最適な入力無視時間を設定することができる。
本発明に係る一実施形態の電子時計を示す正面図である。 電子時計の概略断面図である。 本実施形態の回転検出部の概略構成を示す図である。 本実施形態の電子時計の構成を示すブロック図である。 本実施形態の記憶装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態の手動時刻修正のフローチャートである。 図6におけるリューズ回転操作判定処理のフローチャートである。 図7における初期モードの信号判定処理のフローチャートである。 図7における早回し判定モードの信号判定処理のフローチャートである。 図7における早回し停止判定モードの信号判定処理のフローチャートである。
以下、本発明の具体的な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子時計1の正面図であり、図2は電子時計1の概略断面図である。
図1に示すように、電子時計1は、地球の上空を所定の軌道で周回している複数のGPS衛星100のうち、少なくとも1つのGPS衛星100からの衛星信号を受信して時刻情報を取得し、少なくとも3つのGPS衛星100からの衛星信号を受信して位置情報を算出するように構成されている。なお、GPS衛星100は、位置情報衛星の一例であり、地球の上空に複数存在している。現在は約30個のGPS衛星100が周回している。
[電子時計]
電子時計1は、使用者の手首に装着される腕時計であり、文字板11及び指針12(時刻表示部)を備え、時刻を計時して表示する。
文字板11の大部分は、光及び1.5GHz帯のマイクロ波が透過し易い非金属の材料(例えば、プラスチックまたはガラス)で形成されている。
指針12は、文字板11の表面側に設けられている。また、指針12は、回転軸13を中心に回転移動する秒針121、分針122及び時針123を含み、歯車を介してステップモーターで駆動される。
[操作部の操作]
電子時計1では、リューズ14(本発明の操作部材に相当)やボタン15、16を有する入力装置(操作部)70の手動操作に応じた処理が実行される。具体的には、リューズ14が操作されると、その操作に応じて表示時刻を修正する手動修正処理が実行される。また、ボタン15が長時間(例えば3秒以上の時間)にわたって押されると、衛星信号を受信するための手動受信処理(強制受信処理)が実行される。
また、ボタン16が押されると、受信モード(測時モード、測位モード)を切り替える切替処理が実行される。
測時モードとは、1つ以上のGPS衛星100を捕捉して衛星信号を受信し、受信した衛星信号から時刻情報を取得するモードである。
測位モードとは、3つ以上のGPS衛星100を捕捉して衛星信号を受信し、受信した衛星信号に基づいて測位演算することで位置情報を取得するモードである。なお、測位モードでは、通常、衛星信号から時刻情報も同時に取得できるが、測位モードにおいて、衛星信号から時刻情報を取得しなくてもよい。
ボタン16の操作による受信モードの設定は、後述する記憶装置60に記憶される。この際、測時モードに設定された場合には、秒針121が「Time」の位置(5秒位置)に移動し、測位モードに設定された場合には、秒針121が「Fix」の位置(10秒位置)に移動する。このため、利用者は設定された受信モードを容易に確認できる。
なお、受信モードは、秒針121で指示するものに限らず、モードを指示する指針(モード針)を別に設けて表示してもよい。
なお、後述する定時受信処理時には、ボタン16で設定されたモードに関係なく、受信モードを測時モードまたは測位モードに固定してもよいし、定時受信処理時もボタン16で設定された受信モードで制御してもよい。本実施形態では、後述するように、定時受信処理時は測時モードに固定している。
また、ボタン15が短時間(例えば3秒未満)押されると、前回の受信処理の結果を表示する結果表示処理が行われる。すなわち、測位モードで受信成功の場合には、秒針121が「Fix」(10秒位置)の位置に移動し、測時モードで受信成功の場合には、秒針121が「Time」(5秒位置)の位置に移動する。また、受信失敗の場合には秒針121が「N」の位置(20秒位置)に移動する。
なお、これらの秒針121による指示は受信中も行われる。測位モードで受信中は秒針121が「Fix」の位置(10秒位置)に移動し、測時モードで受信中は秒針121が「Time」の位置(5秒位置)に移動する。また、GPS衛星が捕捉できない場合は秒針121が「N」の位置(20秒位置)に移動する。
[電子時計の構造]
図2に示すように、電子時計1は、ステンレス鋼(SUS)やチタンなどの金属で構成された外装ケース17を備えている。外装ケース17は、略円筒状に形成されている。外装ケース17の表面側の開口には、ベゼル18を介して開口を覆う表面ガラス19が取り付けられている。ベゼル18は、衛星信号の受信性能を向上させるためにセラミックスなどの非金属材料で構成される。外装ケース17の裏面側の開口には、裏蓋20が取り付けられている。外装ケース17の内部には、文字板11、ムーブメント21、ソーラーパネル22、GPSアンテナ23、二次電池24、回転検出部27(図4参照)などが配置されている。
ムーブメント21は、指針12を駆動する駆動機構210を備えている。駆動機構210は、ステップモーター、輪列211、前記ステップモーターを駆動する駆動回路などを備えて構成されている。ステップモーターは、モーターコイル212、ステーター、ローターなどで構成されており、輪列211や回転軸13を介しての指針12等を駆動する。ステップモーターとしては、秒針121を駆動させるための秒針モーター213(図4参照)、及び分針122及び時針123を駆動させるための時分針モーター214(図4参照)が設けられている。
ムーブメント21の裏蓋20側には、回路基板25が配置されている。
回路基板25には、GPSアンテナ23で受信した衛星信号を処理する受信装置30と、前記受信装置30やステップモーターの駆動制御などの各種制御を行う制御装置40と、ソーラーパネル22で発電した電力を二次電池24に充電する充電回路80などが取り付けられている。受信装置30や制御装置40は、二次電池24から供給される電力で駆動される。
[ソーラーパネル]
ソーラーパネル22は、光エネルギーを電気エネルギーに変換する光発電を行う光発電素子である。ソーラーパネル22は、図示を略すが7〜8個のソーラーセルを備え、これらのソーラーセルを直列に接続して出力している。
図2に示すように、ソーラーパネル22は、ソーラーパネル支持基板220で支持されている。ソーラーパネル支持基板220は、例えば、BS(真鍮)、SUS(ステンレス鋼)、チタン合金などの金属材料により形成される厚さ寸法が例えば0.1mmの導電性基板である。このことにより、ソーラーパネル支持基板220は、近接して配置されるGPSアンテナ23と同じ電流分布となってGPSアンテナ23の一部として機能する。
ソーラーパネル支持基板220は、外装ケース17に接触しないように組み込まれる。すなわち、ソーラーパネル支持基板220は、外周縁が外装ケース17の内周面と離間して接触することなく配置される。
文字板11及びソーラーパネル22は、各々の外周径がダイヤルリング140の内周径に合わせて形成され、各々の外周はダイヤルリング140で隠されているので、ソーラーパネル支持基板220が外部から視認されることはない。また、ソーラーパネル支持基板220の外形寸法は、ソーラーパネル22や文字板11よりも大きな寸法とされ、前記GPSアンテナ23の下面位置まで拡大されている。
[GPSアンテナ]
GPSアンテナ23は、矩形断面形状を有するリング状の誘電体基材231を備え、その表面にアンテナ電極232が形成されたリングアンテナである。
誘電体基材231は、電波の波長を短縮させるものであり、例えばアルミナ(εr=8.5)を主成分としたセラミックスや、マイカを成分としたセラミックスである、いわゆるマイカレックス(εr=6.5〜9.5)、ガラス(εr=5.4〜9.9)、ダイヤモンド(εr=5.68)などで構成できる。
アンテナ電極232は、誘電体基材231の表面に、銅や銀などの導電性の金属素子を印刷したり、銀や銅などの導電性の金属板を誘電体基材231の表面に貼り付けたりすることで、誘電体基材231に線状に一体的に形成される。なお、アンテナ電極232は、誘電体基材231の表面に無電解めっきでパターン形成することで形成してもよい。
アンテナ電極232には、接続ピン31が接触されている。この接続ピン31は、略円筒状の接続基部32に挿入されている。接続基部32は、回路基板25上のプリント配線に接続されて立設されている。
接続ピン31及び接続基部32は、プリント配線を介して受信装置30に電気的に接続されている。接続基部32は、筒内部に例えばコイルバネなどの付勢部材が設けられており、接続基部32に挿入された接続ピン31をアンテナ電極232側に付勢している。これにより、接続ピン31は、アンテナ電極232の給電点に押圧され、例えば電子時計1に衝撃が加わった際でも、接続ピン31とアンテナ電極232との接続状態が維持される。
本実施形態において、導電性部材製の裏蓋20はGPSアンテナ23のグランド板(反射板)を兼ねている。裏蓋20は、ムーブメント21に設けられた接地端子26に導通している。接地端子26は、ムーブメント21の受信装置30のグランド電位に接続している。このため、裏蓋20は、接地端子26を介して受信装置30のグランド電位に電気的に接続しており、表面ガラス19側から入射する電波をGPSアンテナ23に向かって反射させるグランド板(反射板)として機能する。なお、裏蓋20に接触している導電性部材の外装ケース17もグランド電位となるため、外装ケース17もグランド板として機能する。
さらに、裏蓋20及び外装ケース17が金属製なので、グランド板として機能する他に、利用者の腕に装着した場合のGPSアンテナ23への影響を回避できる。つまり、ケースがプラスチックケースだと、近傍にある腕の影響を受けて装着時と非装着時でGPSアンテナ23の共振周波数が変動し、性能差が出て好ましくない。しかし、ケースが金属製なので、そのシールド効果により腕の影響を回避でき、本実施形態では装着時と非装着時とのアンテナ特性に差が殆どなく、安定した受信性能が得られる。ただし、プラスチックケースを採用することもできる。
[二次電池]
二次電池24は、電子時計1の電源装置であり、ソーラーパネル22で発生した電力を蓄積する。
電子時計1では、ソーラーパネル22の二つの電極と二次電池24の二つの電極とを、二本の導通コイルバネ22Aによってそれぞれ電気的に接続することが可能であり、接続時には、ソーラーパネル22の光発電によって二次電池24が充電される。なお、本実施形態では、二次電池24として、携帯機器に好適なリチウムイオン二次電池を用いているが、リチウムポリマー電池や他の二次電池を用いてもよいし、二次電池とは異なる蓄電体(例えば容量素子)を用いてもよい。
[回転検出部]
図3は、回転検出部27の概略構成を示す図である。
回転検出部27は、リューズ14が回転操作された際に、その回転方向と回転量を検出する。
図3に示すように、リューズ14は、巻真141と、この巻真141に中心が固定されたスイッチ車142とを備えている。スイッチ車142は、外周縁に複数(本実施形態では120度間隔となる3つ)の歯143を備えている。
そして、回転検出部27は、図3に示すように、移動体271と、接点バネ272と、第一スイッチ273Aと、第二スイッチ273Bと、を備えている。
移動体271は、スイッチ車142の歯143の移動経路上で、スイッチ車142の外周縁の接線方向に移動可能に設けられている。そして、移動体271は、スイッチ車142の歯143が接触すると、図3(B)に示すように、スイッチ車142の回転方向(リューズ14の回転操作方向)に移動する。
接点バネ272は、移動体271に固定され、当該移動体271を、歯143の移動経路上である初期位置(図3(A)に示す位置)側に付勢する。したがって、リューズ14が回転操作(右回転)されて、図3(B)に示すように、歯143により移動体271が移動された後、歯143が移動体271から離れると、移動体271は、接点バネ272の付勢力により初期位置に戻る。
この接点バネ272は、後述する制御装置40(図4参照)に接続され所定の電源電圧(VDD)が印加されている。接点バネ272は、移動体271が第一スイッチ273A側に移動した際に、当該第一スイッチ273Aに接触する接点272Aと、移動体271が第二スイッチ273B側に移動した際に、当該第二スイッチ273Bに接触する接点272Bと、を備えている。また、第一スイッチ273A及び第二スイッチ273Bは、それぞれ制御装置40に接続されている。
ここで、リューズ14が右回転されると、接点272Aと第一スイッチ273Aとが接触することで、第一スイッチ273Aがオン状態となり、第一スイッチ273Aを介して接点バネ272の電圧信号(VDD)が検出信号として制御装置40に入力される。同様に、リューズ14が左回転されると、接点272Bと第二スイッチ273Bとが接触することで、第二スイッチ273Bがオン状態となり、第二スイッチ273Bを介して接点バネ272の電圧信号(VDD)が検出信号として制御装置40に入力される。したがって、第一スイッチ273Aがオン状態になったか、第二スイッチ273Bがオン状態になったかを判定することで、リューズ14の回転方向を検出することが可能となる。つまり、回転検出部27は、本発明の回転方向検出部としても機能する。
また、本実施形態では、上述したように、歯143が120度間隔で配置されているため、回転検出部27は、リューズ14が120度回転される毎に検出信号を制御装置40に出力する。すなわち、本実施形態では、本発明の第一角度が120度となる。
また、リューズ14は、巻真141の軸方向に3段階で移動可能な構成となっている。そして、回転検出部27には、リューズ14が引き出された段数に応じた信号を制御装置40に出力する第三スイッチ274A(図4参照)及び第四スイッチ274B(図4参照)を備えている。
第三スイッチ274Aは、リューズ14が1段引き出された際に制御装置40に引出検出信号を出力し、第四スイッチ274Bは、リューズ14が2段引き出された際に制御装置40に引出検出信号を出力する。制御装置40は、引出検出信号が出力されたスイッチを判定することで、リューズ14の引出段数を判断することが可能となる。
[電子時計の回路構成]
図4は、電子時計1の回路構成を示すブロック図である。電子時計1は、受信装置30(受信部)、制御装置40(制御部)、計時装置50(計時部)、記憶装置60(記憶部)、入力装置70(操作部)を備えている。
[受信装置]
受信装置30は、二次電池24に蓄積された電力で駆動される負荷であり、制御装置40によって駆動されると、GPSアンテナ23を通じてGPS衛星100から送信される衛星信号を受信する。そして、受信装置30は、衛星信号の受信に成功した場合には、取得した軌道情報やGPS時刻情報などの情報を制御装置40へ送信する。一方、衛星信号の受信に失敗した場合には、受信装置30は、その旨の情報を制御装置40へ送信する。なお、受信装置30の構成は、公知のGPS受信回路の構成と同様であるため、その説明を省略する。
[計時装置]
計時装置50は、二次電池24に蓄積された電力で駆動される水晶振動子等を備え、水晶振動子の発振信号に基づく基準信号を用いて時刻データを更新する。
[記憶装置]
記憶装置60は、図5に示すように、時刻データ記憶部600と、タイムゾーンデータ記憶部680と、定時受信時刻記憶部690とを備えている。
時刻データ記憶部600には、受信時刻データ610と、閏秒更新データ620と、内部時刻データ630と、時計表示用時刻データ640と、タイムゾーンデータ650とが記憶される。
受信時刻データ610には、衛星信号から取得した時刻情報(GPS時刻)が記憶される。この受信時刻データ610は、通常は計時装置50によって1秒毎に更新され、衛星信号を受信した際には、取得した時刻情報(GPS時刻)によって修正される。
閏秒更新データ620には、少なくとも現在の閏秒のデータが記憶される。すなわち、衛星信号のサブフレーム4、ページ18には、閏秒に関するデータとして、「現在の閏秒」、「閏秒の更新週」、「閏秒の更新日」、「更新後の閏秒」の各データが含まれる。このうち、本実施形態では、少なくとも「現在の閏秒」のデータを、閏秒更新データ620に記憶している。
内部時刻データ630には、内部時刻情報が記憶される。この内部時刻情報は、受信時刻データ610に記憶されたGPS時刻と、閏秒更新データ620に記憶している「現在の閏秒」とによって更新される。すなわち、内部時刻データ630には、UTC(協定世界時)が記憶されることになる。受信時刻データ610が前記計時装置50で更新される際に、この内部時刻情報も更新される。
時計表示用時刻データ640には、前記内部時刻データ630の内部時刻情報に、タイムゾーンデータ650のタイムゾーンデータ(タイムゾーン情報、時差情報)を加味した時刻データが記憶される。タイムゾーンデータ650は、測位モードで受信した場合に得られる位置情報で設定される。
タイムゾーンデータ記憶部680は、位置情報(緯度、経度)とタイムゾーン情報(時差情報)とを関連付けて記憶している。このため、測位モードで位置情報を取得した場合、制御装置40は、その位置情報(緯度、経度)に基づいてタイムゾーンデータを取得できるようにされている。
なお、タイムゾーンデータ記憶部680には、さらに、都市名とタイムゾーンデータとを関連付けて記憶してもよい。この場合、入力装置70の操作によって、利用者が現地時刻を知りたい都市名を選択すると、制御装置40は、タイムゾーンデータ記憶部680に対して利用者が設定した都市名を検索し、その都市名に対応するタイムゾーンデータを取得してタイムゾーンデータ650に設定すればよい。
定時受信時刻記憶部690には、測時部410における定時受信処理を実行する定時受信時刻が記憶される。この定時受信時刻は、前回、強制受信に成功した時刻が記憶される。
[制御装置]
制御装置40は、電子時計1を制御するCPUで構成されている。制御装置40は、測時部410と、測位部420と、タイムゾーン設定部430と、タイムゾーン修正部440と、自動時刻修正部450と、リューズ段数判定部460と、リューズ回転操作判定部470と、手動時刻修正部480と、を備える。
[測時部]
測時部410は、受信装置30を作動して測時モードでの受信処理を行う。本実施形態では、自動受信処理と手動受信処理とにおいて測時モードでの受信処理を実行する。
自動受信処理は、定時自動受信処理と、光自動受信処理の2種類がある。すなわち、測時部410は、計時している内部時刻データ630が、定時受信時刻記憶部690に記憶された定時受信時刻になった場合に、受信装置30を作動して測時モードでの定時自動受信処理を行う。
また、測時部410は、ソーラーパネル22の発電電圧または発電電流が設定値以上となり、屋外においてソーラーパネル22に日光が照射していると判断できる場合に、受信装置30を作動して測時モードでの光自動受信処理を行う。なお、ソーラーパネル22の発電状態で受信装置30を作動する処理の回数は、1日に1回などに制約してもよい。
さらに、利用者が入力装置70のボタン15を押して強制受信操作を行った場合、測時部410は、受信装置30を作動して測時モードでの手動受信処理を行う。
測時部410は、受信装置30で少なくとも1つのGPS衛星100を捕捉し、そのGPS衛星100から送信される衛星信号を受信して時刻情報を取得する。
[測位部]
測位部420は、利用者が入力装置70のボタン15を押して強制受信操作を行った場合に、受信装置30を作動して測位モードでの受信処理を行う。
なお、制御装置40は、ボタン15を押している時間に応じて、測時部410による測時モードでの受信処理と、測位部420による測位モードでの受信処理を切り替えて実行する。すなわち、制御装置40は、ボタン15を第1設定時間(3秒以上、6秒未満)押した場合には測時モードでの受信処理を行い、第2設定時間(6秒以上)押した場合には測位モードでの受信処理を行う。
なお、予め測時モード、測位モード、閏秒受信モードを選択して設定しておき、前記自動受信処理(定時自動受信処理や光自動受信処理)時には設定したモードで受信処理を行ってもよい。
測位部420は、測位モードでの受信処理を開始すると、受信装置30で少なくとも3個、好ましくは4個以上のGPS衛星100を捕捉し、各GPS衛星100から送信される衛星信号を受信して位置情報を算出して取得する。また、測位部420は、衛星信号を受信した際に時刻情報も同時に取得できる。
[タイムゾーン設定部]
タイムゾーン設定部430は、測位部420で位置情報の取得に成功した場合、取得した位置情報(緯度、経度)に基づいてタイムゾーンデータを設定する。具体的には、タイムゾーンデータ記憶部680から位置情報に対応するタイムゾーンデータ(タイムゾーン情報つまり時差情報)を選択して取得し、タイムゾーンデータ650に記憶する。
例えば、日本標準時(JST)は、UTCに対して9時間進めた時刻(UTC+9)であるため、測位部420で取得した位置情報が日本である場合には、タイムゾーン設定部430は、タイムゾーンデータ記憶部680から日本標準時の時差情報(+9時間)を読み出してタイムゾーンデータ650に記憶する。
[タイムゾーン修正部]
タイムゾーン修正部440は、タイムゾーン設定部430がタイムゾーン情報を設定すると、前記第1時刻つまり時計表示用時刻データ640を、前記タイムゾーンデータを用いて修正する。このため、時計表示用時刻データ640は、UTCである内部時刻データ630にタイムゾーンデータを加算した時刻となる。
一方、タイムゾーン修正部440は、前記第2時刻は前記タイムゾーン情報を用いて修正しない。
[自動時刻修正部]
自動時刻修正部450は、測時部410や測位部420の受信処理で時刻情報の取得に成功した場合、取得した時刻情報で受信時刻データ610を修正する。このため、内部時刻データ630及び時計表示用時刻データ640も修正される。時計表示用時刻データ640が修正されると、針位置検出手段で時計表示用時刻データ640と同期している指針12の指示時刻も修正される。
[リューズ段数判定部]
リューズ段数判定部460は、回転検出部27における第三スイッチ274Aまたは第四スイッチ274Bからの引出検出信号に基づいて、リューズ14が引き出されたか否かを判定する。
リューズ14が引き出されていない状態では、第三スイッチ274A及び第四スイッチ274Bの双方がオフ状態となる。この場合では、リューズ段数判定部460は、リューズ14が引き出されていない(引出段数が「0」である)と判定する。また、リューズ14が1段引き出されると、第三スイッチ274Aがオン状態、第四スイッチ274Bがオフ状態となり、第三スイッチ274Aから制御装置40に引出検出信号が入力される。この場合、リューズ段数判定部460は、リューズ14の引出段数が「1」であると判定する。さらに、リューズ14が2段引き出されると、第三スイッチ274Aがオフ状態、第四スイッチ274Bがオン状態となり、第四スイッチ274Bから制御装置40に引出検出信号が入力される。この場合、リューズ段数判定部460は、リューズ14の引出段数が「2」であると判定する。
[リューズ回転操作判定部]
リューズ回転操作判定部470は、図4に示すように、信号受付部471、タイマー472、時間設定部473、信号判定部474を備えている。
信号受付部471は、回転検出部27から出力される検出信号を受け付けるとともに、第一スイッチ273Aがオン状態になったか、第二スイッチ273Bがオン状態になったかによって、リューズ14が回転操作された際の回転方向を判定する。具体的には、リューズ回転操作判定部470は、第一スイッチ273Aから検出信号の入力がある場合は、第一スイッチ273Aがオン状態であり、回転方向が右方向(第一方向)であると判定する。また、第二スイッチ273Bからの検出信号の入力により、第二スイッチ273Bがオン状態であり、回転方向が左方向(第二方向)であると判定する。
また、信号受付部471は、後述する時間設定部473により設定された入力無視時間がカウントされている最中に、回転検出部27から検出信号が入力された場合、当該検出信号を受け付けず、すなわち、入力された検出信号を無視する。
タイマー472は、第一タイマー472A及び第二タイマー472Bを備える。
第一タイマー472Aは、駆動モードが早回し修正モードでない場合に、1回目の検出信号(第一検出信号)の出力が検出された時点(制御装置40に検出信号が入力された時点)で、時間のカウントをスタートさせる。ここで、早回し修正モードとは、分針122及び時針123を通常の運針速度よりも速い早回し速度(時刻修正速度)で連続駆動させて、ユーザーが指定したタイミングで通常の運針速度に切り替えて時刻を修正する駆動モードである。
なお、本実施形態では、第一タイマー472Aの初期値は、予め設定された早回し判定用時間(例えば160ms)であり、当該早回し判定用時間からカウンタ値をカウントダウンさせる。そして、第一タイマー472Aは、第一検出信号の検出から、カウンタ値が0になるまでの間に、2回目の検出信号(第二検出信号)が検出された場合、カウントをストップさせる。これにより、残カウンタ値から、第一検出信号及び第二検出信号の検出間隔(信号出力間隔)が取得可能となる。この時、第一タイマー472Aは、カウンタ値をリセットする(初期値の160msに戻す)。
また、第一検出信号の検出から、第二検出信号が検出されないまま、早回し判定用時間が経過する(カウンタ値が0になる)と、カウントをストップさせ、カウンタ値をリセットする(初期値の160msに戻す)。
第二タイマー472Bは、第一検出信号が検出された後、早回し判定用時間が経過するまでの間に第二検出信号が検出された場合に、第二検出信号の検出タイミングから時間のカウントをスタートさせる。
なお、本実施形態では、第二タイマー472Bの初期値は、後述の時間設定部473により算出された入力無視時間であり、当該入力無視時間からカウンタ値をカウントダウンさせる。そして、第二タイマー472Bは、入力無視時間が経過し、カウンタ値が0になると、カウンタ値をリセットし、カウントを停止させる。
時間設定部473は、タイマー472により計測された第一検出信号及び第二検出信号の検出間隔に対して所定の比例係数を乗算した入力無視時間を設定する。
ここで、比例係数として、1.0より大きく、かつ、3.0以下である値が好ましく、本実施形態では、例えば1.5が採用されている。本発明では、第二検出信号が検出された後、時間設定部473により設定された入力無視時間が経過するまでの間、信号受付部471が検出信号を受け付けず、入力無視時間が経過した後に検出された検出信号を受け付ける。したがって、リューズ14が等速回転されて、ユーザーの意図しない3回目の検出信号が出力された場合に、比例係数を1.0以下とすると、当該検出信号が信号受付部471に受け付けられることになる。この場合、手動時刻修正部480により早回し修正モードが、ユーザーの意図しないタイミングで停止される場合がある。また、係数を3.0より大きくすると、入力無視時間が長くなり、ユーザーの意図したタイミングで早回し修正モードを終了できない場合がある。これに対して、上記のような係数を設定することで、時計の操作性を向上させることができる。
また、この係数は、検出信号を出力されるためのリューズ14の回転角度に基づいて設定されることが好ましい。本実施形態では、スイッチ車142の歯数によって、検出信号を出力するためのリューズ14の回転角度が変化する。したがって、歯数が多い場合では係数を小さく、歯数が少ない場合では、係数を大きくする。
例えば、リューズ14を360度回転させた際に3回の検出信号が出力される時計では、係数を1.8に設定し、リューズ14を360度回転させた際に4回の検出信号が出力される時計では、係数を1.2にする。この場合、リューズ14を360度回転させるために120ms要したとすると、前者では、検出信号の検出間隔が40msとなり、入力無視時間は72msと設定され、後者では、検出信号の検出間隔が30msとなり、入力無視時間は36msと設定される。つまり、検出間隔に応じて、入力無視時間を適切な値に設定することができる。
信号判定部474は、信号判定モードとして、初期モード、早回し判定モード、及び早回し停止判定モードのいずれかを設定し、各モードに対応した時刻修正指令を手動時刻修正部480に出力する。
リューズ14が2段階引き出され、手動時刻修正が開始された時点では、信号判定モードは初期モードに設定される。この初期モードは、第一タイマー472A及び第二タイマー472Bが停止している際の、信号の判定モードである。
早回し判定モードは、初期モードにおいて検出信号が検出され、第一タイマー472Aによる早回し判定用時間のカウントが開始された際に設定されるモードである。
早回し停止判定モードは、第二タイマー472Bによる入力無視時間のカウントが開始された際に設定されるモードである。
[手動時刻修正部]
手動時刻修正部480は、本発明の時刻修正部に相当し、リューズ段数判定部460により引出段数が「2」と判定された際に、リューズ回転操作判定部470の信号受付部471により受け付けられた検出信号に応じて、時分針モーター214を駆動させ、表示装置10に表示される指針12の指示時刻を修正する。この際、指針12と同期している内部時刻データ630及び時計表示用時刻データ640も同時に修正される。
ここで、手動時刻修正部480は、時刻修正の駆動モードとして、単修正モードと、早回し修正モードとを切り替える。
単修正モードでは、手動時刻修正部480は、信号判定部474から単修正指令を受けた場合に、時分針モーター214を制御して、分針122を正転方向または逆転方向に60秒(1分)分駆動させる。本実施形態では、分針122は、12パルスで6度(1分)駆動する。したがって、手動時刻修正部480は、信号判定部474から単修正指令を受けると時分針モーター214に12パルス分の駆動信号を出力する。この際、手動時刻修正部480は、通常の運針速度よりも速い駆動速度で分針122及び時針123を駆動させる。
早回し修正モードは、上述したように、分針122及び時針123を通常の運針速度よりも速い早回し速度で連続駆動させるモードであり、手動時刻修正部480は、信号判定部474から早回し指令を受けた場合に、時分針モーター214に連続駆動パルスを出力する。
この早回し修正モードでは、分針122及び時針123を正転方向に駆動させる場合、例えば64Hzの連続駆動パルスを時分針モーター214に出力し、逆転方向に駆動させる場合、例えば42Hzの連続駆動パルスを時分針モーター214に出力する。
[制御装置の動作]
図6は、本実施形態における手動時刻修正のフローチャートである。
図6に示すように、本実施形態における手動時刻修正では、まず、リューズ14の引出段数が「2」であるか否かを判定する(ステップS1)。つまり、リューズ段数判定部460は、第四スイッチ274Bがオン状態になったか否かを判定する。
ステップS1において、「No」と判定された場合は、待機状態となりステップS1に戻る。
ステップS1において、「Yes」と判定された場合は、手動時刻修正部480は、指針12の駆動を停止させる(ステップS2)。また、手動時刻修正部480は、秒針モーター213を制御し、秒針121を「0」位置に移動させる。
また、手動時刻修正部480は、駆動モードを単修正モードに設定し、信号判定部474は、信号判定モードを初期モードに設定する(ステップS3)。
この後、リューズ段数判定部460は、第四スイッチ274Bがオフ状態になったか否か、つまり、リューズ14の引出段数が変更されたか否か、つまり、リューズ14の引出段数が「0」または「1」に変更されたか否かを判定する(ステップS4)。ステップS4において、「Yes」と判定された場合、制御装置40は、駆動機構210の各ステップモーターを通常の運針速度で駆動させ(ステップS5)、手動時刻修正処理を終了する。
ステップS4で「No」と判定された場合、リューズ回転操作判定部470は、リューズ回転操作判定処理を実施する(ステップS6)。
(リューズ回転操作判定処理)
図7は、図6のステップS6におけるリューズ回転操作判定処理のフローチャートである。
このリューズ回転操作判定処理では、まず、信号判定部474は、信号判定モードが初期モードであるか否かを判定する(ステップS100)。
ステップS100で、「Yes」と判定された場合(初期モードである場合)、リューズ回転操作判定部470は、初期モードにおける信号判定処理を実施する(ステップS101)。
図8は、初期モードにおける信号判定処理を示すフローチャートである。
ステップS100において、信号判定モードが初期モードであると判定された場合、図8に示すように、まず、信号受付部471は、回転検出部27において第一スイッチ273Aがオン状態となったか否かを判定する(ステップS111)。つまり、信号受付部471は、電源電圧(VDD)の接点バネ272が第一スイッチ273Aに接触し、第一スイッチ273Aから制御装置40に電源電圧(VDD)に相当する検出信号が入力されたか否かを判定する。
このステップS111で「Yes」と判定された場合、信号受付部471は、入力された検出信号を第一検出信号として受け付け、かつ、その際のリューズ14の回転方向が、右方向であると判断する(ステップS112)。
一方、ステップS111において「No」と判定された場合、信号受付部471は、回転検出部27において第二スイッチ273Bがオン状態となったか否かを判定する(ステップS113)。
このステップS113で「Yes」と判定された場合、信号受付部471は、信号受付部471は、入力された検出信号を第一検出信号として受け付け、かつ、その際のリューズ14の回転方向が、左方向であると判断する(ステップS114)。
また、ステップS113で「No」と判定された場合、つまり、第一スイッチ273Aも第二スイッチ273Bもオン状態になっていないため、第一検出信号が検出されていないことを意味し、リューズ回転操作判定処理を抜ける。
ステップS112またはステップS114において、検出された第一検出信号に対して、リューズ14の回転方向が特定されると、信号判定部474は、信号判定モードを早回し判定モードに設定する(ステップS115)。
そして、第一タイマー472Aは、第一検出信号が検出されたタイミングで、第一タイマー472Aをリセットし(カウンタ値を早回し判定用時間(例えば160ms)にセットし)、カウントダウンを開始する(ステップS116)。
図7に戻り、ステップS100において「No」と判定された場合、信号判定部474は、信号判定モードが早回し判定モードであるか否かを判定する(ステップS102)。
このステップS102において「Yes」と判定された場合(早回し判定モードである場合)、リューズ回転操作判定部470は、早回し判定モードにおける信号判定処理を実施する(ステップS103)。
図9は、早回し判定モードにおける信号判定処理を示すフローチャートである。
ステップS102で「Yes」と判定されると、図9に示すように、まず、信号受付部471は、第一タイマー472Aによりカウントされている早回し判定用時間がタイムアウトしたか否か、つまり第一タイマー472Aにおけるカウンタ値が「0」になったか否かを判定する(ステップS121)。
このステップS121において「Yes」と判定された場合、信号判定部474は、第一検出信号に対するリューズの回転方向が右方向であるか否かを判定する(ステップS122)。
ステップS122において「Yes」と判定された場合、信号判定部474は、正転方向への単修正指令を手動時刻修正部480に出力する(ステップS123)。
また、ステップS122において「No」と判定された場合、信号判定部474は、逆転方向への単修正指令を手動時刻修正部480に出力する(ステップS124)。
そして、ステップS123またはステップS124の後、信号判定部474は、信号判定モードを初期モードに設定し(ステップS125)、リューズ回転操作判定処理を抜ける。
一方、ステップS121で「No」と判定された場合は、信号受付部471は、回転検出部27において第一スイッチ273Aがオン状態となったか否かを判定する(ステップS126)。
このステップS126で「Yes」と判定された場合、信号受付部471は、入力された検出信号を第二検出信号として受け付け、かつ、その際のリューズ14の回転方向が、右方向であると判断する。
この場合、信号判定部474は、さらに、初期モードにおいて信号受付部471にて受け付けられた第一検出信号の回転方向が右方向であるか否かを判定する(ステップS127)。つまり、第一検出信号及び第二検出信号の双方が、リューズ14が右方向に回転されることで出力された検出信号であるか否かを判定する。
このステップS127において、「Yes」と判定された場合、信号判定部474は、正転方向への早回し指令を手動時刻修正部480に出力する(ステップS128)。
一方、ステップS127において、「No」と判定された場合は、信号受付部471は、入力された第二検出信号を第一検出信号として受け付け、図8のステップS112に移行する。すなわち、第一検出信号に対するリューズ14の回転方向が左方向であり、第二検出信号の回転方向が右方向である場合、信号受付部471は、第一検出信号を破棄して、第二検出信号を新たな第一検出信号とし、当該新たな第一検出信号に対するリューズ14の回転方向を右方向と判定する。この場合、ステップS116において、第一タイマー472Aのカウンタ値をリセットして(早回し判定用時間に戻して)、カウントダウンを再スタートさせる。
また、ステップS126で「No」と判定された場合は、信号受付部471は、回転検出部27において第二スイッチ273Bがオン状態となったか否かを判定する(ステップS129)。
このステップS129で「No」と判定された場合、第一スイッチ273Aも第二スイッチ273Bもオン状態になっていないため、第二検出信号が検出されていないことを意味し、リューズ回転操作判定処理を抜ける。
一方、ステップS129で「Yes」と判定された場合、信号受付部471は、入力された検出信号を第二検出信号として受け付け、かつ、その際のリューズ14の回転方向が左方向であると判断する。
この後、信号判定部474は、初期モードで受け付けた第一検出信号の回転方向が左方向であるか否かを判定する(ステップS130)。つまり、第一検出信号及び第二検出信号の双方が、リューズ14が左方向に回転されることで出力された検出信号であるか否かを判定する。
このステップS130において、「Yes」と判定された場合、信号判定部474は、逆転方向への早回し指令を手動時刻修正部480に出力する(ステップS131)。
また、ステップS130で「No」と判定された場合、信号受付部471は、入力された検出信号を第一検出信号とし、ステップS114に移行する。すなわち、第一検出信号に対するリューズ14の回転方向が右方向であり、第二検出信号の回転方向が左方向である場合、信号受付部471は、第一検出信号を破棄して、第二検出信号を新たな第一検出信号とし、当該新たな第一検出信号に対するリューズ14の回転方向を左方向と判定する。この場合、ステップS116において、第一タイマー472Aのカウンタ値をリセットして(早回し判定用時間に戻して)、カウントダウンを再スタートさせる。
そして、リューズ回転操作判定部470は、ステップS128またはステップS131の後、第一タイマー472Aのカウントをストップさせる(ステップS132)。
また、時間設定部473は、ステップS132で第一タイマー472Aのカウントをストップさせた際のカウンタ値を読み込み、入力無視時間を算出する(ステップS133)。
具体的には、時間設定部473は、下記式(1)に基づいて入力無視時間を設定する。
入力無視時間=入力間隔×所定係数 …(1)
すなわち、時間設定部473は、早回し判定用時間の設定値(例えば160ms)から、ステップS132で第一タイマー472Aを停止した際の残タイマカウンタ値に対応する時間を引き、第一検出信号の検出(出力)タイミングと、第二検出信号の検出(出力)タイミングとの検出間隔(入力間隔)を算出する。そして、この検出間隔に対して予め設定された所定係数(本実施形態では、1.5)を掛けた値を入力無視時間とする。
例えば、第一タイマー472Aが10ms経過毎にタイマカウンタ値を「1」ダウンカウントさせる場合、初期値として「16」が設定される。そして、例えばステップS132で第一タイマー472Aが停止された際の残タイマカウンタ値が10となった場合、時間設定部473は、(160ms−10×10ms)×1.5=90msとして入力無視時間を算出する。
この後、第二タイマー472Bは、入力無視時間のカウントをスタートさせる(ステップS134)。つまり、第二タイマー472Bは、ステップS133で設定された入力無視時間をカウンタ値に設定し、カウントダウンをスタートする。
また、信号判定部474は、信号判定モードを早回し停止判定モードに設定する(ステップS135)。
この後、リューズ回転操作判定処理を抜ける。
図7に戻り、ステップS102において「No」と判定された場合、信号判定モードが早回し停止判定モードであることを意味する。
この場合、リューズ回転操作判定部470は、早回し停止判定モードにおける信号判定処理を実施する(ステップS104)。
図10は、早回し停止判定モードにおける信号判定処理を示すフローチャートである。
図10に示すように、早回し停止判定モードでは、信号受付部471は、第二タイマー472Bによりカウントされる入力無視時間がタイムアウトしたか否かを判定する(ステップS141)。つまり、第二タイマー472Bのカウンタ値が「0」になったか否かを判定する。
ステップS141において「Yes」と判定された場合、信号受付部471は、第一スイッチ273A及び第二スイッチ273Bのいずれかがオン状態になったか否かを判定する(ステップS142)。つまり、信号受付部471は、回転検出部27からの検出信号の入力があった否かを判定し、入力がある場合、当該検出信号を受け付ける。
ステップS142において「No」と判定された場合は、リューズ回転操作判定処理を抜ける。
一方、ステップS142において「Yes」と判定された場合は、信号判定部474は、手動時刻修正部480に指針停止指令を出力する(ステップS143)。
また、ステップS143の後、信号判定部474は、信号判定モードを初期モードに設定し(ステップS144)、リューズ回転操作判定処理を抜ける。
一方、ステップS141において「No」と判定された場合、信号受付部471は、回転検出部27から検出信号が入力されても、ステップS142のような判定処理を実施しない。すなわち、信号受付部471は、回転検出部27から検出信号が入力されても、当該検出信号を受け付けずに無視し、リューズ回転操作判定処理を抜ける。
図6に戻り、以上のような、ステップS6のリューズ回転操作判定処理の後、手動時刻修正部480は、駆動モードが単修正モードであるか否かを判定する(ステップS7)。
ステップS7において、「Yes」と判定された場合、手動時刻修正部480は、ステップS6において信号判定部474から単修正指令が入力されたか否かを判定する(ステップS8)。
ステップS8において「Yes」と判定された場合、単修正指令が正転方向に対する指令であるか否かを判定する(ステップS9)。ステップS9において「Yes」と判定された場合、手動時刻修正部480は、12パルスの駆動パルスを時分針モーター214に出力し、分針122を6度、正転方向に駆動させる(ステップS10)。
一方、ステップS9において、「No」と判定された場合、手動時刻修正部480は、12パルスの駆動パルスを時分針モーター214に出力し、分針122を逆転方向に6度駆動させる(ステップS11)。
この後、手動時刻修正部480は、ステップS4の処理に戻る。
一方、ステップS8において「No」と判定された場合、手動時刻修正部480は、ステップS6において信号判定部474から早回し指令が入力されたか否かを判定する(ステップS12)。
ステップS12において「No」と判定された場合、ステップS4の処理に戻る。
一方、ステップS12において、「Yes」と判定された場合、当該早回し指令が正転方向に対する早回し指令であるか否かを判定する(ステップS13)。ステップS13において「Yes」と判定された場合、手動時刻修正部480は、64Hzの連続駆動パルスを時分針モーター214に出力し、分針122及び時針123を正転方向に早回し駆動させる(ステップS14)。
一方、ステップS13において、「No」と判定された場合、手動時刻修正部480は、42Hzの連続駆動パルスを時分針モーター214に出力し、分針122及び時針123を逆転方向に早回し駆動させる(ステップS15)。
この後、手動時刻修正部480は、駆動モードを早回し修正モードに設定し(ステップS16)、ステップS4の処理に戻る。
また、ステップS7において「No」と判定された場合(駆動モードが早回し修正モードである場合)、手動時刻修正部480は、ステップS6において信号判定部474から指針停止指令が出力されているか否かを判定する(ステップS17)。
ステップS17において「No」と判定された場合は、ステップS4の処理に戻り、早回し修正による時刻修正を継続する。
一方、ステップS7において「Yes」と判定された場合、連続駆動パルスにより駆動されている時分針モーター214の駆動を停止させる(ステップS18)。この後、手動時刻修正部480は、駆動モードを単修正モードに設定し(ステップS19)、ステップS4の処理に戻る。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態では、早回し判定用時間内にリューズ14が回転操作され、信号受付部471により、回転検出部27から連続する2回の検出信号(第一検出信号及び第二検出信号)が入力されると、手動時刻修正部480は、時分針モーター214に出力し、分針122及び時針123を正転方向または逆転方向に早回し駆動させる。この際、第一タイマー472Aにより第一検出信号及び第二検出信号の検出間隔(入力間隔)が計測され、時間設定部473は、計測された検出間隔に応じて入力無視時間を設定する。そして、信号受付部471は、回転検出部27から第二検出信号が出力された後、この入力無視期間の間に回転検出部27から3回目以降の検出信号が入力された場合、当該検出信号を受け付けず無視する。一方、信号受付部471は、入力無視時間経過後に検出信号が入力された場合は、当該検出信号を受け付け、手動時刻修正部480は、早回し駆動を停止させる。
このため、第一検出信号及び第二検出信号の検出間隔に応じて、入力無視時間が増減する。つまり、ユーザーがリューズ14を操作する際に、その回転速度を変化させることで、入力無視時間を変化させることができ、時計操作性を向上できる。例えば、早回し駆動を開始した後、すぐに当該早回し駆動を停止させたい場合では、リューズ14の回転速度を速めることで入力無視時間を短縮でき、ユーザーの意図したタイミングで早回し駆動を停止させることができる。
また、時計の種類によっては、リューズ14の形状やサイズ等が変化し、さらに、ユーザーの個人差、リューズ14の回転方向によってもリューズ14の操作速度が異なるが、本実施形態では、リューズ14の回転速度に対応した検出信号の検出間隔によって最適な入力無視時間を設定することができるので、リューズ14の形状やサイズ、ユーザー個人差による影響を除外でき、各ユーザーにとって最適な入力無視時間を設定することができる。
本実施形態では、時間設定部473は、第一検出信号及び第二検出信号の検出間隔に対して所定の係数を掛けた入力無視時間を設定している。したがって、検出信号の出力タイミングから容易に入力無視時間を算出することができ、構成及び処理の簡略化を図れる。
本実施形態では、係数が1.0より大きく、3.0以下の値に設定されている。したがって、ユーザーが、早回し駆動により時刻を修正するべく、リューズ14を等速で回転させた際に、意図せず連続した3回の検出信号が出力された場合でも、3回目の検出信号が入力無視時間に検出されることになり、ユーザーの意図しないタイミングでの早回し駆動が停止される不都合を回避できる。また、過剰に長い入力無視時間が設定されないため、時計操作性の低下を抑制できる。
本実施形態では、係数として、回転検出部27により検出信号が出力されるリューズ14の回転角度に応じて設定されている。つまり、スイッチ車142の歯数に応じて、歯数が多い場合には、係数を小さく、歯数が小さい場合には、係数が大きくなるように、適宜係数が設定されている。したがって、リューズ14の構造、回転検出部27によるリューズ14の回転検出仕様等によって、検出間隔が変化する場合でも、当該検出間隔に対する最適な係数を設定することができ、最適な入力無視時間の算出ができる。
本実施形態では、信号受付部471は、第一スイッチ273A及び第二スイッチ273Bのオンオフ状態に基づいて、リューズ14の回転方向を検出可能であり、信号判定部474は、リューズ14の回転方向が同一であり、早回し判定用時間内に2回の検出信号が出力された場合に早回し指令を出力する。したがって、リューズ14の回転方向によって、時刻修正方向を、正転方向及び逆転方向のいずれかに設定することができ、時刻の早送り修正及び巻き戻し修正の双方を実施することができる。
[実施形態の変形]
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上記実施形態では、リューズ14の回転操作に応じて、表示装置10で表示される時刻を早回し駆動させて修正する例を示したが、これに限定されない。例えば、ベゼル18にタイムゾーンを選択するための地点情報が設けられ、入力装置70の操作により、指針(例えば秒針121)を移動させてタイムゾーンを選択可能な構成としてもよい。この場合、リューズ14を駆動させて、所定の早回し判定用時間内で2回の検出信号が検出された際に、タイムゾーンを選択する指針を早回し駆動させる処理をする。この際、時間設定部473は、2回の検出信号の検出間隔に対して比例係数を掛けた入力無視時間を算出する。
上記実施形態では、ステップモーターを制御し、指針を駆動させることで時刻を表示する電子時計を例示したが、例えば液晶ディスプレイ等の表示装置に時刻をデジタル表示させる構成としてもよい。
上記実施形態では、回転検出部27として、スイッチ車142により移動体271及び接点バネ272を移動させ、接点バネ272とスイッチ273A,273Bを接触させることで検出信号を制御装置40に出力したが、これに限定されない。回転検出部としては、例えば、光センサー等によってリューズ14の回転や回転量を検出し検出信号を出力する構成などとしてもよい。
上記実施形態では、時間設定部473は、検出間隔に比例した時間を設定したが、これに限定されない。例えば、検出間隔が0〜t1である場合は、係数K1を適用し、t1〜t2である場合は係数K2を適用する等、検出間隔に応じて係数を変化させてもよい。また、検出間隔に応じて係数を0に近付ける等、1次遅れ曲線に従って入力無視時間を設定してもよい。
上記実施形態では、早回し判定用時間内に2回の検出信号が出力された際に、リューズ14の回転方向が同一であれば、早回し指令を出力して、指針12を早回し駆動させる構成を例示したが、これに限定されない。例えば正転方向への時刻修正のみが可能な電子時計では、リューズ14の回転方向によらず、早回し時間内に2回の検出信号が出力されれば、早回し指令を出力して早回しによる時刻修正を実施する構成としてもよい。
上記実施形態では、第一タイマー472Aは、早回し判定用時間からカウンタ値をカウントダウンさせる例を示したが、例えば、カウンタ値を「0」からカウントアップさせ、早回し判定用時間(160ms)になったか否かを判定してもよい。第二タイマー472Bにおいても同様であり、カウンタ値を「0」からカウントアップさせてもよい。
また、第一タイマー472A及び第二タイマー472Bを備える構成としたが、1つのタイマーのみにより早回し判定用時間のカウント及び入力無視時間のカウントを実施してもよい。この場合、第一検出信号が入力された時点でタイマーのカウントをスタートさせ、第二検出信号が入力されたタイミングでストップし、入力無視時間が算出されると、タイマーのカウンタ値をリセットした上で入力無視時間のカウントをスタートさせる。
上記実施形態では、入力無視時間を算出するための係数として、1.0より大きく、3.0以下となる値と用いたが、これに限定されない。例えば、係数として、3.0よりも大きい係数を設定してもよい。また、係数として1.0以下となる値を用いてもよいが、この場合、入力無視時間が短く、意図しない検出信号が受け付けられる可能性が高くなる。
さらに、上記実施形態では、操作部材であるリューズ14を回転させた際に、検出信号が出力される角度(第一角度)に応じて係数を設定する例を示し、第一角度が小さい(上記実施形態では、スイッチ車142の歯数が多い)場合に係数を小さくし、第一角度が大きい(スイッチ車142の歯数が少ない)場合に係数を大きくする例を示したが、これに限定されない。例えば、第一角度(スイッチ車142の歯数)に限らず、係数を一定にしてもよく、第一角度が大きい場合に係数を小さくし、第一角度が小さい場合に係数を大きくしてもよい。
また、上記実施形態では、初期モードにおいて、所定時間内に2回の検出信号が検出された場合に、駆動モードを早回し修正モードに設定し、信号判定モードを早回し停止判定モードに設定した。これに対して、例えば所定時間内に、検出信号が3回検出された場合に駆動モードを早回し修正モードに設定し、信号判定モードを早回し停止判定モードに設定してもよい。この場合、例えば、連続して入力される3回の検出信号のうち、2回目の検出信号を本発明の第1の検出信号(第一検出信号)とし、3回目の検出信号を本発明の第2の検出信号(第二検出信号)として、これらの検出信号が受け付けられた時間間隔を計測して入力無視時間を設定すればよい。
上記実施形態では、本発明の操作部材としてリューズ14を例示したが、これに限定されない。例えば、ベゼルが回転可能に設けられ、当該ベゼルが本発明の操作部材を構成してもよい。この場合、回転検出部は、ベゼルの回転を検出して検出信号を出力し、間隔計測部は、所定時間内に第1の検出信号及び第2の検出信号が出力された場合に、その検出信号が出力された時間間隔を計測し、時間設定部は、この時間間隔に応じて入力無視時間を算出する。そして、信号受付部は、第2の検出信号が出力されてから、この算出された入力無視時間の間、検出信号を受け付けず、無視する。このような構成でも、上記実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
1…電子時計、10…表示装置、12…指針、14…リューズ(操作部材)、141…巻真、142…スイッチ車、143…歯、210…駆動機構、213…秒針モーター、214…時分針モーター、271…移動体、272…接点バネ、273A…第一スイッチ、273B…第二スイッチ、40…制御装置、460…リューズ段数判定部、470…リューズ回転操作判定部、471…信号受付部、472…タイマー、472A…第一タイマー(間隔計測部)、472B…第二タイマー、473…時間設定部、474…信号判定部、480…手動時刻修正部。

Claims (4)

  1. 回転操作が可能な操作部材と、
    前記操作部材の回転に応じて検出信号を出力する回転検出部と、
    前記検出信号を受け付ける信号受付部と、
    前記信号受付部が第1の検出信号を受け付けた時と、前記第1の検出信号とは異なる第2の検出信号を受け付けた時との時間間隔を計測する間隔計測部と、
    前記時間間隔が所定時間内である場合に、前記時間間隔に応じた入力無視時間を設定する時間設定部と、を備え、
    前記信号受付部は、
    前記第2の検出信号を受け付けた後、前記入力無視時間内に前記回転検出部から前記検出信号が出力された場合、当該検出信号を受け付けず、
    前記入力無視時間経過後に前記検出信号が出力された場合、当該検出信号を受け付ける
    ことを特徴とする電子時計。
  2. 請求項1に記載の電子時計において、
    前記入力無視時間は、前記時間間隔に対して所定の係数を乗算した時間である
    ことを特徴とする電子時計。
  3. 請求項2に記載の電子時計において、
    前記係数は、1.0より大きい
    ことを特徴とする電子時計。
  4. 請求項2または請求項3に記載の電子時計において、
    前記回転検出部は、前記操作部材が第一角度回転される毎に前記検出信号を出力し、
    前記係数は、前記第一角度に応じて設定される
    ことを特徴とする電子時計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019066491A (ja) * 2018-12-20 2019-04-25 セイコーエプソン株式会社 電子機器および電子機器の制御方法
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