JP2011112580A - 針位置検出装置および電子時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】 指針が位置ズレしている場合に、何れの指針がどの程度ずれているのか容易に判定することのできる針位置検出装置、ならびに、この針位置検出装置を備えた電子時計を提供する。
【解決手段】 分針と連動して回転する分針車と、時針と連動して回転する時針車に、複数ステップ分の回転範囲にわたる径を有する透過孔(25h、26h、26j)を形成する。また、これら透過孔(25h、26h、26j)の重なり部分を透過した光の光量重心Uを計測する光位置センサ(32a)を設ける。そして、測定された光量重心Uに基づいて、分針と時針に位置ズレが生じているか否か、生じていれば何ステップ位置ズレしているかを判定する。
【選択図】 図8

Description

この発明は、指針の位置を検出する針位置検出装置および電子時計に関する。
従来、指針と連動して回転する複数の歯車に透過孔をそれぞれ設け、これら複数の歯車の透過孔が所定の検出位置で重なり合った状態にあるか否かをフォトインタラプタ等により検出することで、複数の指針が規定位置にあるか否かを検出する針位置検出の技術が知られている(例えば特許文献1,2)。
特開2000−162336号公報 特開2009−85674号公報
上記従来の針位置検出の技術では、複数の歯車に設けられた透過孔が検出位置で重なり合っているか否かを検出するだけのものであった。それゆえ、指針の位置がずれていて透過孔の重なりが検出されなかった場合、そのままでは何れの指針がどの程度ずれているのか判定することが出来なかった。
そのため、指針の位置ズレが発生していて透過孔の重なりが検出されなかった場合には、複数の歯車を様々なパターンで回転させながら透過孔の検出処理を何回も実行して、複数の透過孔が検出位置で重なり合った状態、すなわち、指針が規定位置に戻った状態を捜し出す必要があった。
さらに、複数の指針がそれぞれ独立して駆動される構成である場合、透過孔の形成された複数の歯車も互いに独立して回転駆動されるため、複数の歯車が互いに関連せずに位置ズレする可能性が生じる。そのため、指針を規定位置に戻す状態を捜し出すには、複雑なパターンで複数の歯車を回転させながら透過孔の検出処理を何回も実行する必要があった。
この発明の目的は、指針が位置ズレしている場合に、何れの指針がどの程度ずれているのか容易に判定することのできる針位置検出装置、ならびに、この針位置検出装置を備えた電子時計を提供することにある。
請求項1記載の発明は、上記目的を達成するため、
第1の指針と連動して回転する第1回転体と、
第2の指針と連動して回転するとともに前記第1回転体と独立して回転可能な第2回転体と、
前記第1回転体に形成されて光の照射により識別可能な第1被検出部と、
前記第2回転体のうち前記第1被検出部と部分的に重なることのある部位に形成されて光の照射により識別可能で且つ前記第1被検出部と異なる径を有する第2被検出部と、
所定の検出位置で前記第1被検出部と前記第2被検出部との重なり部分へ照射された光を受光するとともに、前記第1回転体および前記第2回転体の回転に伴って位置や形状が変化する前記重なり部分の変化を識別可能に当該重なり部分へ照射された光を検出する光検出手段と、
を備えたことを特徴とする針位置検出装置である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の針位置検出装置において、
前記光検出手段は、光スポットの光量重心の位置を検出する光位置センサであることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の針位置検出装置において、
前記光検出手段は、マトリックス状に設けられた複数の受光セルで光をそれぞれ検出する撮像センサであることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の針位置検出装置において、
前記第1被検出部は、前記第1の指針の複数ステップ分の移動に対応する前記第1回転体の回転角度におよぶ径を有し、
前記第1被検出部と前記第2被検出部とは、両者が重なる際に互いに一部のみが重なるように互いの中心位置をずらした配置で形成されていることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の針位置検出装置において、
前記第1回転体および前記第2回転体の各々の回転位置の組み合わせと、各組み合わせのときに得られる前記光検出手段の検出出力に基づくデータとが対応づけられた対応データを記録する対応データ記録部と、
前記光検出手段の検出出力と前記対応データとを比較して前記第1回転体および前記第2回転体の各回転位置を判定する判定手段と、
を備えたことを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項1記載の針位置検出装置において、
前記第1の指針および前記第2の指針が規定位置にあると仮定される状態で前記光検出手段による光の検出を実行させる光検出制御手段と、
前記光検出手段の検出により前記第1の指針および前記第2の指針が規定位置にないと判定された場合に前記光検出手段の検出結果から前記第1の指針および前記第2の指針の位置ズレ量を判定してこの位置ズレを修正する位置修正制御手段と、
を備えていることを特徴としている。
請求項7記載の発明は、請求項1記載の針位置検出装置において、
前記第1の指針は分針、前記第2の指針は時針であり、
前記第1回転体は前記分針が固定された分針歯車、前記第2回転体は前記時針が固定されて前記分針歯車と同一の回転軸を中心に回転する時針歯車であり、
前記第1被検出部は、前記分針の12ステップ分の回転角度範囲におよぶ径を有する透過孔であり、
前記第2被検出部は、前記第1被検出部より大きな径を有し、前記第1被検出部と中心位置が重ならない前記時針歯車の半径位置に形成された透過孔であることを特徴としている。
請求項8記載の発明は、請求項1記載の針位置検出装置において、
前記第2被検出部は前記時針歯車に複数個形成され、
当該複数の第2被検出部は、
前記第1被検出部が形成される半径位置より前記時針歯車の外周寄りに位置をずらして当該時針歯車の1時間分の角度間隔で配置された11個と、
前記第1被検出部が形成される半径位置より前記時針歯車の中心よりに位置をずらして当該時針歯車の残りの角度範囲に配置された1個と、
から構成されることを特徴としている。
請求項9記載の発明は、請求項1記載の針位置検出装置において、
前記光検出手段の逆側から前記第1回転体および前記第2回転体を間に挟んで光を照射する発光部を備え、
前記光検出手段は、前記発光部から照射され前記第1被検出部および前記第2被検出部を透過した光を検出することを特徴としている。
請求項10記載の発明は、
請求項1〜9の何れか1項に記載の針位置検出装置を備えていることを特徴とする電子時計である。
本発明に従うと、第1被検出部と第2被検出部とが異なる径を有し、光検出手段が第1被検出部と第2被検出部との重なり部分の状態変化を識別可能に当該重なり部分の透過光を検出するので、第1の指針や第2の指針に位置ズレが生じている場合に、何れの指針がどの程度ずれているのか容易に判定できるという効果がある。
本発明の第1実施形態の電子時計の全体構成を示すブロック図である。 複数の指針と針位置検出に関わる機構とを示した断面図である。 分針車を示す平面図である。 時針車を示す平面図である。 秒針車を示す平面図である。 第1対応データテーブルの内容を表わした図表である。 第2対応データテーブルの内容を表わした図表である。 分針車の透過孔と時針車の透過孔との重なり部分の検出例を説明する図である。 CPUにより実行される針位置検出処理の制御手順を示すフローチャートである。 図9のステップS2で実行される光位置検出処理の制御手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態の電子時計の全体構成を示すブロック図である。 第2実施形態の透過光の測定方法を説明する図である。 第2実施形態の光位置検出処理の制御手順を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態の電子時計の全体構成を示すブロック図である。 第1対応画像データテーブルの内容を表わした図表である。 第2対応画像データテーブルの内容を表わした図表である。 第3実施形態の光位置検出処理の制御手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1には、本発明の第1実施形態の電子時計の全体構成を示すブロック図を、図2には、複数の指針と針位置検出に関わる機構とを表わした断面図を示す。
この実施形態の電子時計1は、秒針2、分針3および時針4(図2参照)を電気的な駆動により回転させて時刻を表示するアナログ表示部を有し、例えば腕時計の本体となるものである。
この電子時計1は、図1に示すように、時計の全体的な制御を行うCPU(中央演算処理装置)10と、指針(秒針、分針、時針)2〜4を駆動するためのムーブメント30と、針位置検出のために光を照射する発光部(例えば発光ダイオード)31と、針位置検出のために光を検出する光検出手段としての光位置センサ32と、CPU10に作業用のメモリ領域を提供するRAM(Random Access Memory)37と、CPU10が実行する制御プログラムや制御データが格納されたROM(Read Only Memory)36と、制御データが格納されるEEPROM(電気的消去型Programmable ROM)35と、各部に動作電圧を供給する電源部40と、時刻修正用に標準電波を受信するアンテナ41および検波回路42と、CPU10に所定周波数の信号を供給するための発振回路38および分周回路39と、暗闇でアナログ表示部を照らすための照明部43および照明駆動回路44と、アラーム出力を行うスピーカー45およびブザー回路46等を備えている。
ムーブメント30には、秒針2を駆動する第1モータ51と、分針3を駆動する第2モータ52と、時針4を駆動する第3モータ53とが設けられている。これら第1〜第3モータ51〜53はそれぞれステッピングモータである。また、ムーブメント30には、第1〜第3モータ51〜53の回転運動を各指針2〜4まで伝達する輪列機構20が設けられている。輪列機構20には、図2に示すように、秒針軸24aを介して秒針2が固着された秒針車24と、分針軸25aを介して分針3が固着された第1回転体としての分針車(分針歯車)25と、時針軸26aを介して時針4が固着された第2回転体としての時針車(時針歯車)26とが含まれる。これら3つの歯車は、それぞれ同一の回転軸を中心に、第1〜第3モータ51〜53の駆動力によって、それぞれ独立的に回転駆動されるようになっている。
この実施形態では、分針車25、時針車26、発光部31、光位置センサ32、CPU10、EEPROM35、ROM36、RAM37、第2モータ52、および、第3モータ53により針位置検出装置が構成される。
発光部31と光位置センサ32は、図2に示すように、分針車25、時針車26、秒針車24を間に挟んで(秒針車24は間に挟まれなくても良い)、互いに対向した配置で電子時計1のハウジングの枠部に固定されている。特に制限されるものではないが、発光部31と光位置センサ32は、文字板上の3時に対応する位置に配置されている。
光位置センサ(PSD:Position Sensitive Detector)32は、照射された光スポットの光量の重心位置を求めることのできるセンサである。光位置センサ32は、例えば、光量に応じた電圧を発生する膜材料を一様に塗布した一定の面積の受光面32a(図8参照)を有し、この受光面32aに光スポットがあたると、膜材料が光量に応じた電圧を発生させるとともに、スポット位置から離れた点の電位は膜材料の抵抗によりそれぞれ低下するので、膜材料の両端に発生する電圧の比から光スポットの光量重心の位置を求めることができる。この実施形態の光位置センサ32は、X方向の両端電圧の比とY方向の両端電圧の比とを計測して、これらの計測値をCPU10に出力することで、X方向とY方向の2次元の光量重心を計測することができるようになっている。
図3〜図5には、分針車25、時針車26、秒針車24の平面図をそれぞれ示す。
分針車25は、第2モータ52の360ステップの回転により一回転する歯車であり、図3に示すように、一部の角度範囲に第1被検出部として光を透過する透過孔25hが1個設けられている。透過孔25hは、12ステップ分の回転角度範囲(すなわち分針車25の中心角が12°の範囲)におよぶ径を有している。特に制限されるものではないが、分針車25は、分針3が文字板の55分位置に来たときに、透過孔25hの中央が3時位置(光位置センサ32の検出位置)に重なるように配置されている。
時針車26は、第3モータ53の360ステップの回転により一回転する歯車であり、図4に示すように、所定の半径位置に30°間隔で第2被検出部として12個の透過孔26h,26jが設けられている。11個の透過孔26hは、分針車25の透過孔25hより時針車26の外周寄りの半径位置にそれぞれ形成され、透過孔25hと重なる際には互いに一部のみが重なるようになっている。また、1個の透過孔26jは、分針車25の透過孔25hより中央寄りの半径位置に形成され、透過孔25hと重なる際には互いに一部のみが重なるようになっている。これら透過孔26h,26jは、互いに同一の径で、且つ、分針車25の透過孔25hより大きな径に形成されている。
特に制限されるものではないが、時針車26は、時針4が0時55分、1時55分、・・・10時55分の各位置に来たときに、外周寄りの11個の透過孔26hの中心が、3時位置(光位置センサ32の検出位置)に重なるように配置されている。また、時針4が11時55分の位置に来たときに、中央寄りの1個の透過孔26jの中心が3時位置に重なるように配置されている。
秒針車24は、第1モータ51の60ステップの回転により一回転する歯車であり、図5に示すように、針位置検出の際に発光部31の光を遮断しないように一定の範囲に長孔24hが設けられている。長孔24hは、秒針2が文字板の0秒位置にあるときに文字板の0時から6時にわたる角度範囲で、且つ、分針車25の透過孔25hを遮ることのない大きさに形成されている。なお、長孔24hは、針位置検出の際に発光部31の光を遮断しないようにすることができれば、どのようなパターンで形成されても良い。
図1のROM36には、分周回路39から送られる信号をカウントしながら適宜なタイミングで第1〜第3モータ51〜53を駆動することで、指針2〜4を運針させて時刻を表示する時刻計時処理のプログラムや、所定条件の成立により分針3と時針4の位置ズレが生じていないか確認し位置ズレがあれば修正する針位置検出処理のプログラムなどが格納されている。CPU10と針位置検出処理のプログラムとにより光検出制御手段と位置修正制御手段が構成される。
EEPROM35には、針位置検出処理で分針3と時針4の位置ズレを判定する際に使用される、対応データ記録部としての第1対応データテーブル35aおよび第2対応データテーブル35bとが生成されている。
図6と図7には、第1対応データテーブルと第2対応データテーブルの内容をそれぞれ表わした図表を示す。図8には、分針車25の透過孔25hと時針車26の透過孔26h,26jとの重なり部分の検出例を説明する図を示す。
光位置センサ32の受光面32aには、図8(a)〜(d)に示すように、分針車25の透過孔25hと、時針車26の透過孔26h,26jとが検出範囲で重なった状態で発光部31が駆動することで、これらの重なり部分を透過した光が照射されることになる。そして、この重なり部分の透過光の光量重心を表わす計測値が光位置センサ32からCPU10へ出力される。
具体的には、分針3と時針4とが11時台を除く毎時55分を指しているときには、図8(a)に示すように、受光面32aの検出範囲で透過孔25h,26hが重なって、この重なり部分の透過光が受光面32aに照射される。光位置センサ32は、このときの透過光の光量重心Uを表わす光位置センサ32の出力がX方向“0”、Y方向“0”となるようにオフセット設定される。
また、分針3と時針4とが11時55分を指しているときには、図8(b)に示すように、受光面32aに対向した位置で透過孔25h,26jが重なって、この重なり部分の透過光が受光面32aに照射される。この透過光の光量重心Uを表わす光位置センサ32の出力をX方向“K”、Y方向“0”とする。
また、図8(a)の状態から時針4が数ステップずれた位置にあるときには、図8(c)に示すように、受光面32aの検出範囲で透過孔25h,26hの重なりがずれて、この重なり部分の透過光の光量重心UはXY方向に変位する。そのため、光位置センサ32の出力もそれに従って変化した値となる。
また、図8(a)の状態から分針3が数ステップずれた位置にあるときには、図8(d)に示すように、受光面32aの検出範囲で透過孔25h,26hの重なりがずれて、この重なり部分の透過光の光量重心UはXY方向に変位する。そのため、光位置センサ32の出力もそれに従って変化した値となる。
さらに、図8(a)の状態から分針3と時針4との両方がそれぞれ数ステップずれた位置にあるときには、透過孔25h,26hがそれぞれ異なる径であることにより、透過孔25h,26hの重なり部分は分針3と時針4のズレ数に応じてその位置や形状が変化する。そして、この重なり部分の透過光の光量重心Uもそれぞれ異なる座標値となって、それが光位置センサ32の出力に表れる。
同様に、図8(b)の状態から分針3や時針4が数ステップずれた場合も、透過孔25h,26jがそれぞれ異なる径であることにより、透過孔25h,26jの重なり部分の位置や形状は分針3や時針4のズレ数に応じて変化する。そのため、この重なり部分の透過光の光量重心Uもそれぞれ異なる座標値となって、それが光位置センサ32の出力に現れる。
第1対応データテーブル35aは、図6に示すように、図8(a)の状態を基準として、分針3と時針4が基準状態から±6ステップの範囲でそれぞれ位置ズレしたときに得られる光位置センサ32の出力値(x,y)が、それぞれ位置ズレのステップ数と対応づけられて登録されたものである。
第2対応データテーブル35bは、図7に示すように、図8(b)の状態を基準として、分針3と時針4が基準状態から±6ステップの範囲でそれぞれ位置ズレしたときに得られる光位置センサ32の出力値(x,y)が、それぞれ位置ズレのステップ数と対応づけられて登録されたものである。
なお、第1および第2対応データテーブル35a,35bにおいて、位置ズレのステップ数が2ステップ間隔になっているのは次の理由からである。第2,第3モータ52,53は、ロータとステータがそれぞれ2極のステッピングモータであり、プラスの駆動パルスが供給されることでロータが0°〜180°に回転し、マイナスの駆動パルスが供給されることでロータが180°〜360°に回転する。そして、プラスの駆動パルスとマイナスの駆動パルスが交互に供給されることで、ロータが半回転ずつ一方向に回転していく。そのため、強い磁界や強い衝撃を受けて、分針3や時針4が位置ズレしたとしても、奇数ステップで位置ズレが残ることはなく、必ず偶数ステップで位置ズレが残ることになる。そのため第1および第2対応データテーブル35a,35bに登録される位置ズレのステップ数は2ステップ間隔にされている。
なお、第1対応データテーブル35aと第2対応データテーブル35bに登録される座標値(x,y)は、工場出荷前の調整工程において、実際に分針3と時針4とをそれぞれ対応するステップ位置に配置させ、発光部31と光位置センサ32を作動させて求められた光位置センサ32の出力値である。なお、電子時計1の個体差や誤差が殆ど無視できるような場合には、透過孔25h,26hが対応するステップ位置にあるときの重なり部分の光量重心Uを計算により求めて、算出された値を第1および第2対応データテーブル35a,35bに登録するようにしても良い。
次に、上記のように構成された電子時計1の動作について説明する。
[時刻計時処理]
この実施形態の電子時計1においては、常時、CPU10は、分周回路39からの所定周期の信号に基づいて、1秒間隔で第1モータ51を1ステップ駆動させる信号を出力し、10秒間隔で第2モータ52を1ステップ駆動させる信号を出力し、2分間隔で第3モータ53を1ステップ駆動させる信号を出力する。それにより、各指針2〜4が時の経過に伴って運針されて時刻が表示される。
電子時計1においては、このような時刻計時処理の際に、例えば強い磁界や強い衝撃を受けた場合に、CPU10からモータ駆動用の信号が出力されたにも拘わらずに、第1〜第3モータ51〜53の対応するモータが回転しなかったり、或いは、CPU10からモータ駆動用の信号が出力されていないにも拘わらずに第1〜第3モータ51〜53の何れかが回転してしまったりという現象の発生がありえる。この場合、CPU10がカウントしている時刻、或いは、CPU10がカウントしている各指針2〜4の針位置と、実際の各指針2〜4の針位置とにズレが生じることになる。
[針位置検出処理]
上記のような各指針2〜4の位置ズレのうち、分針3と時針4の位置ズレの有無の確認および位置ズレがあった場合の修正を行うのが、次に示す針位置検出処理である。なお、秒針2の位置ズレについては、別の方式(例えば秒針車24と連動した他の歯車の位置検出等)で位置ズレの確認および修正を行うものであり、その詳細は省略する。
図9には、CPU10により実行される針位置検出処理のフローチャートを示す。
針位置検出処理は、CPU10がカウントしている計時時刻が11時台を除く毎時55分00秒のタイミング(毎時検査タイミング)になった場合、11時55分00秒のタイミング(時針検査タイミング)になった場合、或いは、図示しない操作部を介してユーザにより完全補正キーの操作入力があった場合に、それぞれ開始される。毎時検査タイミングの際にはステップS1から、時針検査タイミングの際にはステップS9から、完全補正キー操作の場合にはステップS16から、それぞれ開始される。
毎時検査タイミングとなって針位置検出処理が開始されたら、先ず、CPU10は発光部31と光位置センサ32を作動させて、光位置センサ32の出力に基づき光が検出されたか否かを判別する(ステップS1)。
毎時検査タイミングにおいては、各指針2〜4に位置ズレが無いか、或いは、数ステップの位置ズレしかない場合には、秒針車24の長孔24h、分針車25の透過孔25h、および、時針車26の透過孔26hが、光位置センサ32の検出範囲で重なって、光位置センサ32の受光面に透過光が照射されることになる。
従って、通常であれば、ステップS1の判別処理において光の検出有りと判別されて、続いて、CPU10により光位置検出処理(ステップS2)が実行される。この光位置検出処理は図10のフローチャートを参照して後述するが、光位置センサ32の出力に基づいて分針3と時針4の位置ズレの有無を確認し、且つ、位置ズレがある場合にそれを修正する処理である。
ステップS2の光位置検出処理が遂行されたら、それにより分針3と時針4とが位置ズレの無い状態にされるので、続いて各種フラグや各種変数値をクリアしたり、針位置検出処理の処理時間が長くなって各指針2〜4の位置と時刻とにズレが生じている場合にこれを修正したりする補正完了処理(ステップS3)を行う。そして、この針位置検出処理を終了して、時刻計時処理へ戻る。
また、時針検査タイミングとなって針位置検出処理が開始されたら、先ず、CPU10は、光位置センサ32の検出範囲に中央寄りの透過孔26jが来ていることを表わすためにRAM37中の時針検査フラグを立てる(ステップS9)。次に、CPU10は、発光部31と光位置センサ32を作動させて、光位置センサ32の出力に基づき光が検出されたか否かを判別する(ステップS10)。
時針検査タイミングにおいては、各指針2〜4に位置ズレが無いか、或いは、数ステップの位置ズレしかない場合には、秒針車24の長孔24h、分針車25の透過孔25h、および、時針車26の透過孔26jが、光位置センサ32の検出範囲で重なって、光位置センサ32の受光面に透過光が照射されることになる。
従って、通常であれば、ステップS10の判別処理において光の検出有りと判別されて、続いて、CPU10により光位置検出処理(ステップS2)が実行される。そして、光位置検出処理が完了したら、上述のようにステップS3の補正完了処理を行って、この針位置検出処理を終了する。
また、完全補正キー操作があって針位置検出処理が開始されたら、先ず、CPU10は、時刻の計時とは別に各指針4〜6の位置をカウントしながら、第1〜第3モータ51〜53を駆動して各指針4〜6を時針検査タイミング(11時55分00秒)の位置まで早送り運針させる(ステップS16)。なお、元々各指針4〜6に位置ズレがあった場合には、早送り運針後の各指針4〜6にも上記の位置ズレが残った状態となる。
続いて、CPU10は、完全補正中であることを表わすためにRAM37中の完全補正フラグを立てる(ステップS17)。そして、上述したステップS10の処理に移行して、光位置センサ32の出力から光の検出があったか否か判別する。
各指針4〜6が時針検査タイミングの位置まで早送りされた状態においては、各指針2〜4に位置ズレが無いか、或いは、数ステップの位置ズレしかない場合には、秒針車24の長孔24h、分針車25の透過孔25h、および、時針車26の透過孔26jが、光位置センサ32の検出範囲で重なって、光位置センサ32の受光面に透過光が照射されることになる。
従って、通常であれれば、ステップS10の判別処理において光の検出有りと判別されて、続いて、CPU10により光位置検出処理(ステップS2)が実行される。そして、光位置検出処理が完了したら、上述のようにステップS3の補正完了処理を行って、この針位置検出処理を終了する。
一方、上記のステップS1,S10の判別処理で、光の検出が無しと判別された場合には、次のような処理を実行する。ここで、光の検出が無しと判別される場合とは、秒針2や分針3が大きく位置ズレしていたり、時針4が特定ステップ数(30分程度のステップ数)だけ位置ズレしていたり、或いは、何らかのエラーが発生している稀なケースである。従って、ステップS1,S10で光の検出が無しと判別されて、ステップS4やステップS11へ移行した場合には、以降のステップにより、分針車25や時針車26を回転させて再び光の検出が確認できる状態を探索したり、探索できなかった場合にエラー終了するといった一連の処理を行う。
先ず、ステップS1で光検出無しと判別されたら、分針3が大きくずれている可能性があるものとして、ステップS4〜S6のループ処理により、分針車25の透過孔25hを探索する処理を行う。すなわち、分針3を2ステップ運針させ(ステップS4)、運針ごとに発光部31と光位置センサ32を作動させて光の検出を確認し(ステップS5)、光の検出が確認できなければ分針車25の一周分(360ステップ)の駆動を行ったか判別する(ステップS6)。そして、このステップS4〜S6の処理を光の検出が確認されるか或いは分針車25を一周分駆動するまで繰り返す。そして、光の検出が確認されれば、分針車25の透過孔25hと時針車26の透過孔26h又は26jとが光位置センサ32の検出範囲で重なったものとしてステップS2の光位置検出処理へ移行する。
一方、ステップS4〜S6のループ処理により、分針車25を一周させても光の検出が確認できなければ、次に、RAM37中の完全補正フラグを確認する(ステップS7)。完全補正フラグは、時針車26を回転させて光の検出が確認できるか試行済みであるか否かを表わす値にもなっている。従って、完全補正フラグが有り(フラグ値“1”)であれば、時針車26と分針車25とを両方とも一周分ずつ回転させても光の検出が確認できなかったという結果を表わすことになるため、分針検出不能と判断してそれに対応する分針検出エラー処理(ステップS8)を行う。そして、この針位置検出処理を終了する。
一方、ステップS7の判別処理の結果、完全補正フラグが無し(フラグ値“0”)であれば、先ず、時針4を時針検査タイミングの位置まで送って光の検出が確認できないか試行するため、ステップS16にジャンプして、上述したステップS16,S17,S10の処理を実行する。
また、ステップS10で光検出無しと判別されたら、時針4が特定の位置ズレを発生している可能性があるものとして、ステップS11〜S13のループ処理により、時針車26の透過孔26h,26jを探索する処理を行う。すなわち、時針4を2ステップ運針させ(ステップS11)、運針ごとに発光部31と光位置センサ32を作動させて光の検出を確認し(ステップS12)、光の検出が確認できなければ時針車26の一周分(360ステップ)の駆動を行ったか判別する(ステップS13)。そして、このループ処理を光の検出が確認されるか或いは時針車26を一周分を駆動するまで繰り返す。そして、光の検出が確認されれば、分針車25の透過孔25hと時針車26の透過孔26h又は26jとが光位置センサ32の検出範囲で重なったものとしてステップS2の光位置検出処理へ移行する。
一方、ステップS11〜S13のループ処理により、時針車26を一周させても光の検出が確認できなければ、次に移行して、RAM37中の完全補正フラグを確認する(ステップS14)。その結果、完全補正フラグが無し(フラグ値“0”)であれば、時針4の検出不能と判断してそれに対応する時針検出エラー処理(ステップS15)を行って、この針位置検出処理を終了する。
一方、ステップS14の判別処理の結果、完全補正フラグが有り(フラグ値“1”)であれば、分針車25を回転させて光の検出が確認できないか試行するため、ステップS1にジャンプする。ステップS1からの処理は上述した通りである。
上記の針位置検出処理によれば、各指針2〜4の位置ズレが全く生じていないか、或いは、±6ステップ範囲内で位置ズレしているような大部分の場合には、ステップS1又はS10の光検出の処理で、光の検出が確認されて、次のような光位置検出処理(ステップS2)が実行されるようになっている。
図10には、図9のステップS2で実行される光位置検出処理のフローチャートを示す。
光位置検出処理へ移行したら、先ず、CPU10はRAM37中の完全補正フラグと時針検査フラグを確認して、何れかのフラグが有り(フラグ値“1”)であるか判別する(ステップS21)。つまり、何れかのフラグが有りであれば時針車26の12個の透過孔26h,26jのうち、中央寄りの透過孔26jが光位置センサ32の検出範囲に来ているはずであり、また、何れのフラグも無しであれば外周寄りの透過孔26hが光位置センサ32の検出範囲に来ているはずなので、それをステップS21で判別している。
その結果、何れのフラグも無しであれば“No”側へ進んで、先ず、CPU10は、発光部31と光位置センサ32を作動させて、受光面32aに照射される透過光の光量重心U(図8(a),(c),(d)を参照)を計測させ、その出力値である座標(X1,Y1)の値を入力する(ステップS22:光検出制御手段)。
座標(X1,Y1)の値を入力したら、次に、この座標値が分針3と時針4とが位置ズレを起こしていないときの値(0,0)であるか判別する(ステップS23)。なお、この判別処理の際には、光位置センサ32の計測誤差や歯車の位置のブレを考慮して許容誤差範囲であれは一致と見なすようにしても良い。但し、この許容誤差は分針3や時針4が2ステップ動いたときの透過光の光量重心Uの変位量よりも小さくする必要がある。
ステップS23の判別処理の結果、座標値(0,0)と一致していれば分針3と時針4の位置ズレは生じていないと判断して、そのまま光位置検出処理を終了して、針位置検出処理の次の処理(図9のステップS3)へ移行する。
一方、ステップS23の判別処理の結果、光量重心Uの座標(X1,Y1)が位置ズレのない値(0,0)と不一致となった場合には、次に移行して、ステップS24,S25のループ処理により、第1対応データテーブル35a(図6)の各座標値(x,y)の中から測定された座標(X1,Y1)と一致するものを探索する。すなわち、第1対応データテーブル35aから1行ずつ座標値(x,y)を順に読み込み(ステップS24)、読み込みごとに先に測定された光量重心Uの座標(X1,Y1)と一致するか判別する(ステップS25)。そして、一致となるまでステップS24,S25のループ処理を繰り返す。
なお、このステップS24,S25のループ処理中、位置ズレが無い場合の座標値(0,0)の読み込みと比較は、既に確認ずみなので飛ばしても良い。また、何らかのエラーにより、光量重心Uの座標(X1,Y1)が第1対応データテーブル35aに登録されている全ての座標値(x,y)と一致しなかった場合には、エラー処理へ移行してエラー終了するようにしても良い。
通常では、上記ステップS24,S25のループ処理により、測定された光量重心Uの座標(X1,Y1)と第1対応データテーブル35aの何れかの行の座標値(x,y)とが一致するので、一致したらこのループ処理を抜けて次に移行する。
次に移行したら、CPU10は、一致の結果が得られた第1対応データテーブル35aの行から分針3と時針4の位置ズレのステップ数を読み出す(ステップS26:判定手段)。続いて、第2モータ52と第3モータ53へ必要な駆動信号を出力して、この位置ズレを修正させる(ステップS27:位置修正制御手段)。
位置ズレを修正したら、位置ズレが無くなったか再確認するために、ステップS22に戻って、再度、光位置センサ32により透過孔25h,26hの光量重心Uの座標(X1,Y1)を測定し(ステップS22)、位置ズレの無い座標値(0,0)と一致するか判別して(ステップS23)、一致であればこの光位置検出処理を終了し、針位置検出処理(図9)の次のステップへ移行する。
なお、ステップS24〜S27の処理による位置ズレのステップ数の判定と修正の処理に誤りが殆ど生じない場合には、位置ズレが無くなったか再確認する処理は省略して、そのまま光位置検出処理を終了するようにしてもよい。
一方、ステップS21の判別処理で、完全補正フラグと時針検査フラグの何れかが有り(フラグ値“1”)であれば、時針車26の中央寄りの透過孔26jが光位置センサ32の検出範囲に来ているはずなので、それに対応したステップS28〜S33の処理へ移行する。
ステップS28〜S33の処理は、上述したステップS22〜S27の処理と、位置ズレ無しの場合の座標値を(K,0)にした点と、測定された光量重心Uの座標(X1,Y1)の比較や位置ズレのステップ数の判定に使用するデータテーブルが、第2対応データテーブル35bに変更された点のみ異なり、その他は同一の内容である。
図8(b)に示すように、時針車26の中央寄りの透過孔26jと、分針車25の透過孔25hとが、光位置センサ32の検出範囲で重なる場合には、分針3と時針4に位置ズレがなければ透過光の光量重心は座標値(K,0)となる。また、分針3と時針4に位置ズレがあるときの光量重心の座標値(x,y)は第2対応データテーブル35bに格納されている。
従って、ステップS29で光量重心Uの座標(X1,Y1)と比較する座標値を(K,0)とし、ステップS30,S32で比較用の座標値(x,y)と分針3と時針4の位置ズレのステップ数とを第2対応データテーブル35bから読み出すようにすることで、上述したステップS22〜S27と同様の処理により、分針3と時針4の位置ズレの有無の確認や、位置ズレがある場合の修正の処理が行われるようになっている。
位置ズレがない場合には、ステップS29で“Yes”側へ分岐してこの光位置検出処理を終了し、位置ズレがある場合には、ステップS30〜S33で位置ズレのステップ数の判定と修正がなされ、その後、位置ズレがないか再確認されてからこの光位置検出処理を終了する。そして、針位置検出処理に戻って次のステップへ移行する。
つまり、上記の光位置検出処理によれば、分針3や時針4に数ステップの位置ズレがあった場合でも、光位置センサ32の1回の光量重心Uの座標(X1,Y1)の測定だけで、分針3と時針4の位置ズレのステップ数を判定して、その修正を行うことが可能になっている。
以上のように、第1実施形態の電子時計1およびその針位置検出の構成によれば、分針車25の透過孔25hと、時針車26の透過孔26h,26jとが、互いに異なる径に形成され、また、互いに重なり合う際には一部同士が重なるように配置がずらされて形成されている。さらに、光位置センサ32は、受光面32aに照射される光スポットの位置や形状が変化してその光量重心が変位したときに、光スポットの計測によってこれらの変化を識別することが可能になっている。従って、光位置センサ32の受光範囲で2個の透過孔25h,26h(或いは透過孔25h,26j)を重なり合わせた状態で、この重なり部分の透過光の計測が行われることで、分針車25と時針車26とが規定位置(例えばhh時55分の位置)にあるのか否か、また、規定位置から±6ステップの範囲で位置ズレしているときには、分針車25が何ステップ、時針車26が何ステップずれているのかを判定することが可能になっている。
また、第1実施形態では、透過孔25h,26h,26jの重なり部分の透過光を検出する構成として、光スポットの光量重心をアナログ的に検出する光位置センサ32を採用しているので、上記透過光の光量重心の測定値を、高い分解能で且つデジタル的な演算処理を要することなく得ることができる。従って、CPU10の負荷を圧迫せずに分針3と時針4の位置ズレの有無や位置ズレのステップ数の判定を行うことができる。
また、分針車25の透過孔25hは、分針3の12ステップ分の回転角度範囲におよぶ径を有するように形成されており、時針車26の透過孔26h,26jと重なる際には一部のみが重なるように配置されているので、分針3と時針4の位置が±6ステップの範囲でそれぞれ変化したときに、透過孔25h,26h(又は25h,26j)の重なり部分は消滅せず、その位置や形状、並びに、その透過光の光量重心が変化するようになっている。従って、この透過光の計測により、分針3と時針4とが規定位置“hh時55分”に有るのか、それぞれ規定位置から±2〜±6ステップのうち何れのステップ数ずれているのかを判定することが可能になっている。
また、上述した光位置検出処理(図10)では、EEPROM35に格納された第1と第2の対応データテーブル35a,35bを使用し、光位置センサ32により計測された光量重心の座標(X1,Y1)と第1又は第2の対応データテーブル35a,35bに登録されている各座標値(x,y)とを比較することで、分針3と時針4の位置ズレのステップ数を判定するようになっている。それゆえ、このような位置ズレのステップ数の判定を容易に且つ正確に行うことが可能になっている。
また、第1実施形態の針位置検出処理(図9)および光位置検出処理(図10)によれば、分針3と時針4とが規定位置(hh時55分)に来たと仮定されるタイミングや、完全補正キー操作により分針3と時針4とが規定位置まで早送りされたと仮定されるタイミングに、発光部31と光位置センサ32とを作用させて透過光の計測を行うようにしている。そして、透過光の計測により分針3と時針4の位置ズレの有無と位置ズレが有ればそのステップ数が判定されて、位置ズレの修正がなされるようになっている。それゆえ、発光部31と光位置センサ32の不要な作動回数が少なくなって、無駄のない針位置検出と修正の処理が実現されている。
また、時針車26には、1時間分の回転角度ごとに12個の透過孔26h,26jが設けられ、且つ、11個の透過孔26hは外周寄りに、1個の透過孔26jは中央寄りにそれぞれ設けられているので、外周寄りの透過孔26hの透過光を計測することで1時間毎に時針4の位置ズレの確認や修正が可能であり、また、中央寄りの透過孔26jの透過光を計測することで時針4の絶対位置を判定して大きな位置ズレがあった場合でもそれを修正することが可能になっている。また、分針車25の透過孔25hの径を小さく、時針車26の透過孔26h,26jの径を大きくしているので、この逆にするよりも、検出すべき透過光が照射される範囲を狭めて、光位置センサ32の受光面32aの面積を小さく構成できるという効果も得られる。
また、透過孔25h,26h,26jの重なり部分の透過光の計測を行うために、分針車25や時針車26を間に挟んで光位置センサ32の逆側から発光部31により光を照射しているので、透過光の測定時に常に一定の光が得られて正確な測定を行えるようになっている。
[第2実施形態]
図11は、本発明の第2実施形態の電子時計の全体構成を示すブロック図である。
第2実施形態の電子時計1Aは、分針車25の透過孔25hと、時針車26の透過孔26h,26jとの重なり部分の透過光を計測するのに撮像センサ321を採用した点と、それに伴い第1と第2の対応データテーブル35a,35bの内容および光位置検出処理の内容の一部を変更した点で、第1実施形態と異なり、その他の構成は第1実施形態と同様である。従って、異なる部分についてのみ説明する。
撮像センサ321は、例えばCCD(Charge-Coupled Device)やCMOS(相補型金属酸化膜半導体)イメージセンサなど、照射光を検出する複数の受光セルをマトリックス状に配置してなるセンサである。この撮像センサ321は、第1実施形態の光位置センサ32(図2参照)と同様に、分針車25と時針車26と秒針車24とを間に挟んで、発光部31に対向する配置でハウジングの枠部に固定されている。特に制限されないが、撮像センサ321は文字板上の3時に対応する位置で、且つ、透過孔25h,26h,26jが重なり合う半径位置に配置されている。
図12には、第2実施形態の透過光の測定方法を説明する図を示す。
第2実施形態の針位置検出は、透過孔25h,26h,26jの重なり部分を透過した光のイメージI(図12のハッチング部分)を撮像センサ321により取得し、この透過光イメージIの中心座標(X1,Y1)を算出して、この中心座標によって分針車25と時針車26との位置ズレの有無や、位置ズレのステップ数を判定するものである。
中心座標(X1,Y1)の算出方法は、図12に示すように、撮像センサ321の受光面321aに予めX軸とY軸とを設定し、次式に示すように、透過光イメージIのX方向の最大座標値Xmaxと最少座標値Xminの中心値をX1、透過光イメージIのY方向の最大座標値Ymaxと最少座標値Yminの中心値をY1として求める。
X1 =(Xmax+Xmin)/2
Y1 =(Ymax+Ymin)/2
ここで、X軸とY軸の原点は、分針3と時針4とが規定位置(11時台を除く毎時55分)にあるときに、透過光イメージIの中心座標(X1,Y1)が原点(0,0)になるように設定する。また、分針3と時針4とが11時台の規定位置にあるときには、透過光のイメージIの中心座標(X1,Y1)が座標値(K,0)に一致するものとする。
このような中心座標(X1,Y1)の演算は撮像センサ321の撮像データに基づいてCPU10が実行する。
このように求められた中心座標(X1,Y1)においても、第1実施形態の透過光の光量重心と同様に、分針3と時針4とが基準位置からそれぞれ数ステップずれた位置にあるときには、それぞれ異なる値を示すことになる。それゆえ、この中心座標(X1,Y1)の値から分針3と時針4が規定位置に有るのか否か、規定位置に無い場合には分針3と時針4がそれぞれ何ステップずれているのか判定することが可能となる。
第2実施形態の第1対応データテーブル35aには、図8(a)の透過孔25h,26hの重なり合い状態を基準として、分針3と時針4とが基準状態から±6ステップの範囲でそれぞれ位置ズレしたときに得られる透過光イメージの中心点の座標値(x,y)が、それぞれ位置ズレのステップ数と対応づけられて登録される。
また、第2実施形態の第2対応データテーブル35bには、図8(b)の透過孔25h,26jの重なり合いの状態を基準として、分針3と時針4とが基準状態から±6ステップの範囲でそれぞれ位置ズレしたときに得られる透過光イメージの中心点の座標値(x,y)が、それぞれ位置ズレのステップ数と対応づけられて登録される。
図13には、第2実施形態の光位置検出処理のフローチャートを示す。
第2実施形態の光位置検出処理は、主に、透過孔25h,26h(或いは25h,26j)の重なり部分の透過光の計測方法が、第1実施形態の光位置検出処理(図10)と異なるものである。第2実施形態では、先ず、CPU10が発光部31と撮像センサ321を作動させて透過光を撮像し(ステップS22a,S28a:光検出制御手段)、次いで、CPU10が撮像センサ321から撮像データを取り込んで、この撮像データから上記の演算を行うことで透過光イメージIの中心座標(X1,Y1)を算出することで透過光の中心座標を測定する(ステップS22b,S28b)。
そして、上記透過光イメージIの中心座標(X1,Y1)の値を算出したら、この中心座標から分針3と時針4とが位置ズレしているか否かの判別を行い(ステップS23,ステップS29)、位置ズレしている場合には第1又は第2対応データテーブル35a,35bのデータ値と比較して何ステップずれているか判定して(S24〜S26,S30〜S32:判定手段)、それを修正する(ステップS27,S33:位置修正制御手段)。これらの処理は、第1実施形態の光位置検出処理(図10)のものと同様のものであり詳細は省略する。
以上のように、第2実施形態の電子時計1Aおよびその針位置検出の構成によれば、分針車25の透過孔25hと、時針車26の透過孔26h,26jとが、互いに異なる径に形成され、また、互いに重なり合う際には一部同士が重なるように配置がずらされて形成されている。さらに、撮像センサ321は、受光面321aに照射される光スポットの位置や形状が変化してその中心座標が変位したときに、光スポットの撮像によってこれらの変化を識別することが可能になっている。従って、撮像センサ321の受光範囲で2個の透過孔25h,26h(或いは透過孔25h,26j)を重なり合わせた状態で、この重なり部分の透過光の撮像が行われることで、分針車25と時針車26とが規定位置(例えばhh時55分の位置)にあるのか否か、また、規定位置から±6ステップの範囲で位置ズレしているときには、分針車25が何ステップ、時針車26が何ステップずれているのかを判定することが可能になっている。
また、第2実施形態では、透過孔25h,26h,26jの重なり部分の透過光を撮像センサ321により撮像する構成を採用しているので、アナログ的な誤差を発生させずに撮像データから透過光イメージの中心座標(X1,Y1)を求めて、分針3と時針4の位置ズレの有無や位置ズレのステップ数の判定を行えるようになっている。
[第3実施形態]
図14は、本発明の第3実施形態の電子時計1Bの全体構成を示すブロック図である。 図15と図16には、EEPROM35に格納される第1と第2の対応画像データテーブル35c,35dの内容を表わした図表を示す。
第3実施形態の電子時計1Bは、EEPROM35に格納されるデータテーブルと、光位置検出処理の内容の一部とが、第2実施形態と異なり、その他の構成は第2実施形態と同様である。従って、異なる点のみ説明する。
第2実施形態のEEPROM35には、対応データ記憶部として画像データが複数登録された第1および第2対応画像データテーブル35c,35dが生成される。
第1対応画像データテーブル35cには、図15に示すように、図8(a)の透過孔25h,26hの重なり合いの状態を基準として、分針3と時針4とが基準状態から±6ステップの範囲でそれぞれ位置ズレしたときに得られる透過光イメージ(図15のグレー部分)の画像データが、それぞれ位置ズレのステップ数と対応づけられて登録される。図15のデータテーブルにおいては、分針3と時針4が基準状態にあるときの画像データから、分針3と時針4とが±6ステップの範囲で2ステップずつ別々にずれた全部で49通りの画像データが登録されている。
第2対応画像データテーブル35dには、図16に示すように、図8(b)の透過孔25h,26jの重なり合いの状態を基準として、分針3と時針4とが基準状態から±6ステップの範囲でそれぞれ位置ズレしたときに得られる透過光イメージ(図16のグレー部分)の画像データが、それぞれ位置ズレのステップ数と対応づけられて登録される。図16のデータテーブルでは分針3と時針4が基準状態にあるときの画像データから、分針3と時針4とが±6ステップの範囲で2ステップずつ別々にずれた全部で49通りの画像データが登録されている。
図17には、第3実施形態の光位置検出処理のフローチャートを示す。
第3実施形態では、透過孔25h,26h,26jの重なり部分の透過光イメージを撮像センサ321により撮像した後、撮像データをパターンマッチングにより画像データと比較することで、分針車25と時針車26との位置ズレの有無や、位置ズレのステップ数の判定を行うようになっている。
すなわち、第3実施形態の光位置検出処理では、完全補正フラグ又は時針検査フラグを確認して何れのフラグも無し(フラグ値“0”)であれば、CPU10は、発光部31と撮像センサ321を作動させて、受光面321aに照射される透過孔25h,26hの重なり部分の透過光イメージを撮像させ、その撮像データを取り込む(ステップS41:光検出制御手段)。
撮像データを取り込んだら、次に、CPU10は、第1対応画像データテーブルの分針3と時針4の位置ズレが共に“0”であるときの透過光イメージの画像データを読み出して、これと撮像データとをパターンマッチング処理により比較する(ステップS42)。そして、比較結果を判別する(ステップS43)。なお、比較処理には所定の許容誤差を持たせるようにしても良い。
その結果、両者が一致と見なせれば、分針3と時針4の位置ズレは生じていないと判断できるので、このまま光位置検出処理を終了して、針位置検出処理の次の処理(図9のステップS3)へ移行する。
一方、ステップS43の判別処理の結果、撮像データと画像データとが不一致であれば、次に移行して、ステップS44,S45のループ処理により、第1対応画像データテーブル35c(図15)に格納された各画像データのうち撮像データと一致するものを探索する。すなわち、第1対応画像データテーブル35cから1行ずつ画像データ座標値(x,y)を読み込んで撮像データとパターンマッチング処理により比較し(ステップS44)、比較結果が一致か否か判別する(ステップS45)。そして、一致とみなせるまでステップS44,S45のループ処理を繰り返す。
そして、上記のループ処理中、パターンマッチング処理の結果が一致となってループ処理を抜けたら、CPU10は、一致の結果が得られた第1対応画像データテーブル35cの行から分針3と時針4の位置ズレのステップ数を読み出す(ステップS46:判定手段)。続いて、第2モータ52と第3モータ53へ必要な駆動信号を出力して、この位置ズレを修正する(ステップS47:位置修正制御手段)。
位置ズレを修正したら、位置ズレが無くなったか再確認するために、ステップS41に戻って、再度、撮像センサ321により透過孔25h,26hの透過光イメージを撮像し(ステップS41)、位置ズレの無い画像データと一致するかパターンマッチングの処理を行って(ステップS42)、続く判別処理(ステップS43)で一致と判別されればこの光位置検出処理を終了する。
上記のステップS41〜S47の処理によれば、分針3や時針4に数ステップの位置ズレがあった場合でも、撮像センサ321の1回の透過光イメージの撮像だけで、分針3と時針4の位置ズレのステップ数を判定して、その修正を行うことが可能になっている。
一方、ステップS21の判別処理で、完全補正フラグと時針検査フラグの何れかが有り(フラグ値“1”)であれば、時針車26の中央寄りの透過孔26jが撮像センサ321の検出範囲に来ているはずなので、それに対応したステップS48〜S54の処理へ移行する。
ステップS48〜S54の処理は、上述したステップS41〜S47の処理と、画像データを読み出すデータテーブルを第2対応画像データテーブル35dに変更した点のみ異なり、その他は同一の内容である。
すなわち、ステップS48で透過孔25h,26jの重なり部分の透過光イメージを撮像したら、ステップS49で第2対応画像データテーブル35dから位置ズレなしの画像データを読み出してパターンマッチングにより比較し、ステップS50で一致か否か判別する。その結果、一致であれば位置ズレ無しと判断できるのでこの光位置検出処理を終了する。
一方、不一致であれば、ステップS51,S52のループ処理で、第2対応画像データテーブル35dのなかで一致する画像データを探索し、一致する画像データが見つかったら、ステップS53で分針3と時針4の位置ズレのステップ数を読み出して、ステップS54でその位置ズレを修正する。その後、ステップS48〜S50で位置ズレがなくなったか再確認して問題がなければ位置ズレ無しと判断してこの光位置検出処理を終了する。
以上のように、第3実施形態の電子時計1Bおよびその針位置検出の構成によれば、分針車25の透過孔25hと、時針車26の透過孔26h,26jとが、互いに異なる径で、互いに一部分のみが重なるように形成されるとともに、撮像センサ321がこれら透過孔25h,26h,26jの重なり部分の透過光イメージを撮像して、CPU10が、この撮像データと、位置ズレのない画像データや位置ズレが所定ステップ数あるときの画像データとをパターンマッチングにより比較するようになっている。従って、このパターンマッチングの結果に基づいて、分針車25と時針車26とが規定位置(例えばhh時55分の位置)にあるのか否か、また、規定位置から数ステップ(例えば±6ステップ以内)ずれているときには、分針車25が何ステップ、時針車26が何ステップずれているのかを判定することが可能になっている。
また、第2実施形態では、透過孔25h,26h,26jの重なり部分の透過光を撮像センサ321により撮像し、撮像データと画像データとを比較することで、分針3と時針4の位置ズレの有無や位置ズレのステップ数の判定を行う構成を採用しているので、比較処理に多少の負荷を要するものの、より正確な判定を行うことが可能になっている。
なお、本発明は、上記の第1〜第3の実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、上記実施形態では、指針に連動して回転する回転体として分針車25と時針車26とを採用した例を示したが、別の歯車や歯車以外の構成を採用しても良い。また、上記実施形態では、分針と時針の位置ズレを判定したり修正したりするのに本発明を適用した例を示したが、秒針と分針や、秒針と時針との位置ズレを判定したり修正するのに本発明を同様に適用することもできる。
また、上記実施形態では、光の照射により識別可能な第1被検出部と第2被検出部として、光を透過する透過孔を採用した例を示したが、例えば、第1被検出部と第2被検出部のうち一方を透過孔とし、他方を反射面として、透過孔側から光を照射して反射面で反射されて戻ってきた光を検出することで、第1被検出部と第2被検出部との重なり部分の照射光を検出するように構成することもできる。また、上記実施形態では、透過孔25h,26h,26j(第1被検出部、第2被検出部)を円形としたが、特に円形に制限されるものでなく、多角形やその他の形状にすることもできる。
また、上記実施形態では、透過孔25hの径を分針車25の12°の角度範囲分の径としたが、14°や10°の角度範囲分の径とするなど適宜変更可能である。また、時針車26の透過孔26h,26jを30度ごとに合計12個設けているが、60度ごとに合計6個とするなど種々に変更可能である。その他、透過孔が重なるタイミングや位置の設定など、実施形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1,1A,1B 電子時計
3 分針
4 時針
10 CPU
25 分針車
25h 透過孔(第1被検出部)
26 時針車
26h,26j 透過孔(第2被検出部)
31 発光部
32 光位置センサ
321 撮像センサ
35 EEPROM
35a 第1対応データテーブル
35b 第2対応データテーブル
35c 第1対応画像データテーブル
35d 第2対応画像データテーブル
36 ROM
37 RAM
51 第1モータ
52 第2モータ
53 第3モータ

Claims (10)

  1. 第1の指針と連動して回転する第1回転体と、
    第2の指針と連動して回転するとともに前記第1回転体と独立して回転可能な第2回転体と、
    前記第1回転体に形成されて光の照射により識別可能な第1被検出部と、
    前記第2回転体のうち前記第1被検出部と部分的に重なることのある部位に形成されて光の照射により識別可能で且つ前記第1被検出部と異なる径を有する第2被検出部と、
    所定の検出位置で前記第1被検出部と前記第2被検出部との重なり部分へ照射された光を受光するとともに、前記第1回転体および前記第2回転体の回転に伴って位置や形状が変化する前記重なり部分の変化を識別可能に当該重なり部分へ照射された光を検出する光検出手段と、
    を備えたことを特徴とする針位置検出装置。
  2. 前記光検出手段は、光スポットの光量重心の位置を検出する光位置センサであることを特徴とする請求項1記載の針位置検出装置。
  3. 前記光検出手段は、マトリックス状に設けられた複数の受光セルで光をそれぞれ検出する撮像センサであることを特徴とする請求項1記載の針位置検出装置。
  4. 前記第1被検出部は、前記第1の指針の複数ステップ分の移動に対応する前記第1回転体の回転角度におよぶ径を有し、
    前記第1被検出部と前記第2被検出部とは、両者が重なる際に互いに一部のみが重なるように互いの中心位置をずらした配置で形成されていることを特徴とする請求項1記載の針位置検出装置。
  5. 前記第1回転体および前記第2回転体の各々の回転位置の組み合わせと、各組み合わせのときに得られる前記光検出手段の検出出力に基づくデータとが対応づけられた対応データを記録する対応データ記録部と、
    前記光検出手段の検出出力と前記対応データとを比較して前記第1回転体および前記第2回転体の各回転位置を判定する判定手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項4記載の針位置検出装置。
  6. 前記第1の指針および前記第2の指針が規定位置にあると仮定される状態で前記光検出手段による光の検出を実行させる光検出制御手段と、
    前記光検出手段の検出により前記第1の指針および前記第2の指針が規定位置にないと判定された場合に前記光検出手段の検出結果から前記第1の指針および前記第2の指針の位置ズレ量を判定してこの位置ズレを修正する位置修正制御手段と、
    を備えていることを特徴とする請求項1記載の針位置検出装置。
  7. 前記第1の指針は分針、前記第2の指針は時針であり、
    前記第1回転体は前記分針が固定された分針歯車、前記第2回転体は前記時針が固定されて前記分針歯車と同一の回転軸を中心に回転する時針歯車であり、
    前記第1被検出部は、前記分針の12ステップ分の回転角度範囲におよぶ径を有する透過孔であり、
    前記第2被検出部は、前記第1被検出部より大きな径を有し、前記第1被検出部と中心位置が重ならない前記時針歯車の半径位置に形成された透過孔であることを特徴とする請求項1記載の針位置検出装置。
  8. 前記第2被検出部は前記時針歯車に複数個形成され、
    当該複数の第2被検出部は、
    前記第1被検出部が形成される半径位置より前記時針歯車の外周寄りに位置をずらして当該時針歯車の1時間分の角度間隔で配置された11個と、
    前記第1被検出部が形成される半径位置より前記時針歯車の中心よりに位置をずらして当該時針歯車の残りの角度範囲に配置された1個と、
    から構成されることを特徴とする請求項1記載の針位置検出装置。
  9. 前記光検出手段の逆側から前記第1回転体および前記第2回転体を間に挟んで光を照射する発光部を備え、
    前記光検出手段は、前記発光部から照射され前記第1被検出部および前記第2被検出部を透過した光を検出することを特徴とする請求項1記載の針位置検出装置。
  10. 請求項1〜9の何れか1項に記載の針位置検出装置を備えていることを特徴とする電子時計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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