JP2010243313A - 指針位置検出装置および電子時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】指針の位置ズレの検出や位置ズレの修正を効率的に行うことのできる指針位置検出装置、並びに、電子時計を提供する。
【解決手段】指針(2)に連動して回転する歯車(17)のうち第1回転角度範囲(W1)には透過孔(18)を形成し、第2回転角度範囲(W2)には透過孔(18)を形成しない。そして、指針(2)が基準位置(H)にあるときに、第2回転角度範囲(W2)の一端部と他端部に重なる第1検出位置(43a)と第2検出位置(44a)に、透過孔(18)を検出する検出手段を設ける。
【選択図】図3

Description

この発明は、指針の位置を検出する指針位置検出装置ならびに電子時計に関する。
以前より、電子時計などの分野において時分秒を指し示す各指針に位置ズレが生じていないか指針の位置を検出する技術が知られている(例えば特許文献1)。この技術は、指針と連動する歯車に透過孔を設け、この透過孔が所定の検出位置に来たことをフォトインタラプタ等の検出手段により検出することで、歯車が所定の回転角度にあること、すなわち、指針が所定の基準位置にあることを検出するものである。
また、特許文献2には、複数の発光部と受光部とを用いてスリット円盤の回転位置を検出するエンコーダ装置を用いて指針の位置を検出する技術が開示されている。
特開2000−162335号公報 特開平09−33285号公報
例えばステッピングモータ等により位置制御を行いながら指針を駆動する装置においては、必ずしも、常時、指針の位置検出を行う必要はなく、指針に位置ズレが生じていないか確認したり、位置ズレが検出された場合にこの位置ズレを修正する際などに、指針の位置を検出する必要がでてくる。
従って、指針の位置ズレの確認や位置ズレの修正を目的とした場合、特許文献2のエンコーダ装置のように指針の全ての回転位置を検出可能な構成を適用したのでは、過剰機能となって、製造コストや消費電力を不必要に上昇させるという課題が生じる。
一方、特許文献1に示すような従来の針位置検出の方式では、位置ズレの検出処理や位置ズレの修正処理が非常に複雑なものとなって、長い時間を要するという課題がある。
この発明の目的は、指針の位置ズレの検出や位置ズレの修正を効率的に行うことのできる指針位置検出装置並びに電子時計を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
指針と連動して回転するとともに回転方向に沿って被検出部が形成された回転体と、
前記被検出部が通過する経路中の第1検出位置で前記被検出部を検出する第1検出手段と、
前記被検出部が通過する経路中の第2検出位置で前記被検出部を検出する第2検出手段と、
を備え、
前記回転体は、前記被検出部が形成される第1回転角度範囲と、前記被検出部が形成されない第2回転角度範囲とに2分され、
前記第1検出位置は、前記指針が予め定められた基準位置にあるときに、前記被検出部が形成されない前記第2回転角度範囲内の第1回転方向側の端部と重なる位置に設定され、
前記第2検出位置は、前記指針が前記基準位置にあるときに、前記被検出部が形成されない前記第2回転角度範囲内の前記第1回転方向と逆の第2回転方向側の端部と重なる位置に設定されていることを特徴とする指針位置検出装置である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の指針位置検出装置において、
前記被検出部は、前記回転体を二等分した一方の回転角度範囲に連続的に形成されていることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の指針位置検出装置において、
前記回転体を60ステップの回転角度で分割したうち、順に、第1ステップ〜第30ステップの回転角度範囲に前記被検出部が形成されず、第31ステップ〜第60ステップの回転角度範囲の各々に前記被検出部が形成されていることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の指針位置検出装置において、
前記被検出部は、当該回転体を四等分したうちの三つの回転角度範囲に連続的に形成されていることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の指針位置検出装置において、
当該回転体を60ステップの回転角度で分割したうち、順に、第1ステップ〜第15ステップの回転角度範囲に前記被検出部が形成されず、第16ステップ〜第60ステップの回転角度範囲に前記被検出部が形成されていることを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項1記載の指針位置検出装置において、
前記回転体は、ステッピングモータにより所定の回転角度ずつ回転可能な構成であり、
前記回転体の前記第1回転角度範囲には、前記所定の回転角度ごとに前記被検出部が形成されていることを特徴としている。
請求項7記載の発明は、請求項1記載の指針位置検出装置において、
前記回転体は、ステッピングモータの駆動を前記指針に伝達する歯車であり、
前記被検出部は、前記歯車に形成された透過孔であり、
前記第1検出手段は、発光部から前記第1検出位置に出射された光を前記歯車を挟んで受光部で受光することで前記第1検出位置に前記透過孔があるか否かを検出する構成であり、
前記第2検出手段は、発光部から前記第2検出位置に出射された光を前記歯車を挟んで受光部で受光することで前記第2検出位置に前記透過孔があるか否かを検出する構成であることを特徴としている。
請求項8記載の発明は、請求項1記載の指針位置検出装置において、
前記指針が前記基準位置にあると判断される状態で、前記第1検出手段と前記第2検出手段とを作動させ、
前記第1検出手段と前記第2検出手段との両方で前記被検出部が検出されない場合に、前記指針が前記基準位置にあると判別し、
前記第1検出手段と前記第2検出手段の少なくとも何れか一方で前記被検出部が検出された場合に、前記指針の位置ズレを修正する処理に移行する針ズレ判別制御手段を備えていることを特徴としている。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の指針位置検出装置において、
前記針ズレ判別制御手段の処理によって前記第1検出手段でのみ前記被検出部が検出された場合に、前記第1検出手段に前記被検出部が検出されなくなるまで、前記回転体を前記第1回転方向に駆動制御する一方、
前記針ズレ判別制御手段の処理によって前記第2検出手段でのみ前記被検出部が検出された場合に、前記第2検出手段に前記被検出部が検出されなくなるまで、前記回転体を前記第2回転方向に駆動制御することによって、
前記指針を前記基準位置に戻す針ズレ修正制御手段を備えていることを特徴としている。
請求項10記載の発明は、請求項9記載の指針位置検出装置において、
前記被検出部は、前記回転体を二等分した一方の回転角度範囲に連続的に形成されており、
前記針ズレ修正制御手段は、
前記針ズレ判別制御手段の処理によって前記第1検出手段と前記第2検出手段の両方で前記被検出部が検出された場合に、前記第1検出手段および前記第2検出手段を作動させずに前記回転体を半回転させることにより、前記指針を前記基準位置に戻すことを特徴としている。
請求項11記載の発明は、請求項9記載の指針位置検出装置において、
前記被検出部は、前記回転体を四等分した三つの回転角度範囲に連続的に形成されており、
前記針ズレ修正制御手段は、
前記針ズレ判別制御手段の処理により前記第1検出手段と前記第2検出手段の両方で前記被検出部が検出された場合に、前記回転体を1/4回転させるごとに前記第1検出手段および/または前記第2検出手段を作動させて検出結果を確認することで、前記第1検出位置と前記第2検出位置の何れか一方または両方に前記被検出部が重ならない状態まで前記回転体を回転させることを特徴としている。
請求項12記載の発明は、
情報を表示する指針と、
この指針の位置検出を行う請求項1〜11の何れか1項に記載の指針位置検出装置と、
を備えたことを特徴とする電子時計である。
本発明に従うと、指針が基準位置にあるのか、基準位置より一方側にずれているのか他方側にずれているのかを速やかに判別することができる。従って、指針の位置ズレの有無の検出または位置ズレの修正を効率的に行えるという効果がある。
本発明の第1実施形態の電子時計の電気的な構成を示したブロック図である。 第1実施形態の電子時計の内部機構を示す断面図である。 第1実施形態の秒針車の透過孔の配置と検出部の配置とを示した平面図である。 CPUにより実行される針位置検出処理の制御手順を示すフローチャート(a)と、検出結果の値の内容を示す表(b)である。 図4(a)のステップS7の第1針位置修正処理パターンのサブルーチン処理のフローチャートである。 図4(a)のステップS8の第2針位置修正処理パターンのサブルーチン処理のフローチャートである。 図4(a)のステップS9の第3針位置修正処理パターンのサブルーチン処理のフローチャートである。 第1〜第3の針位置修正処理パターンの処理動作を説明する平面図である。 第2実施形態の秒針車の透過孔の配置と検出部の配置とを示した平面図である。 第2実施形態の第3針位置修正処理パターンのサブルーチン処理のフローチャートである。 第2実施形態における第1〜第3の針位置修正処理パターンの処理動作を説明する平面図である。 歯車の透過孔と検出部の配置のバリエーションを示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態の電子時計の電気的な構成を示したブロック図、図2は、第1実施形態の電子時計の内部機構を示す断面図である。
この実施形態の電子時計1は、電気的な制御によって、秒針2、分針3、時針4(図2参照)を文字板5上で回転させて時刻を表示するもので、例えば、腕時計の本体部となるものである。秒針2は、図2に示すように、秒針軸2aおよび秒針車17と固定的に連結され、五番車16を介して第1のステッピングモータ42のロータ42aの回転運動が伝達されて回転するようになっている。また、分針3は、分針軸3aおよび分針車14と固定的に連結され、時針4は、時針軸4aおよび時針車15と固定的に連結され、中間車12や三番車13等を介して第2のステッピングモータ41のロータ41aの回転運動が分針車14や時針車15に伝達されて互いに連動して回転するようになっている。
秒針車17には、詳細は後述するが、回転方向に沿って同一半径上に被検出部としての透過孔18が形成されている。なお、上記の秒針車17、時針車15、分針車14、五番車16、中間車12、および三番車13は、それぞれ歯車である。
さらに、この電子時計1は、図1に示すように、次のような電気的な構成を備えている。すなわち、装置の全体的な制御を行うCPU(中央演算処理装置)45と、CPU45が実行する制御プログラムや制御データが格納されたROM(Read Only Memory)46と、CPU45に作業用のメモリ空間を提供するRAM47と、時分針3,4や秒針2を駆動する上述した2個のステッピングモータ41,42と、透過孔18を検出する第1検出手段としての第1検出部43および第2検出手段としての第2検出部44と、各部に電源電圧を供給する電源部51と、タイムコードを含んだ標準電波を受信する検波回路52と、計時を行う計時回路50と、計時回路50に一定周期の信号を供給するための発振回路48および分周回路49と、図示略の複数の操作ボタンを有する操作部53等である。
上記構成のうち、回転体としての秒針車17、第1および第2検出部43,44、秒針用のステッピングモータ42、CPU45、ROM46およびRAM47により、秒針2の位置検出を行う針位置検出装置が構成されている。
第1検出部43は、図2にも示すように、秒針車17の透過孔18が通過する経路中の第1検出位置43aにおいて、秒針車17を挟んで対向配置された発光部25(例えば発光ダイオード)と受光部26(例えばフォトダイオードやフォトトランジスタ)とを備えている。発光部25と受光部26はケーシング内部の支持板11,19に固定されている。そして、第1検出位置43aに透過孔18が位置するときに発光部25が作動することで、発光部25の出射光が透過孔18を透過して受光部26に受光されて、第1検出位置43aに透過孔18が位置することを検出することが可能になっている。また、第1検出位置43aに透過孔18が位置しないときに発光部25が作動することで、発光部25の出射光が秒針車17に遮られて受光部26に受光されずに、第1検出位置43aに透過孔18が位置しないことを検出することが可能になっている。
第2検出部44は、透過孔18の検出を行う第2検出位置44aが、透過孔18が通過経路中の異なる位置に設定されているだけで、その他の構成は第1検出部43と同様のものである。第2検出部44の発光部27と受光部28もケーシング内部の支持板11,19に固定されている。
ROM46には、計時回路50の計時データに同期させて各指針2〜4を動かして時刻を表示する時刻表示処理プログラムに加えて、秒針2の位置ズレの検出や位置ズレの修正を行う針位置検出処理プログラムなどが記憶されている。
CPU45は、通常時、上記の時刻表示処理プログラムを実行することで、計時回路50の計時データに同期して、時分針用のステッピングモータ41や秒針用のステッピングモータ42に駆動パルスを出力する。それにより、指針2〜4が適宜運針されて文字板5上で時刻の表示が行われる。また、CPU45は、RAM47に各指針2〜4の針位置データを記憶する針位置記憶部を構築して、指針2〜4を運針するごとにこの針位置データを更新するようになっている。CPU45は、この針位置記憶部の針位置データを読み出すことで各指針2〜4の位置を認識することができる。
ここで、例えば、電子時計1に強い衝撃が加えられたり、強い外部磁界が及ぼされたりすると、CPU45が駆動パルスを出力していないのに、ステッピングモータ42のロータ42aが回転してしまったり、CPU45が駆動パルスを出力したのに、ステッピングモータ42のロータ42aが回転しなかったりすることがある。その場合、秒針2の現在の針位置が、針位置記憶部の針位置データの位置からずれてしまうことになる。
そこで、CPU45は、所定のタイミングでROM46中の針位置検出処理プログラムを実行して、秒針2の針位置が針位置記憶部の針位置データが示す位置からずれていないか確認したり、位置ズレが検出された場合にこの位置ズレを修正したりする。この針位置検出処理については後述する。
図3には、第1実施形態の秒針車17の透過孔18の配置と検出部43,44の配置とを表わした平面図を示す。図中、符号Hは秒針2の針位置検出用に予め定められた基準位置であり、特に制限されないが文字板5上の0秒位置に設定されている。
秒針車17は、特に制限されないが、ステッピングモータ42の1ステップの回転に伴って所定の回転角度(例えば6°)ずつ回転し、所定ステップ(例えば60ステップ)の回転で一回転するようになっている。
秒針車17には、被検出部として回転方向に沿って同一半径上に複数の透過孔18が設けられている。秒針車17は、第1角度範囲(第1回転角度範囲)W1と第2角度範囲(第2回転角度範囲)W2とに区分され、第1角度範囲W1には透過孔18が連続的に形成される一方、第2角度範囲W2には透過孔18が形成されていない。第2角度範囲W2は、秒針2が基準位置Hにあるときに文字板5上の1秒〜30秒のステップ位置と重なる角度範囲であり、第1角度範囲W1は31秒〜59秒、0秒のステップ位置と重なる角度範囲である。
第1と第2の検出部43,44は、この秒針車17に対して第1検出位置43aと第2検出位置44aで透過孔18の検出をそれぞれ行うようになっている。第1検出位置43aは、秒針2が基準位置Hにあるときに、第2角度範囲W2の逆転方向(第1回転方向)側の端部に重なるステップ位置に設定されている。第2検出位置44aは、秒針2が基準位置Hにあるときに、第2角度範囲W2の正転方向(第2回転方向)側の端部に重なるステップ位置に設定されている。
このような透過孔18の配置と検出位置43a,44aの配置によれば、秒針2が基準位置Hにあるときには、第1検出位置43aと第2検出位置44aとの両方に透過孔18がない状態(以下「孔無し」と記す)となる。また、秒針2が基準位置Hよりも1ステップ〜29ステップ正転した位置にあるときには、第1検出位置43aは透過孔18がある状態(以下「孔有り」と記す)となり、第2検出位置44aでは孔無しとなる。また、秒針2が基準位置Hよりも1ステップ〜29ステップ逆転した位置にあるときには、第1検出位置43aは孔無し、第2検出位置44aは孔有りとなる。さらに、秒針2が基準位置から180°(30ステップ分)回転した位置にあるときには(図8(c)参照)、第1検出位置43aと第2検出位置44aの両方で孔有りとなる。
従って、第1検出部43と第2検出部44とを作動させて第1検出位置43aと第2検出位置44aとで透過孔18の検出を行わせることで、その検出結果から秒針2が基準位置Hにあるのか、正転方向に進んだ位置にあるのか、逆転方向に進んだ位置にあるのか、或いは、基準位置Hの反対の位置(180°回転した位置)にあるのかを判別することが可能になっている。
[針位置検出処理]
次に、秒針2の位置ズレの確認や位置ズレの修正を行う針位置検出処理について説明する。
図4(a)には、CPU45により実行される針位置検出処理のフローチャートを、図5〜図7には、図4のステップS7〜S9の各サブルーチン処理のフローチャートを、図4(b)には、フローチャート中の検出結果の値の内容を説明する表を、それぞれ示す。また、図8には、各サブルーチン処理の動作を説明する平面図を示す。
この針位置検出処理は、例えば、所定周期(例えば1秒周期)で実行されるものである。針位置検出処理が開始されると、CPU45は計時回路50の計時データに基づいて秒針2が基準位置Hに位置していると判断される秒針用の検出時刻(例えばXX時YY分00秒)か否かを判別する(ステップS1)。そして、この検出時刻であれば、針ズレの確認等を行うために次のステップS2に進むが、この検出時刻でなければ針ズレの検出処理は行わずに、このまま針位置検出処理を終了する。
ステップS1の判別処理でYES側に進んだら、CPU45は、第1と第2の検出部43,44の発光部25(第1発光部),27(第2発光部)を作動させて、受光部26(第1受光部),28(第2受光部)から受光結果を入力する(ステップS2)。そして、この受光結果から透過孔18の検出結果の判別を行う。先ず、ステップS3において、第1検出部43と第2検出部44の両方で孔無し(検出結果=「0」)となっているか否かを判別し、否であれば、ステップS4において、第1検出部43でのみ孔有り(検出結果=「1」)となっているか否かを判別する。さらに、否であれば、ステップS5において、第2検出部44でのみ孔有り(検出結果=「2」)となっているか否かを判別し、否であれば、ステップS6において、第1検出部43と第2検出部44の両方で孔有り(検出結果=「3」)となっているか否かを判別する。
上記の判別処理の結果、ステップS3で第1検出部43と第2検出部44の両方で孔無し(検出結果=「0」)と判別されたら、図3に示すように、秒針2は基準位置Hにあり、RAM47の針位置データも正しいと判断できるので、針位置の修正処理は行わずにステップS10に移行する。
一方、ステップS4で第1検出部43でのみ孔有り(検出結果=「1」)と判別されたら、図8(a)に示すように、秒針2が基準位置Hより正転側に位置ズレしていると判断できるので、この位置ズレを修正するために第1針位置修正処理パターンのサブルーチン処理(ステップS7)に移行する。
このサブルーチン処理に移行すると、図5に示すように、CPU45は、順次、ステッピングモータ42に逆転用の駆動パルスを出力して秒針2を1ステップ逆転させ(ステップS11)、第1検出部43と第2検出部44の発光部25,27を作動させて受光部26,28の受光結果を入力する(ステップS12)。そして、第1検出部43と第2検出部44の両方で孔無しの検出結果となるか判別する(ステップS13)。そして、両方とも孔無しでなければ、ステップS11に戻って、ステップS11〜S13のループ処理を繰り返す。
このループ処理により、正転側にずれている秒針2は逆転方向に進んで基準位置Hに戻る。さらに、秒針2が基準位置Hに戻ったら、第1検出部43と第2検出部44の両方で孔無しの検出結果が得られるので、この検出結果に基づき、ステップS13の判別処理でこのループ処理を抜ける。このループ処理により最大でも秒針2を29ステップ逆転させることで、秒針2を基準位置Hに戻すことができる。
秒針2が基準位置Hに戻ってループ処理(ステップS11〜S13)を抜けたら、CPU45はRAM47中の秒針2についての針位置データを、基準位置H(0秒位置)を表わす値に修正する(ステップS14)。これにより、実際の秒針2の位置とCPU45が認識している秒針2の位置とのズレが解消される。そして、このサブルーチン処理を終了して、針位置検出処理(図4)の次のステップS10に移行する。
なお、図5のステップS12,S13の処理においては、第2検出部44の検出結果は孔無しであることが既知となっている。従って、ステップS12では第1検出部43のみ作動させ、ステップS13では第1検出部43の検出結果が孔無しとなったか否かのみ判別するようにしても良い。
図4のステップS5の判別処理で第2検出部44でのみ孔有り(検出結果=「2」)と判別された場合には、図8(b)に示すように、秒針2が基準位置Hより逆転側に位置ズレしていると判断できる。従って、この位置ズレを修正するために第2針位置修正処理パターンのサブルーチン処理(ステップS8)に移行する。
このサブルーチン処理に移行すると、図6に示すように、CPU45は、順次、ステッピングモータ42に正転用の駆動パルスを出力して秒針2を1ステップ正転させ(ステップS15)、第1検出部43と第2検出部44の発光部25,27を作動させて受光部26,28の受光結果を入力する(ステップS16)。そして、第1検出部43と第2検出部44の両方で孔無しの検出結果となるか判別する(ステップS17)。そして、両方とも孔無しでなければ、ステップS15に戻って、ステップS15〜S17のループ処理を繰り返す。
このループ処理により、逆転側にずれている秒針2は正転方向に進んで基準位置Hに戻る。さらに、秒針2が基準位置Hに戻ったら、第1検出部43と第2検出部44の両方で孔無しの検出結果が得られるので、この検出結果に基づき、ステップS17の判別処理でこのループ処理を抜ける。このループ処理により最大でも秒針2を29ステップ正転させることで秒針2を基準位置Hに戻すことができる。
秒針2が基準位置Hに戻ってループ処理(ステップS15〜S17)を抜けたら、CPU45はRAM47中の秒針2についての針位置データを、基準位置H(0秒位置)を表わす値に修正する(ステップS18)。これにより、実際の秒針2の位置とCPU45が認識している秒針2の位置とのズレが解消される。そして、このサブルーチン処理を終了して、針位置検出処理(図4)の次のステップS10に移行する。
なお、図6のステップS16,S17の処理においては、第1検出部43の検出結果は孔無しであることが既知となっている。従って、ステップS16では第2検出部44のみ作動させ、ステップS17では第2検出部44の検出結果が孔無しとなったか否かのみ判別するようにしても良い。
図4のステップS6の判別処理で第1検出部43と第2検出部44の両方で孔有り(検出結果=「3」)と判別されたら、図8(c)に示すように、秒針2が基準位置Hより180°位置ズレしていると判断できる。従って、この位置ズレを修正するために第3針位置修正処理パターンのサブルーチン処理(ステップS9)に移行する。
このサブルーチン処理に移行すると、図7に示すように、CPU45は、先ず、秒針2を30ステップ(180°)正転早送りする(ステップS19)。この早送りの際には、第1検出部43と第2検出部44は作動させない。この処理により、秒針2は速やかに且つ低い消費電流で基準位置Hに戻ることとなる。そして、秒針2の早送りが済んだら、CPU45は、秒針2が基準位置Hに移動したと判断して、RAM47中の秒針2についての針位置データを基準位置H(0秒位置)を表わす値に修正する(ステップS20)。そして、このサブルーチン処理を終了して、針位置検出処理(図4)の次のステップS10に移行する。
他方、図4のステップS3〜S6の判別処理の全てで否と判別されたらエラー状態なのでエラー終了する。上記のステップS3〜S6の判別処理により針ズレ判別制御手段が構成され、ステップS7〜S9のサブルーチン処理により針ズレ修正制御手段が構成される。
上記のステップS3の判別処理やステップS7〜S9のサブルーチン処理を経てステップS10に移行したら、秒針2が基準位置Hにあり針位置データも正常であると判断できるので、計時回路50の計時データに基づき現在時刻が“0秒”より進んでいる場合には、秒針2の位置が現在時刻の秒の値に合うように秒針2をステップ移動させる。そして、この針位置検出処理を終了する。
このような針位置検出処理により、秒針2に位置ズレがあるか無いかの確認処理や位置ズレがあった場合の修正処理が効率的に遂行される。
[第2実施形態]
図9には、第2実施形態の秒針車17Bの透過孔18の配置と検出部43,44の配置とを表わした平面図を示す。
第2実施形態の電子時計は、秒針車17Bの透過孔18の形成範囲と、第1検出部43と第2検出部44の配置とを変更したもので、その他の構成は第1実施形態と同様である。従って、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
第2実施形態の秒針車17Bは、図9に示すように、透過孔18が連続的に形成される回転角度範囲W1bと、透過孔18が形成されない回転角度範囲W2bとに2分され、この第1角度範囲W1bは、秒針車17Bの中心角を四等分したうちの3つの角度範囲であり、透過孔18が形成されない第2角度範囲W2bは、中心角を4等分したうちの残りの1つの角度範囲となっている。
透過孔18が形成されない第2回転角度範囲W2bは、秒針2が基準位置Hにあるときに、文字板5上の1秒〜15秒のステップ位置と重なる角度範囲であり、第1角度範囲W1bは16秒〜59秒,0秒のステップ位置と重なる角度範囲である。
第1検出部43と第2検出部44は、上記の秒針車17に対して、秒針2が基準位置Hにあるときに、第2角度範囲W2bの逆転方向側の端部と重なる第1検出位置43aと、第2角度範囲W2bの正転方向側の端部と重なる第2検出位置44aとで、それぞれ透過孔18の検出を行うように配置されている。
このような透過孔18の配置および検出位置43a,44aの配置によれば、秒針2が基準位置Hにあるときには、第1検出位置43aと第2検出位置44aとの両方で孔無しとなる。また、秒針2が基準位置Hよりも1ステップ〜14ステップ正転した位置にあるときには、第1検出位置43aが孔有り、第2検出位置44aが孔無しとなる。また、秒針2が基準位置Hよりも1ステップ〜14ステップ逆転した位置にあるときには、第1検出位置43aが孔無し、第2検出位置44aが孔有りとなる。さらに、秒針2が基準位置から15ステップ〜45ステップ正転或いは逆転した位置にあるときには、第1検出位置43aと第2検出位置44aの両方が孔有りとなる。
従って、この第2実施形態では、第1検出部43と第2検出部44とを作動させて第1検出位置43aと第2検出位置44aとで透過孔18の検出を行わせることで、その検出結果から秒針2が基準位置Hにあるのか、正転方向や逆転方向に1〜14ステップ移動した位置にあるのか、それ以上移動した位置にあるのかを判別することが可能になっている。
[針位置検出処理]
図10は、第2実施形態の第3針位置修正処理パターンのサブルーチン処理のフローチャートである。図11は、第2実施形態における第1〜第3の針位置修正処理パターンの処理動作を説明する平面図である。
第2実施形態の針位置検出処理は、図4に示した第1実施形態の針位置検出処理とほぼ同様のものであり、第1検出部43と第2検出部44の両方で孔有りと検出された場合に移行される第3針位置修正処理パターンのサブルーチン処理(ステップS9)が異なるのみである。
すなわち、図4に示したように、ステップS2で第1検出部43と第2検出部44を作動させて、ステップS3の判別処理で第1検出位置43aと第2検出位置44aの両方で孔無し(検出結果=「0」)と判別されたら、図9に示すように、秒針2が基準位置Hにあると判断できるので、針位置修正の処理は行わずに、そのままステップS10に移行する。
一方、ステップS4の判別処理で第1検出位置43aが孔有りで第2検出位置44aが孔無し(検出結果=「1」)と判別されたら、図11(a)に示すように、秒針2が1ステップ〜14ステップ正転側に位置ズレした状態にあると判断できるので、図5に示した第1針位置修正処理パターンのサブルーチン処理(ステップS7)を実行して、秒針2を基準位置Hに戻して針位置データを修正する。
また、ステップS5の判別処理で第1検出位置43aが孔無しで第2検出位置44aが孔有り(検出結果=「2」)と判別されたら、図11(b)に示すように、秒針2が1ステップ〜14ステップ逆転側に位置ズレした状態にあると判断できるので、図6に示した第2針位置修正処理パターンのサブルーチン処理(ステップS8)を実行して、秒針2を基準位置Hに戻して針位置データを修正する。
また、ステップS6の判別処理で第1検出位置43aと第2検出位置44aの両方が孔有り(検出結果=「3」)と判別されたら、図11(c)に示すように、秒針2が15ステップ〜45ステップ位置ズレした状態にあると判断できるので、ステップS9に移行して、第2実施形態の第3針位置修正処理パターンのサブルーチン処理を実行する。
図10に示すように、このサブルーチン処理に移行したら、まず、CPU45は、第1検出部43と第2検出部44は動作させずに秒針2を15ステップ(90°)正転早送りする(ステップS31)。この早送りの前には、秒針2は15秒〜45秒のステップ位置にあるため、この早送りの後に秒針2は30秒〜60秒のステップ位置に移動することになる。ここで、秒針2が30秒〜45秒の何れかのステップ位置にある場合には、第1検出位置43aと第2検出位置44aとの両方で孔有りとなるが、46秒〜59秒の何れかのステップ位置にある場合には、図11(b)に示したように第1検出位置43aが孔無しで第2検出位置44aが孔有りとなる。また、秒針2が60秒のステップ位置にある場合には、図9に示したように、第1検出位置43aと第2検出位置44aの両方が孔無しとなる。
従って、15ステップ早送りしたら、再び、第1検出部43と第2検出部44とを作動させて(ステップS32)、その検出結果を判別する(ステップS33〜S34)。そして、秒針2が基準位置Hにあって第1検出位置43aと第2検出位置44aの両方で孔無し(検出結果=「0」)となれば、ステップS33の判別処理でYES側に移行する。そして、RAM47中の秒針2についての針位置データを基準位置Hを表わす値に修正して(ステップS37)、このサブルーチン処理を終了する。
一方、ステップS32の検出結果が、第1検出位置43aが孔無しで第2検出位置44aが孔有り(検出結果=「2」)となれば、図11(b)の状態と判断できるので、ステップS34の判別処理でYES側に移行して、図6に示した第2針位置修正処理パターンのサブルーチン処理(ステップS36)を実行する。そして、このサブルーチン処理が完了したら、秒針2は基準位置Hに戻って針位置データも修正されるので、そのままこの第3針位置修正処理パターンのサブルーチン処理(図10)を終了する。
他方、ステップS32の検出結果が、第1検出位置43aと第2検出位置44aの両方で孔有り(検出結果=「3」)となれば、まだ図11(c)の状態にあると判断できるので、ステップS35の判別処理でYES側に分岐して、ステップS31の処理に戻る。そして、ステップS31〜S35のループ処理を2回または3回繰り返すことで、秒針2が移動して図9や図11(b)の状態となるので、ステップS33,S34の分岐処理でYES側に移行する。それにより、秒針2が基準位置Hに戻され、且つ、針位置データも修正される。そして、針位置検出処理(図4)の次のステップS10に移行する。
図4のステップS10に移行したら、CPU45は秒針2を現在時刻の秒の値の位置までステップ移動して針位置検出処理を終了する。
このような第2実施形態の針位置検出処理によって、秒針2に位置ズレがあるか無いかの確認や、位置ズレの修正処理が効率的に遂行される。
以上のように、上記の第1および第2実施形態の指針位置検出装置および電子時計1によれば、第1検出部43と第2検出部44による透過孔18の検出動作により、秒針2が基準位置Hにあるのか、或いは、複数ステップの範囲で基準位置Hより正転側にあるのか逆転側にあるのかを、それぞれ判別することができる。
従って、例えば、秒針2が基準位置Hにあると判断されるタイミングで、第1および第2検出部43,44を作動させることで、秒針2が位置ズレしているのか、位置ズレしているとしたら何れの方向に位置ズレしているのか、大半の場合にそれぞれ判定できるようになっている。
それゆえ、位置ズレが確認された場合には、どちらの方向に秒針2を回転させた方が速やかに位置ズレを修正できるか判断できることとなり、この判断によって効率的に位置ズレを修正できるようになっている。
また、第1実施形態の構成では、第1検出部43と第2検出部44の検出動作によって、秒針2が基準位置Hの反対に位置にある状態も判別することができる。従って、反対の位置にあると判別された場合には、第1検出部43や第2検出部44を作動させずに秒針2を基準位置Hに戻すことが可能になっている。
また、第2実施形態の構成では、秒針車17の中心角で270°の角度範囲W1bに透過孔18が形成されているので、第1検出部43と第2検出部44の検出動作によって、秒針2が基準位置Hより15ステップ以上離れているのか否かを判別することが可能になっている。
さらに、15ステップ以上離れているのか否かを判別できるので、15ステップ以上離れていると判別された場合には、第1と第2検出部43,44を毎ステップ動作させずに、秒針2を複数ステップ(例えば15ステップ〜30ステップ)移動させることで、秒針2を基準位置Hの近くまで移動させることができる。そして、その後、秒針2の1ステップの移動ごとに第1および/または第2検出部43,44を作動させて、秒針2を基準位置Hに移動させることができる。つまり、第1検出部43や第2検出部44での消費電流の低減を図って秒針2を基準位置Hまで戻せるようになっている。
また、上記第1および第2実施形態によれば、被検出部として透過孔18を採用するとともに、秒針2に動力を伝達する秒針車17に透過孔18を形成し、この秒針車17を挟んで発光部25,27と受光部26,28とを配置してこれらにより透過孔18の有無を検出する構成を採用しているので、例えば、腕時計本体のケーシング内などスペースの少ない空間でも高精度な検出処理を実現できるようになっている。
また、秒針車17は所定角度ごとにステップ駆動する構成であり、透過孔18は所定角度ごとに設けられる構成になっているので、連続的に形成される場合と比較して、検出位置での透過孔の有無を高精度に行えるようになっている。また、秒針2の位置検出を最小ステップの精度で行えるようになっている。
なお、本発明は、上記第1および第2の実施形態に限られるものでなく、種々の変更が可能である。例えば、第1角度範囲W1,W1bに形成される透過孔18は、1ステップごとに複数個形成するのではなく、これらをつなげて長孔としても良い。
また、ステッピングモータ42が2極のモータである場合、駆動パルスの極性によって、秒針車17を偶数ステップと奇数ステップとに識別した状態で回転制御することができる。そのため、例えば、ステッピングモータ42を2ステップ連続で回転させて、秒針2が偶数のステップ位置(0秒、2秒、4秒・・・56秒、58秒のステップ位置)で停止するように秒針車17を回転制御することも可能となる。従って、この場合、この偶数ステップの間隔を単位ステップ間隔として、この単位ステップ間隔ごと(所定の回転角度ごと)に透過孔18を形成して、その検出処理を行うように構成することもできる。
図12には、秒針車の透過孔の配置と検出部の配置のバリエーションを表わした平面図を示す。図12(a)〜(d)の秒針車17C〜17Fに示すように、透過孔18の形成範囲や第1検出位置43aと第2検出位置44aの配置は適宜変更可能である。例えば、第1実施形態では、図3に示すように、秒針2が基準位置Hにあるときに、31秒〜60秒のステップ位置に透過孔18が形成された例を示したが、図12(a)の秒針車17Cに示すように、16秒〜45秒のステップ位置に透過孔18を形成するなど、透過孔18が形成される第1角度範囲W1cの角度位置は任意に決められる。なお、その際、第1検出位置43aと第2検出位置44aは、秒針2が基準位置Hにあるときに透過孔18の形成されない第2角度範囲W2cの一端部と他端部にそれぞれ重なる位置に設定する。
また、第1実施形態や第2実施形態では、透過孔18が形成される角度範囲W1,W1bが秒針車17,17Bの中心角で180°や270°となっているが、図12(b),(c)の秒針車17D,17Eに示すように、180°より小さな角度範囲W1dとしたり、270°より大きな角度範囲W1eとしたりするなど適宜変更可能である。これらの場合でも、第1検出位置43aと第2検出位置44aとは、秒針2が基準位置Hにあるときに、透過孔18の形成されない第2角度範囲W2d,W2eの一端部と他端部にそれぞれ重なる位置に設定する。
また、第1実施形態や第2実施形態では、第1検出部43と第2検出部44により検出される被検出部として透過孔18を採用し、秒針車17の透過孔18のないステップ位置を被検出部のないステップ位置として判別する構成を示したが、図12(d)に示すように、これと逆の構成を採用することもできる。この構成においては、被検出部として孔無しの状態を採用し、透過孔18の塞がれた範囲(形成されていない範囲)を被検出部の形成された第1角度範囲W1fとし、透過孔18のある範囲を被検出部が形成されない第2角度範囲W2fとしたものである。そして、第1検出位置43aと第2検出位置44aは、秒針2が基準位置Hにあるときに、第2角度範囲W2fの一端部と他端部に重なる位置に設定する。
このような構成としても、孔有りの箇所を被検出部なし、孔無しの箇所を被検出部ありとして検出処理を行うことで、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、上記第1実施形態や第2実施形態では、位置検出を行う指針として秒針2を対象とした例を示したが、分針3や補助針を対象とするなど、指針の種類は制限されるものでない。また、位置検出用に設定された基準位置Hとして0秒位置を採用した例を示したが、別の位置を基準位置Hとしても良い。
また、被検出部を反射体とし、第1検出手段や第2検出手段を反射光を検出する光センサにより構成しても良いなど、被検出部や検出手段の具体的な構成は種々に変更可能である。また、発光部25,27や受光部26,28は、ミラーにより光を反射させたり導光部材を介して所定経路で光を導いたりすることで、検出位置で回転体を挟んで対向する配置とせずに、その他の配置で同様の作用を得ることもできる。
また、被検出部を有して指針と連動する回転体として秒針車17を適用した例を示したが、指針に回転運動を伝達する別の歯車を回転体として採用したり、歯車以外に回転検出用に指針と連動する回転体を設けて、これに被検出部を設けて回転位置の検出を行うようにしても良い。その他、実施形態で示した細部構造および方法は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 電子時計
2 秒針
17 秒針車
18 透過孔
25,27 発光部
26,28 受光部
42 ステッピングモータ
43 第1検出部
43a 第1検出位置
44 第2検出部
44a 第2検出位置
45 CPU
46 ROM
47 RAM
H 基準位置
W1,W1b〜W1f 第1角度範囲
W2,W2b〜W2f 第2角度範囲

Claims (12)

  1. 指針と連動して回転するとともに回転方向に沿って被検出部が形成された回転体と、
    前記被検出部が通過する経路中の第1検出位置で前記被検出部を検出する第1検出手段と、
    前記被検出部が通過する経路中の第2検出位置で前記被検出部を検出する第2検出手段と、
    を備え、
    前記回転体は、前記被検出部が形成される第1回転角度範囲と、前記被検出部が形成されない第2回転角度範囲とに2分され、
    前記第1検出位置は、前記指針が予め定められた基準位置にあるときに、前記被検出部が形成されない前記第2回転角度範囲内の第1回転方向側の端部と重なる位置に設定され、
    前記第2検出位置は、前記指針が前記基準位置にあるときに、前記被検出部が形成されない前記第2回転角度範囲内の前記第1回転方向と逆の第2回転方向側の端部と重なる位置に設定されていることを特徴とする指針位置検出装置。
  2. 前記被検出部は、前記回転体を二等分した一方の回転角度範囲に連続的に形成されていることを特徴とする請求項1記載の指針位置検出装置。
  3. 前記回転体を60ステップの回転角度で分割したうち、順に、第1ステップ〜第30ステップの回転角度範囲に前記被検出部が形成されず、第31ステップ〜第60ステップの回転角度範囲の各々に前記被検出部が形成されていることを特徴とする請求項2記載の指針位置検出装置。
  4. 前記被検出部は、当該回転体を四等分したうちの三つの回転角度範囲に連続的に形成されていることを特徴とする請求項1記載の指針位置検出装置。
  5. 当該回転体を60ステップの回転角度で分割したうち、順に、第1ステップ〜第15ステップの回転角度範囲に前記被検出部が形成されず、第16ステップ〜第60ステップの回転角度範囲に前記被検出部が形成されていることを特徴とする請求項4記載の指針位置検出装置。
  6. 前記回転体は、ステッピングモータにより所定の回転角度ずつ回転可能な構成であり、
    前記回転体の前記第1回転角度範囲には、前記所定の回転角度ごとに前記被検出部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の指針位置検出装置。
  7. 前記回転体は、ステッピングモータの駆動を前記指針に伝達する歯車であり、
    前記被検出部は、前記歯車に形成された透過孔であり、
    前記第1検出手段は、発光部から前記第1検出位置に出射された光を前記歯車を挟んで受光部で受光することで前記第1検出位置に前記透過孔があるか否かを検出する構成であり、
    前記第2検出手段は、発光部から前記第2検出位置に出射された光を前記歯車を挟んで受光部で受光することで前記第2検出位置に前記透過孔があるか否かを検出する構成であることを特徴とする請求項1記載の指針位置検出装置。
  8. 前記指針が前記基準位置にあると判断される状態で、前記第1検出手段と前記第2検出手段とを作動させ、
    前記第1検出手段と前記第2検出手段との両方で前記被検出部が検出されない場合に、前記指針が前記基準位置にあると判別し、
    前記第1検出手段と前記第2検出手段の少なくとも何れか一方で前記被検出部が検出された場合に、前記指針の位置ズレを修正する処理に移行する針ズレ判別制御手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の指針位置検出装置。
  9. 前記針ズレ判別制御手段の処理によって前記第1検出手段でのみ前記被検出部が検出された場合に、前記第1検出手段に前記被検出部が検出されなくなるまで、前記回転体を前記第1回転方向に駆動制御する一方、
    前記針ズレ判別制御手段の処理によって前記第2検出手段でのみ前記被検出部が検出された場合に、前記第2検出手段に前記被検出部が検出されなくなるまで、前記回転体を前記第2回転方向に駆動制御することによって、
    前記指針を前記基準位置に戻す針ズレ修正制御手段を備えていることを特徴とする請求項8記載の指針位置検出装置。
  10. 前記被検出部は、前記回転体を二等分した一方の回転角度範囲に連続的に形成されており、
    前記針ズレ修正制御手段は、
    前記針ズレ判別制御手段の処理によって前記第1検出手段と前記第2検出手段の両方で前記被検出部が検出された場合に、前記第1検出手段および前記第2検出手段を作動させずに前記回転体を半回転させることにより、前記指針を前記基準位置に戻すことを特徴とする請求項9記載の指針位置検出装置。
  11. 前記被検出部は、前記回転体を四等分した三つの回転角度範囲に連続的に形成されており、
    前記針ズレ修正制御手段は、
    前記針ズレ判別制御手段の処理により前記第1検出手段と前記第2検出手段の両方で前記被検出部が検出された場合に、前記回転体を1/4回転させるごとに前記第1検出手段および/または前記第2検出手段を作動させて検出結果を確認することで、前記第1検出位置と前記第2検出位置の何れか一方または両方に前記被検出部が重ならない状態まで前記回転体を回転させることを特徴とする請求項9記載の指針位置検出装置。
  12. 情報を表示する指針と、
    この指針の位置検出を行う請求項1〜11の何れか1項に記載の指針位置検出装置と、
    を備えたことを特徴とする電子時計。
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