JP2003121569A - アンテナ付電子時計 - Google Patents

アンテナ付電子時計

Info

Publication number
JP2003121569A
JP2003121569A JP2001315151A JP2001315151A JP2003121569A JP 2003121569 A JP2003121569 A JP 2003121569A JP 2001315151 A JP2001315151 A JP 2001315151A JP 2001315151 A JP2001315151 A JP 2001315151A JP 2003121569 A JP2003121569 A JP 2003121569A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
timepiece
main plate
movement
base plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001315151A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003121569A5 (ja
Inventor
Minoru Kobayashi
稔 小林
Kenji Shimoda
健次 下田
Takayuki Hasumi
隆行 蓮實
Kazuhiko Yoshikawa
一彦 吉川
Kazuhiro Kobayashi
和弘 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Watch Co Ltd
Priority to JP2001315151A priority Critical patent/JP2003121569A/ja
Publication of JP2003121569A publication Critical patent/JP2003121569A/ja
Publication of JP2003121569A5 publication Critical patent/JP2003121569A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電波時計のムーブメントは特殊な部品を使用
する事、金属部品が受信に与える影響を最小限に抑制す
る必要がある事など、設計的に制約が非常に多くこの結
果として、従来のアナログ電波時計ムーブメントに関し
ては、地板に代表される保持部品を新規部品として新た
に設定する必要があった。また、他の部品に関してもこ
の電波時計専用で新規部品として起こした部品が多く、
結果としてムーブメントの製造コストを上昇させる原因
となっていた。 【解決手段】 アンテナ1と時計ムーブメントで構成さ
れたアンテナ付電子時計において、時計ムーブメントを
収納する収納部材8を設け、収納部材8に設けた凹部8
dにアンテナ1を収納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンテナ付電子時
計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、時計はその時刻の表示形態とし
て、2本或いは3本の指針によって時刻を表示するアナ
ログ方式と、液晶やLEDに代表される電子光学的表示
装置によって時刻を表示するデジタル方式、或いは両者
を組み合わせたコンビネーション方式に大別できること
は周知である。また、このうちアナログ方式の時計の中
でも、例えば秒針やカレンダーの有無、更にはタイマー
機能、クロノグラフ機能やアラーム機能、月齢表示機能
等に代表される従属的な計時機能の有無を、ユーザがそ
れぞれの好みに合わせて選択できることも周知である。
【0003】従来、電子時計の精度は回路システムによ
り決定される場合が殆どであったが、近年、各国の時刻
標準電波の送信設備が整備されてきたのに伴い、これら
標準時刻電波を受信する事により、時刻を自動的に補正
する事が可能な電波時計が普及してきている。
【0004】これらの電波時計は、標準時刻電波を受信
する事によって時計本体の時刻の狂いを自動的に補正で
きるため、電波を受信できる環境にいれば、時計の誤差
はゼロになる。標準時刻電波は、送信設備によって周波
数が決まっており、現在は日本の他にドイツ等でも発信
されており、これらの国々で電波時計は広く製品化され
ている。
【0005】以下に従来の電波時計の構造を図を用いて
簡単に説明する。図6は従来のアナログ電波時計ムーブ
メントの要部断面図である。図6において、1は電波を
受信するアンテナ、2は回路基板、3は指針を駆動する
為のモーターコイル、4はモーターコイル3の電気信号
の出力に対応して回転するロータ、5は先端で図示しな
い指針と係合する事により指針を駆動する四番車、6は
ロータ4及び四番車5と係合し、ロータ4の回転を四番
車5に伝達する減速輪列である五番車、9は四番車5、
五番車6に代表される減速輪列の保持を行うと共に、時
計ムーブメントの母材となる地板、10は五番車6に代
表される輪列類を地板9と挟持する事によって保持する
板状部品である輪列受、11は日付を表示する円板状の
部品である日板、12は図示しない時針を駆動する輪列
である筒車、14は文字板、17はアンテナ1と回路基
板2の接点部1cを固定する接点部固定ネジである。
【0006】図6において、地板9は時計ムーブメント
の外周を形成しており、大径の部品となっている。
【0007】また、アンテナ1は高透磁率の材質で成形
されたコア1aと、コア1aに巻かれた巻線1bで形成
されている。アンテナ1が電波を受信する際、コア1a
を透過する磁束が変化する事により、巻線部1bに電流
が発生する。巻線部1bは回路基板2に接点部1cで接
続されているため、発生した電流は接点部1c及び回路
基板2の表面に形成されたパターンを通って回路基板2
上に実装されたマイコンIC2aへと流れ、時刻データ
として処理される。ここで、時刻情報が予めマイコンI
C2a内部で記憶されている時刻情報と異なる場合、マ
イコンICはモーターコイル3に修正情報を流し、モー
ターコイル3を駆動し、ロータ4、五番車6及び四番車
5を介して図示しない指針を修正するシステムとなって
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ここで問題となるの
が、これらの機能を具備した電波時計を、如何に低コス
トで開発するかである。
【0009】即ち、図6において従来の電波時計の構造
を説明したが、電波時計には標準時刻電波を受信する為
のアンテナ1が必ず必要となる。アンテナ1は通常の電
子時計にはない部品である。また、諸条件はあるもの
の、アンテナ1の大きさが大きくなればなるほど感度も
良くなる傾向にあり、この結果、図6に示すように、ア
ンテナ1は例えばモーターコイル3等に代表される時計
ムーブメントの他の構成要素と比較して非常に大きいサ
イズの部品となる。
【0010】また、アンテナ1近傍に高透磁率の金属部
品を配置すると受信に悪影響を及ぼす懸念があり、アン
テナ1と地板9に代表される金属部品は可能な限り平面
距離を離す必要がある。また、アナログ時計の場合、指
針を駆動する為のモーターコイル3が受信時に駆動して
いると、モーターコイル3の駆動に伴い発生するノイズ
が受信性能に悪影響を与える可能性があるため、モータ
ーコイル3とアンテナ1は可能な限り平面的に離した配
置にする必要がある。
【0011】このように、通常の電子時計ムーブメント
と比較して、電波時計のムーブメントは特殊な部品を使
用する事、金属部品が受信に与える影響を最小限に抑制
する必要がある事など、設計的に制約が非常に多いムー
ブメントとなる。
【0012】この結果として、図6に示す従来例として
挙げたアナログ電波時計ムーブメントに関しては、地板
9に代表される保持部品を新規部品として新たに設定す
る必要があった。また、他の部品に関してもこの電波時
計専用で新規部品として起こした部品が多く、結果とし
てムーブメントの製造コストを上昇させる原因となって
いた。
【0013】また、この例の場合、アンテナ1がムーブ
メントの外側に大きく張り出した構造となっており、完
成時計の外装のデザイン上の大きな制約となっていた。
【0014】本発明はこれらの課題を解決するための方
法を提供するものであり、アナログ方式の電波時計ムー
ブメントにおいて、既存のアナログ電子時計ムーブメン
トを流用して低コストでアナログ電波時計ムーブメント
を形成する方法を提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の要旨は、アンテナと時計ムーブメントで構成
されたアンテナ付電子時計において、前記時計ムーブメ
ントを収納する収納部材を設け、当該収納部材に設けた
凹部に前記アンテナを収納する事を特徴とする。
【0016】前記時計ムーブメントは、第一の地板を有
するアナログムーブメントで、前記収納部材は第二の地
板である事を特徴とする。
【0017】前記第二の地板の、前記時計ムーブメント
収納部が凹形状を形成している事を特徴とする。
【0018】前記第二の地板は環状の形状で形成されて
おり、該環状形状の内周部に前記地板を収納している事
を特徴とする。
【0019】第二の地板はリブを有する事を特徴とす
る。
【0020】前記アンテナは、前記第二の地板にネジで
固定されている事を特徴とする。
【0021】前記第二の地板に貫通穴を設け、前記アン
テナにボス形状を形成し、該ボス形状が当該貫通穴に押
込まれる事により前記アンテナが前記第二の地板に固定
されている事を特徴とする。
【0022】前記第二の地板は非金属である事を特徴と
する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に本発明の第一の実施形態に
ついて図を用いて説明する。図1及び図2は本発明の第
一の実施形態であるアナログ電波ソーラー時計であり、
図1は主たる構成部品の概略を示す要部断面図、図2は
同じく主たる構成部品の概略を示す、裏蓋側から見た要
部平面図である。なお、図6と同一名称に関しては、同
一番号を付してその説明を省略する。
【0024】図1及び図2において、7は第一地板、8
は第二地板、13は筒車12及び日板11に代表され
る、第一地板7に対して文字板側に配設された部品を第
二地板8と挟持する事によって保持する板状部品である
日板押え、15は光が当たる事により発電するソーラー
セル、16はアンテナを固定するアンテナ固定ネジであ
る。なおモーターコイル3、ロータ4、四番車5、五番
車6、第1地板7、輪列受10及び筒車12で時計ムー
ブメントが構成される。
【0025】図1及び2に示した本発明の第一の実施形
態は、その駆動電源としてソーラーセル15を使用する
ソーラー時計の例である。ソーラーセル15において発
生した電流は、図示しない接続部品及び回路基板2に形
成されたパターンを経由して、図示しない二次電池へ導
通し、一旦蓄えられる。実際に時計を駆動する際には、
図示しない二次電池から、いわば電流を小出しに消費す
る形態となっている。これにより、光が当たらない環境
下でも安定して時計の駆動を行う事が可能となる。な
お、二次電池は本発明の第一の実施形態では、図示しな
いが第一地板7に対して回路基板2の裏蓋側に配置され
ている。
【0026】図1及び図2において、四番車5や五番車
6に代表される減速輪列類の保持は、第一地板7で行っ
ている。ここで、第一地板7は金属で成形した板状部品
であるが、図2に示すように、ムーブメントの外周より
小径の形状で形成しているのが特徴である。このような
形状とする事により、第一地板7のサイズを小型化し、
例えば第一地板7の材料費を削減できる等、時計ムーブ
メントの製造コストを低減する効果が得られる。
【0027】ここで、第一地板7に対して、その外周部
に第二地板8を配設したのが特徴である。その部品概略
図を図3に示す。
【0028】この第二地板8は高分子樹脂による射出成
形により形成されるが、図1及び図3に示すように、そ
の中央部に凹部8aを形成し、この凹部8aに第一地板
7を収納可能な構造となっているのが特徴である。これ
により、第一地板7を小径化した上で、時計ムーブメン
トの外周サイズを維持する事が可能となった。
【0029】また、図1に示すように、第二地板8の下
面側に凹部8bを形成し、ここに日板11を収納する形
状となっているのが特徴である。また、第二地板8の時
計ムーブメントの中心部付近に凹部8cを形成し、凹部
8cと第一地板7によって筒車12を挟持して保持する
構造となっている。また、第二地板8の外周部でソーラ
ーセル15を保持する構造となっているのが特徴であ
る。
【0030】即ち第二地板8は、時計ムーブメントの外
周サイズを決定すると共に、上面側に第一地板7、下面
側に日板11やソーラーセル15に代表される、第一地
板7に対して文字板14側に配置される構成部品の保持
を行っているのが特徴である。このように、時計ムーブ
メントの一部の構成部品を、第二地板8を利用して保持
する事により、第一地板7を小型化する事が可能となっ
た。
【0031】また、図1乃至図3に示すように、第二地
板8には、アンテナ1を収納する凹部8dを形成したの
が特徴である。ここにアンテナ1を収納する事により、
アンテナ1を時計ムーブメントの内部に内蔵する事が可
能となり、ムーブメントの小型化を実現すると共に、ム
ーブメントの組立区での取扱性を向上させる事が可能と
なった。
【0032】ここで、アンテナ1を時計ムーブメントに
内蔵するためには、何らかの方法でアンテナ1を時計ム
ーブメントに固定する必要が生じる。特にコア1aは高
透磁率の材質で成形する必要があるが、その物性の特徴
として脆性材料を使用する事が多い為、衝撃等によりコ
ア1aが破壊したりチッピングを発生する事がないよ
う、アンテナ1aを簡便な方法で時計ムーブメントに安
定して固定する必要が生じる。本発明の第一の実施形態
の場合、第一地板7を小型化しているため、アンテナ1
は第二地板8に固定する必要があるが、例えば接着な
ど、後で分解する事が不可能な固定方法を採用すると、
例えばアフターサービスでアンテナ1を交換する必要が
生じた際はアンテナ1が接着された第二地板8ごと部品
交換を行う必要があり、結果として時計ムーブメントを
ほぼ全分解する必要があったり、或いは組立区での取扱
性や作業性も悪くなる問題があった。
【0033】これに対して、本実施形態では、第二地板
8に、ネジ穴を形成したチューブ8eを押込固定してい
るのが特徴である。即ち、本実施形態では、アンテナ1
を第二地板8に落とし込んで組み立てた後、2本のアン
テナ固定ネジ16及び接点部固定ネジ17の、合計三本
のネジで固定する構造としているのが特徴である。この
ような構造とする事により、万が一検査工程やアフター
サービスの際、アンテナ1を交換する必要が生じた際に
も、アンテナ固定ネジ16及び接点部固定ネジ17を外
すだけでアンテナ1を単独で分解する事が可能となり、
ムーブメントの取扱性を向上させると共に、アンテナ1
を確実に第二地板8へ固定する事が可能となった。
【0034】また、図1乃至図3に示すように、第二地
板8は、その中央部に第一地板7を収納する凹部8a
を、外周部にアンテナ1を収納する凹部8dを形成して
いる為、特に図2に示す右側方向、完成時計状態では1
2時側の断面方向の剛性が低下しやすい形状となってい
る。即ち、例えば文字板14の方向から落下等の衝撃が
加わった場合、第一地板7及び第一地板7が保持するモ
ーターコイル3等の構成部品の重量は全て第二地板8の
凹部8aの底面にかかる。このため、第二地板8の剛性
が低いと、衝撃が加わった際に第二地板8全体がたわん
でしまい、この結果、例えば秒針が図示しない文字板上
のガラスに接触したり、或いは四番車5と五番車6の噛
合いが外れたりして、止まり等の不良の原因となる可能
性があった。
【0035】これに対して本実施形態では、図1〜図3
に示すように、第一地板7を収納する凹部8aと、アン
テナ1を収納する凹部8dの間に、ブリッジ形状のリブ
8fを形成したのが特徴である。このリブ8fは、回路
基板2の断面方向の保持も兼用している為、回路基板2
の下面まで延伸している。
【0036】このような形状とする事により、第一地板
7を収納する凹部8aの面積を必要最小限とし、特に剛
性面で不安があったアンテナ1を収納する凹部8d付近
の剛性を飛躍的に向上させる事が可能となった。
【0037】また、リブ8fと第一地板7外周との平面
隙を最小限とする事により、リブ8fは第一地板7の平
面方向の位置規制を兼用しているのが特徴である。これ
により、平面方向に衝撃が加わった際に第一地板7が動
いてしまう事がなくなり、時計ムーブメントの耐衝撃性
を向上させる事が可能となった。
【0038】図4は、図1及び図2に示す第一地板7の
部品概略図である。
【0039】図1に示すように、本実施形態では、アン
テナ1が第一地板7と断面的な配置位置が重なっている
ため、第一地板7が円板状の場合、アンテナ1をムーブ
メントの中心に対してかなり外周側に配置する必要があ
る。この結果、時計ムーブメントのサイズが大きくな
り、完成時計のサイズも大きくなってしまう為、デザイ
ン上の汎用性が低下する問題点があった。
【0040】これに対して本実施形態では、第一地板7
のアンテナ1に近接する側の外周形状7aをD字形の平
面形状へと変更し、アンテナ1の配置位置をムーブメン
トの中心に近づけている事が特徴である。
【0041】これにより、電波の受信性能を低下させる
要因の一つである金属製の第一地板7について、アンテ
ナ1との平面隙を最大限に確保し、受信性能への影響を
最小限とする事が可能となった。
【0042】また、前述したように、アンテナ1は電波
の受信性能を向上させるために可能な限り断面積を大き
くする必要がある。その結果、図1に示すように、アン
テナ1は、時計ムーブメントの下面付近からムーブメン
トの上面付近まで達する厚みを持っている。これに対し
て、本発明の一実施形態では回路基板2について、アン
テナ1と近接する場所に切欠2bを形成しているのが特
徴である。即ち、完成時計ムーブメントは丸形だが、回
路基板2は、アンテナ1と近接する側の形状をストレー
ト形状とした、いわゆるD字形の平面形状としているの
が特徴である。
【0043】以上のように、回路基板2及び第一地板7
をD字形の形状とする事により、アンテナ1を丸形の時
計ムーブメント内に内蔵する事が可能となると共に、時
計ムーブメントを小型化する事が可能となり、外装のデ
ザインへの制約を減少させる事が可能となった。
【0044】なお、本発明の第一の実施形態の場合、第
一地板は、別の既存の小型電子時計ムーブメントの地板
の外周形状のみを変更した形状となっている。
【0045】これにより、既存の小型電子時計ムーブメ
ントの地板を製造する為のプレス金型を流用し、外周形
状の変更部のみの抜き矢を入れ替える事により、二種類
の地板を共通の金型で生産する事が可能となった。これ
により、金型の汎用化を図ると共に、地板の金型コスト
を低減させる事が可能となった。
【0046】次に本発明の第二の実施形態について説明
する。図5は本発明の第二の実施形態であるアナログ電
波時計の要部断面図である。なお、図1乃至図4と同一
構成には同一番号を付して、その説明を省略する。
【0047】本発明の第一の実施形態では、第二地板8
は中央部に第一地板7を収納する為の凹部8aを形成し
ていたが、図5に示す本発明の第二の実施形態において
は、カレンダー機構及びソーラーセルを使用しない製品
仕様であるため、第二地板8にカレンダー機構の保持部
分を形成する必要がない。これにより、第二地板8に、
第一地板7を収納する凹部8aの代わりに、第一地板7
を収納可能な貫通穴部8jを形成したのが特徴である。
即ち、図5に示す本発明の第二の実施形態においては、
第二地板8は環状の形状をしているのが特徴である。
【0048】ここで、第二地板8の第一地板7を収納す
る為の貫通穴部8jに、ムーブメントの中心方向へ向か
って平面的に突出する凸部8gを形成したのが特徴であ
る。また、第一地板7は、その下面側に前記凸部8gに
対応する位置に凹部7cを形成してあるのが特徴であ
る。
【0049】これにより、第一地板7は、凹部7cを第
二地板8の凸部8gで支える事により第二地板8に固定
する事が可能となる。
【0050】また、本発明の第二実施形態においては、
アンテナ1の下面側にボス1dを、第二地板8のボス1
dに対応する位置に穴8hを形成しているのが特徴であ
る。この場合、アンテナ1のボス1dを第二地板8の穴
8hに押込挿入する事により、アンテナ1を第二地板8
に固定する事が可能となる。
【0051】このように、カレンダー機構やソーラーセ
ルがないアナログ電波時計ムーブメントにおいても、本
発明を適用すれば、既存の小型の地板を流用して簡便な
方法でアナログ電波時計を開発する事が可能となる。
【0052】
【発明の効果】以上のように、本発明では、第一クレー
ムに沿って構成を説明し、アンテナと時計ムーブメント
で構成されたアナログ電波時計において、時計ムーブメ
ントを収納する第二地板を設ける事により、既存の部品
を可能な限り流用して低コストで製造する事が可能とな
った。また、第二地板にアンテナを収納する場所を設け
る事により、アンテナをムーブメント内に収納し、時計
ムーブメントを小型化する事が可能となった。
【0053】具体的には、アンテナと、第一地板を有す
るアナログ時計ムーブメントで構成されたアンテナ付電
子時計を例示し、前記時計ムーブメントを収納する収納
部材である第二地板を設け、第二地板に設けた凹部に前
記アンテナを収納した。
【0054】これにより、第一地板を小型化し、第一地
板の製造コストを低減する事が可能となった。また、ア
ンテナをムーブメント中心に近づけ、ムーブメントのサ
イズを小型化する事が可能となった。この結果、外装デ
ザイン上の制約を低減し、ムーブメントの汎用性を向上
させる事が可能となった。また、アンテナをムーブメン
ト内に収納する事が可能となり、組立区での取扱性を向
上させる事が可能となった。
【0055】また、前記第二地板の、前記時計ムーブメ
ント収納部を凹形状として形成した。これにより、第二
地板の文字板側で、ソーラーセルや日板等、第一地板と
文字板の間に配置する部品の保持を行う事が可能となっ
た。
【0056】また、第二地板にリブを形成し、時計ムー
ブメントの母材として必要十分な剛性を確保する事が可
能となった。
【0057】また、アンテナを第二地板にネジ、或いは
ボス押込のように、簡単に分解可能な方法で固定する方
法を提示した。これにより、簡単に組立可能かつアンテ
ナを単独で分解可能な、組立作業性に優れたアナログ電
波時計の構造を提示した。また、ムーブメントの組立区
やアフターサービス部門での取扱性を向上させる事が可
能となった。
【0058】また、第二の実施形態として、前記第二地
板は環状の形状で形成し、この環状形状の内周部で第一
地板を保持する構造を例示して説明した。このような形
状でも第一の実施形態と同等の効果が得られ、本発明を
利用する事により、簡単な構造かつ低コストで、電波時
計を開発する事が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態を示す、アナログ電波
時計の要部断面図である。
【図2】本発明の第一の実施形態を示す、アナログ電波
時計の要部平面図である。
【図3】本発明の第一の実施形態を示す、アナログ電波
時計の第二地板の概略図である。
【図4】本発明の第一の実施形態を示す、アナログ電波
時計の第一地板の概略図である。
【図5】本発明の第二の実施形態を示す、アナログ電波
時計の要部断面図である。
【図6】従来のアナログ電波時計の要部断面図である。
【符号の説明】
1 アンテナ 1a アンテナコア 1b 巻線 1c 回路基板との接点部 1d アンテナ固定ボス 2 回路基板 2a マイコンIC 2b 切欠 3 モーターコイル 4 ロータ 5 四番車 6 五番車 7 第一地板 7a Dカット部 7c 固定用凹部 8 第二地板 8a 第一地板収納用凹部 8b 日板収納用凹部 8c 筒車収納用凹部 8d アンテナ収納用凹部 8e アンテナ固定用チューブ 8f リブ 8g 第一地板保持用凸部 8h アンテナ固定用ボス穴 8j 第一地板収納用貫通穴 9 従来例の電波時計の地板 10 輪列受 11 日板 12 筒車 13 日板押エ 14 文字板 15 ソーラーセル 16 アンテナ固定ネジ 17 接点部固定ネジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 一彦 東京都西東京市田無町六丁目1番12号 シ チズン時計株式会社内 (72)発明者 小林 和弘 東京都西東京市田無町六丁目1番12号 シ チズン時計株式会社内 Fターム(参考) 2F002 AA01 AA03 AA12 AB02 AB03 AC01 AE00 GA06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナと時計ムーブメントで構成され
    たアンテナ付電子時計において、前記時計ムーブメント
    を収納する収納部材を設け、当該収納部材に設けた凹部
    に前記アンテナを収納する事を特徴とするアンテナ付電
    子時計。
  2. 【請求項2】 時計ムーブメントは、第一の地板を有す
    るアナログムーブメントで、前記収納部材は第二の地板
    である事を特徴とする請求項1記載のアンテナ付電子時
    計。
  3. 【請求項3】 前記第二の地板の、前記時計ムーブメン
    ト収納部が凹形状を形成している事を特徴とする請求項
    1乃至請求項2の何れか一項に記載のアンテナ付電子時
    計。
  4. 【請求項4】 前記第二の地板は環状の形状で形成され
    ており、該環状形状の内周部に前記地板を収納している
    事を特徴とする請求項1乃至請求項2の何れか一項に記
    載のアンテナ付電子時計。
  5. 【請求項5】 第二の地板はリブを有する事を特徴とす
    る請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載のアンテナ
    付電子時計。
  6. 【請求項6】 前記アンテナは、前記第二地板にネジで
    固定されている事を特徴とする請求項1乃至請求項4の
    何れか一項に記載のアンテナ付電子時計。
  7. 【請求項7】 前記第二の地板に貫通穴を設け、前記ア
    ンテナにボス形状を形成し、該ボス形状が当該貫通穴に
    押込まれる事により前記アンテナが前記第二の地板に固
    定されている事を特徴とする請求項1乃至請求項4の何
    れか一項に記載のアンテナ付電子時計。
  8. 【請求項8】 第二の地板は非金属である事を特徴とす
    る請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載のアンテナ
    付電子時計。
JP2001315151A 2001-10-12 2001-10-12 アンテナ付電子時計 Pending JP2003121569A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001315151A JP2003121569A (ja) 2001-10-12 2001-10-12 アンテナ付電子時計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001315151A JP2003121569A (ja) 2001-10-12 2001-10-12 アンテナ付電子時計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003121569A true JP2003121569A (ja) 2003-04-23
JP2003121569A5 JP2003121569A5 (ja) 2005-06-09

Family

ID=19133362

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001315151A Pending JP2003121569A (ja) 2001-10-12 2001-10-12 アンテナ付電子時計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003121569A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004099884A1 (ja) * 2003-05-09 2004-11-18 Seiko Epson Corporation 無線通信機能付電子時計
EP1500991A3 (en) * 2003-07-25 2005-09-21 Seiko Epson Corporation Electronic timepiece with an internal antenna
JP2006337127A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Citizen Watch Co Ltd アナログ時計
US7433273B2 (en) 2003-03-04 2008-10-07 Seiko Epson Corporation Electronic timepiece with wireless information function
JP2009075138A (ja) * 2003-03-04 2009-04-09 Seiko Epson Corp 無線機能付き電子時計
JP2013181919A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Seiko Epson Corp アンテナ内蔵式電子時計

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7701806B2 (en) 2003-03-04 2010-04-20 Seiko Epson Corporation Electronic timepiece with wireless information function
JP2009075138A (ja) * 2003-03-04 2009-04-09 Seiko Epson Corp 無線機能付き電子時計
US7433273B2 (en) 2003-03-04 2008-10-07 Seiko Epson Corporation Electronic timepiece with wireless information function
US7396155B2 (en) 2003-05-09 2008-07-08 Seiko Epson Corporation Electronic timepiece with radio communication function
US7190638B2 (en) 2003-05-09 2007-03-13 Seiko Epson Corporation Electronic timepiece with radio communication function
KR100722083B1 (ko) * 2003-05-09 2007-05-25 세이코 엡슨 가부시키가이샤 무선 통신 기능을 갖는 전자 시계
WO2004099884A1 (ja) * 2003-05-09 2004-11-18 Seiko Epson Corporation 無線通信機能付電子時計
US7280438B2 (en) 2003-07-25 2007-10-09 Seiko Epson Corporation Electronic timepiece with an internal antenna
KR100649805B1 (ko) * 2003-07-25 2006-11-24 세이코 엡슨 가부시키가이샤 안테나 내장식 전자 시계
EP1500991A3 (en) * 2003-07-25 2005-09-21 Seiko Epson Corporation Electronic timepiece with an internal antenna
JP2006337127A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Citizen Watch Co Ltd アナログ時計
JP4723287B2 (ja) * 2005-06-01 2011-07-13 シチズンホールディングス株式会社 アナログ時計
JP2013181919A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Seiko Epson Corp アンテナ内蔵式電子時計

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3594034B1 (ja) 電波修正時計
JP3925552B2 (ja) 無線通信機能付電子時計
US7102963B2 (en) Radio-wave clock
JP3925558B2 (ja) 無線通信機能付電子時計
US20070097795A1 (en) Timepiece with a calendar function and/or a time setting function, and method of assembling the timepiece
JP5313954B2 (ja) 電波腕時計
JPWO2008108394A1 (ja) 電波修正時計およびその組立方法
JP5568497B2 (ja) 太陽電池付き時計
JP2007232680A (ja) 指針式電波修正時計
JP4715176B2 (ja) 電子時計
JP2003121569A (ja) アンテナ付電子時計
JP5587808B2 (ja) 電波修正時計
JP2007121075A (ja) 多針時計および標準時刻電波受信型多針時計
JP5313955B2 (ja) 電波腕時計
JP4839776B2 (ja) モータ、それを用いた多針時計、および標準時刻電波受信型多針時計
JP4412366B2 (ja) 無線機能付き電子腕時計
JP3885827B2 (ja) 無線通信機能付電子時計
JP4107236B2 (ja) 無線機能付き電子腕時計
JP4924621B2 (ja) 無線機能付き電子時計
JP2007121076A (ja) 電波受信型多針時計
JP2005249737A (ja) 無線通信機能付き時計
US10691078B2 (en) Electronic device and timepiece
US20190369567A1 (en) Wearable device with rf transmitter
JP2005003675A (ja) 無線通信機能付電子時計
JP3988784B2 (ja) 無線機能付き腕時計

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040827

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040827

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060307

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060424

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060627