JPH10339783A - 電子時計 - Google Patents

電子時計

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JPH10339783A
JPH10339783A JP10072714A JP7271498A JPH10339783A JP H10339783 A JPH10339783 A JP H10339783A JP 10072714 A JP10072714 A JP 10072714A JP 7271498 A JP7271498 A JP 7271498A JP H10339783 A JPH10339783 A JP H10339783A
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JP
Japan
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time display
display module
module
electronic timepiece
additional
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Application number
JP10072714A
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English (en)
Inventor
Yoichi Hayashi
洋一 林
Tokiko Itou
東喜子 伊藤
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 時刻表示機能と付加機能とが別々のモジュー
ルで構成されていながら、小型化や薄型化を損なうこと
なく、モジュール間での電源供給あるいは信号の授受を
可能とし、さらにモジュール間での電気的な接続部分の
信頼性を向上することのできる電子時計を提供するこ
と。 【解決手段】 電子時計10の主たる機能を担う時刻表
示用モジュール20は、内蔵する電池2から付加モジュ
ール8に電源供給を行う外部マイナスリード端子3と外
部プラスリード端子4dとを備えている。2つのモジュ
ール間で電源が共通なので、電子時計10を小型・薄型
化でき、かつ、付加モジュール8を仕様変更する際に
は、付加モジュール8の方で端子3、4dに対応する位
置に接点部分を構成するので、時刻表示用モジュール2
0の設計変更が不要である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の機能を備え
る多機能型の電子時計に関するものである。さらに詳し
くは、この多機能型の電子時計において各機能を担うモ
ジュールの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】1つの電子時計に複数の機能をもたせた
多機能型の電子時計では、たとえば指針によって時刻を
アナログ式で表示する機能(時刻表示機能)に加えて、
バックライトやアラーム機能などの付加機能が搭載され
ている。このような多機能型の電子時計においては、利
便性が向上する代わりに消費電力が大きくなる。従っ
て、従来は、図15に示すように、1つの電子時計に対
して、時刻表示用モジュール20Aを駆動するための電
源(電池31)の他に、前記の付加機能を担う付加モジ
ュール8Aを駆動するための電源(電池32、33)を
別途内蔵させている。図15に示す例では、付加モジュ
ール8Aを駆動するための電源として、2つの電池3
2、33が内蔵されている。
【0003】付加モジュール8Aにおいて、このモジュ
ールを駆動する駆動用IC、バックライトとしての機能
を発揮するエレクトロルミネッセンス素子(EL素
子)、発光素子(LED)、液晶表示装置(LCD素
子)、アラーム音(メロディー音やブザー音)を発生さ
せる発音素子等の電気素子類は、付加機能用の回路基板
に実装され、この回路基板に引き回されている配線パタ
ーンを介して、付加モジュール専用の酸化銀電池等の電
池32、33から電力供給を受けている。
【0004】また、従来の電子時計においては、電池を
内蔵させるにあたって、特開昭56−140278号公
報の第1頁第1欄第15行から同頁第2欄第8行、およ
び当該公報の第5図に記載されている時刻表示用モジュ
ールのように、指針式の時刻表示機構の裏蓋側にコイン
状の偏平な電池(コイン型偏平型電池)を断面的に重ね
て配置し、かつ、電池として容量の大きいリチウム電池
等を採用することにより、その長寿命化を図っている。
さらに、同じく特開昭56−140278号公報の第5
図には、指針式の時刻表示機構の裏蓋側に偏平な電池を
断面的に重ねて配置する一方、この電池の下側に位置す
る輪列部に対して、他の電池を平面的に配置する構成が
記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、ボタン型
の酸化銀電池の単位体積当たりのエネルギー容量が小さ
いので、電池寿命が1.5〜3年程度と短く、時刻表示
機能モジュールと付加モジュールとを同一電源にした場
合に電池寿命が従来の約半分となってしまう。このよう
な電池寿命では、電池交換のサイクルが短くてアフター
サービス上、大きな問題となることから、従来は、付加
モジュール自身に内蔵させた1個あるいは2個の電池で
付加モジュールを駆動する構成を採用している。
【0006】しかし、指針式の電子時計では、時刻表示
機構(ムーブメント)の略中心に指針が位置するため、
その部品の配置上、大きな制約があるにもかかわらず、
付加モジュールに1個あるいは2個の電池を内蔵させる
と、時計の平面サイズがボタン型酸化銀電池の直径の約
2倍以上にもなってしまうという問題点がある。
【0007】また、付加機能付の電子時計では、その長
寿命化を図るために電池寿命を考慮し、電池容量の少な
い酸化銀電池に代えて電池容量の大きいリチウム電池を
採用することもある。しかし、電池容量の大きなリチウ
ム電池は、そのままでは、酸化銀電池に比較すると分厚
いため、時計の厚さ寸法が増大するという問題点、およ
び分厚いリチウム電池を輪列部、切換部、モータ部、回
路部などと断面的に重ねるには時計全体のレイアウト変
更が必要で、かつ、構造が複雑化してしまう等の問題点
がある。また、リチウム電池は、厚さを増加させると内
部抵抗も増加する傾向にある。従って、腕時計用のもの
としては、通常のリチウム電池よりも厚みが薄い代わり
に直径が大きなコイン形状のものを採用することが多
い。
【0008】しかし、このような時計仕様のリチウム電
池は、一般に、厚みが0.6〜2.5mm、直径がφ1
6〜φ25mm、重量は0.8〜4g程度であり、紳士
用の腕時計は、厚みが2.5〜4mm、直径が約φ23
〜φ28mm程度であるため、平面サイズからみて、リ
チウム電池は紳士用の腕時計に用いるのが限界である。
しかも、指針式の電子時計の場合、デジタル表示式の電
子時計と異なり、電気機械変換器によって駆動される輪
列を電子時計のほぼ中央部に有しているので、コイン型
のリチウム電池を輪列部に対して平面的に配置すること
は不可能である。このため、リチウム電池であっても、
輪列部に積み重ねて配置することが必要不可欠である。
その結果、一般的に使用されている酸化銀電池を内蔵す
る時刻表示用モジュールのモジュール厚みが2.5mm
であるとすると、コイン型リチウム電池使用のモジュー
ル厚みは、3.3〜5.7mm程度となってしまう。そ
れ故、時計としてのモデルは、サイズ的に紳士用の丸型
モデルのみに限定される。従って、コイン型リチウム電
池使用の多機能電子時計は、樽型、バケット型等のモデ
ル、あるいは婦人用や中間サイズのモデルには不適であ
るなど、デザイン的にもかなりの制約がある。
【0009】また、指針表示式の電子時計の場合、微妙
な支持構造によって回転等の機械的動作が行われている
時刻表示機構(ムーブメント)に、重量の大きいコイン
型リチウム電池を積み重ねて配置すると、落下等の衝撃
的な荷重がコイン型リチウム電池から時刻表示機構の可
動部に直接、加わりやすくなる。従って、指針表示式の
電子時計では、腕時計の厚さが増大しないように特別な
配慮を行った上に、可動部の損傷を防止するための構造
を採用する必要があり、構造の複雑化及び部品数増加に
よるコストアップ等の問題点がある。
【0010】ところで近年、時刻表示を行うのに必要な
エネルギーは大幅な削減が進み、特に指針式の電子時計
では、ステップモータのエネルギー変換効率の向上など
により駆動エネルギーの大幅な削減が進んだ。また、時
刻表示機能以外の付加機能を行うのに必要なエネルギー
についても省電力化が進み、時刻表示用モジュールと付
加モジュールとを駆動するのに必要なエネルギーが単一
電源で賄えるようになりつつある。そこで、付加モジュ
ールおよび時刻表示用モジュールの下側のうち、これら
のモジュールと電気的導通が図れそうな位置に薄板のば
ね等からなる接続端子を配置し、時刻表示用モジュール
が内蔵する電源から付加モジュールに電源供給を行う方
法が考えられる。しかし、このような構成では、付加モ
ジュールの仕様が変わるたびに、電子時計の主たる機能
を担う時計表示用モジュールの設計変更を行う際に付加
モジュールとの電気的導通をも考慮しなければならない
ので、時計表示用モジュールの小型・薄型化の妨げ、す
なわち、電子時計の小型、薄型化の妨げになるという問
題点がある。また、モジュールの下側に接続端子を配置
すると、その分、モジュールが厚くなるという問題点が
ある。
【0011】そこで、本発明の第1の課題は、時刻表示
機能と付加機能とが別々のモジュールで構成されていな
がら、小型化や薄型化を損なうことなく、モジュール間
での電源供給あるいは信号の授受を可能とする電子時計
を提供することである。
【0012】また、本発明の第2の課題は、モジュール
間での電気的導通部分の信頼性を向上することのできる
電子時計を供給することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、電源を内蔵する時刻表示用モジュール
と、該時刻表示用モジュールと異なる付加機能を備える
付加モジュールと、該付加モジュールおよび時刻表示用
モジュールを収納した時計ケースとを有する電子時計に
おいて、前記時刻表示用モジュールは、前記付加モジュ
ールとの間で電気的導通を図るための接続端子を備えて
いることを特徴とする。
【0014】電子時計の基本機能を担う時刻表示用モジ
ュールについては、多くの制約がある中で基本機能を充
実させるための設計が行われ、小型・薄型化の面でも極
限に近い設計がなされているのが一般的である。これに
対して、付加的な機能を担う付加モジュールの方であれ
ば、時刻表示用モジュールに比較して設計の自由度が大
きい。このような技術背景のもと、本発明では、時刻表
示用モジュールの方に、付加モジュールとの間で電気的
導通を図るための接続端子を予め構成しておく。従っ
て、電子時計の機種毎に付加モジュールを変更する際で
も、付加モジュールにおいて時刻表示用モジュールの接
続端子に対応する位置に該接続端子と電気的導通すべき
接点部分を構成すれば、同一仕様の時刻表示用モジュー
ルをそのまま用いることができる。また、付加的な機能
を担う付加モジュールの方であれば、時刻表示用モジュ
ールの接続端子に対応する位置に該接続端子と電気的に
導通すべき接点部分を配置しなければならないという制
約があっても、設計が容易である。それ故、付加モジュ
ールを変更して電子時計の付加機能を充実させる場合で
も、小型・薄型化を犠牲にしてまで、電子時計の基本設
計、すなわち時刻表示用モジュールの設計を変更する必
要がない。よって、電子時計の基本機能を担う時刻表示
用モジュールを小型・薄型化に適した設計とし、それに
合わせて付加モジュールを設計することにより、電子時
計の小型・薄型化を実現できる。また、時刻表示用モジ
ュールと付加モジュールとの間で、設計上、不自然な電
気的導通を図る必要がないので、信頼性の高い接続構造
を実現できる。さらに、共通の時刻表示用モジュールに
対して複数種類の付加モジュールを予め用意しておけ
ば、付加モジュールを適宜取り替えるだけで、色々なバ
リエーションの電子時計を簡単に、かつ、短納期で設
計、製造することができる。
【0015】本発明において、前記時刻表示用モジュー
ルは、たとえば、前記電源によって駆動されるステップ
モータ、および該ステップモータの回転駆動力が輪列を
介して伝達される指針とを備える指針表示式の時刻表示
用モジュールである。指針式の時刻表示用モジュールに
は、とりわけ多数の機構部品を搭載する必要があるの
で、付加モジュールと比較して設計上の制約がかなり多
い。従って、付加モジュールに合わせて指針式の時刻表
示用モジュールの方を設計変更するのは不可能である。
しかるに、本発明では、指針式時刻表示用モジュールの
方に接続端子を予め構成し、それに合わせて、付加モジ
ュールの側において指針式の時刻表示用モジュールの接
続端子に対応する位置に接点部分を構成するので、付加
機能の充実が容易である。
【0016】本発明において、前記付加モジュールは、
たとえば、バックライト機能あるいは発音機能の少なく
とも一方の機能を有している場合がある。また、前記付
加モジュールは、日付または時刻をデジタル表示する液
晶表示装置を備えている場合がある。
【0017】本発明において、前記接続端子は、たとえ
ば、前記時刻表示用モジュールが内蔵する前記電源から
前記付加モジュールに電力供給を行うための電源出力端
子である。このように時刻表示用モジュールの電源を付
加モジュールの駆動に用いると、付加モジュールに電源
を搭載する必要がないので、その分、付加モジュール用
の電源が占めていたスペースを削減することができる。
それ故、電子時計の小型・薄型化、機能の充実、あるい
はデザインの変更が容易であ。
【0018】本発明において、前記接続端子は、前記時
刻表示用モジュールから前記付加モジュールに信号出力
するための信号出力端子であってもよい。時刻表示用モ
ジュールと付加モジュールとの間で共通の信号を使用し
ている場合に、それぞれに信号生成回路を構成するのは
無駄である。従って、時刻表示用モジュールに構成した
接続端子を介して時刻表示用モジュールから付加モジュ
ールの方に信号出力すれば、付加モジュールの側におい
て部品点数の削減、あるいは小型・薄型化を図ることが
できる。たとえば、時刻表示用モジュールが指針式の時
刻表示用モジュールで、付加モジュールがデジタル表示
用の時計モジュールであった場合に、双方の間で基準時
刻信号を共用すれば、発振源が1つで済むなど、部品点
数を削減できる。また、共通の基準時刻信号に基づいて
時刻を表示するので、指針表示された時刻と、デジタル
表示された時刻との間でずれが生じることがないという
利点がある。
【0019】本発明において、前記時刻表示用モジュー
ルは、前記時計ケース内で前記付加モジュールに対して
隣接するように平面的に配置され、前記接続端子は、前
記時刻表示用モジュールの外周部分のうち、前記付加モ
ジュールが位置する方に配置されていることが好まし
い。このように構成すると、前記時刻表示用モジュール
と前記付加モジュールとが平面的に配置されているの
で、電子時計の薄型化を図ることができる。また、前記
時刻表示用モジュールと前記付加モジュールとが隣接し
ているので、接続端子の構造を簡略化できる。
【0020】本発明において、前記時刻表示用モジュー
ルは前記時計ケースの略中央部に配置され、前記付加モ
ジュールは前記時刻表示用モジュールの外周部に配置さ
れていることが好ましい。このような構成は、時刻表示
用モジュールが指針式の時刻表示用モジュールである場
合に効果的である。すなわち、指針式時刻表示用モジュ
ールでは、指針が略中央に位置するので、この時刻表示
用モジュールを時計ケースの略中央部に配置してその外
周側に付加モジュールを配置すれば、時計ケース内を有
効に利用できる。それ故、電子時計を小型・薄型化でき
る。
【0021】本発明において、前記付加モジュールは、
前記時刻表示用モジュールと略同一の厚み寸法を有して
いることが好ましい。前記付加モジュールと前記時刻表
示用モジュールとが略同一の厚み寸法であれば、時刻表
示用モジュールと付加モジュールとを平面的に配置した
ときでも、電子時計の厚さ寸法は時刻表示用モジュール
の厚さ寸法で規定され、付加モジュールの厚さ寸法が電
子時計の薄型化を妨げることはない。逆にいえば、付加
モジュールは、時刻表示用モジュールの厚さ寸法と略同
一の寸法まで厚くしてもよいので、その分、付加モジュ
ールの平面サイズを圧縮できる。
【0022】本発明において、前記時刻表示用モジュー
ルは、前記接続端子を当該モジュールの外周側面部に備
えていることが好ましい。すなわち、前記接続端子は、
前記付加モジュールが時計ケースに組み込まれた状態で
時刻表示用モジュールの厚み内にあって、時刻表示用モ
ジュールの上端面あるいは下端面からはみ出ないことが
好ましい。このように構成すると、電子時計を薄型化す
ることができる。
【0023】本発明において、前記接続端子は、前記付
加ジュールの接点部分に弾性をもって接触するように構
成されていることが好ましい。たとえば、前記接続端子
は、それ自身の弾性により前記付加ジュールの接点部分
に弾性をもって接触可能な弾性片から構成されているこ
とが好ましい。このように構成すると、接続端子は付加
モジュールの接点部分に確実に接触し、振動や衝撃等が
加わっても、接触不良が起こらない。それ故、電子時計
の信頼性を向上することができる。
【0024】本発明において、前記接続端子は、前記時
刻表示用モジュールに対して脱着容易に取り付けられて
いること好ましい。ここでいう脱着容易とは、ドライバ
ーなどを用いてねじを外さなくても、接続端子を取り外
せることをいう。このように構成すると、多機能型電子
時計用の時刻表示用モジュールから接続端子を外すだけ
で、時刻表示機能のみを有する電子時計を構成すること
ができる。すなわち、多機能型の電子時計と単一機能型
の電子時計との間で、時刻表示用モジュールを共通化で
きる。
【0025】本発明において、前記時刻表示用モジュー
ルが、前記接続端子として、当該時刻表示用モジュール
から脱着容易な第1の接続端子と、当該時刻表示用モジ
ュールに固定された第2の接続端子とを有する場合に
は、該第2の接続端子は、前記時刻表示用モジュールの
外周縁よりも内側に配置されていることが好ましい。時
刻表示用モジュールの側に着脱不能な第2の接続端子が
あっても、この第2の接続端子が時刻表示用モジュール
の外周縁よりも内側に位置するのであれば、時刻表示用
モジュールから第1の接続端子を外して、時刻表示用モ
ジュールの時刻表示機能だけを有する電子時計を構成し
た場合でも、第2の接続端子が邪魔にならない。
【0026】本発明において、前記接続端子は、さらに
前記電源を前記時計表示用モジュールに保持する機能も
備えていることが好ましい。
【0027】本発明において、前記時刻表示用モジュー
ルと前記付加モジュールとは、連結機構によって機構的
に連結され、一体化した状態で取り扱うことが可能にな
っていることが好ましい。このように構成して、時刻表
示用モジュールと付加モジュールとを一体化すれば、こ
れらのモジュールを時計ケース内に収納する作業などを
効率よく行うことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明を適用し
た電子時計を説明する。ここで説明する電子時計は、2
本あるいは3本の指針で時刻をアナログ表示する機能を
主たる機能として有しており、この主たる機能を担う時
刻表示用モジュールに搭載されるステップモータ、輪
列、および指針などについては周知のものを用いること
ができる。従って、本願明細書では、これらの機構部品
については、その図示や詳細な説明を省略し、時刻表示
用モジュールと付加モジュールとの間の電気的な接続構
造を中心に説明する。
【0029】[実施の形態1] (全体構成)図1は、本発明の実施の形態1に係る電子
時計の内部構造を裏蓋側からみた概略構成図、図2は、
図1のA−A’線における断面図である。
【0030】図1に示すように、電子時計10は、電池
2(電源)で駆動される指針式の時刻表示機構21を備
えた時刻表示用モジュール20と、この時刻表示用モジ
ュール20に内蔵の電池2で駆動されるバックライト機
能(エレクトロルミネッセンスパネル/ELパネル)お
よびメロディ音発生機能を担う付加機能用回路ブロック
16(付加機能手段)を備えた付加モジュール8とを有
している。
【0031】本形態では、詳しくは後述するとおり、時
刻表示用モジュール20に内蔵の電池2、1つで付加モ
ジュール8も駆動するので、電池2としては、付加モジ
ュール8の付加機能用回路ブロック16を駆動でき、か
つ、付加機能用回路ブロック16などを配置できるサイ
ズの範囲内で、電池容量の大きいボタン型電池を使用し
ている。従って、電池2は、時刻表示用モジュール20
および付加モジュール8の双方に対し、長期間にわたっ
て安定して電源供給できる。本形態においては、ボタン
型の電池2として代表的な酸化銀電池を用いているが、
これに限らず、充電可能な二次電池などを用いてもよ
い。本形態では、電池容量の大きなボタン電池2を使用
することにより、時刻表示機能に加えて付加機能も有す
るといっても、従来の電子時計と同等の電池寿命1.5
年〜3年を確保できる。ここで、付加モジュール8を搭
載せずに、時刻表示用モジュール20だけを搭載するこ
とにより、時刻のアナログ表示機能のみを有する単一機
能型の電子時計を構成した場合には、電池寿命4年〜8
年を達成でき、従来の約2倍の電池寿命を確保すること
が可能である。ここで、付加モジュール8として、比較
的低負荷電流であるメロディー機能等を付加した場合
は、ほとんど電流を消費しないため、単一機能型の電子
時計と同レベルの電池寿命を確保することができる。ま
た、重負荷のかかるバックライト用パネル(ELパネ
ル)を搭載した仕様では、時刻表示用モジュール20の
消費電流と、付加モジュール8でのバックライト用パネ
ルの消費電流とは、概ね1:1となり、約3年の電池寿
命となる。本形態の電子時計10における電池寿命をよ
り詳細に説明すると、電池容量60mAHの酸化銀電池
を使用した場合の電池寿命は、時刻表示機能仕様の三針
(時分秒)・毎秒ステップ運針を行う時計で約6年(消
費電流1μA)、付加モジュールの消費電流が0.5μ
Aの場合には約4年、付加モジュールの消費電流が2μ
Aの場合で約2年である。
【0032】本形態の電子時計10では、時刻表示用モ
ジュール20は、電池2を含めても、たとえば、3時−
9時方向における寸法が15〜16.5mm、12時−
6時方向における寸法が18〜20mm、厚さ寸法が3
mmの樽型変形サイズを採用しており、紳士用や婦人用
の双方に使用できるものとなっている。
【0033】時刻表示用モジュール20は、時刻表示用
の指針を有していることから、時計ケース18内の略中
央に配置され、付加モジュール8は、この時刻表示用モ
ジュール20の外周部を取り巻く環状に形成されてい
る。
【0034】付加モジュール8は、図2に示すように、
時刻表示用モジュール20とほぼ同じ厚さに形成されて
いる。従って、時刻表示用モジュール20と付加モジュ
ール8とを時計ケース18内で隣接するように平面的に
配置したときでも、モジュール全体としての厚さ寸法
は、時刻表示用モジュール20のみを内蔵する電子時計
の場合と同等であり、電子時計10を薄型化することが
できる。逆にいえば、付加モジュール8は、時刻表示用
モジュール20の厚さ寸法と略同一の寸法まで厚くして
もよいので、その分、付加モジュール8の平面サイズを
圧縮できる。また、時刻表示用モジュール20の上端面
と付加モジュール8の上端面とは、略同一の高さ位置に
あって平坦面を構成しているので、これらのモジュール
の上端面を覆うように、付加モジュール8によって駆動
されるバックライト用ELパネル86が配置され、この
バックライト用ELパネル86を覆うように文字板19
を配置することができる。
【0035】(時刻表示用モジュール20の構成)図1
および図3を参照して、時刻表示用モジュール20の概
略構成を詳述する。図3は、時刻表示用モジュール20
を時計の裏蓋側から見た平面図である。
【0036】図1および図3において、時刻表示用モジ
ュール20の機枠である地板1上の中央部には指針式の
時刻表示機構21を構成する輪列(図示せず。)が配置
され、この輪列機構を中心に、電子回路ブロックやコイ
ルブロックからなるステップモータの電気機械変換器、
および表示時刻修正機構の一部がそれぞれ断面的に重な
ることなく平面的に分散した状態で配置されている。こ
れらの輪列機構、電気機械変換器、および表示時刻修正
機構によって時刻表示機構21が構成されているが、こ
のような機構については周知のものを利用できるので、
ここでは説明を省略する。
【0037】地板1に対しては、周知の電子時計と同
様、回路受4が所定の間隔を空けて対向しており、この
回路受4によって、地板1に打ち込まれたねじピン、地
板1上に配置された輪列機構、回路部、モータ部、切換
部全体が覆われている。回路受4は、金属製の薄板に対
する曲げ、抜き、絞り等のプレス加工により形成された
部品であり、その一部を利用して水晶押さえばね部4b
などが構成されてる。回路受4は、その上面から止めら
れた複数の止めねじ5により、地板1に対して固定さ
れ、かつ、地板1と回路受4との間には、電池2以外の
多数の部品が所定位置で支持されている。
【0038】時刻表示用モジュール20には、この時刻
表示用モジュール20自身および付加モジュール8に搭
載されている回路ブロックに電力(電気エネルギー)を
供給するための電池2が搭載される電池搭載部30が構
成されている。この電池搭載部30は、電池2を収容す
るために地板1に対するサライ加工により形成された電
池収容凹部1aと、外部マイナスリード端子3が組み込
まれるように同じく地板1上に形成された溝状の凹部1
bとを備えている。
【0039】時刻表示用モジュール20には、ボタン型
の電池2を付加モジュール8の電源として使用すること
を目的に、時刻表示用モジュール20の外周側のうち、
付加モジュール8が位置する側に電源供給用の2本の接
続端子が構成されている。すなわち、時刻表示用モジュ
ール20の外周側には、電池2のマイナス極に接続され
た外部マイナスリード端子3(マイナス用の接続端子)
と、電池2のプラス極に接続する回路受4から延びる外
部プラスリード端子4d(プラス用の接続端子)とが構
成されている。
【0040】ここで、外部マイナスリード端子3の先端
部分は、時刻表示用モジュール20の外周縁から側方に
突き出ている状態にあるが、外部プラスリード端子4d
は時刻表示用モジュール20の外周縁より内側にある。
【0041】一方、付加モジュール8の側には、後述す
るように、時刻表示用モジュール20の外部マイナスリ
ード端子3および外部プラスリード端子4dに対応する
位置に、これらの接続端子と電気的に接続する接点部分
が構成されている。このようにして、従来は時刻表示用
モジュール専用の電源であった電池2を、付加モジュー
ル8を駆動するための電源としても使用し、電池2から
供給された電源を時刻表示用モジュール20の外部マイ
ナスリード端子3および外部プラスリード端子4dを介
して付加モジュール8の付加機能用回路ブロック16に
供給する(図1参照。)。
【0042】外部マイナスリード端子3は、付加モジュ
ール8の接点部分に電気的接続するための板ばね状のマ
イナス接点ばね部3aを備えており、外部プラスリード
端子4dは、付加モジュール8の接点部分に電気的接続
するための板ばね状のプラス接点ばね部4aを備えてい
る。
【0043】本形態において、外部プラスリード端子4
dは、水晶ユニット、輪列部、回路部、モータ部、切換
部などを覆ってそれらを保護する役割も担っている回路
受4の一部として構成され、先端部に形成されているプ
ラス接点ばね部4aにおいて所望のばね力が得られるよ
うに形成されている。従って、時刻表示用モジュール2
0の側に外部プラスリード端子4dを設けるといって
も、新たな部品を追加したものではない。これに対し
て、外部マイナスリード端子3は、従来の時刻表示用モ
ジュールにはない新規な部品である。
【0044】(時刻表示用モジュールの要部の構成)以
下、本願発明の特徴である時刻表示用モジュール20の
電源出力用の接続端子(外部マイナスリード端子3およ
び外部プラスリード端子4d)、およびその周辺部分の
構造をそれらの組み付け順序に沿って説明する。
【0045】図4は、本形態の電子時計10における時
刻表示用モジュール20の電池周りを示す組立平面図、
図5は、本形態の電子時計10における時刻表示用モジ
ュール20のマイナス側の接続構造を示す断面図(図4
のB−B’線における断面図)、図6は、外部マイナス
リード端子3の側面図(図5のD−D’線における断面
図)、図7は本形態の電子時計10における時刻表示用
モジュールのプラス側の接続構造を示す断面図(図4の
C−C’線における断面図)である。
【0046】図4および図5に示すように、地板1の表
側(輪列や裏蓋などが位置する方)にはねじピン1c等
が打ち込まれ、地板1の裏側(文字板などが位置する
方)には、筒車押え11がねじカシメにより固着されて
いる。また、地板1の表側には、電池絶縁板6と、電池
2から時刻表示機構21に給電するための電池マイナス
端子13とが配置されている。電池絶縁板6および電池
マイナス端子13は、地板1上の組立案内用のダボ1
d、1eに位置決めされた状態で、各々の一部が電池収
容凹部1aの底部に位置する状態にある。
【0047】電池絶縁板6は、電池マイナス端子13お
よび外部マイナスリード端子3のうち、電池2の陰極缶
側に各々当接する電池マイナス端子接点ばね部13a、
および外部マイナスリード端子接点ばね部3bが形成さ
れている部分と、金属材料からなる文字板12や筒車押
え11との間に介在する状態に配置され、これらの部材
がショートするのを防止している。電池絶縁板6は、代
表的な合成樹脂材料であるポリエステル等の比較的やわ
らかなシートから構成され、その厚さは0.05mm程
度である。
【0048】電池絶縁板6は、地板1の斜面部1iに相
当する部分6aなど、余計な部分に重なることがないよ
うに外形形状が設定され、地板1の裏面とほぼ同一面を
構成するように配置されている。このため、外部マイナ
スリード3の組み込み時に電池絶縁板6が邪魔になるこ
とがないなど作業性(セット性)を考慮してある。従っ
て、後述するように、外部マイナスリード端子3を地板
1に組み付ける際には、外部マイナスリード端子3の長
さ方向における略中央に構成されている位置決め部3d
(図6を参照。)を地板1の凹部1bに差し込むが、こ
のとき位置決め部3dは電池絶縁板6によって押し上げ
られることなく、凹部1bの奥底まで嵌め込まれる。
【0049】次に、図4および図7に示すように、時刻
表示用モジュール20では、電池2から時刻表示機構2
1に給電するための電池プラス端子7、および時刻表示
機構21の回路ブロック14が所定の位置に載置された
後、この回路ブロック14上に回路受4が被せられ、し
かる後に、電池プラス端子7、回路ブロック14および
回路受4を止めねじ5により一括して固定する構造にな
っている。
【0050】すなわち、図7からわかるように、プラス
側の接点部分において、地板1上に形成された組立案内
穴1hには、輪列受9の下面から出ている組立案内用ダ
ボ9aが挿入されて輪列受9の位置決めが行われ、この
輪列受9の上面に形成されている組立案内用ダボ9bに
は、電池プラス端子7、回路ブロック14、および回路
受4がこの順に組付けられている。また、地板1に打ち
込まれたねじピン1cには、輪列受9、電池プラス端子
7、回路ブロック14、および回路受4がこの順に組み
込まれ、これらが止めねじ5により一括して固着されて
いる。この状態で、電池プラス端子7は、電池収容凹部
1aの内周縁に付近に位置する。従って、後に電池収容
凹部1aに電池2を搭載すると、電池プラス端子7は、
電池2の陽極缶側である電池2の側面にばね性をもって
接触することになる。
【0051】この時刻表示用モジュール20において、
回路ブロック14を構成するための回路基板17にはフ
レキシブルプリント基板が用いられており、回路基板1
7の片面または両面には銅箔等の金属の薄膜よりなる配
線パターンが設けられている。さらに、回路基板17に
は、水晶振動子、MOSICチップ、コンデンサー等の
電気素子類が実装されており、配線パターンによってそ
れぞれが電気的に接続される。
【0052】ここで、地板1と止めねじ5との間に電池
プラス端子7、回路基板17および回路受4が締めつけ
固定されたときに、電池プラス端子7は、回路基板17
の配線パターンに、直接、あるいは回路受4を介して電
気的に接続する。従って、回路基板17の配線パターン
に対してプラス電位が供給されるとともに、回路受4も
プラス電位に保持される。本形態において、回路受4に
は外部プラスリード端子4dが一体に構成されているの
で、外部プラスリード端子4dもプラス電位に保持され
ることになる。また、外部プラスリード端子4dは、付
加モジュール8の付加機能用回路ブロック16が搭載さ
れる領域に向けて延びている。従って、この領域に付加
機能用回路ブロック16を搭載すると、付加機能用回路
ブロック16の基板に配線されたプラス配線パターン8
b(接点部分)に外部プラスリード端子4dのプラス接
点ばね部4aが押さえ込まれて外部プラスリード端子4
dはばね性をもってプラス配線パターン8bに接触し、
付加モジュール8に対するプラス電位の供給が行われ
る。
【0053】このように、本形態では、回路受4の一部
に外部プラスリード端子4d(プラス接点ばね部4a)
を構成してあるので、回路受4に形成された他の弾性部
分などと一緒に、同一のプレス型にて外部プラスリード
端子4dを容易に成形することができる。それ故、回路
受4に外部プラスリード端子4dを追加するという簡単
な変更で済むので、設計の簡素化、型費用の削減、組立
工数の削減などによる低コスト化が図れる。
【0054】このようにして地板1に電池プラス端子
7、回路基板17および回路受4を組み込んだ後には、
図4ないし図6に示すように、外部マイナスリード端子
3の位置決め部3dが地板1の凹部1bに挿入され、外
部マイナスリード端子3が位置決めされる。
【0055】この外部マイナスリード端子3は、金属の
薄板をプレス加工にて曲げ加工等を行うことによって形
成されている。外部マイナスリード端子3は、中央部分
が地板1に対する位置決め部3dとされ、この位置決め
部3dから両端(マイナス接点ばね部3aおよび外部マ
イナスリード端子接点ばね部3b)が付加機能用回路ブ
ロック16の搭載領域および電池収容凹部1aに向けて
それぞれ延びている。従って、外部マイナスリード端子
3を地板1に組み込んだ後、後述するように、電池2や
付加機能用回路ブロック16を搭載したときには、一方
端側(外部マイナスリード端子接点ばね部3b)は電池
収容凹部1aの内部において電池2の陰極缶によって押
さえられ、他方端側(マイナス接点ばね部3a)は付加
機能用回路ブロック16の基板に配線されたマイナス配
線パターン8a(接点部分)によって押さえられる。そ
の結果、外部マイナスリード端子接点ばね部3bおよび
マイナス接点ばね部3aは、電池2の陰極缶および付加
機能用回路ブロック16のマイナス配線パターン8aの
それぞれにばね性をもって接触することになる。
【0056】この外部マイナスリード端子3を地板1に
対して着脱自在に取り付けるにあたって、本形態では、
中央部3fから両側に鳥が羽を広げた様な平板形状を備
える1対の位置決め部3dを用いている。すなわち、地
板1には溝状の凹部1bが形成され、外部マイナスリー
ド端子3の位置決め部3dが凹部1bの内部に上から垂
直に差し込まれることにより、外部マイナスリード端子
3は、ねじなどを用いることなく、地板1に対して保持
される。従って、外部マイナスリード端子3の位置決め
部3dを凹部1bから引き抜けば、外部マイナスリード
端子3を時刻表示用モジュール20(地板1)から外す
ことができる。
【0057】ここで、凹部1bの溝幅は上側が広めに設
定され、凹部1bに対して外部マイナスリード端子3の
位置決め部3dを挿入しやすいようになっている。但
し、位置決め部3dは十分な大きさを有しているので、
地板1の凹部1bに挿入する際の案内長さが十分に確保
されている。従って、外部マイナスリード端子3を地板
1に対して取り付ける際の組み付け性が良好で、かつ、
組み付けた後の安定性が高い。また、外部マイナスリー
ド端子3の位置決め部3dと、これに対峙する凹部1b
の内壁部分との間には、幾分かの隙間をあけたガタが設
定されていることにより、組み付け性の向上を図ってあ
る。たとえば、凹部1bの下側の隙間は外部マイナスリ
ード端子3の材料厚(位置決め部3dの板厚)の約2倍
に設定されている。従って、外部マイナスリード端子3
の位置決め部3bを凹部1bに容易に差し込むことがで
きるとともに、凹部1bは、外部マイナスリード端子3
の平面方向における位置決めを行うとともに、外部マイ
ナスリード端子3の姿勢を適正に保持し、外部マイナス
リード端子接点ばね部3bおよびマイナス接点ばね部3
aと、電池2および付加機能用回路ブロック16との電
気的導通に不具合が発生することはない。
【0058】このようにして凹部1bに挿入、固定され
た外部マイナスリード端子3は、地板1の下面部に相当
する位置決め用の受け部1gで支持された状態にあり、
この受け部1gを支点としたシーソー状のばね構造にな
っている。従って、付加モジュール8を組み込んだとき
に、マイナス接点ばね部3aが付加モジュール8に押さ
え込まれて撓んだときには、電池収容凹部1aの内側に
位置する外部マイナスリード端子接点ばね部3bが跳ね
上がった状態になる。この状態になっても、地板1の表
面側のうち、外部マイナスリード端子3のマイナス接点
ばね部3aの根元に相当する部分には、地板1に対する
サライ加工により凹部1fが形成されているので、マイ
ナス接点ばね部3aが付加モジュール8に押されて0.
5〜1mm位撓んでも、この部分は凹部1fに向けて沈
み込むだけで地板1に接触することはない。
【0059】図8は、本発明の電子時計10における時
刻表示用モジュール20と付加モジュール8との電気的
導通部を示す平面図であり、図9は、図8の部分断面図
を示している。
【0060】図8および図9に示すように、時刻表示用
モジュール20では回路ブロック14の回路基板17と
してフレキシブルプリント基板を用いているのに対し、
付加モジュール8では、機能用回路ブロック16の回路
基板としてガラス−エポキシ銅箔基板を用いている。こ
のガラス−エポキシ銅箔基板には、フレキシブルプリン
ト基板と同様、片面ないし両面に銅箔等の金属の皮膜よ
りなるマイナスおよびプラス配線パターン8a、8bが
形成されている。更に、付加モジュール8では、付加機
能の各仕様に対応した駆動用IC、抵抗、コンデンサ、
昇圧コイル等の電気素子類がガラス−エポキシ銅箔基板
上に実装されている。
【0061】付加モジュール8(付加機能用回路ブロッ
ク16)は時刻表示用モジュール20の外径で案内され
た中枠10の上面に載置される。付加機能用回路ブロッ
ク16の裏面側には駆動用IC15が実装され、この駆
動用IC15のマイナスパッドからはマイナス配線パタ
ーン8aが延びている。
【0062】このマイナス配線パターン8aは、付加モ
ジュール8を時刻表示用モジュール20に対する所定位
置に配置した状態で、時刻表示用モジュール20に組み
込まれた外部マイナスリード端子3のマイナス接点ばね
部3aと重なることになる。同じく駆動用IC15のプ
ラスパッドからはプラス配線パターン8bが延びてい
る。このプラス配線パターン8bは、部品の作り込み精
度、組み込み精度を考慮した範囲内で引き回され、付加
モジュール8を時刻表示用モジュール20に対する所定
位置に配置した状態で、時刻表示用モジュール20の回
路受4に形成したプラス接点ばね部4aに重なることに
なる。従って、時刻表示用モジュール20と付加モジュ
ール8とを組み込むと、それぞれの接点ばね部3a、4
aが配線パターン8a、8bに接続した状態で押圧によ
り撓む。従って、マイナス接点ばね部3aとプラス接点
ばね部4aは、付加モジュール8の配線パターン8a、
8bに弾性をもって接触するので、配線パターン8a、
8bに確実に接触し、振動や衝撃等が加わってたとして
も、接触不良が起こらない。従って、信頼性および耐久
性の高い接点部分を実現できる。このようにして、時刻
表示用モジュール20に内蔵の電池2により付加モジュ
ール8に対して電源供給を行うことにより、所望の付加
機能を発揮させる。
【0063】このとき、限られたスペース内によりよい
接点構造を得るための設計条件として、 (1)平面的、断面的に所望のばね力を確保するための
スペースの確保 (2)付加機能用回路ブロック16に対してプラス及び
マイナスの配線パターン8a、8bを形成できるスペー
スを確保 (3)付加モジュール8を必要最小限の大きさに押さえ
る接点ばね部の構成などが挙げられ、本実施例ではレイ
アウト上、外部プラスリード端子4d(プラス接続端
子)及び外部マイナスリード端子3(マイナス接続端
子)を並べて配置することにより電気的導通部分が占め
るスペースの縮小化を図ってある。
【0064】さらに、上記(1)〜(3)の条件に加え
て、レイアウト面から (4)電源間のパターンギャップを極力0.25mm以
上確保 (5)電源部のパターンの引き回しを駆動用ICにでき
るだけ近づける配置 という条件を満たすために、プラス接続端子4dおよび
マイナス接続端子3を時刻表示用モジュール20の外周
部に配置することにより、無駄なスペースが発生しない
ようにしてある。
【0065】また、プラス接点ばね部4aを時刻表示用
モジュール20の厚み内、すなわち、外周側面部に構成
し、プラス接点ばね部4aが時刻表示用モジュール20
の上端面および下端面からはみ出すことのない構造にし
てある。また、マイナス接点ばね部3aも時刻表示用モ
ジュール20の厚み内、すなわち、外周側面部に構成
し、マイナス接点ばね部3aも時刻表示用モジュール2
0の上端面および下端面からはみ出すことのない構造に
してある。従って、プラス接点ばね部4aおよびマイナ
ス接点ばね部3aのいずれもが電子時計10の厚さ寸法
を増大させることがないので、電子時計10を薄型化で
きる。また、回路受4の上部に時計ケースの裏蓋、ある
いはメロディ音やブザー音などを発生させる発音装置を
重ねて配置するとしても、プラス接点ばね部4aやマイ
ナス接点ばね部3aが邪魔になることはない。
【0066】図10は、本発明の実施例における電池搭
載部30の断面図を示す。なお、図10において、二点
鎖線で表された各マイナス端子3、13は電池2や付加
ブロック8の搭載前の形状を示し、実線で表された各マ
イナス端子3、13は電池2や付加ブロック8を搭載し
た後の形状を示している。
【0067】前記のとおり、外部マイナスリード端子3
および付加モジュール8を組み込んだ後、時刻表示用モ
ジュール20の電池収容凹部1aに電池2を搭載する
と、外部マイナスリード端子3の他端側に位置するマイ
ナス接点ばね部3bが電池の陰極缶に当接するととも
に、電池2によって押さえ込まれ、電池2の陰極と付加
モジュール8とが電気的に接続することになる。
【0068】ここで、電池2の陰極缶部分に対しては、
電池マイナス端子13と付加モジュール用外部マイナス
リード端子3の2本のばねが組み込まれるため、従来の
電池ホールド構造では、電池2の組み込みを行った際、
電池2を電池収容凹部1aの内部に確実にホールドでき
ず、落下等の衝撃が加わると、電池2が電池収容凹部1
aから飛び出すおそれがある。また、付加モジュール8
が組み込まれると、外部マイナス端子3の接点ばね部3
aが下側に押し下げられ撓む一方、その反力で接点ばね
部3bが浮き上がろうとして電池2を押し上げ、電池2
が飛び出し易くなる。
【0069】そこで、本形態では、図11に示すよう
に、電池2をホールドする構造を採用している。図11
は、本発明の電池のホールド構造の一部を示す断面図で
ある。図11に示す電池ホールド構造においては、回路
受4の一部で電池固定ばね部4cを構成し、この電池固
定ばね部4cは、電池2の側面を反対方向の地板1の壁
(電池収容凹部1aの内周面)に向けて平面方向に押し
付けている。また、電池固定ばね部4cを電池2の表側
の角部分(肩部)に引っ掛かるようなひさし形状にする
ことにより、電池2の上方への飛び出しを防いでいる。
従って、エネルギー容量の大きな電池2であっても、時
刻表示用モジュール20の電池収容凹部1aに確実に保
持することができる。また、地板1においては、形状お
よびレイアウト面で許される限り、電池2の側面全体に
接するように肉付けを行い、電池2が落下等の衝撃にも
耐える構造としている。
【0070】ここで、電池固定ばね部4cについては回
路受4を部分的に加工することにより形成したが、外部
マイナスリード端子3または外部プラスリード端子4d
の形状を改良することにより、外部マイナスリード端子
3または外部プラスリード端子4d自身が電池固定ばね
として、電池2を電池収容凹部1aに保持するように構
成してもよい。
【0071】(本形態の主な効果)このように、本形態
の電子時計10は、時刻表示用モジュール20と付加モ
ジュール8との間で電池2を共用しており、時刻表示用
モジュール20だけに電池2が搭載されている。従っ
て、付加モジュール8にも電池が搭載されている電子時
計と比較して、本形態の電子時計10は、付加モジュー
ル8に電池を配置するスペースが不要となる分、小形
化、薄型化が可能である。また、付加モジュール8の電
池を削減することによって空いたスペースを利用して、
部品の配置やデザインを変更するなど、設計の自由度を
高めることができる。
【0072】また、時刻表示用モジュール20と付加モ
ジュール8との間で電源を共有化したので、モジュール
間で電池交換時期がずれていることに起因していずれか
一方のモジュールで電池切れが起こるたびに利用者が電
池交換のためにお店に足を運んでいたという手間を解消
できる。また、いずれか一方のモジュールで電池切れが
起こると、その機能が故障したと錯覚してしまうという
不都合さも解消することができる。
【0073】さらに、外部マイナスリード端子3または
外部プラスリード端子4dを予め時刻表示用モジュール
20に取り付けてあるので、これらの外部マイナスリー
ド端子3または外部プラスリード端子4dとの間で電気
的導通を図ることができるように付加モジュール8を構
成すれば、時刻表示用モジュール20と付加モジュール
8との電気的接続を図ることができる。ここで、時刻表
示用モジュール20は、電子時計10の主たる機能を担
う指針式の時刻表示機構21を備えているため、複雑な
構造をしているのに対して、付加モジュール8は、比較
的、単純な構成であり、設計の自由度が高い。このた
め、付加モジュール8に対してであれば、時刻表示用モ
ジュール20の構造に合わせなればならないという制約
があっても、設計が容易である。それ故、付加モジュー
ル8を変更して電子時計10の付加機能を充実させる場
合でも、小型・薄型化を犠牲にしてまで、電子時計10
の基本設計、すなわち時刻表示用モジュール20の設計
を変更する必要がない。よって、電子時計10の基本機
能を担う時刻表示用モジュール20を小型・薄型化に適
した設計とし、それに合わせて付加モジュール8を設計
することにより、電子時計10の小型・薄型化を実現で
きる。また、時刻表示用モジュール20と付加モジュー
ル8との間で、設計上、不自然な電気的導通を図る必要
がないので、信頼性の高い接続構造を実現できる。
【0074】さらにまた、共通の時刻表示用モジュール
20に対して複数種類の付加モジュール8を予め用意し
ておけば、時刻表示用モジュール20や外装はそのまま
で、付加モジュール8を適宜取り替えるだけで、色々な
バリエーションの電子時計10を簡単に、かつ、短納期
で設計、製造することができる。たとえば、携帯型の電
子時計10のサイズまま、音、光、動き等の付加機能を
簡単に搭載できるようになり、アミューズメント分野へ
の幅広い商品展開が可能となるので、付加機能の内容に
よっては子どもからお年寄りまで使用される電子時計1
0を実現できる。しかも、特に、音声を付加機能とした
場合には、視力に障害を持っている人も使用できる等、
幅広い年齢層、人に対応した時計が提供できる。
【0075】また、外部マイナスリード端子3の上部に
は電池2のみが組み込まれている状態にある。しかも、
マイナスリード端子3は地板1に対してねじなどを用い
ずに、単なる嵌め込みにより保持されている。従って、
時刻表示用モジュール20から電池2を取り外した後、
外部マイナスリード端子3の接点ばね部3aの側を軽く
持ち上げるのみで、外部マイナスリード端子3を時刻表
示用モジュール20(地板1の凹部1b)から容易に取
り外すことができる。それ故、時刻表示用モジュール2
0から外部マイナスリード端子3を取り外すのみで、時
刻表示用モジュール20を、そのまま、付加モジュール
8を搭載しない単一機能型の電子時計用の時刻表示用モ
ジュールとして使用できる。これに対して、外部プラス
リード端子4dは回路受4の一部から構成されているの
で、付加モジュール8を搭載しない電子時計を構成する
場合でも、時刻表示用モジュール20から外すことがで
きない。それでも、外部プラスリード端子4dは、時刻
表示用モジュール20の外周縁よりも内側に配置され、
時刻表示用モジュール20の外周縁よりはみ出してはい
ない。よって、時刻表示用モジュール20から外部マイ
ナスリード端子3を取り外せば、時刻表示用モジュール
20を、付加モジュール8を搭載しない単一機能型の電
子時計用の時刻表示用モジュールとして使用するときで
も、外部プラスリード端子4dは邪魔にならない。
【0076】さらに、時刻表示用モジュール20におい
て、可動部である時刻表示機構21と電池2とを平面的
に配置し、時刻表示機構21と電池2とを重ねていない
ので、外部から加わった衝撃が電池2から時刻表示機構
21に直接伝わることがない。それ故、外部からの衝撃
に強いなど、信頼性も向上を図ることができる。
【0077】しかも、指針を有する時刻表示用モジュー
ル20を中央に配置するとともに、その外周側に付加モ
ジュール8を近接配置することにより時計ケース18内
を有効に利用し、かつ、外部プラスリード端子4dおよ
び外部マイナスリード端子3を時刻表示用モジュール2
0の外周部分に配置してあるので、モジュール間の電気
的導通を図るにも、比較的簡素な構造でよい。それ故、
この点からも、信頼性の向上を図ることができる。
【0078】[実施の形態2]図12は、本発明の実施
の形態2に係る電子時計の平面図、図13(A)は、図
12に示す電子時計の内部構造を裏蓋側からみた概略構
成図、図13(B)は、図13(A)のD−D’線にお
ける断面図である。
【0079】これらの図に示すように、本形態の電子時
計10も、実施の形態1で説明した電子時計と同様に、
電池2で駆動される指針表示式の時刻表示機構21を備
えた時刻表示用モジュール20と、電池2で駆動される
付加機能用回路ブロック16(付加機能手段)を備えた
付加モジュール8とを有している。
【0080】本形態の電子時計10に用いた時刻表示用
モジュール20も、基本的な構成が実施の形態1と同様
なので、図示および詳細な説明を省略するが、電池2
と、この電池2のマイナス極に接続された外部マイナス
リード端子と、電池2のプラス極に接続された外部プラ
スリード端子とが搭載されており、これらの接続端子を
介して、時刻表示用モジュール20から付加モジュール
8に電源供給が行われ、付加機能用回路ブロック16が
駆動される。
【0081】本形態では、付加モジュール8の付加機能
回路ブロック16は、時刻や日付を液晶表示装置22に
デジタル表示するためのものである。時刻表示用モジュ
ール20と付加モジュール8との間では、電源供給と同
様、時刻表示用モジュール20の側に形成した接続端子
(信号出力端子)を利用して、付加モジュール8に対し
て基準時刻信号を出力している。従って、この基準時刻
信号に基づいて、付加モジュール8の側で計時が行わ
れ、液晶表示装置22に時刻や日付がデジタル表示され
る。
【0082】従って、本形態の電子時計10では、時刻
表示用モジュール20と付加モジュール8はどちらも同
じ基準時刻信号に基づいて時刻を表示するので、互いに
異なる時刻を表示することがない。また、時刻表示用モ
ジュール20と付加モジュール8の双方で計時を行うに
も、基準時刻信号を生成するための発振源が1つで済む
ので、部品コストを低減できる。さらに、付加モジュー
ル8の側において部品を削減することによって空いたス
ペースを利用して、部品の配置やデザインを変更するな
ど、設計の自由度を高めることができる。
【0083】なお、本形態では、時刻表示用モジュール
20と付加モジュール8とがプレート61とねじ62と
からなる連結具60(連結機構)によって一体化して取
り扱われる。従って、時刻表示用モジュール20と付加
モジュール8とを時計ケース内に収納する作業などを効
率よく行うことができる。また、このような連結具60
を用いれば、時刻表示用モジュール20と付加モジュー
ル8とを覆うようにブザー音発生装置70を取り付ける
こともできる。この場合には、付加モジュール8には、
液晶表示装置22に対する駆動回路とともに、ブザー音
発生装置70の駆動回路も組み込んでおけばよい。
【0084】[その他の実施の形態]なお、時刻表示用
モジュール20と付加モジュール8とを一体化する方法
としては、図14に示すように、時刻表示用モジュール
20と付加モジュール8と部分的に重ね、この重ね合わ
せ部分66と、この部分に止めたねじ67とを用いた連
結機構65で仮止め固定してもよい。このようにして2
つのモジュールを仮止めして一体化しておけば、これら
のモジュールを時計ケースに収納する作業を効率よく行
うことができる。また、付加モジュール8は、単体では
電源がないため動作確認ができないが、時刻表示機能モ
ジュール20と一体化すれば、時刻表示機能モジュール
20から電源供給が行われるので、電子時計10が完成
する前に付加モジュール8の動作確認を行うことができ
る。
【0085】また、上記の実施の形態1、2では、外部
マイナスリード端子3(マイナス接点ばね部3a)を新
規な部品として時刻表示用モジュール20に構成した
が、レイアウトによっては、従来より時刻表示用モジュ
ール20に搭載されている電池マイナス端子13の形状
を改良し、この電池マイナス端子13に付加モジュール
8への電源供給用の接続端子を兼ねさせてもよい。この
ように構成すると、部品数を削減できる分、より簡素な
電気的導通構造を実現することができる。
【0086】さらに、付加モジュール8が担う付加機能
としては、上記の形態に挙げたものに限らず、たとえ
ば、付加モジュール8にソーラー発電装置や外部充電装
置を設け、この付加モジュール8を介して、時刻表示用
モジュール20に搭載されている二次電池(電源)に充
電を行うように構成してもよい。
【0087】さらにまた、上記実施の形態では、外部マ
イナスリード端子3(マイナス接点ばね部3a)などが
付加モジュール8の側に弾性をもって接触させる方法と
して、外部マイナスリード端子3を薄い金属板からなる
板ばね(弾性片)としたが、外部マイナスリード端子3
を導電ゴム(弾性片)などで構成することにより、外部
マイナスリード端子3を付加モジュール8に弾性をもっ
て接触させてもよい。また、外部マイナスリード端子3
とは別体のコイルばねなどを用いて、外部マイナスリー
ド端子3を付加モジュール8に弾性をもって接触させて
もよい。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る電子
時計では、電子時計の基本機能を担う時刻表示用モジュ
ールについては小型・薄型化の面でも極限に近い設計が
されており、自由度が小さいが、付加的な機能を担う付
加モジュールの方であれば、時刻表示用モジュールに比
較して設計の自由度が大きいことに着目して、時刻表示
用モジュールの方に、付加モジュールとの間で電気的導
通を図るための接続端子を予め構成したことに特徴を有
する。従って、本発明によれば、付加モジュールを変更
して電子時計の付加機能を充実させる場合でも、小型・
薄型化を犠牲にしてまで、電子時計の基本設計、すなわ
ち時刻表示用モジュールの設計を変更する必要がない。
よって、電子時計の基本機能を担う時刻表示用モジュー
ルを小型・薄型化に適した設計とし、それに合わせて付
加モジュールを設計することにより、電子時計の小型・
薄型化を実現できる。また、時刻表示用モジュールと付
加モジュールとの間で、設計上、不自然な電気的導通を
図る必要がないので、信頼性の高い接続構造を実現でき
る。さらに、共通の時刻表示用モジュールに対して複数
種類の付加モジュールを予め用意しておけば、付加モジ
ュールを適宜取り替えるだけで、色々なバリエーション
の電子時計を簡単に、かつ、短納期で設計、製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る電子時計の内部構
造を時計の裏蓋側から見た平面図である。
【図2】図1のA−A’線における断面図である。
【図3】図1に示す電子時計の時刻表示用モジュールを
時計の裏蓋側から見た平面図である。
【図4】図1に示す電子時計の時刻表示用モジュールの
電池周りを示す組立平面図である。
【図5】図1に示す電子時計の時刻表示用モジュールの
マイナス側の接続構造を示す断面図であり、図4のB−
B’線における断面図である。
【図6】図5に示す外部マイナスリード端子の側面図で
あり、図5のE−E’線における断面図である。
【図7】図1に示す電子時計の時刻表示用モジュールの
プラス側の接続構造を示す断面図であり、図4のC−
C’線における断面図である。
【図8】図1に示す電子時計における時刻表示用モジュ
ールと付加モジュールの接点部分を示す平面図である。
【図9】図8と同じく時刻表示用モジュールと付加モジ
ュールの接点部分を示す断面図である。
【図10】図1に示す電子時計の時刻表示用モジュール
の電池搭載部を示す断面図である。
【図11】図1に示す電子時計の電池のホールド構造の
一部を示す断面図である。
【図12】本発明の実施の形態2に係る電子時計の平面
図である。
【図13】(A)は、図12に示す電子時計の内部構造
を示す背面図、(B)は、(A)におけるD−D’線に
おける断面図である。
【図14】本発明を適用した電子時計において、時刻表
示用モジュールと付加モジュールとを一体化した構造を
示す断面図である。
【図15】従来の外部電源構造の1例を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 ・・・地板 1a・・・電池収容凹部 2 ・・・電池 3 ・・・外部マイナスリード端子 3a・・・マイナス接点ばね部 3b・・・外部マイナスリード端子接点ばね部 4 ・・・回路受 4a・・・プラス接点ばね部 4d・・・外部プラスリード端子 5 ・・・止めねじ 6 ・・・電池絶縁板 7 ・・・電池プラス端子 8 ・・・付加モジュール 8a・・・マイナス配線パターン 8b・・・プラス配線パターン 9 ・・・輪列受 10 ・・・電子時計 13 ・・・電池マイナス端子 13a・・・電池マイナス端子接点ばね部 14 ・・・回路ブロック 15 ・・・付加機能用駆動用IC 16 ・・・付加機能回路ブロック 20 ・・・時刻表示用モジュール 60 ・・・連結具(連結機構) 65 ・・・連結機構

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源を内蔵する時刻表示用モジュール
    と、該時刻表示用モジュールと異なる付加機能を備える
    付加モジュールと、該付加モジュールおよび時刻表示用
    モジュールを収納した時計ケースとを有する電子時計に
    おいて、 前記時刻表示用モジュールは、前記付加モジュールとの
    間で電気的導通を図るための接続端子を備えていること
    を特徴とする電子時計。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記時刻表示用モジ
    ュールは、前記電源によって駆動されるステップモー
    タ、および該ステップモータの回転駆動力が輪列を介し
    て伝達される指針とを備える指針表示式の時刻表示用モ
    ジュールであることを特徴とする電子時計。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記付加モ
    ジュールは、バックライト機能および発音機能のうちの
    少なくとも一方の機能を有していることを特徴とする電
    子時計。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記付加モジュール
    は、日付または時刻をデジタル表示する液晶表示装置を
    備えていることを特徴とする電子時計。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記接続端子は、前記時刻表示用モジュールが内蔵する
    前記電源から前記付加モジュールに電力供給を行うため
    の電源出力端子であることを特徴とする電子時計。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記接続端子は、前記時刻表示用モジュールから前記付
    加モジュールに信号出力するための信号出力端子である
    ことを特徴とする電子時計。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    前記時刻表示用モジュールは、前記時計ケース内で前記
    付加モジュールに対して隣接するように平面的に配置さ
    れ、 前記接続端子は、当該時刻表示用モジュールの外周部分
    のうち、前記付加モジュールが位置する方に配置されて
    いることを特徴とする電子時計。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記時刻表示用モジ
    ュールは前記時計ケースの略中央部に配置され、 前記付加モジュールは前記時刻表示用モジュールの外周
    側に配置されていることを特徴とする請求項1記載の電
    子時計。
  9. 【請求項9】 請求項7または8において、前記付加モ
    ジュールは、前記時刻表示用モジュールと略同一の厚み
    寸法を有していることを特徴とする電子時計。
  10. 【請求項10】 請求項7ないし9のいずれかにおい
    て、前記時刻表示用モジュールは、前記接続端子を当該
    モジュールの外周側面部に備えていることを特徴とする
    電子時計。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかにおい
    て、前記接続端子は、前記付加ジュールの接点部分に弾
    性をもって接触するように構成されていることを特徴と
    する電子時計。
  12. 【請求項12】 請求項11において、前記接続端子
    は、それ自身の弾性により前記付加ジュールの接点部分
    に弾性をもって接触可能な弾性片から構成されているこ
    とを特徴とする電子時計。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし12のいずれかにおい
    て、前記接続端子は、前記時刻表示用モジュールに対し
    て脱着容易に取り付けられていることを特徴とする電子
    時計。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし6のいずれかにおい
    て、前記時刻表示用モジュールは、前記接続端子とし
    て、当該時刻表示用モジュールから脱着容易な第1の接
    続端子と、当該時刻表示用モジュールに固定された状態
    にある第2の接続端子とを有し、 該第2の接続端子は、前記時刻表示用モジュールの外周
    縁よりも内側に配置されていることを特徴とする電子時
    計。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし14のいずれかにおい
    て、前記接続端子は、前記電源を前記時計表示用モジュ
    ールに保持する機能も備えていることを特徴とする電子
    時計。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし15のいずれかにおい
    て、前記時刻表示用モジュールと前記付加モジュールと
    を機構的に連結して一体化する連結機構を有することを
    特徴とする電子時計。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6407054B2 (en) 1999-12-01 2002-06-18 Kao Corporation Surfactant composition
JP2006266843A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Citizen Watch Co Ltd 電子時計
JP2007218870A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Seiko Instruments Inc 電子時計
JP2007218910A (ja) * 2006-02-13 2007-08-30 Ventura Design On Time Sa 発電機を備えた時計

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