JPH0137249Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0137249Y2
JPH0137249Y2 JP16208885U JP16208885U JPH0137249Y2 JP H0137249 Y2 JPH0137249 Y2 JP H0137249Y2 JP 16208885 U JP16208885 U JP 16208885U JP 16208885 U JP16208885 U JP 16208885U JP H0137249 Y2 JPH0137249 Y2 JP H0137249Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
input
torque
transmission
rolling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP16208885U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6271465U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP16208885U priority Critical patent/JPH0137249Y2/ja
Publication of JPS6271465U publication Critical patent/JPS6271465U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0137249Y2 publication Critical patent/JPH0137249Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は動力源と転がり摩擦動力伝達装置間に
配置されて伝達トルクに応じた押圧力を転がり摩
擦動力伝達装置へと伝達するための加圧装置に関
する。
(従来の技術) 特開昭59−65654号公報には、対向する入出力
デイスク間でトロイダルキヤビテイを形成し、両
デイスク間に配置されたパワーローラにより動力
伝達する形式のトロイダル状無段変速機におい
て、両デイスクとパワーローラとの係合のため入
力デイスクを軸方向に変位させて押圧力を与える
装置が開示されている。この装置では入力デイス
クと入力軸間にカム構体を設け、入力トルクに応
じて入力デイスクを変位させている。このカム構
体は互いに対向する傾斜カム面間に複数のローラ
を配して構成され、入力軸回転時、ローラが傾斜
カム面を転がつて、入力デイスクを押し離す形成
のものである。この傾斜カム面はトルク非伝達の
中立位置に対し対称に形成されているので、カム
面の正転及び逆転時の入力デイスク最大押圧力は
等しい構成となつている。
一方、特開昭58−102858号公報には、固定伝達
比の索引ローラ伝動装置が開示され、それぞれカ
ム面を有する部材間にローラを配置し、やはりロ
ーラのカム面上の変位を利用してトルク伝達する
形式の伝動装置が示されている。この場合も、カ
ム面は、トルク非伝達位置に対して対称形状とな
つているので、正転及び逆転方向で最大伝達トル
クは等しくなつている。
(考案が解決しようとする問題点) 以上のように、従来の固定比又は無段変速機即
ち転がり摩擦伝達装置では、正転方向にも逆転方
向にも同一のカム面を有しているためいくらかの
問題がある。
特に車両等に使用する時、小型、軽量化を要求
される反面、使用トルクは大きくなる傾向がある
が、このような場合に、加圧力の増大にともない
各部のたわみも大きくなる。従つて、起動時や急
加速時等に、特に大きなトルクや衝撃トルクが加
えられると、ローラがカムの頂点を乗り越し、加
圧力が急減してしまうので動力伝達面が滑り、動
力伝達面を損傷したり、他の部位を破壊してしま
う。
ローラのカム頂点乗り越しを防止するにはカム
頂点を高くし、傾斜面を大きくすれば良いが、前
述したごとく、小型化、軽量化の要求のため十分
なスペースを取り得ないこと、及び円周上に配す
るローラ数によりカム数即ち、最大カム移動量が
定められること等の制約により満足の行く結果は
得られていない。
本考案は以上に述べた問題点を解決して、小
型・軽量でありながら耐大トルク性、耐衝撃トル
ク性を備えた転がり摩擦伝達装置用加圧装置を提
供することである。
(問題点を解決するための手段) 本考案の加圧装置は、対向カム面を有する入力
面と出力面間に転動体を配し、カム面を正転方向
最大トルク伝達に到るまでのカム移動距離が、逆
転方向最大トルク伝達に到るまでのカム移動距離
より大きくなるよう形成して上記目的を達成して
いる。
(実施例) 本考案の好適実施例について図面を参照しなが
ら説明する。
第1図は本考案による加圧装置を組み込んだ転
がり摩擦伝達装置である。ここでは説明のためト
ロイダル状無段変速機に本考案による実施例を適
用した例を示すが、本考案の加圧装置は無段変速
機に限らず固定伝達比のトルク伝達装置にも同様
に適用できる。
第1図において、図示なき駆動源により回動さ
れる入力軸4の端部には入力デイスク6が回動自
在に遊嵌されている。入力デイスク6に対向して
出力デイスク7が出力軸5に固定して配置されて
いる。入力デイスク6と出力デイスク7とは互い
に対向するトロイダル状のデイスク面を有して、
それらの間にトロイダルキヤビテイを形成してい
る。このトロイダルキヤビテイ中には、両デイス
ク面に係合してトルク伝達するパワーローラ8が
図示なき支持軸に回動自在に支持されている。
入力軸4の回転トルクを入力デイスク6に伝達
するため加圧装置10が入力デイスク6と入力軸
4に固定された押圧板9の間に設けられている。
加圧装置10は第2図ないし第4図に示すよう
に、押圧板9の背面に設けられた入力面1と、入
力デイスク6の背面に設けられた出力面2と、
入・出力面1,2間に所定の間隔で複数個配置さ
れている転動体としてのコロ3とより成つてい
る。
入力面1及び出力面2の互いに対向する面には
カム面1a,1b,2a,2bが形成されてい
る。カム面は入力面1側と出力面2側で同様に形
成されているので、カム面1a及び2a、1b及
び2bはそれぞれ同一のカム面である。これらカ
ム面は第5図に図示するように、正転側のカム面
1a,2aが逆転側のカム面1b,2bに対し距
離が長くなるよう非対称に形成されている。即
ち、トルク非伝達位置より最大トルク伝達位置ま
での距離は、正転側では第3図に示すようにL1
逆転側では第4図に示すようにL2とし、L1がL2
に対し大きく設定されている。
これは、逆転側の伝達トルクはエンジンブレー
キを使用時等に限られるため、正転側に比し数分
の一と成るからである。
カム底、即ち、正転側のカム面1a及び1b、
2a及び2bの変曲部は、連続的に変化するよう
滑らかに連続形成されている。一方、カム頂、即
ち、最大トルク伝達側の変曲部は、逆転側のカム
面1b,2bの端部の曲率をコロ3の曲率に近い
ものとして、正転側カム面1a,2aをより長く
してある。
このように正転側カム面1a,2aが逆転側カ
ム面1b,2bに比し長くなつているため、正転
側では最大トルク伝達時にコロ3の乗り越しが発
生しにくくなり、逆転側では、必要十分なだけの
トルク伝達が確保されている。
第6図は、本考案の第2実施例の出力面で、カ
ム頂部、即ち、最大トルク伝達側のカム面2aと
2bの境界に加工基準面として平坦部11を設け
てある。平坦部11を設けることにより、カム面
以外の部分の加工が容易となる。
(考案の効果) 以上述べたように、本考案の加圧装置は、正転
側のカム面を逆転側よりも長くして、最大トルク
伝達位置までの距離を大きくしたので、小型・軽
量を維持しながら耐トルク性、耐衝撃トルク性を
備えている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による加圧装置を組み込んだ転
がり摩擦伝達装置の概略図、第2図乃至第4図は
加圧装置の作動を説明するための部分断面図、第
5図は出力面を示すための斜視図、第6図は第2
実施例の出力面を示すための斜視図である。 主要部分の符号の説明、10……加圧装置、1
……入力面、2……出力面、3……コロ(転動
体)、4……入力軸、5……出力軸、6……入力
デイスク、7……出力デイスク、8……パワーロ
ーラ、9……押圧板、1a,1b……入力面のカ
ム面、2a,2b……出力面のカム面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 動力源と転がり摩擦動力伝達装置間に配置され
    て伝達トルクに応じた押圧力を転がり摩擦動力伝
    達装置へと伝達するための加圧装置において、 該加圧装置は、動力源により回転せしめられる
    入力面と、入力面に対面して配置される出力面
    と、両面間に配置される転動体とを有し、 該入力面と該出力面とは互いに対向して転動体
    の転動面を与えるカム面を有し、 該カム面は正転方向最大トルク伝達に到るまで
    のカム移動距離が、逆転方向最大トルク伝達に到
    るまでのカム移動距離より大きくなるよう形成さ
    れていることを特徴とする転がり摩擦伝達装置用
    加圧装置。
JP16208885U 1985-10-24 1985-10-24 Expired JPH0137249Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16208885U JPH0137249Y2 (ja) 1985-10-24 1985-10-24

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16208885U JPH0137249Y2 (ja) 1985-10-24 1985-10-24

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6271465U JPS6271465U (ja) 1987-05-07
JPH0137249Y2 true JPH0137249Y2 (ja) 1989-11-10

Family

ID=31089010

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16208885U Expired JPH0137249Y2 (ja) 1985-10-24 1985-10-24

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0137249Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19750166B4 (de) * 1996-11-13 2013-03-28 Nsk Ltd. Stufenloses Getriebe

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3666879B2 (ja) * 1991-12-05 2005-06-29 日本精工株式会社 四輪駆動車用トロイダル型無段変速機
US5368529A (en) * 1992-06-29 1994-11-29 Nsk Ltd. Toroidal type continuously variable transmission
JP3508385B2 (ja) * 1996-04-10 2004-03-22 日本精工株式会社 ローディングカム装置の保持器及びその製造方法
DE19861271B4 (de) * 1997-11-12 2007-01-18 Nsk Ltd. Verfahren zur Herstellung einer Zwischenscheibe für ein stufenlos verstellbares Toroid-Getriebe
JPH11303961A (ja) 1998-04-17 1999-11-02 Nippon Seiko Kk トロイダル型無段変速機
DE19964345B4 (de) * 1998-12-28 2011-07-07 Nsk Ltd. Stufenlos verstellbares Toroidgetriebe
JP3870592B2 (ja) * 1999-01-11 2007-01-17 日本精工株式会社 ハーフトロイダル型無段変速機
US6592491B1 (en) * 1999-04-07 2003-07-15 Nsk Ltd. Toroidal type continuously variable transmission
JP4172095B2 (ja) * 1999-06-11 2008-10-29 日本精工株式会社 トロイダル型無段変速機
US6203466B1 (en) 1999-07-27 2001-03-20 Nsk Ltd. Continuously variable transmission apparatus
JP4172890B2 (ja) * 1999-12-06 2008-10-29 日本精工株式会社 ハーフトロイダル型無段変速機
JP4204157B2 (ja) * 1999-12-06 2009-01-07 日本精工株式会社 四輪駆動車用トロイダル型無段変速装置
DE10239232B4 (de) 2001-08-27 2009-05-07 Nsk Ltd. Stufenloses Toroidgetriebe
JP2004084913A (ja) 2002-08-29 2004-03-18 Nsk Ltd トロイダル型無段変速機
KR101367771B1 (ko) * 2012-03-27 2014-02-28 정상훈 토로이달 방식 무단변속기의 제동시스템 및 이의 제동방법
JP6908501B2 (ja) 2017-11-16 2021-07-28 日本精工株式会社 トロイダル型無段変速機用押圧装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19750166B4 (de) * 1996-11-13 2013-03-28 Nsk Ltd. Stufenloses Getriebe

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6271465U (ja) 1987-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0137249Y2 (ja)
US5379661A (en) Loading cam device
US8382636B2 (en) Continuously variable transmission
US5807203A (en) Toroidal type continuously variable transmission
JP2003130159A5 (ja)
JP4694520B2 (ja) 摩擦伝動変速装置
JPS6260576B2 (ja)
JP3855142B2 (ja) 無段変速機
US20100167868A1 (en) Friction type continuously variable transmission
JPS58118358A (ja) 牽引ロ−ラ無段変速機
JPS5965654A (ja) トロイダル状無段変速機
JPH10267049A (ja) ドグクラッチ
JPS5913397Y2 (ja) 自動変速装置
JPS6335850B2 (ja)
JP3654425B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JPH0633809B2 (ja) トルクカム装置
JP3368262B2 (ja) 動力伝達装置
JP3241152B2 (ja) 2方向差動クラッチ
JP3132396B2 (ja) 同期装置
JPH0989103A (ja) 歯車変速装置のショック防止構造
JP3696373B2 (ja) 無段変速機
JP4192398B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JPS5817938Y2 (ja) 減速・逆転機のクラッチ板中立保持装置
JPH09250614A (ja) 運搬用変速装置
JPH0730992Y2 (ja) 伝動装置のクラッチ機構