JPH0136990Y2 - - Google Patents

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JPH0136990Y2
JPH0136990Y2 JP3074484U JP3074484U JPH0136990Y2 JP H0136990 Y2 JPH0136990 Y2 JP H0136990Y2 JP 3074484 U JP3074484 U JP 3074484U JP 3074484 U JP3074484 U JP 3074484U JP H0136990 Y2 JPH0136990 Y2 JP H0136990Y2
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weir plate
layer
slope
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JP3074484U
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は盛土された高速道路、一般道路、鉄道
或いは宅地造成地等の法面の簡易な崩壊防止構造
に関する。
上記土木施設の施工にあたつては、造成された
下地層の法面に芝等の地被植物を植生させる為の
客土層を積層させることが多く行なわれる。この
客土層は雨水や融雪水の浸透によつて軟弱とな
り、下地層の一部を伴ない滑動・崩壊を来たすこ
とがある為、客土層の表面部に面排水用パイプを
添設して排水通路を確保し、或いは客土層に適宜
コンクリートブロツクを埋設する等により、この
ような崩壊を防止する策が講じられる。然し乍ら
雪国地方の如く大量の雪が降り積もる場合は、春
になるとこの雪が一気に融け出し大量の融雪水が
下地層に深く浸透する為、上記面排水用パイプに
よつては、その排水機能をもはや果し得ず、結局
排水パイプと共に客土層が崩壊してしまうことが
多々ある。亦、上記の如く厳寒地方にあつては、
凍上現象によつて排水パイプやコンクリートブロ
ツクが客土層を共に浮き上がつて不安定となり、
これに融雪水の作用が加わると簡単に崩壊してし
まうと云つた事例も多々挙げられている。
本考案は上記に鑑みなされたもので、合成樹脂
製ネツトと堰板部材とを組合わせ、法面の下地層
表面に付設することによつて、上記条件下にあつ
てもその崩壊を有効に阻止し、且つ簡易に構築し
得る新規な法面崩壊防止構造を提供せんとするも
のである。
本考案の実施例を添付図面に基づき説明する
と、第1図は本考案構造の一例を示す縦断面図、
第2図は同構築要領を示す概略斜視図、第3図は
本考案に採用された堰板部材の一例を示す斜視
図、第4図は同側面図、第5図は同他の実施例の
斜視図、第6図は同側面図である。即ち、本考案
は造成された法面Nの下地層1と、該下地層1の
全面に止着敷設された合成樹脂製ネツト2と、土
砂の滑動を防止する縦部片31及び杭打孔321
が形成された横部片32を含み該杭打孔321に
杭4を挿通させ、且つ前記下地層1に打設させる
ことによつて、前記ネツト2上に適宜間隔毎に上
記縦部片31が起立状態で固定された複数個の堰
板部材3…と、上記ネツト2上に土砂を積層して
該堰板部材3を埋設状態とした表層部5とより成
る法面崩壊防止構造である。第1図は上述の如き
構造の法面Nであり、表層部5は下地層1とは異
質の土砂を積層して成る客土層を示し、該表層部
5には適宜植物P…が植生されている。この法面
Nの構築要領を第2図にて説明するに、先ず造成
された法面Nの下地層1上の全面に糸条の線径3
mm、目開き30mmの高密度ポリエチレン樹脂製ネツ
ト2を逆U型鋲21…を介して止着敷設し、次い
で上記構成の堰板部材3…を、その縦部片31…
が略垂直となるよう且つその長手方向が法面Nの
傾斜方向に略直交するよう、更に横部片32に傾
斜方向に配向するよう杭4…によりネツト2…上
に適宜間隔毎に固定する。該杭4…は上端が鉤部
41…とされ、堰板部材3…の横部片32…に穿
設された杭打孔321に連通させ、鉤部41…を
縦部片31…の上辺に係合するよう下地層1に打
設することによつて、堰板部材3…をネツト2上
に固定させるものである。爾後土砂(客土)をネ
ツト2上に積層し、堰板部材3…及び杭4…等を
完全に埋設状態となし表層部5を形成する。表層
部5の表面には多くの植物P…が植生され、その
根は地中に伸びてネツト2に絡み合い第1図に示
す如き法面Nが構築される。上記堰板部材3…と
しては第3図乃至第4図及び第5図乃至第6図の
如き亜鉛メツキ鋼板の成型体が好ましく採用され
る。第3図、第4図の堰板部材3は断面略L型に
一体成型されたもので、横部片32には円形の杭
打孔321が左右に2個穿設され、第1図の如く
2本の杭4,4によつて固定されるようになされ
ている。縦部片31の上辺には補強を兼ね、杭4
の鉤部41を受止するリブ311が連成されてい
る。亦、該縦部片31の壁面及びリブ311には
複数個の小孔312…が穿設されているが、これ
は埋設状態の堰板部材3…による水流の阻害を出
来るだけ緩和すべく設けられたものである。更
に、横部片32の下面には掛止部322が突設さ
れ、これによりネツト2上に固定した時、ネツト
2の糸条が該掛止部322に引つ掛かり、堰板部
材3がネツト2に一体とされる。一方、第5図、
第6図の堰板部材3は、縦部片31と横部片32
とが2部材に分割され、ネツト2上に固定する
時、両部材を組合わせて用いるようになされてい
る。横部片32には上記同様杭打孔321…が穿
設され、縦部片31には上記小孔312…に代わ
り透水用切欠孔313…が設けられている。この
他の構成は上記第1の実施例と略同様で、これら
は成型条件或いは施工場所の条件(多湿性など)
等に合わせて適宜使い分けがなされるものであ
る。
上記構成の法面構造において、表層部5の土砂
は適宜間隔毎に配設された堰板部材3…の堰止め
効果によつて傾斜方向への滑動が阻止され、しか
も該堰板部材3…は杭4…によつて下地層1に安
定的に固定されているから、融雪水の如く大量の
水が表層部5に透浸して傾斜方向に強大なずれ応
力が作用しても、これによつて倒伏することがな
く半永久的な堰止め効果を保持する。また、表層
部5と下地層1との間に介装された合成樹脂製ネ
ツト2は、表層部5のずれ応力の一部を吸収して
該表層部5の滑動の阻止に寄与すると共に、表面
に植生された植物P…の根がこのネツト2の各糸
条に複雑に絡み合つて、下地層1、ネツト2、堰
板部材3…及び表層部5が強固に一体とされ、厳
寒期この部分に凍上現象が生じても、これらが分
断されることは少なく、又、融雪時に凍上した地
表が崩壊することも、植物の根がネツトにからん
で一体となつているので防ぐことができるもので
ある。従つて法面Nは寒冷地の過酷な条件にあつ
ても崩壊する懸念がなく、その外観と安全性がい
つまでも維持されるのである。更に、下地層1に
敷設されるネツト2は可撓性のある合成樹脂によ
り成るから、下地層1の表面に多少の凹凸があつ
てもそれに沿わせることが容易である上に、軽量
であるから輸送及び施工の作業性の点でも好適で
あり、且つ発錆する懸念がなく、加えて安価であ
ることから上記法面Nの施工に左程コストが掛ら
ない等の付随的効果も有するものであり、この法
面構造は崩壊防止機能、施工性及び経済性など、
あらゆる点において他に類を見ない優れた構造で
あると云える。
尚、堰板部材3の形状は、本考案を逸脱しない
限り他の形状が採用可能であることは云うまでも
なく、特に杭打孔321は円形でなく単なる切欠
孔であつても良い。亦、表層部5には客土が充当
されるのが一般的であるが、埋戻し土によつてこ
れを構成することを除外するものではない。更
に、客土表面に種子を蒔いて表層部5の表面に植
物P…を植生させたり、表層部5形成後芝生を植
え付けたりするのが一般的であるが、自然の繁殖
にまかせて、上記同様の効果を期待することも本
考案の逸脱するものではない。
叙上の如く、本考案の法面崩壊防止構造は、合
成樹脂製ネツト及び堰板部材を組み合わせ、その
相乗効果によつて、寒冷地の厳しい条件下にあつ
ても法面の崩壊を有効に阻止するもので、道路、
鉄道或いは宅地造成地等の土木施設の外観保維及
び安全性の確保に大きく寄与するものであり、し
かも簡易・安価に構築施工し得るものであるから
汎用性が高く、これらの点を綜合すれば本考案の
実益は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案構造の一例を示す縦断面図、第
2図は同構築要領を示す概略斜視図、第3図は本
考案に採用された堰板部材の一例を示す斜視図、
第4図は同側面図、第5図は同他の実施例の斜視
図、第6図は同側面図である。 符号の説明、1……下地層、2……合成樹脂製
ネツト、3……堰板部材、31……縦部片、32
……横部片、321……杭打孔、4……杭、5…
…表層部、N……法面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 造成された法面の下地層と、該下地層の全面に
    止着敷設された合成樹脂製ネツトと、土砂の滑動
    を防止する縦部片及び杭打孔が形成された横部片
    を含み該杭打孔に杭を挿通させ且つ前記下地層に
    打設させることによつて、前記ネツト上に適宜間
    隔毎に上記縦部片が起立状態で固定された複数個
    の堰板部材と、上記ネツト上に土砂を積層して該
    堰板部材を埋設状態とした表層部とより成る法面
    崩壊防止構造。
JP3074484U 1984-03-02 1984-03-02 法面崩壊防止構造 Granted JPS60144650U (ja)

Priority Applications (1)

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JP3074484U JPS60144650U (ja) 1984-03-02 1984-03-02 法面崩壊防止構造

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JP3074484U JPS60144650U (ja) 1984-03-02 1984-03-02 法面崩壊防止構造

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JPS60144650U JPS60144650U (ja) 1985-09-25
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JP2007100344A (ja) * 2005-10-03 2007-04-19 Okabe Co Ltd 法枠工法

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