JPH0796800B2 - 土木建築用の被土圧部材 - Google Patents

土木建築用の被土圧部材

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JPH0796800B2
JPH0796800B2 JP1204416A JP20441689A JPH0796800B2 JP H0796800 B2 JPH0796800 B2 JP H0796800B2 JP 1204416 A JP1204416 A JP 1204416A JP 20441689 A JP20441689 A JP 20441689A JP H0796800 B2 JPH0796800 B2 JP H0796800B2
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廣行 村瀬
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、水路構成用部材(組立柵溝、U字溝ブロッ
ク、ボックスカルバート等)、擁壁部材、護岸部材等の
ようにコンクリート、合成樹脂、金属等により形成さ
れ、地盤に敷設した後はその側方から土圧を受ける各種
被土木建築用の土圧部材に関するものである。
[従来の技術] 上に挙げた各種被土圧部材は、側方からの土圧に耐え得
る十分な強度に設計されてはいるが、寒冷地において施
工される被土圧部材については、耐凍圧性をもたせるた
めに特別な工法を行う必要があった。
例えば、第5図に示す排水路51は、地盤52に溝53を掘削
し、その底部に小石、砂利等の敷設又はコンクリートの
打設により基礎54を設け、該基礎54の上に複数個のコン
クリート製のU字溝ブロック55を載置し、該U字溝ブロ
ック55を直列に連結して形成している。しかし、前記地
盤52が凍上して土圧が著しく増加したときには、前記U
字溝ブロック55が該土圧を直接受けて破損することがあ
った。
前記破損を防ぐため、U字溝ブロック55の外側面(地盤
側の面をいう。以下、同じ。)と地盤52との間に砂利層
を設けて土圧を緩和する工法がよく行われるが、工事の
手間が大変であった。
そこで、最近ではU字溝ブロック55の外側面と地盤52と
の間に、第5図に鎖線で示す発泡スチロールブロック56
を施工現場で介装し、該発泡スチロールブロック56の土
圧緩和作用と保温作用とにより前記破損事故を防ぐ工法
が考えられている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記のように発泡スチロールブロック56を介装
した場合でも、U字溝ブロック55の外側面周辺に水が滞
留することは抑えられないため、この水が地盤52の凍結
時に吸引されて凍上現象を起こすことに変わりはなかっ
た。また、一般に通水性に乏しい発泡スチロールブロッ
ク56を介装すると、かえってU字溝ブロック55の溝内へ
の排水性が損なわれるという問題があった。
さらに、上記U字溝ブロック55と発泡スチロールブロッ
ク56とは別体であったため、これらの運搬や工事に手間
がかかっていた。また、従来のコンクリート製又は合成
樹脂製の被土圧部材は、運搬時及び施工時に外部から受
ける様々な衝撃力により、表面の一部が欠損しやすいと
いう問題もあった。
本発明の目的は、上記問題を解決し、単に凍上時の土圧
による破損を防ぐことができるだけでなく、周辺地盤へ
の水の滞留を防いで凍上現象を抑えることができ、運搬
及び施工が容易でその際の損傷を防ぐこともできる新規
な土木建築用の被土圧部材を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、請求項1の発明において
は、地盤に埋めて使用され、地盤側の面に発泡樹脂部材
を接合して一体化した土木建築用の被土圧部材であっ
て、前記被土圧部材と発泡樹脂部材との対峙面の少なく
とも一方に流水溝を凹設し、前記発泡樹脂部材に前記流
水溝と連通する貫通孔を貫設するという手段をとった。
また、請求項2の発明においては、地盤に埋めて使用さ
れ、地盤側の面に発泡樹脂部材を接合して一体化した土
木建築用の被土圧部材であって、前記被土圧部材に排水
孔を貫設し、前記被土圧部材と発泡樹脂部材との対峙面
の少なくとも一方に流水溝を凹設し、前記発泡樹脂部材
に前記排水孔と連通する貫通孔並びに前記流水溝と連通
する貫通孔を貫設するという手段をとった。
[作用] 請求項1の土木建築用の被土圧部材によれば、該被土圧
部材の周辺地盤に雨水や雪解水が浸水してきても、この
雨水等は、発泡樹脂部材の貫通孔から被土圧部材の流水
溝を経て地下に速かに流れてゆく(地下浸水性の向
上)。
また、請求項2の被土圧部材によれば、前記地下浸水性
の向上に加えて、前記雨水等は、発泡樹脂部材で邪魔さ
れることなくその貫通孔から被土圧部材の排水孔を経て
スムーズに排水される(排水性の確保)。
従って、上記いずれの項の被土圧部材によっても、地盤
の凍結時に吸引される水分量を減少させ、凍上現象を抑
えることができる。また、いずれの被土圧部材も、施工
誤は発泡樹脂部材が地盤の凍上圧緩和作用及び保温作用
を発揮する。また、運搬時及び施工時には、被土圧部材
と発泡樹脂部材とを一体物として取り扱うことができる
とともに、発泡樹脂部材が衝撃力緩和作用を発揮する。
[実施例] 以下、本発明を排水炉を構成するU字溝ブロックに具体
化した実施例について、第1図〜第3図を参照して説明
する。
第2図に示す排水路1は、地盤2に溝3を掘削し、その
底部に小石、砂利等を敷設したりコンクリートを打設し
たりして基礎4を設け、両外側面に発泡樹脂部材6を一
体化したコンクリート製のU字溝ブロック5を前記基礎
4の上に複数個載置し、該U字溝ブロック5を直列に連
結して形成したものである。
前記U字溝ブロック5は、U字状にプレキャストされた
コンクリートブロックであって、その両側壁には例えば
2個ずつの排水孔7が貫設され、各排水孔7には網状の
フィルタ8が取り付けられている。この排水孔7の数や
位置は、任意に変更することができる。また、U字溝ブ
ロック5の両外側面には、例えば縦に6本、横に1本の
流水溝9が凹設されている。この流水溝9は該溝に導か
れる水を地下に流すものであって、上下方向に設けるこ
とを原則とするが、斜めに設けることも、不連続の溝と
することもでき、その数や位置は任意に変更することが
できる。
前記発泡樹脂部材6は、発泡樹脂成形又は発泡樹脂粒状
体の集合成形により形成された板状ブロックであって、
その合成樹脂材料、発泡状態及び発泡率は特に限定され
ないが、吸水性を無くし保温作用も高めるという点から
は独立発泡が好ましい。本実施例では、独立発泡の発泡
スチロール製の発泡樹脂部材6を使用している。
この発泡樹脂部材6には前記排水孔7に連通する2個の
貫通孔10と、前記流水溝9に連通する上下2列・合計12
個の貫通孔11とが形成されている。これらの貫通孔10,1
1は第3図に示すような枠12付きの基板13の上に前記貫
通孔10,11に対応する複数個の成形用突起14を立設して
なる成形具15を使用し、加熱した該成形具15に上記発泡
樹脂部材6を押し付け、成形用突起14で発泡樹脂部材6
を局部的に熱融解することにより、容易に貫通形成する
ことができる。このとき、成形具15に接触した発泡樹脂
部材6の表面と貫通孔10,11の内面は、その表面部の発
泡樹脂材料が熱収縮して硬化することによる強化が期待
できる。
上記発泡樹脂部材6は、前記U字溝ブロック5の両外側
面に対し接着剤を用いて全面的に又は部分的に接合する
ことにより強固に一体化されており、運搬時及び施工時
に容易に剥れないようになっている。
なお、上記発泡樹脂部材6の表面にセメントペースト、
モルタル、発泡セメントペースト、気泡モルタル等の耐
火性材料を塗布して耐火層を形成することにより、排水
路1周辺の草木を野焼した場合でも発泡樹支部材6の焼
損を防止することができるとともに、該発泡樹脂部材6
の経年劣化を軽減することができる。この耐火層の形成
は、U字溝ブロック5に対する発泡樹脂部材6の接合前
に行っても接合後に行ってもよい。
以上のように構成されたU字溝ブロック5によれば、排
水路1周辺の地盤2に雨水や雪解水が浸水してきても、
この雨水等は、発泡樹脂部材6で邪魔されることなくそ
の貫通孔10からU字溝ブロック5の排水孔7を経て溝内
にスムーズに排水される(排水性の確保)とともに、発
泡樹脂部材6の貫通孔11からU字溝ブロック5の流水溝
9を経て地下に速かに流れてゆく(地下浸水性の向上)
ため、U字溝ブロック5周辺への水の滞留を防ぐことが
できる。従って、地盤2の凍結時に吸引される水分量が
減少するため、凍上現象を抑えることができる。
また、たとえ地盤2が凍上して土圧が増加したとして
も、発泡樹脂部材6が地盤2の凍上圧緩和作用及び保温
作用を発揮するため、U字溝ブロック5の側壁部の破損
を防止することができる。
さらに、上記U字溝ブロック5の運搬時及び施工時にお
いて、該U字溝ブロック5と発泡樹脂部材6とを一体物
として取り扱うことができるため、該運搬及び施工の手
間を軽減することができるとともに、発泡樹脂部材6が
衝撃力緩和作用を発揮するため、U字溝ブロック5の表
面の欠損を防止し又は減少させることができる。
なお、本発明は前記実施例の構成に限定されるものでは
なく、例えば以下のように発明の趣旨から逸脱しない範
囲で任意に変更して具体化することもできる。
(1)U字溝ブロック5の流水溝9に代えて、第4図に
示すように発泡樹脂部材6に流水溝16を設けてもよい。
この場合、前記実施例と同様の効果を奏する。
(2)また、U字溝ブロック5に前記流水溝9だけを設
けて前記排水孔7を省き、発泡樹脂部材6に該流水溝9
と連通する前記貫通孔11だけを設けて前記貫通孔10を省
いてもよい。この場合、前記地下浸水性の向上が図ら
れ、前記排水性の確保を除いて実施例と同様の効果を奏
する。
(3)発泡樹脂部材6の外側面に前記貫通孔10に伸びる
集水溝を設けてさらに排水性を向上させたり、発泡樹脂
部材6の外側面及び/又は内側面に流水溝を設けてさら
に地下浸水性を向上させたりすることもできる。
(4)本発明は、前記U字溝ブロック以外の水路構成用
部材(例えば、組立柵溝、ボックスカルバート等)、擁
壁部材、護岸部材その他の各種土木建築用の被土圧部材
に具体化することもできる。
[発明の効果] 請求項1又は2に記載した本発明の土木建築用の被土圧
部材によれば、単に凍上時の土圧増加による破損を防ぐ
ことができるだけでなく、予め周辺地盤への水の滞留を
防いで凍上現象を抑えることができ、運搬及び施行が容
易でその際の損傷を防ぐこともできるという優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例のU字溝ブロックを示す分解斜視図、第
2図は該U字溝ブロックによる排水路の断面図、第3図
は該実施例における発泡樹脂部材の貫通孔の成形具を示
す斜視図、第4図は別例の発泡樹脂部材を示す斜視図、
第5図は従来のU字溝ブロックによる排水路の断面図で
ある。 5……被土圧部材としてのU字溝ブロック、 6……発泡樹脂部材、7……排水孔、 9……流水溝、10……貫通孔、 11……貫通孔、16……流水溝。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地盤に埋めて使用され、地盤側の面に発泡
    樹脂部材(6)を接合して一体化した土木建築用の被土
    圧部材であって、前記被土圧部材(5)と発泡樹脂部材
    (6)との対峙面の少なくとも一方に流水溝(9,16)を
    凹設し、前記発泡樹脂部材(6)に前記流水溝(9,16)
    と連通する貫通孔(11)を貫設したことを特徴とする土
    木建築用の被土圧部材。
  2. 【請求項2】地盤に埋めて使用され、地盤側の面に発泡
    樹脂部材(6)を接合して一体化した土木建築用の被土
    圧部材であって、前記被土圧部材(5)に排水孔(7)
    を貫設し、前記被土圧部材(5)と発泡樹脂部材(6)
    との対峙面の少なくとも一方に流水溝(9,16)を凹設
    し、前記発泡樹脂部材(6)に前記排水孔(7)と連通
    する貫通孔(10)並びに前記流水溝(9,16)と連通する
    貫通孔(11)を貫設したことを特徴とする土木建築用の
    被土圧部材。
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