JPH03206212A - 管状杭における土留工法および管状杭 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、地中に管状杭を埋設する土留工法および管状
杭に関する。

（従来の技術） 従来、山などの法面の土留め工法として、松杭を打ち込
んだり、コンクリート壁を張り付けたり、コンクリート
吹き付けをしたり、シートパイルを打ち込んだりして補
強又は鋪装され、地中の水抜きとして、竹筒や樹脂パイ
プなどをほぼ水平方向に埋設していた。

（発明が解決しようとする課題） しかし、松杭、コンクリート壁、フンクリート吹き付け
、シートパイル打ち込み等々は、いずれも地中は杭面が
滑らかなので土砂との摩擦が小さく、雨が降った後は土
砂が多量の水分を含んでいて、地滑り、崖崩れを起す。

又、地中の水抜きをするためにほぼ水平状に埋設された
竹筒や樹脂パイプは、水と共に土砂がこの管の中に流れ
込み、管をつまらせ水抜きの役目を果していないのが実
情である。

（課題を解決するための手段および作用）したがって、
本発明は上記不都合を解決するために、側面に複数個の
穴部を設けた管状杭を山などの法面にほぼ垂直に埋設し
、管状坑内の土砂を排出した後に、管状坑内ヘコンクリ
ートミルク、或いはグラウト剤、或いは膨張性モルタル
などを流し入れた後に凝固する充填材を流し入れ、充填
材が穴部から外側へ流れ出て外側の土砂と共に凝固させ
、管状杭の側面から突起体を形戒させて樹木の根のよう
にし、土留効果を大きくする工法とする。

又、上記工法の管状杭の外側近傍で管状杭に沿って、多
数の小孔をあけた水抜きホースの基部側を埋設し、先端
側を排水溝などに設置して、地中の水分を水抜きホース
から毛管作用を利用して、水抜きをし排水溝に流せるよ
うにして解決した。

（実施例） 本発明の実施例について説明する。

第１図ないし第３図は本発明の第１工法の説明図である
。

管状杭１は、鋼管、コンクリート管、樹脂管などからな
り、側面全体、或いは地中内に入る部分設する深さおよ
び地質などに合せ、適宜選択設定するばよい。

又、第４図示のように管状杭１を内管ａと外管ｂの二重
管１１とし、外管ｂの側面に六部２を設け、充填材３を
内管ａと外管ｂとの間から流し入れ、六部２から充填材
３を流れ出させ凝固させるものとしてもよい。

上記管状杭１を埋設するにあたり、導管を回転圧入、或
いは振動圧大して導管内の土砂を、従来公知技術によっ
て排出した後に、管状杭１を導管内に入れ、導管と管状
杭の間に土砂を入れて導管を抜き取り、管状杭１内へコ
ンクリートミルク、或いはグラウト剤、或いは膨張性モ
ルタルなどの充填材３を流し入れる方法とするか、或い
は、直接管状杭１を回転圧入或いは振動圧入で地中に埋
設し、管状杭１内に充填材３を流し入れる方法とする。

上記方法で流し入れられた充填材３は穴部２から流れ出
て土砂と共に凝固する。すると、第２図示のように管状
杭１の六部２から樹木の根のように突起体３ａが形成さ
れ、土砂の崩れを止める。

上記工法で法面に適当間隔で管状杭１を埋設する。

又、管状杭１と管状杭１の間に樹木や竹などを次に、第
５図は本発明の第２工法の説明図である。第１工法と主
に異なるところは、管状杭１の外側近傍に沿って、多数
の小孔４を設けた水抜きホース５０基部側５ａを埋設し
、先端側５ｂを排水溝Ｙに設置させるところであり、そ
の他は前記工法と同様のため図面に同符号を付して説明
を省略する。

上記水抜きホース５の周囲に網目の細かいネットを巻き
付けたホースとしてもよい。

以上のような第２工法で行えば、地中内に含まれている
水分は毛管作用によって、水抜きホース５の基部側５ａ
脩の小孔４から地中の水分が吸い込まれ、先端側５ｂへ
送り出し排水溝Ｙへと流れ込ませる。

なお、本発明は、法面の土留に用いる以外に、建築、橋
などの基礎杭としても応用利用ができる。

（発明の効果） 本発明の効果は、側面に複数個の穴部を設けた管状杭を
地中に埋設し、この管状坑内に充填材を流し入れ穴部か
ら充填材を流し出させて、土砂と共に凝固させて樹木の
根のような突起体を形成させる工法なので、土砂との摩
擦抵抗が大きいため土留の効果が大きい。

又、基部側に多数の小孔を設けた水抜きホースの基部側
を管状杭の近傍で管状杭に沿って埋設し、水抜きホース
の先端側を排水溝などに設置させるので、地中の水分が
毛管作用によって水抜きホースに吸い上げられ、排水溝
へと流し出、ほぼ垂直方向に水抜きホースが設けてある
ので、土砂でホースがつまることがない。したがって、
地中の水はけがよく、地滑り、崖崩れの防止の効果は一
層強い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の管状杭の斜視図。 第２図は本発明の第１工法の充填材が穴部から流れ出た
状態の説明図、第３図は埋設した管状杭間に樹木を植え
た状態の説明図。 第４図は本発明の二重管とした管状杭の断面図。 第５図は本発明の第２工法の説明図。 １：１１は管状杭、２は穴部、３は充填材、３ａは突起
体、４は小孔、５は水抜きホース、５ａは基部側、５ｂ
は先端部、Ｘは樹木の根、Ｙは排水溝。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）側面に複数個の穴部を設けた管状杭を山などの法面
   にほぼ垂直に埋設し、この管状坑内の土砂を排出した後
   に、コンクリートミルク、或いはグラウト剤、或いは膨
   張性モルタルなど流し入れた後に凝固する充填材を流し
   入れ、この充填材が上記穴部から外側へ流れ出て外側の
   土砂と共に凝固させ、管状杭の側面から突起体を形成さ
   せる管状杭における土留工法。 ２）側面に穴部を設けた管状坑内に充填材を流し入れ穴
   部から流れ出た充填材の凝固によって管状杭の側面に突
   起体を形成させ、上記管状杭の外側近傍で、管状杭に沿
   って、多数の小孔を設けた水ぬきホースの基部側を埋設
   し、先端側を排水溝などに設置し、毛管作用によって地
   中の水ぬきをする、請求項１記載の管状杭における土留
   工法。 ３）側面に複数個の穴部を設けた鋼管、或いはコンクリ
   ート管などからなり、土留として地中に埋設するための
   管状杭。