JPH0136284Y2 - - Google Patents

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JPH0136284Y2
JPH0136284Y2 JP16499283U JP16499283U JPH0136284Y2 JP H0136284 Y2 JPH0136284 Y2 JP H0136284Y2 JP 16499283 U JP16499283 U JP 16499283U JP 16499283 U JP16499283 U JP 16499283U JP H0136284 Y2 JPH0136284 Y2 JP H0136284Y2
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JP
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magnetic pole
pole piece
lens
spacer
magnetic
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JP16499283U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電子顕微鏡等に使用される電子レンズ
に関し、特に3個の磁極片を有した電子レンズに
関する。
近時、3個の磁極片を有する電子のレンズが開
発された。このような電子レンズを電子顕微鏡の
投影レンズとして用いれば、S字収差を完全に除
去することが可能になつた(特開昭56−96447
号)。又、この電子レンズを電子顕微鏡の対物レ
ンズとして使用すれば、試料に電子線を集束して
照射できると共に、試料を透過した電子線を結像
でき(コンデンサーオブジエクテイブレンズとし
ての使用)、通常の透過像と集束電子線回折像を
切換えて観察できることも明らかになつた(特願
昭56−105363号)。さて、電子顕微鏡等の電子レ
ンズを形成するための磁界分布には高度の軸対称
性が要求されることから、磁極片同志は非磁性材
料で形成されたスペーサーに強固に嵌め込んで、
相互の軸芯のずれが生じないようにしている。こ
のような考えは3磁極片レンズを製作する際にも
利用されており、従来の3磁極片レンズは第1図
のような構成となつていた。
第1図において、1及び2は第1、第2の励磁
コイルであり、3a,3b,3cは各々上、中、
下磁極片であり、4は励磁コイル1,2より発生
した磁束をこれら磁極片3a,3b,3cに導く
ためのヨークである。上磁極片3aと中磁極片3
bとは筒状スペーサー5に嵌め込まれており、中
磁極片3bと下磁極片3cは筒状スペーサー6に
嵌め込まれており、これらスペーサー5,6ごと
磁極片3a,3b,3cはヨーク4内に装着され
ている。
このような構成の従来の電子レンズにおいて
は、スペーサー5,6が同一径Rで形成されてい
るため、中磁極片3bの半径Rの位置Aがスペー
サーとの嵌め合いのために両側から削られてい
る。そのためこの部分Aの磁束の向きに垂直な断
面積は著しく小さいものとならざるを得なかつ
た。そのため、この部分Aは磁気的な飽和を起し
易く、目的とする強度の磁界を磁極片間に作り出
すことが困難になり、以下に述べるような様々な
欠点を生じる。即ち、例えば、前述したコンデン
サ−オブジエクテイブレンズとして使用される電
子レンズにおいては、集束電子線回折像を観察し
ようとする際には、第2のコイル2の励磁を第1
のコイル1と逆極性で励磁して、中磁極片3bに
おいて両コイルよりの磁束を加算して、第1ギヤ
ツプレンズ(上磁極片3aと中磁極片3b間に形
成されるレンズ)の集束作用を強めるようにし、
通常の透過像を観察しようとする際には、第2の
励磁コイル2の励磁を切換えて第1の励磁コイル
1と同極性で励磁して、中磁極片3bにおいて両
コイル1,2よりの磁束を相殺させることによ
り、第1ギヤツプレンズを弱めるようにして使用
するが、逆極性で励磁する際に中磁極片3bの前
記部分Aで磁気飽和が起ると、第2のコイル2の
励磁の切換えに伴つて、第2ギヤツプレンズ(中
磁極片3bと下磁極片3c間のレンズ)の強度が
大きく変化するため、結像条件がくずれ、第2の
コイル2の励磁強度を大幅に調節し直さなければ
ならない。更に又、この調節に伴つて、非点収差
補正レンズ等の調節も必要になる。このような従
来の欠点を回避するため、中磁極片3bを厚くす
ることも考えられるが、上磁極片3aと中磁極片
3bとのレンズギヤツプ及び中磁極片3bと下磁
極片3cとのレンズギヤツプ間の距離が大きくな
り、レンズ特性上好ましくない。
本考案は、このよう従来の欠点を解決し、中磁
極片の厚さを増大することなく、中磁極片におけ
る磁気飽和を押え得る3磁極片電子レンズを提供
することを目的としている。
本考案は第1、第2、第3の磁極片と、励磁コ
イルと、該励磁コイルよりの磁束をこれら磁極片
に導くためのヨークと、第1、第2の磁極片同志
を同軸に固定するための非磁性材料で形成された
第1のスペーサーと、第2、第3の磁極片同志を
同軸に固定するための非磁性材料で形成された第
2のスペーサーとを具備するレンズにおいて、第
1のスペーサーと第2のスペーサーの径を異なら
せたことを特徴としている。
以下、図面に基づき本考案の実施例を詳述す
る。
第2図は、本考案の一実施例を示すためのもの
で、第1図と同一の構成要素に対しては同一番号
が付されている。従来と異なり、上磁極片3aと
中磁極片3b同志を固定するスペーサー7の径は
中磁極片3bと下磁極片3c同志を固定するスペ
ーサー8の径より小さくされており、中磁極片3
bをスペーサー7に嵌め込むために中磁極片3b
に設けられた切り欠き部9と、スペーサー8に嵌
め込むため設けられた切り欠き部10は互いにず
れた位置に形成されている。
このような構成となせば、中磁極片3bの切り
欠き9と10によつて挟まれた部分の最小の間隔
は第2図においてLで示す大きさとなり、第1図
に示した従来のレンズにおける間隔より大きなも
のとなる。従つて、磁束の通過できる断面積も従
来に比較して増大させることができ、中磁極片3
bが磁気飽和を起しにくくすることができる。
尚、上述した実施例においては、スペーサー7
の径をスペーサー8の径より小さくしたが、スペ
ーサー7の径をスペーサー8の径より大きくして
も良い。
上述したように、本考案に基づく電子顕微鏡等
用電子レンズにおいては、中磁極片の厚さを増加
させることなく、中磁極片の磁気飽和を押えるこ
とができる。従つて、このレンズをコンデンサー
オブジエクテイブレンズとして使用すれば、観察
モードを透過像と集束電子線回折像との間で切換
えるために第2の励磁コイルの励磁極性を切換え
るのに伴つて、第1の励磁コイル1の励磁強度を
大幅に変化させる必要が無くなり、それに伴う非
点収差補正レンズ等の再調整も省くことができ、
装置を使用し易いものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の電子レンズを説明するための
図、第2図は本考案の一実施例を示すための図で
ある。 1,2:励磁コイル、3a:上磁極片、3b:
中磁極片、3c:下磁極片、4:ヨーク、5,
6,7,8:スペーサー、9,10:切り欠き。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 第1、第2、第3の磁極片と、励磁コイルと、
    該励磁コイルよりの磁束をこれら磁極片に導くた
    めのヨークと、第1、第2の磁極片同志を同軸に
    固定するための非磁性材料で形成された第1のス
    ペーサーと、第2、第3の磁極片同志を同軸に固
    定するための非磁性材料で形成された第2のスペ
    ーサーとを具備するレンズにおいて、第1のスペ
    ーサーと第2のスペーサーの径を異ならせたこと
    を特徴とする電子顕微鏡等用電子レンズ。
JP16499283U 1983-10-25 1983-10-25 電子顕微鏡等用電子レンズ Granted JPS6073162U (ja)

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JP16499283U JPS6073162U (ja) 1983-10-25 1983-10-25 電子顕微鏡等用電子レンズ

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JP16499283U JPS6073162U (ja) 1983-10-25 1983-10-25 電子顕微鏡等用電子レンズ

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JPS6073162U JPS6073162U (ja) 1985-05-23
JPH0136284Y2 true JPH0136284Y2 (ja) 1989-11-06

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