JPH0136065Y2 - - Google Patents

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JPH0136065Y2
JPH0136065Y2 JP1985084860U JP8486085U JPH0136065Y2 JP H0136065 Y2 JPH0136065 Y2 JP H0136065Y2 JP 1985084860 U JP1985084860 U JP 1985084860U JP 8486085 U JP8486085 U JP 8486085U JP H0136065 Y2 JPH0136065 Y2 JP H0136065Y2
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JP
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cake
storage material
cold storage
cardboard
coolant
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、包装用の容器に収容されたケーキ等
を所定温度に安定して維持するためのケーキの包
装容器用いらる蓄冷材に関するものである。
(ロ) 従来の技術 所謂「洋生もの」と呼ばれる、表面にクリーム
その他外気温度の影響を受けやすいデコレーシヨ
ンなどを施したケーキ類などを持ち帰る場合には
包装用の容器にケーキ類を保冷するための物(蓄
冷材)を同封することが一般的に行われいる。
これらの蓄冷材とし最も一般的なものはドライ
アイスの使用でありその他の例としては容器詰め
の蓄冷材の二種がある。前記した蓄冷材のうちド
ライアイスは、炭酸ガスを極低温凍結させたもの
であるために冷却能力は高いが被冷却物であるケ
ーキ類がドライアイスと接触すると接触面が凍結
によつて品質劣化を起こしてしまうという問題が
あるほか、ドライアイスの気化時に発生する炭酸
ガスによつてもケーキに悪影響を与えその味を変
化させるという欠点があつた。これに比較して容
器詰めの蓄冷材は、硬質或いは軟質の合成樹脂製
中空容器(袋を含む)内に水を封入して凍結させ
たもの、或いは前記した合成樹脂製容器内に塩化
カリウム、硝酸アンモニウムなどの無機塩の水溶
液あるいはこれらに粘着質の物質を添加したゾル
若しくはゲル化物を封入したものを凍結させたも
のであるためにドライアイスのような問題が発生
することは少ないが冷却能力が低い割に冷却コス
トが高いという経済的な欠点及び使用後の蓄冷材
の処分に伴う公害の発生などの欠点が指摘されて
いた。更に、前記従来のドライアイスや蓄冷材は
箱内の空気を冷却し、ケーキの温度上昇を防止す
る、所謂、間接冷却方式であつた。この場合、外
部から侵入する熱をカバーするのが限界で、実質
的にケーキを冷却する能力に乏しかつた。
(ハ) 考案が解決しようとする課題 本考案蓄冷材によりケーキそのものを最も効率
的に冷却でき、無害であり、生産が容易でコスト
が安い蓄冷材を提供することを課題としている。
(ニ)課題を解決する手段 この考案は前記課題を、平板状に吸水性を有す
る段ボールに食塩水を含浸させ、これを冷凍させ
てケーキの包装容器の底に配置し、この上ケーキ
を載置して、直接冷却する直接冷却方式とした。
食塩水を含浸させた段ボールは、食塩水が漏出
(滲出)するのを防止するため、ビニール袋その
他防水性を有する袋で密封すると好都合である。
〔作用〕
段ボールは食塩水が含浸されているので、冷凍
及び保冷にすぐれており、これを冷凍させ、直接
段ボール上にケーキを載置して用いるようにする
と、ケーキ下面から直接効率的に冷却され、ま
た、ケーキは平板状の段ボール上に載置されるの
で、ケーキの安定性が確保される。
〔実施例〕
以下、本考案をずに示す実施例に従い詳細に説
明する。
第1図はケーキ用包装容器に用いられる本考案
の蓄冷材Aの一部を切欠した斜視図である。
蓄冷材Aは板状の段ボールよりなる冷却材本体
1に冷媒として3〜10%食塩水2を吸収させたも
のであり、冷凍した用いられる。冷却材本体1か
ら冷凍された食塩水が解凍し漏出(滲出)するこ
とを防止するため、図示しないビニール袋等の防
水性を有する袋に冷却材本体1を密封し防水処理
を施すか、又は冷却材本体1に食塩水を含浸させ
た後、前記防水処理を施し、防水処理がなされた
ままの状態で冷却材本体1を蓄冷材として用いて
もよい。
第2図は本考案の具体的な使用態様を示すもの
であり、適宜の印刷表示などを施した外箱4とそ
の内側に嵌挿した、保冷機能を有する適宜厚さ
(例えば1mm厚)の発砲スチロール製内箱5によ
つて外部の熱の侵入を防止できる断熱二重構造と
しているパツケージの内箱底部に本考案の蓄冷材
Aを載置して使用する。この場合蓄冷材Aの上部
には、敷き紙を介して、被冷却物としてケーキ
3,3が載置されており、被冷却物3を直接冷却
することによつて最も効率よく冷却をすることが
できる。
以下、本考案のケーキの包装容器に用いられる
蓄冷材の保冷試験結果を示す(表1参照)。試験
は中心品温が4゜Cに保冷されたケーキを、蓄冷
材を有しない通常のケーキ用紙箱に入れた場合、
外箱と発砲スチロール1mm厚の内箱よりなるケ
ーキ用箱に市販の蓄冷材と共に入れた場合、前
記の箱に3〜10%の食塩水80gを段ボールに浸
漬させて冷凍させた蓄冷材と共に入れた場合に分
け、外気温30゜C下に放置しておこなつた。
表1に表す通り、段ボールを5%食塩水に浸漬
したものが最も蓄冷効果が高く、3〜10%の食塩
水に浸漬したものは安定した好ましい蓄冷効果を
有することが解る。
本考案によると、蓄冷材の上にケーキを直接載
置して用いられるので、ケーキが直接冷却され、
ケーキそのものを最も効率的に冷却できる効果が
あり、蓄冷材は板状であるから載置されるけーき
の安定性が確保される効果がある。
また本考案は吸水性を有する素材からなる段ボ
ールを用いて冷却材本体1を構成し、これに冷媒
として3〜10%を含浸させただけであるので、構
成は極めて単純であり、製造コストも極めて低廉
なものとすることができるという優れた特徴を有
している。
更にまた、本考案に冷却材は、前記した食塩水
3〜10%食塩水2を含浸させた板状の冷却材本体
1を適宜の冷凍設備によつて予め凍結させておき
包装用の容器(実施例においては内箱5)の底面
に載置するだけで簡単且つ効果的に使用をするこ
とができる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の実施例を示すものであり、第1図
は斜視図、第2図は包装用容器内に使用した例を
示す断面図である。 A……蓄冷材、1……冷却材本体、2……食塩
水、3……被冷却物、4……外箱、5……内箱。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 吸水性を有する板状体の段ボールを用いて構
    成した冷却材本体1に冷媒として3〜10%の食
    塩水を含浸せしめてなり、前記冷却材本体1を
    冷凍しておき、ケーキの包装容器の底に配置
    し、前記冷却材本体1上にケーキを載せて直接
    冷却するようにした蓄冷材。 2 冷却材本体1は防水性を有する袋に密封され
    防水処理が施されていることを特徴とする請求
    項1に記載の蓄冷材。
JP1985084860U 1985-06-05 1985-06-05 Expired JPH0136065Y2 (ja)

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JP1985084860U JPH0136065Y2 (ja) 1985-06-05 1985-06-05

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JPS61200574U JPS61200574U (ja) 1986-12-16
JPH0136065Y2 true JPH0136065Y2 (ja) 1989-11-02

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JP1985084860U Expired JPH0136065Y2 (ja) 1985-06-05 1985-06-05

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5245760A (en) * 1975-10-07 1977-04-11 Inoue Mtp Co Ltd Plate type material of low temperature preserving

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5245760A (en) * 1975-10-07 1977-04-11 Inoue Mtp Co Ltd Plate type material of low temperature preserving

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Publication number Publication date
JPS61200574U (ja) 1986-12-16

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