JPH0629640Y2 - 保冷パック - Google Patents

保冷パック

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JPH0629640Y2
JPH0629640Y2 JP1987168104U JP16810487U JPH0629640Y2 JP H0629640 Y2 JPH0629640 Y2 JP H0629640Y2 JP 1987168104 U JP1987168104 U JP 1987168104U JP 16810487 U JP16810487 U JP 16810487U JP H0629640 Y2 JPH0629640 Y2 JP H0629640Y2
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water
bag
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gel powder
cold
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敬三 富本
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敬三 富本
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は使用前の保管時には小容積で、使用に際して吸
水させ、所定の容積としたものを凍結させることによっ
て、鮮魚輸送時等に保冷機能を発揮させることのできる
吸水機能を有した保冷パックに関するものである。
〈従来の技術〉 冷凍設備で凍らせておいて、吸熱機能をもたせた保冷パ
ックは、常時一定の容積、重量を保持したままの含水物
質(例えばホウ酸配合ポリビニルアルコール)を単に袋
詰めされたままのものと、流通過程等の保管時には水を
含まない軽くてコンパクトなパックとして提供され、使
用に際して水を添加することにより所定の容積や重量と
なると共に凍結が可能となるタイプのものとがある。
後者のタイプで従来提案されている保冷パックには、不
透水性のフイルム製の袋に給水口を設けてその部分から
給水を可能とし、これに逆止弁(例えば米国特許第4,67
4,532号)を設けた構造のものが知られている。
〈考案が解決しようとする問題点〉 流通過程や使用前においても使用時と同様の容積や重量
をもつタイプは輸送コストや保管時に不便な点が多い。
その点、使用に際して給水することにより含水状態とす
るタイプは軽量で容積も小さいから輸送、保管コストが
安い長所がある。
しかし、後者のタイプで従来品は特殊な給水口とその逆
止弁を設けるなど、構造が容易でなく、製造コストも高
く、使用に先立つ給水口からの給水も迅速、かつ容易で
はなかった。そこで、これらの難点の解決が課題となっ
ていたのである。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案者は種々検討した結果、水を透過し、吸水ゲル粉
末を通過させない耐水性の不織布、織布等のシートで形
成した袋体(1)内に、吸水ゲル粉末(2)を封入した構造と
することで、前記従来の難点を解決することを見出した
のである。ここにいう吸水ゲル粉末は、架橋性のアクリ
ルアミドやポリアクリル酸ナトリウム、マンナンその他
公知のものが使用できるが中でも架橋性ポリアクリル酸
ナトリウムは吸水容量が大で、かつ吸水速度が速い長所
が有る。
〈作用〉 このような本考案の構造であると、使用前が軽量で小容
積であることはむろんのこと、単に吸水ゲルが封入され
た袋体を水中へ投入することのみにより、水が袋体を透
過してその内部に入り、吸水ゲルを膨潤させて含水状態
となる。これを凍結させると保冷の機能を発揮する。
以下実施例によって本考案を詳細に説明する。
〈実施例1〉 ポリエステル製不織布の120mm×200mmサイズの袋体(1)
を作成し、その内部に体積比にして内容積の1/50のポリ
アクリル酸ナトリウム架橋体の吸水ゲル粉末(2)(白色
粉末、平均粒子径2mm)と、同樹脂に対して防腐剤とし
て0.005%のソルビン酸カリウムと、氷点降下剤として
3%の塩化ナトリウムを加えて充填した。この保冷パッ
クの様子を第1図に示した。
これを第2図にみられるように容器(5)に水(6)を入れた
中に投入して4分間で吸水させたが、水を通過し、吸水
ゲル粉末を通過させない耐水性の不織布からなる袋体
(1)内の吸水ゲル粉末(2)が急速に水を吸って、膨潤体
(7)となり元の容積の50倍の保冷パックを得た。次にこ
れを−10℃の冷凍装置中で12時間かけて凍結させた。
このようにして準備された本考案の保冷パック2個を内
容積24のボックス型クーラーに入れ、魚釣に携行した
が、12時間の保冷効果が認められた。
〈実施例2〉 実施例1で得た吸水後の保冷パックと同じ構造のもを第
3図にみられるようにアルミニウム層が0.2mmのチャッ
ク(4)付外袋(3)中に入れて密封した。これを同様に凍結
させて鮮魚輸送時に使用したが、冷却効果に加えて次の
ような効果が得られた。
この構造であると、実施例1のものが吸水ゲル粉末(2)
の1mm以下の場合に生じるヌルヌルとした触感が無くな
り、樹脂が直接食品等に触れないし、また、不使用時の
乾燥も防ぐことができる。
〈実施例3〉 アルミニウム−ポリエチレンラミネートフイルムにより
底部が偏平で立てることのできるスタンド式の袋と、こ
れと実施例1にほぼ同様な袋体(1)と吸水ゲル粉末とか
らなる保冷パックをセットにしたものを作成した。
使用に先立って、スタンド式袋の中に水を入れ、次に、
吸水ゲル粉末が充填された袋体を前記水が入っているス
タンド式袋の中に挿入してこれまでと同様に吸水膨潤さ
せた。
これを前記実施例1と同様に凍結させて使用したところ
約10時間の保冷効果が認められた。
これまでの実施例はいずれも使用目的が保冷にあり、ク
ーラーボックスの保冷材、低温輸送時の保冷材としての
使用であったが、これらに限らず、同様な冷却効果を利
用して、タオルにくるんで氷枕、シップ材等としての使
用もできる。本考案の保冷パックはまた、その吸水容量
の大きい性質を利用して、吸湿乾燥材、水分吸着材(例
えば、クーラー、冷蔵庫類の溶解水回収吸着)、水分捕
集フイルター、防水マット等としての使用も可能であ
る。
〈考案の効果〉 本考案の保冷パックは以上のような構造であるから、必
要時に給水するタイプとして良好に用いられ、流通、保
管コストが安価であることはもちろんのこと、製造が容
易でコストも安く、使用に先立つ給水や凍結も迅速、か
つ容易である。保冷効果も長い。また、吸水材等として
の使用も可能で汎用性に富むものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案第1実施例の保冷パックの一部破断斜視
図であり、第2図はこれを水中で給水膨潤させている様
子を示す一部破断側面図である。第3図は本考案第2実
施例の一部破断斜視図である。 (1)……袋体、(2)……吸水ゲル粉末 (3)……外袋、(4)……チャック (5)……容器、(6)……水 (7)……膨潤体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】水を透過し、吸水ゲル粉末を通過させない
    耐水性の不織布、織布等のシートで形成した袋体(1)内
    に吸水ゲル粉末(2)を封入してなる保冷パック。
JP1987168104U 1987-11-02 1987-11-02 保冷パック Expired - Lifetime JPH0629640Y2 (ja)

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JPH0173671U JPH0173671U (ja) 1989-05-18
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