JPH027424Y2 - - Google Patents

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JPH027424Y2
JPH027424Y2 JP647688U JP647688U JPH027424Y2 JP H027424 Y2 JPH027424 Y2 JP H027424Y2 JP 647688 U JP647688 U JP 647688U JP 647688 U JP647688 U JP 647688U JP H027424 Y2 JPH027424 Y2 JP H027424Y2
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water
heat
hydrophilic
hydrophobic
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JP647688U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は保温保冷材に関する。さらに詳しく
は、吸水性ポリマーを用いた簡易型あるいは使い
捨てタイプとして用いられる保温保冷材に関す
る。なお本考案の保温保冷材は使い方によつて保
冷材として、あるいは保温材として用いられる。
〔従来の技術〕
従来より使い捨ての保温保冷材が幾種類か用い
られている。
たとえば、フイルム袋の中に吸水性ポリマーを
入れておき、使用するときはその直前に注水孔か
ら蛇口やホースを突込んで給水し、保冷材として
使用するときはそれを冷凍庫などへ入れて凍らせ
て使用する。また保温材として使用するときは保
温庫で温める。
ところがこの保温保冷材では、給水するのに手
間がかかり、大量に現場で使用するには簡便さの
点で難点がある。
また他の保温保冷材として、フイルム袋の一部
または全部にポリマー粉末を通さず水を通す機能
を有する紙または不織布を用いて、水槽や大形バ
ケツなどの中に放り込み吸水させてから使用する
ものがある。
ところがこの保温保冷材では、紙や不識布に強
度の限界があり破れ易いという問題がある。とく
に重ね合せて冷凍庫に入れ凍らせると、水を含ん
だ紙や不織布同士が凍りついて互いに密着し、外
すときによく破れてしまう。さらに使用時、たと
えば食品などの保冷輸送時に紙や不織布を通して
ポリマーの溶出物が対象物に接触するので、衛生
上好ましくないなどの問題がある。
さらに別の保温保冷材として、製造時に前もつ
て内部に水を入れ、ポリマーをゲル化しておくも
のがある。しかしこの保温保冷材では使用前の輸
送や保管に重量やコストの点で離点がある。
〔考案が解決しようとする課題〕
本考案はかかる事情に鑑み、使用時の取り扱い
が簡便であり、袋の破れやポリマーの溶出がな
く、使用前の輸送や保管に便利な保温保冷材を提
供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の保温保冷材は、(a)吸水性ポリマーを封
入した内袋と、該内袋を収容した外袋とからな
り、(b)内袋が疎水性フイルムからなる疎水部と吸
水性ポリマーをこぼさない密度と強度を有する親
水性材料からなる親水部とを有し、(c)外袋が、内
袋の疎水部に対応する部位であつて水を通す疎水
性材料からなる通水部と、内袋の親水部に対応す
る部位であつて、親水性材料を内面に疎水性材料
を外面にして積層した基部とを有することを特徴
とする。
なお本考案の保温保冷材は保温材と保冷材の両
方を包含する概念である。
〔作用〕
本考案の保温保冷材を水槽などの中に入れる
と、外袋の通水部から水が侵入し、その水は外袋
基部内面の親水性材料によつて内袋の親水部の方
へ導かれる。さらに水は内袋の親水部から内部へ
侵入し吸水性ポリマーに吸収されて、吸水性ポリ
マーをゲル化する。このように本考案は使用直前
に水中に漬けるだけで給水することができるの
で、使用に際しての準備が簡単に行いうる。
本考案では、外袋の外表面が疎水性材料で覆わ
れており、外袋の通水部に対応する内袋の表面も
疎水性であるため、外部に接触する部分が水を保
持することがない。そのため冷凍室内で保温保冷
材同士を重ねて冷凍するばあいも保温保冷材同士
が凍結接着することがなく、凍結接着に起因する
破れが生じない。
内袋内部のポリマーはゲル化しても、親水部は
充分細かい密度と強度を有しているので、ポリマ
ーが溶出しにくく、さらに外袋の袋部が外部との
接触を妨げるので、ポリマーの溶出に伴う問題は
生じえない。
〔実施例〕
つぎに本考案の実施例を説明する。
第1図は本考案の一実施例にかかわる保温保冷
材の要部断面図斜視図である。
第1図において、1は吸水性ポリマー、2は内
袋、3は外袋である。吸水性ポリマー1として
は、デンプン系のデンプン−アクリロニトリルグ
ラフト体、デンプン−アクリル酸グラフト体、デ
ンプン−スチレンスルホン酸グラフト体、デンプ
ン−ビニルスルホン酸グラフト体など、セルロー
ス系のセルロース−アクリロニトリルグラフト
体、セルロース−スチレンスルホン酸グラフト
体、カルボキシメチルセルロース架橋体など、ポ
リビニルアルコール系のポリビニルアルコールの
架橋体、アクリル−酢酸ビニルケン化物など、ア
クリル系のポリアクリル酸塩架橋体、ポリアクリ
ロニトリル系重合体ケン化物、ポリエチレングリ
コールジアクリレート架橋体などを用いることが
できる。吸水性ポリマーは、通常粉末かシート状
の形で封入するのが取扱い上便利である。
なお吸水性ポリマーを単独で用いてもよいが、
適宜の増量剤を加えてもよい。ポリマー使用量と
しては、外径寸法が10cm×10cmの保温保冷材につ
き0.2〜5g程度が好適であるが、ポリマー1の
吸水能や要求される保冷能力より、より多くても
より少なくてもよい。保温保冷材の大きさが変わ
れば、それに応じて使用すべきポリマー量を増減
すべきことは当然である。
内袋2は片面が疎水部4であり、裏側の他面が
親水部5である。疎水部4は疎水性フイルム、た
とえばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチ
レンテレフタレート、ナイロンまたはそれらの複
合フイルムで形成される。親水部5は吸水性ポリ
マーをこぼさないだけの密度と強度を有する親水
性の材料から形成される。たとえば紙や不織布な
どの親水性材料が、また紙や不織布にネツトや織
物、ワリフ、有孔ポリフイルムなどを貼り合せた
り抄き合せて補強した材料が用いられる。
外袋3は内袋2の疎水部4に対応する片面が通
水部6であり、内袋2の親水部5に対応する面が
基部7である。通水部6は凍結接着を避けるため
水が付着しない疎水性を有し、ポリマー1に給水
するため水を通す材料で形成される。すなわち、
ネツト、疎水性不織布、有孔ポリフイルム、有孔
ワリフなどが用いられる。基部7は、水を導きや
すくするため内面8が親水性材料であり、疎水性
能を確保するため外面9が疎水性材料である積層
材料から形成される。たとえば、内面8がレー
ヨンやコツトンの寒冷紗ネツトと外面9が疎水性
フイルムの積層材、内面8が親水性の紙や不織
布と外面9が疎水性フイルムの積層材、外面9
の疎水性フイルムの内側に親水剤を塗布したり、
親水性フイルムであるポリビニルアルコールフイ
ルムやエチレン酢酸ビニル共重合体フイルム、セ
ロハンなどを裏貼りしたものなどがある。また基
部7を構成するシートと内袋2の親水性5との間
に単に紙などを挾んでおいてもよい。ただし、こ
のばあいの紙は内袋より大き目のものが好まし
い。
叙上のごとき保温保冷材は、要求される保冷能
力によつてその大きさを自由に選ぶことができる
が、一般には取扱い性などを考慮して5×5cm程
度から100×100cm位までの大きさが採用される。
本考案の保温保冷材に水を吸わせるには水槽や
バケツなどの容器を用意し、その中で水中に保温
保冷材を漬けるだけでよい。そうすると、外袋3
の通水部6から水が内部に浸水し、その水は基部
7の内面8の親水性材料によつて矢印で示すよう
に導かれ、内袋2の親水部5裏面の方に流れる。
さらに水は内袋2の親水部5を浸透して内袋2の
内部に入り、吸水ポリマー1に吸収される。水を
吸収したポリマー1はこれによりゲル化される。
このように、保温保冷材に吸水させるには単に水
中に漬けるだけでよいので簡単である。吸水に要
する時間は吸水ポリマーの量にもよるが通常1〜
60分あれば充分である。
本考案の保温保冷材を保冷材として使用するば
あいは、前記のごとく吸水させたのち、冷凍庫な
どで冷凍させる。このばあい、2個以上の保温保
冷材を積み重ねても、たがいに凍結接着すること
がない。すなわち、外袋3の外表面、つまり通水
部6と基部7外表面はいずれも疎水性材料で覆わ
れており、また前記通水部6の孔などを通つた水
が付着しやすい内袋2の疎水部4も疎水性材料で
ある。したがつて、これらの表面は水を保持しな
いので、氷結することによる凍結接着が生じな
い。またそのため外袋3や内袋2が破れることが
ない。
保温材として用いるばあいは、保温保冷材を保
温庫に入れて加温したのち使用すればよい。
本考案は保冷材として、あるいは保温材として
使用されるとき、内袋2内部のポリマー1の溶出
物が外部と接触することがない。すなわち、外袋
3の通水部6に面する側は疎水性材料を用いた疎
水部4が面しており溶出物を通さない。また基部
7に面する親水部5はポリマーをこぼさないだけ
の密度と強度を有しているうえに外袋3の基部7
外面9疎水性材料はポリマー溶出物の接触につい
て二重の防ゴ膜となつているからである。
〔考案の効果〕
本考案の保温保冷材は、使用に際しての給水が
簡単に行え、袋の凍結接着に起因する破れやポリ
マーの溶出物の接触がなく、使用前には水分を吸
収させてない状態で輸送保管できるので取り扱い
に便利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の保温保冷材の一実施例を示す
要部断面斜視図である。 図面の主要符号、1:吸水性ポリマー、2:内
袋、3:外袋、4:疎水部、5:親水部、6:通
水部、7:基部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 (a) 吸水性ポリマーを封入した内袋と、該内
    袋を収容した外袋とからなり、 (b) 内袋が疎水性フイルムからなる疎水部と吸
    水性ポリマーをこぼさない密度と強度を有す
    る親水性材料からなる親水部とを有し、 (c) 外袋が、内袋の疎水部に対応する部位であ
    つて水を通す疎水性材料からなる通水部と、
    内袋の親水部に対応する部位であつて、親水
    性材料を内面に疎水性材料を外面にして積層
    した基部とを有してなる 保温保冷材。 2 内袋の片面が疎水部、他面が親水部であり、
    外袋の片面が通水部、他面が基部である請求項
    1記載の保温保冷材。
JP647688U 1988-01-21 1988-01-21 Expired JPH027424Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP647688U JPH027424Y2 (ja) 1988-01-21 1988-01-21

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JP647688U JPH027424Y2 (ja) 1988-01-21 1988-01-21

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Publication Number Publication Date
JPH01112379U JPH01112379U (ja) 1989-07-28
JPH027424Y2 true JPH027424Y2 (ja) 1990-02-22

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JP647688U Expired JPH027424Y2 (ja) 1988-01-21 1988-01-21

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