JP3131424B1 - 冷却シート - Google Patents

冷却シート

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JP3131424B1
JP3131424B1 JP11211638A JP21163899A JP3131424B1 JP 3131424 B1 JP3131424 B1 JP 3131424B1 JP 11211638 A JP11211638 A JP 11211638A JP 21163899 A JP21163899 A JP 21163899A JP 3131424 B1 JP3131424 B1 JP 3131424B1
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司 阿部
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Abstract

【要約】 【課題】 冷凍庫、水を要することなく、水さえあれ
ば、使いたい時何時でも何処でも冷たいシートを作り出
して使用できる冷却シートを提供すること。 【解決手段】 一対の吸水性冷却シート主体10間に、
気化液32が収容された硬質樹脂製の気化液収容密閉容
器20が介在されるとともに、吸水性冷却シート主体1
0の外側には吸水性不織布40が被覆されて、重合周縁
部が一体的に熱接着されてシート状に形成され、全体が
水の中に入れられ、または水がかけられると、水は吸水
性冷却シート主体10における吸水ポリマー12に吸収
され、次いで、気化液収容密閉容器20に収容の気化液
32が噴出孔より噴出されると、気化液と吸収水が混同
して気化され、その気化熱により吸収水は冷却される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として、保冷を
要する生鮮品輸送や運搬において、鮮度保持のため包装
資材であるパッケージ袋やダンボール箱の中敷等として
用いるに好適な冷却シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、生鮮品輸送等においては、その詰
められたダンボール箱等に保冷材が入れられて鮮度保持
の役割を果たしているのが一般的であった。
【0003】しかしながら、保冷材はそのままでは機能
せず、これを冷凍庫で凍らせた後、氷と同じく冷却用と
して使うもので、冷凍庫で凍らせることが不可欠であっ
て、使いたい時いつでも冷たい状態のものを作り出して
これを使うことは不可能であった。
【0004】そこで、本発明者は、先にこの問題点を解
決するため、一対の吸水性冷却シート主体と、該一対の
吸水性冷却シート主体間に介在された樹脂フィルムのパ
ッケージ袋と、前記一対の吸水性冷却シート主体を被覆
した吸水性の外装不織布とを含み、前記一対の吸水性冷
却シート主体は、前記パッケージ袋との対接側となるク
ラフト紙等のシート主体上に、吸水ポリマーと塩粒およ
びホットメルト粉末との混合層を介して吸水性不織布が
一体的に熱接着されて構成され、前記樹脂フィルムのパ
ッケージ袋には、水と反応して気化する気化液が封入さ
れ、かつ該樹脂フィルムのパツケージ袋の開封手段が設
けられて、該樹脂フィルムのパッケージ袋は、前記一対
の吸水性冷却シート主体の外側より前記開封手段を介し
て開封可能な状態で定置され、前記一対の吸水性冷却シ
ート主体と前記外装不織布との重合周縁部が一体的に熱
接着されて適当な大きさのシート状に構成され、前記外
装不織布および吸水性シート主体に水が吸収せられ、次
いで、前記樹脂フィルムのパッケージ袋が開封されて気
化液と吸収水とが混同されて吸収水が冷却される構成を
特徴とする冷却シートを発明し、特許出願をして特許を
得た(特許第2928496号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この特許第
2928496号に係る冷却シートにおいては、その気
化液は、樹脂フィルムのパッケージ袋に封入され、該パ
ッケージ袋が開封されることによって出た気化液と水が
反応する構成であるが、気化液を樹脂フィルムのパッケ
ージ袋に封入することは危険であって、安全性に問題が
生じ、また、パッケージ袋の開封により封入されている
気化液が全部出てしまうために、再使用ができず、1度
限りの使い捨てになってしまうという問題点があった。
【0006】本発明は、このような問題点に鑑みなされ
たもので、その目的とするところは、気化液は硬質樹脂
製の容器に密閉的に収容されるために安全性に問題がな
く、また、気化液の噴出は噴出孔の開閉によりなされる
ものであるから、気化液の収容量を適宜に設定すれば、
再使用が可能であって、冷却力が低下した場合にあって
は、水を吸収させて再度気化液を噴出させることにより
再び冷却力を高めることができる商品価値の高い冷却シ
ートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的のため、本発明
は、一対の吸水性冷却シート主体と、該一対の吸水性冷
却シート主体間に介在された硬質樹脂製の気化液収容密
閉容器と、前記一対の吸水性冷却シート主体を被覆した
吸水性の外装不織布とを含み、前記一対の吸水性冷却シ
ート主体は、前記気化液収容密閉容器との対接側となる
クラフト紙等のシート主体上に、吸水ポリマーと塩粒お
よびホットメルト粉末との混合層を介して吸水性不織布
が一体的に熱接着されて構成され、前記気化液収容密閉
容器は、水と反応して気化する気化液が収容されている
容器主体と、該気化液を容器外に噴出孔させる噴出孔の
開閉手段を含み、該気化液収容密閉容器は、その噴出孔
が前記一対の吸水性冷却シート主体の外側より前記開閉
手段を介して開閉可能な状態で介在され、前記一対の吸
水性冷却シート主体と前記外装不織布との重合周縁部が
一体的に熱接着されて適当な大きさのシート状に構成さ
れ、前記外装不織布および吸水性シート主体に水が吸収
せられ、次いで、前記気化液収容密閉容器における容器
主体の噴出孔が、外側よりの前記開閉手段の操作により
開口されて気化液が噴出され、かつ該気化液と吸収水と
が混同されて吸収水が冷却される構成を特徴とするもの
である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照し、その作用と共に説明する。図1は、本発明に
係る冷却シートの一例での平面図、図2は、図1の2−
2線に沿った一部省略の拡大断面図で、これら図におい
て、本冷却シートは、表裏一対の吸水性冷却シート主体
と、該一対の吸水性冷却シート主体の間に介在された硬
質樹脂製の気化液収容密閉容器と、全体を被覆した外装
不織布とを含んでいる。
【0009】一対の吸水性冷却シート主体10は、クラ
フト紙等のシート主体11上に自重の約800倍という
吸水能力を有する吸水ポリマー12と塩粒13およびホ
ットメルト粉末14との混合層15を介して吸水性不織
布16が重合せられ、かつ周縁部が一体的に熱接着され
ることにより任意の大きさのシート状に形成されてい
る。
【0010】なお、塩粒13は、シート全体の冷却状態
を長く持続させるためであって、吸水ポリマー12の3
分の1〜5分の1の量である。また、ホットメルト粉末
14は、融点が約100℃以上の樹脂ホットメルト粉末
で、これにより吸水ポリマー12と塩粒13は略均一状
態をもってシート主体11上に接着される。また、不織
布16は、純パルプ紙の無数の毛を電気収集してシート
状とした吸水性の高い不織布である。
【0011】硬質樹脂製の気化液収容密閉容器20は、
好ましくは箱型であって、気化液が収容される外側容器
主体と、該外側容器主体内において往復動して気化液の
噴出孔の開閉を司る噴出孔開閉手段としての内側可動部
材とを含み、これらは硬質樹脂材による成形品として得
られる。
【0012】外側容器主体21は、一側面が開口し、か
つその上面中央部位には気化液噴出孔23を有する四角
筒状の容器体22と、該容器体22の開口部にその上辺
部を除いた左右辺部と下辺部が接着されて取り付けられ
た閉塞板24とにより構成されている。内側可動部材2
5は、左右側面部と上面部を有し、かつ上面部には気化
液噴出孔23と適合する気化液噴出孔27を有する断面
略コ字形の可動部26と、該可動部26と一体にして、
かつ上面部より延設されたやや幅の狭い摘み片部28と
を有している。
【0013】そして、外側容器主体21内には、内側可
動部材25が往復動可能として内装される。更に説明す
れば、摘み片部28が容器体開口部から外側に出ている
状態にして、かつそれぞれの辺部が重合した状態で可動
部26が容器体22内に往復動可能として収められて容
器体開口部に閉塞板24が接着固定されるとともに、摘
み片部28と閉塞板24および容器体22との対接部に
はOリング29が、噴出孔23、27の周縁部にはOリ
ング30、31がそれぞれ設けられて、これらOリング
29、30、31により容器主体21内に収容の気化液
32が密閉されている。
【0014】気化液32は、有毒ガス等で人体に悪影響
がないこと。大気汚染等の公害にならないこと。引火や
発火等の危険性がないこと。皮膚刺激性がないこと。低
温火傷をしないこと。病原菌が発生しないこと等の諸条
件を満たしていることが必要で、窒素、代替フロン、二
酸化炭素等を液状化したものが挙げられる。そして、こ
の気化液の収容量は、液状化されたガスの種類や本シー
トの用途により、更には吸収される水量によって適宜に
設定される。また、摘み片部28の押し込みを介して可
動部26が容器体22の奥くまで押し込まれてその端面
が容器体壁面に当接すると、気化液噴出孔27と23が
閉塞密閉状態となり、摘み片部28の引き出しを介して
可動部26が引き出されてその端面33が閉塞板24に
当接すると、気化液噴出孔27は気化液噴出孔23と適
合して開放状態となり、気化液32が適合孔より噴出す
るように寸法設定されている。
【0015】なお、本実施例においては、気化液噴出孔
はそれぞれ1個としたが、これに限定されず、気化液噴
出孔の数は任意である。
【0016】そして、気化液収容密閉容器20は、図1
および図2に示されているように、一対の吸水性冷却シ
ート主体10間の略中央部位に、その摘み片部28を吸
水性冷却シート主体10の外側に出した状態で定置さ
れ、更に一対の吸水性冷却シート主体10の外側には、
吸水性の外装不織布40が被覆されるとともに、該外装
不織布40と一対の吸水性冷却シート主体10の重合周
縁部がその摘み片部28の部分を残して一体的に熱接着
されている。なお、外装不織布40は必要により抗菌加
工が施されたものが用いられる。
【0017】以上の構成になる本冷却シートは、これ全
体が水の中に入れられ、または水がかけられると、水
は、外装不織布40から吸水性冷却シート主体10にお
ける自重の約800倍という吸水ポリマー12に吸収さ
れる。次いで、摘み片部28を持って可動部26をその
端面33が閉塞板24に当接するまで引き出せば、可動
部26の気化液噴出孔27が容器体22の気化液噴出孔
23と適合して収容気化液32が適合孔より噴出し、吸
収されている水と混同して気化し、その気化熱により吸
収水は冷却されるので、この冷却状態で生鮮品のパッケ
ージ袋やダンボールの中敷等として使用される。
【0018】例えば、長い時間の継続使用により、冷却
力が低下した場合には、前記同様に水を再度吸収させ、
摘み片部28の押し込みにより気化液噴出孔23、27
がそれぞれ密閉されて収容されている残存気化液32
を、摘み片部28の再度の引き出しで前記同様に噴出さ
せれば、冷却力を再度元に戻すことができ、冷却力を保
持したままの状態で長時間使用ができる。
【0019】硬質樹脂製の気化液収容密閉容器における
気化液の密閉収容構造および噴出構造は、前記実施例の
他、特に図示しないが、吸水性冷却シート主体10の外
側においてのプッシュフ部材のプッシュ動作を介して気
化液を噴出させる公知のガスライター構造に類似した構
造とすることもできる。
【0020】
【発明の効果】しかして、本発明によれば、冷凍庫や氷
を要することなく、水さえあれば、使い時には何時でも
何処でも冷たい状態でのシートを得ることができる。
【0021】また、気化液収容密閉容器は、硬質樹脂製
であるから、気化液収容に際し、危険性がなくて安全で
あり、また、気化液もその収容量を適宜に設定すれば、
再度繰り返しの使用が可能であり、長時間における冷却
シートとしての使用に好適である。
【0022】また、硬質樹脂製の気化液収容密閉容器
は、気化液の充填収容が可能であるから、これを従来の
ような使い捨てとすることなく、容器を取り外して再使
用に供すれば、経済性にも優れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る冷却シートの一例での平面図であ
る。
【図2】図1の2−2線に沿った一部省略の拡大断面図
である。
【図3】硬質樹脂製の気化液収容密閉容器の概略平面図
である。
【図4】一部を省略して示す図3の中央縦拡大断面図で
ある。
【図5】図3の5−5線に沿った拡大断面図である。
【図6】図3の6−6線に沿った拡大断面図である。
【図7】図3の7−7線に沿った拡大断面図である。
【符号の説明】
10 一対の吸水性冷却シート主体 11 シート主体 12 吸水ポリマー 13 塩粒 14 ホットメルト粉末 15 混合層 16 不織布 20 硬質樹脂製の気化液収容密閉容器 21 外側容器主体 25 内側可動部材 32 気化液 40 外装不織布

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の吸水性冷却シート主体と、 該一対の吸水性冷却シート主体間に介在された硬質樹脂
    製の気化液収容密閉容器と、 前記一対の吸水性冷却シート主体を被覆した吸水性の外
    装不織布とを含み、 前記一対の吸水性冷却シート主体は、前記気化液収容密
    閉容器との対接側となるクラフト紙等のシート主体上
    に、吸水ポリマーと塩粒およびホットメルト粉末との混
    合層を介して吸水性不織布が一体的に熱接着されて構成
    され、 前記気化液収容密閉容器は、水と反応して気化する気化
    液が収容されている容器主体と、該気化液を容器外に噴
    出孔させる噴出孔の開閉手段を含み、 該気化液収容密閉容器は、その噴出孔が前記一対の吸水
    性冷却シート主体の外側より前記開閉手段を介して開閉
    可能な状態で介在され、 前記一対の吸水性冷却シート主体と前記外装不織布との
    重合周縁部が一体的に熱接着されて適当な大きさのシー
    ト状に構成され、 前記外装不織布および吸水性シート主体に水が吸収せら
    れ、次いで、前記気化液収容密閉容器における気化液収
    容の容器主体の噴出孔が、外側よりの前記開閉手段の操
    作により開口されて気化液が噴出され、かつ該気化液と
    吸収水とが混同されて吸収水が冷却される構成を特徴と
    する冷却シート。
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