JPH0528443Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0528443Y2
JPH0528443Y2 JP1987055037U JP5503787U JPH0528443Y2 JP H0528443 Y2 JPH0528443 Y2 JP H0528443Y2 JP 1987055037 U JP1987055037 U JP 1987055037U JP 5503787 U JP5503787 U JP 5503787U JP H0528443 Y2 JPH0528443 Y2 JP H0528443Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
deodorizing
cold storage
outer bag
storage agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1987055037U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63162277U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1987055037U priority Critical patent/JPH0528443Y2/ja
Publication of JPS63162277U publication Critical patent/JPS63162277U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0528443Y2 publication Critical patent/JPH0528443Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本考案は蓄冷剤に関し、更に詳しくは保冷効果
のみでなく消臭効果を有するとともに未使用時に
は場所をとらずに保管可能とした消臭蓄冷剤に関
する。 〔従来の技術〕 近年、宅配便等の普及に伴い遠隔地への生鮮食
料品等の配達が急増し、また家庭内においても手
間のかからないチルド食品が普及するのに伴つて
生鮮食料品等の鮮度維持のための蓄冷剤が多用さ
れる傾向にある。しかし、生鮮食料品とくに鮮魚
や精肉等は腐敗しやすくまたその臭いが強く他の
ものの臭いと混合されて悪臭のもととなる。 〔考案が解決しようとする問題点〕 このため各種蓄冷剤や防腐剤を使用したりまた
は食品保存用容器を改良する等して臭いの発生を
防止する工夫が行われているが、従来の蓄冷剤の
みでは悪臭の除去はできず、防腐剤の多用は問題
があり、また容器の改良による保冷、悪臭防止は
悪臭の根本的解決とはなつておらず、その効果に
も限度があつて保冷および悪臭防止は完全には行
われておらず、生鮮食料品の輸送途上または家庭
内等において問題となつているのが現状である。
本考案は上記のような問題点に鑑み、生鮮食料品
の輸送時や保存時において使用し、蓄冷効果のみ
でなく悪臭除去効果をも有し、かつ使用する前に
はおおくの保管場所を必要としないので輸送費、
倉庫費等の流通経費も安く、取扱いが便利な消臭
蓄冷剤を提供せんとするのである。 〔問題点を解決するための手段〕 本考案は上記の問題点を解決するために、軟質
材料よりなる二枚のシート材を重合し、周辺部を
密閉して両シート材間に密封空間を形成して外装
袋とし、該外装袋の空間内部に水溶性消臭剤およ
び吸水性ポリマーの混合物を封入するとともに、
前記外装袋における密封空間部分に外部へ連通す
る細孔を設けてなる消臭蓄冷剤を提供せんとする
ものである。 〔作用〕 本考案に係る消臭蓄冷剤は上記の構成であり、
該消臭蓄冷剤を水中に浸漬すれば外装袋表面の細
孔から内部に水が侵入し、この水を外装袋内部に
封入した吸水性ポリマーが吸収・保持することに
より外装袋内部に水が充填される。この状態で消
臭蓄冷剤を冷蔵庫の冷凍室等の冷凍手段にて冷凍
すれば内部に吸収した水分が冷凍されて蓄冷剤と
して使用可能となる。この冷凍状態の消臭蓄冷剤
を生鮮食料品等とともに食品輸送用容器内にいれ
ておくことにより、食料品を保冷するとともに外
装袋内に吸収ポリマーとともに封入した消臭剤が
食料品等が発生する悪臭を除去するのである。 〔実施例〕 以下、添付図面に基づいて本考案を詳説すれば
本考案に係る消臭蓄冷剤1は、軟質材料、例えば
不織布fの一側面にポリエチレンフイルムe等の
熱溶着可能な熱可塑性合成樹脂フイルムを張着
し、他側面にはナイロンフイルnN等の軟質合成
樹脂フイルムを張着してなる二枚のシート材2,
2を前記ポリエチレンフイルムe面を内側に対面
させて重合し、両シート材2,2を周辺部にて熱
溶着することにより密封状態の袋体を構成して外
装袋3とするとともに該外装袋3の内部には水溶
性消臭剤および吸水性ポリマーの混合物4を封入
し、該外装袋3の両シート材2,2表面には外装
袋3内部から外部へ連通する細孔5を設けてなる
ものである。 前記外装袋3を構成するシート材2としては上
記の実施例に限定されるものではなく、後述する
如く該消臭蓄冷剤1を水中に浸漬して内部に水を
充填する際に外装袋3が破損することなく膨張形
状となりうる柔軟性と、これを冷凍したときの水
の凝固膨張と低温のために破損することのない材
質で、かつ内部に封入した消臭剤および吸水性ポ
リマーの混合物が外部にこぼれない等の条件を満
足するようなものであれば、各種軟質合成樹脂シ
ートや不織布が採用されうるが、上記の実施例の
如く、不織布fの内面側にポリエチレンフイルム
e等の熱可塑性樹脂フイルムを張着するとともに
不織布fの外面側にナイロンフイルムn等の軟質
合成樹脂フイルムを張着した構成とすれば、外装
袋3を密閉する際には両シート材2,2の周辺部
を加熱圧着するだけで簡単に密閉して外装袋3と
して構成しうるし、またシート材2内部に不織布
fを介在させることにより第5図に示したように
該不織布fの繊維f′がシート材2に設けた細孔5
を弾力的にシールして内部に充填した消臭剤およ
び吸水性ポリマーの粒子4′が外部にこぼれるの
を防止するとともに外装袋3の内部に水を充填す
る際には水の侵入をさまたげることなく、適度な
開閉弁としての役目を果たすものであり、また外
装袋3外面においては上記実施例の如くナイロン
フイルムn等の軟質合成樹脂フイルムにて構成す
れば、該消臭蓄冷剤1を水中に浸漬して内部に水
を充填して冷蔵庫の冷凍室等にて冷凍する際に外
装袋3の表面の水分を拭き取つておけば表面には
水分が残らず、外装袋3表面についた水分が凍結
して消臭蓄冷剤1が冷凍室壁面に接着したり、ま
たは複数の消臭蓄冷剤1を重合した状態で冷凍す
る際にも各消臭蓄冷剤1間の表面に残つた水分が
凍結することにより互いに接着してしまうのを防
止しうるのである。また、前記外装袋3表面に設
ける細孔5は、外装袋3内部に封入した消臭剤お
よび吸水性ポリマーの混合物が該細孔5からこぼ
れないような径である必要があり、たとえば20〜
30ミクロン程度の径の細孔をレーザー光線や錐等
にて穿設するものである。 また、本考案の消臭蓄冷剤1において外装袋3
内部に封入する消臭剤および吸水性ポリマーの混
合物としては、例えば活性シリカゾルをベースと
して活性フミンサン、二価鉄化合物を配合した水
溶性の消臭剤に高吸水性ポリマーを混合してなる
もので、その封入量としては数グラム、例えば2
〜4グラム程度を用いれば、高吸水性ポリマーの
吸水能が1000〜1500倍程度と高いので本考案の目
的は充分に達成しうるものであり、また消臭剤と
して上記のような水溶性のものを用いることによ
り消臭蓄冷剤1の外装袋3内に水を吸収させて充
填した際に外装袋3内に充填した水に溶解して分
解することにより、消臭作用が効果的になされる
のである。 上記のようにしてなる本考案に係る消臭蓄冷剤
1は、使用前においては外装袋3の内部に数グラ
ムの消臭剤および吸水性ポリマーの混合物を内装
しているのみで二枚のシート材2,2が略密着し
た状態で消臭蓄冷剤1は一枚のシート状なので保
管場所をとらず取り扱いが簡単で、また商品とし
て流通する過程でも最初から内部に冷媒としての
充填物を内装しているものに較べて重量、体積と
もに格段に小さく、輸送費、倉庫費等を非常に合
理化できるのである。この消臭蓄冷剤1を蓄冷剤
として使用するには、該消臭蓄冷剤1を水中に浸
漬すれば、外装袋3の表面に穿設した細孔から水
が該外装袋3内部に浸透し、この水を外装袋3内
部に封入した吸水性ポリマーが吸収してゲル化す
ることにより保持して外装袋3は膨張するととも
に内部に水が充填される。こうして水を吸収充填
して膨張した消臭蓄冷剤1を冷蔵庫等の冷凍室内
において冷凍することにより内部に充填された水
分が凍結凝固して消臭蓄冷剤1は固形状態の蓄冷
剤となる。これを生鮮食料品等とともに輸送用容
器、または保存容器6等内に設置しておけば、消
臭蓄冷剤の内部に充填して凍結した水分の冷気に
より該容器6内を保冷して鮮魚や精肉等の鮮度を
保持し、腐食を防止するとともに、消臭蓄冷剤1
の内部に封入してなる消臭剤により鮮魚、精肉等
から発散する臭いは除去されて悪臭の発生を防止
しうるのである。尚、本考案の消臭蓄冷剤1は、
使用する食品容器等の容積等により全体形状およ
び内部に封入する消臭剤及び吸水性ポリマーの混
合物4の量を適宜設定することにより各種条件下
において使用可能であるが、通常の密封容器等に
おいて使用すれば二日間程度その保冷効果を持続
可能であり、また再度冷凍することにより消臭効
果を維持したまま繰り返し使用も可能である。 〔実験〕 本考案に係る消臭蓄冷剤の保冷効果および消臭
効果を調べるための試験を行なつた。その結果は
以下のとおりであつた。 (1) 試験方法 本考案に係る消臭蓄冷剤2袋を水中に浸漬して
水を充填したのち冷凍し、試験用食品とともに保
冷容器内にいれ48時間にわたり、測定した。 (2) 消臭蓄冷剤 上述の実施例と同様な構成(図面に示した構成
のもの)で下記のとおりの消臭蓄冷剤を用いた。 外装袋サイズ:160mm×200mm×3mm シート面の孔数:180〜200(シート片面) 孔径:10μ 消臭剤および吸水性ポリマーの混合物の量 :3〜31g 重量:20g(使用前) 600g(吸水時、冷凍時) (3) 保冷容器 発泡スチロール製保冷容器 210mm×347mm×152mm(肉厚2.8mm) (4) 試験項目 外気温度 蓄冷剤温度 保冷容器内温度 試験食品温度 試験用食品 −1 マーガリン −2 ハム −3 サバ 保冷容器内臭気強度 (5) 試験結果 温度測定試験の結果を表1に、また臭気試験の
結果を表2に示す。
【表】
〔考案の効果〕
以上のように、本考案に係る消臭蓄冷剤は軟質
材料よりなる二枚のシート材を重合し、周辺部を
密閉して両シート材間に密封空間を形成して外装
袋とし、該外装袋の空間内部に消臭剤および吸水
性ポリマーの混合物を封入するとともに、前記外
装袋における密封空間部分に外部へ連通する細孔
を設けてなることを特徴とし、生鮮食料品の輸送
時や保存時において使用すれば、蓄冷効果のみで
なく悪臭除去効果をも有し、かつ使用に際して水
を充填するので使用前には多くの保管場所を必要
とせず、輸送費、倉庫費等の流通経費も安く、取
扱いが便利な消臭蓄冷剤を提供しうるものであ
る。しかも、本考案では前記消臭剤として水溶性
のものを用いたことで、内部の吸水性ポリマーに
水を吸収させて充填する際に、消臭剤が水に溶解
して全体に分散することで、消臭剤による効果的
なて消臭作用が発揮されるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る消臭蓄冷剤の一実施例の
未使用状態を示す斜視図、第2図は前記消臭蓄冷
剤の使用時の状態を示す斜視図、第3図は第2図
における縦断面図、第4図はシート材部分の拡大
断面図、第5図は使用例を示す説明図である。 1……消臭消臭剤、2……シート材、3……外
装袋、4……消臭剤および吸水性ポリマーの混合
物、5……細孔、6……容器、f……不織布、
f′……不織布繊維、e……ポリエチレンフイル
ム、n……ナイロンフイルム。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 軟質材料よりなる二枚のシート材を重合し、周
    辺部を密閉して両シート材間に密封空間を形成し
    て外装袋とし、該外装袋の空間内部に水溶性消臭
    剤および吸水性ポリマーの混合物を封入するとと
    もに、前記外装袋における密封空間部分に外部へ
    連通する細孔を設けてなる消臭蓄冷剤。
JP1987055037U 1987-04-11 1987-04-11 Expired - Lifetime JPH0528443Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987055037U JPH0528443Y2 (ja) 1987-04-11 1987-04-11

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987055037U JPH0528443Y2 (ja) 1987-04-11 1987-04-11

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63162277U JPS63162277U (ja) 1988-10-24
JPH0528443Y2 true JPH0528443Y2 (ja) 1993-07-21

Family

ID=30882580

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987055037U Expired - Lifetime JPH0528443Y2 (ja) 1987-04-11 1987-04-11

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0528443Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6255060B2 (ja) * 1979-08-16 1987-11-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6196912U (ja) * 1984-11-29 1986-06-21
JPS6255060U (ja) * 1985-09-24 1987-04-06

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6255060B2 (ja) * 1979-08-16 1987-11-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63162277U (ja) 1988-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5709089A (en) Package for cooling containing superabsorbent polymer
KR100758655B1 (ko) 아이스 팩
JPH0528443Y2 (ja)
JPH0524312Y2 (ja)
JPH0142539Y2 (ja)
US5238750A (en) Drying cloth for transportation receptacles
CN212448551U (zh) 一种防撞式医药运输装置
JPH07223677A (ja) 瓶入り飲物の宅配方法
JPH07257657A (ja) 吸液シートおよび食品の保存方法
CN215555799U (zh) 制冷冰袋
JPH0712878U (ja) 生鮮食品用保冷容器
JPH0526449Y2 (ja)
KR960005980Y1 (ko) 식품 등을 보냉하기 위한 포장시트
JP3131424B1 (ja) 冷却シート
JPH02312578A (ja) 吸水性シートおよび該吸水性シートを用いて生鮮食品を保冷する方法
JPH0136065Y2 (ja)
JPH01182273A (ja) 包装シート
JP3348360B2 (ja) 冷凍・保冷用発泡容器
TW442396B (en) Heat insulating composite material having cold storing capacity
JPS6333276A (ja) 包装方法
JPH0442120Y2 (ja)
JP2004218889A (ja) 蓄冷材
JPH0653226B2 (ja) 生鮮品用吸液シート
US2538863A (en) Refrigerant and method
JP2511732Y2 (ja) 容 器