JPH07257657A - 吸液シートおよび食品の保存方法 - Google Patents

吸液シートおよび食品の保存方法

Info

Publication number
JPH07257657A
JPH07257657A JP33701594A JP33701594A JPH07257657A JP H07257657 A JPH07257657 A JP H07257657A JP 33701594 A JP33701594 A JP 33701594A JP 33701594 A JP33701594 A JP 33701594A JP H07257657 A JPH07257657 A JP H07257657A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
food
film
absorbent sheet
permeable film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP33701594A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2916577B2 (ja
Inventor
Tooru Isohata
徹 礒端
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP33701594A priority Critical patent/JP2916577B2/ja
Publication of JPH07257657A publication Critical patent/JPH07257657A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2916577B2 publication Critical patent/JP2916577B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Packages (AREA)
  • Wrappers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 食肉や魚などの食品から浸出するドリップを
吸収し、しかも食品自体を乾燥させず、長期間にわたっ
て食品の変色や品質低下を防ぐ吸液シート、並びにこれ
を用いた食品の保存方法を得る。 【構成】 吸液シートが食品のドリップを吸収する吸液
材4を内蔵し、その外面の一部が透液性フィルム5から
なり、他の面の少なくとも一部が、不透液性フィルムに
開孔7が形成された半透液性フィルム6からなり、開孔
7の孔径dが0.05mmないし0.5mmの範囲内、
開孔率が0.01%ないし0.4%の範囲内にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食肉や魚などドリップ
を生ずる食品から浸出したドリップを食品表面から吸収
除去し、しかも食品中の水分を積極的に吸収しないこと
で食品自体を乾燥させず、長期間にわたって食品の変色
や品質低下を防止することができる吸液シート、並びに
この吸液シートを用いた食品の保存方法に関する。
【0002】
【従来の技術】食肉や魚などの食品は、非通気性フィル
ムで真空包装しチルド温度帯で保存した場合や、冷凍保
存した後に解凍した場合などに、ドリップと称する肉汁
が浸出する。このドリップは、これらの食品と非通気性
フィルムの間に溜り、これと長く接触した食品を変色さ
せるなど品質を低下させ、商品価値を著しく損ない、ま
た変色部分を削除すればそれだけ食品の歩留まりが低下
することになる。さらにこのドリップは細菌類の繁殖の
温床となるので食品の保存可能期間も短くなる。
【0003】そこで、包装され保存中の食品からドリッ
プを除去する方法が検討された。この方法は、一般的に
は、食品をシート状の吸液材と接触させた状態で包装
し、保存中に随時浸出するドリップをこの吸液材に吸収
させて除去しようとするものである。この吸液材として
は、紙パルプなど表面が親水性で毛管現象によってドリ
ップを吸収保持できる毛管吸液材や、いわゆる高分子吸
水剤など、またはそれらの複合物が用いられる。しか
し、これらの毛管吸液材はシート材として強度が弱く、
また高分子吸水剤は一般に粉状または破粒状であって、
これらを直接に食品と接触させるには問題があるので、
不織布などの透液性フィルムで外面を覆うか、または、
透液性フィルムを一部に使用し、他の面をプラスチック
フィルムなどの非透水性フィルムで覆って吸液シートと
して使用される(例えば特公平1−12539号、同6
−53226号公報等)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この吸液シートは、食
品を非通気性フィルムで真空包装しチルド輸送する場合
やそれ以外の場合でも、食品の大部分を覆うか、食品の
底部に置かれる。これは、非通気性フィルムで真空包装
された食品であっても、食品から浸出したドリップは、
輸送時の振動や重力などによって移動し、包装中の底部
または、食品の凹部分に溜まるためであり、この位置に
吸液シートを置くことで吸液シートの最も重要な目的で
ある食品から浸出するドリップを吸液シート中に吸収除
去することによって、食品とドリップを接触させないよ
うにするためである。
【0005】しかし、吸液シートの外面の少なくとも一
部が透液性フィルムで構成され、食品と透液性フィルム
とを接触させた場合には、非通気性フィルムとの間に食
品から浸出したドリップのみではなく、吸液シートと食
品が接触していた面で食品中の水分を積極的に吸収して
食品を乾燥させ品質を劣化させ包装材としての目的を達
することができない。
【0006】また、吸液シートの一部が不透液性フィル
ムであり、食品と吸液シートの不透液性フィルムの部分
とを接触させた場合(例えば特公平5−83214号公
報)、接触面、特にそれが、食品の凹の部分、底部にあ
った場合などではドリップを吸収することができずドリ
ップと食品とが長期に接触し、吸液シートの最も重要な
目的であるドリップの吸収除去を十分に達することがで
きない。
【0007】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであり、したがって本発明の目的は、食肉や
魚などの食品から浸出するドリップを吸収除去するとき
に浸出したドリップだけを吸収し、食品から積極的に水
分を吸収しないことで食品自体を乾燥させず、また、食
品と吸液シートが接触している食品の底部、凹部などに
浸出して溜まるドリップを吸収除去し、長期間にわたっ
て食品の変退色や品質低下を防止し、かつ歩留まりを維
持することができる吸液シート、並びにこの吸液シート
を用いた食品の保存方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、食品のド
リップを吸収する吸液材を内蔵する吸液シートの外面の
一部が透液性フィルムからなり、外面の他の少なくとも
一部が半透液性フィルムからなり、この半透液性フィル
ムが、不透液性フィルムに開孔が形成されたものであ
り、この開孔の孔径が0.05mmないし0.5mmの
範囲内に、かつその開孔率が、0.01%ないし0.4
%の範囲内に形成された吸液シートを提供することによ
って解決できた。
【0009】本発明はまた、食品を上記吸液シートの半
透液性フィルムの面に接触させ、非通気性フィルムで真
空包装して保存する食品の保存方法を提供する。
【0010】本発明の吸液シートに用いる半透液性フィ
ルムは、水を全く通さない(不透液性)のではなく、制
限された状態で少量の水を通すものであり、具体的に
は、食品包装用として許容し得る不透液性フィルムに本
発明に従う特定の開孔が形成されたものである。
【0011】用いることができる不透液性フィルムの例
としては、例えばポリエチレンフィルム、ポリプロピレ
ンフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、PETフィ
ルム、または防湿加工セロファンまたはポリエチレンラ
ミネートアルミニウム箔などを挙げることができる。中
でもポリエチレンフィルムまたはポリプロピレンフィル
ムは、食品を汚染する可能性のある物質を含まず、発生
せず、それ自体に吸水性や透水性がなく、柔軟であり、
圧着された食品からの剥離性が良好であり、しかも安価
であるので特に好ましい。
【0012】半透液性フィルムの開孔の孔径dは0.0
5mmないし0.5mmの範囲内、好ましくは0.1m
mないし0.3mmの範囲内に、かつその開孔率Pは、
0.01%ないし0.4%の範囲内、好ましくは0.0
1%ないし0.2%の範囲内にあるように形成されてい
る。この開孔は、半透液性フィルムの全体にわたって均
一に分布していることが好ましい。また、開孔の形状
は、上記の孔径と開孔率の範囲内であれば特に限定され
るものではない。ここで開孔率Pは、(開孔の総面積/
半透液性フィルムの総面積)×100で表わされる%値
であり、各開孔の面積sが同一の場合には、(開孔1個
当たりの開孔面積s×開孔個数n×100)/(半透液
性フィルム6の総面積)で与えられる。
【0013】本発明の吸液シートは、半透液性のフィル
ムの面に食品を接触させ、非通気性フィルムに真空包装
保存することが好ましい。従って開孔は、半透液性フィ
ルムに接触している食品から浸出するドリップをこの開
孔を通して吸液シートの内部に導入するものであり、そ
の孔径dは、0.05ないし0.5mmの範囲内におい
て有効であることが判った。
【0014】実験の結果、孔径dが0.05mm未満で
あるとドリップがこの開孔を通過できず半透液性フィル
ム上に残留して、ドリップと食肉が長期間接触していた
ことにより、食肉の接触面が黒く変色する。また、孔径
dが0.5mmを越えると、この半透液性フィルムの開
孔部分に接触していた食肉面に、ドリップと食肉中の水
分が開孔部分を通して吸収されたことによりその部分だ
けの色素の濃縮と思われる黒変が起こり、食肉面が斑点
状となる、ただし、開孔率が大きくなると孔の間隔が狭
くなることにより全体的に水分と色素が吸液シートに吸
収され食肉面は全体的に肉食が薄くなる。いずれの場合
も不都合であることがわかった。よって、孔の径が大き
くなると孔の部分での局部的な変色の可能性が大きくな
ることと製造上の孔径の安定性から、保存中の食品から
浸出するドリップを速やかに吸収しかつ食品中の水分を
吸収しない最適の孔径dの範囲は0.1mmないし0.
3mmの範囲であることがわかった。
【0015】開孔率Pは、0.01%ないし0.4%の
範囲内にて有効であることが判明した。開孔率Pが0.
01%未満であると孔の間隔が広くなり孔を通してドリ
ップを吸液シートに導けないため、ドリップと食肉が長
期間接触して食肉面が黒く変色する。ただし、開孔径が
大きくなると開孔部分周辺の食肉の水分が孔から吸収さ
れ、その部分だけ色素の濃縮と思われる黒変が起こり、
食肉面が斑点状となる。また、開孔率Pが0.4%を越
えると孔の間隔が狭くなるため、ドリップばかりでなく
食品内部の水分まで吸収し、食肉面は肉食が薄くなる。
開孔率が大きくなることは開孔面積が大きくなることで
あり、吸液シートの水分の吸収量も大きくなるので、歩
留まりを上げる観点から最適の開孔率Pの範囲は0.0
1%ないし0.2%の範囲であることがわかった。
【0016】本発明の半透液性フィルムは、上記の不透
液性フィルムに公知の機械的、電気的手段またはレーザ
ーなどで開孔を形成して製造することができる。
【0017】本発明の吸液シートに用いる透液性フィル
ムは、透水性および耐水性があり、吸液材、特に粉末状
の高分子吸水剤を漏洩しない程度の密度(孔径)を有
し、好ましくはヒートシール性であり、かつ食品包装用
として許容し得るものであれば一般に入手し得るいずれ
のものであってもよい。例えば、織布、編布、不織布か
らなる群のいずれかまたはその積層物から形成されたも
のであってもよく、また、不透液性フィルム、例えばポ
リエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、PET
フィルム、または防湿加工セロファンなどに公知の機械
的、電気的手段またはレーザなどで微細連通孔を形成し
たもの、または連通孔発泡ポリエチレンシートやメッシ
ュシートなどであってもよい。
【0018】本発明の透液性フィルムは、いわゆる通水
性であり、一般に開孔率が1%以上であって、上記の半
透液性フィルムとは明確に区別されるものである。この
透液性フィルムは、吸液シートが接触していない食品の
面から浸出して、輸送中の振動、重力などによって吸水
シートまで移動したドリップを吸水シート内部に急速に
透過吸収するために用いられる。
【0019】また、半透液性フィルムおよび透液性フィ
ルムがともにヒートシール性であって、かつ吸液シート
のそれぞれ一方の面をなしていることが好ましい。双方
のフィルムの周辺部をヒートシールすることにより、吸
液シートの層間剥離を防止し、内蔵された吸液材などの
漏洩を防ぐことができる。
【0020】吸液材は、食品から浸出するドリップを吸
収し、保持するために用いられるものであって、食品を
保存するに当り人体に悪影響を及ぼさないものであれば
いずれでもよい。
【0021】吸液材は、高分子吸水剤を含んでなるもの
であることが好ましい。吸液材として用いられる高分子
吸水剤は、ドリップ吸収能を有し、かつ安全性において
許容できるものであれば、公知のいずれのものを用いて
もよい。これらは一般に水溶性ポリマーが三次元的に架
橋されたものであり、多くの種類が知られている。好ま
しい高分子吸水剤は、デンプンやセルローズなど多糖類
にアクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸塩、メタクリ
ル酸塩、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、
アクリル酸アミド、メタクリル酸アミド、アクリトニト
リル、メタクリトニトリル、マレイン酸、スルホン化ス
チレン、ポリビニルピリジンまたはこれらのオリゴマー
またはコオリゴマーからなる群のいずれか1種以上をグ
ラフト重合させ、またはグラフト重合させた上で加水分
解して得られた重合物の架橋生成物、ポリエチレンオキ
サイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリビニルピロリ
ドン、スルホン化ポリエチレン、ポリビニルピリジン、
ポリアクリル酸塩、ポリメタクリル酸塩、ポリアクリル
酸アミド、ポリメタクリル酸アミドからなる群のいずれ
か1種以上の架橋生成物、酢酸ビニル−アクリル酸塩共
重合物、イソブチレン−無水マレイン酸共重合物、ポリ
ビニルアルコール−マレイン酸共重合物、カルボキシメ
チルセルローズ架橋物などである。本発明の吸液シート
に用いられる市販の高分子吸水剤の例としては、PX−
402A(昭和電工株式会社製)、サンウェットIM−
300(三洋化成工業株式会社製)、アクアキープ10
SH(製鉄化学工業株式会社製)、アクアリックCA
(日本触媒化学工業株式会社製)などを挙げることがで
きる。
【0022】上記吸液材は、上記の高分子吸水剤が、毛
管現象によって吸液する毛管吸液材に挾持されてなるも
のであることが好ましい。毛管吸液材は、ドリップまた
は水分を毛管現象によって吸収し、かつそれらを保持し
得るシート状の形成物であって、前記高分子吸水剤や、
より好ましくは後記する湿潤剤を保持するものである。
例としては例えば紙、パルプ、パルプをシート状にした
パルプシート、脱脂綿、ガーゼ、織布、編布、不織布、
スポンジ、連通孔ポリウレタンフォーム、連通孔ビスコ
ースフォーム、連通孔ビニロンフォームなどを挙げるこ
とができる。
【0023】高分子吸水剤は一般に乾燥時は粉末または
破粒状であるので、これを吸液シートに内蔵するには、
2層の毛管吸液材の間に層状に散布して挾持してもよ
く、または、1層の毛管吸液材の連通孔の内部に挿入し
て挾持してもよい。また、高分子吸水剤を毛管吸液材に
挾持した市販の製品、例えば紙おむつ、生理処理用品、
土壌改良剤などの分野で使用されている高吸水シートを
吸液材として用いることもできる。
【0024】高分子吸水剤は、半透液性フィルムの開孔
や透液性フィルムの微細連通孔から導入され、さらに毛
管吸液材の層を通過したドリップや水分を、非可逆的に
多量に吸収し、外部から圧力や衝撃が加えられてもこれ
らを逆流させることがない。
【0025】本発明の吸液材は湿潤剤を含んでいること
が好ましい。一般に高分子吸収剤は乾燥時に硬く、摩擦
などによって外装フィルムや真空包装用の非通気性フィ
ルムを損傷する恐れがある。湿潤剤は、乾燥時にもこれ
を柔軟に保つので、この損傷が防止され、例えば真空包
装用の非通気性フィルムのピンホール率を低下させるこ
とができる。また、上記の毛管吸液材が疎水性表面を有
する場合は一般に初期吸水が悪い。この場合に、その疎
水性表面が湿潤性で覆われていれば初期吸水が良好とな
り、半透液性フィルムの開孔や透液性フィルムの微細連
通孔から導入されたドリップや水分を速やかに吸収する
ことができる。湿潤剤の使用量は、吸液材を柔軟にし、
かつ圧力を受けても実質的に漏洩しない程度であれば特
に限定されるものではない。その適量は、使用する吸液
材の材質、構成、毛管壁の総面積などを考慮して実験的
に決定される。
【0026】この湿潤剤の例としては、例えばエチレン
グリコール、ポロピレングリコール、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル、1,3−ブチレングリコー
ル、グリセリンなどの多価アルコール、ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、ポリグリセリン
などの多価アルコール重合物、キシリトール、ソルビト
ール、マルチトールなどの糖アルコール、メチルセルロ
ーズ、カルボキシメチルセルローズなどを挙げることが
できる。これらは必要に応じて水溶液の形態で用いられ
る。特に、湿潤性および安全性の観点からグリセリンが
好ましい。
【0027】本発明を適用することができる食品として
は、例えば、牛、豚の部分肉、鶏などの解体肉、部分肉
など、マグロ、カツオ、サケなどのフィレー等、種々の
ものを挙げることができる。
【0028】
【作用】上記の開孔径と開孔率とを有する開孔が形成さ
れた半透液性フィルムを有する吸液シートを、半透液性
フィルム面が接するように食品に接触させ非通気性フィ
ルムで真空包装して保存した場合、保存中に食品から浸
出するドリップで、吸液シートと接触していない部分か
ら浸出したものは、振動または重量などで食品と非通気
性フィルムの間を移動し、底部または底部を含むそれ以
上の部分に配置されている吸液シートの透液性フィルム
面から吸液シートの吸液材に吸収除去される。また、吸
液シートと接触している食品の面から浸出するドリップ
は、半透液性フィルム面の開孔を通じて吸液材に吸収さ
れる。さらに、ドリップが入り込んで溜まりやすい食品
の凹部では吸液シートが接触していれば、入り込んでく
るか浸出してくるドリップを半透液性フィルム面の開孔
を通じて吸液材に吸収するので、食品とドリップが長期
にわたって接触することはない。
【0029】一方、食品中の水分は、上記の開孔径と開
孔率を有する開孔が形成された半透液性フィルムを有す
る吸水シートの半透液性フィルム面が食品に面していれ
ば、積極的に吸液材に吸収させることはないので、食品
の乾燥による品質劣化や変色が起こらない。内蔵された
吸液材が高分子吸水剤を含んでいるものであれば、一旦
吸収されたドリップが加圧時にも放出されず、保存・輸
送中に圧力衝撃を受けても食品側へ逆流することがな
い。吸液材は、湿潤剤を含むことによって柔軟化され、
真空包装の非通気性フィルムのピンホール率が低下す
る。
【0030】次に、本発明を図面を用いて説明する。図
1は、本発明の吸液シートの好ましい具体例を示してい
る。この具体例において、吸液シート1は、食品のドリ
ップを吸収する吸液材4を内蔵し、その外面の一方が透
液性フィルム5からなり、他方が半透液性フィルム6か
らなっている。 半透液性フィルム6は、不透液性フィ
ルム、好ましくはポリエチレンフィルムまたはポリプロ
ピレンフィルムに、開孔dが形成されており、この開孔
dが本発明に従う特定の孔径及び開孔率を有する。
【0031】この吸液材4は、図2に示すように、高分
子吸水剤2が毛管吸液材3,3に挾持されて形成されシ
ート状に形成されていることが好ましく、さらにこの吸
液材4は湿潤剤を含んでいることが好ましい。半透液性
フィルム6と透液性フィルム5は、ともにヒートシール
性であり双方のフィルムの周辺部をヒートシールするこ
とが好ましい。
【0032】本発明の吸液シート1を用いて食肉、魚、
魚肉などの食品を保存するには、好ましくはこの吸液シ
ートの半透液性フィルム6の面を上に向け、この面に食
品を接触させた状態で、輸送もしくは保存中に食品の底
部に吸液シートの少なくとも一部分があるように配置し
て、非通気性フィルムで真空包装する。このとき使用す
る非通気性フィルムは、一般に食品の真空包装に使用さ
れている非通気性フィルム、シュリンクフィルム等であ
ればよい。また、このときの真空度は、食品と本発明の
吸液シート1、非通気性フィルムが密着する程度以上あ
ればよい。
【0033】保存中に食品からドリップが浸出すると、
このドリップは半透液性フィルム6の開孔7から吸液シ
ート1内部に吸収され、一時的に毛管吸液材3に保持さ
れるとともに高分子吸水剤2によって非可逆的に吸収保
持される。
【0034】吸液シート1が接触していない食品の面か
ら浸出したドリップは、吸液シート1の裏側へ回り込ん
で透液性フィルム5から速やかに吸収され、食品の表面
に残留することはない。また、半透液性フィルム6と接
触している食品面から浸出するドリップは半透液性フィ
ルム6の開孔7を通して吸液シート1内部に吸収され
る。よって、吸液シート1が接触していれば食品面の凹
部分もドリップが溜まることがない。
【0035】
【実施例】以下、本発明の吸液シートの具体例及びその
効果を確認するための実施例を示す。
【0036】(実施例1)吸液シート試料:図1に示す
構成の数種類の吸液シート試料を作成した。すなわち、
吸液材4として厚さ10mm、400g/m2 のパルプ
シートを用い、この一方の面に透液性フィルム5として
ポリプロピレン製不織布を積層した。吸液材4の他方の
面には、半透液性フィルム6として、ポリエチレンフィ
ルム(東京セロファン紙社製TUX−HC30)に孔径
を0.04mmないし1.0mmの範囲、開孔率を0.
008%ないし0.60%の範囲で種々に変化させて円
形の開孔7を形成したものを積層して各吸液シート試料
とした。
【0037】食品試料:国産牛(ホルスタイン)、部
位;サーロイン(約7kg)、モモ(約10kg)。国
産豚、部位;ロース(約5kg)。 保存試験:それぞれの食品試料を各吸液シート試料の半
透液性フィルム6の面に接触させ、真空包装して10日
間冷蔵保存した後、開封し、吸液シート試料との接触面
における食品試料のドリップの有無、および非接触面と
比較した肉色の変色の有無を観察した。食品は水分の移
動に伴い、食品中の色素が移動するため、食品中の水分
の移動を食品の色で推定することができる。試験結果を
表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】表1の結果から、開孔径は0.04mm以
下では、吸液シートと食肉面の接触面のドリップを孔を
通して吸液シートに導けないため、吸液シートと食肉と
の間にドリップが残留する、そのためドリップが食肉面
と長期にわたって接触するため、食肉面が黒く変色し
た。また、開孔径が0.60mm以上では孔の径が大き
すぎて開孔部分と接触していた食肉の部分の水分がドリ
ップとともに吸液シートに吸収されたため開孔の部分で
色素の濃縮がおこり、食肉面が斑点状に変色する。ただ
し、開孔率が大きくなると孔の間隔が狭くなるため、接
触している食肉面の全体からドリップと水分が吸液シー
トに吸収されるようになるため、食肉面の色は全体的に
薄くなる。
【0040】開孔率は0.008%以下となると、孔の
間隔が広くなるため開孔を通して吸液シートにドリップ
を導けないのでドリップが残留して食肉と長期間接触し
たことにより黒く変色した。ただし、孔が大きくなると
孔と孔の周辺部分が局部的にドリップと食品の水分を吸
液シートに吸収するため、色素の濃縮で開孔部分の食肉
面が黒く変色し斑点状となる。また、開孔率が0.5%
以上となると孔と孔の間隔が狭くなって、ドリップとと
もに食品中の水分も多く吸液シートに吸収され、食肉の
水分とともに色素も移動するため、肉食が薄くなる。た
だし、孔が大きいと局部的な吸収が強いため、濃縮が起
こり開孔の部分で黒く斑点状に変色する。
【0041】よって、開孔7の孔径が0.05mmない
し0.5mmの範囲内にあり、かつ開孔率が0.01%
ないし0.4%の範囲内にある吸液シート試料を用いた
場合に食品の面にドリップを残すことなく、また肉色の
変色もないことから食品から吸液シートへの水分の移動
がないことが判明する。
【0042】(実施例2)3種類の吸液シート試料を作
成した。これらをそれぞれ吸液シート試料A,B、Cと
称する。 吸液シート試料A:図1に示す構成の吸液シートであっ
て、半透液性フィルム6として、開孔7の孔径が0.2
mm、開孔率が0.1%であるものを用いた。 吸液シート試料B:図1に示す構成の吸液シートにおい
て、半透液性フィルム6のかわりに、不透液性フィルム
(東京セロファン紙社製TUX−HC30)を開孔せず
に用いた。 吸液シート試料C:図1に示す構成の吸液シートにおい
て、半透液性フィルム6のかわりに、透液性フィルム5
と同様なポリプロピレン製不織布を用いた。
【0043】食品試料:国産牛(ホルスタイン)、部
位;サーロイン(約7kg)。 保存試験:食品試料を各吸液シート試料のそれぞれ半透
液性フィルム面、不透液性フィルム面、または透液性フ
ィルム面に接触させ、真空包装して10日間冷蔵保存し
た後、開封し、肉色の変色の状態およびドリップの有無
を観察した。試験結果を表2に示す。
【0044】
【表2】
【0045】表2の結果から、本発明の吸液シートの一
例である吸液シート試料Aを用いたとき、食品の変退色
も乾燥もなく、ドリップもない状態で食品を保存できる
ことが判明する。これに対して食品との接触部に不透液
性フィルムを用いた吸液シート試料Bの場合は、接触部
の食品面のくぼみなどに多量のドリップが認められ、そ
の部分に変色が認められた。また、食品との接触部に透
液性フィルムを用いた吸液シート試料Cの場合は、接触
部分のみならず食品内部にまで変退色が起こり、さらに
肉質が乾燥気味となって商品としての流通が不可能と判
断された。
【0046】(実施例3)4種類の吸液シート試料を作
成した。これらをそれぞれ吸液シート試料D,E,F,
Gと称する。大きさはそれぞれの吸液シート試料とも1
0×12cmとした。 吸液シート試料:図2に示す構成の吸液シートであっ
て、毛管吸液材3,3としてそれぞれ厚さ1.0mm、
40g/m2 のパルプシートを用い、これらの間に高分
子吸水剤2としてポリアクリル酸系高吸水性ポリマー
(日本触媒化学工業株式会社製アクアリックCA)を均
一に散布して挾持させ、シート状に積層したものを吸液
材4とし、表3に示すように吸液シート試料Dでは、半
透液性フィルム6として、開孔7の孔径が0.2mm、
開孔率が0.04%であるものを用い、透液性フィルム
5のかわりに不透液性フィルム(東京セロファン社製T
UX−HC30)を開孔せずに用いた。吸液シート試料
Eでは、半透液性フィルム6として、開孔7の孔径が
0.2mm、開孔率が0.04%であるものを用い、透
液性フィルム5としてポリプロピレン製不織布を用い
た。吸液シート試料Fでは、半透液性フィルム6のかわ
りに不透液性フィルムを開孔せずに用い、透液性フィル
ム5としてポリプロピレン製不織布を用いた。吸液シー
ト試料Gでは、半透液性フィルム6のかわりに透液性フ
ィルムとしてポリプロピレン製不織布を用い、透液性フ
ィルム5のかわりに不透液性フィルムを開孔せずに用い
た。
【0047】食品試料:国産牛(ホルスタイン)、部
位;サーロイン(約7kg)。 保存試験:同一の食品試料にそれぞれ1つづつ吸液シー
ト試料の表3に示した食品との接触面に使用したフィル
ムの面を接触させ、非通気性フィルムによって、真空包
装して10日間冷蔵保管した後、開封し、それぞれの吸
液シート試料の吸収したドリップ量の計測と各吸液シー
ト試料と食肉との接触面のドリップの有無を観察をし
た。試験結果を表4に示す。
【0048】
【表3】
【0049】
【表4】
【0050】表4の結果から、吸液シート試料DとGの
ドリップ吸収量を比較すると、DはGの約2割のドリッ
プ吸収量があり、半透液性フィルムとしての透液性が確
認でき、また、吸液シート試料EとFのドリップ吸収量
を比較すると半透液性フィルムを使用したEのドリップ
吸収量がFの約2割ほど多く、さらに、吸液シートと食
肉面のドリップはEでは認められず、Fでは確認された
ことより、半透液性フィルムの作用が確認できる。
【0051】(実施例4)図1に示す構成の吸液シート
を作成した。すなわち、吸液材4として厚さ10mm、
400g/m2 のパルプシートを用い、この一方の面に
透液性フィルム5としてポリプロピレン製不織布を積層
した。また、吸液材4の他方の面には、半透液性フィル
ム6として、ポリエチレンフィルム(東京セロファン紙
社製TUX−HC30)に孔径が0.2mm、開孔率が
0.1%の円形の開孔7を形成したものを積層して実施
例4の吸液シートとした。この吸液シートの半透液性フ
ィルム6の面を食肉(国産牛(ホルスタイン種)部位;
サーロイン(約7kg)、モモ(約10kg):国産
豚、部位;ロース(約5kg))と接触させた状態で非
通気性フィルム(グレース社製バリアバック)で真空包
装し、10日間、冷蔵保存後に開封し、食肉の状態を観
察した。食肉に変色は認められなかった。また、吸液シ
ートと食肉との接触部にドリップは認められなかった。
【0052】(比較例1および2)実施例4と同様にし
て、ただし半透液性フィルムとして、孔径が0.01m
m、開孔率が0.01%の円形の開孔7を形成したもの
を用いて比較例1の吸液シートとした。実施例4と同様
にして、ただし半透液性フィルムとして、孔径が1.0
mm、開孔率が1.0%の円形の開孔7を形成したもの
を用いて比較例2の吸液シートとした。それぞれ比較例
1または2を用いて、実施例4の場合と同様に食肉を冷
蔵保存し、食肉の状態を観察した。比較例1では、吸液
シートとの接触部に変色が認められ、またその部分には
多量のドリップが残留していた。比較例2では、ドリッ
プは認められなかったが、吸液シートとの接触部に開孔
に対応する斑点状の変色が認められた。
【0053】(実施例5)図2に示す構成の吸液シート
を作成した。すなわち、毛管吸液材3,3としてそれぞ
れ厚さ1.0mm、40g/m2 のパルプシートを用
い、これらの間に高分子吸水剤2としてポリアクリル酸
系高吸水性ポリマー(日本触媒化学工業株式会社製アク
アリックCA)を均一に散布して挾持させ、シート状に
積層したものを吸液材4とした。この吸液材4の一方の
面に透液性フィルム5としてポリプロピレン製不織布を
積層した。また、吸液材4の他方の面には、半透液性フ
ィルム6として、ポリエチレンフィルム(東京セロファ
ン紙社製TUX−HC30)に孔径が0.2mm、開孔
率が0.1%の円形の開孔7を形成したものを積層して
実施例5の吸液シート1とした。
【0054】この吸液シート1の半透液性フィルム6の
面を食肉(国産牛(ホルスタイン種)、部位;サーロイ
ン(約7kg))と接触させた状態で非通気性フィルム
(グレース社製バリアバック)で真空包装し、10日
間、冷蔵保存後に開封し、食肉の状態を観察した。食肉
に変色は認められなかった。また、吸液シートと食肉と
の接触部にドリップは認められなかった。上記の試験の
後の吸液シート1を取り出し、これに10kg/cm2
の圧力を加えたところ、ドリップの流出は認められなか
った。この結果から、吸液材としての高分子吸水剤の使
用が、ドリップの逆流防止に有効であることが判明す
る。
【0055】(実施例6)図2に示す構成の吸液シート
を作成した。すなわち、毛管吸液材3,3としてそれぞ
れ厚さ1.0mm、40g/m2 の薄手のバージンパル
プシートを用い、これらの間に高分子吸水剤2としてポ
リアクリル酸系高吸水性ポリマー(日本触媒化学工業株
式会社製アクアリックCA)を均一に散布して挾持さ
せ、シート状に積層したものを吸液材4とした。この吸
液材4に、湿潤剤として、10重量%の食品添加物グリ
セリンを含浸させた。
【0056】この湿潤剤を含浸した吸液材4の一方の面
に、透液性フィルム5としてポリプロピレン製不織布を
積層し、他方の面に、半透液性フィルム6として、ポリ
エチレンフィルム(東京セロファン紙社製TUX−HC
30)に孔径が0.2mm、開孔率が0.1%の円形の
開孔7を形成したものを積層して実施例6の吸液シート
1とした。
【0057】この吸液シート1の半透液性フィルム6の
面を食肉(国産牛(ホルスタイン種)、部位;サーロイ
ン(約7kg))と接触させた状態で、非通気性フィル
ム(グレース社製バリアバック)で真空包装し、この包
装試料を100個作成して10日間、冷蔵保存した後
に、包装に用いた非通気性フィルムのピンホール発生率
を測定した。このピンホール発生率は、保存中の真空度
に係わり食品の鮮度保持上重要なファクターである。測
定の結果、ピンホール発生率は0%であった。比較のた
め、湿潤剤を用いずに上記と同様の試験を行うとき、ピ
ンホール発生率は3%であった。この結果から、湿潤剤
の使用が包材のピンホール発生率の低減に有効であるこ
とが判明する。
【0058】
【発明の効果】本発明の吸液シートは、吸液材を内蔵
し、その外面に開孔の孔径が0.05mmないし0.5
mmの範囲内、開孔率が0.01%ないし0.4%の範
囲内にある半透液性フィルムを有するものであるので、
食品をこの半透液性フィルムの面と接触させて保存する
とき、食肉や魚などの食品から浸出するドリップをよく
吸収して食品の接触面の変色や変質を防ぎ、しかも食品
中の水分を吸収することがないので乾燥による食品の目
減りや商品価値の低下が防止される。吸液シートの他の
面は透液性フィルムからなるので、大量のドリップや解
凍時の水分はこの面から速やかに吸収され、食品の変質
が防止される。
【0059】吸液材が高分子吸水剤を含んでなるもので
あれば、高分子吸水剤が大量部のドリップを速やかに吸
収し、しかも外部圧力に対して非可逆的にこれを保持す
るので、保存中も輸送中も常に円滑にドリップが吸収さ
れ、しかも吸収されたドリップは食品側へ逆流すること
がない。
【0060】吸液材が湿潤剤を含んでなるものであれ
ば、湿潤剤が吸液材のドリップ吸引力を強化するととも
に、これを柔軟にするので包材のピンホール発生率を低
下させ、食品の鮮度をより確実に保持することができ
る。
【0061】上記の効果を有する本発明の吸液シート
は、食肉、魚などドリップを生ずる食品の保存に有効に
使用することができ、真空包装して輸送し、または保管
する場合の品質と歩留まりの保持はいうまでもなく、開
封しまたは調理して店頭などで陳列販売する場合にもこ
の吸液シートを敷いておけば食品の鮮度保持期間または
賞味期間を従来より延長することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸液シートの一構成例を示す断面図。
【図2】吸液シートの他の構成例を示す断面図。
【符号の説明】
1 吸液シート 2 高分子吸水剤 3 毛管吸液材 4 吸液材 5 透液性フィルム 6 半透液性フィルム 7 開孔 d 開孔径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/00 K 8413−4F 27/02 8413−4F 27/18 Z 8413−4F B65D 65/42 A

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品のドリップを吸収する吸液材を内蔵
    する吸液シートの外面の一部が透液性フィルムからな
    り、外面の他の少なくとも一部が半透液性フィルムから
    なり、この半透液性フィルムが、不透液性フィルムに開
    孔が形成されたものであり、この開孔の孔径が0.05
    mmないし0.5mmの範囲内に、かつその開孔率が
    0.01ないし0.4%の範囲に形成された吸液シー
    ト。
  2. 【請求項2】 半透液性フィルムの開孔の孔径が0.1
    mmないし0.3mmの範囲内に、かつその開孔率が
    0.01%ないし0.2%の範囲内に形成された請求項
    1に記載の吸液シート。
  3. 【請求項3】 半透液性フィルムがポリエチレンフィル
    ムまたはポリプロピレンフィルムに開孔が形成されたも
    のである請求項1または2いずれかに記載の吸液シー
    ト。
  4. 【請求項4】 吸液材が、高分子吸収剤を含んでなる請
    求項1ないし3のいずれかに記載の吸液シート。
  5. 【請求項5】 吸液材が、湿潤剤としてエチレングリコ
    ール、ポロピレングリコール、ジエチレングリコールモ
    ノエチルエーテル、1,3−ブチレングリコール、グリ
    セリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
    コール、ポリグリセリン、キシリトール、ソルビトー
    ル、マルチトール、メチルセルローズ、カルボキシメチ
    ルセルローズからなる群のいずれか1種以上を含んでな
    る請求項1ないし4のいずれかに記載の吸液シート。
  6. 【請求項6】 吸液材が、高分子吸水剤を毛管吸液材に
    て挾持したシート状で形成され、且つ湿潤剤を含有する
    ことから成り、更に透液性フィルムと半透液性フィルム
    とが該吸液材を挾んでそれぞれ一方の面をなし、双方の
    フィルムの周辺部がヒートシールされていることを特徴
    とする請求項1ないし5のいずれかに記載の吸液シー
    ト。
  7. 【請求項7】 食品を請求項1ないし6のいずれかに記
    載の吸液シートの半透液性フィルムの面に接触させ、非
    通気性フィルムで真空包装して保存する食品の保存方
    法。
JP33701594A 1994-02-07 1994-12-27 吸液シートおよび食品の保存方法 Expired - Fee Related JP2916577B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33701594A JP2916577B2 (ja) 1994-02-07 1994-12-27 吸液シートおよび食品の保存方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1386294 1994-02-07
JP6-13862 1994-02-07
JP33701594A JP2916577B2 (ja) 1994-02-07 1994-12-27 吸液シートおよび食品の保存方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07257657A true JPH07257657A (ja) 1995-10-09
JP2916577B2 JP2916577B2 (ja) 1999-07-05

Family

ID=26349716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33701594A Expired - Fee Related JP2916577B2 (ja) 1994-02-07 1994-12-27 吸液シートおよび食品の保存方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2916577B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6015582A (en) * 1997-05-20 2000-01-18 Showa Denko K.K. Water absorbing article and method of using the same
WO2004106235A1 (ja) * 2003-05-29 2004-12-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 乾燥ゲル複合体およびその製造方法
JP2011116457A (ja) * 2009-11-04 2011-06-16 Unicharm Corp 吸水体
JP2011178432A (ja) * 2010-03-01 2011-09-15 Kinsei Seishi Kk 食品包装体
JP2012081673A (ja) * 2010-10-13 2012-04-26 Asahi Kasei Home Products Kk 食品包装用シート
JP2012210951A (ja) * 2011-03-30 2012-11-01 Oji Tac Hanbai Kk 食品包装台紙用シートおよび食品包装台紙
JP2014234190A (ja) * 2013-05-31 2014-12-15 積水化成品工業株式会社 包装基材用積層体,包装基材及び食品包装体
JP2018140525A (ja) * 2017-02-27 2018-09-13 旭化成株式会社 液体吸収性フィルム

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6015582A (en) * 1997-05-20 2000-01-18 Showa Denko K.K. Water absorbing article and method of using the same
WO2004106235A1 (ja) * 2003-05-29 2004-12-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 乾燥ゲル複合体およびその製造方法
JP2011116457A (ja) * 2009-11-04 2011-06-16 Unicharm Corp 吸水体
JP2011178432A (ja) * 2010-03-01 2011-09-15 Kinsei Seishi Kk 食品包装体
JP2012081673A (ja) * 2010-10-13 2012-04-26 Asahi Kasei Home Products Kk 食品包装用シート
JP2012210951A (ja) * 2011-03-30 2012-11-01 Oji Tac Hanbai Kk 食品包装台紙用シートおよび食品包装台紙
JP2014234190A (ja) * 2013-05-31 2014-12-15 積水化成品工業株式会社 包装基材用積層体,包装基材及び食品包装体
JP2018140525A (ja) * 2017-02-27 2018-09-13 旭化成株式会社 液体吸収性フィルム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2916577B2 (ja) 1999-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5789076A (en) Liquid-absorbent sheet and method for storing food using the same
US5250310A (en) Method for packing and storing meat
JP3066886U (ja) 収納袋
JP2916577B2 (ja) 吸液シートおよび食品の保存方法
JP2862274B2 (ja) 吸水シートの製造方法
JP3900339B2 (ja) 生鮮食品包装用吸液シート
JPH07314613A (ja) 吸水性シートおよびその製造方法並びに吸水性シートを用いた鮮度保持方法
AU674622B2 (en) Liquid-absorbent sheet and method for storing food using the same
JPH0257583A (ja) 食品包装用袋とこの袋に包装した食品
JP3531421B2 (ja) 吸水性物品及びその使用方法
JP2003000139A (ja) 生鮮食品保存具
KR100751901B1 (ko) 식품유체 흡수용 흡수패드
JP4026045B2 (ja) 食肉の包装体及びそれを用いた食肉の包装方法、食肉の保存方法
JPH0442120Y2 (ja)
JP3469971B2 (ja) 収納袋
JPH0319648A (ja) 食肉の保存方法
JP3558819B2 (ja) 吸液シートおよび食品の保存法
WO2002074656A1 (en) Liquid-absorbing sheet for packaging perishable food
JP3592478B2 (ja) 吸液性包袋
JPH027424Y2 (ja)
JPH0653226B2 (ja) 生鮮品用吸液シート
JPH0583214B2 (ja)
JP3562210B2 (ja) 吸水性物品及びその使用方法
JPH02253847A (ja) 機能性を有する吸水シート
JP2915920B2 (ja) 機能性を有する吸水シート

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080423

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090423

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100423

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees