JPH0134705Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、フユーエルフイラパイプの取付構造
の改良された自動車等のフユーエルタンクに関す
るものである。

［従来の技術］ 自動車等のフユーエルタンクにおける従来のフ
ユーエルフイラパイプは、第３図に示されるよう
に、フユーエルタンクＡのフユーエルフイラパイ
プ取付孔Ｂに、継手管Ｃを固着し、この継手管Ｃ
にゴムホースＤを嵌着し、嵌着部の外面からクラ
ンプリングＥで締め付ける取付構造が多く採用さ
れ、この構造は、実公昭44−25927号公報にも示
されている。

この第３図に示すごときフユーエルフイラパイ
プの取付構造では、継手管Ｃに対するゴムホース
Ｄの嵌着ならびにクランプリングＥによる締め付
けの作業を人手によつて行なわねばならず、作業
効率が悪く生産性に劣る点に問題が存する。

［考案が解決しようとする課題］ 本考案は、フユーエルフイラパイプのフユーエ
ルタンクへの取付構造を、ロボツト等による自動
的取付を可能とすることを課題としている。

［課題を解決するための手段］ 前述の課題を解決するため、本考案では、フユ
ーエルフイラパイプの下部外周に、該パイプの外
周面に密着して下方へ延出し、フユーエルタンク
のフユーエルフイラパイプ取付孔へ挿入される筒
部と、この筒部上端から半径方向外方へ延出する
フランジ部とを有する取付プレートが嵌着配設さ
れ、該取付プレートの筒部の下端とフユーエルフ
イラパイプの外周面とはろう付溶着のごとき密封
手段で密封され、また該取付プレートのフランジ
部の上面とフユーエルフイラパイプの外周面との
両面との間には、該両面に密着するサポート部材
が固着されていると共に、前記取付プレートのフ
ランジ部は、フユーエルタンクの、フユーエルフ
イラパイプ取付孔の周縁に固着されているリテー
ナにクツシヨンを介して固着されているという構
成を採用している。

［作用］ 本考案では、前記構成であり、フユーエルフイ
ラパイプの下部外周に配設された取付プレート
が、その筒部下端とフユーエルフイラパイプの外
周面とが密封手段で密封され、また該プレートの
フランジ部の上面とフユーエルフイラパイプの外
周面との間に密着して固着されたサポート部材の
上面と前記フイラパイプの外周面とが密封手段で
密封されており、取付プレートのフランジ部は、
フユーエルタンクのフユーエルフイラパイプ取付
孔の周縁に固着されているリテーナにクツシヨン
を介して固着されているので、フユーエルフイラ
パイプに取付プレートを予め固着しておき、他
方、フユーエルタンクのフユーエルフイラパイプ
取付孔の周縁に予めリテーナを固着しておけば、
ロボツト作業等により、フユーエルフイラパイプ
に固着されている取付プレートの筒部をフユーエ
ルタンクのフユーエルフイラパイプ取付孔へ挿入
し、該プレートのフランジ部をクツシヨンを介し
てリテーナにボルト締めする等の手段で固着する
比較的単純な作業で、フユーエルタンクへのフユ
ーエルフイラパイプの取付けを行なうことができ
るので、取付作業の自動化、高能率化が図れる。

［実施例］ 第１図、第２図は実施の一例を示しており、こ
の実施例の場合、弾性を有する薄金属板製のフユ
ーエルフイラパイプ１は、蛇腹部１Ａにより屈撓
自在とされており、該パイプ１の下部外周には、
フユーエルタンクＴのフユーエルフイラパイプ取
付孔２への取付プレート３が配設されている。

この取付プレート３は、フユーエルフイラパイ
プ１の外周面に密着して下方へ延出し、前記フユ
ーエルフイラパイプ取付孔２へ挿入される筒部４
と、この筒部４の上端から半径方向外方へ延出す
るフランジ部５とを有している。

前述の筒部４の下端とフユーエルフイラパイプ
１の外周面とはろう付溶着のごとき密封手段６で
密封されている。

また前記取付プレート３のフランジ部５の上面
とフユーエルフイラパイプ１の外周面との両面の
間には、両面に密着する硬質材等よりなるサポー
ト部材７が固着されている。

図示例のサポート部材７は、フユーエルフイラ
パイプ１の外周面と、フランジ部５の上面との接
続部分をろう付溶着等の密封手段８ａ，８ｂで密
封されている。

前述のフユーエルフイラパイプ１の下部内周面
には、前記取付プレート３を超えて上下両方向へ
延出するサポート筒体９が密着して固定されてい
る。

このサポート筒体９の下端はフユーエルフイラ
パイプ１の下端より下方へ延出し、漏斗状の絞り
開口部１０とされている。

フユーエルタンクＴのフユーエルフイラパイプ
取付孔２の周縁は、上方へ突出するリブ部１１と
され、その外面の外周にリテーナ１２が固着さ
れ、また該取付孔２の内面周縁はリインホース１
３で補強されている。

前述のフユーエルフイラパイプ１は、取付プレ
ート３の筒部４をフユーエルタンクＴのフユーエ
ルフイラパイプ取付孔２内へ挿入され、該プレー
ト３のフランジ部５を、環状のパツキンを兼ねる
クツシヨン１４を介して、前記リテーナ１２の上
面に重ねられ、ボルト１５で螺締され、固着され
ている。

この固着状態において、フユーエルフイラパイ
プ１の下部内周面に密着、固定されているサポー
ト筒体９の絞り開口部１０は、フユーエルタンク
Ｔ内へ突出するよう、各部寸法が設定されてい
る。

本考案では、フユーエルフイラパイプ１の下部
外周に、筒部４とフランジ部５を有する取付プレ
ートが配設され、筒部４の下端の密封手段６と固
着されているサポート部材７とにより固着されて
おり、他方、フユーエルタンクＴのフユーエルフ
イラパイプ取付孔２の外面外周には、リテーナ１
２が固着されているので、これ等両者の構造体を
予め製作しておき、クツシヨン１４をフランジ部
５の下面か、リテーナ１２の上面かのいずれか一
方に固定しておけば、後はロボツトによる機械的
な自動作業で、フユーエルフイラパイプ１のフユ
ーエルタンクＴへの固着を行なうことができ、従
来のごとき継手管ＣへのゴムホースＤの嵌着、ク
ランプリングＥによる締め付け等の手作業を全く
不要としうるものである。

［効果］ 本考案は、以上説明した構成、作用のものであ
つて、フユーエルフイラパイプの下部外周にフラ
ンジ部を外方へ張り出した取付プレートが固着さ
れており、他方、フユーエルタンクのフユーエル
フイラパイプ取付孔の周縁にはリテーナが固着さ
れているので、この両者を予め別個に作成してお
き、前記リテーナに当接されるクツシヨンを両者
のいずれか一方に配設しておけば、ロボツト等に
よる自動的な作業により、フユーエルフイラパイ
プのフユーエルタンクへの取付けを行なうことを
可能とする効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施の一例におけるフユーエルフイラ
パイプ取付部分の縦断面図、第２図は第１図に示
すものの要部の拡大縦断面図、第３図は従来構造
を示す縦断面図である。 １：フユーエルフイラパイプ、２：フユーエル
フイラパイプ取付孔、３：取付プレート、４：筒
部、５：フランジ部、６：密封手段、７：サポー
ト部材、１２：リテーナ、１４：クツシヨン、
Ｔ：フユーエルタンク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フユーエルフイラパイプの下部外周に、該パイ
   プの外周面に密着して下方へ延出し、フユーエル
   タンクのフユーエルフイラパイプ取付孔へ挿入さ
   れる筒部と、この筒部上端から半径方向外方へ延
   出するフランジ部とを有する取付プレートが嵌着
   配設され、該取付プレートの筒部の下端とフユー
   エルフイラパイプの外周面とはろう付溶着のごと
   き密封手段で密封され、また該取付プレートのフ
   ランジ部の上面とフユーエルフイラパイプの外周
   面との両面との間には、該両面に密着するサポー
   ト部材が固着されていると共に、前記取付プレー
   トのフランジ部は、フユーエルタンクの、フユー
   エルフイラパイプ取付孔の周縁に固着されている
   リテーナにクツシヨンを介して固着されているフ
   ユーエルタンク構造。