JPH0134382B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は電子複写機の、感光体ドラム上の残留
トナーを除去するクリーニング装置に関するもの
である。

従来技術 従来よりクリーニングブレードおよびクリーニ
ングローラを応用したクリーニング装置はよく知
られている。例えば特公昭54−36501号公報に記
載されたものがそれである。この従来例による
と、複写機本体から感光体ドラム又はクリーニン
グ装置を、感光体ドラムの回転軸線と平行に引き
出す際には、クリーニングブレードやクリーニン
グローラ等を各別に操作して、夫々を感光体ドラ
ムから離間させる必要があつた。従つて、操作性
が悪く、また場合によつてはいずれか一方の離間
操作を忘れ、そのまま感光体ドラムを引き出して
感光面を損傷させる虞れがあつた。

発明の目的 本発明は上記従来技術の難点に鑑みてなされた
もので、ワンタツチでクリーニングブレードとク
リーニングローラを感光体ドラムから離間させる
ものである。こうすることにより、操作性を向上
させると共に、操作忘れから来る感光面の損傷を
未然に防止せんとするものである。

発明の構成 本発明は、感光体ドラムの軸線を平行な接触縁
を有し、この接触縁を感光体ドラムに接触させる
方向に付勢されたクリーニングブレードと、前記
クリーニングブレードによりかき落されたトナー
をトナー収納部へ搬送するクリーニングローラと
が具備された電子複写機のクリーニング装置にお
いて、 カムが固設された作動軸と、前記クリーニング
ローラを回転自在に支持し、前記カムの回動によ
りこのカムと係合して、クリーニングローラを感
光体ドラムから離間する方向に移動するように備
えられた移動部材と、前記移動軸に固設された駆
動レバーと、前記クリーニングブレードの支持軸
に固設され、前記駆動レバーの回転によりこの駆
動レバーと係合してクリーニングブレードの接触
縁を感光体ドラムから離間させるように備えられ
た従動レバーとが配備され、作動軸を回転させる
ことにより、クリーニングブレードとクリーニン
グローラのいずれをも感光体ドラムより離間する
方向に移動させることを特徴とする電子複写機の
クリーニング装置である。

このように構成することにより、操作者が作動
軸を回転させるだけで、クリーニングブレードや
クリーニングローラを感光体ドラムより離間させ
ることができる。

実施例 図面は本発明の一実施例を示す斜視図で、複写
機本体のシヤーシ１には、感光体ドラム２の回転
軸３と平行な作動軸４が回転自在に挿通される。
この作動軸４の、シヤーシ１からの外側への延出
端にはツマミ５が固設される。また、シヤーシ１
よりも内側には、長円形の板カム６が固設され
る。７は板カム６がはまり込む、正方形の透孔８
が開設された移動部材としてのスライド板であ
る。このスライド板７には、前記作動軸４と平行
に備えられたクリーニングブレード９の支持軸１
０が、貫通し得る長孔１１が開設される。また、
スライド板７の、感光体ドラム２に最も近い位置
には、クリーニングローラ１２の回転軸１３が回
転自在に装着される。前記作動軸４のスライド板
７よりも内側には、駆動レバー１４が固設され
る。この駆動レバー１４は水平片１４ａと鉛直片
１４ｂとにより構成され、鉛直片１４ｂは後述す
る従動レバー１５と選択的に係合する。また水平
片１４ａの自由端部近傍にはロツク片１４a′が形
成され、通常はシヤーシ１のロツク片１a′と係合
している。クリーニングブレード９の支持軸１０
の、前記駆動レバー１４に対応する位置には、従
動レバー１５が固設される。従つて、駆動レバー
１４が矢印方向に回転すると、その先端が従動レ
バー１５に係合し、従動レバー１５は矢印方向に
回転する。１６はトウシヨンバネで、前記クリー
ニングローラ１２の回転軸１３を、感光体ドラム
２に対峙する方向に付勢する。前記レバー１４，
１５内側には、各軸４，７，１０を指示する支持
板１７が設けられる。この支持板１７の感光体ド
ラム２側には、クリーニングローラ１２の回転軸
１３を回転自在に保持するベアリング１８が、摺
動し得る長孔１９が開設される。２０は感光体ド
ラム２の感光面で、２１はフランジである。ま
た、２２はトナーを収納するトナー収納箱であ
る。なお、図示はしないがクリーニングブレード
９を保持するホルダ２３には、クリーニングブレ
ード９の接触縁を感光面２０へ押圧させるための
バネが装着される。この実施例に使用されるクリ
ーニングブレード９はウレタンゴムにて形成さ
れ、クリーニングローラ１２はスポンジ状のウレ
タンゴムにて形成される。また、図示はしない
が、クリーニング装置全体を、複写機本体から、
感光体ドラム軸３の軸線と平行に引き出し得るよ
うに、この軸線と平行なレールがクリーニング装
置の上部に並設される。

而して、クリーニング装置を複写機本体から引
き出すには、先ず作動軸４の端部のツマミ５を矢
印方向に回転させればよい。こうすると、スライ
ド板７の透孔８内で板カム６が回転し、この透孔
８の左側縁と板カム６の膨出部が当接し、スライ
ド板７はトウシヨンバネ１６に抗して矢印方向に
移動する。この際、クリーニングブレード９の支
持軸１０は、スライド板７の長孔１１を貫通して
いるから、この支持軸１０によりスライド板７の
移動が阻止されることはない。スライド板７が矢
印方向に移動すると、それに伴つてクリーニング
ローラ１２の回転軸１３も同方向に移動する。従
つて、クリーニングローラ１２は感光体ドラム２
から離間する方向に移動する。この際、ベアリン
グ１８は支持板１７の長孔１９の内部を摺動す
る。

前記作動軸４が矢印方向に回転すると、前記板
カム６が回転すると同時に、駆動レバー１４も矢
印方向に回転する。すると、鉛直片１４ｂが従動
レバー１５に係合し、この従動レバー１５を矢印
方向に回転させることになる。従つて、クリーニ
ングブレード９の支持軸１０も回転し、ホルダ２
３は図示せぬバネに抗して矢印方向に回転する。
それ故、クリーニングブレード９の接触縁は感光
面２０から離間することになる。

なお、前記駆動レバー１４の回転に依つて、水
平片１４ａとシヤーシ１のロツク片１４a′，１
a′の係合関係が解除される。従つて、その状態で
クリーニング装置を手前に引けば、クリーニング
ブレード９およびクリーニングローラ１２が感光
体ドラム２から離間した状態で、複写機本体から
引き出すことができる。

本実施例においては、板カム６は図示するよう
に長円形に形成されているから、作動軸４を90゜
回転させると、トウシヨンバネ１６の復元力は、
作動軸４の軸線を通る方向に作用する。従つてモ
ーメントは生ぜず、トウシヨンバネ１６の復元力
により作動軸４が回転するというようなことはな
く、クリーニングブレード９およびクリーニング
ローラ１２は感光体ドラム２から離間した位置に
ロツクされる。

発明の効果 叙上のように本発明によると、作動軸を回転さ
せるだけで、一度に、クリーニングブレードとク
リーニングローラが感光体ドラムから離間する方
向に移動する。従つて、ワンタツチでクリーニン
グ装置を複写機本体から引き出すことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示す斜視図である。 ２……感光体ドラム、３……感光体ドラムの回
転軸、４……作動軸、６……板カム、７……スラ
イド板（移動部材）、９……クリーニングブレー
ド、１０……クリーニングブレードの支持軸、１
２……クリーニングローラ、１４……駆動レバ
ー、１５……従動レバー、２２……トナー収納
箱、１a′，１４a′……ロツク片。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 感光体ドラムの軸線と平行な接触縁を有し、
   この接触縁を感光体ドラムに接触させる方向に付
   勢されたクリーニングブレードと、前記クリーニ
   ングブレードによりかき落されたトナーをトナー
   収納部へ搬送するクリーニングローラとが具備さ
   れた電子複写機のクリーニング装置において、 カムが固設された作動軸と、前記クリーニング
   ローラを回転自在に支持し、前記カムの回転軸に
   よりこのカムと係合して、クリーニングローラを
   感光体ドラムから離間する方向に移動するように
   備えられた移動部材と、前記作動軸に固設された
   駆動レバーと、そして前記クリーニングブレード
   の支持軸に固設され、前記駆動レバーの回転によ
   りこの駆動レバーと係合してクリーニングブレー
   ドの接触縁を感光体ドラムから離間させるように
   備えられた従動レバーとが配備され、作動軸を回
   転させることにより、クリーニングブレードとク
   リーニングローラのいずれをも感光体ドラムより
   離間する方向に移動させることを特徴とする電子
   複写機のクリーニング装置。 ２ 駆動レバーに複写機本体と選択的に係合する
   ロツク片が形成され、作動軸の回転により、前記
   ロツク片と複写機本体との結合関係が解除される
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の電
   子複写機のクリーニング装置。