JP5376422B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は所定の記録転写材に現像剤を定着して文字や画像を形成する画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式を採用する印刷装置においては、像担持体としての感光ドラム、その感光ドラムを接触帯電する帯電ローラ、帯電された感光ドラムに静電潜像を描くLED(Light Emitting Diode)等の露光装置、静電潜像に少なくとも着色剤を含有するトナーを現像する現像ローラ、トナー像を記録用紙に転写する転写ローラ、転写した際に残留するトナーを回収するクリーニングローラを備えていた。このクリーニングローラは感光体に接触するように配置されており、発泡シリコンスポンジをローラの周面を形成する主たる材料としている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−093939号公報
しかしながら、シリコンスポンジによるクリーニングローラは画像形成部内に放置した場合に周面自体が変形するという問題がある。すなわち、発泡体からなるシリコンスポンジを用いた場合には、通常所定の圧力で感光ドラムに押圧されている状態を保っているが、長時間放置した場合では、本来柔らかな発泡体がその時間などに応じて塑性変形してしまうことがあり、例えば周面の一部が平坦になってしまう場合では、均一なクリーニングができなくなってしまうという問題が生ずることになる。
そこで、本発明は上述の技術的な課題に鑑み、長時間放置したような場合でも確実なクリーニングを行う画像形成装置の提供を目的とする。
上述の技術的な課題を解決するため、本発明の画像形成装置は、表面に感光体膜が形成された像担持体と、前記像担持体の表面に現像剤を供給する現像部と、前記像担持体の表面を帯電させる帯電装置と、前記像担持体に形成された可視像を記録用紙に転写する転写部と、前記像担持体の表面をクリーニングするエチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EPDM)を主たる周面部形成材料としたクリーニングローラと、装置本体に設置され、前記クリーニングローラを押圧する弾性体とを備え、前記クリーニングローラは前記装置本体に対して着脱自在なカートリッジに回転可能に保持されていることを特徴とする。
本発明の画像形成装置において、前記クリーニングローラは、例えばアスカーC硬度が35乃至45°に設定することができる。
本発明の画像形成装置によれば、クリーニングローラの周面部がエチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EPDM)を主たる材料により形成されるため、発泡性シリコンスポンジに比べて経時劣化が少なくなり、製品の長寿命化を図ることができる。
[第1の実施形態]
図1を参照して、本発明の第1の実施形態にかかる画像形成装置について説明する。本実施形態の画像形成装置は、電子写真方式の印刷装置であり、プリンタとして用いられる用途に加えて、ファクシミリ装置やスキャナー機能を備えた複合機の印刷部などであっても良く、複写機やファクシミリ装置の一部として用いられるものであっても良い。
本実施形態にかかる画像形成装置1は、本体筐体の下側に配されたトレイ82から記録用紙10を搬送路に沿って搬送する機構を有しており、まず印字を始めるにあたって画像形成装置1はカートリッジタイプの画像形成部2に記録用紙10を搬送する。この記録用紙10は、例えばシート状の紙若しくは合成樹脂シートからなり、トレイ82内に積層された状態から後述する印刷制御部99の制御によりホッピングローラ80を駆動し記録用紙10が1枚ずつ取り出されドライブローラ84によって運ばれる。また、本実施形態では、使用者が手差しなどで用紙を送り込むこともでき、この場合には後述する印刷制御部99に従って記録用紙10をMPTトレイ(Multi Purpose Tray)83からMPTホッピングローラ81を介して搬送することもできる。
トレイ82から記録用紙10が1枚ずつ取り出されドライブローラ80によって画像形成部2に運ばれ、或いはMPTトレイ83からはMPTホッピングローラ81によって画像形成部2に運ばれた時点で、画像形成部2に記録用紙10の先端が到達する。この段階で図示しないセンサなどで先端位置の検出やローラなどによりスキューの補正などが行われる。
次に印字プロセス部である画像形成部2について説明すると、当該画像形成装置1はブラック(K)のトナー画像を形成する画像形成部2を備える。ここで印字に利用されるトナー(現像剤)13はトナーカートリッジ14に収容されている。ここでトナー13としては特に限定するものではないが、懸濁重合法により作成された例えば平均粒径6.5〜7.5μm、円形度0.97〜0.98のブラックトナーをもちいている。懸濁重合法は、例えば分散媒中において、トナー粒子形成用重合性単量体を重合させて懸濁重合トナー粒子を製造する方法であり、また、本実施形態に使用されるトナーは、黒色の着色剤を用いたモノクロトナーに限定されるものではなく、有彩色の着色剤により得られるカラートナーであってもよい。また、本実施形態に用いられる重合トナーでは、流動性付与の観点から、外添剤として無機微粒子や有機微粒子などの微粒子を添加して使用するものであってもよく、例えば、無機微粒子としてはシリカ、チタニア、アルミナ等の無機酸化物粒子が好ましく、これら無機微粒子はシランカップリング剤やチタンカップリング剤等によって疎水化処理されているものでもよい。
画像形成部2は、表面に有機感光体を用いた静電潜像担持体としての円筒形状の感光体ドラム11を有する。この感光体ドラム11の周囲には、当該感光体ドラム11を所定の電位に帯電させる帯電装置として当該感光体ドラム11と接触する帯電ローラ21が配設される。この帯電ローラ21は、所定の帯電装置用電源によって正電圧又は負電圧が印加されることにより、接触した感光体ドラム11を帯電させる。また、感光体ドラム11の周囲には、静電潜像を形成する露光装置30が配設される。露光装置30は、画像信号に対応した光を感光体ドラム11の表面に照射し、当該感光体ドラム11上にその画像信号に対応した静電潜像を形成する。このような露光装置30としては、例えば、LED(Light Emitting Diode)アレイといわゆるレンズアレイとを組み合わせたものや、レーザと作像光学系とを組み合わせたもの等、任意のものを適用することができる。
さらに、感光体ドラム11の周囲には、当該感光体ドラム11上に形成された静電潜像のトナーによる現像を行う現像装置40の一部として、当該感光体ドラム11と接触する現像ローラ41が配設される。この現像ローラ41は、所定の現像装置用電源42によって正電圧又は負電圧が印加されることにより、接触した感光体ドラム11上に形成された静電潜像をトナー13によって現像する。また、この現像ローラ41には、層形成装置として、当該現像ローラ41上のトナー量を一定に保つトナー規制部材である層形成ブレード72が、その一端を接触させて配設されるとともに、トナー供給装置として、当該現像ローラ41にトナーを供給するトナー供給ローラ71が接触されて配設される。これらトナー供給ローラ71及び層形成ブレード72には、図示しない所定のトナー供給装置用電源によって正電圧又は負電圧が印加される。
さらにまた、感光体ドラム11の周囲には、トナー画像を記録媒体である記録用紙10上に転写する転写装置として、転写ローラ51が配設される。この転写ローラ51は、記録用紙10を感光体ドラム11と挟持した状態で、図示しない所定の転写装置用電源によって正電圧又は負電圧を転写電圧として印加し、当該記録用紙10上に所定のトナー画像を転写する。
また、感光体ドラム11の周囲には、トナー収集手段であるクリーニング装置として、当該感光体ドラム11と周面同士で接触するようにクリーニングローラ61が配設される。このクリーニングローラ61は例えばφ6程度の径を有した金属製の芯金の外周にプライマーを介して接着されたEPDM(エチレンープロピレン―ジエンゴム)を主材とする導電性発泡層を備え、実体顕微鏡を用い観測したその発泡セル径の平均はおよそ100〜300μmと成っている。またアスカーC硬度計を用いて測定したローラ製品のゴム硬度は35乃至45°であり、図示しない所定のクリーニング装置用電源によって正電圧又は負電圧を印加することにより、感光体ドラム11上に残留する転写残トナーを収集、廃トナーの吐き出しを行なう。またクリーニングローラ61は、感光体11にシャフト両端部でバネ63の弾性力により圧接されており、バネ63の他端は画像形成部2の筐体64に取り付けられている。
このように画像形成部2は感光体ドラム11上に形成された静電潜像を現像し、得られたトナー画像を、記録用紙10上に転写する。この画像形成部10における各電源、及び各ローラを駆動する図示しない各モータ118は、図2に示す印刷制御部99によってそれぞれ制御される。
さらにまた、画像形成装置1は、記録用紙10の搬送路の下流に、媒体搬送経路を形成する定着装置12を備える。定着装置12は、上下に接触させて並設された一対のローラを有し、これらローラ間に形成されるニップ部にて加えられる熱及び圧力によって記録用紙10上のトナー画像を定着させて画像を形成し、当該記録用紙10を搬送する。
次に、このような画像形成装置1における制御系について図2を参照しながら説明すると、印刷制御部99によって動作が制御される。この印刷制御部99には、印刷データの送受信を行うI/F制御部119、画像データやプログラムなどを記憶するメモリ102、トレイ用紙切れセンサ等の各種センサ110が接続されている。
I/F制御部119は、上位装置から転送される印刷データの送受信を行うインターフェースである。I/F制御部119は、上位装置から転送された印刷データを印刷制御部99に供給する。
メモリ102には、RAM(Random Access Memory)等によって構成された記憶領域に割り当てられた受信メモリ103及び画像データ編集部104と、ROM(Read Only Memory)105とが設けられている。受信メモリ103は、印刷制御部99のワークエリアとして、上位装置から受信したデータを一時的に記憶する。また、画像データ編集部104は、印刷制御部99の制御のもとに画像データを編集する際のワークエリアとして機能する。ROM105は、印刷制御部99によって実行される印刷動作制御プログラムを格納する。これらは特別な機能を持っているようなものではなく、一般的な画像形成装置に搭載されているものと同等のものである。
本実施形態の画像形成装置1の動作について図3のタイムチャートを用いて説明する。まず印刷制御部99に対して印刷命令が入力されると印刷動作が開始される。画像形成装置1においては、印刷動作を開始すると、時刻=0において印刷制御部99によりホッピングローラ80またはMPTホッピングローラ81を駆動し記録用紙10を1枚取り出す。この時刻=0において、画像形成装置1は、印刷制御部99の制御のもとに、帯電装置用電源から帯電ローラ21に対して直流の帯電電圧(例えば−1200V)を印加し、感光体ドラム11の表面を帯電させる。また転写装置用電源から転写ローラ51に対して、帯電電圧と逆極性の直流電圧(例えば+4000V)を印加する。さらに、印刷制御部99の制御により現像装置用電源から現像ローラ41に対して、帯電電圧と同極性の直流電圧(例えば−200V)を印加する。さらにまた、印刷制御部99の制御からトナー供給装置用電源からトナー供給ローラ71及び層形成ブレード72に対して、帯電電圧と同極性の直流電圧(例えば−300V)を印加する。また、印刷制御部99の制御のもとに、クリーニング装置用電源からクリーニングローラ61に対して、帯電電圧と逆極性の直流電圧(例えば+400V)を印加する。
そして、画像形成装置1においては、印刷制御部99の制御のもとに、露光装置30を駆動し、画像信号に対応した光を感光体ドラム11の表面に照射し、当該感光体ドラム11における一様に電荷が帯電された部分に静電潜像を形成する。このとき、静電潜像が形成された部分は、光が照射されたことにより、約0V近傍まで電圧降下する。かかる静電潜像の書き込みが行われた感光体ドラム11の表面は、引き続き回転することにより、現像ローラ41と接触する。ここで、現像ローラ41上のトナーは、帯電電圧と同極性に帯電していることから、感光体ドラム11と現像ローラ41との接触の際に、静電効果によって帯電トナーを静電潜像に付着させて現像化する。
このようにして現像を終えた感光体ドラム11の表面は、転写ローラ51によって押圧され記録用紙10に接触する。ここで転写ローラ51には帯電電圧と逆極性の電圧が印加され、画像形成装置1においては、感光体ドラム11上のトナー像が記録用紙10上に転写される。ここで転写しきらなかった残留トナーはそのまま感光体11が回転することでクリーニングローラ61に到達し、当該クリーニングローラ61には帯電電圧と逆の電圧が印加されているため、クリーニングローラ61によって回収される。
このようにして画像信号に対応した画像の転写がなされた記録用紙10は、媒体搬送方向下流側に搬送され、定着装置12による定着終了後、時刻=t0で定着したトナーを有した印刷物としての記録用紙10が外部に排出される。
次にクリーニングローラ61が廃トナーを吐き出すトナーリサイクル動作について説明する。トナーリサイクル動作が開始される(時刻=t1)と画像形成装置1は、印刷制御部99の制御のもとに、帯電装置用電源から帯電ローラ21に対して直流の帯電電圧(例えば−1200V)を印加し、感光体ドラム11の表面を帯電させる。また転写装置用電源から転写ローラ51に対して、廃トナーの転写が起きないように帯電電圧と同極性の直流電圧(例えば−1000V)を印加する。さらに、印刷制御部99は現像装置用電源から現像ローラ41に対してトナーの現像が起きないように帯電電圧と逆極性の直流電圧(例えば+300V)を印加するように制御する。さらにまた、印刷制御部99の制御のもとに、トナー供給装置用電源73からトナー供給ローラ71及び層形成ブレード72に対して、帯電電圧と同極性の直流電圧(例えば−300V)を印加する。そして、画像形成装置1においては、印刷制御部99の制御によってクリーニング装置用電源からクリーニングローラ61に対して、廃トナーをクリーニングローラ61から吐き出す為に帯電電圧と同極性の直流電圧(例えば−1200V)を印加する。
その後、感光体ドラム11の表面は、引き続き回転することにより、現像ローラ41と接触する。ここで、現像ローラ41には、廃トナーの帯電電圧と逆極性の電圧が印加されていることから、感光体ドラム11から現像ローラ41に廃トナーを付着させて回収する。
以下は、本件発明者らが行ったEPDMによるクリーニングローラの評価実験の実験結果である。本実験では沖データ製電子写真式LEDプリンタB4500nの画像形成部にEPDMの各種クリーニングローラ及び、比較対照としてのシリコン製クリーニングローラを組み込んで行っている。いずれのクリーニングローラもφ6の金属製の芯金のまわりにφ10.8と成るようにスポンジゴムを成型したものであり、この先示す硬度とはこのようにして成型したクリーニングローラのゴム部の製品硬度(アスカー(Asker)C硬度、測定荷重4.9N)である。
まず始めに放置時のEPDMからなるクリーニングローラとその比較例の変形量を測定した。各種クリーニングローラを画像形成部に組み込み、温度50℃湿度70%の環境に720時間放置した。ここでは加速的にローラの評価を行うため、上記環境の如く高温多湿としているので、トナーは全て抜いてあるが、他の部材は通常印字を行うときと同じである。
へこみ量の測定は小坂研究所製の表面粗さ測定器SEF−30Dを用いて、感知レバー先端直径2mm、ローラ回転速度0.5mm/s、測定長8mmとして形状測定を行い、へこみのない部分の高さからへこみの最深部の差として、ローラの左(ギア反対側)、中、右(ギア側)、の3点の平均として求めた。その測定結果を表1に示す。
この表1に示す測定結果より、シリコン製ローラではへこみは63.7μm、硬度35°のEPDMは63.5μmでほぼ同等であることが判明した。しかし、EPDMの硬度が高くなると、38°で51.7μm、39°で45.8μmと良化した。さらに45°のものでは目視ではニップ痕を確認する事は出来るが、測定には現れないほどへこみが小さかった上記の測定方法ではニップ痕位置を確認できなかった。より詳しくは、硬度が35°〜45°の間のEPDMは平均凹み量がシリコンの63.7μmを越えていないため、シリコンよりも保存性に優れていることが判明した。逆に硬度が35°未満のEPDMは平均凹み量がシリコンの63.7μmを越えており、硬度が45°より高いのEPDMは一部で平均凹み量がシリコンの63.7μmを越えているものがあり、シリコンとの比較から硬度が35°〜45°の範囲の方が長期保存性が良いことが分かる。このようにアスカー(Asker)C硬度35°以上で硬度が45°以下のEPDM製クリーニングローラではシリコン製クリーニングローラより変形が小さく、保存性に優れていることが判明した。
次にクリーニングローラの違いによるクリーニング性能の比較を行った。初めにクリーニング性能の評価方法について説明する。上述のような電子写真式のプリンタにおいて、各種クリーニングローラを組み込んだ画像形成部を設置し、レターサイズ100%(ベタ)パターンを送信する。記録用紙頭から4cmまで印字されたところで印字を中止する。このとき印字が行われた像担持体の先頭部がクリーニングローラを通過していれば良い。なお、印字中止のタイミングは4cmに限る必要はない。
このときクリーニングローラを通過したのち感光ドラム11上に残った転写残トナーを住友3M社製スコッチテープを用いて剥離し白紙に貼り付け、汚れのないスコッチテープを基準に、ミノルタ製分光測色計CM−1000を用いて測定、数値化した。ここでクリーニング性能としては色差△Yがゼロに近いほど良好である。図4はシリコン製クリーニングローラとEPDM製クリーニングローラのクリーニング性能について、常温常湿(温度25℃、湿度50%)での評価結果である。図4に示す結果より、アスカーC硬度35°〜45°のEPDMのクリーニング性はシリコンより優れている事が分かる。より詳しくは、硬度が35°〜45°の間のEPDMは△Yがシリコンの略−1.50の絶対値1.50よりも小さい。硬度が35°未満のEPDMは△Yがシリコンの絶対値1.50より大きくなり、クリーニング性能が悪くなりつつある傾向である。硬度が45°より高いEPDMは△Yがシリコンの絶対値1.50よりも大きいものと、1.50よりも小さいものがあり、安定性を欠く傾向がある。このとき転写バイアスは約800V、クリーニングバイアスは約400Vであった。この電圧は日本ヒドラジン工業社製、High Voltage Meterによる実測値である。
図5はシリコン製クリーニングローラ(29°)とEPDM製クリーニングローラ(35°)を画像形成部に組み込み、仮定した寿命(25000ページ)まで平均印字密度5%Dutyにて印字を行った後に同様の評価を行ったものである。ここで、ゴム硬度が小さいほうが経時での劣化は大きいと考えられるため、EPDMについてはゴム硬度の小さいもの(35°)のみについて評価を行った。するとEPDMの方がクリーニング性能が良いという結果が得られた。即ち、経時ではEPDMのほうがクリーニング性能の劣化が少ないことが結論づけられた。
次に図6、図7はクリーニングローラの外径の変化を示したものである。図6はシリコンローラ、図7はEPDMローラに関するもので、それぞれ破線は初期、実線で表したものが寿命時(長期使用時)の外径である。図6に示すように、シリコンローラは平均して0.387mm外径が減少しているが、図7に示すようにEPDMでは0.077mmしか減っておらず、EPDMのクリーニングローラは磨耗も少なく良好であることが判明した。よって、硬度が35°〜45°の間のEPDMが長期使用時の磨耗も小さく、寿命が長くなることが分かる。
以上の実験結果から、クリーニングローラとしてEPDM製クリーニングローラを用いることで、印字品質を劣化させることなく、ローラの保存性を向上させることができることが判明した。特に、アスカーC硬度で製品硬度35乃至45°のEPDM製クリーニングローラは、クリーニング性に優れると共に経時でも劣化が少ないことが分かり、画像形成装置のクリーニングローラとして好適である。
[第2の実施形態]
本実施形態の画像形成装置は、前述の第1の実施形態の画像形成装置と比較して、クリーニングローラの感光ドラムへの押圧機構が異なる構造を有しており、他の構造はほぼ同様であるので、本実施形態では、簡単のため重複した説明は省略し、異なる構成部分のみ説明する。
第2の実施形態の画像形成装置は、図8に示すような画像形成部130を有しており、この画像形成部130が図9に示す本体機構部に取り付けられて、図10に示す構成になり、この図10に示す機構によって、所定の印刷が実行される。
先ず、図8に示す画像形成部130について説明すると、画像形成部130はカートリッジ構造からなり、感光ドラム11の周囲には、帯電ローラ21の下部側の位置でクリーニングローラ61が設けられている。このクリーニングローラ61は、例えばφ6程度の径を有した金属製の芯金の外周にプライマーを介して接着されたEPDM(エチレンープロピレン―ジエンゴム)を主材とする導電性発泡層を備えている。円筒状のクリーニングローラ61の両端部で突設されたシャフトの端部61aは画像形成部130に形成された水平方向に対してやや斜めに延長された長穴134に通され、概ね水平方向に対してやや斜めに可動できる構造とされている。画像形成部130の筐体の一部には、画像形成部130の内外を連通させる開口部133が形成されている。画像形成部130自体には、クリーニングローラ61を感光ドラム11に対して押圧する部材は付けられていない。
一方、図9に示すように、本体機構部の構造としては、カートリッジ構造からなる画像形成部130が着脱自在に取り付けられる筐体132の一部には、該筐体132から突設するように弾性体としてバネ131が設けられている。この筐体132から突設するバネ131の位置は、画像形成部130の筐体の一部に設けられた開口部133の位置に対応しており、
カートリッジ構造からなる画像形成部130が筐体132に対して取り付けられた際には、バネ132の先端が開口部133を介して長穴134に支持されているクリーニングローラ61の両端部でシャフトの端部61aを押すことになり、この押圧でクリーニングローラ61は感光ドラム11に当接する。
図10は、カートリッジ構造からなる画像形成部130が本体機構部に取り付けられたところを示しており、弾性体としてのバネ131が、長穴134に支持されているクリーニングローラ61の両端部でシャフトの端部61aを押圧している状態を示している。このためクリーニングローラ61は、画像形成部130が本体機構部に取り付けられた際に初めて感光ドラム11に対して接触することになり、画像形成部130が本体機構部に取り付けられる前にはクリーニングローラ61は感光ドラム11に対して接触せずに済むことになる。
通常の画像形成部では、工場出荷時からその画像形成部が使用開始されるまでに時間があれば、常温常圧であってもクリーニングローラの変形は発生する。しかし、本実施形態にかかる画像形成部130ではクリーニングローラ61を圧接するバネを画像形成部130自体には保有していない為、出荷時から使用開始までクリーニングローラ61が感光ドラム11からの圧力から解放されるため変形する事がない。特に画像形成部130が画像形成装置に装着されていない時、斜めに延長する長孔134に沿って重力によってクリーニングローラ61が感光ドラム11から離間する。
本実施形態の画像形成装置では、上述のようなクリーニングローラの感光ドラムへの押圧機構により、クリーニングローラの変形を更に低減させ、保存性をさらに向上させることができる。また、本実施形態の画像形成装置では、第1の実施形態と同様に、EPDM製クリーニングローラを用いることで、シリコン製クリーニングローラより変形が小さく、長期の保存性に優れている。
なお、第1、第2の実施形態とも、画像形成装置をモノクロの直接印刷方式について説明したが、本発明は所謂中間転写方式の画像形成装置や、複数の画像形成部を備えたカラーの画像形成装置でも適用可能である。
本発明の第1の実施形態かかる画像形成装置の模式図である。 本発明の第1の実施形態かかる画像形成装置の制御系の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態かかる画像形成装置の印字・トナーリサイクル時のタイミングチャートである。 本発明と比較例のクリーニング性能評価結果を示す図であり、初期状態のクリーニング残像を示す図である。 本発明と比較例のクリーニング性能評価結果を示す図であり、長期使用時のクリーニング残像を示す図である。 従来のシリコン製クリーニングローラの外径の経時変化を示す図である。 本発明にかかるEPDM製のクリーニングローラの外径の経時変化を示す図である。 本発明の第2の実施形態における画像形成装置の画像形成部の模式図である。 本発明の第2の実施形態における画像形成装置の本体機構部の模式図である。 本発明の第2の実施形態における画像形成装置の画像形成部を本体機構部に取り付けた状態を示す模式図である。
符号の説明
1 画像形成装置
2 画像形成部
10 記録用紙
11 感光ドラム
12 定着装置
13 トナー
14 トナーカートリッジ
21 帯電ローラ
30 露光装置
40 現像装置
41 現像ローラ
51 転写ローラ
61 クリーニングローラ
63 バネ
64 筐体
71 トナー供給ローラ
72 層形成ブレード
80 ホッピングローラ
81 MPTホッピングローラ
82 トレイ
83 MPTトレイ
84 ドライブローラ
99 制御部
102 メモリ
103 受信メモリ
104 画像データ編集部
105 ROM
110 各種センサ
118 各モータ
119 I/F制御部

Claims (4)

  1. 表面に感光体膜が形成された像担持体と、
    前記像担持体の表面に現像剤を供給する現像部と、
    前記像担持体の表面を帯電させる帯電装置と、
    前記像担持体に形成された可視像を記録用紙に転写する転写部と、
    前記像担持体の表面をクリーニングするエチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EPDM)を主たる周面部形成材料としたクリーニングローラと、
    装置本体に設置され、前記クリーニングローラを押圧する弾性体とを備え、
    前記クリーニングローラは前記装置本体に対して着脱自在なカートリッジに回転可能に保持されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記クリーニングローラはアスカーC硬度が35乃至45°であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記現像剤は懸濁重合法で作成されたカプセルトナーであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記クリーニングローラの両端は、水平方向から斜めに延長された長孔に支持され、前記弾性体が前記クリーニングローラを押圧しないときには、前記クリーニングローラは前記像担持体から離間されることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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