JPH0134322Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0134322Y2 JPH0134322Y2 JP1982139410U JP13941082U JPH0134322Y2 JP H0134322 Y2 JPH0134322 Y2 JP H0134322Y2 JP 1982139410 U JP1982139410 U JP 1982139410U JP 13941082 U JP13941082 U JP 13941082U JP H0134322 Y2 JPH0134322 Y2 JP H0134322Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer coil
- upper layer
- coil
- lower layer
- magnetic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 230000004907 flux Effects 0.000 claims description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 2
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 2
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 2
- 239000000696 magnetic material Substances 0.000 description 2
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 1
- 238000013016 damping Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
- Filters And Equalizers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
本考案はノイズフイルタに関するものである。
従来例の構成とその問題点
まず、第1図においてノイズフイルタを使用し
た電気回路図について説明する。
た電気回路図について説明する。
第1図の電気回路図は、機器(負荷)1のフレ
ーム1aを接地した場合の、電源ラインから機器
1に入つてくるノイズと機器との関係を表わすも
ので、ここでVn2はライン・ライン間に発生する
ノイズであり、Vn1はライン・アース間に発生す
るノイズである。
ーム1aを接地した場合の、電源ラインから機器
1に入つてくるノイズと機器との関係を表わすも
ので、ここでVn2はライン・ライン間に発生する
ノイズであり、Vn1はライン・アース間に発生す
るノイズである。
ノイズフイルタはインダクタンス素子L1,L2
とコンデンサ素子C1,C2とから構成され、端子
5A,5B,6A,6Bを有する。
とコンデンサ素子C1,C2とから構成され、端子
5A,5B,6A,6Bを有する。
従来のノイズフイルタのインダクタンス素子は
第2図に示すように、UU型またはUI型磁性体を
合せた磁芯2の2つの磁脚2a,2bに、それぞ
れ下層コイル3a,3bと上層コイル4a,4b
とが同じ回数巻線されている。そして下層コイル
3aの一端と上層コイル4bの一端とが接続さ
れ、下層コイル3bの一端と上層コイル4aの一
端とが接続されている。そして下層コイル3a,
3bの他端は端子5a,5bに、上層コイル4
a,4bの他端は端子6a,6bに接続されてい
る。この場合は直列になつた2つのコイル3a,
4bと3b,4aとの間の結合度は、非常に密
(結合係数k=0.999程度)となるため、磁心が飽
和しにくく、大きなインダクタンスが得られ、ラ
イン・アース間に発生するノイズVn1に対し有効
な減衰効果を有するのに対し、一方では漏洩イン
ダクタンスが非常に少ないため、ライン・ライン
間ノイズVn2に対し減衰効果が乏しく、インダク
タンスと濡洩インダクタンスが不つり合いになる
欠点があつた。
第2図に示すように、UU型またはUI型磁性体を
合せた磁芯2の2つの磁脚2a,2bに、それぞ
れ下層コイル3a,3bと上層コイル4a,4b
とが同じ回数巻線されている。そして下層コイル
3aの一端と上層コイル4bの一端とが接続さ
れ、下層コイル3bの一端と上層コイル4aの一
端とが接続されている。そして下層コイル3a,
3bの他端は端子5a,5bに、上層コイル4
a,4bの他端は端子6a,6bに接続されてい
る。この場合は直列になつた2つのコイル3a,
4bと3b,4aとの間の結合度は、非常に密
(結合係数k=0.999程度)となるため、磁心が飽
和しにくく、大きなインダクタンスが得られ、ラ
イン・アース間に発生するノイズVn1に対し有効
な減衰効果を有するのに対し、一方では漏洩イン
ダクタンスが非常に少ないため、ライン・ライン
間ノイズVn2に対し減衰効果が乏しく、インダク
タンスと濡洩インダクタンスが不つり合いになる
欠点があつた。
考案の目的
本考案は上記欠点に鑑み、簡単な構造でライ
ン・アース間に機能するインダクタンスに係わら
ずライン・ライン間に機能する漏洩インダクタン
スを自由に設定可能なインダクタンス素子を有す
るノイズフイルタを提供するものである。
ン・アース間に機能するインダクタンスに係わら
ずライン・ライン間に機能する漏洩インダクタン
スを自由に設定可能なインダクタンス素子を有す
るノイズフイルタを提供するものである。
考案の構成
上記目的を達成するために、本考案は2つの磁
脚に下層コイルと下層コイルより巻数の少ない上
層コイルとを巻線し、一方の磁脚の下層コイルと
他方の磁脚の上層コイルとをそれぞれ直列接続
し、インダクタンス素子L1とL2で生じる磁束が
互いに打ち消す構成としたものである。
脚に下層コイルと下層コイルより巻数の少ない上
層コイルとを巻線し、一方の磁脚の下層コイルと
他方の磁脚の上層コイルとをそれぞれ直列接続
し、インダクタンス素子L1とL2で生じる磁束が
互いに打ち消す構成としたものである。
この構成により、下層コイルと上層コイルとか
らなる一組のコイルと、他の下層コイルと上層コ
イルとからなる他の組のコイルとの間の漏洩磁束
が増え、上層コイルの巻数構成により、ライン・
ライン間のノイズに対して機能する漏洩インダク
タンスを自由に設定することができる。
らなる一組のコイルと、他の下層コイルと上層コ
イルとからなる他の組のコイルとの間の漏洩磁束
が増え、上層コイルの巻数構成により、ライン・
ライン間のノイズに対して機能する漏洩インダク
タンスを自由に設定することができる。
実施例の説明
以下本発明の一実施例におけるノイズフイルタ
について説明する。
について説明する。
第3図に示すように、UU型またはUI型磁性体
よりなる磁芯7の2つの磁脚7a,7bには、そ
れぞれ絶縁電線からなる下層コイル8a,8bが
巻線されている。下層コイル8a,8bの周りに
は、下層コイル8a,8bの巻数より少ない巻数
の上層コイル9a,9bがそれぞれ巻線されてい
る。
よりなる磁芯7の2つの磁脚7a,7bには、そ
れぞれ絶縁電線からなる下層コイル8a,8bが
巻線されている。下層コイル8a,8bの周りに
は、下層コイル8a,8bの巻数より少ない巻数
の上層コイル9a,9bがそれぞれ巻線されてい
る。
そして下層コイル8aの一端と上層コイル9b
の一端とが接続され、下層コイル8bの一端と上
層コイル9aの一端とが接続されている。下層コ
イル8a,8bの他端は端子10a,10bに接
続され、上層コイル9a,9bの他端は11a,
11bに接続されている。下層コイル8a,8b
の巻数と上層コイル9a,9bの巻数との差を任
意に変えることにより、下層コイル8aおよび上
層コイル9bからなるコイル12と下層コイル8
bおよび上層コイル9aからなるコイル13の間
の漏洩磁束が変化する。その結果ライン・ライン
間のノイズに対して機能する漏洩インダクタンス
を変化でき減衰効果を自由に設定できる。
の一端とが接続され、下層コイル8bの一端と上
層コイル9aの一端とが接続されている。下層コ
イル8a,8bの他端は端子10a,10bに接
続され、上層コイル9a,9bの他端は11a,
11bに接続されている。下層コイル8a,8b
の巻数と上層コイル9a,9bの巻数との差を任
意に変えることにより、下層コイル8aおよび上
層コイル9bからなるコイル12と下層コイル8
bおよび上層コイル9aからなるコイル13の間
の漏洩磁束が変化する。その結果ライン・ライン
間のノイズに対して機能する漏洩インダクタンス
を変化でき減衰効果を自由に設定できる。
なお、コイル12と13との総巻数は等しい。
そして本実施例のノイズフイルタのインダクタン
ス素子がライン・アース間のノイズに有効に機能
することは言うまでもない。
そして本実施例のノイズフイルタのインダクタン
ス素子がライン・アース間のノイズに有効に機能
することは言うまでもない。
また従来であれば、漏洩インダクタンスの自由
な設定を図るために、異種のインダクタンス素子
を組み合わせる等、本実施例のノイズフイルタの
インダクタンス素子より複残なものを用いていた
が、本実施例によれば、従来に比べて小形、軽量
でしかも低価格に漏洩インダクタンスの自由な設
定を実現することができる。
な設定を図るために、異種のインダクタンス素子
を組み合わせる等、本実施例のノイズフイルタの
インダクタンス素子より複残なものを用いていた
が、本実施例によれば、従来に比べて小形、軽量
でしかも低価格に漏洩インダクタンスの自由な設
定を実現することができる。
考案の効果
以上のように、本考案は、2つ磁脚に下層コイ
ルとその下層コイルの巻数より少ない巻数の上層
コイルとを巻線し、一方の磁脚の下層コイルと他
方の磁脚の上層コイルとをそれぞれ接続すること
により、簡単な構成でライン・アース間に機能す
るインダクタンスとライン・ライン間に機能する
漏洩インダクタンスが形成され、しかもこの漏洩
インダクタンスを自由に変えることができる。
ルとその下層コイルの巻数より少ない巻数の上層
コイルとを巻線し、一方の磁脚の下層コイルと他
方の磁脚の上層コイルとをそれぞれ接続すること
により、簡単な構成でライン・アース間に機能す
るインダクタンスとライン・ライン間に機能する
漏洩インダクタンスが形成され、しかもこの漏洩
インダクタンスを自由に変えることができる。
第1図は従来のノイズフイルタの電気回路図、
第2図は同ノイズフイルタの概略構成図、第3図
は本考案の一実施例におけるノイズフイルタの概
略構成図である。 7……磁芯、7a,7b……磁脚、8a,8b
……下層コイル、9a,9b……上層コイル、1
2,13……コイル。
第2図は同ノイズフイルタの概略構成図、第3図
は本考案の一実施例におけるノイズフイルタの概
略構成図である。 7……磁芯、7a,7b……磁脚、8a,8b
……下層コイル、9a,9b……上層コイル、1
2,13……コイル。
Claims (1)
- 口の字形状の磁芯の対向する2つの磁脚に、そ
れぞれ下層コイルとその下層コイルの上にその下
層コイルより巻数の少ない上層コイルとを巻線
し、前記磁脚の一方に巻線された前記下層コイル
と前記磁脚の他方に巻線された前記上層コイルと
をそれぞれ直列接続し、その接続された前記下層
コイルと上層コイルとの巻数の総数が互いに等し
く、前記接続された上層コイルと下層コイルで生
じる総磁束が、互いに打ち消すように磁心に巻回
したインダクタンス素子を有するノイズフイル
タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13941082U JPS5944007U (ja) | 1982-09-14 | 1982-09-14 | ノイズフィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13941082U JPS5944007U (ja) | 1982-09-14 | 1982-09-14 | ノイズフィルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5944007U JPS5944007U (ja) | 1984-03-23 |
JPH0134322Y2 true JPH0134322Y2 (ja) | 1989-10-19 |
Family
ID=30312477
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13941082U Granted JPS5944007U (ja) | 1982-09-14 | 1982-09-14 | ノイズフィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5944007U (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4586799B2 (ja) * | 2006-12-22 | 2010-11-24 | Tdk株式会社 | パルストランス回路 |
JP4591453B2 (ja) * | 2007-01-30 | 2010-12-01 | Tdk株式会社 | パルストランス |
JP4600519B2 (ja) * | 2007-06-14 | 2010-12-15 | Tdk株式会社 | トランス部品 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5515291U (ja) * | 1978-07-18 | 1980-01-31 |
-
1982
- 1982-09-14 JP JP13941082U patent/JPS5944007U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5515291U (ja) * | 1978-07-18 | 1980-01-31 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5944007U (ja) | 1984-03-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH065448A (ja) | チョークコイルおよび電源装置 | |
JP3509436B2 (ja) | ノイズフィルタ | |
JPH0134322Y2 (ja) | ||
JP2585303Y2 (ja) | ノイズ防止チョークコイル | |
US6542047B2 (en) | Ninety degree splitter with at least three windings on a single core | |
JP2567363Y2 (ja) | ノイズ防止チョークコイル | |
JPH0737723A (ja) | コンデンサ内蔵型ラインフィルタトランス | |
JP2567360Y2 (ja) | ノイズ防止チョークコイル | |
JPS5881320A (ja) | ノイズフイルタ− | |
JPH03227506A (ja) | ノーマルモードチョークコイル | |
JPH0526729Y2 (ja) | ||
JP2523993Y2 (ja) | ラインフィルタ | |
JP3142060B2 (ja) | ノイズフィルタ | |
JPH0141254B2 (ja) | ||
JPH0227533Y2 (ja) | ||
JPH0442887Y2 (ja) | ||
JPS5921539Y2 (ja) | ノイズフイルタ− | |
JPH0423322U (ja) | ||
JPS6024012Y2 (ja) | 高域通過型フィルタ | |
JP2505222Y2 (ja) | インレット型フィルタ | |
JP2601901Y2 (ja) | 高周波用チョークコイル | |
JPH0133967B2 (ja) | ||
JPS5938734Y2 (ja) | 平衡不平衡変換変成器 | |
JPH01289228A (ja) | ノイズフィルタ | |
JPS5915463Y2 (ja) | 平衡不平衡変換変成器 |