JPH0134132B2 - - Google Patents

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JPH0134132B2
JPH0134132B2 JP58105792A JP10579283A JPH0134132B2 JP H0134132 B2 JPH0134132 B2 JP H0134132B2 JP 58105792 A JP58105792 A JP 58105792A JP 10579283 A JP10579283 A JP 10579283A JP H0134132 B2 JPH0134132 B2 JP H0134132B2
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JP
Japan
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resin
mold
temperature
piece
cavity
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JP58105792A
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JPS59232835A (ja
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Masamichi Takeshita
Masayuki Muranaka
Hisao Inage
Masao Takagi
Shoki Eguchi
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0134132B2 publication Critical patent/JPH0134132B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/72Heating or cooling
    • B29C45/73Heating or cooling of the mould
    • B29C45/7306Control circuits therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/56Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using mould parts movable during or after injection, e.g. injection-compression moulding
    • B29C45/561Injection-compression moulding

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、射出圧縮成形金型およびその金型を
用いた成形方法に係り、特に、プラスチツクレン
ズのように、高い形状精度や表面精度が要求され
る成形品を成形するための、射出圧縮成形金型と
その成形方法に関するものである。
〔背景〕
第4図は従来の、プラスチツクレンズの成形に
用いる射出圧縮成形金型の断面図、第1図は従来
の射出圧縮成形金型を用いた場合の圧力、温度の
時間経過による推移を示すパターン図である。
図中、1は可動入駒5と共同してレンズキヤビ
テイ10を構成する固定入駒、2は前記固定入駒
1と固定型3との間に設けられた固定スリーブで
ある。前記固定スリーブ2は、固定入駒1を直接
固定型3に固定せず、ある程度固定入駒1の外径
変化に対応し得るように設けられている。なお、
前記固定スリーブ2は、必ずしも設ける必要はな
い。
4は前記固定型3を成形機(図示せず)に固定
する固定型取付板である。6は前記可動入駒5を
後部より支持すると同時に、加圧シリンダ14で
発生する加圧力を可動入駒5に伝達する加圧ブロ
ツクである。
7は、前記加圧ブロルク6と後述するZピン1
8とを支持して、加圧押出力を伝達する押圧板、
8は前記可動入駒5と可動型9との間に設けられ
た可動スリーブである。前記可動スリーブ8は、
前記固定スリーブ2と同様、可動入駒5の外径変
化にある程度対応し得るよう設けられている。ま
た、前記可動スリーブ8の中を前記可動入駒5が
摺動する。なお、前記可動スリーブ8は、必ずし
も設ける必要はない。
9は前記可動スリーブ8を固定する可動型、1
0は前記固定入駒1、可動入駒5および可動スリ
ーブ8によつて形成される(レンズ)キヤビテイ
である。
13は温度調節のための加熱および冷却媒体通
路、14は前記押出板7、加圧ブロツク6および
可動入駒5を介して、キヤビテイ10内の樹脂に
圧縮力をかけ、また、サイクル終了時にはキヤビ
テイ10内の樹脂を押し出す加圧シリンダであ
る。
16は自ら油圧を発生し、図示しないタイマ等
の適宜の制御手段の制御を受けて、加圧シリンダ
14に送出する油圧を制御する油圧制御装置であ
る。
17は前記加圧シリンダ14を支持し、可動型
9を成形機(図示せず)に取り付けるための可動
型取付板、18は成形終了時スプル19内の樹脂
を可動型9側に引き出すためのZピン、19,2
0は成形機よりキヤビテイ10に至る樹脂通路を
構成するスプルおよびランナである。
従来、プラスチツクレンズ等を成形するため
の、前述したような構成の射出圧縮成形金型にあ
つては、第1図に示す如く、射出成形機(図示省
略)より射出された樹脂がキヤビテイ10内に充
填された(射出圧P1)後、前記キヤビテイ10
内に保圧P2を加え、この保圧P2が終了する時刻t2
より、キヤビテイ10への圧縮力P3を作用させ
て、これを成形終了時のt3まで保持するようにし
ていた。
また、成形金型温度については、射出開始時t1
より保圧終了の時刻t2までは、一定温度T1に保持
し、その後、金型温度がT2となる時刻t3まで冷却
を行なつた。
この間、射出開始時刻t1と温度T1、金型温度降
下T1〜T2と圧縮力P3〜P4等との間に相互の関連
制御は行なわず、それぞれタイマによる時間制御
で、圧縮力の付加、冷却の終了、圧縮力の除去等
を行なつていた。
このような成形サイクル下では、キヤビテイ1
0内の樹脂の冷却中に圧縮を行なうため、樹脂の
冷却収縮により、圧縮効果が低下し、表面精度が
約1.5〜1.0μmの成形品しか得られない。
また、形状精度、特に曲率半径のばらつきが、
約0.05〜0.1mmと大きく、高精度の成形品として
実用化を図ることが困難であつた。
さらに、前記の如く、キヤビテイ10内の樹脂
の温度がT1からT2に低下する冷却時間t2〜t3
も、P3〜P4の圧縮力の制御を行なわないため、
冷却固化中の樹脂に不適切な圧力がかかり、スト
レスクラツクや表揚層はく離が発生することがあ
つた。
以上の如く、従来の成形サイクルにおいては、
表面精度が低く、形状精度のばらつきの大きい、
安定性に欠ける成形品しか得られないという欠点
があつた。
また、温度に合わせた圧縮力制御を行なわなか
つたため、過剰圧縮力により成形品表面に欠陥が
発生する場合があるという欠点があつた。
〔発明の目的〕
本発明は、前記した従来技術の欠点を除き、表
面精度が0.3〜0.6μm、形状精度(主に曲率半径)
のばらつきが0.03mm以下で、表面にストレスクラ
ツクや表面層はく離のない、プラスチツクレンズ
等の精密成形品を成形する射出圧縮成形金型およ
びその成形方法の提供を目的とするものである。
〔発明の概要〕
前記の目的を達成するために、本発明は、従来
の射出圧縮成形金型に、入駒の温度を検知する手
段と、前記温度検知手段の出力に基づいて、前記
固定型、可動型および入駒の温度を予定のパター
ンに従つて制御し、かつ、前記温度検知手段の出
力に基づづいて、加圧シリンダの加圧力を制御す
る圧力制御手段を設け、次のような成形方法を用
いるようにした点に特徴がある。
(1) 成形機より金型キヤビテイ内に樹脂が充填さ
れた後に、圧縮力を前記キヤビテイ内の樹脂に
加えて、キヤビテイ内の樹脂に予備賦形を行な
うと同時に、キヤビテイ内樹脂と、金型固定、
可動両入駒(以下、内容説明を平易にするた
め、固定、可動とも入駒という)との密着度を
向上させ、キヤビテイ内の樹脂と金型との熱伝
達が十分に行なわれるようにする。
(2) 次に、キヤビテイ内の樹脂を、一旦冷却もし
くは放置して内部固化の促進を図り、その後、
樹脂の軟化温度より高い温度まで入駒温度を上
昇させて、キヤビテイ内の樹脂の表面層のみを
溶融するようにする。
(3) 次いで、キヤビテイ内の樹脂に再び圧縮力を
付加して、前記の溶融した表面層を賦形すると同時
に、固定入駒、可動入駒の冷却を開始し、この冷却
温度に合わせて、キヤビテイ内樹脂に付加している
圧縮力を制御するようにする。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の具体的な一実施例を第2図、第
3図により説明する。
第2図は本発明をプラスチツクレンズの成形に
適用した場合の具体的な一実施例を示す射出圧縮
成形金型の断面図、第3図は本発明の一実施例の
射出圧縮成形金型を用いた場合の圧力、温度の時
間経過による推移を示すパターン図である。
第2図において、第4図と同一の符号は、同一
または同等部分をあらわしている。
11は固定入駒1、可動入駒5を加熱するため
に、固定スリーブ2および可動スリーブ8内に嵌
挿されたヒータ、12は固定入駒1および可動入
駒5の温度を検出するための温度センサである。
15は、前記固定入駒1および可動入駒5の温
度を検出する前記温度センサ12より送られてく
る温度信号により、ヒータ11や、加熱および冷
却媒体通路13内を流れる加熱および冷却媒体
(図示せず)を制御し、且つまた、油圧制御装置
16に制御信号を送つて発生油圧を制御する温度
制御器である。
なお本実施例の場合、入駒にセンサ、スリーブ
にヒータを配置することにより十分な温度制御が
可能であるが、さらに精密な温度制御を行なう場
合には、入駒、スリーブ、固定型、可動型のそれ
ぞれにヒータ、加熱、冷却媒体の通路および温度
センサを配置して個別にきめ細かく制御を行なう
ことはいうまでもない。
以上のように構成された射出圧縮成形金型の成
形動作および成形方法について、第3図のパター
ン図を参照して次に詳しく説明する。
射出成形機(図示せず)に、固定型取付板4、
可動型取付板17を介して、それぞれ取り付けら
れた固定型3と可動型9が閉じると、前記射出成
形機より、樹脂(図示せず)がスプル19、ラン
ナ20を通つて、キヤビテイ10内に射出され
る。
樹脂がキヤビテイ10内に充填されると、第3
図PN1〜PN2の如く、射出成形機はそのまま保圧工
程に移り、キヤビテイ10内の樹脂に、第3図
PN1で示す保圧力を加え続ける。
射出成形機が保圧に移ると同時に、油圧制御装
置は射出成形機から保圧開始の信号を受け、第3
図t0に示すような一定の時間経過後、保圧中のキ
ヤビテイ10内の樹脂に、可動入駒5、加圧ブロ
ツク6および押出板7を介して加圧シリンダ14
により、第3図N3に示す圧縮力をかける。
これにより、キヤビテイ10内の樹脂に賦形を
行なうと同時に、前記キヤビテイ10内の樹脂と
固定入駒1および可動入駒5との密着度の向上を
図り、以後に続く工程でのキヤビテイ10内の樹
脂と固定入駒1、可動入駒5との熱伝達が容易に
行なわれるようにする。
成形機の保圧工程が終了する時刻tN3からtN4
での間に、キヤビテイ10内の樹脂を温度TN1
らTN2まで下げる。この冷却は、加熱および冷却
媒体通路13に冷媒(図示せず)を流すか、もし
くはサーモパイプ(図示せず)によりTN2に示す
ような温度まで行ない、その結果、キヤビテイ1
0内の樹脂内部の冷却が促進される。
一般的には、この際の冷却温度は、樹脂の軟化
温度より20℃程度低い温度とし、例えばPMMA
(メタクリル)樹脂の場合は80℃内外まで冷却す
る。
次に、ヒータ11の加熱、もしくは加熱媒体
(図示せず)を加熱および冷却媒体通路13へ導
入することにより、キヤビテイ10内の樹脂の加
熱をTN3に示す温度まで行なう。
この加熱により、キヤビテイ10内樹脂の表面
層のみが溶融する。この温度は一般的には樹脂の
軟化温度より20〜30℃高く設定する。例えば、
PMMAの場合120〜130℃である。
加熱が完了するTN3の温度よりキヤビテイ10
内の樹脂の再圧縮と冷却を並行して行なう。圧縮
は、温度制御器15によつて制御される油圧制御
装置17により油圧を発生させ、この油圧力を加
圧シリンダ14に送出して行なう。
圧縮に際しては、冷却も同時にサーモパイプ、
冷媒で行なうため、固定入駒1および可動入駒5
内に挿入した温度センサ12で検出した温度に基
づいて、温度制御器15より油圧制御装置16に
制御信号を送る。
この制御信号により油圧制御装置16は加圧シ
リンダ14に送出する油圧力を制御して、冷却進
行に伴い過大なストレスがキヤビテイ10内の樹
脂に付加されるのを防止する。
この経過は、時刻tN5からtN6までの間において、
温度がTN3からTN4に低下し、同時に、圧力がPN5
からPN6に減少する変化として図に示されている。
この温度―圧力制御は予め油圧制御装置16内に
記憶させた制御線図に因つて行なうことができ
る。
冷却温度が、TN4に達したところで油圧制御装
置16の油圧力をPN6から0に下げ、射出成形機
に温度制御器15よりサイクル終了信号を送り、
金型を開いて、成形品をキヤビテイ10より取り
出す。
次に再び金型を閉じ、温度をTN1まで上昇させ
て、はじめからの経過を繰り返すことにより成形
を継続する。
なお、本実施例においては、油圧制御装置16
および加圧シリンダ14を用いて、キヤビテイ1
0内の樹脂を圧縮するようにしたが、これに限定
されるものでなく、成形機内に加圧機構を設け、
これを利用するようにしてもよいことは当然であ
る。
次に具体的な成形の実験例をPMMA(メタクリ
ル)樹脂のプラスチツクレンズ(両とつ曲率半径
16mm―26mm、外径φ20mm、中心厚7mm)の場合を
例にひいて述べる。
成形開始の信号により、固定型3と可動型9と
が閉じると、スプル19、ランナ20を通じて、
成形機より、溶融可塑化されたPMMA樹脂がレ
ンズキヤビテイ10に射出充填される。
第3図PN1に示す充填圧力は、通常500〜100
Kg/cm2であり、成形機側で、スクリユ位置や油圧
上昇からこの充填を検知すると、引き続き、第3
図PN1〜PN2の500〜1200Kg/cm3の保圧に移る。
この保圧開始信号を受けた油圧制御装置16
は、第3図t0に示す一定時間(5〜10秒)経過
後、油圧シリンダ14に送出した油圧で、レンズ
キヤビテイ10内のPMMA樹脂に、第3図PN3
示すような50〜200Kg/cm3の圧縮力を付加する。
この圧縮によりレンズキヤビテイ10内の
PMMA樹脂に固定入駒1および可動入駒5の形
状が十分に賦形され、且つ両入駒とPMMA樹脂
との密着度が向上し、以後の熱伝達が十分行なえ
るようにある。
次に、第3図TN1に示すような80〜100℃の初
期型温からTN2に示す80〜90℃まで冷却を行な
う。この冷却で、レンズキヤビテイ10内樹脂の
内部固化を促進する。
続いて、第3図TN2からTN3に相当する110〜
140℃の加熱を行ない、レンズキヤビテイ10内
PMMA樹脂の表面層のみを溶融する。
この際、表面層のみの加熱溶融を行なうのは、
次の冷却固化により発生する樹脂収縮量を極力小
さくするためで、加熱溶融がレンズキヤビテイ1
0の内部に及ぶと、収縮量もそれだけ大きくな
り、形状精度、表面精度の確保が困難となるから
である。
この過程に続いて、レンズキヤビテイ10内の
樹脂の再圧縮、冷却を行なう。第3図PN5に示す
50〜200Kg/cm3の再圧縮で、レンズキヤビテイ1
0内の樹脂の表面溶融層には、固定入駒1、可動
入駒5の表面形状が忠実に転写され、次第に冷却
によつて固化してゆく。
冷却と同時に温度制御器15により油圧制御装
置16の発生油圧を制御して、固化が進行しつつ
あるレンズキヤビテイ10内の樹脂表面層に過大
な圧縮力が付加されないようにする。
この経過が第3図PN5からPN6に示す圧力変化で
あり、温度をTN3の110〜140℃からTN4の70〜80
℃まで引き下げる間に、圧力は予定のパターンに
従つて制御され、PN5の50〜200Kg/cm3からPN6
30〜150Kg/cm3まで低下する。
温度がTN4の70〜80℃に低下した時点で、キヤ
ビテイ10内から成型品を取り出す。
前述のような成形方法によつて製造した
PMMA樹脂製レンズは、従来の表面精度1.5〜
1.0μm(干渉縞5〜3本)、および形状精度に相当
する曲率半径のばらつき0.05〜0.1mmを大幅に改
善することができた。
すなわち、表面精度0.6〜0.3μm(干渉縞2〜1
本)、および曲率半径ばらつき0.03mm以内とする
ことができた。
また、冷却時の圧縮力制御により表面のストレ
スクラツクや層はく離の発生をなくした安定した
PMMAレンズが得られるようになつた。
なお、ここではPMMA樹脂の例について述べ
たが、ポリカーボネート、ポリスチレンその他光
透過性樹脂についても同様に適用可能であること
はいうまでもない。
この方法によつて成形したレンズは以上のよう
な高い表面精度と形状精度を有するので、高精度
光学系にも十分実用が可能となつた。
以上、プラスチツクレンズの成形例にも述べた
如く (1) 保圧中の圧縮力付加で賦形と金型への密着性
向上が図れる、 (2) 続く冷却で、樹脂内部の温度を低下させて固
化させた後、再加熱により表面層のみを溶融さ
せたところで、再圧縮を行なうので、その後の
冷却による樹脂収縮量を極めて小さくできる、 (3) 冷却と同時に、再圧縮力を温度に合わせて制
御するので、固体化しつつある樹脂表面層に過
大な圧力が付加されるのを防止できる という利点があり、従来の成形法で1.5〜1.0μmで
あつた成形品表面精度を0.6〜0.3μmと飛躍的に向
上させることができた。
また、形状精度(レンズ曲率半径)ばらつきを
従来の0.05〜0.1mmから0.03mm以内へと大幅に縮め
ることができた。
さらに、冷却中の過大な圧縮力付加が避けられ
ストレスクラツクや表面層はく離のない成形品を
連続して得ることができるようになつた。
また、これらの総合効果として、十分実用に供
することのできるプラスチツクレンズを安定して
成形できるようになつた。
なお、前記においては、摺動しない固定の入駒
を固定型に設け、一方、摺動可能な可動の入駒を
可動型に設けるようにしたが、本発明は必ずしも
これに限定されるものではなく、例えば、摺動可
能な可動の入駒を固定型に設けるようにしてもよ
いことは当然である。
また、前記において、前述したキヤビテイ内の
樹脂の、保圧工程直後の冷却工程終了後に行なわ
れる再加熱、再圧縮工程は、1回のみ実施される
ようにしたが、これに限定されるものではなく、
2回以上くり返して実施するようにしてもよいこ
とは当然である。
〔発明の効果〕
以上、説明したように本発明は、従来の射出圧
縮成形金型に、固定型、可動型および入駒の温度
を検知する手段と、前記温度検知手段の出力に基
づいて、前記固定型、可動型および入駒の温度
を、予定のパターンに従つて制御し、かつ、前記
温度検知手段の出力に基づいて、加圧シリンダの
加圧力を制御する圧力制御手段を設け、また、こ
れを用いた成型工程においては、 (1) 樹脂充填後キヤビテイ内樹脂に圧縮力を付加
して予備賦形を行なうと同時に、金型との密着
度を向上してキヤビテイ内樹脂との熱伝達が十
分行なわれるようにし、 (2) 次いで、入駒温度を樹脂の熱変形温度以上に
上昇させて、キヤビテイ内樹脂の表面層のみを
溶融し、 (3) さらに、ここに再度圧縮力を付加するように
したので、 表面精度が0.6〜0.3μmと従来より大幅に向上し、
形状精度(レンズの場合、主に曲率半径)のばら
つきが0.03mm以下の十分実用可能な精密プラスチ
ツクレンズの成形が安定して行なえるという利点
がある。
また、温度センサにより検出した金型温度で、
キヤビテイ内の樹脂の圧縮力制御を行なうように
したので、キヤビテイ内の樹脂の冷却中に過大な
圧縮力を作用させるようなことがなくなり、スト
レスクラツクや表面層はく離のない成形品を連続
的に得ることができるという利点がある。
さらに、以上述べた如く、本発明によれば表面
精度が、0.3〜0.6μm、形状精度ばらつき0.03mm以
下のストレスクラツクや表面層はく離のない成形
品が安定して得られるので、プラスチツクレンズ
等、精密成形品の実用化に効果が大きいという利
点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の射出圧縮成形金型を用いた場合
の圧力、温度の時間経過による推移を示すパター
ン図、第2図は本発明をプラスチツクレンズの形
成に適用した場合の具体的な一実施例を示す断面
図、第3図は、本発明の具体的な一実施例の射出
圧縮成形金型を用いた場合の圧力、温度の時間経
過による推移を示すパターン図、第4図は従来
の、プラスチツクレンズの成形に用いる射出成形
金型の断面図である。 1…固定入駒、2…固定スリーブ、3…固定
型、5…可動入駒、9…可動型、10…キヤビテ
イ、11…ヒータ、12…温度センサ、13…加
熱及び冷却媒体通路、14…加圧シリンダ、15
…温度制御器、16…油圧制御装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 互いに対向して配置され、少なくとも一方に
    摺動自在に入駒が設けられた固定型および可動型
    と、前記入駒およびこれに対向する型または入駒
    の間に形成され、その中に樹脂が射出、充填され
    るキヤビテイと、前記入駒を押圧するための加圧
    力を発生する加圧シリンダと、前記加圧シリンダ
    が発生する加圧力を制御する手段と、前記固定型
    および/または入駒と可動型および/または入駒
    (以下、前記固定型および可動型と略す。)を加
    熱、冷却する手段とを有し、前記入駒に圧力を加
    えて、前記キヤビテイ中の樹脂に圧縮力を加える
    射出圧縮成形金型において、前記入駒の温度を検
    知する手段と、前記温度検知手段の出力に基づい
    て、前記固定型、可動型および入駒の温度を、予
    定のパターンに従つて制御し、かつ、前記温度検
    知手段の出力に基づいて、前記加圧シリンダの加
    圧力を制御する圧力制御手段とを具備したことを
    特徴とする射出圧縮成形金型。 2 互いに対向して配置された固定型および可動
    型のいずれか一方に、摺動自在に設けられた入駒
    と、これに対向する型または入駒との間に形成さ
    れたキヤビテイ中に樹脂を射出、充填し、加圧シ
    リンダにより、前記入駒に圧力を加えて、前記キ
    ヤビテイ中の樹脂に圧縮力を加える射出圧縮成形
    方法であつて、前記キヤビテイ中に樹脂を充填し
    た後、前記加圧シリンダにより、前記樹脂に圧縮
    力を加え、その後圧縮力を保持したまま成形機の
    保圧力を取除くと共に、前記固定型および可動型
    を、一旦前記樹脂の軟化温度以下にまで冷却し
    て、前記樹脂を固化させた後、前記固定型および
    可動型を加熱して、前記樹脂をその軟化温度以上
    の温度に到達させ、その表面を軟化させると共
    に、前記キヤビテイ中の樹脂に再度圧縮力を加
    え、その後前記固定型および可動型の温度を降下
    させるようにしたことを特徴とする射出圧縮成形
    方法。 3 前記固定型および可動型を加熱する際の、到
    達温度が、前記キヤビテイ中の樹脂の軟化温度よ
    り20〜30℃高い温度であることを特徴とする前記
    特許請求の範囲第2項記載の射出圧縮成形方法。 4 前記固定型および可動型を、一旦前記樹脂の
    軟化温度以下にまで冷却して、前記樹脂を固化さ
    せた後に行なわれる、前記固定型および可動型を
    加熱して、前記樹脂をその軟化温度以上の温度に
    到達させ、その表面を軟化させる工程および前記
    樹脂に再圧縮力を加える工程が2回以上行なわれ
    ることを特徴とする前記特許請求の範囲第2項ま
    たは第3項記載の射出圧縮成形方法。
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