JPH051128B2 - - Google Patents
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- JPH051128B2 JPH051128B2 JP59248786A JP24878684A JPH051128B2 JP H051128 B2 JPH051128 B2 JP H051128B2 JP 59248786 A JP59248786 A JP 59248786A JP 24878684 A JP24878684 A JP 24878684A JP H051128 B2 JPH051128 B2 JP H051128B2
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/76—Measuring, controlling or regulating
- B29C45/78—Measuring, controlling or regulating of temperature
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/46—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
- B29C45/56—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using mould parts movable during or after injection, e.g. injection-compression moulding
- B29C45/561—Injection-compression moulding
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C33/00—Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor
- B29C33/02—Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor with incorporated heating or cooling means
- B29C2033/023—Thermal insulation of moulds or mould parts
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の利用分野〕
本発明は、プラスチツクレンズ等の精密部品の
成形に好適な射出圧縮成形用金型装置に関する。
成形に好適な射出圧縮成形用金型装置に関する。
プラスチツク成形法の1種として知られている
射出成形法は、成形機で溶融混練された樹脂を金
型内の空間部(以下、キヤビテイという)に高圧
で流し込み、該樹脂をキヤビテイ内で時間経過と
ともに冷却する方法があるが、冷却時に樹脂の性
質上必ず収縮を伴うため、プラスチツクレンズ等
の高精度が特に要求される超精密部品の成形法と
しては不向きであり、それ故、超精密部品の成形
法としては、射出圧縮成形法が採用されることが
多い。
射出成形法は、成形機で溶融混練された樹脂を金
型内の空間部(以下、キヤビテイという)に高圧
で流し込み、該樹脂をキヤビテイ内で時間経過と
ともに冷却する方法があるが、冷却時に樹脂の性
質上必ず収縮を伴うため、プラスチツクレンズ等
の高精度が特に要求される超精密部品の成形法と
しては不向きであり、それ故、超精密部品の成形
法としては、射出圧縮成形法が採用されることが
多い。
この射出圧縮成形法は、基本的には上記射出成
形法と同じであるが、金型内に加圧シリンダを備
え、キヤビテイ内に注入された樹脂を該加圧シリ
ンダにて加圧し、これにより上述した樹脂の収縮
を補正するものであり、通常、40〜90℃程度の一
定温度に維持した金型に190〜260℃の高温に加熱
した溶融樹脂を射出した後、キヤビテイの一面を
構成する圧縮用入駒を介してキヤビテイ内の樹脂
に圧縮力を作用させながら、樹脂を冷却固化する
方法である。
形法と同じであるが、金型内に加圧シリンダを備
え、キヤビテイ内に注入された樹脂を該加圧シリ
ンダにて加圧し、これにより上述した樹脂の収縮
を補正するものであり、通常、40〜90℃程度の一
定温度に維持した金型に190〜260℃の高温に加熱
した溶融樹脂を射出した後、キヤビテイの一面を
構成する圧縮用入駒を介してキヤビテイ内の樹脂
に圧縮力を作用させながら、樹脂を冷却固化する
方法である。
しかしながら、このような射出圧縮成形法で製
造されたプラスチツク部品の形状をミクロンオー
ダの精度で測定すると、必ず、そりやひけ等の成
形歪が存在するという欠点があつた。
造されたプラスチツク部品の形状をミクロンオー
ダの精度で測定すると、必ず、そりやひけ等の成
形歪が存在するという欠点があつた。
このような欠点が発生する原因は、次のような
理由によるものと考えられる。上記した従来の通
常の射出圧縮成形法では、金型とキヤビテイ内に
射出される樹脂の温度差が大きく、キヤビテイ内
に射出された高温の溶融樹脂は10〜50℃/分程度
の冷却温度で急速に冷却される。このため、樹脂
内には大きな温度差が発生し、樹脂は大きな温度
差を有したまま冷却固化される。その結果、成形
後の樹脂の収縮は大きくかつ不均一になるので、
樹脂内の高温であつた個所にはひけが発生し、樹
脂全体の温度不均一のアンバランスがそりを生じ
させるものと考えられる。
理由によるものと考えられる。上記した従来の通
常の射出圧縮成形法では、金型とキヤビテイ内に
射出される樹脂の温度差が大きく、キヤビテイ内
に射出された高温の溶融樹脂は10〜50℃/分程度
の冷却温度で急速に冷却される。このため、樹脂
内には大きな温度差が発生し、樹脂は大きな温度
差を有したまま冷却固化される。その結果、成形
後の樹脂の収縮は大きくかつ不均一になるので、
樹脂内の高温であつた個所にはひけが発生し、樹
脂全体の温度不均一のアンバランスがそりを生じ
させるものと考えられる。
そこで、本発明者等は、射出圧縮成形法により
ミクロンオーダの精密部品を成形するには、金型
のキヤビテイ部分とスプール・ランナー部分の間
に断熱部を設け、両部分の熱伝導を減じ、両部分
の温度を成形の1サイクル中にそれぞれ独立した
所定の温度パターンで加熱上昇、冷却降下する温
度制御が不可欠であるということを見い出した。
しかしながら、従来の射出圧縮成形用金型装置に
おいては、キヤビテイを構成する圧縮用入駒およ
び該圧縮用入駒に対向する入駒が、スプル・ラン
ナが形成された可動型および固定型と比較的大き
な接触面積で対向しているため、両部分間の熱伝
導を防止できず、両部分を独立して温度制御する
ことは困難であつた。なお、断熱材を用い金型の
熱容量を小さくすることを目的とした先行技術と
して、特開昭58−12715号公報に記載のものが知
られているが、この先行技術は、スプルとキヤビ
テイが形成された型板を断熱板により取付け板等
から断熱したものであるため、断熱された型板の
成形開始までの立ち上がり時間は短縮できるもの
の、キヤビテイ部分とスプル・ランナが形成され
た金型部分間の熱伝導を防止できず、両部分を意
図的に、それぞれ独立して温度制御することは困
難であつた。
ミクロンオーダの精密部品を成形するには、金型
のキヤビテイ部分とスプール・ランナー部分の間
に断熱部を設け、両部分の熱伝導を減じ、両部分
の温度を成形の1サイクル中にそれぞれ独立した
所定の温度パターンで加熱上昇、冷却降下する温
度制御が不可欠であるということを見い出した。
しかしながら、従来の射出圧縮成形用金型装置に
おいては、キヤビテイを構成する圧縮用入駒およ
び該圧縮用入駒に対向する入駒が、スプル・ラン
ナが形成された可動型および固定型と比較的大き
な接触面積で対向しているため、両部分間の熱伝
導を防止できず、両部分を独立して温度制御する
ことは困難であつた。なお、断熱材を用い金型の
熱容量を小さくすることを目的とした先行技術と
して、特開昭58−12715号公報に記載のものが知
られているが、この先行技術は、スプルとキヤビ
テイが形成された型板を断熱板により取付け板等
から断熱したものであるため、断熱された型板の
成形開始までの立ち上がり時間は短縮できるもの
の、キヤビテイ部分とスプル・ランナが形成され
た金型部分間の熱伝導を防止できず、両部分を意
図的に、それぞれ独立して温度制御することは困
難であつた。
また、射出圧縮成形法は、加圧シリンダにより
キヤビテイ内の樹脂を加圧するものであるため、
かかる加圧時にキヤビテイの容積が減少し、その
反作用として、キヤビテイへの樹脂注入口である
ゲートから樹脂が逆流するという現象を生じ、そ
れ故、加圧時の樹脂の逆流防止手段が必要とな
る。
キヤビテイ内の樹脂を加圧するものであるため、
かかる加圧時にキヤビテイの容積が減少し、その
反作用として、キヤビテイへの樹脂注入口である
ゲートから樹脂が逆流するという現象を生じ、そ
れ故、加圧時の樹脂の逆流防止手段が必要とな
る。
かかる逆流防止手段の一例として、金型のスプ
ル・ランナ・ゲート部分とキヤビテイ部分とを、
ゲートを境にして相対移動可能な構造とし、キヤ
ビテイからの樹脂の逆流を機械的に遮断させる金
型装置が知られている(特開昭57−105331号公
報)。しかしながら、この先行技術にあつては、
樹脂を圧縮成形操作するための油圧装置の他に、
金型のスプル・ランナ・ゲート部分とキヤビテイ
部分とを相対移動させるための油圧装置が必要と
なり、そのため、金型構造や油圧回路が大がか
り、複雑になるという欠点があつた。
ル・ランナ・ゲート部分とキヤビテイ部分とを、
ゲートを境にして相対移動可能な構造とし、キヤ
ビテイからの樹脂の逆流を機械的に遮断させる金
型装置が知られている(特開昭57−105331号公
報)。しかしながら、この先行技術にあつては、
樹脂を圧縮成形操作するための油圧装置の他に、
金型のスプル・ランナ・ゲート部分とキヤビテイ
部分とを相対移動させるための油圧装置が必要と
なり、そのため、金型構造や油圧回路が大がか
り、複雑になるという欠点があつた。
本発明の目的は、上記従来技術の欠点を除き、
スプル・ランナが形成された金型部分とキヤビテ
イ部分間の熱伝導を大幅に減少し、両部分をそれ
ぞれ独立した温度パターンで加熱浄上昇、冷却降
下できるようにし、形状精度の向上と成形サイク
ルの短縮が可能な射出圧縮成形用金型装置を提供
するにある。
スプル・ランナが形成された金型部分とキヤビテ
イ部分間の熱伝導を大幅に減少し、両部分をそれ
ぞれ独立した温度パターンで加熱浄上昇、冷却降
下できるようにし、形状精度の向上と成形サイク
ルの短縮が可能な射出圧縮成形用金型装置を提供
するにある。
この目的を達成するために、本発明は、キヤビ
テイを複数の入駒で構成し、該入駒とこれらを支
持する固定型および可動型との対向面に断熱部を
設けることにより、キヤビテイを構成する入駒と
スプル・ランナ部の金型との間の熱移動を減少し
キヤビテイを構成する入駒の温度を低下させても
スプル・ランナ部分の金型温度を高温状態に維持
できるようにし、以て、キヤビテイからの樹脂の
逆流を成形機からスプル・ランナ内の樹脂に伝達
される保圧力により防止できるようにするととも
に、スプル・ランナ部の金型の熱をキヤビテイを
構成する入駒に伝えぬようにし且つキヤビテイを
構成する入駒の熱容量を減少して、形状精度の向
上と成形サイクルを短縮できるようにした点に特
徴がある。
テイを複数の入駒で構成し、該入駒とこれらを支
持する固定型および可動型との対向面に断熱部を
設けることにより、キヤビテイを構成する入駒と
スプル・ランナ部の金型との間の熱移動を減少し
キヤビテイを構成する入駒の温度を低下させても
スプル・ランナ部分の金型温度を高温状態に維持
できるようにし、以て、キヤビテイからの樹脂の
逆流を成形機からスプル・ランナ内の樹脂に伝達
される保圧力により防止できるようにするととも
に、スプル・ランナ部の金型の熱をキヤビテイを
構成する入駒に伝えぬようにし且つキヤビテイを
構成する入駒の熱容量を減少して、形状精度の向
上と成形サイクルを短縮できるようにした点に特
徴がある。
以下、本発明の実施例を図面により説明する。
第1図は本発明の一実施例による射出圧縮成形
用金型装置の断面図である。
用金型装置の断面図である。
同図において、1は固定型枠、2はスプルブツ
シユ、3はスプルブツシユ2内に形成されたスプ
ル、4は固定型枠1に嵌合固定された固定側入駒
であり、固定側入駒4の下面には固定側キヤビテ
イ面5が形成されている。6は固定型枠1上に載
置された固定側型板、7は固定側型板6上に載置
された固定側取付板であり、固定型枠1および固
定側型板6は固定側取付板7に固定されている。
固定側入駒4は上面と下部側面がそれぞれ固定側
型板6と固定型枠1に接触しており、固定側入駒
4の上面には固定側型板6との接触面積を減少す
るための断熱用凹部8が、固定側入駒4の下部側
面には固定型枠1との接触面積を減少するための
断熱用凹部9が形成されており、さらに、固定側
入駒4の上部側面と固定型枠1との間には2mm幅
程度の比較的長目の断熱用間隔10が形成されて
いる。以上説明した符号1〜7で示す部材は一体
となつて金型の固定側を構成している。
シユ、3はスプルブツシユ2内に形成されたスプ
ル、4は固定型枠1に嵌合固定された固定側入駒
であり、固定側入駒4の下面には固定側キヤビテ
イ面5が形成されている。6は固定型枠1上に載
置された固定側型板、7は固定側型板6上に載置
された固定側取付板であり、固定型枠1および固
定側型板6は固定側取付板7に固定されている。
固定側入駒4は上面と下部側面がそれぞれ固定側
型板6と固定型枠1に接触しており、固定側入駒
4の上面には固定側型板6との接触面積を減少す
るための断熱用凹部8が、固定側入駒4の下部側
面には固定型枠1との接触面積を減少するための
断熱用凹部9が形成されており、さらに、固定側
入駒4の上部側面と固定型枠1との間には2mm幅
程度の比較的長目の断熱用間隔10が形成されて
いる。以上説明した符号1〜7で示す部材は一体
となつて金型の固定側を構成している。
11は可動側型枠、12は可動側型枠11に嵌
合された可動側スリーブ、13は可動側スリーブ
12内に上下摺動自在に嵌合された圧縮倫入駒で
あり、圧縮用入駒13の上面には可動側キヤビテ
イ面14が、また、可動側スリーブ12の上部側
面にはキヤビテイ側面15がそれぞれ形成されて
おり、これら可動側キヤビテイ面14、キヤビテ
イ側面15および固定側入駒4に形成した固定側
キヤビテイ面5とでキヤビテイ16を構成してい
る。
合された可動側スリーブ、13は可動側スリーブ
12内に上下摺動自在に嵌合された圧縮倫入駒で
あり、圧縮用入駒13の上面には可動側キヤビテ
イ面14が、また、可動側スリーブ12の上部側
面にはキヤビテイ側面15がそれぞれ形成されて
おり、これら可動側キヤビテイ面14、キヤビテ
イ側面15および固定側入駒4に形成した固定側
キヤビテイ面5とでキヤビテイ16を構成してい
る。
17は可動側型枠11および可動側スリーブ1
2を支持する可動側型板、18は可動側型板17
を支持する脚体、19は脚体18を支持する可動
側取付板であり、可動側型枠1、可動側型板17
および脚体18は可動側取付板19に固定されて
いる。20は可動側取付板19に設置された加圧
シリンダであり、加圧シリンダ20は圧縮用入駒
13の下面に接触し、圧縮用入駒13に加圧力を
作用する。
2を支持する可動側型板、18は可動側型板17
を支持する脚体、19は脚体18を支持する可動
側取付板であり、可動側型枠1、可動側型板17
および脚体18は可動側取付板19に固定されて
いる。20は可動側取付板19に設置された加圧
シリンダであり、加圧シリンダ20は圧縮用入駒
13の下面に接触し、圧縮用入駒13に加圧力を
作用する。
可動側スリーブ12は上部側面と下面がそれぞ
れ可動側型枠11と可動側型板17に接触してお
り、可動側スリーブ12の上部側面には可動側型
枠11との接触面積を減少するための断熱用凹部
21が、可動側スリーブ12の下面には可動側型
板17との接触面積を減少するための断熱用凹部
22が形成されており、さらに、可動側スリーブ
12の下部側面と可動側型枠11との間には2mm
程度の比較的長目の断熱用間隔23が形成されて
いる。一方、圧縮用入駒13の下面には加圧シリ
ンダ20との接触面積を減少するための断熱用凹
部24が形成されている。25は固定型枠1と可
動側型枠11との間に形成されたランナ、26は
固定側入駒4と可動側スリーブ12との間に形成
されたゲートであり、上述した可動側型枠11、
可動側スリーブ12、圧縮用入駒13、可動側型
板17、脚体18、可動側取付板19および加圧
シリンダ20は一体となつて金型の可動側と構成
している。
れ可動側型枠11と可動側型板17に接触してお
り、可動側スリーブ12の上部側面には可動側型
枠11との接触面積を減少するための断熱用凹部
21が、可動側スリーブ12の下面には可動側型
板17との接触面積を減少するための断熱用凹部
22が形成されており、さらに、可動側スリーブ
12の下部側面と可動側型枠11との間には2mm
程度の比較的長目の断熱用間隔23が形成されて
いる。一方、圧縮用入駒13の下面には加圧シリ
ンダ20との接触面積を減少するための断熱用凹
部24が形成されている。25は固定型枠1と可
動側型枠11との間に形成されたランナ、26は
固定側入駒4と可動側スリーブ12との間に形成
されたゲートであり、上述した可動側型枠11、
可動側スリーブ12、圧縮用入駒13、可動側型
板17、脚体18、可動側取付板19および加圧
シリンダ20は一体となつて金型の可動側と構成
している。
前述した各凹部8,9,21,22,24は、
深さおよび幅が1mm程度の等間隔の溝であり、固
定側入駒4と固定型枠1および固定側型板6との
相互の接触面積は凹部8,9と間隔10により、
また、可動側スリーブ12と可動側型枠11およ
び可動側型板との相互の接触面積は凹部21,2
2と間隔23により、さらに、圧縮用入駒13と
加圧シリンダ20との相互の接触面積は凹部24
により、それぞれ2〜3割に減じられている。従
つて、各凹部8,9,21,22,24および各
間隔10,23は、キヤビテイ16を形成する固
定側入駒4、可動側スリーブ12および圧縮用入
駒13と、これらを包含する固定型枠1、固定側
型板6、可動側型枠11、可動側型板17および
加圧シリンダ20との間の熱伝導を減少もしくは
遮断する断熱層の役割をはたしている。
深さおよび幅が1mm程度の等間隔の溝であり、固
定側入駒4と固定型枠1および固定側型板6との
相互の接触面積は凹部8,9と間隔10により、
また、可動側スリーブ12と可動側型枠11およ
び可動側型板との相互の接触面積は凹部21,2
2と間隔23により、さらに、圧縮用入駒13と
加圧シリンダ20との相互の接触面積は凹部24
により、それぞれ2〜3割に減じられている。従
つて、各凹部8,9,21,22,24および各
間隔10,23は、キヤビテイ16を形成する固
定側入駒4、可動側スリーブ12および圧縮用入
駒13と、これらを包含する固定型枠1、固定側
型板6、可動側型枠11、可動側型板17および
加圧シリンダ20との間の熱伝導を減少もしくは
遮断する断熱層の役割をはたしている。
なお、固定型枠1、固定側入駒4、可動側型枠
11、可動側スリーブ12および圧縮用入駒13
内には、スプル3、ランナ25およびゲート26
を通つてキヤビテイ16内に注入される樹脂を加
熱上昇させるためのヒータと、かかる樹脂を冷却
降下させるための媒体(油)を通す冷却孔と、そ
れぞれの金型温度を検出するための熱電対とが設
けられているが、これらは簡略化するために図示
省略してある。
11、可動側スリーブ12および圧縮用入駒13
内には、スプル3、ランナ25およびゲート26
を通つてキヤビテイ16内に注入される樹脂を加
熱上昇させるためのヒータと、かかる樹脂を冷却
降下させるための媒体(油)を通す冷却孔と、そ
れぞれの金型温度を検出するための熱電対とが設
けられているが、これらは簡略化するために図示
省略してある。
第2図は本実施例に係る射出圧縮成形工程中の
金型温度パターンであつて、横軸に時間、縦軸に
温度をとつてあり、実線aはゲート26とキヤビ
テイ16の金型温度パターン、破線bはスプル3
とランナ25の金型温度パターンをそれぞれ示し
ている。
金型温度パターンであつて、横軸に時間、縦軸に
温度をとつてあり、実線aはゲート26とキヤビ
テイ16の金型温度パターン、破線bはスプル3
とランナ25の金型温度パターンをそれぞれ示し
ている。
同図において、(イ)は射出開始に先立つ金型加熱
工程、(ロ)は樹脂がキヤビテイ16内に射出される
射出工程、(ハ)、(ニ)、(ホ)はキヤビテイ16内の樹脂
を圧縮用入駒13にて圧縮する圧縮工程、(ヘ)はス
プル3、ランナ25、ゲート26およびキヤビテ
イ16内の樹脂を取出し可能状態にする冷却工
程、(ト)はかかる樹脂を金型外へ取出す離型工程で
ある。
工程、(ロ)は樹脂がキヤビテイ16内に射出される
射出工程、(ハ)、(ニ)、(ホ)はキヤビテイ16内の樹脂
を圧縮用入駒13にて圧縮する圧縮工程、(ヘ)はス
プル3、ランナ25、ゲート26およびキヤビテ
イ16内の樹脂を取出し可能状態にする冷却工
程、(ト)はかかる樹脂を金型外へ取出す離型工程で
ある。
ゲート26とキヤビテイ16の金型温度は、金
型加熱工程(イ)で樹脂の流動温度範囲(PC樹脂で
は175℃以上)T1になるように加熱され、射出工
程(ロ)で、射出時にキヤビテイ16内で分岐・合流
する樹脂の流れにより生じるフローマークやウエ
ルドラインを融着させて消し、流動配向を緩和す
るよう、流動温度範囲(T1以上)の一定温度に
維持され、圧縮工程(ハ)、(ニ)、(ホ)で以下に説明する
所定の温度パターンで制御される。
型加熱工程(イ)で樹脂の流動温度範囲(PC樹脂で
は175℃以上)T1になるように加熱され、射出工
程(ロ)で、射出時にキヤビテイ16内で分岐・合流
する樹脂の流れにより生じるフローマークやウエ
ルドラインを融着させて消し、流動配向を緩和す
るよう、流動温度範囲(T1以上)の一定温度に
維持され、圧縮工程(ハ)、(ニ)、(ホ)で以下に説明する
所定の温度パターンで制御される。
すなわち、まず、一次冷却工程(ハ)で樹脂の流動
温度範囲(T1以上)の一定温度から樹脂の熱変
形温度(PC樹脂では約130℃)T2近くの一定温
度に冷却された後、定温工程(ニ)で熱変形温度T2
以上の一定温度に維持される。かかる定温工程(ニ)
により、キヤビテイ16内の樹脂は圧縮操作によ
る賦形が可能な状態に維持されるとともに、以降
の冷却により生じる成形収縮が小さくかつ均一化
される。次いで、徐冷工程(ホ)で熱変形温度T2以
上の一定温度から熱変形温度T2以下に徐々に冷
却される。この徐冷工程(ホ)で、キヤビテイ16内
の樹脂は、キヤビテイ16に対して極めて忠実な
相似収縮が実現され、高度の形状精度を有するプ
ラスチツクレンズが得られる。
温度範囲(T1以上)の一定温度から樹脂の熱変
形温度(PC樹脂では約130℃)T2近くの一定温
度に冷却された後、定温工程(ニ)で熱変形温度T2
以上の一定温度に維持される。かかる定温工程(ニ)
により、キヤビテイ16内の樹脂は圧縮操作によ
る賦形が可能な状態に維持されるとともに、以降
の冷却により生じる成形収縮が小さくかつ均一化
される。次いで、徐冷工程(ホ)で熱変形温度T2以
上の一定温度から熱変形温度T2以下に徐々に冷
却される。この徐冷工程(ホ)で、キヤビテイ16内
の樹脂は、キヤビテイ16に対して極めて忠実な
相似収縮が実現され、高度の形状精度を有するプ
ラスチツクレンズが得られる。
一方、スプル3とランナ25の金型温度は、金
型加熱工程(イ)および射出工程(ロ)間で樹脂の流動温
度範囲(T1以上)に加熱された後、圧縮工程(ハ)、
(ニ)、(ホ)で流動温度範囲の一定温度に維持される。
これは、キヤビテイ16内の樹脂が加圧力を受け
る圧縮工程(ハ)、(ニ)、(ホ)において、キヤビテイ16
内の樹脂の逆流をスプル・ランナ内の樹脂によつ
て防止できるよう、成形機(図示せず)からの保
圧をスプル・ランナ内の樹脂に有効に伝達させる
ためであり、これにより、プラスチツクレンズの
形状精度の低下は防止される。
型加熱工程(イ)および射出工程(ロ)間で樹脂の流動温
度範囲(T1以上)に加熱された後、圧縮工程(ハ)、
(ニ)、(ホ)で流動温度範囲の一定温度に維持される。
これは、キヤビテイ16内の樹脂が加圧力を受け
る圧縮工程(ハ)、(ニ)、(ホ)において、キヤビテイ16
内の樹脂の逆流をスプル・ランナ内の樹脂によつ
て防止できるよう、成形機(図示せず)からの保
圧をスプル・ランナ内の樹脂に有効に伝達させる
ためであり、これにより、プラスチツクレンズの
形状精度の低下は防止される。
もし、圧縮工程(ハ)、(ニ)、(ホ)の間において、ゲー
ト26・キヤビテイ16の金型温度とスプル3・
ランナ25の金型温度とが第2図の実線aと同じ
温度パターンで低下すると、スプル3・ランナ2
5内の樹脂が流動温度範囲以下まで低下してしま
い、スプル・ランナ内の圧力損失が大きくなる。
その結果、成形機からの保圧をスプル・ランナ内
の樹脂に有効に伝達することができなくなり、キ
ヤビテイ16内の樹脂がスプル・ランナ側へ逆流
し、プラスチツクレンズの形状精度が低下すると
いう現象を生じる。
ト26・キヤビテイ16の金型温度とスプル3・
ランナ25の金型温度とが第2図の実線aと同じ
温度パターンで低下すると、スプル3・ランナ2
5内の樹脂が流動温度範囲以下まで低下してしま
い、スプル・ランナ内の圧力損失が大きくなる。
その結果、成形機からの保圧をスプル・ランナ内
の樹脂に有効に伝達することができなくなり、キ
ヤビテイ16内の樹脂がスプル・ランナ側へ逆流
し、プラスチツクレンズの形状精度が低下すると
いう現象を生じる。
第2図に戻つて、ゲート26とキヤビテイ16
の金型温度は、徐冷工程(ホ)の後、冷却工程(ヘ)にお
いてスプル3、ランナ25、ゲート26およびキ
ヤビテイ16内の樹脂が取出し可能状態になるま
で二次冷却され、その後、離型工程(ト)で金型外へ
取出されて1成形サイクルが終了する。なお、か
かる冷却工程(ヘ)および離型工程(ト)において、スプ
ル3・ランナ25の金型温度は、樹脂の流動温度
範囲(T1以上)の一定温度から熱変形温度T2以
下に冷却される。
の金型温度は、徐冷工程(ホ)の後、冷却工程(ヘ)にお
いてスプル3、ランナ25、ゲート26およびキ
ヤビテイ16内の樹脂が取出し可能状態になるま
で二次冷却され、その後、離型工程(ト)で金型外へ
取出されて1成形サイクルが終了する。なお、か
かる冷却工程(ヘ)および離型工程(ト)において、スプ
ル3・ランナ25の金型温度は、樹脂の流動温度
範囲(T1以上)の一定温度から熱変形温度T2以
下に冷却される。
以上説明した金型温度パターンによれば、高度
の形状精度を有するプラスチツクレンズを短時間
の成形サイクルで成形することができるが、ゲー
ト26・キヤビテイ16の金型温度とスプル3・
ランナ25の金型温度とをそれぞれ異なる所定の
パターンで制御する必要があり、特に、第2図中
の金型加熱工程(イ)、一次冷却工程(ハ)、二次冷却工
程(ヘ)において、キヤビテイ部分の金型温度を短時
間に上昇、降下しなければならないため、従来の
射出圧縮成形用金型装置では不可能であり、本発
明による射出圧縮成形用金型装置においてはじめ
て可能となる。
の形状精度を有するプラスチツクレンズを短時間
の成形サイクルで成形することができるが、ゲー
ト26・キヤビテイ16の金型温度とスプル3・
ランナ25の金型温度とをそれぞれ異なる所定の
パターンで制御する必要があり、特に、第2図中
の金型加熱工程(イ)、一次冷却工程(ハ)、二次冷却工
程(ヘ)において、キヤビテイ部分の金型温度を短時
間に上昇、降下しなければならないため、従来の
射出圧縮成形用金型装置では不可能であり、本発
明による射出圧縮成形用金型装置においてはじめ
て可能となる。
次に、本実施例の射出圧縮成形方法を、第1図
に示す射出圧縮成形用金型装置と第2図に示す金
型温度パターンにより説明する。
に示す射出圧縮成形用金型装置と第2図に示す金
型温度パターンにより説明する。
キヤビテイ16を構成する固定側入駒4、可動
側スリーブ12および圧縮用入駒13は、それぞ
れに設けられたヒータ(図示せず)を発熱させた
り、あるいは10〜20℃にしてある媒体を冷却孔
(図示せず)に流すことにより、第2図の実線a
で示す金型温度パターンに制御される。一方、ス
プル3・ランナ25を包含する固定型枠1および
可動側型枠11は、両者に設けられたヒータ(図
示せず)を発熱させたり、あるいは10〜20℃にし
てある媒体を冷却孔(図示せず)に流すことによ
り、第2図の破線bで示す金型温度パターンに制
御される。これらの温度制御は、キヤビテイ16
を構成する固定側入駒4、可動側スリーブ12お
よび圧縮用入駒13が、これらを包含する固定型
枠1、固定側型板6、可動側型枠11、可動側型
板17および加圧シリンダ20に対して、各凹部
8,9,21,22,24および各間隔10,2
3により断熱されているため、図示しない熱電対
を用いて各部材を検温しながら、それぞれ独立し
て意図的に行うことができる。しかも、上述した
断熱層によりキヤビテイ16部分の金型の熱容量
が減少するため、実線aの金型加熱工程(イ)におけ
る加熱上昇時間、一次冷却工程(ハ)および二次冷却
工程(ヘ)における冷却降下時間をそれぞれ短縮で
き、成形サイクルを短縮できる。
側スリーブ12および圧縮用入駒13は、それぞ
れに設けられたヒータ(図示せず)を発熱させた
り、あるいは10〜20℃にしてある媒体を冷却孔
(図示せず)に流すことにより、第2図の実線a
で示す金型温度パターンに制御される。一方、ス
プル3・ランナ25を包含する固定型枠1および
可動側型枠11は、両者に設けられたヒータ(図
示せず)を発熱させたり、あるいは10〜20℃にし
てある媒体を冷却孔(図示せず)に流すことによ
り、第2図の破線bで示す金型温度パターンに制
御される。これらの温度制御は、キヤビテイ16
を構成する固定側入駒4、可動側スリーブ12お
よび圧縮用入駒13が、これらを包含する固定型
枠1、固定側型板6、可動側型枠11、可動側型
板17および加圧シリンダ20に対して、各凹部
8,9,21,22,24および各間隔10,2
3により断熱されているため、図示しない熱電対
を用いて各部材を検温しながら、それぞれ独立し
て意図的に行うことができる。しかも、上述した
断熱層によりキヤビテイ16部分の金型の熱容量
が減少するため、実線aの金型加熱工程(イ)におけ
る加熱上昇時間、一次冷却工程(ハ)および二次冷却
工程(ヘ)における冷却降下時間をそれぞれ短縮で
き、成形サイクルを短縮できる。
金型が金型加熱工程(イ)により所定の温度まで上
昇されると、次の射出工程(ロ)において、溶融樹脂
が成形機のシリンダ(図示せず)よりスプル3、
ランナ25およびゲート26を経てキヤビテイ1
6内に射出される。キヤビテイ16内の樹脂は、
次の圧縮工程(ハ)、(ニ)、(ホ)において加圧シリンダ2
0からの加圧力を受けて圧縮賦形されるが、この
時、キヤビテイ16部分の金型温度は冷却降下→
定温維持→徐冷され、一方、スプル3・ランナ2
5部分の金型温度は樹脂の流動温度範囲(第2図
のT1以上)の高温に維持されているため、スプ
ル3・ランナ25内の樹脂は流動状態となつてい
る。従つて、成形機が発生する保圧をスプル3・
ランナ25内の樹脂に有効に伝達することがで
き、これにより、圧縮時のキヤビテイ16からラ
ンナ25側への樹脂の逆流は防止され、形状精度
が高められる。
昇されると、次の射出工程(ロ)において、溶融樹脂
が成形機のシリンダ(図示せず)よりスプル3、
ランナ25およびゲート26を経てキヤビテイ1
6内に射出される。キヤビテイ16内の樹脂は、
次の圧縮工程(ハ)、(ニ)、(ホ)において加圧シリンダ2
0からの加圧力を受けて圧縮賦形されるが、この
時、キヤビテイ16部分の金型温度は冷却降下→
定温維持→徐冷され、一方、スプル3・ランナ2
5部分の金型温度は樹脂の流動温度範囲(第2図
のT1以上)の高温に維持されているため、スプ
ル3・ランナ25内の樹脂は流動状態となつてい
る。従つて、成形機が発生する保圧をスプル3・
ランナ25内の樹脂に有効に伝達することがで
き、これにより、圧縮時のキヤビテイ16からラ
ンナ25側への樹脂の逆流は防止され、形状精度
が高められる。
かかる圧縮工程(ハ)、(ニ)、(ホ)が終了すると、キヤ
ビテイ16部分およびスプル3・ランナ25部分
の金型温度は、次の冷却工程(ヘ)および離型工程(ト)
においてともに樹脂の熱変形温度T2以下に冷却
降下されるため、キヤビテイ16内とランナ25
内の樹脂は冷却固化される。こうして冷却固化さ
れた樹脂は、その後、加圧シリンダ20の圧縮動
作により圧縮用入駒13を上昇させることで金型
外へ取出され、しかる後、ランナ25・ゲート2
6が切り離されてプラスチツクレンズが得られ
る。
ビテイ16部分およびスプル3・ランナ25部分
の金型温度は、次の冷却工程(ヘ)および離型工程(ト)
においてともに樹脂の熱変形温度T2以下に冷却
降下されるため、キヤビテイ16内とランナ25
内の樹脂は冷却固化される。こうして冷却固化さ
れた樹脂は、その後、加圧シリンダ20の圧縮動
作により圧縮用入駒13を上昇させることで金型
外へ取出され、しかる後、ランナ25・ゲート2
6が切り離されてプラスチツクレンズが得られ
る。
以上説明した本実施例による射出圧縮成形用金
型装置と、キヤビテイ部分を構成する各入駒とこ
れらを包含する金型部分との間に断熱層を設けな
い射出圧縮成形用金型装置とを用い、外径47mm、
中心厚さ1.9mm、外径厚さ12.7mm、曲率半径250mm
のPC樹脂製凹レンズと、外径47mm、中心厚さ
14.5mm、外径厚さ1.0mm、曲率半径88mmのPC樹脂
製凸レンズを成形した結果、後者の射出圧縮成形
用金型装置で10〜20μmあつたレンズ面の偏差
を、本実施例による射出圧縮成形用金型装置を用
いた場合は1.0〜3.0μmと向上でき、また、成形
サイクルも20〜35%短縮できた。
型装置と、キヤビテイ部分を構成する各入駒とこ
れらを包含する金型部分との間に断熱層を設けな
い射出圧縮成形用金型装置とを用い、外径47mm、
中心厚さ1.9mm、外径厚さ12.7mm、曲率半径250mm
のPC樹脂製凹レンズと、外径47mm、中心厚さ
14.5mm、外径厚さ1.0mm、曲率半径88mmのPC樹脂
製凸レンズを成形した結果、後者の射出圧縮成形
用金型装置で10〜20μmあつたレンズ面の偏差
を、本実施例による射出圧縮成形用金型装置を用
いた場合は1.0〜3.0μmと向上でき、また、成形
サイクルも20〜35%短縮できた。
なお、上記実施例では、キヤビテイ16を構成
する各入駒4,12,13とこれらを包含する金
型部分1,6,11,17,20との間に凹部
8,9,21,22,24および間隔10,23
を設け、これら凹部および間隔内の空気により断
熱効果をもたせたものについて説明したが、かか
る空気の対流に伴う温度むらの発生防止や、凹部
および間隔の設置に伴う金型強度の低下補強を目
的として、各凹部および間隔内の空間にセラミツ
ク系複合材、アスベストとセメントの複合材、マ
イカとガラスの複合材、焼結合金あるいは熱硬化
性樹脂積層板等の断熱材を充填することも可能で
ある。
する各入駒4,12,13とこれらを包含する金
型部分1,6,11,17,20との間に凹部
8,9,21,22,24および間隔10,23
を設け、これら凹部および間隔内の空気により断
熱効果をもたせたものについて説明したが、かか
る空気の対流に伴う温度むらの発生防止や、凹部
および間隔の設置に伴う金型強度の低下補強を目
的として、各凹部および間隔内の空間にセラミツ
ク系複合材、アスベストとセメントの複合材、マ
イカとガラスの複合材、焼結合金あるいは熱硬化
性樹脂積層板等の断熱材を充填することも可能で
ある。
また、上記実施例では、キヤビテイ16を構成
する各入駒側に断熱用の凹部を設けたものについ
て説明したが、上記凹部を、これら入駒を包含す
る金型側の対向接触面、または入駒側と金型側の
両対向接触面に設けても良い。
する各入駒側に断熱用の凹部を設けたものについ
て説明したが、上記凹部を、これら入駒を包含す
る金型側の対向接触面、または入駒側と金型側の
両対向接触面に設けても良い。
また、本発明をレンズ以外の高精度の形状精度
が必要なプラスチツク部品の成形に適用しうるこ
とは当然であり、使用される金型温度パターンも
プラスチツク部品に要求される品質や形状精度の
レベルにより異なるので上記実施例に限定されな
いことは明らかである。
が必要なプラスチツク部品の成形に適用しうるこ
とは当然であり、使用される金型温度パターンも
プラスチツク部品に要求される品質や形状精度の
レベルにより異なるので上記実施例に限定されな
いことは明らかである。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、スプ
ル・ランナ部分の金型温度を高温に維持した状態
でキヤビテイ部分の金型温度を冷却できるため、
圧縮工程中におけるキヤビテイ内の樹脂の逆流
を、成形機からスプル・ランナ内の樹脂に伝達さ
れる保圧により防止することができ、それ故、高
度な形状精度を有するプラスチツク部品を成形す
ることが可能になる。また、スプル・ランナ部分
の金型とキヤビテイ部分の金型の相互の熱移動減
少でき、かつキヤビテイを構成する金型部分の熱
容量を金型全体に比べて小さくできるため、キヤ
ビテイ部分の加熱上昇または冷却降下に要する時
間を短縮でき、それ故、成形サイクルを短縮する
ことが可能になる。
ル・ランナ部分の金型温度を高温に維持した状態
でキヤビテイ部分の金型温度を冷却できるため、
圧縮工程中におけるキヤビテイ内の樹脂の逆流
を、成形機からスプル・ランナ内の樹脂に伝達さ
れる保圧により防止することができ、それ故、高
度な形状精度を有するプラスチツク部品を成形す
ることが可能になる。また、スプル・ランナ部分
の金型とキヤビテイ部分の金型の相互の熱移動減
少でき、かつキヤビテイを構成する金型部分の熱
容量を金型全体に比べて小さくできるため、キヤ
ビテイ部分の加熱上昇または冷却降下に要する時
間を短縮でき、それ故、成形サイクルを短縮する
ことが可能になる。
第1図は本発明の一実施例に係る射出圧縮成形
用金型装置の断面図、第2図は第1図の射出圧縮
成形用金型装置に適用される金型温度パターンを
示す説明図である。 1……固定型枠、2……スプルブツシユ、3…
…スプル、4……固定側入駒、5……固定側キヤ
ビテイ面、6……固定型型板、7……固定型取付
板、8,9,21,22,24……凹部、10,
23……間隔、11……可動側型板、12……可
動側スリーブ、13……圧縮用入駒、14……可
動側キヤビテイ面、15……キヤビテイ側面、1
6……キヤビテイ、17……可動側型板、18…
…脚体、19……可動側取付板、20……加圧シ
リンダ、25……ランナ、26……ゲート。
用金型装置の断面図、第2図は第1図の射出圧縮
成形用金型装置に適用される金型温度パターンを
示す説明図である。 1……固定型枠、2……スプルブツシユ、3…
…スプル、4……固定側入駒、5……固定側キヤ
ビテイ面、6……固定型型板、7……固定型取付
板、8,9,21,22,24……凹部、10,
23……間隔、11……可動側型板、12……可
動側スリーブ、13……圧縮用入駒、14……可
動側キヤビテイ面、15……キヤビテイ側面、1
6……キヤビテイ、17……可動側型板、18…
…脚体、19……可動側取付板、20……加圧シ
リンダ、25……ランナ、26……ゲート。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 互いに対向して配置された固定型および可動
型のいずれか一方に摺動自在に設けられた圧縮用
入駒と、いずれか他方に設けられ前記圧縮用入駒
に対向する入駒とを備え、前記両入駒間に形成さ
れたキヤビテイ中に溶融樹脂を射出、充填し、加
圧シリンダにより前記圧縮用入駒に圧力を加え
て、前記キヤビテイ内の樹脂を圧縮する射出圧縮
成形用金型装置において、前記キヤビテイを構成
する複数の入駒と、これら入駒を支持する前記固
定型および可動型との間に断熱部を設けるととも
に、前記入駒とスプル・ランナが形成された前記
固定型および可動型との一方または双方を、それ
ぞれ独立して温度制御できるように構成したこと
を特徴とする射出圧縮成形用金型装置。 2 特許請求の範囲第1項において、前記断熱部
が、前記入駒と前記固定型および可動型とのいず
れか一方または両方の対向面に形成された凹部に
より構成されていることを特徴とする射出圧縮成
形用金型装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24878684A JPS61127323A (ja) | 1984-11-27 | 1984-11-27 | 射出圧縮成形用金型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24878684A JPS61127323A (ja) | 1984-11-27 | 1984-11-27 | 射出圧縮成形用金型装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61127323A JPS61127323A (ja) | 1986-06-14 |
JPH051128B2 true JPH051128B2 (ja) | 1993-01-07 |
Family
ID=17183372
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24878684A Granted JPS61127323A (ja) | 1984-11-27 | 1984-11-27 | 射出圧縮成形用金型装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61127323A (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0720647B2 (ja) * | 1987-11-24 | 1995-03-08 | 松下電工株式会社 | 成形金型のスプルーブッシュ |
JPH0339530U (ja) * | 1989-08-28 | 1991-04-16 | ||
JPH0720645B2 (ja) * | 1990-11-28 | 1995-03-08 | 株式会社日本製鋼所 | 射出成形装置 |
US7687003B2 (en) | 2004-12-08 | 2010-03-30 | Visteon Global Technologies, Inc. | Method of forming plastic part having hidden thin walled section |
KR101030223B1 (ko) | 2009-01-23 | 2011-04-22 | 김경탁 | 다이캐스팅 전극 터미널 성형 장치 |
JP4852639B2 (ja) * | 2009-10-14 | 2012-01-11 | 株式会社長府製作所 | 空気温調機 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5340055A (en) * | 1976-09-25 | 1978-04-12 | Sumitomo Bakelite Co | Method of injection molding thermosetting resin and mold device |
JPS5386754A (en) * | 1977-01-11 | 1978-07-31 | Akira Yotsutsuji | Mold of heat insulating stracture |
JPS54148055A (en) * | 1978-05-13 | 1979-11-19 | Daicel Chem Ind Ltd | Molding of lens with degree |
JPS59232835A (ja) * | 1983-06-15 | 1984-12-27 | Hitachi Ltd | 射出圧縮成形金型及びその成形方法 |
-
1984
- 1984-11-27 JP JP24878684A patent/JPS61127323A/ja active Granted
Patent Citations (4)
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JPS54148055A (en) * | 1978-05-13 | 1979-11-19 | Daicel Chem Ind Ltd | Molding of lens with degree |
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Publication number | Publication date |
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JPS61127323A (ja) | 1986-06-14 |
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