JPH0133719Y2 - - Google Patents

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JPH0133719Y2
JPH0133719Y2 JP10129684U JP10129684U JPH0133719Y2 JP H0133719 Y2 JPH0133719 Y2 JP H0133719Y2 JP 10129684 U JP10129684 U JP 10129684U JP 10129684 U JP10129684 U JP 10129684U JP H0133719 Y2 JPH0133719 Y2 JP H0133719Y2
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【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、石積工事における目地詰作業に用い
られる吊足場の移動装置に関するものである。
(従来技術ならびにその問題点) 従来から、第6図および第7図に例示するよう
な石積土手を構築するに際し、重積した各ブロツ
クa表面間の目地b詰作業が、当該工事の仕上工
程の一環として行なわれている。このような石積
土手は、長いもので全長200m以上におよび、す
べてのブロツクa間の目地b詰をなす該作業には
多大な労力と時間を要し、その作業効率や安全性
の向上を企図して、従来、第8図に示すような本
足場1を使用するのが原則とされてきた。しかし
ながら、実際には、当該目地詰作業が足積工事の
単なる附帯的作業に過ぎないとの認識を背景に、
主に経済性の難点を理由として、前記のような本
足場1を使用することはほとんどなく、便法とし
て第9図や第10図に示すような簡易足場2,6
が用いられることが多かつた。第9図の簡易足場
2はブロツクa間に組み込まれる水抜用のパイプ
cを利用し、一端を該パイプc内に挿入し他端を
縦枠4に結んだ横枠3上に足場板5を置くもの、
第10図の簡易足場6は単にアルミ梯子7を石積
部の法面dに立て掛けるだけの構造になり、経済
性の向上はともかくとして、非能率的であり、か
つ安全性に劣る欠点を有しており、その改良策と
して、第11図ないし第13図に示すように、車
上移動式(8.第11図)、吊足場式(10.第12
図)および移動式(12.第13図)になるものが
発表されているが、それぞれ、つぎのような問題
点を有している。
車上移動式(8.第11図) ・ 埋戻し地盤gを、車9の走行ができる状態に
整える必要がある。
・ 埋戻し地盤gの勾配が急な場合には使用でき
ない。
・ 車9の移動に有資格者がいる。
・ 全体に安定性が悪く、転倒の危険性がある。
・ 車9の損料なが必要となり、不経済である。
吊足場式(10.第12図) ・ 鉄筋を加工成形した枠体11の移動が困難で
あり、かつ非能率的である。
移動式(12.第13図) ・ 埋戻し地盤gを整え、かつキヤスタ13を走
らせるため、該地盤gにコンクリートh等を張
設する必要がある。
・ 埋戻し地盤gの勾配が急な場合には使用でき
ない。
・ 転倒の危険性がある。
・ 移動が困難である。
・ キヤスタ13が勝手に走ることのないよう
に、常に、そのストツパに注意していなければ
ならない。
本考案は、上記従来技術における諸種の問題点
に鑑み、安全性、経済性および移動性(作業性)
の3点ともに優れた吊足場の移動装置を提供せん
とするものである。
〔考案の構成〕
(問題点を解決するための手段ならびにその作
用) 上記目的を達成するため、本考案の吊足場移動
装置は、上端を略コ字形状にして石積部の上端縁
に掛止懸吊され、かつ前記上端3辺のそれぞれ
に、石積部の法面、天端または裏面に対して当接
走行するキヤスタを取り付けて石積部を横手方向
に移動可能になる少なくとも左右一対の枠体を有
し、該両枠体を連結して該連結部に足場板を配す
る構成とした。
上記構成になる吊足場移動装置は、略コ字形に
形成した左右枠体の上端を石積部の上端縁に掛止
めし、目地詰作業の進行に合わせて、漸次、石積
部上を横手方向にスライド移動させるように使用
するもので、該移動に際して、上端各辺に取り付
けたキヤスタが回転走行するようになる。作業者
は、前記足場板上に立ち、埋戻し地盤に立つたと
きに手の届かなかつた石積部上部の目地詰作業を
行なう。
(実施例) 以下、本考案吊足場移動装置の実施例を図面に
したがつて説明する。
第1図ないし第3図において、全体を符合21
で示す本実施例装置は、左右対称になる一対の縦
枠22,22を有し、該左右縦枠22,22を適
宜間隔をもつて離間配置し、42で示す2〜3本
の単管パイプよりなる横枠で連結してなる。
各縦枠22は、これを側面からみて(第1図)、
石積部Aの法面dと向き合う長辺の正面部23
と、該正面部23の上端から水平方向に延び、石
積部Aの天端eと向き合う上辺部31と、該上辺
部31の一端から直角度に下方へ向けて延び、石
積部Aの裏面fと向き合う裏面部40とよりな
り、全体的に、上端略コ字形状に構成されてい
る。これを部品毎にみると、前記正面部23は、
前記横枠42を連結した第1の単管パイプ24
と、該単管パイプ24の上端に対し自在クランプ
25を介して着脱自在に連結された第2の単管パ
イプ26と、該単管パイプ26の上端を内挿固着
した筒部27aを備えた第1のヒンジ部材27と
を有し、前記上辺部31と裏面部40は、前記第
1のヒンジ部材27と対になり、該部材27に対
してピン30により回動自在に連結された第2の
ヒンジ部材32と、略L字形状になる鋼板部材3
5と、該鋼板部材35の屈折部に固着された補強
板38とを有する。前記一対のヒンジ部材27,
32は、上辺部31を水平に維持した状態で、正
面部23が、石積部Aの法面dの傾斜に対して平
行になるように、上辺部31と正面部23のなす
角度θを調整する機能を備え、このため両ヒンジ
部材27,32は、それぞれ、互いに重合する扇
状の回転板27b,32bを有し、一方の回転板
32bに突設固着したボルト33を、他方の回転
板27bに穿設した円弧状の案内孔27cに通
し、反対側からナツト34で締付固定するように
構成されている。また第2のヒンジ部材32と前
記鋼板部材35とは、石積部Aの厚さ(天端幅.
W)に応じて上辺部31の長さを調整できるよう
になり、鋼板部材35に突設固着した2本のボル
ト36,36を、該ヒンジ部材32の山形鋼に穿
設した長円状の安内孔32cに通し、反対側(上
側)からナツト37,37で締付固定するように
構成されている。前記正面部23における第1の
単管パイプ24下端と第1のヒンジ部材27の筒
部27aには、石積部Aの法面d上を走行する大
型のキヤスタ28,29が、また第1のヒンジ部
材27の山形鋼と鋼板部材35の下端には、石積
部Aの天端e、裏面fを走行する小型のキヤスタ
39,41が取り付けられている。
前記構成になる縦枠22,22は、既述のとう
り、左右一対になるもので、左右の縦枠22,2
2は、前記の横枠42のほか、上辺部31におい
て、第2のヒンジ部材32および鋼板部材35同
士間に、計3本の棒鋼43,43,43を架設し
てなる。この棒鋼43は、直径13mm(実寸)程度
になり、可撓性を有する。また各縦枠22の第1
の単管パイプ24には、第3の単管パイプ44が
水平に連結され、左右一対になる該パイプ44上
に、合板製の足場板45が架設載置されている。
46は横枠42に対し、縦枠22と平行に連結固
定されたアルミ梯子であり、作業者が足場板45
や石積部Aに昇降する際に、使用される。
上記構成になる本実施例移動装置21を用いて
目地詰作業を行なうに際しては、まず該作業に係
る石積部Aの法面dの傾斜角度と天端eの幅Wに
合わせて両縦枠22上端のヒンジ部材27,32
の角度θと上辺部31の長さを調整する。この調
整は、当該装置21を石積部Aに掛止しながら行
なうか、あるいは掛止めする以前に地上で行なう
こととしてもよい。また、この掛止めに際して
は、各縦枠22の第1の単管パイプ24を、自在
クランプ25の釈放により第2の単管パイプ26
から取り外しておき、該第2の単管パイプ26か
ら上に位置する部材のみを、先に石積部Aに掛止
めし、第1の単管パイプ24や該パイプ24に連
結される第3の単管パイプ44等の諸部材を後付
けするようにすると、該掛止め作業を手際よく行
なうことができる。
掛止め作業の終了後、作業者は足場板45上に
乗り、両縦枠22間の法面dの目地詰作業を行な
い、該作業の完了後、当該装置21を横手方向に
スライド移動させ、順次、目地詰していく。以
下、当該移動装置21の特徴を述べる。
(1) 安全性が高い 略コ字状に形成した縦枠22上端を、石積部A
上端縁に対して掛止懸吊する構造であるため、転
倒の虞れがなく、安全である。
(2) 経済性が高い 足場の組立、解体が簡単にでき、労務コスト
が低い。
仮設材の使用量が少なく、その損料、運搬費
等が安く、附属品の一部も廃品利用や在庫品利
用ができ、材料コストが低い。
各地各種の作業現場に転用できる。
(3) 移動性が高い 横手方向へのスライド移動が簡単にできる。
すなわち各縦枠22の上端コ字部の3箇所と正
面部23下端の計4箇所にキヤスタ28,2
9,39,41が取り付られ、当該装置21の
全重量および作業者の体重等をなすべて該キヤ
スタ28,29,39,41で支持するように
なり、作業者が、足場板45上に乗つたまま、
石積部Aの法面dを反移動方向に押すと、その
反作用により、当該装置21を簡単に所望の方
向へ走行移動させることができる。このとき、
とくに、図示したように正面部23には大型の
キヤスタ28,29が取り付けられており、法
面dの目地b凹部の影響を受けないように構成
されている。
当該装置21は、全体的に、単管パイプ等細
身の部品により組み立てられており、軽量のた
め、解体せずに別の場所へ移動させることがで
きる。
第1図に鎖線で示したごとく、第1の単管パ
イプ24に対する第3の単管パイプ44の連結
位置を上下させることによつて、簡単に、足場
板45の高さを調整することができる。また場
合によつては、第1の単管パイプ24を長さの
異なるものに変えてもよく、該パイプ24下端
にはクランプ47を介してキヤスタ28を取り
付けておく。
広範囲に利用できる。すなわち、第1に、左
右縦枠22,22の上端コ字部を可撓性を備え
た数本の棒鋼43によつて連結したため、第4
図および第5図に示すような石積部Aの曲線部
分Bや折点部分Cに対し、第1の単管パイプ2
4以下の部材を取り外した両縦枠22,22の
上端コ字部を、石積部A上端縁から取り外すこ
となく、そのままスライドさせ、通過させるこ
とができる。第2に、既述のとうり、当該装置
21は、法面dの傾斜角度と天端eの幅Wの大
小に対する調整機構を備えており、その変化に
対応できるほか、さらに法面dの長さLの変化
に対しても、第2の単管パイプ26に対する第
1の単管パイプ24の連結位置を上下させた
り、第1の単管パイプ24を長さの異なるもの
に変更する等して対応することができる。第3
に、当該装置21は石積部Aの上端縁に掛止懸
吊される構造であるため、下部地盤の影響を受
けることなく目地詰作業を進めることができ、
街渠工、舗装工等に対し並行作業が可能とな
る。
足場の組立、解体に要する時間が大幅に短縮
され、かつ前記街渠工等の下部作業を並行して
行なうことができるため、工程の短縮が可能と
なる。
〔考案の効果〕
本考案の石積工目地詰作業用吊足場の移動装置
は、以上説明したように、略コ字形に形成した枠
体上端を石積部上端縁に掛止し、該上端の内面
に、石積部の法面、天端ならびに裏面に当接する
複数個のキヤスタを取り付けるとともに、互いに
連結した左右枠体の連結部に足場板を配してな
り、転倒の虞れがなく安全で、単管パイプ等入手
し易く、かつ安価な部品を組み合わせることによ
つて製作することができ、経済性に優れ、かつ前
記キヤスタの働きによつて移動性、作業性に優れ
る等の特徴を有し、本考案の実用的効果はきわめ
て大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る吊足場移動装置
の側面図、第2図は同正面図、第3図は同平面
図、第4図および第5図は石積部の一例を示す概
略平面図、第6図は同斜視図、第7図は同断面
図、第8図ないし第13図は、それぞれ、従来の
足場を示す側面図である。 21……吊足場移動装置、22……縦枠、23
……正面部、24……第1の単管パイプ、25…
…自在クランプ、26……第2の単管パイプ、2
7,32……ヒンジ部材、28,29,39,4
1……キヤスタ、31……上辺部、35……鋼板
部材、40……裏面部、42……横枠、43……
棒鋼、44……第3の単管パイプ、45……足場
板、48……アルミ梯子、A……石積部、a……
ブロツク、b……目地、d……法面、e……天
端、f……裏面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上端を略コ字形状にして石積部の上端縁に掛止
    懸吊され、かつ前記上端3辺それぞれに、石積部
    の法面、天端または裏面に対して当接走行するキ
    ヤスタを取り付けて石積部を横手方向に移動可能
    になる枠体を少なくとも左右に一対有し、該両枠
    体を連結して、該連結部に足場板を配してなるこ
    とを特徴とする石積工目地詰作業用吊足場の移動
    装置。
JP10129684U 1984-07-06 1984-07-06 石積工目地詰作業用吊足場の移動装置 Granted JPS6120735U (ja)

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JP10129684U JPS6120735U (ja) 1984-07-06 1984-07-06 石積工目地詰作業用吊足場の移動装置

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JP10129684U JPS6120735U (ja) 1984-07-06 1984-07-06 石積工目地詰作業用吊足場の移動装置

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JPS6120735U JPS6120735U (ja) 1986-02-06
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JPH07103676B2 (ja) * 1986-11-20 1995-11-08 米山工業株式会社 擁壁などの法面作業用足場装置

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JPS6120735U (ja) 1986-02-06

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