JPH0133110B2 - - Google Patents

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JPH0133110B2
JPH0133110B2 JP60008814A JP881485A JPH0133110B2 JP H0133110 B2 JPH0133110 B2 JP H0133110B2 JP 60008814 A JP60008814 A JP 60008814A JP 881485 A JP881485 A JP 881485A JP H0133110 B2 JPH0133110 B2 JP H0133110B2
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JP
Japan
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pentamethylcyclotrisiloxane
hour
compound
group
methyl
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JP60008814A
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English (en)
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JPS61167694A (ja
Inventor
Masatoshi Arai
Shinichi Sato
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は文献未載の新規な有機けい素化合物、
特には一液型または二液型の室温硬化性あるいは
低温硬化性のオルガノポリシロキサンを得るため
の変性剤として有用とされる新規な有機けい素化
合物に関するものである。
(発明の構成) 本発明に係わる有機けい素化合物はつぎの一般
で示され、R1、R2はメチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基などの低級アルキル基とされる
ものである。
つぎに本発明の有機けい素化合物を例示する
が、これらは代表例であり、本発明の有機けい素
化合物はこれらに限定されるものではない。な
お、例中のMeはメチル基、iPrはイソプロピル基
を示したものである(以下同じ)。
本発明の有機けい素化合物は、例えば式 (ここにR1、R2は前記に同じ)で示されるSi−
H結合を1個有するシクロトリシロキサンを触媒
の存在下で水と脱水素反応させることによつて合
成することができる。この反応はジオキサンまた
はテトラヒドロフランなどのような極性溶媒中で
40℃以下、好ましくは20℃以下で行なわせればよ
く、この触媒としては周期律表第族元素または
その化合物、例えば塩化白金酸、アルコール変性
塩化白金酸(米国特許第3220972号明細書参照)、
塩化白金酸とオレフインとのコンプレツクス(米
国特許第3159601号、同第3159662号、同第
3775452号明細書参照)、白金黒またはパラジウム
−カーボンなどをアルミナ、シリカ、カーボンな
どの担体に担持させたもの、ロジウム−オレフイ
ンコンプレツクスなどがあげられるが、これらの
コンプレツクスはアルコール系、ケトン系、エー
テル系、炭化水素系の溶剤に溶解したものとする
ことが好ましい。
本発明の有機けい素化合物は種々の用途に使用
されるが、これは特に両末端にシラノール基また
は反応性の官能基を有するジオルガノポリシロキ
サンと反応させると、両末端がシクロトリシロキ
サンで封鎖されたジオルガノポリシロキサンを与
えるが、この両末端にシクロトリシロキサンが結
合したジオルガノポリシロキサンは適当な触媒の
存在下で縮合物を放出せずに室温または低温で硬
化し、この硬化反応は窒素、イオウ、りん含有化
合物が存在しても硬化不良になるという不利を伴
なうことがないので、この有機けい素化合物はす
ぐれた硬化特性をもつ一液型または二液型の硬化
性オルガノシロキサン組成物を提供するための変
性剤として有用とされる。なお、この有機けい素
化合物はこれを従来公知の縮合型室温硬化性オル
ガノポリシロキサン組成物に添加すると、この組
成物の耐酸性および耐アルカリ性を向上させるの
でこの種のオルガノポリシロキサン組成物に対す
る添加剤としても有用とされる。
つぎに本発明の参考例および実施例をあげる。
参考例 1 (1−ヒドロ−1,3,3,5,5,−ペンタメ
チルシクロトリシロキサンの合成) ジエチルエーテル1500gとトリエチルアミン
267gとを撹拌棒、滴下ロート2個および冷却器
を付した5の四ツ口フラスコに仕込み、こゝに
1,3−ジヒドロキシ−1,1,3,3−テトラ
メチルジシロキサン/ジエチルエーテル=231
g/600gの混合溶液とメチルジクロロシラン/
ジエチルエーテル=158g/600gの混合溶液とを
1時間かけて適下し、1時間撹拌してから反応生
成物を水洗し、ジエチルエーテルを留去したとこ
ろ、120g(収率42.0%)の生成物が得られ、こ
のものは下記の分析値から1−ヒドロ−1,3,
3,5,5−ペンタメチルシクロトリシロキサン
であることが確認された。
IR値 Si−H:2160cm-1 Si−O−Si:1015cm-1 沸点 119〜122℃/760mmHg 屈折率 1.3832(25℃) NMR δ0.01(S,Si-Me,15H) δ5.18(S,Si-H、1H) 参考例 2 (1−ヒドロ−1−メチル−3,3,5,5−テ
トライソプロピルシクロトリシロキサンの合成) 1,3−ジヒドロキシ−1,1,3,3−テト
ライソプロピルジシロキサン17.3gとメチルジイ
ソプロペノキシシラン12.0gを温度計、冷却器お
よび窒素ガス導入管を付した50gの三ツ口フラス
コに仕込み、室温で4時間撹拌してから減圧蒸留
したところ、沸点105〜107℃/7mmHgの留分
10.2gが得られ、このものは下記の分析値から1
−ヒドロ−1−メチル−3,3,5,5−テトラ
イソプロピルシクロトリシロキサンであることが
確認された。
IR値 Si−H:2155cm-1 Si−O−Si:1010cm-1 NMR δ0.03(S、Si-Me、3H) δ0.83(S、C-Me、24H) δ4.76(S、Si-H、1H) 屈折率 1.4350(25℃) 実施例 1 (1−ヒドロキシ−1,3,3,5,5−ペンタ
メチルシクロトリシロキサンの合成) 撹拌棒、温度計、水素排気管および滴下ロート
を付した500mlの四ツ口フラスコにジオキサン300
g、緩衝液(PH7.6)10gおよびパラジウムを5
%担持したカーボンブラツク0.5gを仕込み、
こゝに氷冷下で参考例1で得た1−ヒドロ−1,
3,3,5,5−ペンタメチルシクロトリシロキ
サン30gを1時間で滴下させたところ、滴下開始
と同時に水素が発生し、滴下終了後1時間で水素
の発生が殆んどなくなつたので、この反応混合物
から過によつてパラジウム担持のカーボンを除
き、ついで減圧蒸留をしたところ、沸点55〜57
℃/4mmHg、屈折率1.4220(25℃)の物性を有す
る留分12.6g(収率39.0%)が得られたがこの化
合物はIR、GC−MS、NMRおよび元素分折の結
果から下記分子式に相当するものであることが確
認された。
IR 第1図参照 GC−MS分析 親ピーク224(分子量224.4) NMR δ0.00(S、Si−Me、15H) δ3.53(S,Si
−OH,1H)(溶媒CCl4) 元素分析 C(%) H(%) Si(%) 計算値 26.76 7.19 37.54 分析値 26.8 7.0 37.4 (分子式) 実施例 2 (1−ヒドロキシ−1−メチル−3,3,5,5
−テトライソプロピルシクロトリシロキサンの合
成) 温度計、水素排気管および滴下ロートを付した
50mlの三ツ口フラスコにジオキサン15.7g、緩衝
液(PH7.6)3.4gおよびパラジウムを5%担持し
たカーボンブラツク0.1gとを仕込んで電磁撹拌
し、氷冷下に参考例2で得た1−ヒドロ−1−メ
チル−3,3,5,5−テトライソプロピルシク
ロトリシロキサン6.0gをこのフラスコに1時間
で滴下し、以下実施例1と同様に処理してジオキ
サンを減圧留去したところ、沸点110〜112℃/5
mmHg、屈折率1.4417(25℃)の物性を有する化合
物4.8g(収率76.2%)が得られたが、この化合
物はIR、GC−MS、NMRおよび元素分析の結果
から下記分子式に相当するものであることが確認
された。
IR 第2図参照 GC−MS分析 親ピーク336(分子量336.7) NMR δ0.00(S、Si−Me、3H) δ0.83(S、C−Me、24H)(溶媒CCl4) 元素分析 C(%) H(%) Si(%) 計算値 46.4 9.6 25.0 分析値 46.6 9.4 24.8 (分子式) 比較例 (クロロシランの共加水分解と縮合による1−ヒ
ドロキシ−1,3,3,5,5−ペンタメチルシ
クロトリシロキサンの合成) 撹拌棒および温度計を付した1000mlの四ツ口フ
ラスコにジエチルエーテル200g、水200gを仕込
み、メチルトリクロロシラン15.0gとジメチルジ
クロロシラン25.8gの混合物を滴下し、1時間撹
拌した。反応後ジエチルエーテル層を分離しエー
テルを留去した。釜残を150℃で3時間、200℃で
1時間反応した後、蒸留を行なつたが式 で示される化合物1−ヒドロキシ−1,3,3,
5,5−ペンタメチルシクロトリシロキサンは得
られなかつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得られた1−ヒドロキシ−
1,3,3,5,5−ペンタメチルシクロトリシ
ロキサンのIR図、第2図は実施例2で得られた
1−ヒドロキシ−1−メチル−3,3,5,5−
テトライソプロピルシクロトリシロキサンのIR
図を示したものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (ここにR1およびR2は同一または異種の低級ア
    ルキル基)で示される有機けい素化合物。
JP881485A 1985-01-21 1985-01-21 有機けい素化合物 Granted JPS61167694A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP881485A JPS61167694A (ja) 1985-01-21 1985-01-21 有機けい素化合物

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JP881485A JPS61167694A (ja) 1985-01-21 1985-01-21 有機けい素化合物

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JPS61167694A JPS61167694A (ja) 1986-07-29
JPH0133110B2 true JPH0133110B2 (ja) 1989-07-11

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ID=11703283

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JP6491493B2 (ja) * 2015-02-16 2019-03-27 公益財団法人相模中央化学研究所 直鎖状トリシロキサン化合物の製造方法
JP7028202B2 (ja) * 2019-02-01 2022-03-02 信越化学工業株式会社 硬化型シリコーン組成物

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Title
CHEMICAL ABSTRACTS=1967 *

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JPS61167694A (ja) 1986-07-29

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