JPH01317129A - 塩化第二鉄の合成方法 - Google Patents

塩化第二鉄の合成方法

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JPH01317129A
JPH01317129A JP1109000A JP10900089A JPH01317129A JP H01317129 A JPH01317129 A JP H01317129A JP 1109000 A JP1109000 A JP 1109000A JP 10900089 A JP10900089 A JP 10900089A JP H01317129 A JPH01317129 A JP H01317129A
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ferrous
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、塩化第二鉄の合成方法、特に、水溶液の塩化
第一鉄を塩素化する方法に関するものである。
従来の技術 この塩化第二鉄水溶液は、水処理において凝集剤として
使用される。この点については、この用途を記載した「
カーク−オス7− (Kirk Othmer) J第
3版、第24巻、394〜396頁(1984年)と第
10巻、498頁(1980年)を参照されたい。この
塩化第二鉄水溶液を製造する最も単純な方法は、鉄を濃
塩酸で溶かす方法である。この方法で得られる溶液は、
塩化第一鉄(FeCI2)を約36重量%含んでおり、
これを塩素化することによって、滴定分析値が約41重
量%の塩化第二鉄(FeC1+)溶液が得られる。この
溶液はそのまま凝集剤として使用することができる。通
常市販されているのはこの41%の塩化第二鉄溶液であ
る。Fec]2とFeCL は蒸発によって濃縮される
と部分的に加水分解を受けてHCIを発生するので、F
eCl2の濃縮溶液にしておく必要がある。しかし、水
処理の場合にはpec13中にHCIが存在しているこ
とは都合が悪い。この方法の欠点は濃塩酸を使用しなけ
ればならないという点にある。
アメリカ合衆国特許第3.682.592号には、塩化
第一鉄溶液を酸素と接触させる方法が記載されている。
アメリカ合衆国特許第4.066、748号には、脱ス
ケール浴から来るpec12溶液を出発材料とする方法
が記載されている。しかし、この方法では塩化第一鉄を
濃縮することが必要であり、しかも、2段階の塩素化が
必要である。
この特許の実施例3では、単一の反応器を用いた場合に
は塩素の化学量論的な簀で第一鉄を塩素化することは全
く不可能であるということ、従って、全ての第一鉄を塩
素化するには塩素を過剰に用いなければならないという
ことが示されている。
さらに、この特許の方法を実施するための実施例4て説
明されている反応方式によると、「0口。
のFeCl3への塩素化を2つの反応器で行っており、
これら2つの反応器にFeCl2/ F[ICl3の混
合物を供給している。
発明が解決しようとする課題 本発明の目的は、単一の反応器で塩素の化学量論的な量
で全ての塩化第一鉄を塩化第二鉄に変換することができ
る方法を提供ずろことにある。
課題を解決するための手段 本発明の提供する塩化第二鉄の存在下で塩化第一鉄から
塩化第二鉄を合成する方法は、塩化第一鉄の大部分をほ
ぼ鉛直な反応装置の頭部に導入し、塩素の大部分を」−
記反応装置の底部に導入し、塩化第二鉄を上記反応装置
に側流として導入し、上記反応装置の底部から主として
塩化第二鉄を含む溶液を回収することを特徴としている
上記の反応装置によって、塩素と塩化第一鉄と塩化第二
鉄と確実に接触される。この反応装置はほぼ鉛直な容器
である。すなわち、この容器の最も小さい円筒形母線が
その円形断面部の直径に少なくとも等しく、この母線が
この鉛直またはほぼ垂直である容器である。
例えば、蒸留塔や吸収塔の形式の塔が使用される。プレ
ートやリング充填材のような接触装置またはこれらの接
触装置の複数備えた塔を使用するのが好ましい。
この塔の高さは0.1から40mであり、好ましくは2
から20mである。塩化第一鉄は、塩化第二鉄と同様に
、水溶液の形をしている。塩化第一鉄の大部分、すなわ
ち、塩化第一鉄溶液の少なくとも半分を反応装置の頭部
から導入される。残りの塩化第一鉄溶液は種々の高さか
ら導入できるが、この導入位置は、常に、塩素の導入位
置である反応器の最も底に近い位置、すなわち、幾何学
的に最も低い位置より上でなければならない。好ましく
は、塩化第一鉄は反応装置の頭部から単一の流れとして
導入するのが有利である。この塩化第一鉄溶液は、主と
して塩化第一鉄を含む水溶液の形であるが、既に塩化第
二鉄および/または塩酸を含んでいてもよい。
塩素は液体でも気体でもよく、あるいは、塩素を含む液
体でもらい。塩素の大部分、ずなわぢ、塩素を含む流体
の少なくとも半分は反応装置の底部に導入する。残りは
反応装置の種々の高さから導入することができる。好ま
しくは、塩素は全て反応装置の底部に導入するのが有利
である。
反応装置の頭部からは、塩素に含まれていた不活性成分
と、未反応の塩素が気相で回収される。
反応装置には塩化第二鉄が側流として導入される。この
塩化第二鉄の流れは基本的に塩化第二鉄を含む水溶液の
形をしている。「側流」とは、反応装置の塩化第一鉄の
供給口である頭部と、塩素の供給口である底部との間に
塩化第二鉄が導入されるということを意味している。塩
化第一鉄を1重量%以下含む溶液を使用しても本発明の
範囲を逸脱するものではない。塩化第二鉄は少量のHC
Lを含んでいてもよい。この塩化第二鉄は複数の位置か
ら反応装置に側流で導入することもできるが、反応装置
の上から3分の1の位置で一度に導入するのが好ましい
上記の塩化第一鉄溶液および塩化第二鉄溶液は、これら
2つの溶液に対してIIcI が1重量%以下しか含ま
れていない塩化第一鉄溶液と塩化第二鉄溶液とを使用す
るのが好ましい。そうすることによって、得られた塩化
第二鉄を直接凝集剤として使用することが可能になる。
反応装置は適度な温度、すなわち、反応装置内に滞留す
る間にFeCl2が加水分解されないような温度で運転
するのが好ましい。
塩化第一鉄と塩素との反応は完全に進行するので、塩化
第一鉄の反応装置内での滞留時間は10秒以上とし、好
ましくは4時間以下にするのが好ましい。
FeCL全部を塩素化する必要はなく、要求されるFe
C]sの規格仕様では、塩化第二鉄溶液中にFeCl2
が0.1から1重量%が含んでいて許容されることが多
い。過剰に塩素を使用する場合も本発明の範囲に含まれ
るものである。
反応媒体の温度は50から100℃にするのが好ましい
。圧力は任意であるが、大気圧から6バール、好ましく
は大気圧から1相対バールの範囲で操作するのが簡単で
ある。
反応装置の底部からは、主として塩化第二鉄を含む溶液
が回収される。本発明の好ましい実施態様では、この溶
液を塩化第二鉄の」1記側流として反応装置に再循環さ
れる。定常状態では、この再循環の前に、反応装置に導
入する塩化第一鉄のモル量に対応する量の塩化第二鉄を
製品として回収する。また、この再循環される塩化第二
鉄を熱交換器によって冷却して、塩化第一鉄の塩素化反
応によって生じた熱エネルギーを反応装置に戻る前に除
去することもできる。
さらに、反応装置から排出される塩化第二鉄溶液、また
は、反応装置に再循環される塩化第二鉄、または、これ
ら両方の溶液から水の一部を蒸発させることもできる。
この蒸発は、通常の蒸発器を用いるか、例えば、減圧し
て水を蒸発させて行うことができる。必要に応じて、こ
の蒸発前に予め塩化第二鉄の溶液を加熱することもてき
る。
以下、添付の図面を参照して本発明の詳細な説明する。
第1図は、本発明の1実施態様を図示したものである。
2つの充填床7と8を有する塔1に、塩化第一鉄を2の
位置で、塩素を3の位置で、塩化第二鉄を4の位置でそ
れぞれ供給する。塩素流3中に存在していた不活性成分
は6の位置で回収され、塩化第二鉄溶液は5の位置で回
収される。
第2図は、本発明の他の実施態様を図示したものである
(使用した参照番号は、第1図と同様の意味を有する)
。塩化第二鉄溶液は12の位置で減圧される。液相11
は塩化第二鉄の製品を構成する流れ9と反応装置1中へ
再循環する流れ4とに分割される。減圧ポット12は管
路10を介して蒸気エジェクターに接続されている。参
照番号13は熱交換器である。
本発明は、以下の実施例によってより明らかになろう。
但し、これらの実施例は本発明を何ら限定するものでは
ない。
実施例1 第2図に図示した装置を使用した。この装置の塔lは内
径が0.35mmのガラス製である。充填物の高さは、
7の部分が7m、8の部分が3mである。
296 kg/hのFeCl2 と、704 kg/h
の水との溶液を2の位置から80℃で導入し、82.7
kg/hの塩素と、5kg/hの不活性成分との流れを
3の位置から導入した。この不活性成分5kg/hは6
の位置で回収された。
5の位置から85℃の塩化第二鉄溶液が回収さた。
塔1は1.1絶対バールて運転した。熱交換器13によ
って塩化第二鉄の温度を85℃から94℃に上昇させた
後、0,25絶対バールに減圧した。PeC1+ 22
72kg/hと、水3269kg/hとを含む溶液を4
の位置から再循環した。lOの位置からは水545 k
g/h中に希釈された379kg/hのFeCl3が回
収された。
実施例2   一 実施例1と同様に模作したが、塩化第一鉄を、2つの充
填床7と8の間、すなわち、再循環位置と同じ高さの所
から塔1に供給した。
同じFec12からl”ec]3への転化率を得るため
には、塩素の流量を88kg/h(すなわち、塩素88
kg/hと不活性成分5.32kg/h) に増加させ
る必要があった。過剰な塩素と不活性成分は6の位置か
ら除去された。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の1実施態様を図示したものであり、 第2図は、本発明の他の実施態様を図示したものである
。 (主な参照番号) 1・・・塔      2・・・塩化第−鉄流3・・・
塩素流    4・・・塩化第二鉄流5・・・塩化第二
鉄流 6・・・不活性成分7.8・・・充填物床 9・
・・塩化第二鉄流11・・・液相     12・・・
減圧ポット13・・・熱交換器 特許出願人  ソシエテ アトゲム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)塩化第二鉄の存在下で塩化第一鉄から塩化第二鉄
    を合成する方法において、 塩化第一鉄の大部分をほぼ鉛直な反応装置の頭部に導入
    し、塩素の大部分を上記反応装置の底部に導入し、塩化
    第二鉄を上記反応装置に側流として導入し、上記反応装
    置の底部から主として塩化第二鉄を含む溶液を回収する
    ことを特徴とする方法。
  2. (2)上記反応装置が気−液接触装置を収容した塔であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. (3)上記塩化第二鉄の側流を、上記反応装置の上から
    3分の1の位置から導入することを特徴とする請求項1
    または2に記載の方法。
JP1109000A 1988-04-29 1989-04-27 塩化第二鉄の合成方法 Expired - Lifetime JP2574729B2 (ja)

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