JPH01314757A - 織機の緯糸選択装置 - Google Patents

織機の緯糸選択装置

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JPH01314757A
JPH01314757A JP63142443A JP14244388A JPH01314757A JP H01314757 A JPH01314757 A JP H01314757A JP 63142443 A JP63142443 A JP 63142443A JP 14244388 A JP14244388 A JP 14244388A JP H01314757 A JPH01314757 A JP H01314757A
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weft
cam
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Masanari Kamimura
上村 政成
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Kasuga Denki Inc
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D47/00Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms
    • D03D47/34Handling the weft between bulk storage and weft-inserting means
    • D03D47/38Weft pattern mechanisms

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Looms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、主として、多色織りが可能なシャトルレス型
の織機に使用され、緯糸を織成動作毎に順次選択して経
糸間に挿入するための緯糸選択装置に関する。
[従来の技術] この種の織機の緯糸選択装置で従来から一般的に知られ
ているものに、たとえば、第8図に示すものがあり、複
数種類(図面では3種類)のそれぞれ異なった色の緯糸
を1本ずつ保持している緯糸保持部材の一例であるフィ
ンガ17a、17b。
17cか複数個(図面では3個)設けられており、この
フィンガ17a、17b、17cを択一的に揺動させて
所望の緯糸18のみを予め定められた緯糸繰出し位置に
まで移動させ、その移動されてきた緯糸18を緯糸挿入
手段の一例であるレピア16で保持して緯糸1つの間に
挿入するよう構成されていた。なお、レピア16は左右
両側から挿入され、織り幅のほぼ中央位置で一方のレピ
アに係止保持されている緯糸18を他方のレピアに受は
渡してそれぞれのレピアが後退することにより緯糸コ8
の挿入が完了するよう構成されている。
そして、緯糸18の挿入が終了すると、図示しない綜絖
の働きによって上下に開口している経糸19の上糸と下
糸を交差させてそれぞれの上下位置を逆転させ緯糸18
を織込むよう構成されている。
そして、前記フィンガ17a、17b、17cを択一的
に揺動させる駆動源として、ソレノイド50a、50b
、50cを用いており、織成動作に応じて予め定められ
ている順序に従って所定の緯糸を択一的に選択するため
の選択指令信号に基づいて、所定のソレノイド(図面で
は50c)を励磁させ、それに対応したフィンガ(図面
では17C)のみを下方に揺動させるよう構成されてい
た。
しかし、現在の織機は織成動作を高速化させる傾向にあ
り、1分間に緯糸の挿入を400回以上繰返す高速運転
が可能なものが出回っており、このような織成動作の高
速化に対してソレノイドの動作が追従できないという技
術的問題が生じてきた。つまり、この種の従来構造のも
のにおいては、織機の織成速度を上げた場合に、その織
成速度に合わせて選択指令信号を出力したとしてもソレ
ノイドの伸張または収縮速度自体は変化しないため、フ
ィンガの動く速度が前記織成速度について行かないとい
う不都合が生ずるのである。そこで、そのフィンガの動
作の遅延量を予め見込んで早め早めに選択指令信号を出
力する方法か考えられ、それによって織成動作にフィン
ガの動きを合わせることが考えられる。ところか、その
場合には、織機によって織られる製品の種類等に応じて
織成速度を変更調整した場合に、前記選択指令信号も改
めて変更調整しなければならないという煩雑な作業を必
要とするのであり、その選択指令信号の変更調整を怠っ
た場合には、たとえば第8図に示すように、所定のフィ
ンガ17cか早すぎる選択指令信号に応答して通常より
早く待機姿勢に復帰してしまい、レピア16による緯糸
18の挿入が終了する以前に緯糸18が上方に移動され
てしまい、緯糸18と経糸19の図示左端縁とが接触し
ていわゆるバイオリン現象が生し、緯糸や経糸が傷んだ
りまたは緯糸18に異常テンションがががり、最悪の場
合には切断されてしまうという欠点があった。なお、前
記ソレノイド50a、50b、50Cをたとえばステッ
ピングモータにそれぞれ代えたとしても、そのステッピ
ングモータ自体の回転速度は一定であるため、前述した
ソレノイドと同様に織成動作に追従できず同様の欠点が
生じるのである。
そこで、この欠点を解決せんとしたものとして、従来か
ら知られているものに、たとえば第9図に示すものかあ
った。この従来のものは、枢支軸62によって枢支され
ているフィンガ17aを、枢支軸6]によって枢支され
ている係止レバー55により係止保持可能に構成し、そ
の係止レバー55をソレノイド53の伸張力によって揺
動するよ−1〇  − う構成している。そして前記ソレノイド53を励磁する
ことによりそのプランジャ9つが吸引されて係止レバー
55が図示左方向に揺動され、係止レバー55とフィン
ガ17との係止か解除される。
その解除状態で、フィンガ17にはばね52の収縮力に
より下方向へ揺動力が生ずる。
一方、フィンガ17aにはローラ60が設けられており
、このローラ60に対してカム51がその外周縁(摺接
面)が接触するよう設けられている。このカム51に対
し、プーリ42とベルト41を介して織成動作用駆動軸
37からの駆動力が伝達されるよう構成されている。織
成動作用駆動軸37は、レピアや筬等の織成動作に関連
する装置を駆動させるものであり、その織成動作用駆動
軸37からの駆動力をカム51に伝達することにより、
カム51は、織成動作と同期して回転することになり、
織成動作か早くなればそれに応じてカム51も速く回転
することになる。そして、係止レバー55による係止か
解除された状態でのフィンガ]、 7 aは、カム51
の回転に連動して枢支軸62を中心に上下に揺動するこ
とになるのであり、このカム51の回転によってフィン
ガ17aを下方に揺動させ、所望の緯糸を緯糸繰出位置
に移動させてレピアによる緯糸の挿入が可能となるよう
に構成されていた。
つまり、この第9図に示す従来構造のものにおい′てい
は、カム51が織成動作と同期して回転するために、フ
ィンガ17の動く速度も織成動作と同期したものとなり
、前記第8図で示した従来構造のものが保有する欠点、
すなわち、フィンガの動きが織成動作に追従できないこ
とに起因した糸切れ等の不都合を解決せんとしているの
である。
[発明が解決しようとする課題] しかし、この第9図に示した従来構造のものにおいては
、カム51が1回転することにすなわち織成動作毎にフ
ィンガ]7か揺動することとなり、同一の色の緯糸を複
数回連続して経糸間に挿入する場合においてもフィン力
17が揺動することとなり、フィンガ17の不必要な揺
動によりそれに保持されている緯糸か不安定となる欠点
があった。
また、カム51は、フィンガ17を作動姿勢に切替える
とともにその作動姿勢を一定時間維持させ、さらに待機
姿勢に復帰させるとともにその待機姿勢で一定時間保持
するという4つの機能を有するよう構成されていなけれ
ばならず、そのために、カム51の摺接面(外周面)に
は、フィンガ17を作動姿勢に移動させるための曲面と
、その作動姿勢を維持するための曲面と、フィンガ17
を待機姿勢に復帰させるための曲面ならびにその待機姿
勢で一定時間保持するための曲面の4種類の曲面を形成
しなければならす、1つのカムの外周面に前記4種類の
曲面をすべて形成するにはかなりな無理が生ずるのであ
る。その結果、カム51の摺接面(外周面)がなだらか
な曲線とはならず曲率が急激に変化するかなり険しい曲
面となってしまい、その曲面の険しさに伴ってフィンガ
17に非常に大きな加速度が生じ、フィンガ17か早期
に傷み寿命が短くなる等の不都合が生ずるのである。そ
こで、この不都合を解消するべく、カム51の摺接面(
外周面)の曲線をなたらかならのに修正すれば、フィン
ガ17の動きはそれたけ緩やかになり、フィンガの傷み
も減少するのであるが、今度はフィンガ17の動きが織
成動作に追従できなくなってしまい、前記第8図で説明
したいわゆるバイオリン現象が生じてしまうという不都
合が生じてくるのである。
すなわち、第9図に示す従来構造のものでは、1つのカ
ムに前述した4種類の機能を要求しているためにカムの
機能的負担か大きくなりすぎて、それに伴う前述した不
都合が生じてくるのである。
さらに、従来の織機においては、横方向に複数個配設さ
れている係止レバー55駆動用のソレノイド53が、そ
の伸縮速度が一定のために織成動作が速くなった場合に
はその速度に追従できない事態が生ずる場合があった。
その結果、前記係止レバー55の解除および係止レバー
55によるフィンガの係止保持が遅れかちとなり、フィ
ンガの係止保持および保持解除のタイミングがフィンガ
が動くタイミングからずれてしまう不都合が生じ、その
フィンガの係止保持および係止解除のずれによって結局
フィンガの動きが織成動作のタイミングからずれてしま
うという前述と同様の不都合が称じるおそれがある。特
に、前記ソレノイドの動作がフィンガの動くタイミング
に対し大きくずれた場合には、フィンガが係止レバー5
5により係I卜されなくなる事態も発生し、その結果2
本以上のフィンガがカム51により揺動され、2本以上
の緯糸が経糸間に挿入されてしまうという誤動作が発生
する欠点もあった。
すなわち、従来のものにおいては、せっかく緯糸保持部
材移動手段(カム51)を織成動作に同期するように作
動させたとしても、緯糸保持部材の保持および保持解除
が織成動作のタイミングからずれてしまうことにより、
前記種々の欠点か生じていたのである。
さらに、従来の織機の緯糸選択装置においては、2本以
上のフィンガか作動姿勢になってしまったり所定のフィ
ンガ以外のフィンガか作動姿勢になる等、選択指令信号
どおりにフィンガが作動していない誤動作が生じた場合
には、それに伴って織り上かった製品に不良部分か生ず
るのであり、それを防止するべく、作業者が前記誤動作
を発見した場合に即座に織機を停止させ、その誤動作に
伴う不良部分を修復しその後織機を改めて始動させてい
た。しかし、作業者が前記誤動作を見逃してしまい、織
成動作がかなり進行した後に初めて不良部分の発生に気
付く場合があり、そのような場合には、その不良部分の
修復に大きなエネルギと時間が必要となるという無駄が
生ずるのであり、これが原因で作業能率が大幅に低下し
てしまうという欠点かあった。つまり、従来から、前記
誤動作の発生時に即座にその誤動作の発生に関する信号
が出力される織機が望まれていた。
本発明は、かかる実状に鑑みて考え出されたものであり
、請求項1に記載の発明は、同じ種類の緯糸を連続して
挿入する場合で緯糸の切換移動を行なう必要かないとき
にもかかイっらず緯糸が動かされるという無駄な緯糸の
動きを簡単な構造により防止するとともに、必要な緯糸
のみを切換移動できる織機の緯糸選択装置を提供するこ
とを目的とする。
請求項2に記載の発明は、織成動作用の駆動力を利用し
て緯糸移動部材を動かして緯糸の切換えを行なう方式を
採用し、緯糸の切換移動速度を織成動作の速度に同期さ
せて変化可能に構成しなからも、同じ種類の緯糸を連続
して挿入する場合で緯糸の切換移動を行なう必要がない
ときにもかかわらず織成動作毎に緯糸が動かされるとい
う無駄な緯糸の動きを防止し得る織機の緯糸選択装置を
提供することを特徴とする 請求項3に記載の発明は、緯糸保持部材移動手段の動作
が織成動作に同期している限り緯糸保持部材の保持およ
び保持解除動作が織成動作のタイミングからずれてしま
う不都合を防止することのできる織機の緯糸選択装置を
提供することを特徴とする 請求項4に記載の発明は、緯糸保持部材移動手段の動作
を織成動作に同期させ、緯糸保持部材の保持および保持
解除動作を織成動作のタイミングに合わせることを目的
とする。
請求項5に記載の発明は、緯糸保持部材を移動動作させ
るためのカムの機能的負担を軽減させ、緯糸保持部材を
無理なく緩やかに移動動作できなからも緯糸保持部材の
移動動作と織成動作とのタイミングがずれることのない
織機の緯糸選択装置を提供することを特徴とする 請求項6および7に記載の発明は、前記請求項5の目的
を簡単な構造で達成することを特徴とする 請求項8に記載の発明は、選択指令信号通りに緯糸が緯
糸繰出し位置に移動されていないという誤動作の発生時
に、即座にその誤動作の発生に関する信号が出力される
織機の緯糸選択装置を提供することを特徴とする 請求項9に記載の発明は、選択指令信号通りに緯糸が緯
糸繰出位置に移動されていないという誤動作の発生に伴
った誤った織成部分の修復を楽に行ない得る織機の緯糸
選択装置を提供することを特徴とする 請求項10に記載の発明は、選択指令信号通りに緯糸が
緯糸繰出し位置に移動されていないという誤動作の発生
に伴った誤った織成部分を修復した後の再始動時におい
て、その再始動時に挿入すべき緯糸を自動的に割出して
挿入し得る織機の緯糸選択装置を提供することを目的と
す。
[課題を解決するための手段] 請求項1に記載の発明に係る織機の緯糸選択装置は、 1本の緯糸を保持しその緯糸を予め定められた緯糸繰出
位置に移動させた作動姿勢と前記緯糸を前記緯糸繰出位
置から退避させた状態で待機する待機姿勢とに変動自在
な緯糸保持部材と、該緯糸保持部材に一体形成され、カ
ムの摺接面に摺接する摺接部を有しカムからの力を受け
て前記緯糸保持部材と一体的に移動する移動部材とを複
数組含んでいる緯糸移動部材と、 前記緯糸繰出位置に移動されてきた前記緯糸を前記経糸
間に挿入する緯糸挿入手段と、織成の進行に応じて予め
定められている順序に従って前記複数本の緯糸のうち所
定の緯糸を択一的に選択するための選択指令信号を出力
する選択指令手段と、 前記摺接部に摺接面が摺接して前記移動部材を動かして
前記緯糸保持部材を作動姿勢に変動させるためのカムと
、前記選択指令手段の選択指令信号に従って所定の緯糸
保持部材に一体形成されている移動部材の摺接部に摺接
可能な位置まで前記カムを移動させるカム移動手段と、 駆動源からの駆動力により前記カムを回転駆動させるカ
ム駆動機構と、 前記選択指令手段から出力される選択指令信号が複数回
の織成動作にわたって変化しない場合にその変化しない
期間中、前記作動姿勢にある緯糸保持部Hに一体形成さ
れている前記移動部$4の摺接部を前記カムの摺接面回
転軌跡外に退避させ駆動力の伝達が遮断された状態を維
持する駆動力Δ断状態維持手段とを含むことを特徴とす
る請求項2に記載の発明は、請求項]に記載の織機の緯
糸選択装置において、 カム駆動機構が、織成動作用の駆動系から分岐された駆
動力により前記カムを回転駆動させるもので構成されて
いることを特徴とする 請求項3に記載の発明に係る織機の緯糸選択装置は、 緯糸を1本ずつ保持している複数個の緯糸保持部材を含
み、該緯糸保持部材が待機姿勢から作動姿勢に移動動作
されることにより保持している緯糸を予め定められた緯
糸繰出し位置に移動させるための緯糸移動手段と、 前記緯糸繰出し位置に移動されてきた前記緯糸を前記経
糸間に挿入する緯糸挿入手段と、織成の進行に応じて予
め定められている順序に従って前記複数本の緯糸のうち
所定の緯糸のみを択一的に選択するための選択指令信号
を出力する選択指令手段と、 該選択指令手段の選択指令信号に応答し、織成動作に合
わせて所定の緯糸を保持している緯糸保持部材のみを前
記作動姿勢に移動動作させる緯糸保持部材移動手段と、 前記緯糸保持部材を前記作動姿勢で保持すると−21= ともに、他の新たな前記緯糸保持部材が前記作動姿勢に
移動動作されてきた場合にその新たな前記緯糸保持部材
の移動動作力を利用して現在保持している緯糸保持部材
の保持を解除して前記待機姿勢に復帰させるとともにそ
れに代わって前記新たに移動動作されてきた緯糸保持部
材を前記作動姿勢で保持する切換保持手段とを含むこと
を特徴とする 請求項4に記載の発明は、前記請求項3に記載の発明に
係る織機の緯糸選択装置において、緯糸保持部材移動手
段か、織成動作用の駆動系  ゛から分岐された駆動力
により前記緯糸保持部材を作動姿勢に移動動作させるも
のであることを特徴とする 請求項5に記載の発明は、前記請求項3または4に記載
の発明に係る織機の緯糸選択装置において、 緯糸保持部材には、カムの摺接面に摺接する摺接部を有
しカムからの力を受けて前記緯糸保持部材と一体的に移
動する移動部材か一体形成され、前記緯糸保持部側移動
手段は、前記摺接部に摺接面が摺接して前記選択指令信
号に従って所定の移動部材を動かして前記所定の緯糸保
持部材を作動姿勢に移動動作させるためのカムを含むこ
とを特徴とする 請求項6に記載の発明は、前記請求項5に記載の発明に
係る織機の緯糸選択装置において、切換保持手段が、作
動姿勢に保持している緯糸保持部材に一体形成された移
動部材の摺接部を前記カムの摺接面回転軌跡外に退避さ
せ駆動力の伝達が遮断された状態を維持する駆動力遮断
状態維持手段を含むことを特徴とする 請求項7に記載の発明は、前記請求項5または6に記載
の発明に係る織機の緯糸選択装置において、 カムを、前記選択指令手段の選択指令信号に従って所定
の緯糸保持部材に一体形成されている前記移動部材の摺
接部に摺接可能な位置まで移動させるカム移動手段をさ
らに含むことを特徴とする請求項8に記載の発明は、緯
糸を織成動作毎に順次紅糸間に挿入して織込む織機の緯
糸選択装置において、 複数本の緯糸を保持しその保持している複数本の緯糸の
うちいずれか1本の緯糸のみを予め定められた緯糸繰出
位置に択一的に移動させるための緯糸移動部材と、 前記緯糸繰出位置に移動されてきた前記緯糸を前記経糸
間に挿入する緯糸挿入手段と、織成の進行に応じて予め
定められている順序に従って前記複数本の緯糸のうち所
定の緯糸を択一的に選択するための選択指令信号を出力
する選択指令手段と、 該選択指令手段の選択指令信号に応答し、織成動作に合
わせて所定の緯糸のみを前記緯糸繰出し位置に移動させ
るよう前記緯糸移動部+aを切換動作させる切換手段と
、 前記緯糸移動手段の切換動作によってとの緯糸が前記緯
糸繰出位置に移動されているかを検出するための緯糸選
択移動検出手段と、 該緯糸選択移動検出手段からの検出出力と前記選択指令
手段からの選択指令信号とを比較し、両信号か対応じて
いないことを判定してその判定信号を出力する非対応状
態判定手段とを含むことを特徴とする 請求項9に記載の発明は、前記請求項8に記載の発明に
係る織機の緯糸選択装置において、非対応状態判定手段
からの判定出力に応答して織機を自動停止させる自動停
止手段をさらに含むことを特徴とする 請求項10に記載の発明は、前記請求項9に記載の発明
に係る織機の緯糸選択装置において、自動停止手段によ
る自動停止後、逆運転制御信号に応答して少なくとも前
記切換手段を逆運転させて以前の切換動作状態にさかの
ぼらせる逆運転状態において、前記選択指令手段から出
力される選択指令信号を、前記逆運転に伴う切換手段の
逆運転量に対応する数だけ以前の出力のものにさかのは
らせる選択指令出力逆進手段をさらに含むことを特徴と
する。
[作用] 請求項]に記載の発明では、緯糸移動部材の働きにより
、保持されている複数本の緯糸のうちいずれか1本の緯
糸のみが予め定められた緯糸繰出し位置に択一的に移動
される。また、選択指令手段から、織成の進行に応じて
予め定められている順序に従って前記複数本の緯糸のう
ち所定の緯糸を択一的に選択するための選択指令信号か
出力され、その出力に応答して、織成動作に合わせて所
定の緯糸のみを前記緯糸繰出し位置に移動させるよう前
記緯糸移動部材を切換動作させる。そして、前記緯糸繰
出位置に移動されてきた緯糸か、緯糸挿入手段の働きに
より経糸間に挿入される。
つまり、緯糸移動部材によって保持されている複数本の
緯糸は、織成の進行に応じて予め定められている順序に
従ってそのうちの所定の緯糸のみか択一的に選択されて
経糸間に挿入される。
また、カム移動手段の働きにより、選択指令手段の選択
指令信号に従ってカムか所定の緯糸保持部材に一体形成
されている移動部材の摺接部に摺接可能な位置にまで移
動される。そしてそのカム= 26− は、カム駆動機構の働きにより、織成動作用の駆動系か
ら分岐された駆動力により回転駆動され、そのカムの摺
接面が前記移動部材の摺接部に摺接した状態で回転駆動
されることにより、その移動部材がカムからの力を受け
て緯糸保持部材と一体的に移動し、前記選択指令信号に
従った所望の緯糸保持部材のみが作動姿勢に切換えられ
る。そして、駆動力遮断状態維持手段の働きにより、前
記選択指令手段から出力される選択指令信号が複数回の
織成動作にわたって変化しない場合にその変化しない期
間中、前記作動姿勢にある緯糸保持部材に一体形成され
ている前記移動部材の摺接部を前記カムの摺接面回転軌
跡外に退避させ駆動力の伝達が遮断された状態が維持さ
れるため、その期間中作動姿勢にある緯糸保持部材の動
きが停止されたままの状態が継続する。
すなわち、カムの摺接面回転軌跡から外方に移動部側の
摺接部を退避させるだけでカムからの動力が遮断可能と
なり、選択指令信号か複数回の織成動作にわたって変化
しない期間中緯糸保持部材を作動姿勢のままで停止させ
ることが簡単な構造により可能となるとともに、カム移
動手段により移動されてきたカムによって必要な緯糸の
みを切換移動できる。
請求項2に記載の発明では、カム駆動機構によって駆動
されるカムが、織成動作用の駆動系から分岐された駆動
力により回転駆動されるため、織成動作と緯糸の切換移
動との駆動源が共通することになり織成動作の速度に同
期した速度で緯糸の切換移動が行なわれる。
請求項3に記載の発明では、緯糸移動手段の働きにより
、緯糸を1本ずつ保持している複数個の緯糸保持部材か
待機姿勢から作動姿勢に移動動作され、保持している緯
糸を予め定められた緯糸繰出し位置に移動さぜる。そし
て、その緯糸繰出し位置に移動されてきた前記緯糸を緯
糸挿入手段の働きにより前記経糸間に挿入する。
また、織成の進行に応じて予め定められている順序に従
って前記複数本の緯糸のうち所定の緯糸のみを択一的に
選択するための選択指令信号が選択指令手段から出力さ
れ、その出力に応答して、緯糸保持部材移動手段の働き
により、織成動作に合わせて所定の緯糸を保持している
緯糸保持部材のみが移動動作される。そして、切換保持
手段の働きにより、前記作動姿勢に移動動作されてきた
緯糸保持部材をその作動姿勢で保持するとともに、他の
新たな前記緯糸保持部材が前記作動姿勢に移動動作され
てきた場合にその新たな前記緯糸保持部材の移動動作力
を利用して現在保持している緯糸保持部材の保持を解除
して前記待機姿勢に復帰させるとともにそれに代わって
前記新たに移動動作されてきた緯糸保持部材が前記作動
姿勢で保持される。
つまり、緯糸保持部材の解除は、新たに作動姿勢に移動
動作されてきた緯糸保持部材の移動動作力を利用して行
なわれため、緯糸保持部材を作動姿勢に移動動作させる
ための緯糸保持部材移動手段の動作と緯糸保持部材の保
持解除とのタイミングが自動的に同期することとなる。
請求項4に記載の発明では、緯糸保持部材移動手段が、
織成動作用の駆動系から分岐された駆動力により前記緯
糸保持部材を作動姿勢に移動動作させるものであるため
、緯糸保持部材移動手段の動作は、駆動源が共通するこ
とにより織成動作のタイミングと自動的に同期すること
となり、その結果、緯糸保持部材の保持および保持解除
動作が織成動作のタイミングに自動的に合致することと
なる。
請求項5に記載の発明では、カムの駆動回転により、移
動部材か移動されて緯糸保持部材が作動姿勢に移動動作
される。そして、切換保持手段の働きにより、作動姿勢
に移動動作された緯糸保持部材がその作動姿勢で保持さ
れるとともに、他の新たな緯糸保持部材が前記カムの駆
動力によって作動姿勢に移動動作されてきた場合にその
新たな前記緯糸保持部材の移動動作力を利用して現在保
持している緯糸保持部材の保持か解除されて待機姿勢に
復帰されるために、前記カムか緯糸保持部材を作動姿勢
に移動動作させる機能のみを有すればよいこととなる。
つまり、緯糸保持部材を作動姿勢に移動動作させる機能
のみをカムに負担さぜ、その作動姿勢で緯糸保持部材を
所定時間維持する機能1作動姿勢にある緯糸保持部材を
待機姿勢に復帰させる機能等の機能を前記切換保持手段
の方に負担させているため、カムには緯糸保持部材を作
動姿勢に移動動作させるための摺接面のみを形成すれば
よく、余裕を持って形成することができるために比較的
なだらかな摺接曲面に構成することかできる。
請求項6に記載の発明では、駆動力遮断状態維持手段に
より、移動部拐の摺接部をカムの摺接面回転軌跡外に退
避させることにより駆動力の伝達が遮断された状態を維
持することができ、簡単な構造により駆動力の遮断が可
能となり、作動姿勢にある緯糸保持部Hのそのままの姿
勢の維持か可能となる。
請求項7に記載の発明では、カム移動手段の働きにより
、カムか、選択指令手段の選択指令信号に従って所定の
緯糸保持部材に一体形成されている前記移動部制の摺接
部に摺接可能な位置まで移動されるため、簡単な構造で
所望の緯糸保持部材のみを選択的に作動姿勢にできる。
請求項8に記載の発明では、緯糸移動手段の働きにより
、保持されている複数本の緯糸のうちいずれか1本の緯
糸のみが予め定められた緯糸繰出位置に択一的に移動さ
れる。また、選択指令手段から、織成の進行に応じて予
め定められている順序に従って前記複数本の緯糸のうち
所定の緯糸を択一的に選択するための選択指令信号か出
力され、その出力に応答して切換手段が働き、織成動作
に合わせて所定の緯糸のみを前記緯糸繰出し位置に移動
させるよう前記緯糸移動部材を切換動作させる。そして
、前記緯糸繰出位置に移動されてきた緯糸か、緯糸挿入
手段の働きにより経糸間に挿入される。
つまり、緯糸移動手段によって保持されている複数本の
緯糸は、織成の進行に応じて予め定められている順序に
従ってそのうちの所定の緯糸のみか択一的に選択されて
経糸間に挿入される。
また、緯糸選択移動検出手段により、前記緯糸移動手段
の切換動作によってどの緯糸が前記緯糸繰出位置に移動
されているかが検出され、その検出出力と前記選択指令
手段からの選択指令信号とを比較し、両信号が対応じて
いないことが非対応状態判定手段の働きにより判定され
、その判定信号が出力される。
すなわち、選択指令手段からの選択指令信号通りに緯糸
が緯糸繰出位置に移動されていないという誤動作が発生
した場合にその誤動作の発生に関する信号が非対応状態
判定手段から即座に出力される。
請求項9に記載の発明では、自動停止手段の働きにより
、前記非対応状態判定手段からの判定出力に応答して織
機が自動停止される。ゆえに、選択指令手段からの選択
指令信号通りに緯糸が緯糸繰出位置に移動されていない
という誤動作の発生に伴った誤った織成部分が生じれば
、それ以上織成が進行しないために、その誤った織成部
分の修復を楽に行ない得る。
請求項10に記載の発明では、選択指令手段からの選択
指令信号通りに緯糸が緯糸繰出位置に移動されていない
という誤動作が発生した場合に、その誤動作に伴った誤
った織成部分の修復を行なうべく前記切換手段を逆運転
させて以前の切換動作状態にさかのはらせる逆運転を行
なったとしても、その逆運転に伴う切換手段の逆運転量
に対応する数たけ前記選択指令手段から出力される選択
指令信号か以前の出力のものに自動的にさがのほるため
、修復作業後の織機の再始動時において、その再始動時
に挿入すべき緯糸を自動的に割出して挿入し得る。
[発明の実施例] 次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
第1図は、本発明に係る織機の緯糸選択装置の一実施例
を示す全体概略斜視図である。
クランク軸1は、モータなどの動力源によって回転され
、その回転力がクランク2によって往復運動に変えられ
る。そして、その往復運動がクランクロッド4によって
スレソード5に伝達され、スレソード5か図示矢印に示
すような往復運動を行なう。そして、綜絖9および10
によって上糸11および下糸12が開口される。
図中、20はカラーセレクタであり、複数本(図面では
6本)の緯糸保持部材の一例であるフィンガ17a〜1
7fを有しており、そのフィンガの先端により色違いの
6種類の緯糸か保持されている。そして、所望の色の緯
糸18を保持しているフィンガ17fのみを択一的に下
方へ揺動させて作動姿勢にし、予め定められている緯糸
繰出位置にまで移動させる。そしてその緯糸繰出し位置
に移動されてきた緯糸]8は、緯糸挿入手段の一例であ
るレピア16の先端により係止保持され、そのレピア1
6が前記上糸11と下糸12との間に挿入されることに
より緯糸18が経糸間に挿入されて織込まれる。なお、
下方に揺動して作動姿勢に切換わっているフィンガ17
f以外のフィンガ17a〜17eは、第1図に示すよう
に、上方に揺動した待機姿勢を維持している。
そして、上糸11と下糸12との間に緯糸18が挿入さ
れれば、スレソード5が織前方向に揺動されて挿入され
た緯糸を筬6により織前方向に堅く押しつける。そして
、上糸11と下糸12とが交差してその上下位置が逆転
し、次にまた緯糸が経糸間に挿入されるという工程を繰
返す。そして織り上がったシートを巻取ロール8により
巻取る。
なお、前記レピア]6は、織り幅の中央位置までしか緯
糸を挿入せず、そこから先はもう一方の端から挿入した
レピア(図面には表われていない)に緯糸を受は渡して
その受は渡されたレピアを経糸間から引き抜くことによ
り緯糸の挿入が行なわれるよう構成されている。
第2図は前記カラーセレクタ20の内部構造を示す横断
面図である。
第3図は前記カラーセレクタ20の内部構造を示す縦断
面図である。
次に、第2図および第3図に基づいてカラーセレクタ2
0の構造および動作を説明する。
フィンガ1.7 a〜17 fはそれぞれ枢支軸46に
回動自在に枢支されている。そして第3図に示すように
、それぞれのフィンガ17a〜17fは、移動部祠の一
例のセレクトブラケット27が1つずつ一体的に取付け
られている。このセレクトブラケット27は引張りばね
47により常時引張られており、フィンガ17a〜17
fを図示反時計回りに回動させる力か生ずるよう構成さ
れている。
図中、37は織成動作用駆動軸であり、前記筬6やレピ
ア16等の織成動作に関連する装置を駆動させるめの軸
である。その織成動作用駆動軸37からの駆動力は、ギ
ヤ21.中間ギヤ22.センサ用ギヤ23.中間用ギヤ
24.スプラインンヤフト用ギヤ25を介してカムの一
例のセレクトカム26に伝達されるよう構成されている
。そしてこのセレクトカム26が図示矢印方向に回転す
ることにより、その摺接面としての外周縁が前記セレク
トブラケット27に形成された摺接部の一例のローラ1
18に当接し、セレクトブラケット27を枢支軸46を
中心として図示時計回りに回動させ、その回動されたセ
レクトブラケットに対応するフィンガのみを下方へ揺動
させる。このカム26により、後述する選択指令手段の
出力に応答し、織成動作に合わせて所定の緯糸を保持し
ている緯糸保持部材の一例のフィンガ17aのみを前記
作動姿勢に移動動作させる緯糸保持部材移動手段が構成
されている。つまり、緯糸保持部材の一例であるフィン
ガ17a〜17fは、織成動作用の駆動系から分岐した
駆動力により動かされて切換わるために、織成動作か速
くなればそれに応じてフィンガの動きも速くなるのであ
り。織成動作の速度に対応した速度で切換移動できる利
点がある。
図中、28はストッパブラケットであり、枢支軸48ま
わりて回動自在に枢支されているとともに、引張りばね
49により図示時計回りに回動するよう付勢されている
。そして前記セレクトカム26によって図示時計回りに
回動されるセレクトブラケット27は、その回動に応じ
て前記ストッパブラケット28を押し上げなからストッ
パブラケット28の下方をくぐり抜け、図示二点鎖線に
示す回動姿勢でストッパブラケット28により係止保持
される。この状態でストッパブラケット28に係止され
たセレクトブラケットに対応するフィンガ17aが下方
に揺動された作動姿勢で保持される。
カラーセレクタ20の上部にはステッピングモータ33
が設けられており、そのステッピングモータ33の駆動
軸にモータ用ギヤ31か駆動軸と一体回転するように設
けられており、そのモータギヤ31の回転力がセレクト
カム移動用ギヤ30に伝達され、そのセレクトカム移動
用ギヤ30に一体形成されているアーム14の先端か前
記セレクI・カム26に延設されている。そして前記ス
テッピングモータ33が回転することにより、その回転
力により前記アーム14か揺動し、セレクトカム26が
スプラインシャフト2つに沿って摺動するよう構成され
ている。そして、前記ステッピングモータ33の回転角
度を選択制御することにより、前記セレクトカム26の
摺動距離を制御し、所望の色の緯糸を保持しているフィ
ンガ17fに対応するセレクトブラケットの位置まで移
動させることかできるよう構成されている。そしてたと
えばフィンガ17fに対応するセレクトブラケットの位
置までセレクトカム26を移動させた状態で(第2図に
おける二点鎖線で示す状態)、前記セレクトカム26が
回転すればフィン力17fが下方に揺動されて作動姿勢
となる。その場合に、フィン力17fに一体形成されて
いるセレクトブラケット ために、その回動に伴ってストッパブラケット28が上
方に押し上げられるのであり、そのストッパブラケット
28が上方に押し上げられた瞬間、前回ストッパブラケ
ット28に係止保持されていたフィンガ17aに対応す
るセレクトブラケット27がその係止が解除されて引張
りばね47の復元力により図示反時計方向に回動され、
前回作動姿勢であったフィンガ17aか上方に揺動され
て再び待機姿勢に戻る。すなわち、ストッパブラケット
28は、現在係止保持しているフィンガとは別の新たな
フィンガか揺動されて作動姿勢に切換われば、今までに
保持していたフィンガの係止保− 4〇 − 持を解除しその姿勢を待機姿勢に自動的に復帰させるの
であり、1つのフィンガのみを択一的に係止保持する機
能を有する。このストッパブラケット28により、前記
緯糸保持部材を前記作動姿勢で保持するとともに、別の
新たな前記緯糸保持部材が前記作動姿勢に移動動作され
てきた場合に現在保持している緯糸保持部材の保持を自
動的に解除して前記待機姿勢に復帰させるとともにそれ
に代わって前記新たに移動動作されてきた緯糸保持部材
を前記作動姿勢で保持する切換保持手段が構成されてい
る。この切換保持手段の働きにより、2つ以上のフィン
ガが作動姿勢になることが回避され、2本以上の緯糸が
経糸間に挿入されて織込まれてしまうという誤った製織
動作を防止できる利点がある。また、このストッパブラ
ケット28およびフィンガ17a〜17fさらにはそれ
に対応したセレクトブラケット27により、複数本の緯
糸を保持しその保持している複数本の緯糸のうちいずれ
か1本の緯糸のみを予め定められた緯糸繰出し位置に択
一的に移動させるための緯糸移動部材(または緯糸移動
手段)が構成されている。
なお、第2図中、32はセレクト位置センサてあり、前
記モータ用ギヤ31に一体的に取付けられているロッド
70の回動により、ステッピングモータ33の回転角度
を検出するものであり、その検出出力に基づいて後述す
るようにセレクトカム26のスプラインシャフト29上
での移動距離を制御するためのものである。
前記セレクトカム移動用ギヤ30,モータ用ギヤ31,
セレクト位置センサ32,アーム14。
スプラインシャフト29ならびに前記種々のギヤ21〜
26により、後述する選択指令手段の出力に応答し、織
成動作に合わせて所定の緯糸のみを前記緯糸繰出位置に
移動させるよう前記緯糸移動手段を切換動作させる切換
手段が構成されている。
また、第3図に示すように、セレクトカム26によって
選択的に回動されたセレクトブラケット27は既に説明
したようにストッパブラケット28によって係止保持さ
れるのであり(二点鎖線で示す状態)、その係止保持さ
れた状態では、セレクトカム26が回転したとしてもそ
のセレクトカム26回転軌跡外縁からセレクトブラケッ
ト27が退避しているために、セレクトカム26の回転
による駆動力が何らセレクトブラケット27に伝達され
ない状態となる。つまり、複数回にわたって同一種類の
緯糸を経糸間に挿入する場合には、セレクトカム26が
同じ位置で回転するのであるが、その場合に既にその位
置にあるセレクトブラケット27かストッパブラケット
28によって係止保持されて退避姿勢に切換わっている
ためにセレクトカム26の駆動力が伝達されず、フィン
ガ17aが作動姿勢のままで停止している状態となる。
ゆえに、緯糸を他の種類のものに切換える必要かない場
合には、その緯糸を保持しているフィンガか揺動するこ
とがなく、緯糸を無駄に動かすことが防止できる。セレ
クトカム26.セレクトブラケットト27およびストッ
パブラケット28により、織成動作用の駆動系から分岐
された駆動力を伝達しその駆動力で前記緯糸移動部材を
動かし織成動作の速度に対応した速度で緯糸の切換移動
を行なわせるとともに、後述する選択指令手段から出力
される選択指令信号が複数回の織成動作にわたって変化
しない場合にその変化しない期間中前記緯糸移動部材へ
の前記駆動力の伝達を遮断して緯糸移動部材の動作を休
止させる駆動力断続手段が構成されている。
なお、第3図中35はセンサであり、センサ用ギヤ23
に一体的に取付けられているマグネット取トj円板35
の回転角度を検出し、セレクトカム26等の回転角度を
検出するためのものである。
また第2図中16は緯糸18を経糸間に挿入するための
レピアである。
さらに、図中、100はフィンガ作動姿勢検出センサて
あり、セレクトブラケット27の揺動に伴ってそのセレ
クトブラケット27それぞれに取付けられているマグネ
ット101を検出してとのフィンガが作動姿勢になって
いるかを検出するためのものである。このマグネット1
0]とフィンガ作動姿勢検出センサ100とにより、緯
糸移動手段の切換動作によってとの緯糸が前記緯糸繰出
位置に移動されたかを検出する緯糸選択移動検出手段が
構成されている。
前記ステッピングモータ33.モータ用ギヤ31、セレ
クトカム移動用ギヤ30ならびにアーム14により、後
述の選択指令手段の選択指令信号に従って所定の緯糸保
持部材に一体形成されている移動部材の摺接部に摺接可
能な位置まで前記カムを移動させるカム移動手段か構成
されている。
前記種々のギヤ21〜25により、織成動作用の駆動系
が分岐された駆動力により前記カムを回転駆動させるカ
ム駆動機構が構成されている。
前記ストッパブラケット28の働きにより、後述する選
択指令手段から出力される選択指令信号が複数回の織成
動作にわたって変化しない場合にその変化しない期間中
、前記作動姿勢にある緯糸保持部材に一体形成されてい
る前記移動部材の摺接部を前記カムの摺接面回転軌跡外
に退避させ駆動力の伝達が遮断されるのであり、このス
トッパブラケット28により、カムから移動部材への駆
動力の伝達が遮断された状態を維持する駆動力遮断状態
維持手段が兼用構成されている。
前記織成動作用駆動軸37からの駆動力は、第4図に示
すように、ギヤ21.中間用ギヤ22゜センサ用ギヤ2
3.中間用ギヤ24.スプラインシャフト用ギヤ25を
介してスプラインシャフト2つに伝達され、前記セレク
トカム26が回転される。なお、前記ギヤ21.センサ
用ギヤ23およびスプラインシャフト用ギヤ25のギヤ
比は1対1対1であり、織成動作用駆動軸37が1回転
すれば、センサ用ギヤ23およびスプラインシャフト用
ギヤ25も1回転するよう構成されている。
前記センサ用ギヤ23にはマグネット取付円板34が一
体的に設けられている。このマグネット取付円板34は
、第5A図に示すように、マグネット40a、40b、
40cが組込まれている。
そしてマグネッl−40aおよび40bはS極を表面に
露出した状態で組込まれており、マグネット40Cは逆
にN極を表面に露出した状態で組込まれている。そして
第4図のマグネット取付円板34の側面に近接して磁気
を感知し得るセンサ35a、35b、35cが配設され
ている。このセンサ35a、35b、35cの検出出力
は増幅部38に入力され、増幅されてコンピュータ部3
つに入力されるよう構成されている。そして、前記セン
サ35a、35bはマグネットの8局を感知するための
センサであり、センサ35cはマグネットのN極を感知
するためのものである。このような構成において、マグ
ネット取付円板34が回転し、第5A図に示すマグネッ
ト40Cがセンサ35cに対応する位置にまで回転して
くるとセンサ35Cからの出力が前記増幅部38を介し
て禁止回路45に入力され、前記センサ35Cから検出
出力が導出されている間禁止回路45から、セレクトカ
ム26のスライド移動を禁止するための信号かドライバ
部43に与えられ、ステッピングモータ33を駆動させ
るための信号をドライバ部43が出力することを禁止す
る。一方、マグネット取付円板34か回転して第5A図
に示すマグネット40a、40bがセンサ35a、35
bに対応する位置にまで回転してくると、センサ35a
35bからそれぞれ第5C図に示す検出信号が出力され
、それら検出信号が増幅部38に入力され、増幅されて
コンピュータ部3つに入力される。そして、コンピュー
タ部39では、第5C図に示す、センサ35bからの出
力が導出されている期間中にセンサ35aからの出力が
停止された時点を判定し、その時点をカウントアツプ点
に定める。そして、コンピュータ部3つには、制御動作
を所定の手順で実行することのできるMPU114のほ
かに、動作プログラムを格納するROM118や必要な
データの書込み読出しができるRAM118および、外
部との信号の整合性を取るための入出力インターフェイ
ス112等が含まれている。
そして、このRAM116に、織成の信号に応じて予め
定められている種類の緯糸の挿入順序に関するデータが
記録されている。この挿入順序に関するデータに従って
、フィンガを切換えるべくセレク)・カム26をスライ
ド移動させる必要が生じた場合には、前記カウントアツ
プ点に同期させてステッピングモータ33の駆動用信号
をドライバ部43に出力する。するとドライバ部43か
らステッピングモータ33にステッピングモータ駆動用
信号が出力され、ステッピングモータ33が駆動回転し
セレクトカム26がスプラインシャフト29上をスライ
ド移動するよう構成されている。
そしてステッピングモータ33の回転角度がセレクト位
置センサ32により検出され、そのセレクト位置センサ
32からの検出信号が前記ドライバ部43に入力され、
ステッピングモータが所定の角度だけ回転した時点でド
ライバ部43からのステッピングモータ駆動用信号の出
力が停止される。
なお、このドライバ部43は、織機の織成速度か最大の
ときに合わせてセレクトカム26のスライド移動が行な
える程度の速度にステッピングモータ33の回転速度を
制御するよう予めセットされている。また、セレクトカ
ム26のスライド移動方向は、移動距離が最短になるよ
うコンピュータ部39によって制御される。
前記増幅部38.コンピュータ部39.ドライバ部43
.禁止回路45により、織成の進行に応じて予め定めら
れている順序に従って前記複数本の緯糸のうち所定の緯
糸を択一的に選択するための選択指令信号を出力する選
択指令手段が構成されている。
また、所定のフィンガ17a〜17f (第3図参照)
が作動姿勢になれば、それに対応したフィンガ作動姿勢
検出センサ100から検出出力が増幅部102を介して
コンピュータ部39に入力される。一方、コンピュータ
部3つからは、織機の作動を停止させるための織機作動
停止信号か織機制御基盤108に入力され、その織機制
御基盤108からメインモータ停止信号がメインモータ
104に与えられ、メインモータの回転か停止して織機
全体か停止するよう構成されている。さらに、前記織機
制御基板108を作業者が操作することにより、逆運転
制御信号が織機制御基盤108からメインモータ104
に与えられるよう構成されており、この逆運転制御信号
に基ついてメインモータ104が逆回転するよう制御さ
れる。なお、このメインモータ104が逆回転している
際には、前記レピア16および筬6への駆動力は遮断さ
れた状態となっており、このレピア16と筬6は逆運転
時には停止したままの状態となっている。そして、この
メインモータ104が逆回転すれば、前記マクネット取
イ・j円板34およびセレクトカム26も逆回転する。
この逆運転制御は、故障等により、前記選択指令手段か
らの選択指令手段通りに前記切換手段か作動せず、所定
のフィン力か作動姿勢となっていない場合または所定の
フィンガ以外のフィン力までか作動姿勢となっているよ
うな誤動作か生じた場合に、織機のピックファインダ装
置を作動させて織機の回転を逆転させる場合に行なわれ
るものであり、詳しくは後述する。
なお、前記コンピュータ部3つならびに前記種々の回路
部には、図示しない電源回路から所定の電流が供給され
る。
次に、織成動作用駆動軸37の回転角度と、マグネット
40a、40b、40cの配置角度との関係、ならびに
、セレクトカム26の回転角度との関係を、第5A図お
よび第5B図に基づいて説明する。
マグネット取イ」円板34とセレクトカム26とは矢印
で示すように峙計回り方向に回転し、その回転速度は互
いに同じである。そして、0°から回転が開始されると
して、マグネッh 40 cか組込まれている範囲すな
わちセレクトカム26のスライド移動が禁止される範囲
は、第5A図に示すように330°から]]3°の範囲
である。つまり0°を基準にして表現すると一30°か
ら+113°の範囲でその角度は143°である。この
スライド移動の禁止範囲においては、セレクトカム26
が所定位置に留まりセレクトブラケット27を動作させ
る範囲となるのであり、第5B図に示すように、330
°すなわち0°を基準にして表現すると一30°の回転
角度からセレクトブラケット27の動作を開始するので
あり、この330°の角度かセレクトブラケットの動作
スタート点fとなる。そのセレクトブラケット動作スタ
ート点から70°回転して+40°の回転角度でセレク
トブラケット に係止保持されるのであり、この40°の回転角がスト
ッパブラケット保持点aとなる。さらに20°回転して
+60°の回転角てレピアか緯糸を捕まえることとなり
、この+60°の回転角かレピアによる緯糸保持点であ
る。さらに83°回転して]43°の回転角度てセレク
トカムの移動が開始されるのであり、この143°の回
転角度かセレクトカム移動スタート点dとなっている。
この143°の回転角度ては、第5A図および第5C図
に示したように、コンピュータによるカウントアツプが
行なわれるであり、そのカウントアツプ点からセレクト
カムの移動が可能となるのである。そしてこのセレクト
カム移動スタート点dから330°までの187°の回
転角度の間はセレクトカムのスライド移動か可能な範囲
eとなる。
一方、既に説明したように、故障等に起因したフィンガ
の誤動作が発生した場合には、−旦織機の動作を停止さ
せ、自動的にギヤを切換えて織機を逆転させる。その場
合にセレクトカム26も逆回転するのであり、その逆運
転中におけるセレクトカム26のスライド移動の許容範
囲は、143°から一33°の範囲である110°まて
である。
このように、逆運転の場合に33°とセレクトカム移動
許容範囲が狭いのは、逆運転の場合には低速で織機を作
動させるために狭い範囲でも十分に時間的余裕があるた
めである。そして、110。
の回転角度が、逆運転の場合のセレクトブラケット動作
スタート点となるのであり、この]10。
から反時計回りの方向にセレクトカム26か回転するこ
とにより誤動作したフィンガを元の待機姿勢に復帰させ
るのである。
なお、第5B図に示したセレクトカムの回転角度と織成
動作のタイミングとの関係は、織機の機種によってそれ
ぞれ相違するためそれぞれの機種に合致するように調整
を行なう必要かある。その場合には、前記レピアによる
緯糸保持点すより20°手前にストッパブラケット保持
点aが形成されるように、前記ギヤ2]と中間用ギヤ2
2との位相を合わせる必要がある。
次に、レピアの動作,筬打ち動作,経糸の開口動作およ
びフィンガの揺動とマグネット取付円板の回転角度すな
わち織成動作角度との関係を、第6図に基づいて説明す
る。
レピアは、右側と左側とに1つずつ1対設けられており
、まず右側のレピアが織幅中央まで緯糸を保持した状態
で挿入し、次に左側のレピアか緯糸を受取って織幅左端
まで緯糸を運ぶのである。
そして、右側および左側のレピアか回転角度O。
から徐々に動き始め、前述したように回転角度60°の
時点で右側のレピアか緯糸を捕まえて保持する。さらに
回転角度が増して180°の回転角度の時点で右側のレ
ピアから左側のレピアに緯糸を受は渡す。そして受は渡
しが完了すると右側のレピアは右側に戻り初め左側のレ
ピアは緯糸を保持した状態で左側に戻り始める。そして
回転角度360°の時点で右側および左側の双方のレピ
アか元の位置に復帰する。レピアの動作は以上説明した
パターンを繰返すこととになる。
次に筬は、織前方向(フロント)と織前とは逆の方向(
バック)とを往復運動して緯糸を打込み動作するのであ
り、まず回転角度0°の時点では筬はフロント位置にあ
り、回転角度が増していくに従って徐々にバック方向に
移動し、回転角度100°の時点で完全にバック位置に
移動する。そしてそのバック位置で回転角度が260°
に達するまで待機し、260°に達した時点から徐々に
フロント方向に移動を開始する。この時点では前述した
ように既にレピアによる緯糸受は渡しか完了してほぼ緯
糸の挿入が終了している時点である。
そして回転角度の進行に伴って筬がフロント方向に移動
して経糸間に挿入された緯糸をフロント側に打込む。こ
の打込みは回転角度360°でピークに達する。筬打込
み動作は以上のパターンを繰返して行なうこととなる。
次に経糸開口動作について説明する。回転角度0°の時
点では経糸の開口量は0であり経糸における上糸と下糸
がクロスした状態となっている。
そして回転角度が進行するに伴って開口量が増大してい
き、回転角度か80°の時点でその開口量がピークに達
する。そして回転角度か260°に達するまでそのピー
クの開口量を維持する。この間に前述したレピア動作に
よって緯糸か開口された経糸間に挿入されることとにな
るのである。そして回転角度が260°に達した時点で
はほぼ緯糸の挿入が終了しているために経糸の開口量を
徐々に減少していき上糸と下糸とを交差してその上下位
置を逆転させるのである。その逆転する際のクロッシン
グ点が350°付近となる。経糸の開口動作は以上のパ
ターンを繰返すこととなる。
次にフィンガの動作を説明する。まず2種類の色違いの
緯糸を1本ずつ交互に経糸間に挿入して織込む場合を説
明する。回転角度O°でフィンガ17bが作動姿勢とな
っている。そしてフィンガ17aの方は既に説明したよ
うに一30°の回転角度の時点からセレクトカムの働き
により徐々に作動姿勢に切換えられる。そして回転角度
が進行して40°の回転角度の時点でフィンガ17aか
完全に作動姿勢に切換わるとともにストッパブラケット
により停止保持される。このストッパブラケット保持点
である40°の回転角度の一瞬手前−57= で、今までストッパブラケットによって保持されていた
フィンガ]、 7 bの係止保持が解除されて復帰ばね
の力によって待機姿勢に切換えられる。そして回転角度
40°以降フインガ17 aか作動姿勢となっており、
このフィンガ]−7aに保持されている緯糸が、前述し
たように回転角度60°の時点でレピアに捕まえられて
保持された状態で経糸間に挿入されることとになる。そ
して緯糸の挿入が終了すると次に挿入予定となっている
緯糸を保持しているフィンガ17bを作動姿勢に切換え
る動作が開始される。この動作開始時点は回転角度33
0°である。ろ種類の色違いの緯糸を1本ずつ交互に経
糸間に挿入する場合には、フィン力17aおよび17b
の動作は以上説明したパターンを繰返すこととなる。
次にフィンガ17aに保持されている緯糸を1本挿入し
次にフィンガ17bに保持されている緯糸を1本ずつ2
工程にわたって合計2本挿入する場合の動作を説明する
回転角度0°の時点ではフィンガ17bの方か作動姿勢
となっている。そして−30°の回転角度から徐々にフ
ィンガ17aの方が作動姿勢に切換わる。そして回転角
度40°の時点てフィン力17aが作動姿勢となりその
作動姿勢の状態がストッパブラケットにより係止保持さ
れる。その少し手前でフィンガ17bの方は係止保持が
解除されて待機姿勢に切換えられる。そしてこのフィン
ガ17aが回転角度400°すなわち40°の少し手前
まで作動姿勢を維持してフィンガ17aが保持している
緯糸が1本経糸間に挿入されることとなる。次にフィン
ガ17bの方は回転角度330°の時点から徐々にセレ
クトカムの働きにより作動姿勢に切換えられるのであり
、回転角度400°すなわち40°の時点で完全に作動
姿勢に切換えられてストッパブラケットにより係止保持
される。そしてこのフィンガ17bは、回転角度が11
20°すなわち3回転した後の+40°の少し手前まで
その作動姿勢が維持される。これにより、回転角度が4
00°の少し手前から]120°の少し手前まで2工程
にわたってフィンガ17bか作動姿勢を維持することと
になり、その間に2工程にわたって1本ずつフィンガ1
7bの保持している緯糸が経糸間に挿入されることとな
る。
また、前述したコンピュータによるカウントアツプ点は
、回転角度143°であり、その143°から330°
までの範囲がセレクトカムが左右にスライド移動し得る
範囲となる。また330゜から473°すなちわ113
°までの範囲がセレクトカムの左右スライド移動を禁止
する範囲となる。
次に、前記第4図に示した制御回路の動作を説明するた
めのフローチャートを、第7図に基づいて説明する。
まず、ステップS1およびステップS2により初期値が
定義されるのでり、ステップS1によりI−1,ステッ
プS2によりN−(緯糸の挿入本数の合計)とされる。
この緯糸の挿入本数の合計は、これから織ろうとする製
品を完成させるために織込まれる緯糸の本数の合計であ
り、製造せんとする織物の種類や長さによって相違して
くる。
−6〇 − 次に、ステップS3に進み、織成の進行の過程で、1本
口に挿入すべき緯糸の種類M (I)を読込む処理がな
される。つまり、1本口に挿入すべき緯糸の種類を指定
し、所望の色の緯糸を挿入するために予めM (I)を
読込むのである。次にステップS4に進み、M (1)
に対応するフィンガの番号K (I)を算出する処理か
なされる。次にステップS5に進み、センサ35bの出
力の期間中か否かの判断がなされ、センサ35bの出力
の期間中になるまで待機される。そして、マグネット取
付円板34が回転してセンサ35bがマグネット40b
(第4図および第5A図)を検出するようになれば、ス
テップS5によりYESの判断がなされてステップS6
に進む。ステップS6ては、センサ35aの出力が停止
したか否かの判断がなされ、未だに停止していないと判
断された場合にはステップS5に戻る。そして、マグネ
ット取付円板34がさらに回転してセンサ35aがマグ
ネッl−408を検出しなくなれば、ステップS6によ
りYESの判断がなされてステップS7に進む。
すなわち、ステップS6によりYESの判断がなされる
のには、第5C図に示すように、センサ35bの出力期
間中においてセンサ35aの出力が停止した時点(カウ
ントアツプ点)であり、第5A図および第5B図に示す
マグネット取付円板34およびセレクトカム26の回転
角度が143゜の時点となる。このように、2つのセン
サ35a。
35bを用いて前記カウントアツプ点(143°)を検
出するようしたのは、静電気等によるノイズの悪影響に
よりコンピュータが誤検出することを防止するためであ
る。
次に、ステップS7により、フィンガ番号K(I)に対
応する位置にセレクトカムを移動させる制御信号を出力
する処理がなされる。このフィンガ番号K (1)は、
前記ステップS4により説明したように、1本口に挿入
すべき緯糸M (I)を示しているフィンガであり、そ
のそのフィンガの位置にセレクトカムを移動させる制御
かこのステップS7により行なわれるのである。次に、
ステップS8に進み、フィンガ作動姿勢検出センサから
の出力があるか否かの判断がなされ、未たにないと判断
された場合にはステップS9に進み、センサ35aの出
力かあるか否かの判断かなされ、未だにないと判断され
た場合にはステップS8に再び戻るDo小ループ形成さ
れている。このDO小ループ巡回途中で、セレクトカム
か回転してセレクトブラケット27が揺動しフィンガ作
動姿勢検出センサ100がマグネット102を検出すれ
ば、ステップS8によりYESの判断かなされてステッ
プSIOに進む。一方、前記DO小ループ巡回途中で、
センサ35aがマグネット40aを検出するまでの間、
フィン力作動姿勢険出センサからの検出出力かなかった
場合には、ステップ813に進み、織機の作動停止信号
を出力する処理かなされる。つまり、第5A図および第
5B図にさらには第6図に示したように、マクネット取
イχj円板34およびセレクトカム26の回転角度か4
0°になった時点で本来ならばいずれかのフィンガ作動
姿勢検出センサから検出出力がなければならないはずで
あり、それが、回転角度か1]3゜になりセンサ35a
から検出出力が導出されるまでフィンガ作動姿勢検出セ
ンサからの出力がなかったということは、いずれのフィ
ンガも作動姿勢になっていない誤動作が生じたというこ
とであり、その場合にはステップ813に進み、織機の
作動停止信号を出力して織機を自動停止させるのである
。また、前記ステップSIOでは、出力されたフィンガ
作動姿勢検出センサがフィンガ番号K(I)に対応した
ものであるか否かの判断がなされ、対応じていないと判
断された場合にはステップ813に進む。つまり、前記
選択指令手段からの選択指令信号によって指定されたフ
ィンガ以外のフィンガか作動姿勢になっている場合また
は選択指令信号によって指定されたフィンガのほかに他
のフィンガも作動姿勢になっている場合には、ステップ
SIOによりNoの判断かなされてステップ813に進
み、織機の作動停止信号か出力される。このときに、併
せて警報信号を出力し、スピーカ等から警報音を出して
作業者に誤動作の発生を報知するよう構成してもよい。
前記ステップ88ないしステップSIOにより、前記緯
糸選択移動検出手段からの検出出力と前記選択指令手段
からの選択指令信号とを比較し、両信号が対応じていな
いことを判定しその判定信号を出力する非対応状態判定
手段が構成されている。そして、前記ステップSIOに
よりYESの判断がなされた場合すなわち選択指令信号
通りのフィンガのみが作動姿勢になっている場合にはス
テップSllに進み、I=Nか否かの判断がなされる。
このNは、前記ステップS2で説明したように、緯糸の
挿入本数の合計であり、現在までに挿入した緯糸の本数
IがこのNに達していればYESの判断がされてその時
点で制御が終了する。一方、現在挿入している緯糸の本
数■がNに未だに達していなければステップSllによ
りNoの判断かなされてステップS12に進み、■の値
を1だけ大きな値にして前記ステップS3に戻る。
次に、ステップS9によりYESの判断がなされた場合
またはステップSIOによNoの判断がなされた場合、
すなわち、非対応状態判定手段により緯糸選択移動検出
手段からの検出出力と選択指令手段からの選択指令信号
とか対応じていないと判断された場合にはステップ31
3に進み、織機の作動停止信号が出力され、織機が自動
的に停止される。このステップ31Bにより、前記非対
応状態判定手段からの判定出力に応答して織機を自動停
止させる自動停止手段が構成されている。
次にステップS14に進み、織機か停止したか否かの判
断がなされ、織機か完全に停止するまで待機される。そ
して織機が完全に停止すれば、織機制御基盤108(第
4図参照)を作業者か操作することにより、メインモー
タ104か所定回数だけ逆回転制御されるのであり、そ
の逆回転に伴ってマグネット取付円板34およびセレク
トカム26(第4図参照)も逆回転することとなる。そ
して、ステップS15によりセンサ35bの出力の期間
中であるか否かの判断がなされ、センサ35bの出力の
期間中となるまで待機する。そして、前記マグネット取
付円板34の回転に伴ってセンサ35bがマグネット4
0bを検出すれば、ステツブS15によりYESの判断
がなされてステップS16に進み、センサ35aの出力
があるか否かの判断がなされ、なければ再び前記ステッ
プS15に戻るか、センサ35aがマグネット40aを
検出すれば、ステップS16によりYESの判断がなさ
れてステップS17に進む。つまり、マグネット取付円
板34が逆回転しているために、センサ35a、35b
からの出力状態は、第5C図において、図示右方向から
出力状態が進行するのであり、まずセンサ35bの出力
かあり、その出力期間中に次にセンサ35aの出力か開
始されるのである。このセンサ35bの出力の期間中に
センサ35aの出力が開始された時点がカウントダウン
点(143°)となり、その時点でステップS16によ
りYESの判断かなされてステップS17に進むことと
なる。次にステップS ]、 7では、■の値を1だけ
減算する処理がなされる。つまり、メインモータが逆転
した逆運転状態であるため、■の値もそれに応じて1つ
ずつ減算されるのである。次にステップS18に進み、
1木目に挿入すべき緯糸の種類M(I)を読込む処理か
なされてステップS19に進み、M(■)に対応するフ
ィンガの番号K(I)を算出する処理がされ、次にステ
ップS20に進み、フィンガ番号K (I)に対応する
位置にセレクトカムを移動させる制御信号を出力し、セ
レクトカムを所定の位置にまで移動制御させる。これに
より、所定の位置にまで移動されたセレクトカムか逆回
転することにより、誤って作動姿勢になっているフィン
ガが待機姿勢に切換えられ、正常な動作姿勢になるよう
に修復される。次にステップ521に進み、メインモー
タの逆回転が停止したか否かの判断がなされ、未だに停
止していない場合には前記ステップS15に再び戻るD
o小ループ形成されている。このDOループを巡回する
ことにより、メインモータの逆回転か終了するまて■の
値を1つずつ減算し、それに応じてセレクトカムの所定
位置への移動制御を行ない、誤って作動姿勢になってい
るフィンガを待機姿勢に復帰させる制御がなされる。そ
してステップS21により、メインモータの逆回転が停
止したと判断されれば、誤動作に伴う修復作業が終了し
たため、前記ステップS3に再び戻り、通常の織成動作
か開始されるのである。この場合に、前記逆運転に伴う
切換手段の逆運転量に対応する数だけ予めIの値が減算
されているため、ステップS3以後の通常の織成動作に
復帰した場合に、その時点で挿入すべき緯糸の種類M 
(I)が以前のものにさかのぼったものとなり、自動的
に修復後の挿入すべき緯糸か割出されて挿入されること
となる。前記ステップS15ないしステップS21によ
り、前記逆運転に伴う切換手段の逆運転量に対応する数
だけ前記選択指令手段から出力される選択指令信号を以
前の出力のものにさかのほらせる選択指令出力逆進手段
か構成されている。
[発明の効果コ 本発明は前記構成を有するために次のような効果を奏す
る。
請求項1に記載の発明は、選択指令信号が複数回の織成
動作にわたって変化しない期間中緯糸保持部材を作動姿
勢のままで停止させることか簡単な構造により可能とな
るとともに、カム移動手段により移動されてきたカムに
よって必要な緯糸のみを切換移動できるため、同じ種類
の緯糸を連続して挿入する場合で緯糸の切換移動を行な
う必要がないときにもかかわらず緯糸が動かされるとい
う無駄な緯糸の動きを簡単な構造により防止できるとと
もに、必要な緯糸のみを切換移動できる織機の緯糸選択
装置を提供し得るに至った。
請求項2に記載の発明は、緯糸移動部材が、織成動作用
の駆動力を利用して駆動されるために、人為的な変更調
整を行なうことなく自動的に織成動作の速度に対応した
速度で緯糸の切換移動を行なうことができ、織成動作に
同期させて緯糸を所定の緯糸繰出し位置にまで移動させ
ることが可能となり、経糸間に緯糸を無理なく挿入する
ことができる。しかも、経糸間に複数回にわたって同じ
種類の緯糸を挿入する場合に、緯糸移動部材か、駆動力
の伝達が遮断されることによりその動作が休止され、緯
糸の無駄な動きが防止でき、緯糸の安定性が向上し得る
に至った。
請求項3に記載の発明は、緯糸移動部材の保持解除が、
緯糸保持部材移動手段の動作のタイミングに同期してい
るために、緯糸保持部材移動手段の動作が織成動作に合
致している限り緯糸保持部材の保持解除か織成動作のタ
イミングからずれてしまう不都合が防止できる。ゆえに
、緯糸保持部材移動手段の動作を織成動作のタイミング
に合致する構成を採用のみで、自動的に緯糸保持部材の
保持および保持解除動作を織成動作のタイミングに合致
させることのできる織機の緯糸選択装置を提供し得るに
至った。
請求項4に記載発明は、前記請求項3に記載の発明にお
いて、緯糸保持部材移動手段の動作が織成動作に自動的
に同期されるため、緯糸保持部材の保持および保持解除
動作が織成動作のタイミングに自動的に合致する織機の
緯糸選択装置を提供し得る至った。
請求項5に記載の発明は、緯糸保持部材を移動動作させ
るためのカムには、緯糸保持部材を作動姿勢に移動動作
させるための摺接面のみを形成す= 71 − ればよく、余裕を持った摺接面の形成により比較的なだ
らかな摺接曲面に構成することができ、緯糸保持部材を
スムーズに移動動作できなからも前記いわゆるバイオリ
ン現象が生じない織機の緯糸選択装置を提供し得るに至
った。
請求項6に記載の発明は、前記請求項5に記載の発明に
おいて、作動姿勢にある緯糸保持部材のそのままの姿勢
の維持が、簡単な機構による駆動力の遮断により可能と
なり、緯糸保持部材のそのままの姿勢の維持か簡単な構
造で達成し得るに至った。
請求項7に記載の発明は、緯糸保持部材を移動動作させ
るためのカム自体を所定の緯糸保持部材に対応する位置
にまで移動させることによって所望の緯糸保持部材のみ
を選択的に作動姿勢に移動動作させることができ、簡単
な構造で所望の緯糸保持部材のみを選択的に作動姿勢に
できる織機の緯糸選択装置を提供し得るに至った。
請求項8に記載の発明は、選択指令手段からの選択指令
信号通りに緯糸が緯糸繰出し位置に移動されていないと
いう誤動作が発生した場合に、その誤動作の発生に関す
る信号が非対応状態判定手段から即座に出力される織機
の緯糸選択装置を提供し得るに至った。
請求項9に記載の発明は、選択指令手段からの選択指令
信号通りに緯糸か緯糸繰出し位置に移動されていないと
いう誤動作の発生に伴った誤った織成部分が生じれば、
それ以上織成が進行しないために、その誤った織成部分
の修復を楽に行ない得る織機の緯糸選択装置を提供し得
るに至った。
請求項10に記載の発明は、選択指令手段からの選択指
令信号通りに緯糸が緯糸繰出し位置に移動されていない
という誤動作の発生に伴った誤った織成部分の修復作業
後において、織機の再始動を行なう際に、その再始動時
に挿入すべき緯糸を自動的に割出して挿入し得る織機の
緯糸選択装置を提供し得るに至った。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る織機の緯糸選択装置の一例を示す
全体概略斜視図である。 第2図は本発明の要部を示す横断面図である。 第3図は本発明の要部を示す縦断面図である。 第4図は本発明の制御回路を示すブロック図である。 第5A図は、回転角度とマグネット取付位置との関係を
示すマグネット取付円板の側面図である。 第5B図は、回転角度とセレクトカムの働きとの関係を
示すセレクトカム側面図である。 第5C図は、第5A図に示すマグネットを検出するセン
サの出力を示すグラフを表わした図である。 第6図は、レピア動作、筬打ち動作、経糸開口およびフ
ィンガ動作と回転角度との関係を示すグラフを表わした
図である。 第7図は、前記第4図に示した制御回路の動作を説明す
るためのフローチャー1・である。 第8図は、従来例を示した要部の作用を説明するための
斜視図である。 第9図は、従来例を示し、要部の作用を説明するための
作用説明図である。 = 74 = 図中、18は緯糸、19は経糸、17a〜17fは緯糸
保持部材の一例であるフィンガ、26は緯糸保持部材移
動手段の一例であるセレクトカム、27は移動部材の一
例のセレクトブラケット、28は切換保持手段の一例で
あるストッパブラケット、16は緯糸挿入手段の一例で
あるレピア、6は筬、100はフィンガ作動姿勢検出セ
ンサ、30はセレクトカム移動用ギヤ、31はモータ用
ギヤ、32はセレクト位置センサ、33はステッピング
モータ、29はスプラインシャフト、21はギヤ、22
は中間用ギヤ、23はセンサ用ギヤ、24は中間用ギヤ
、25はスプラインシャフト用ギヤ、39はコンピュー
タ部である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 緯糸を織成動作毎に順次経糸間に挿入して織込む織機の
    緯糸選択装置において、 前記1本の緯糸を保持しその緯糸を予め定められた緯糸
    繰出位置に移動させた作動姿勢と前記緯糸を前記緯糸繰
    出位置から退避させた状態で待機する待機姿勢とに変動
    自在な緯糸保持部材と、該緯糸保持部材に一体形成され
    、カムの摺接面に摺接する摺接部を有しカムからの力を
    受けて前記緯糸保持部材と一体的に移動する移動部材と
    を複数組含んでいる緯糸移動部材と、 前記緯糸繰出位置に移動されてきた前記緯糸を前記経糸
    間に挿入する緯糸挿入手段と、 織成の進行に応じて予め定められている順序に従って前
    記複数本の緯糸のうち所定の緯糸を択一的に選択するた
    めの選択指令信号を出力する選択指令手段と、 前記摺接部に摺接面が摺接して前記移動部材を動かして
    前記緯糸保持部材を作動姿勢に変動させるためのカムと
    、前記選択指令手段の選択指令信号に従って所定の緯糸
    保持部材に一体形成されている移動部材の摺接部に摺接
    可能な位置まで前記カムを移動させるカム移動手段と、 駆動源からの駆動力により前記カムを回転駆動させるカ
    ム駆動機構と、 前記選択指令手段から出力される選択指令信号が複数回
    の織成動作にわたって変化しない場合にその変化しない
    期間中、前記作動姿勢にある緯糸保持部材に一体形成さ
    れている前記移動部材の摺接部を前記カムの摺接面回転
    軌跡外に退避させ駆動力の伝達が遮断された状態を維持
    する駆動力遮断状態維持手段とを含む、織機の緯糸選択
    装置。 (2)カム駆動機構は、織成動作用の駆動系から分岐さ
    れた駆動力により前記カムを回転駆動させるもので構成
    されている、請求項1記載の織機の緯糸選択装置。 (3)緯糸を織成動作毎に順次経糸間に挿入して織込む
    織機の緯糸選択装置において、 前記緯糸を1本ずつ保持している複数個の緯糸保持部材
    を含み、該緯糸保持部材が待機姿勢から作動姿勢に移動
    動作されることにより保持している緯糸を予め定められ
    た緯糸繰出し位置に移動させるための緯糸移動手段と、 前記緯糸繰出し位置に移動されてきた前記緯糸を前記経
    糸間に挿入する緯糸挿入手段と、織成の進行に応じて予
    め定められている順序に従って前記複数本の緯糸のうち
    所定の緯糸のみを択一的に選択するための選択指令信号
    を出力する選択指令手段と、 該選択指令手段の選択指令信号に応答し、織成動作に合
    わせて所定の緯糸を保持している緯糸保持部材のみを前
    記作動姿勢に移動動作させる緯糸保持部材移動手段と、 前記緯糸保持部材を前記作動姿勢で保持するとともに、
    他の新たな前記緯糸保持部材が前記作動姿勢に移動動作
    されてきた場合にその新たな前記緯糸保持部材の移動動
    作力を利用して現在保持している緯糸保持部材の保持を
    解除して前記待機姿勢に復帰させるとともにそれに代わ
    って前記新たに移動動作されてきた緯糸保持部材を前記
    作動姿勢で保持する切換保持手段とを含む、織機の緯糸
    選択装置。 (4)緯糸保持部材移動手段は、織成動作用の駆動系か
    ら分岐された駆動力により前記緯糸保持部材を作動姿勢
    に移動動作させるものである、請求項3記載の織機の緯
    糸選択装置。 (5)緯糸保持部材には、カムの摺接面に摺接する摺接
    部を有しカムからの力を受けて前記緯糸保持部材と一体
    的に保持する移動部材が一体形成され、 前記緯糸保持部材移動手段は、前記摺接部に摺接面が摺
    接して前記選択指令信号に従って所定の移動部材を動か
    して前記所定の緯糸保持部材を作動姿勢に移動動作させ
    るためのカムを含む、請求項3または4に記載の織機の
    緯糸選択装置。 (6)切換保持手段は、作動姿勢に保持している緯糸保
    持部材に一体形成された移動部材の摺接部を前記カムの
    摺接面回転軌跡外に退避させて駆動力の伝達が遮断され
    た状態を維持する駆動力遮断状態維持手段を含む、請求
    項5記載の織機の緯糸選択装置。 (7)カムを、前記選択指令手段の選択指令信号に従っ
    て所定の緯糸保持部材に一体形成されている前記移動部
    材の摺接部に摺接可能な位置まで移動させるカム移動手
    段をさらに含む、請求項5または6記載の織機の緯糸選
    択装置。 (8)緯糸を織成動作毎に順次経糸間に挿入して織込む
    織機の緯糸選択装置において、 複数本の緯糸を保持しその保持している複数本の緯糸の
    うちいずれか1本の緯糸のみを予め定められた緯糸繰出
    位置に択一的に移動させるための緯糸移動手段と、 前記緯糸繰出位置に移動されてきた前記緯糸を前記経糸
    間に挿入する緯糸挿入手段と、 織成の進行に応じて予め定められている順序に従って前
    記複数本の緯糸のうち所定の緯糸を択一的に選択するた
    めの選択指令信号を出力する選択指令手段と、 該選択指令手段の選択指令信号に応答し、織成動作に合
    わせて所定の緯糸のみを前記緯糸繰出し位置に移動させ
    るよう前記緯糸移動手段を切換動作させる切換手段と、 前記緯糸移動手段の切換動作によってどの緯糸が前記緯
    糸繰出位置に移動されているかを検出するための緯糸選
    択移動検出手段と、 該緯糸選択移動検出手段からの検出出力と前記選択指令
    手段からの選択指令信号とを比較し、両信号が対応して
    いないことを判定してその判定信号を出力する非対応状
    態判定手段とを含む、織機の緯糸選択装置。 (9)非対応状態判定手段からの判定出力に応答して織
    機を自動停止させる自動停止手段をさらに含む、請求項
    8記載の織機の緯糸選択装置。 (10)自動停止手段による自動停止後、逆運転制御信
    号に応答して少なくとも前記切換手段を逆運転させて以
    前の切換動作状態にさかのぼらせる逆運転状態において
    、前記選択指令手段から出力される選択指令信号を、前
    記逆運転に伴う切換手段の逆運転量に対応する数だけ以
    前の出力のものにさかのぼらせる選択指令出力逆進手段
    とをさらに含む、請求項8記載の織機の緯糸選択装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5488356A (en) * 1977-12-19 1979-07-13 Toyoda Automatic Loom Works Multiicolored warp yarn selector of shuttleless loom
JPS5493157A (en) * 1977-12-29 1979-07-24 Ishikawa Seisakusho Kk Weft yarn multicolor selecting apparatus
JPS5926556A (ja) * 1982-08-02 1984-02-10 津田駒工業株式会社 織機の緯糸選択方法と装置

Patent Citations (3)

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JPH0453974B2 (ja) 1992-08-28
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