JPH0453974B2 - - Google Patents

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JPH0453974B2
JPH0453974B2 JP63142443A JP14244388A JPH0453974B2 JP H0453974 B2 JPH0453974 B2 JP H0453974B2 JP 63142443 A JP63142443 A JP 63142443A JP 14244388 A JP14244388 A JP 14244388A JP H0453974 B2 JPH0453974 B2 JP H0453974B2
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JP
Japan
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weft
cam
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finger
weaving
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JP63142443A
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JPH01314757A (ja
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Masanari Kamimura
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Kasuga Denki Inc
Original Assignee
Kasuga Denki Inc
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Publication date
Application filed by Kasuga Denki Inc filed Critical Kasuga Denki Inc
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Priority to KR1019890007914A priority patent/KR920002509B1/ko
Publication of JPH01314757A publication Critical patent/JPH01314757A/ja
Publication of JPH0453974B2 publication Critical patent/JPH0453974B2/ja
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D47/00Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms
    • D03D47/34Handling the weft between bulk storage and weft-inserting means
    • D03D47/38Weft pattern mechanisms

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Looms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、主として、多色織りが可能なシヤト
ルレス型の織機に使用され、緯糸を織成動作毎に
順次選択して経糸間に挿入するための緯糸選択装
置に関する。
[従来の技術] この種の織機の緯糸選択装置で従来から一般的
に知られているものに、たとえば、第8図に示す
ものがあり、複数種類(図面では3種類)のそれ
ぞれ異なつた色の緯糸を1本ずつ保持している緯
糸保持部材の一例であるフインガ17a,17
b,17cが複数個(図面では3個)設けられて
おり、このフインガ17a,17b,17cを択
一的に揺動させて所望の緯糸18のみを予め定め
られた緯糸繰出し位置にまで移動させ、その移動
されてきた緯糸18を緯糸挿入手段の一例である
レピア16で保持して緯糸19の間に挿入するよ
う構成されていた。なお、レピア16は左右両側
から挿入され、織り幅のほぼ中央位置で一方のレ
ピアに係止保持されている緯糸18を他方のレピ
アに受け渡してそれぞれのレピアが後退すること
により緯糸18の挿入が完了するよう構成されて
いる。そして、緯糸18の挿入が終了すると、図
示しない綜絖の働きによつて上下に開口している
経糸19の上糸と下糸を交差させてそれぞれの上
下位置を逆転させ緯糸18を織込むよう構成され
ている。そして、前記フインガ17a,17b,
17cを択一的に揺動させる駆動源として、ソレ
ノイド50a,50b,50cを用いており、織
成動作に応じて予め定められている順序に従つて
所定の緯糸を択一的に選択するための選択指令信
号に基づいて、所定のソレノイド(図面では50
c)を励磁させ、それに対応したフインガ(図面
では17c)のみを下方に揺動させるよう構成さ
れていた。
しかし、現在の織機は織成動作を高速化させる
傾向にあり、1分間に緯糸の挿入を400回以上繰
返す高速運転が可能なものが出回つており、この
ような織成動作の高速化に対してソレノイドの動
作が追従できないという技術的問題が生じてき
た。つまり、この種の従来構造のものにおいて
は、織機の織成速度を上げた場合に、その織成速
度に合わせて選択指令信号を出力したとしてもソ
レノイドの伸張または収縮速度自体は変化しない
ため、フインガの動く速度が前記織成速度につい
て行かないという不都合が生ずるのである。そこ
で、そのフインガの動作の遅延量を予め見込んで
早め早めに選択指令信号を出力する方法が考えら
れ、それによつて織成動作にフインガの動きを合
わせることが考えられる。ところが、その場合に
は、織機によつて織られる製品の種類等に応じて
織成速度を変更調整した場合に、前記選択指令信
号も改めて変更調整しなければならないという煩
雑な作業を必要とするのであり、その選択指令信
号の変更調整を怠つた場合には、たとえば第8図
に示すように、所定のフインガ17cが早すぎる
選択指令信号に応答して通常より早く待機姿勢に
復帰してしまい、レピア16による緯糸18の挿
入が終了する以前に緯糸18が上方に移動されて
しまい、緯糸18と経糸19の図示左端縁とが接
触していわゆるバイオリン現象が生じ、緯糸や経
糸が傷んだりまたは緯糸18に異常テンシヨンが
かかり、最悪の場合には切断されてしまうという
欠点があつた。なお、前記ソレノイド50a,5
0b,50cをたとえばステツピングモータにそ
れぞれ代えたとしても、そのステツピングモータ
自体の回転速度は一定であるため、前述したソレ
ノイドと同様に織成動作に追従できず同様の欠点
が生じるのである。
そこで、この欠点を解決せんとしたものとし
て、従来から知られているものに、たとえば第9
図に示すものがあつた。この従来のものは、枢支
軸62によつて枢支されているフインガ17a
を、枢支軸61によつて枢支されている係止レバ
ー55により係止保持可能に構成し、その係止レ
バー55をソレノイド53の伸張力によつて揺動
するよう構成している。そして前記ソレノイド5
3を励磁することによりプランジヤ99が吸引さ
れて係止レバー55が図示左方向に揺動され、係
止レバー55とフインガ17との係止が解除され
る。その解除状態で、フインガ17にはばね52
の収縮力により下方向へ揺動力が生ずる。
一方、フインガ17aにはローラ60が設けら
れており、このローラ60に対してカム51がそ
の外周縁(摺接面)が接触するよう設けられてい
る。このカム51に対し、プーリ42とベルト4
1を介して織成動作用駆動軸37からの駆動力が
伝達されるよう構成されている。織成動作用駆動
軸37は、レピアや筬等の織成動作に関連する装
置を駆動させるものであり、その織成動作用駆動
軸37からの駆動力をカム51に伝達することに
より、カム51は、織成動作と同期して回転する
ことになり、織成動作が早くなればそれに応じて
カム51も速く回転することになる。そして、係
止レバー55による係止が解除された状態でのフ
インガ17aは、カム51の回転に連動して枢支
軸62を中心に上下に揺動することになるのであ
り、このカム51の回転によつてフインガ17a
を下方に揺動させ、所望の緯糸を緯糸繰出位置に
移動させてレピアによる緯糸の挿入が可能となる
ように構成されていた。
つまり、この第9図に示す従来構造のものにお
いていは、カム51が織成動作と同期して回転す
るために、フインガ17の動く速度も織成動作と
同期したものとなり、前記第8図で示した従来構
造のものが保有する欠点、すなわち、フインガの
動きが織成動作に追従できないことに起因した糸
切れ等の不都合を解決せんとしているのである。
[発明が解決しようとする課題] しかし、この第9図に示した従来構造のものに
おいては、カム51が1回転するごとにすなわち
織成動作毎にフインガ17が揺動することとな
り、同一の色の緯糸を複数回連続して経糸間に挿
入する場合においてもフインガ17が揺動するこ
ととなり、フインガ17の不必要な揺動によりそ
れに保持されている緯糸が不安定となる欠点があ
つた。
また、カム51は、フインガ17を作動姿勢に
切替えるとともにその作動姿勢を一定時間維持さ
せ、さらに待機姿勢に復帰させるとともにその待
機姿勢で一定時間保持するという4つの機能を有
するよう構成されていなければならず、そのため
に、カム51の摺接面(外周面)には、フインガ
17を作動姿勢に移動させるための曲面と、その
作動姿勢を維持するための曲面と、フインガ17
を待機姿勢に復帰させるための曲面ならびにその
待機姿勢で一定時間保持するための曲面の4種類
の曲面を形成しなければならず、1つのカムの外
周面に前記4種類の曲面をすべて形成するにはか
なりな無理が生ずるのである。その結果、カム5
1の摺接面(外周面)がなだらかな曲線とはなら
ず曲率が急激に変化するかなり険しい曲面となつ
てしまい、その曲面の険しさに伴つてフインガ1
7に非常に大きな加速度が生じ、フインガ17が
早期に傷み寿命が短くなる等の不都合が生ずるの
である。そこで、この不都合を解消するべく、カ
ム51の摺接面(外周面)の曲線をなだらかなも
のに修正すれば、フインガ17の動きはそれだけ
緩やかになり、フインガの傷みも減少するのであ
るが、今度はフインガ17の動きが織成動作に追
従できなくなつてしまい、前記第8図で説明した
いわゆるバイオリン現象が生じてしまうという不
都合が生じてくるのである。
すなわち、第9図に示す従来構造のものでは、
1つのカムに前述した4種類の機能を要求してい
るためにカムの機能的負担が大きくなりすぎて、
それに伴う前述した不都合が生じてくるのであ
る。
さらに、従来の織機においては、横方向に複数
個配設されている係止レバー55駆動用のソレノ
イド53が、その伸縮速度が一定のために織成動
作が速くなつた場合にはその速度に追従できない
事態が生ずる場合があつた。その結果、前記係止
レバー55の解除および係止レバー55によるフ
インガの係止保持が遅れがちとなり、フインガの
係止保持および保持解除のタイミングがフインガ
が動くタイミングからずれてしまう不都合が生
じ、そのフインガの係止保持および係止解除のず
れによつて結局フインガの動きが織成動作のタイ
ミングからずれてしまうという前述と同様の不都
合が称じるおそれがある。特に、前記ソレノイド
の動作がフインガの動くタイミングに対し大きく
ずれた場合には、フインガが係止レバー55によ
り係止されなくなる事態も発生し、その結果2本
以上のフインガがカム51により揺動され、2本
以上の緯糸が経糸間に挿入されてしまうという誤
動作が発生する欠点もあつた。
すなわち、従来のものにおいては、せつかく緯
糸保持部材移動手段(カム51)を織成動作に同
期するように作動させたとしても、緯糸保持部材
の保持および保持解除が織成動作のタイミングか
らずれてしまうことにより、前記種々の欠点が生
じていたのである。
同一の色の緯糸を複数回連続して経糸間に挿入
する場合においてもフインガが揺動するというこ
とを防止できる緯糸選択装置として、特開昭54−
88356号公報に開示されたものがある。
この緯糸選択装置は、同一の色の緯糸を複数回
連続して経糸間に挿入する場合は、フインガ保持
部材で作動姿勢にあるフインガを保持するように
したので、フインガの不必要な揺動を防ぐことが
できる。さらに、カムはフインガを作動姿勢に切
換える機能しか有さないので、カムの外周面をな
めらかにでき前述したような不都合が生じない。
しかし、この緯糸選択装置は、フインガ保持部
材を駆動する手段としてソレノイドを用いてお
り、そのソレノイドによりフインガ保持部材を動
かしてフインガを作動姿勢で係止保持しているの
で、前述したように織成動作が速くなつた場合に
はその動作に追従できない欠点が生ずる。
同一の色の緯糸を複数回連続して経糸間に挿入
する場合においてもフインガが揺動するというこ
とを防止でき、かつ織成動作が速くなつた場合で
もその速度にフインガの切換が追従可能な緯糸選
択装置として、特開昭54−93157号公報に開示さ
れたものがある。この緯糸選択装置は、1本の棒
部材にフインガを作動姿勢に切換えるカムと待機
姿勢に切換えるカムとを取り付けており、織成動
作毎に棒部材が切換わるようにしている。この緯
糸選択装置は、作動姿勢にあるフインガをフイン
ガ保持部材で保持しているので、同一の色の緯糸
を複数回連続して経糸間に挿入する場合にフイン
ガが不必要に揺動することはない。また、この緯
糸選択装置は、織成動作用の駆動系からの駆動力
で棒部材が動くようにしているので、織成動作が
速くなつた場合でもその速度にフインガの切換が
追従することができる。
しかし、織成動作毎に棒部材が切換わるので、
カムの数が多くなるとともに、1本の棒部材にフ
インガを作動姿勢に切換えるカムと待機姿勢に切
換えるカムとが取り付けられているので構造が複
雑化する欠点を有している。
本発明はかかる事情に鑑みて考え出されたもの
であり、本発明は、1つのカムで緯糸保持部材を
作動姿勢と待機姿勢とにし、自動的に織成動作の
速度に対応した速度で緯糸の切換移動を行なうこ
とができる織機の緯糸選択装置を提供することを
目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明に係わる織機の緯糸選択装置は、 1本の緯糸を保持しその緯糸をあらかじめ定め
られた緯糸繰出位置に移動させた作動姿勢と前記
緯糸を前記緯糸繰出位置から退避させた状態で待
機する待機姿勢とに変動自在な緯糸保持部材と、
該緯糸保持部材に一体形成され、カムの摺接面に
摺接する摺接部を有しカムからの力を受けて前記
緯糸保持部材と一体的に移動する移動部材とを複
数組含んでいる緯糸移動部材と、 前記緯糸繰出位置に移動されてきた前記緯糸を
前記経糸間に挿入する緯糸挿入手段と、 織成の進行に応じて予め定められている順序に
従つて前記複数本の緯糸のうち所定の緯糸を択一
的に選択するための選択指令信号を出力する選択
指令手段と、 前記摺接部に摺接面が摺接して前記移動部材を
動かして前記緯糸保持部材を作動姿勢に変動させ
るためのカムと、前記選択指令手段の選択指令信
号に従つて所定の緯糸保持部材に一体形成されて
いる移動部材の摺接部に摺接可能な位置まで前記
カムを移動させるカム移動手段と、 織成動作用の駆動系から分岐された駆動力によ
り前記カムを回転駆動させるカム駆動機構と、 前記選択指令手段から出力される選択指令信号
が複数回の織成動作にわたつて変化しない場合に
その変化しない期間中、前記作動姿勢にある緯糸
保持部材に一体形成されている前記移動部材の摺
接部を前記カムの摺接面回転軌跡外に退避させ駆
動力の伝達が遮断された状態を維持するととも
に、他の新たな前記緯糸保持部材が前記作動姿勢
に移動動作されてきた場合にその新たな前記緯糸
保持部材の移動動作力利用して現在保持している
緯糸保持部材の保持を解除して前記待機姿勢に復
帰させるとともにそれに代わつて前記新たに移動
動作されてきた緯糸保持部材を前記作動姿勢で保
持する緯糸保持部材切換手段とを含むことを特徴
とする。
[作用] 本発明では、緯糸移動部材の働きにより、保持
されている複数本の緯糸のうちいずれか1本の緯
糸のみが予め定められた緯糸繰出位置に択一的に
移動される。また、選択指令手段から、織成の進
行に応じて予め定められている順序に従つて前記
複数本の緯糸のうち所定の緯糸を択一的に選択す
るための選択指令信号が出力され、その出力に応
答して、織成動作に合わせて所定の緯糸のみを前
記緯糸繰出位置に移動させるよう前記緯糸移動部
材を切換動作させる。そして、前記緯糸繰出位置
に移動されてきた緯糸が、緯糸挿入手段の働きに
より経糸間に挿入される。
つまり、緯糸移動部材によつて保持されている
複数本の緯糸は、織成の進行に応じて予め定めら
れている順序に従つてそのうちの所定の緯糸のみ
が択一的に選択されて経糸間に挿入される。
また、カム移動手段の働きにより、選択指令手
段の選択指令信号に従つてカムが所定の緯糸保持
部材に一体形成されている移動部材の摺接部に摺
接可能な位置にまで移動される。そしてそのカム
は、カム駆動機構の働きにより、織成動作用の駆
動系から分岐された駆動力により回転駆動され、
そのカムの摺接面が前記移動部材の摺接部に摺接
した状態で回転駆動されることにより、その移動
部材がカムからの力を受けて緯糸保持部材と一体
的に移動し、前記選択指令信号に従つた所望の緯
糸保持部材のみが作動姿勢に切り換えられる。カ
ムが、織成動作用の駆動系から分岐された駆動力
により回転駆動されるため、織成動作と緯糸の切
換移動との駆動源が共通することになり織成動作
の速度に同期した速度で緯糸の切換移動が行なわ
れる。
そして、緯糸保持部材切換手段の働きにより、
前記選択指令手段から出力される選択指令信号が
複数回の織成動作にわたつて変化しない場合にそ
の変化しない期間中、前記作動姿勢にある緯糸保
持部材に一体形成されている前記移動部材の摺接
部を前記カムの摺接面回転軌跡外に退避させ駆動
力の伝達が遮断された状態が維持されるため、そ
の期間中作動姿勢にある緯糸保持部材の動きが停
止されたままの状態が継続する。
すなわち、カムの摺接面回転軌跡から外方に移
動部材の摺接部を退避させるだけでカムからの動
力が遮断可能となり、選択指令信号が複数回の織
成動作にわたつて変化しない期間中緯糸保持部材
を作動姿勢のままで停止させることが簡単な構造
により可能となるとともに、カム移動手段により
移動させてきたカムによつて必要な緯糸のみを切
替移動できる。
また、緯糸保持部材切換手段の働きにより、前
記作動姿勢に移動動作されてきた緯糸保持部材を
その作動姿勢で保持するとともに、他の新たな前
記緯糸保持部材が前記作動姿勢に移動動作されて
きた場所にその新たな前記緯糸保持部材の移動動
作力を利用して現在保持している緯糸保持部材の
保持を解除して前記待機姿勢に復帰させるととも
にそれに代わつて前記新たに移動動作されてきた
緯糸保持部材が前記作動姿勢で保持される。
つまり、緯糸保持部材の解除は、新たに作動姿
勢に移動動作されてきた緯糸保持部材の移動動作
力を利用して行なわれるため、織成動作が速くな
つても緯糸保持部材を作動姿勢に移動動作させる
ための緯糸移動部材の動作と緯糸保持部材の保持
解除とのタイミングを同期させることができる。
また、緯糸保持部材の解除は、新たに作動姿勢に
移動動作されてきた緯糸保持部材の移動動作力を
利用して行なわれるため、前述した2種類のカム
を設ける必要はなくなる。
[発明の実施例] 次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
第1図は、本発明に係る織機の緯糸選択装置の
一実施例を示す全体概略斜視図である。
クランク軸1は、モータなどの動力源によつて
回転され、その回転力がクランク2によつて往復
運動に変えられる。そして、その往復運動がクラ
ンクロツド4によつてスレソード5に伝達され、
スレソード5が図示矢印に示すような往復運動を
行なう。そして、綜絖9および10によつて上糸
11および下糸12が開口される。
図中、20はカラーセレクタであり、複数本
(図面では6本)の緯糸保持部材の一例であるフ
インガ17a〜17fを有しており、そのフイン
ガの先端により色違いの6種類の緯糸が保持され
ている。そして、所望の色の緯糸18を保持して
いるフインガ17fのみを択一的に下方へ揺動さ
せて作動姿勢にし、予め定められている緯糸繰出
位置にまで移動させる。そしてその緯糸繰出し位
置に移動されてきた緯糸18は、緯糸挿入手段の
一例であるレピア16の先端により係止保持さ
れ、そのレピア16が前記上糸11と下糸12と
の間に挿入されることにより緯糸18が経糸間に
挿入されて織込まれる。なお、下方に揺動して作
動姿勢に切換わつているフインガ17f以外のフ
インガ17a〜17eは、第1図に示すように、
上方に揺動した待機姿勢を維持している。
そして、上糸11と下糸12との間に緯糸18
が挿入されれば、スレソード5が織前方向に揺動
されて挿入された緯糸を筬6により織前方向に堅
く押しつける。そして、上糸11と下糸12とが
交差してその上下位置が逆転し、次にまた緯糸が
経糸間に挿入されるという工程を繰返す。そして
織り上がつたシートを巻取ロール8により巻取
る。なお、前記レピア16は、織り幅の中央位置
までしか緯糸を挿入せず、そこから先はもう一方
の端から挿入したレピア(図面には表われていな
い)に緯糸を受け渡してその受け渡されたレピア
を経糸間から引き抜くことにより緯糸の挿入が行
なわれるよう構成されている。
第2図は前記カラーセレクタ20の内部構造を
示す横断面図である。
第3図は前記カラーセレクタ20の内部構造を
示す縦断面図である。
次に、第2図および第3図に基づいてカラーセ
レクタ20の構造および動作を説明する。
フインガ17a〜17fはそれぞれ枢支軸46
に回動自在に枢支されている。そして第3図に示
すように、それぞれフインガ17a〜17fは、
移動部材の一例のセレクトブラケツト27が1つ
ずつ一体的に取付けられている。このセレクトブ
ラケツト27は引張りばね47により常時引張ら
れており、フインガ17a〜17fを図示反時計
回りに回動させる力が生ずるよう構成されてい
る。
図中、37は織成動作用駆動軸であり、前記筬
6やレピア16等の織成動作に関連する装置を駆
動させるめの軸である。その織成動作用駆動軸3
7からの駆動力は、ギヤ21、中間ギヤ22、セ
ンサ用ギヤ23、中間用ギヤ24、スプラインシ
ヤフト用ギヤ25を介してカムの一例のセレクト
カム26に伝達されるよう構成されている。そし
てこのセレクトカム26が図示矢印方向に回転す
ることにより、その摺接面としての外周縁が前記
セレクトブラケツト27に形成された摺接部の一
例のローラ118に当接し、セレクトブラケツト
27を枢支軸46を中心として図示時計回りに回
動させ、その回動されたセレクトブラケツトに対
応するフインガのみを下方へ揺動させる。このカ
ム26により、後述する選択指令手段の出力に応
答し、織成動作に合わせて所定の緯糸を保持して
いる緯糸保持部材の一例のフインガ17aのみを
前記作動姿勢に移動動作させる緯糸保持部材移動
手段が構成されている。つまり、緯糸保持部材の
一例であるフインガ17a〜17fは、織成動作
用の駆動系から分岐した駆動力により動かされて
切換わるために、織成動作が速くなればそれに応
じてフインガの動きも速くなるのであり。織成動
作の速度に対応した速度で切換移動できる利点が
ある。
図中、28はストツパブラケツトであり、枢支
軸48まわりで回動自在に枢支されているととも
に、引張りばね49により図示時計回りに回動す
るよう付勢されている。そして前記セレクトカム
26によつて図示時計回りに回動されるセレクト
ブラケツト27は、その回動に応じて前記ストツ
パブラケツト28を押し上げながらストツパブラ
ケツト28の下方をくぐり抜け、図示二点鎖線に
示す回動姿勢でストツパブラケツト28により係
止保持される。この状態でストツパブラケツト2
8に係止されたセレクトブラケツトに対応するフ
インガ17aが下方に揺動された作動姿勢で保持
される。
カラーセレクタ20の上部にはステツピングモ
ータ33が設けられており、そのステツピングモ
ータ33の駆動軸にモータ用ギヤ31が駆動軸と
一体回転するように設けられており、そのモータ
ギヤ31の回転力がセレクトカム移動用ギヤ30
に伝達され、そのセレクトカム移動用ギヤ30に
一体形成されているアーム14の先端が前記セレ
クトカム26に延設されている。そして前記ステ
ツピングモータ33が回転することにより、その
回転力により前記アーム14が揺動し、セレクト
カム26がスプラインシヤフト29に沿つて摺動
するよう構成されている。そして、前記ステツピ
ングモータ33の回転角度を選択制御することに
より、前記セレクトカム26の摺動距離を制御
し、所望の色の緯糸を保持しているフインガ17
fに対応するセレクトブラケツトの位置まで移動
させることができるよう構成されている。そして
たとえばフインガ17fに対応するセレクトブラ
ケツトの位置までセレクトカム26を移動させた
状態で(第2図における二点鎖線で示す状態)、
前記セレクトカム26が回転すればフインガ17
fが下方に揺動されて作動姿勢となる。その場合
に、フインガ17fに一体形成されているセレク
トブラケツトが図示時計回りに回動されることと
なるために、その回動に伴つてストツパブラケツ
ト28が上方に押し上げられるのであり、そのス
トツパブラケツト28が上方に押し上げられた瞬
間、前回ストツパブラケツト28に係止保持され
ていたフインガ17aに対応するセレクトブラケ
ツト27がその係止が解除されて引張りばね47
の復元力により図示反時計方向に回動され、前回
作動姿勢であつたフインガ17aが上方に揺動さ
れて再び待機姿勢に戻る。すなわち、ストツパブ
ラケツト28は、現在係止保持しているフインガ
とは別の新たなフインガが揺動されて作動姿勢に
切換われば、今までに保持していたフインガの係
止保持を解除しその姿勢を待機姿勢に自動的に復
帰させるのであり、1つのフインガのみを択一的
に係止保持する機能を有する。このストツパブラ
ケツト28により、前記緯糸保持部材を前記作動
姿勢で保持するとともに、別の新たな前記緯糸保
持部材が前記作動姿勢に移動動作されてきた場合
に現在保持している緯糸保持部材の保持を自動的
に解除して前記待機姿勢に復帰させるとともにそ
れに代わつて前記新たに移動動作されてきた緯糸
保持部材を前記作動姿勢で保持する切換保持手段
が構成されている。この切換保持手段の働きによ
り、2つ以上のフインガが作動姿勢になることが
回避され、2本以上の緯糸が経糸間に挿入されて
織込まれてしまうという誤つた製織動作を防止で
きる利点がある。また、このストツパブラケツト
28およびフインガ17a〜17fさらにはそれ
に対応したセレクトブラケツト27により、複数
本の緯糸を保持しその保持している複数本の緯糸
のうちいずれか1本の緯糸のみを予め定められた
緯糸繰出し位置に択一的に移動させるための緯糸
移動部材(または緯糸移動手段)が構成されてい
る。
なお、第2図中、32はセレクト位置センサで
あり、前記モータ用ギヤ31に一体的に取付けら
れているロツド70の回動により、ステツピング
モータ33の回転角度を検出するものであり、そ
の検出出力に基づいて後述するようにセレクトカ
ム26のスプラインシヤフト29上での移動距離
を制御するためのものである。
前記セレクトカム移動用ギヤ30、モータ用ギ
ヤ31、セレクト位置センサ32、アーム14、
スプラインシヤフト29ならびに前記種々のギヤ
21〜26により、後述する選択指令手段の出力
に応答し、織成動作に合わせて所定の緯糸のみを
前記緯糸繰出位置に移動させるよう前記緯糸移動
部材を切換動作させる切換手段が構成されてい
る。
また、第3図に示すように、セレクトカム26
によつて選択的に回動されたセレクトブラケツト
27は既に説明したようにストツパブラケツト2
8によつて係止保持されるのであり(二点鎖線で
示す状態)、その係止保持された状態では、セレ
クトカム26が回転したとしてもそのセレクトカ
ム26回転軌跡外縁からセレクトブラケツト27
が退避しているために、セレクトカム26の回転
による駆動力が何らセレクトブラケツト27に伝
達されない状態となる。つまり、複数回にわたつ
て同一種類の緯糸を経糸間に挿入する場合には、
セレクトカム26が同じ位置で回転するのである
が、その場合に既にその位置にあるセレクトブラ
ケツト27がストツパブラケツト28によつて係
止保持されて退避姿勢に切換わつているためにセ
レクトカム26の駆動力が伝達されず、フインガ
17aが作動姿勢のままで停止している状態とな
る。ゆえに、緯糸を他の種類のものに切換える必
要がない場合には、その緯糸を保持しているフイ
ンガが揺動することがなく、緯糸を無駄に動かす
ことが防止できる。セレクトカム26、セレクト
ブラケツト27およびストツパブラケツト28に
より、緯糸保持部材切換手段が構成されている。
なお、第3図中35はセンサであり、センサ用
ギヤ23に一体的に取付けられているマグネツト
取付円板35の回転角度を検出し、セレクトカム
26等の回転角度を検出するためのものである。
また第2図中16は緯糸18を経糸間に挿入する
ためのレピアである。
さらに、図中、100はフインガ作動姿勢検出
センサであり、セレクトブラケツト27の揺動に
伴つてそのセレクトブラケツト27それぞれに取
付けられているマグネツト101を検出してどの
フインガが作動姿勢になつているかを検出するた
めのものである。このマグネツト101とフイン
ガ作動姿勢検出センサ100とにより、緯糸移動
手段の切換動作によつてどの緯糸が前記緯糸繰出
位置に移動されたかを検出する緯糸選択移動検出
手段が構成されている。
前記ステツピングモータ33、モータ用ギヤ3
1、セレクトカム移動用ギヤ30ならびにアーム
14により、後述の選択指令手段の選択指令信号
に従つて所定の緯糸保持部材に一体形成されてい
る移動部材の摺接部に摺接可能な位置まで前記カ
ムを移動させるカム移動手段が構成されている。
前記種々のギヤ21〜25により、織成動作用
の駆動系が分岐された駆動力により前記カムを回
転駆動させるカム駆動機構が構成されている。
前記ストツパブラケツト28の働きにより、後
述する選択指令手段から出力される選択指令信号
が複数回の織成動作にわたつて変化しない場合に
その変化しない期間中、前記作動姿勢にある緯糸
保持部材に一体形成されている前記移動部材の摺
接部を前記カムの摺接面回転軌跡外に退避させ駆
動力の伝達が遮断されるのであり、このストツパ
ブラケツト28により、カムから移動部材への駆
動力の伝達が遮断された状態を維持する駆動力遮
断状態維持手段が兼用構成されている。
前記織成動作用駆動軸37からの駆動力は、第
4図に示すように、ギヤ21、中間用ギヤ22、
センサ用ギヤ23、中間用ギヤ24、スプライン
シヤフト用ギヤ25を介してスプラインシヤフト
29に伝達され、前記セレクトカム26が回転さ
れる。なお、前記ギヤ21、センサ用ギヤ23お
よびスプラインシヤフト用ギヤ25のギヤ比は1
対1対1であり、織成動作用駆動軸37が1回転
すれば、センサ用ギヤ23およびスプラインシヤ
フト用ギヤ25も1回転するよう構成されてい
る。
前記センサ用ギヤ23にはマグネツト取付円板
34が一体的に設けられている。このマグネツト
取付円板34は、第5A図に示すように、マグネ
ツト40a,40b,40cが組込まれている。
そしてマグネツト40aおよび40bはS極を表
面に露出した状態で組込まれており、マグネツト
40cは逆にN極を表面に露出した状態で組込ま
れている。そして第4図のマグネツト取付円板3
4の側面に近接して磁気を感知し得るセンサ35
a,35b,35cが配設されている。このセン
サ35a,35b,35cの検出出力は増幅部3
8に入力され、増幅されてコンピユータ部39に
入力されるよう構成されている。そして、前記セ
ンサ35a,35bはマグネツトのS局を感知す
るためのセンサであり、センサ35cはマグネツ
トのN極を感知するためのものである。このよう
な構成において、マグネツト取付円板34が回転
し、第5A図に示すマグネツト40Cがセンサ3
5cに対応する位置にまで回転してくるとセンサ
35cからの出力が前記増幅部38を介して禁止
回路45に入力され、前記センサ35cから検出
出力が導出されている間禁止回路45から、セレ
クトカム26のスライド移動を禁止するための信
号がドライバ部43に与えられ、ステツピングモ
ータ33を駆動させるための信号をドライバ部4
3が出力することを禁止する。一方、マグネツト
取付円板34が回転して第5A図に示すマグネツ
ト40a,40bがセンサ35a,35bに対応
する位置にまで回転してくると、センサ35a,
35bからそれぞれ第5C図に示す検出信号が出
力され、それら検出信号が増幅部38に入力さ
れ、増幅されてコンピユータ部39に入力され
る。そして、コンピユータ部39では、第5C図
に示す、センサ35bからの出力が導出されてい
る期間中にセンサ35aからの出力が停止された
時点を判定し、その時点をカウントアツプ点に定
める。そして、コンピユータ部39には、制御動
作を所定の手順で実行することのできるMPU1
14のほかに、動作プログラムを格納するROM
118や必要なデータの書込み読出しができる
RAM118および、外部との信号の整合性を取
るための入出力インターフエイス112等が含ま
れている。そして、このRAM116に、織成の
信号に応じて予め定められている種類の緯糸の挿
入順序に関するデータが記録されている。この挿
入順序に関するデータに従つて、フインガを切換
えるべくセレクトカム26をスライド移動させる
必要が生じた場合には、前記カウントアツプ点に
同期させてステツピングモータ33の駆動用信号
をドライバ部43に出力する。するとドライバ部
43からステツピングモータ33にステツピング
モータ駆動用信号が出力され、ステツピングモー
タ33が駆動回転しセレクトカム26がスプライ
ンシヤフト29上をスライド移動するよう構成さ
れている。そしてステツピングモータ33の回転
角度がセレクト位置センサ32により検出され、
そのセレクト位置センサ32からの検出信号が前
記ドライバ部43に入力され、ステツピングモー
タが所定の角度だけ回転した時点でドライバ部4
3からのステツピングモータ駆動用信号の出力が
停止される。なお、このドライバ部43は、織機
の織成速度が最大のときに合わせてセレクトカム
26のスライド移動が行なえる程度の速度にステ
ツピングモータ33の回転速度を制御するよう予
めセツトされている。また、セレクトカム26の
スライド移動方向は、移動距離が最短になるよう
コンピユータ部39によつて制御される。
前記増幅部38、コンピユータ部39、ドライ
バ部43、禁止回路45により、織成の進行に応
じて予め定められている順序に従つて前記複数本
の緯糸のうち予定の緯糸を択一的に選択するため
の選択指令信号を出力する選択指令手段が構成さ
れている。
また、所定のフインガ17a〜17f(第3図
参照)が作動姿勢になれば、それに対応したフイ
ンガ作動姿勢検出センサ100から検出出力が増
幅部102を介してコンピユータ部39に入力さ
れる。一方、コンピユータ部39からは、織機の
作動を停止させるための織機作動停止信号が織機
制御基盤108に入力され、その織機制御基盤1
08からメインモータ停止信号がメインモータ1
04に与えられ、メインモータの回転が停止して
織機全体が停止するよう構成されている。さら
に、前記織機制御基板108を作業者が操作する
ことにより、逆運転制御信号が織機制御基盤10
8からメインモータ104に与えられるよう構成
されており、この逆運転制御信号に基づいてメイ
ンモータ104が逆回転するよう制御される。な
お、このメインモータ104が逆回転している際
には、前記レピア16および筬6への駆動力は遮
断された状態となつており、このレピア16と筬
6は逆運転時には停止したままの状態となつてい
る。そして、このメインモータ104が逆回転す
れば、前記マグネツト取付円板34およびセレク
トカム26も逆回転する。この逆運転制御は、故
障等により、前記選択指令手段からの選択指令信
号通りに前記切換手段が作動せず、所定のフイン
ガが作動姿勢となつていない場合または所定のフ
インガ以外のフインガまでが作動姿勢となつてい
るような誤動作が生じた場合に、織機のピツクフ
アインダ装置を作動させて織機の回転を逆転させ
る場合に行なわれるものであり、詳しくは後述す
る。
なお、前記コンピユータ部39ならびに前記
種々の回路部には、図示しない電源回路から所定
の電流が供給される。
次に、織成動作用駆動軸37の回転角度と、マ
グネツト40a,40b,40cの配置角度との
関係、ならびに、セレクトカム26の回転角度と
の関係を、第5A図および第5B図に基づいて説
明する。
マグネツト取付円板34とセレクトカム26と
は矢印で示すように時計回り方向に回転し、その
回転速度は互いに同じである。そして、0°から回
転が開始されるとして、マグネツト40cが組込
まれている範囲すなわちセレクトカム26のスラ
イド移動が禁止される範囲は、第5A図に示すよ
うに330°から113°の範囲である。つまり0°を基準
にして表現すると−30°から+113°の範囲でその
角度は143°である。このスライド移動の禁止範囲
においては、セレクトカム26が所定位置に留ま
りセレクトブラケツト27を動作させる範囲とな
るのであり、第5B図に示すように、330°すなわ
ち0°を基準にして表現すると−30°の回転角度か
らセレクトブラケツト27の動作を開始するので
あり、この330°の角度がセレクトブラケツトの動
作スタート点fとなる。そのセレクトブラケツト
動作スタート点から70°回転して+40°の回転角度
でセレクトブラケツト27がストツパブラケツト
28に係止保持されるのであり、この40°の回転
角がストツパブラケツト保持点aとなる。さらに
20°回転して+60°の回転角でレピアが緯糸を捕ま
えることとなり、この+60°の回転角がレピアに
よる緯糸保持点である。さらに83°回転して143°
の回転角度でセレクトカムの移動が開始されるの
であり、この143°の回転角度がセレクトカム移動
スタート点dとなつている。この143°の回転角度
では、第5A図および第5C図に示したように、
コンピユータによるカウントアツプが行なわれる
であり、そのカウントアツプ点からセレクトカム
の移動が可能となるのである。そしてこのセレク
トカム移動スタート点dから330°までの187°の回
転角度の間はセレクトカムのスライド移動が可能
な範囲eとなる。
一方、既に説明したように、故障時に起因した
フインガの誤動作が発生した場合には、一旦織機
の動作を停止させ、自動的にギヤを切換えて織機
を逆転させる。その場合にセレクトカム26も逆
回転するのであり、その逆運転中におけるセレク
トカム26のスライド移動の許容範囲は、143°か
ら−33°の範囲である110°までである。このよう
に、逆運転の場合に33°とセレクトカム移動許容
範囲が狭いのは、逆運転の場合には低速で織機を
作動させるために狭い範囲でも十分に時間的余裕
があるためである。そして、110°の回転角度が、
逆運転の場合のセレクトブラケツト動作スタート
点となるのであり、この110°から反時計回りの方
向にセレクトカム26が回転することにより誤動
作したフインガを元の待機姿勢に復帰させるので
ある。
なお、第5B図に示したセレクトカムの回転角
度と織成動作のタイミングとの関係は、織機の機
種によつてそれぞれ相違するためそれぞれの機種
に合致するように調整を行なう必要がある。その
場合には、前記レピアによる緯糸保持点bより
20°手前にストツパブラケツト保持点aが形成さ
れるように、前記ギヤ21と中間用ギヤ22との
位相を合わせる必要がある。
次に、レピアの動作、筬打ち動作、経糸の開口
動作およびフインガの揺動とマグネツト取付円板
の回転角度すなわち織成動作角度との関係を、第
6図に基づいて説明する。
レピアは、右側と左側とに1つずつ1対設けら
れており、まず右側のレピアが織幅中央まで緯糸
を保持した状態で挿入し、次に左側のレピアが緯
糸を受取つて織幅左端まで緯糸を運ぶのである。
そして、右側および左側のレピアが回転角度0°か
ら徐々に動き始め、前述したように回転角度60°
の時点で右側のレピアが緯糸を捕まえて保持す
る。さらに回転角度が増して180°の回転角度の時
点で右側のレピアから左側のレピアに緯糸を受け
渡す。そして受け渡しが完了すると右側のレピア
は右側に戻り初め左側のレピアは緯糸を保持した
状態で左側に戻り始める。そして回転角度360°の
時点で右側および左側の双方のレピアが元の位置
に復帰する。レピアの動作は以上説明したパター
ンを繰返すこととになる。
次に筬は、織前方向(フロント)と織前とは逆
の方向(バツク)とを往復運動して緯糸を打込み
動作するのであり、まず回転角度0°の時点では筬
はフロント位置にあり、回転角度が増していくに
従つて徐々にバツク方向に移動し、回転角度100°
の時点で完全にバツク位置に移動する。そしてそ
のバツク位置で回転角度が260°に達するまで待機
し、260°に達した時点から徐々にフロント方向に
移動を開始する。この時点では前述したように既
にレピアによる緯糸受け渡しが完了してほぼ緯糸
の挿入が終了している時点である。そして回転角
度の進行に伴つて筬がフロント方向に移動して経
糸間に挿入された緯糸をフロント側に打込む。こ
の打込みは回転角度360°でピークに達する。筬打
込み動作は以上のパターンを繰返して行なうこと
となる。
次に経糸開口動作について説明する。回転角度
0°の時点では経糸の開口量は0であり経糸におけ
る上糸と下糸がクロスした状態となつている。そ
して回転角度が進行するに伴つて開口量が増大し
ていき、回転角度が80°の時点でその開口量がピ
ークに達する。そして回転角度が260°に達するま
でそのピークの開口量を維持する。この間に前述
したレピア動作によつて緯糸が開口された経糸間
に挿入されることとになるのである。そして回転
角度が260°に達した時点ではほぼ緯糸の挿入が終
了しているために経糸の開口量を徐々に減少して
いき上糸と下糸とを交差してその上下位置を逆転
させるのである。その逆転する際のクロツシング
点が350°付近となる。経糸の開口動作は以上のパ
ターンを繰返すこととなる。
次にフインガの動作を説明する。まず2種類の
色違いの緯糸を1本ずつ交互に経糸間に挿入して
織込む場合を説明する。回転角度0°でフインガ1
7bが作動姿勢となつている。そしてフインガ1
7aの方は既に説明したように−30°の回転角度
の時点からセレクトカムの働きにより徐々に作動
姿勢に切換えられる。そして回転角度が進行して
40°の回転角度の時点でフインガ17aが完全に
作動姿勢に切換わるとともにストツパブラケツト
により停止保持される。このストツパブラケツト
保持点である40°の回転角度の一瞬手前で、今ま
でストツパブラケツトによつて保持されていたフ
インガ17bの係止保持が解除されて復帰ばねの
力によつて待機姿勢に切換えられる。そして回転
角度40°以降フインガ17aが作動姿勢となつて
おり、このフインガ17aに保持されている緯糸
が、前述したように回転角度60°の時点でレピア
に捕まえられて保持された状態で経糸間に挿入さ
れることとになる。そして緯糸の挿入が終了する
と次に挿入予定となつている緯糸を保持している
フインガ17bを作動姿勢に切換える動作が開始
される。この動作開始時点は回転角度330°であ
る。2種類の色違いの緯糸を1本ずつ交互に経糸
間に挿入する場合には、フインガ17aおよび1
7bの動作は以上説明したパターンを繰返すこと
となる。
次にフインガ17aに保持されている緯糸を1
本挿入し次にフインガ17bに保持されている緯
糸を1本ずつ2工程にわたつて合計2本挿入する
場合の動作を説明する。
回転角度0°の時点ではフインガ17bの方が作
動姿勢となつている。そして−30°の回転角度か
ら徐々にフインガ17aの方が作動姿勢に切換わ
る。そして回転角度40°の時点でフインガ17a
が作動姿勢となりその作動姿勢の状態がストツパ
ブラケツトにより係止保持される。その少し手前
でフインガ17bの方は係止保持が解除されて待
機姿勢に切換えられる。そしてこのフインガ17
aが回転角度400°すなわち40°の少し手前まで作
動姿勢を維持してフインガ17aが保持している
緯糸が1本経糸間に挿入されることとなる。次に
フインガ17bの方は回転角度330°の時点から
徐々にセレクトカムの働きにより作動姿勢に切換
えられるのであり、回転角度400°すなわち40°の
時点で完全に作動姿勢に切換えられてストツパブ
ラケツトにより係止保持される。そしてこのフイ
ンガ17bは、回転角度が1120°すなわち3回転
した後の+40°の少し手前までその作動姿勢が維
持される。これにより、回転角度が400°の少し手
前から1120°の少し手前まで2工程にわたつてフ
インガ17bが作動姿勢を維持することとにな
り、その間に2工程にわたつて1本ずつフインガ
17bの保持している緯糸が経糸間に挿入される
こととなる。
また、前述したコンピユータによるカウントア
ツプ点は、回転角度143°であり、その143°から
330°までの範囲がセレクトカムが左右にスライド
移動し得る範囲となる。また330°から473°すなわ
ち113°までの範囲がセレクトカムの左右スライド
移動を禁止する範囲となる。
次に、前記第4図に示した制御回路の動作を説
明するためのフローチヤートを、第7図に基づい
て説明する。
まず、ステツプS1およびステツプS2により初
期値が定義されるのでり、ステツプS1によりI
=1、ステツプS2によりN=(緯糸の挿入本数の
合計)とされる。この緯糸の挿入本数の合計は、
これから織ろうとする製品を完成させるために織
込まれる緯糸の本数の合計であり、製造せんとす
る織物の種類や長さによつて相違してくる。S2
により計数手段が構成されている。次に、ステツ
プS3に進み、織成の進行の過程で、1本目に挿
入すべき緯糸の種類M(I)を読込む処理がなさ
れる。つまり、1本目に挿入すべき緯糸の種類を
指定し、所望の色の緯糸を挿入するために予めM
(I)を読込むのである。次にステツプS4に進
み、M(I)に対応するフインガの番号K(I)を
算出する処理がなされる。次にステツプS5に進
み、センサ35bの出力の期間中か否かの判断が
なされ、センサ35bの出力の期間中になるまで
待機される。そして、マグネツト取付円板34が
回転してセンサ35bがマグネツト40b(第4
図および第5A図)を検出するようになれば、ス
テツプS5によりYESの判断がなされてステツプ
S6に進む。ステツプS6では、センサ35aの出
力が停止したか否かの判断がなされ、未だに停止
していないと判断された場合にはステツプS5に
戻る。そして、マグネツト取付円板34がさらに
回転してセンサ35aがマグネツト40aを検出
しなくなれば、ステツプS6によりYESの判断が
なされてステツプS7に進む。すなわち、ステツ
プS6によりYESの判断がなされるには、第5C
図に示すように、センサ35bの出力期間中にお
いてセンサ35aの出力が停止した時点(カウン
トアツプ点)であり、第5A図および第5B図に
示すマグネツト取付円板34およびセレクトカム
26の回転角度が143°の時点となる。このよう
に、2つのセンサ35a,35bを用いて前記カ
ウントアツプ点(143°)を検出するようにしたの
は、静電気等によるノイズの悪影響によりコンピ
ユータが誤検出することを防止するためである。
次に、ステツプS7により、フインガ番号K
(I)に対応する位置にセレクトカムを移動させ
る制御信号を出力する処理がなされる。このフイ
ンガ番号K(I)は、前記ステツプS4により説明
したように、1本目に挿入すべき緯糸M(I)を
示しているフインガであり、そのそのフインガの
位置にセレクトカムを移動させる制御がこのステ
ツプS7により行なわれるのである。次に、ステ
ツプS8に進み、フインガ作動姿勢検出センサか
らの出力があるか否かの判断がなされ、未だにな
いと判断された場合にはステツプS9に進み、セ
ンサ35aの出力があるか否かの判断がなされ、
未だにないと判断された場合にはステツプS8に
再び戻るDOループが形成されている。このDO
ループの巡回途中で、セレクトカムが回転してセ
レクトブラケツト27が揺動しフインガ作動姿勢
検出センサ100がマグネツト102を検出すれ
ば、ステツプS8によりYESの判断がなされてス
テツプS10に進む。一方、前記DOループの巡回
途中で、センサ35aがマグネツト40aを検出
するまでの間、フインガ作動姿勢検出センサから
の検出出力がながつた場合には、ステツプS13に
進み、織機の作動停止信号を出力する処理がなさ
れる。つまり、第5A図および第5B図にさらに
は第6図に示したように、マグネツト取付円板3
4およびセレクトカム26の回転角度が40°にな
つた時点で本来ならばいずれかのフインガ作動姿
勢検出センサから検出出力がなければならないは
ずであり、それが、回転角度が113°になりセンサ
35aから検出出力が導出されるまでフインガ作
動姿勢検出センサからの出力がなかつたというこ
とは、いずれのフインガも作動姿勢になつていな
い誤動作が生じたいということであり、その場合
にはステツプS13に進み、織機の作動停止信号を
出力して織機を自動停止させるのである。また、
前記ステツプS10では、出力されたフインガ作動
姿勢検出センサがフインガ番号K(I)に対応し
たものであるか否かの判断がなされ、対応してい
ないと判断された場合にはステツプS13に進む。
つまり、前記選択指令手段からの選択指令信号に
よつて指定されたフインガ以外のフインガが作動
姿勢になつている場合または選択指令信号によつ
て指定されたフインガのほかに他のフインガも作
動姿勢になつている場合には、ステツプS10によ
りNOの判断がなされてステツプS13に進み、織
機の作動停止信号が出力される。このときに、併
せて警報信号を出力し、スピーカ等から警報音を
出して作業者に誤動作の発生を報知するよう構成
してもよい。前記ステツプS8ないしステツプS10
により、前記緯糸選択移動検出手段からの検出出
力と前記選択指令手段からの選択指令信号とを比
較し、両信号が対応していないことを判定しその
判定信号を出力する非対応状態判定手段が構成さ
れている。そして、前記ステツプS10によりYES
の判断がなされた場合すなわち選択指令信号通り
のフインガのみが作動姿勢になつている場合には
ステツプS11に進み、I=Nか否かの判断がなさ
れる。このNは、前記ステツプS2で説明したよ
うに、緯糸の挿入本数の合計であり、現在までに
挿入した緯糸の本数IがこのNに達していれば
YESの判断がされてその時点で制御が終了する。
一方、現在挿入している緯糸の本数IがNに未だ
に達していなければステツプS11によりNOの判
断がなされてステツプS12に進み、Iの値を1だ
け大きな値にして前記ステツプS3に戻る。
次に、ステツプS9によりYESの判断がなされ
た場合またはステツプS10によNOの判断がなさ
れた場合、すなわち、非対応状態判定手段により
緯糸選択移動検出手段からの検出出力と選択指令
手段からの選択指令信号とが対応していないと判
断された場合にはステツプS13に進み、織機の作
動停止信号が出力され、織機が自動的に停止され
る。このステツプS13により、前記非対応状態判
定手段からの判定出力に応答して織機を自動停止
させる自動停止手段が構成されている。次にステ
ツプS14に進み、織機が停止したか否かの判断が
なされ、織機が完全に停止するまで待機される。
そして織機が完全に停止すれば、織機制御基盤1
08(第4図参照)を作業者が操作することによ
り、メインモータ104が所定回数だけ逆回転制
御されるのであり、その逆回転に伴つてマグネツ
ト取付円板34およびセレクトカム26(第4図
参照)も逆回転することとなる。そして、ステツ
プS15によりセンサ35bの出力の期間中である
か否かの判断がなされ、センサ35bの出力の期
間中となるまで待機する。そして、前記マグネツ
ト取付円板34の回転に伴つてセンサ35bがマ
グネツト40bを検出すれば、ステツプS15によ
りYESの判断がなされてステツプS16に進み、セ
ンサ35aの出力があるか否かの判断がなされ、
なければ再び前記ステツプS15に戻るが、センサ
35aがマグネツト40aを検出すれば、ステツ
プS16によりYESの判断がなされてステツプS17
に進む。つまり、マグネツト取付円板34が逆回
転しているために、センサ35a,35bからの
出力状態は、第5C図において、図示右方向から
出力状態が進行するのであり、まずセンサ35b
の出力があり、その出力期間中に次にセンサ35
aの出力が開始されるのである。このセンサ35
bの出力の期間中にセンサ35aの出力が開始さ
れた時点がカウントダウン点(143°)となり、そ
の時点でステツプS16によりYESの判断がなされ
てステツプS17に進むこととなる。次にステツプ
S17では、Iの値を1だけ減算する処理がなされ
る。つまり、メインモータが逆転した逆運転状態
であるため、Iの値もそれに応じて1つずつ減算
されるのである。S17により織機自動停止後、織
機を逆進させた状態において、逆進された織成動
作サイクルだけ前記計数手段を減算する減算手段
が構成されている。次にステツプS18に進み、I
本目に挿入すべき緯糸の種類M(I)を読込む処
理がなされてステツプS19に進み、M(I)に対
応するフインガの番号K(I)を算出する処理が
され、次にステツプS20に進み、フインガ番号K
(I)に対応する位置にセレクトカムを移動させ
る制御信号を出力し、セレクトカムを所定の位置
にまで移動制御させる。これにより、所定の位置
にまで移動されたセレクトカムが逆回転すること
により、誤つて作動姿勢になつているフインガが
待機姿勢に切換えられ、正常な動作姿勢になるよ
うに修復される。S19により前記減算手段によつ
て減算された値に応じた緯糸保持部材を割出す割
出手段が構成されている。次にステツプS21に進
み、メインモータの逆回転が停止したか否かの判
断がなされ、未だに停止していない場合には前記
ステツプS15に再び戻るDOループが形成されて
いる。このDOループを巡回することにより、メ
インモータの逆回転が終了するまでIの値を1つ
ずつ減算し、それに応じてセレクトカムの所定位
置への移動制御を行ない、誤つて作動姿勢になつ
ているフインガを待機姿勢に復帰させる制御がな
される。そしてステツプS21により、メインモー
タの逆回転が停止したと判断されれば、誤動作に
伴う修復作業が終了したため、前記ステツプS3
に再び戻り、通常の織成動作が開始されるのであ
る。この場合に、前記逆運転に伴う切換手段の逆
運転量に対応する数だけ予めIの値がが減算され
ているため、ステツプS3以後の通常の織成動作
に復帰した場合に、その時点で挿入すべき緯糸の
種類M(I)が以前のものにさかのぼつたものと
なり、自動的に修復後の挿入すべき緯糸が割出さ
れて挿入されることとなる。前記ステツプS15な
いしステツプS21により、前記逆運転に伴う切換
手段の逆運転量に対応する数だけ前記選択指令手
段から出力される選択指令信号を以前の出力のも
のにさかのぼらせる選択指令出力逆進手段が構成
されている。
[発明の効果] 本発明は、選択指令信号が複数間の織成動作に
わたつて変化しない期間中緯糸保持部材を作動姿
勢のままで停止させることが簡単な構造により可
能となるとともに、カム移動手段により移動され
てきたカムによつて必要な緯糸のみを切換移動で
きるため、同じ種類の緯糸を連続して挿入する場
合でも緯糸の切換移動を行なう必要がない時にも
かかわらず緯糸が動かされるという無駄な緯糸の
動きを簡単な構造により防止できるとともに、必
要な緯糸のみを切換移動できる。
また、緯糸移動部材は、織成動作用の駆動力を
利用して駆動されるため、人為的な変更調整を行
なうことなく自動的に織成動作の速度に対応した
速度で緯糸の切換移動を行なうことができ、織成
動作に同期させて緯糸を所定の緯糸繰出位置にま
で移動させることが可能となり、経糸間に緯糸を
無理なく挿入することができる。しかも、経糸間
の複数回にわたつて同じ種類の緯糸を挿入する場
合に、緯糸移動部材は、駆動力の伝達が遮断され
ることによりその動作が休止され、緯糸の無駄な
動きが防止でき、緯糸の安定性を向上し得る。
さらに、緯糸移動部材の保持解除は、他の緯糸
移動部材の動作のタイミングに同期しているため
に、緯糸移動部材の動作が織成動作に合致してい
る限り織成動作が速くなつても緯糸保持部材の保
持解除は織成動作のタイミングからずれることは
ない。
さらに、1種類のカムで緯糸保持部材を作動姿
勢と待機姿勢とにすることができるので、2種類
のカムを設けることにより構造の複雑化を防ぐこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る織機の緯糸選択装置の一
例を示す全体概略斜視図である。第2図は本発明
の要部を示す横断面図である。第3図は本発明の
要部を示す縦断面である。第4図は本発明の制御
回路を示すブロツク図である。第5A図は、回転
角度とマグネツト取付位置との関係を示すマグネ
ツト取付円板の側面図である。第5B図は、回転
角度とセレクトカムの働きとの関係を示すセレク
トカム側面図である。第5C図は、第5A図に示
すマグネツトを検出するセンサの出力を示すグラ
フを表わした図である。第6図は、レピア動作、
筬打ち動作、経糸開口およびフインガ動作と回転
角度との関係を示すグラフを表わした図である。
第7図は、前記第4図に示した制御回路の動作を
説明するためのフローチヤートである。第8図
は、従来例を示した要部の作用を説明するための
斜視図である。第9図は、従来例を示し、要部の
作用を説明するための作用説明図である。 図中、18は緯糸、19は経糸、17a〜17
fは緯糸保持部材の一例であるフインガ、26は
緯糸保持部材移動手段の一例であるセレクトカ
ム、27は移動部材の一例のセレクトブラケツ
ト、28は切換保持手段の一例であるストツパブ
ラケツト、16は緯糸挿入手段の一例であるレピ
ア、6は筬、100はフインガ作動姿勢検出セン
サ、30はセレクトカム移動用ギヤ、31はモー
タ用ギヤ、32はセレクト位置センサ、33はス
テツピングモータ、29はスプラインシヤフト、
21はギヤ、22は中間用ギヤ、23はセンサ用
ギヤ、24は中間用ギヤ、25はスプラインシヤ
フト用ギヤ、39はコンピユータ部である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 緯糸を織成動作毎に順次経糸間に挿入して織
    り込む織機の緯糸選択装置において、 前記1本の緯糸を保持しその緯糸を予め定めら
    れた緯糸繰出位置に移動させた作動姿勢と前記緯
    糸繰出位置から退避させた状態で待機する待機姿
    勢とに変動自在な緯糸保持部材と、該緯糸保持部
    材に一体形成され、カムの摺接面に摺接する摺接
    部を有しカムからの力を受けて前記緯糸保持部材
    と一体的に移動する移動部材とを複数組含んでい
    る緯糸移動部材と、 前記緯糸繰出位置に移動されてきた前記緯糸を
    前記経糸間に挿入する緯糸挿入手段と、 織成の進行に応じて予め定められている順序に
    従つて前記複数本の緯糸のうち、所定の緯糸を択
    一的に選択するための選択指令信号を出力する選
    択指令手段と、 前記摺接部に摺接面が摺接して前記移動部材を
    動かして前記緯糸保持部材を作動姿勢に変動させ
    るためのカムと、前記選択指令手段の選択指令信
    号に従つて所定の緯糸保持部材に一体形成されて
    いる移動部材の摺接部に摺接可能な位置まで前記
    カムを移動させるカム移動手段と、 織成動作用の駆動系から分岐された駆動力によ
    り前記カムを回転駆動させるカム駆動機構と、 前記選択指令手段から出力される選択指令信号
    が複数回の織成動作にわたつて変化しない場合に
    その変化しない期間中、前記作動姿勢にある緯糸
    保持部材に一体形成されている前記移動部材の摺
    接部を前記カムの摺接面回転軌跡外に退避させ駆
    動力の伝達が遮断された状態を維持するととも
    に、他の新たな前記緯糸保持部材が前記作動姿勢
    に移動動作されてきた場合にその新たな前記緯糸
    保持部材の移動動作力を利用して現在保持してい
    る緯糸保持部材の保持を解除して前記待機姿勢に
    復帰させるとともにそれに代わつて前記新たに移
    動動作されてきた緯糸保持部材を前記作動姿勢で
    保持する緯糸保持部材切換手段と、を含む織機の
    緯糸選択装置。
JP63142443A 1988-06-09 1988-06-09 織機の緯糸選択装置 Granted JPH01314757A (ja)

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JPH01314757A JPH01314757A (ja) 1989-12-19
JPH0453974B2 true JPH0453974B2 (ja) 1992-08-28

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5488356A (en) * 1977-12-19 1979-07-13 Toyoda Automatic Loom Works Multiicolored warp yarn selector of shuttleless loom
JPS5493157A (en) * 1977-12-29 1979-07-24 Ishikawa Seisakusho Kk Weft yarn multicolor selecting apparatus
JPS5926556A (ja) * 1982-08-02 1984-02-10 津田駒工業株式会社 織機の緯糸選択方法と装置

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KR900000525A (ko) 1990-01-30
KR920002509B1 (ko) 1992-03-27

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