JPH013124A - 制癌剤 - Google Patents

制癌剤

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JPH013124A
JPH013124A JP62-156744A JP15674487A JPH013124A JP H013124 A JPH013124 A JP H013124A JP 15674487 A JP15674487 A JP 15674487A JP H013124 A JPH013124 A JP H013124A
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磯野 清
純二 馬替
渡辺 千夏
剛 木原
裕之 長田
朱 道▲せん▼
沈 寅初
成 杏春
方 仁萍
周 ▲ぎょく▼
梁 鳳群
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理化学研究所
上海市農薬研究所
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、抗生物質RS−44を有効成分として含有す
ることを特徴とする新規な制癌剤に関するものである。
(発明の背景) 従来、癌化学療法剤として、アルキル化剤(ナイトロン
エンマスタード類、エチレンイミン類、スルフォン酸エ
ステル類)、代謝拮抗物質(葉酸拮抗剤、プリン拮抗剤
、ピリミジン拮抗剤)、植物性核分裂前(コルセミド、
ビンブラスチン等)、抗生物質(ザルコマイシン、カル
チノフィリン、マイトマイシン等)、ホルモン類、(副
腎ステロイド、男性ホルモン、女性ホルモン)及びポル
フィリン錯塩(マーフィリン、copp)  等が用い
られている。
本発明者らは、すぐれた制癌活性を有する物質を探索し
て、ストレプトミセス(Streptomyces)属
に属する微生物の代謝産物の生理活性につき、鋭意研究
の結果、新規抗生物質RS−44が、優れた制癌活性を
有することを見出し、この物質が癌治療に顕著な効果を
発揮し得ることの新たな知見を得て、本発明の制癌剤を
完成するに至った。
(発明の目的) 本発明の目的は、新規な制癌剤を提供することにある。
(発明の構成) 本発明の目的は抗生物質RS−44を有効成分きする制
癌剤により達成される。
本発明に用いる制癌活性を有する抗生物質RS−44及
びその生産菌については、特願昭61−107509号
明細書に詳述されているが、以下にその製造例について
述べる。
〈抗生物質RS−44の製造例〉 グルコース2%、可溶性澱粉1%、肉エキス0.1%:
乾燥酵母0.4%、大豆粉2.5%、食塩0.2%、リ
ン酸第2カリウム0.005%の組成からなる培地にス
トレプトミセス(Streptomyces )SP、
RS−44(微工研菌寄第8684号(FERMP−8
684))を接種して、96時間、28℃で振とう培養
した。この培養液36βをpH4で酢酸エチルで抽出後
、減圧下に濃縮すると油状物4.8gが得られた。この
後、径55mm、長さ700胴のシリカゲルカラムを、
溶媒、クロロホルム−メタノール(2: 1)の系で調
製し、メタノールに溶解した試料をかけ展開した。分画
量は10mlで分画No、 101−140に活性区分
が得られた。
上記活性区分を集め減圧下に濃縮すると、1. Ogの
濃縮物が得られた。この後、高速液体クロマトグラフィ
ーを行うことによりRS−44が精製される。カラムは
、ヌクレオシル5C+a :径20mm。
長さ30cmを用い、溶剤は、メタノール−水(8:2
)に対して1%のジエチルアミン−ギ酸(p++7.5
)を加えた系で、流速8.0mj!/分、圧力170k
g/cm2で行うと展開時間20分にRS−44画分が
現われる。このRS−44画分を集め、0、IN塩酸で
pH4に調整し、メタノールがなくなるまで減圧下で濃
縮し、酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、濃縮すると、
RS−44が粉末とじてて100mg得られた。
この後、高速液体クロマトグラフィーによりさらに精製
を行った。カラムはHigh−Carbon ODS=
径長10mm、長さ25cmを用い、溶剤は、メタノー
ル−水−1%のジエチルアミン−ギ酸(pf17.0>
  (8: 1 : 1)の系で、流速1.4ftlf
’/分、圧力150kg/cm2で行うと展開時間23
分にRS−44画分が現われる。このRS−44画分を
集め、0.IN塩酸でpH4に調整し、メタノールがな
くなるまで減圧下で濃縮し、酢酸エチルで抽出し、0.
IN塩酸で洗い、次に水で洗浄し、濃縮した。この後、
メタノールに溶解し、水を加えた。
メタノールがなくなるまで減圧下で濃縮し、凍結乾燥す
ると純粋な白色粉末が40mg得られた。
こうして得られたRS−44の理化学的性質は次のとお
りである。
く抗生物質RS−44の理化学的性質〉分解点:160
°以上で徐々に分解する。
元素分析:炭素63.36% 水素8.69%酸素26
.72% 比旋光度: 〔α )−n −+3.4°(C−1%、
クロロホルム) 溶解性:メタノール、アセトン、酢酸エチル、クロロホ
ルム、ベンゼンに易溶、水に難溶、ヘキサン、ペンタン
に不溶。
分子量: (FDマススペクトルによる)766分子式
: C42H2O012 呈色反応ニアニスアルデヒド−硫M、2,4−ジニトロ
フェニルヒドラジンに陽性 Feci’3、ニンヒドリン、ライドン−スミスに陰性 物質の色:白色粉末 薄層クロマトグラフィー(米国メルク (Merck)
社製薄層板0.25mI[l> シリカゲル (溶媒クロロホルム:メタノール−2:1)による  
    Rf値   0.42 (溶媒酢酸エチル:ベンゼン−4:1)によるRf値 
0.16 マウス急性毒性(L、 D5[+ )  7.5mg 
/ kg (経口投与) 、< 5mg/kg (腹腔
的投与)本発明の制癌剤は、経口及び非経口投与のいず
れも使用可能であり、経口投与する場合は軟・硬カプセ
ル剤又は錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤として投与され、
非経口投与する場合は、水溶性懸濁液、油性製剤などの
皮下或いは静脈注射剤、点滴剤及び固体状又は懸濁粘稠
液状として持続的な粘膜吸収が維持できるように生薬の
ような剤型で投与され得る。
本発明の有効成分の製剤化は、界面活性剤、賦形剤、滑
沢剤、佐剤、及び有効成分の性質を考慮して腸溶性製剤
とするために医薬的に許容し得る皮膜形成物質、コーテ
ィング助剤等を用いて適宜行うことができ、その具体例
を挙げれば、次のとおりである。
本発明の組成物の崩壊、溶出を良好ならしめるために、
界面活性剤、例えばアルコール、エステル類、ポリエチ
レングリコール誘導体、ソルビタンの脂肪酸エステル類
、硫酸化脂肪アルコール類等の1種又は2種以上を添加
することができる。
また、賦形剤として、例えば蔗糖、乳糖、デンプン、結
晶セルロース、マンニット、軽質無水珪酸、アルミン酸
マグネシウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウム、合成
珪酸アルミニウム、炭酸カルシウム、炭酸水素すl・リ
ウム、リン酸水素カルシウム、カルボキシメチルセルロ
ースカルシウム等の1種又は2種以上を組合わせて添加
することができる。
滑沢剤としては、例えばステアリン酸マグネシウム、タ
ルク、硬化油等を1種又は2種以上添加することができ
、また矯味剤及び矯臭剤として、食塩、サッカリン、糖
、マンニット、オレンジ油カンゾウエキス、クエン酸、
ブドウ糖、メントール、ユーカリ油、リンゴ酸等の甘味
剤、香料、着色料、保存料等を含有させてもよい。
懸濁剤、湿潤剤の如き佐剤としては、例えばココナツツ
油、オリーブ油、ゴマ油、落花土浦、乳酸カルシウム、
ベーバナ油、大豆リン脂質等を含有させることができる
また皮膜形成物質としては、セルロース、糖類等の炭水
化物誘導体として酢酸フタル酸セルロース(CΔP)、
またアクリル酸系共重合体、二塩基酸モノエステル類等
のポリビニル誘導体としてアクリル酸メチル・メタアク
リル酸共重合体、メタアクリル酸メチル・メタアクリル
酸共重合体が挙げられる。
また、」1記皮膜形成物質をコーティングするに際し、
通常使用されるコーティング助剤、例えば可塑剤の他、
コーティング操作時の薬剤相互の付着防止のための各種
添加剤を添加することによって皮膜形成剤の性質を改良
したり、コーティング操作をより容易ならしめることが
できる。なお、有効成分を皮膜形成物質を用いてマイク
ロカプセル化してから賦形剤等と混合した剤型としても
良い。
特に代表的な剤型における配合比は下記の通りである。
特に好ましい範囲 有効成分  屹1〜90重量% 0.1〜15重量%賦
  形  剤     10〜99.8〃     8
5〜99.4 //滑  沢  剤     0〜50
  〃     0〜20  〃界面活性剤   0〜
50 〃   0〜20/l皮膜形成物質 0.1〜5
0/10.3〜20/l特に好ましい賦形剤は、乳糖、
結晶セルロース、カルボキンメチルセルロースカルシウ
ムである。
また、投与量は、対象腫瘍を有効に治療するに十分な量
であり、腫瘍の症状、投与経路、剤型などによって左右
されるが、一般に、経口投与の場合、大人では1日当り
、約0.01.−5mg/kg体重(小人では、0.0
1〜3mg/ kg体重)の範囲で、その上限は好まし
くは約2.5mg/kg体重、更に好ましくは約0.5
mg/kg体重程度であり、非経口投与の場合、その上
限は約0.5mg/kg体重程度であり、好ましくは0
.25 / kg体重、更に好ましくは0.1mg/k
g体重が適当である。
次にRS−44r)−トマイシン(tautomyci
n) Jともいう。)の制癌活性を確認した制癌性試験
について述べる。
各種細胞をRPM I 1640 (Gibco製)(
10%牛血清培地を含む)培地で37℃、5%C02を
含む培養器中で培養し、105Cell /mβとなっ
た時に96穴平底マイクロプレートに100μp/穴宛
分注し各種濃度のトートマイシンを添加し、更に37℃
、5%CD2 条件下で48〜72時間インキュベート
する。その後、トリパンブルーを用いた色素排除試験法
を用い、顕微鏡下でほぼ100%細胞が死んだ場合(染
色される)の濃度(最小生育阻止濃度:MIC)を求め
る。
結果を次表に示す。
使用細胞          旧C(μg/mlマウス
赤血球性白血病細胞1.0 ヒト赤血球性白血病細胞(K 562)   0.3ヒ
ト骨髄性白血病細胞 (HL60)   0.3この結
果、本発明の有効成分は極めて低濃度で各種白血病細胞
に対して生育明害作用を示すことから優れた制癌剤とし
て利用できることがわかる。
以下に本発明の制癌剤の製剤例を示す。
製剤例1(注射・点滴剤) トートマイシン10mgを含有するように粉末ぶどう糖
5gを加えてバイアルに無菌的に分配し、密封した上、
窒素、ヘリウム等の不活性ガスを密封して冷暗所に保存
する。使用前に0.85%生理的食塩水100tTlj
?を添加して静脈内注射剤とし、1日、10〜100m
Aを症状に応じて静脈内注射又は点滴で投与する。
製剤例2(注射・点滴剤) トートマイシン2mgを用いて、製剤例1と同様の方法
により軽症用静脈内注射剤とし、1日、10〜100m
jl!を症状に応じて静脈内注射又は点滴で投与する。
製剤例3(腸溶性カプセル剤) トートマイシン0.5 g乳糖2.46 g及びヒドロ
キシプロピルセルロース0.04 gを各々とり、よく
混合した後、常法に従って粒状に成形し、これをよく乾
燥して篩別してビン、ヒートシール包装置1 などに適した顆粒剤を製造する。次に、酢酸フタル酸セ
ルロース0.5g及びヒドロキシプロピルメチルセルロ
ースフクレート0.5 gを溶解して被覆基材となし、
前記顆粒を浮遊流動させつつこの基材を被覆して腸溶性
の顆粒剤とする。この組成物をカプセルに充填して腸溶
性カプセル製剤100個を製造する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)抗生物質RS−44を有効成分として含有するこ
    とを特徴とする制癌剤。
  2. (2)非経口投与形態による特許請求の範囲第1項記載
    の制癌剤。
  3. (3)経口投与形態による特許請求の範囲第1項記載の
    制癌剤。
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