JPH01312462A - 免疫反応の促進法 - Google Patents

免疫反応の促進法

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JPH01312462A
JPH01312462A JP14393488A JP14393488A JPH01312462A JP H01312462 A JPH01312462 A JP H01312462A JP 14393488 A JP14393488 A JP 14393488A JP 14393488 A JP14393488 A JP 14393488A JP H01312462 A JPH01312462 A JP H01312462A
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Japan
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antibodies
enzyme
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reaction
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JP14393488A
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Ryohei Yamamoto
良平 山本
Akira Matsuura
明 松浦
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Amano Enzyme Inc
Original Assignee
Amano Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔利用分野〕 本発明は免疫反応の促進法に関するものであり、特に免
疫反応を利用して物質を分析定量するための酵素免疫測
定法、酵素抗体法による組織染色法に応用でき、これら
の手法が繁用される臨床医学、基礎医学、生化学などの
分野で有用である。
〔従来技術〕
免疫反応(抗原抗体反応)は、通常の酵素反応あるいは
一般の化学反応と比較して長時間を要するということは
当該分野では一般的な考え方である。例えば「酵素免疫
測定法」 (石川栄治 他編、医学書院)149ページ
記載のα−フェトプロティンの測定においては一次免疫
反応に2時間、二次免疫反応に2時間を要している。−
船釣にはこの場合よりも更に長時間を要するものが多く
、同書の185ページ記載のアンピシリンの測定におい
ては一次反応に8時間、続いて二次反応に12時間、即
ち合計20時間の反応を行っている。但し、例外として
、同じく同書の199ページ記載のサイロキシン測定法
のように10〜20分間の反応を行うものもあるが、こ
れは測定対象物の濃度が高いなど特殊な場合であり、免
疫反応を利用した場合の特徴である高感度、特異性を発
揮させるにはやはり時間単位の反応時間が要求される。
このように長時間を要する免疫反応を如何に短縮してゆ
くかに関しては従来より研究がなされ、例えば、デキス
トランあるいはアルキレングリコール及び/又はポリア
ルキレングリコールを反応促進剤に用いる方法(特開昭
6l−79164)がある。しかし、この方法は上記反
応促進剤を高濃度で使用すると粘性が出るという点で、
場合によっては使いづらいこともある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
l/−ザー・イムノアッセイ(免疫反応を利用した測定
法の一種)においての[gG、 Ig^、 IgMの測
定でEDTAを添加した場合、影響が見られないと報告
されている(臨床病理、30巻、8号、923〜925
ページ、 1982年)が、本発明者らは酵素で標識し
た免疫反応即ち抗原と抗体の反応の促進法について鋭意
検討した結果、酵素で標識された抗体又は抗原とそれに
対応する抗原又は抗体及び/又は不溶化された抗体又は
抗原との反応において、キレート剤が反応促進効果を有
“することを見い出した。
即ち、本発明は酵素で標識された抗体又は抗原と該抗体
又は抗原に対応する抗原又は抗体及び/又は不溶化され
た抗体又は抗原との反応において、反応液中にキレ−1
・剤を添加することを特徴とする免疫反応の促進法であ
る。
〔問題点を解決するだめの手段及びその作用]本発明が
対象とする免疫反応(抗原抗体反応)とは、免疫反応を
利用して物質を分析定量するために実施されるもので、
しかも、抗原と抗体の反応速度又は反応量を酵素で検出
するものを言う。
即ち、反応に関与する成分は、酵素で標識された抗体(
以下、酵素標識抗体と言う)、酵素で標識された抗原(
以下、酵素標識抗原と言う)、抗原又は抗原修飾物、抗
体又は抗体修飾物、不溶化された抗体又は抗原のうち、
少なくとも酵素標識抗体又は酵素標識抗原を含む2成分
以上から選ばれるものである。このような反応は通常極
微量の物質を分析定量するために実施されるので、各成
分の反応液中の濃度を上げて反応を促進することはでき
ず、又各成分を大量かつ安価に入手することが難しいこ
ともある。更に、酵素、抗体及び抗原はいずれも生物由
来のものが多く、不安定であるため反応は通常0〜40
°C1常圧、中性付近のpiで実施される。従って通常
の化学反応のように高温、高圧、酸性あるいはアルカリ
性のpHで実施することにより反応を促進することは不
可能である。本発明法によれば反応成分を非常に安定な
状態に保ちつつ免疫反応を促進することができる。
本発明に用いられるキレート剤とは、金属イオンと結合
してキレート化合物を形成するものであり、大別して水
溶性化合物を形成するものと難溶性または有機溶媒に抽
出されるキレート化合物を形成するものに分けられる。
本発明に使用には前者に属するものが好適に用いられ、
代表的なものとしてエチレンジアミン四酢酸(以下、E
DTAと言う)等のポリアミノカルボン酸類、クエン酸
等のオキシカルボン酸類、縮合リン酸塩等が挙げられる
。特にEDTAやエチレングリコールビス(β、−アミ
ノエチルエーテル)四酢酸(以下、EGTAと言う)が
より好ましい。これらを免疫反応の反応液中に添加する
濃度としてはキレート剤の種類によって異なるが、通常
0.01mM〜10抛門で、より好ましくは0.1mM
〜LOmMの範囲である。又、免疫反応の促進効果は必
ずしも濃度に依存して強くなるのではなく、キレート剤
により特定の濃度で最も効果が強(なることもある。
本発明は酵素で標識された酵素標識抗体又は酵素標識抗
原と該抗体又は抗原に対応する抗原又は抗体及び/又は
不溶化された抗体又は抗原との反応に利用されるが、そ
の抗原には、ペプチド、蛋白質その他の低分子物質が含
まれ、更に具体的には生理活性ペプチド、ホルモン類、
各種腫瘍関連抗原、ビタミン類、抗生物質等の薬剤など
が含まれる。又、抗体としては、上記抗原を動物に免疫
して得られるものであり、通常抗血清あるいは精製した
イムノグロブリンの形で使用される。又、イムノグロブ
リンから抗原結合部位のみを分離したもの、例えばF(
ab’)zフラグメント、 Fab’フラグメントとし
て使用されることもある。更に用途によっては抗体を化
学的に修飾して用いることもある。
酵素標識抗体又は酵素標識抗原は上記抗体又は抗原と酵
素とを化学的に結合させたものであり、酵素としてはペ
ルオキシダーゼ、β−ガラクトシダーゼ、グルコースオ
キシダーゼ、アルカリホスファターゼなどが用いられる
。不溶化された抗体又は抗原とは、ポリスチレン球、ガ
ラス球、多糖ゲル等の各種不溶性担体に上記抗体又は抗
原を物理的あるいは化学的に結合させたものである。更
に、本発明において利用できるのは、免疫組織染色にお
いて調製される画定化された生体組織切片、あるいは免
疫電気泳動において得られる泳動ゲルなども含まれる。
上記のような成分を反応させる際に、反応液中にキレー
ト剤を添加することにより免疫反応を1.2倍あるいは
それ以上に促進することができる。
従って、本発明により、従来の測定条件(温度、pH)
において、一定時間当りの反応生成物の量を多くしたり
、一定量の反応生成物を短時間で得ることができる。本
発明の具体的な応用範囲としては、例えば固相法酵素免
疫測定法、酵素抗体法による免疫Mi織染色、免疫電気
泳動、ホモジニアス酵素免疫測定法などがあるが、酵素
を用いた免疫反応を利用する分野では全て応用が可能で
ある。
以下、試験例及び実施例によって本発明法を説明する。
m   酵素標識サイロキシンの抗体不溶化ポリスチレ
ンビーズへの結合 ペルオキシダーゼにS−アセチルカプト無水コハク酸に
てSH基を導入し、クリニカル・ケミストリー(CIi
n、 Chem、)、 27巻、 1721ページ、 
1981年に従いサイロキシンと結合させた(以下、酵
素標識サイロキシンと言う)。一方、抗サイロキシン血
清より精製したサイロキシン抗体の溶液にポリスチレン
ビーズ(径6.5mm)を入れ、4°Cで一装置くこと
により該ビーズにサイロキシン抗体を不溶化させた(以
下、抗体不溶化ポリスチレンビーズと言う)。
上記酵素標識サイロキシンを0.5%牛血清アルブミン
を含む0.1Mリン酸緩衝液(pH7)で希釈し、この
試液0.4d、及び同じ液に1mM又は5mMのEDT
Aを加えた試液0.4dに、上記抗体不溶化ポリスチレ
ンビーズ1個を入れ、37℃で30分間反応させた。ビ
ーズを水洗後、0.1Mクエン酸緩衝液(pH5)に0
.4■/ mlのオルトフェニレンジアミンと0.00
5χH20,を加えた基質溶液0.5dを加え、室温で
30分間酵素反応を行い、2N11□SO。
2 mlを加えて反応を停止した。反応停止液の497
nn+の吸光度を測定したところ第1表の結果が得られ
た。第1表より明らかなように、EDTAの添加により
酵素標識サイロキシンの結合量が増加した。
第  1  表 実施例1 酵素免疫測定法によるサイロキシンの測定 Q、 1.25.2.5.5.0.12.5.25.O
I1g/aのサイロキシンを含むヒト血清をクリニカル
・ケミストリー(CIin、 Chelll、)+ 2
7巻、 1721ページ、 1981年に従って調製し
、この0.05dにmで用いた酵素標識サイロキシンの
希釈液0.4ml!及び同じく拭朋で用いた抗体不溶化
ポリスチレンビーズ1個を加え、37°Cで30分間反
応させた。なお酵素標識サイロキシンの希釈には、2■
/dの8−アニリノ−1−ナフタレンスルホン酸及び0
.5%の牛血清アルブミン、0.5%のゼラチンを含む
0.1M’Jン酸緩衝液(pH7)を用い、この際1m
HのEDTAを添加しないものと添加したものについて
検量線を比較した。酵素反応は弐W桝に準じた。検量線
を第1図に示す。EDTA無添加ではEDTA添加の条
件と比較してビーズに結合する酵素標識サイロキシン量
が少なく全体の吸光度差も小さい。
それに対してEDTA添加では充分な吸光度が得られ、
実際の測定に応用が可能である。
11桝又 酵素免疫測定法によるフェリチンの測定(E
DTA添加と無添加の比較) ジャーナル・オプ・アプライド・バイオケミストリー(
J、Appl、Biocheo+、)、  4巻、 4
1ページ。
1982年に従いフェリチンの測定を行った。酵素標識
フェリチン抗体は上記の同文献に記載のマレイミド法に
よって調製した。反応液に5mM  EDTAを添加し
た場合と添加しない場合について検量線を比較した。酵
素反応は実施例1に準じて行った。フェリチンOpg/
1ube及び500pg / tubeの反応結果、酵
素反応が30分の場合で492nmの吸光度差は、ED
TA添加で1.05.EDTA無添加で0.721であ
った。又最少測定感度は、EDTA添加で5 pg/ 
tube、 E D T A無添加で9 pg/ tu
beとEDTA添加の方が吸光度差、測定感度ともに良
好であった。
尖旌適3  酵素免疫測定法によるα−フエ)プロティ
ンの測定(EGTA添加と無添加 の比較) EpTAの代わりにEGTAを用いて、実施例量と同様
に操作した結果、Opg/1ut)6及−び500pg
/1ubeの反応結果、酵素反応が30分の場合で49
2nmの吸光度差は、EGTA添加で1.12.  E
GTA無添加で0.746であった。又最少測定感度は
、EGTA添加で4 pg/ tube、 E G T
 A無添加で13pg/1ubeとEDTA添加の方が
吸光度差、測定感度ともに良好であった。
実施例4 酵素抗体法による組織染色法の比較(EDT
A添加と無添加の比較) (改訂版酵素抗体法(渡辺慶−1中根−穂編。
学際企画)〕に従って肝癌組織切片のα−フェトプロテ
ィン(AFP)を染色した。肝凍結切片をスライドグラ
ス上で風乾後、第一抗体(抗AFPモノクローナル抗体
)と4時間反応させた。次いでパーオキシダーゼ標識抗
マウスIgG抗体を4時間反応させて、3,3゛−ジア
ミノベンジジンと11□0□を基質として発色し、AF
Pの分布を光学顕微鏡にて観察した。次にパーオキシダ
ーゼ標識抗マウスIgG抗体の溶液に5mMEDTAを
添加して同じ操作を行った。その結果、パーオキシダー
ゼ標識抗マウスIgG抗体との反応を2時間に短縮して
も上記と同様の染色像が得られた。
〔発明の効果] 以上の様に本発明によれば、免疫反応が促進され、一定
時間の反応では免疫反応の生成物量が増加し、又、一定
量の反応生成物を得るための反応時間を短縮することが
できる。従って、免疫反応を利用した種々の分析測定に
おいて反応時間即ち測定操作に要する時間を短縮できる
とともに、検出感度の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、尖旌桝土におけるサイロキシンの検量線を示
したもので、−・−はEDTA添加、−〇−はEDTA
無添加の場合である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)酵素で標識した抗原または抗体を用いる免疫反応
    において、反応溶液中にキレート剤を添加することを特
    徴とする免疫反応の促進法。
JP14393488A 1988-06-10 1988-06-10 免疫反応の促進法 Pending JPH01312462A (ja)

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