JPS62184353A - ヒト上皮細胞成長因子の免疫化学的測定法及びそのためのキツト - Google Patents

ヒト上皮細胞成長因子の免疫化学的測定法及びそのためのキツト

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JPS62184353A
JPS62184353A JP2570886A JP2570886A JPS62184353A JP S62184353 A JPS62184353 A JP S62184353A JP 2570886 A JP2570886 A JP 2570886A JP 2570886 A JP2570886 A JP 2570886A JP S62184353 A JPS62184353 A JP S62184353A
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JP
Japan
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antibody
hegf
growth factor
antigenic determinant
kit
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JP2570886A
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English (en)
Inventor
Kuniki Kato
加藤 邦樹
Toyoji Hozumi
穂積 豊治
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Wakunaga Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Wakunaga Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、モノクローナル抗体及びポリクローナル抗
体を用いる免疫化学的測定法によるヒト上皮細胞成長因
子(human Epidermal Growth 
Factor;hEGF)の測定法およびそのキットに
関する。
〔従来の技術〕
hEGF (文献1.2〕は、分子量約6000.53
個のアミノ酸より構成され、その分子中に3個のジスル
フィド結合を有するポリペプチドである〔文献15〕。
このhEGFの生体内における特異的な生理作用は知ら
れていないが、EGFのりセプター構造が解明〔文献3
〕されて以来、生化学的な研究が進められており、その
ためhEGFの測定方法の確立が望まれている。
現在までのhEGFの測定法としては、生物活性を指標
として行う方法が中心であった。例えば開眼活性を利用
したもの〔文献4〕、細胞増殖能を利用した方法〔文献
5) 、EGFリセプター結合能を利用した方法〔文献
6,7〕等がある。しかしながらこれらの測定法はいず
れも生物学的活性を指標とする間接的な測定法であるこ
とから測定誤差が大きく、再現性にも問題があり、定量
の信顛性に問題を有していた。その上このような測定方
法を行うに際し、その測定操作も一般に複雑であった。
従ってこのような問題点に対処すべく抗原抗体反応を利
用した免疫化学的な測定法が開発されるに至った。
例えばhEGFに対する抗血清を調製し、この抗血清を
用いたラジオイムノアッセイ法によって被検液中のhE
GFを測定する方法〔文献8〕や、同様にhEGFに対
する抗血清を調製し、この抗血清を用いたエンザイムイ
ムノアッセイ法〔日本薬学会、第105回年余(198
5)、講演要旨集411−all)等がある。なお、本
発明者ら及び共同研究者らにより、既に、hEGFに対
する抗体であって、抗原認識部位の異なる2つのモノク
ローナル抗体を用いたhEGFの免疫化学的な測定法(
特願昭60−187177号明細書)、およびhEGF
に特異的な抗血清を用いたhEGFの免疫化学的測定法
(特願昭60−180735号明細書)については既に
提案済みである。しかしながら、抗血清とモノクローナ
ル抗体とを組合せた方法については提案していない。
ところで、免疫化学的測定法にあっては、測定値を標準
曲線と対比して、標準に用いた分析対象の量をもって測
定値を表現するのがふつうであるので、標準品としては
高純度に精製されたものを用いるのが好ましいが、今ま
でに高純度(例えば99%程度以上)に精製されたhE
GFを得ることはできなかった。従ってこの点からもh
EGFの理想的な測定方法は開発されていなかった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従って本発明は、標準品としての高純度に精製されたh
EGF、及び品質の安定した標品を十分量入手すること
が可能であり、そしてそれぞれがhEGFの異る抗原決
定基と高い特異性をもって結合することができる複数の
抗体を用いることによって、高い感度と精度をもってh
EGFを測定する方法、並びにこの測定方法のためのキ
ットを提供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の前記の目的は、遺伝子工学的手法を用いて高純
度に精製されたhEGFの製造が初めて可能となったこ
と(特願昭60−22630号明細書)、及びこの高純
度のhEGFを抗原として用いることによりhEGFに
特異的な異る抗原決定基に対応する異るモノクローナル
抗体(特願昭60−148254号明細書)、及びポリ
クローナル抗体(特願昭60−135460号明細書)
を製造することが可能になったことを基礎にして達成可
能となった。
従ってこの発明は、ヒト上皮細胞成長因子を免疫化学的
に測定するためのキットであって、(a)ヒト上皮細胞
成長因子の第1の抗原決定基と結合することができる第
1の抗体、(b) ヒト上皮細胞成長因子の第2の抗原
決定基と結合することができる標識された第2の抗体、
(c)前記第1の抗体を固定化することができる固体支
持体、及び(d)標準品としての高純度に精製されたヒ
ト上皮細胞成長因子を含んで成り、前記第1の抗体及び
第2の抗体の内いずれか一方がモノクローナル抗体であ
り他方がポリクローナル抗体であるキット;ヒト上皮細
胞成長因子を免疫化学的に測定するためのキットであっ
て、(a)ヒト上皮細胞成長因子の第1の抗原決定基と
結合することができる第1の抗体を固定化した固体支持
体、(b)ヒト上皮細胞成長因子の第2の抗原決定基と
結合することができる標識された第2の抗体、及び(c
)標準品としての高純度に精製されたヒト上皮細胞成長
因子を含んで成り、前記第1の抗体及び第2の抗体の内
のいずれか一方がモノクローナル抗体であり他方がポリ
クローナル抗体であるキット;並びに、ヒト上皮細胞成
長因子の免疫化学的測定方法であって、(1)ヒト上皮
細胞成長因子の第1の抗原決定基と結合することができ
る第1の抗体を固定化した固体担体と測定対象試料とを
接触せしめる段階、(2)前記段階(1)と同一段階と
して又は異なる段階として、前記固体担体をヒト上皮細
胞成長因子の第2の抗原決定基と結合することができる
標識された第2の抗体と接触せしめる段階、及び(3)
前記固体担体上に固定化された第2の抗体の標識又は固
定化されなかった第2の抗体の標識を測定する段階を含
んで成り、前記第1の抗体及び第2の抗体の内いずれか
一方がモノクローナル抗体であり他方がポリクローナル
抗体である方法を提供しようとするものである。
測定方式 一般に免疫化学的測定法には、抗原抗体反応の段階にお
いて、標識抗原と非標識抗原とを競合させるか否かによ
って競合法と非競合法が存在する。
非競合法は測定が比較的化学量論的であって精度が高い
等の特徴を有するが、測定対象である抗原の異る2つの
抗原決定基のそれぞれに対応して特異的に結合する2種
類の抗体を必要とする。本発明は、前記のごとく、この
ような2種類の抗体の製造が可能になったことにより、
初めて完成されたものである。また、免疫化学的測定法
は、抗原抗体反応の結果抗原と抗体とが結合して生じた
結合型の部分(bound、 B)と結合していない遊
離型の部分(free、F)とを物理的に分離して測定
する方式CB/F分離法(ヘテロジニアスな測定法)〕
と、分離せずに測定する方式(B/F非分離法(ホモジ
ニアスな測定法)〕とに大別することができる。
この発明の方法は前者の方式に従って実施するのが有利
である。このような方法として、例えば、いわゆるサン
ドインチ法を挙げることができる。
この方法においては、第1図に示すように、hEGFの
第1の抗原決定基に特異的に結合する抗hEGFモノク
ローナル抗体又は抗hEGF抗血清(第1の抗体)を固
体担体上に固定化する。次に、この固体担体と測定サン
プルとを接触せしめることにより前記第1抗体とhEG
Fの第1抗原決定基とが結合する。次に、この固体担体
と、hEGの第2抗原決定基に特異的に結合することが
できると標識された抗hEGポリクローナル抗体又はモ
ノクローナル抗体(第2の抗体)とを接触せしめること
により、第1抗体を介して固体担体に固定化されたhE
GFの第2抗原決定基と第2抗体とを結合せしめる。上
記の方法に代えて、サンプルと第2抗体とを同時に第1
抗体が固定化されている固体担体に接触せしめることも
できる。
次に固体担体と液体の反応媒体とを分離し、固体担体に
結合した標識を測定することによりサンプル中のhEG
Fの量を決定することができる。
hEGF標品 本発明においては、高純度に精製されたhEGFを、抗
体産生細胞の調製および抗血清生産動物の免疫感作並び
にhEGF測定のための標準品として使用する。ここで
「高純度に精製された」とは実質的に単一であるという
意味であり、例えば純度約90%以上であり、約95%
以上が好ましく、純度99%程度以上のものが一層好ま
しい。
このように高純度に精製されたhEGFを大量に、かつ
従来より低コストで製造するには、遺伝子工学的手法に
よりhEGF造成したのち精製する方法、例えば本発明
者らの共同研究者らにより提案された方法〔特願昭60
−22630号の明細書参照〕に従って行うとよい。こ
の方法は下記の工程A−Cよりなることを特徴とする精
製hEGFの製造方法である。すなわち(A)(イ)シ
グナルペプチドをコードする遺伝子であってその遺伝子
の下流側末端直後にhEGFの構造遺伝子を結合させ得
るものを含み、かつ予定した宿主細胞内で増殖可能なヘ
クターに、hEGFをコードする遺伝子を組込み、(ロ
)この組換体によってダラム陰性微生物を形質転換させ
、(ハ)得られる形質転換された微生物を、微生物の増
殖過程において対数増殖期の後期から停止期前期にかけ
て蛋白質合成能の誘導がおこるのに必要な量の無機燐を
含有する培地での培養に付したのち、これを集め、(ニ
)ついでこの微生物をオスモティック・ショック法によ
って処理することによりhEGFを含む画分を回収し;
(B)回収されたhEGFを含む両分をイオン交換クロ
マトグラフィーに付したのち、hEGF画分を回収し;
そして(C)上記で回収されたhEGFを含む両分をさ
らに高速液体クロマトグラフィーに付したのち、hEG
F画分を回収する。
モノクローナル一 本発明においては、hEGFの抗原決定基と特異的に結
合するモノクローナル抗体を必要とする。
このようなモノクローナル抗体の製造方法は次の通りで
ある。まず、■動物を高純度のhEGFで免疫すること
により抗体産生細胞を調製し、■この細胞と腫瘍細胞と
を融合させることによりハイブリドーマを得、そして■
前記の特徴を有する抗hEGFモノクローナル抗体を産
生ずるハイブリドーマを選択する。そして■このハイブ
リドーマを培養して、■培養物から目的とする抗hEG
Fモノクローナル抗体を得る。なお、上記の一般的方法
それ自体は公知であり、例えば、特公昭58−4540
7 、特開昭59−128397号各公報及増車献9に
記載されている。なお、このようなモノクローナル抗体
の具体的な製造方法は参考例1に後記する。
ポリクローナル一 本発明において、ポリクローナル抗体とは、抗原の認識
部位の少しずつ異なる抗体の集合体をいう。そして本発
明では、第1抗体又は第2抗体として用いるモノクロー
ナル抗体と抗原認識部位の異なったものであることが必
要である。このようなポリクローナル抗体の製造法は公
知の常法により調製することができ、例えば下記のよう
な方法に従って行うことができる。
すなわち遺伝子工学的手法(前記)により造成されかつ
純度99%以上に精製されたhEGFを生理食塩水に溶
解したのち、等量のフロイントの完全アジュバント(F
reund’s Complete Adjuvant
)〔文献8の2〕を加えてエマルジョンを得て、ついで
これを家兎(雌)に1週間間隔で数回感作したのち、採
血し、常法に従って血球フィブリンを除く (本発明の
場合は一例として血清分離剤入りのチューブ〔市販品〕
で処理したのち、遠心を行っている。)ことによって抗
血清を調製する(詳細は、後記参考例を参照のこと)。
そして、このようにして調製された抗hEGF抗血清の
特異性の確認は、定性的沈降反応、ゲル内拡散反応又は
ラジオイムノアッセイ (RI A)法等により行うこ
とができる。
本発明では一例としてゲル内拡散法〔底置「役にたつ免
疫実験法」p64、(9184)講談社刊〕およびRI
A法〔底置「生化学実験講座−ホルモン−J p173
 (1977)、東京化学同人刊〕に従って特異性の確
認を行う(詳細は、本発明者らの発明に係る昭和60年
6月21日付で出願された特願昭60−135460号
の明細書を参照のこと)。そして、このようにして調製
された抗血清を常法〔例えばプロティンA−セファロー
ス9CL4B (ファルマシア社)を用いたカラムクロ
マトグラフィー等〕に従って精製することにより所望の
ポリクローナル抗体を得る。
標識 びその検出方法 本発明においては、第2抗体に標識を付す。この標識と
しては、免疫化学的測定法において常用されている任意
の標識を使用することができ、例えば放射性同位元素、
例えばIll (、5■、ロC,’H等(ラジオイムノ
アッセイ;RIA);酵素、例えばパーオキシダーゼ(
例えば西洋ワサビパーオキシダーゼ)、アルカリホスフ
ァターゼ、β−ガラクトシダーゼ等(エンザイムイムノ
アッセイ;EIA);螢光物質、例えばフルオレフセイ
ンイソシアネート、ローダミン等(フルオロイムノアッ
セイ; F I A)等を使用することができる。これ
らの標識を抗体等の蛋白質に付加する一般的方法はすで
に知られており(例えば、文献10〜14)、それらの
方法を本発明の第2の抗体に適用すればよい。
また、これらの標識の検出方法としては、これらそれぞ
れの標識について常用されている検出方法を用いること
ができる。
例えば、標識として酵素を用いる場合、その基質として
、例えば西洋ワサビパーオキシダーゼに対しては過酸化
水素、アルカリホスファターゼに対してはパラニトロフ
ェノール・リン酸やフェノール・リン酸、β−D−ガラ
クトシダーゼに対してはオルトニトロフェノール−β−
D−Xガラクトシド(0−NP−β−D−Xガラクトシ
ド)か考えられる。
悶体狙止 本発明においては、第1抗体を固体担体に固定化して使
用する。このような固体担体として、免疫化学的測定法
において常用されている任意の材質及び形状の固体担体
を使用することができる。
材質としては例えばポリスチレン、ポリカーボネート、
アミノアルキルシリルガラス、シリコンゴム等があり、
形状としてはマイクロプレート、チューブ、キュベツト
、ビーズ、スティック、ロンド、ディスク等がある。
丈p進の試薬 本発明においては、前記の各種の材料の他に種々の試薬
が使用される。例えば、第1抗体を固体担体にコートす
るためにコーティング緩衝液が使用され、この緩衝液と
しては、例えば炭酸緩衝液(pH9,7〜10.0) 
、PBS (−)等を使用することができるが、これに
限定されない。また、分析サンプル中のhEGFの濃度
を測定可能な範囲内にするために稀釈用緩衝液が使用さ
れ、この緩衝液としてウシ胎児血清アルブミン(BSA
)を含有する場合があるPBS (−)生理食塩水、ト
リス緩衝液等を使用することができる。さらに、測定実
施の各反応段階において固体担体を洗浄するために洗浄
液が使用され、このために例えばPBS (−) −T
ween (PBS (−)にTween 20を0.
05%濃度に溶解したもの)を使用することができる。
さらに、標識として酵素を使用する場合、使用する酵素
の種類に応じて基質溶液が使用される。この基質として
例えば前記したものを使用することができる。基質溶液
を調製するための緩衝液としては、標識として使用する
酵素の種類により異るが、例えば0.1 Mクエン酸緩
衝液、酢酸緩衝液、等を使用することができる。
皿定至大施 第1抗体を固体担体に固定化するためには公知の方法を
用いることができる。例えば、第1抗体がモノクローナ
ル抗体の場合これを前記のコーティング緩衝液に0.1
〜100μg7mlの濃度に溶解し、これを固体担体に
適用し、そしてO℃〜37℃にて0.5〜16時間イン
キュベートする。次にコーティング溶液を除去し前記の
洗浄液で数回洗浄する。
測定に当っては、必要に応じて測定用サンプルを前記の
稀釈用緩衝液により稀釈する。本発明の方法の測定怒度
は0,05〜50ngノl1lNであるから、サンプル
中のh E G F iQ度が1〜10 ng/mlと
なるように稀釈するのが好ましく、サンプル中のhEG
F濃度が予測できない場合には複数段階の稀釈液を調製
し、これらを使用するのが好ましい。
次に、必要に応じて上記のように稀釈されたサンプルと
第1抗体が固定化されている固体担体と接触せしめ、イ
ンキュベートする(第1段階)。
このインキュベーションは0℃〜37℃にて30〜12
0分間行うのが好ましい。次にサンプルを除去し、前記
洗浄用液により固体担体を数回洗浄することにより固体
担体に非特異的に付着しているサンプルを除去する。次
に標識された第2抗体の溶液を前記洗浄された固体担体
と接触せしめることにより、第1段階において固定化さ
れたhEGFの第1抗体の抗原決定基以外の抗原決定基
と第2抗体とを特異的に結合せしめる。固体担体と接触
せしめる第2抗体の溶液中の第2抗体の量が固体担体に
固定化されたhEGFの量に比べて過剰となることを条
件として、第2抗体溶液中の第2抗体の濃度及び該溶液
の使用量は任意に選択することができる。
上記の方法に代えて、第1段階と第2段階とを同一段階
として実施することができる。この態様においては必要
に応じて稀釈されている場合があるサンプル溶液と上記
第2抗体溶液とを混合して固体担体に適用するか、又は
これらの溶液のそれぞれを同時に固体担体に適用するこ
とにより行うことができる。
次に、抗原に結合していない第2抗体等を除去するため
、前記の洗浄用液によって固体担体を洗浄する。
次に、固体担体上に固定化された標識を定性的又は定量
的に測定する。この測定方法は標識の種類によって異り
、常法に従って行うことができる。
例えは、標識が放射性同位元素である場合、液体シンチ
レーショカウンター、オートガンマ−カウンター等を用
いて放射能を測定する。また、標識が螢光物質である場
合、螢光量を分光光度計を用いて測定する。さらに、標
識が酵素である場合、その酵素の基質溶液を前記固体担
体と接触せしめる。例えば、標識として西洋ワサビパー
オキシダーゼを用いる場合、基質としての5mM過酸化
水素及び発色剤としての2,2′−アジノビス(3−エ
チルベンゾチアゾリン)−6−スルホン酸(ABTSと
略す)2.5mMを含む0.1Mクエン酸暖緩衝を用い
るのが好ましい。
次に、例えば室温で5〜15分間インキュベートするこ
とにより酵素反応と発色を行い、反応を停止した後発色
の程度を常法に従って測定する。
測定された標識活性から抗原濃度を知るには、常法に従
って予じめ標準抗原と最終段階での標識活性との関係か
ら検量線を作成しておき、この検量線と被検液の吸光度
とを照合すればよい。
貫足里土工上 本発明の測定用キットは、第1の態様において(a)h
EGFの第1の抗原決定基と結合することができる第1
の抗体、(b)hEGFの第2の抗原決定基と結合する
ことができる標識された第2の抗体、(c)前記第1の
抗体を固定化することができる固体支持体、及び(d)
標準品としての高純度に精製されたhEGFを含んで成
り、そして第2の態様においては(a)hEC,Fの第
1の抗原決定基と結合することができる第1の抗体を固
定化した固体支持体、(b)hEGFの第1抗体の抗原
決定基以外の抗原決定基と結合することができる標識さ
れた第2の抗体、及び(c)標準品としての高純度に精
製されたhEGFを含んで成る。この場合、第1抗体と
してモノクローナル抗体を使用する場合には第2抗体と
してポリクローナル抗体を使用し、他方第1抗体として
ポリクローナル抗体を使用する場合には第2抗体として
モノクローナル抗体を使用する。第2の態様のキットは
第1抗体が固定化された固定担体を含むのに対して第1
の態様のキットは固定化されていない第1抗体及び第1
抗体を担持しない固体支持体を含み、第1抗体の固体支
持体への固定化はキットの使用者によって行われる。
前記第1抗体(第1の態様の場合)、第2抗体及び標準
品hEGF標品は、固体標品であってもよく、すぐに使
用することができる溶液の形であってもよく又、測定に
際して適当に稀釈して使用する濃厚溶液の形であっても
よい。キットが、これらを溶液の形で含む場合、この溶
液には測定に悪影響を与えない防腐剤を加えることがで
きる。
この発明のキットは、上記のものを含んで成るが、測定
の便宜のために前に記載した他の試薬、例えば稀釈用溶
液、コーティング緩衝液、洗浄用溶液、標識が酵素であ
る場合には酵素基質及び発色試薬等を含むことができる
。しかしながらこれらは、測定者において常法に従って
容易に調製することができ、又は入手することができる
ものである。従ってこれらを含まないキットも本発明の
範囲内のものである。
〔発明の効果〕
本発明は、上記したように、高純度のhEGF精製標品
およびこれを抗原として用いることにより調製した異る
抗原決定基に特異的に結合する2種類の抗hEC;F抗
体(すなわちモノクローナル抗体およびポリクローナル
抗体)を用いるイムノアッセイ法によりhEGFの測定
法である。本発明者らおよび共同研究者らは以前、モノ
クローナル抗体または抗血清を用いるhEGFの免疫化
学的測定法(各々前記特別明細古参照)については既に
提案しているが、本発明のように、モノクローナル抗体
と抗血清とを組合せた方法については提案していなかっ
た。そこで本発明の方法を提案することにより、先に提
案した方法ともあいまってより適用範囲の広い、hEG
Fの免疫化学測定方法を確立することができよう。
また、本発明のhEGF測定用キットはこのような測定
法をより簡便に施行するための便利な手段を提供する。
従ってこのような測定法およびキットは、hEGFの測
定法を確立するものであるということができ、生物学的
分野へ多大な貢献をなすものであるといえよう。
参者1.1?−の8゜−+1 hEGFとのみ反応する抗hEGFモノクローナル抗体
を以下のようにして調製した。
(1)細胞の調製 Ba I! b/cマウスに、遺伝子工学的手法によっ
て造成し単離されたhEGF (前記特別60−226
30号参照)30℃gを腹腔内投与することにより免疫
(初回免疫)を行い、以後は10日間の間隔で追加免疫
を1回行った。最終免疫終了後3日目にマウスより牌細
胞を無菌的に摘出し、この細胞をほぐしてI?PMI 
−1640培地に懸濁したのち、ナイロンメソシュで濾
過することによりマウス牌細胞懸濁液(2x10a個/
 m l )を調製した。
一方、上記細胞と融合させるマウス腫瘍細胞P:101
 (フロー社)の懸濁液(RPMI −1640培地)
を常法に従って調製した。
(2)細胞融合 上記で調製したマウス牌細胞懸濁液とP301細胞懸′
IA液とを、牌細胞とP3U1細胞との細胞数の比が1
0:1の割合になるように混合したのち遠心し、上清を
除去した。ついで遠心管底部の細胞に約40%P E 
G4000含有PBS (−)溶液1mlをゆっくり滴
下し°た。これを4分間、37℃で静置したのち、I?
PMI−1640(10%FC3含)を添加することに
よりPEGを希釈した。ついで遠心して上清を除去した
のち、尿路的にP3旧細胞の濃度が1.0X10’個/
mlになるようにRPMI −1640(10%FC3
含)で希釈後、96ウエルのプレート100μ7!/ウ
エルの割合で分注した。なお、このプレートには予めフ
ィーダー細胞として3週齢以内のBa l b/cマウ
スの胸腺細胞を5X10’個/ウェルの割合で100μ
l/ウエルずっ分注しておいた。
(3)ハイプリドーマの選択 上記融合操作の翌日から4日間毎日各ウェルの培地の半
量(100μりずつをHAT培地に交換し、さらに、1
日おきにHAT培地により培地の交換を行いながらlO
日間培養を行ったのち、上清の分析を行い陽性反応を示
すウェルを6種選択し、ついで、これら6種のウェル中
のコロニーよす細胞をとり出し限界希釈法によってクロ
ーニングし、6種類のハイブリドーマを樹立した。
(4)ハイブリドーマの培養および抗体の回収得られた
6種類のハイプリドーマを各々l?PMI −1640
(10%FC3含)培地中、37℃、5%炭酸ガスの存
在下、炭酸ガスインキュベータで培養し、ついで培養上
清から硫安分画法により抗体を回収した。一方、同細胞
をマウス腹腔内に投与し抗体を腹水とし得、これを硫安
分画により粗分画しDEA[E−セルロースカラムクロ
マトグラフィー法にて精製抗体を回収した。なお、これ
ら抗体の特徴づけを行ったところ、第1表に示すような
結果を得た。表中1gG+/にの表現は、サブクラスが
IgG1でその軽鎖がにであることを示す。
(5)抗体の特異性の確認 前記のモノクローナル抗体の特異性をエライザ(ELI
SA法)によって確認した。
96ウエルのプレート(ファルコン社)にhEGFおよ
びマウスEGF (mEGF)を各々コーティング緩衝
液を用いて固定化し、さらに対照として抗原を固定化し
ていないウェルが同一系内に存在するプレートを用意し
た。そしてこのプレートを用いてELISA法に従って
本発明で得られた抗体の特異性を確認した。なお、その
ときの抗体(ハイブリドーマl−2−11G株、24−
4株、24−6株、24−9株、24−11株及び7−
2−3−3株由来)の濃度はPBS (−)で各々1.
1SIg/mβに調製して用いた。そのときの各ウェル
の上清の吸光度OD 4゜5を第2表に示す。なお、本
実験で用いた抗体は、マウス腹水より採取し、硫安分画
を行ったのちDEAE−セルロースカラムクロマトグラ
フィーにより精製したものであり、全てIgG+/にで
あり、また抗体濃度も同一である。そして第2表中OD
4゜。
の値は全て対照の値を差し引いたものである。
以下余白 第2表 (6)抗原決定基の確認 前記のhEGFとのみ反応する5種類のモノクローナル
抗体の特徴付けを、以下の方法に従ってその抗体が確認
している抗原決定基特異性を調べることによって行った
r )  l Z S Hによる抗体の標識株l−2−
11Gより産生され得られた抗体(以下抗体は産生株名
で記載する)10μgをPBS(−)5μlに溶解し、
これに0.4Mリン酸緩衝液(pH7,4) 10 p
iにNa’ 2SI(0,5mC1)を溶解したものを
加え、さらにクロラミンT(2■7m110.4Mリン
酸緩衝液(pH7,4) )の溶液5μlを加えたのち
室温で30秒混和した。ついで、この混和液にナトリウ
ムメタビサルフェート2■//!0.4Mリン酸緩衝液
(pH7,4)の溶液50μlを加え反応を停止した。
ついでこの溶液に0.2%生血清アルブミン(BSA)
 450μlを加えたのちセファデックス025カラム
クロマトグラフイ(NaI2Jの溶出は0.2%BSΔ
−PBS溶液で行った)を行い未反応のNa12sIと
標識化抗体とを分離した。そしてここで得られた標識化
抗体は2528 X LO’cpm/ u gであった
ii )競合反応を用いた抗体の特異性の確認hEGF
のみを固定化した各ウェルが切断可能な96ウエルプレ
ート(グイナテック社)を用意し、各ウェルにIZSI
標識化l−2−11G抗体20μ7!(146600c
pm 、 5.8ng抗体蛋白量)を加えたのち、各抗
体l−2−11G 、 24−4 、24−6 、24
−9および24−11を重量比で上記標識化抗体に対し
て0.01.0.1.0.2.0.5.1.2.5.1
0.20および100となるように混和し、各ウェルの
最終容量が50μととなるように0.2%BS八−Pへ
S T:言I」整した。ついでこのプレートを室温で1
5時間放置したのち、PBS (−) −Tweenで
2回洗浄を行った。ついで各々のウェル中のIts(の
放射活性をオートガンマ−カウンターで測定した。その
結果を第2図及び第3図に示す。なお、これらの図中T
は反応系に放射性標識抗体のみを添加した時に抗原と結
合している放射性標識抗体のcpmであり、そしてBは
上記放射性標識抗体を含む系に非放射性抗体を添加(す
なわち、被検液を添加)したときの、抗原と結合してい
る放射性標識抗体のcpmである。
この結果より、上記で得られた5種の抗体は大きく2つ
のグループに分けられた。すなわち1つはl−2−11
G抗体と性質の似た抗体24−4とのグループ、もう1
つはl−2−11G抗体とあまり競合性を示さない抗体
24−6 、24−9および24−11のグループであ
る。
参者す、2 高純度hEGFの調装 本発明で用いる高純度hEGFは次の方法により製造し
た。
形質転換された微生物E、コリ(E、coli) K 
12YK537(pTA1522)を培養し、培養菌体
を集めてオスモチ4 ッ/ 上?n ヲ調製シ、DEA
E−TOYOPEARLO65011(東洋曹達)を用
いるイオン交換クロマトグーy−yイー、及びIICL
 8030システムを用いる高速液体クロマトグラフィ
ーにより精製した。
こうして精製したhEGF製品の純度を、常法であるポ
リアクリルアミドゲル電気泳動および逆相高速液体クロ
マトグラフィーにより決定した。
これらの結果より、純度は99%以上であることがわか
った。そのときの電気泳動の結果は第4図に、示す通り
であった。なお、第4図中(イ)は電気泳動のゲルを模
写したものであり、矢印(6=)がhEGFのバンドを
示し、また(口)はデンシトメトリーである。
次番こ、上記の標品をアミノ酸分析機HLC−825A
A(東洋曹達)を用いてアミノ酸分析を行ったところア
ミノ酸組成が文献値と完全に一致した。また、−次構造
の決定を文献(16)の方法に従って行い、さらに二次
構造の決定を行った。以上の結果、本発明で使用したh
EGFの一次構造及び二次構造は、1975年にグレゴ
リ−が提唱〔文献(2) ) したもののそれと完全に
一致した。
1考炭−主 本発明に用いるポリクローナル抗体を以下のようにして
調製した。
1、抗血清の調製 上記の高純度(純度99%以上)に精製されたhEGF
を抗原として、以下の手順に従って抗血清を調製した。
hEGF (0,2mg)を生理食塩水(0,5mlり
に溶解し、ついで等量のフロイントの完全アジュバント
を加え°ζエマルジョンを作成した〔放置「生化学実験
講座 ホルモンJ p175 (1977)、東京化学
同人刊〕。次に、このエマルジョン1m5を家兎(雌)
の脇の下および背中の皮下に数個所に(約Q、2mlず
つ)分けて注射し、この操作を1週間間隔で図6回行っ
たのち、最後の感作から1週間後に耳静脈より採血した
。そしてこの血液をヘパラビットチューブ(血清分離剤
入りのチューブ:積木化学工業@)に入れて20〜30
分放置したのち、遠心(3000rpm、30分間)し
て血球・フィブリンを除去して、目的とする抗血清を得
た。
2、抗血清の、  の確り。
本発明の抗血清の特異性の確認は、以下のオフテロニー
法に従って抗血清と他の物質との交差反応を調べること
により行った。
ガラスシャーレに1.2%の精製寒天液(アジ化ナトリ
ウム(Natll+)を0.1%添加したもの)7mJ
を入れて寒天をゲル化させたのち、ゲルに直径5am程
度の穴をあけた。このような穴を第8図に示されるよう
に6個(イ〜へ)あけ、中央の穴に抗血清を20μlを
入れ、まわりの穴に各々hEGF、2l−Leu−h−
EGF (hEGFの21番目のアミノ酸がメチオニン
からロイシンに置換されたもの。造成の詳細については
特開昭60−28994号公報参照)、ウロガストロン
、正常ウサギ血清および抗つサギIgG抗血清20μl
を各々添加したのち、低温室(4°C)で−夜インキュ
ベートを行った。そのとき生じた沈降線を第5図に示す
。同図中Abは本発明の抗血清溶液が入った穴を示し、
イ〜へは下記の溶液が入った穴を示す。
(イ)hEGF (ロ)hEGF−n (hEGFのC末端アミノ酸が二つ欠如したもの) (ハ)21  Leu−EGF (ニ)ウロガストロン (ホ)正常ウサギ血清 (へ)抗つサギIgG抗血清 また、Abの穴のまわりの実線は沈降線を示す。
従って本発明の抗hEGF抗血清と、イ、口、ハおよび
二との間にはっきりと沈降線が確認できたこと(第5図
)、および上記と同様の方法で中央に本発明の抗血清を
入れ、まわりの穴にマウスEGF (mEGF) 、セ
クレチン、インシュリン、ヒト性腺刺激ホルモン等を入
れてインキュベートを行ったときには沈降線が生じなか
ったことから、本発明の抗血清はhEGFに対して特異
性が高いことが確認された。
実施例1゜ A0分析用プレートの調製 96ウエルのプレート(ヌンク社)の各ウェルごとにコ
ーティング緩衝液(100m M NaHCO3,50
mM NaHCO3、pH9,7〜10 )に溶解した
抗体(24−11)(10#g/mj! )を50pl
ずつ各ウェルに分注し、室温で2時間放置後PBS (
−)−Tweenで3回洗浄を行った。ついでPBS 
(−)〔1%ウシ血清アルブミン(BSA)含有〕を加
え2時間放置した後、PBS ()  Tweenでさ
らに洗浄を行うことにより分析用プレートを調製した。
ここでPBS (−)は、塩化ナトリウム8.0g、リ
ン酸二水素カリウム(無水)0.2g、リン酸−水素ナ
トリウム(無水) 1.15g、塩化カリウム0.2g
を混合し10<1IJn+#にしたものである(pH7
,4)。
また、PBS ()−Tweenは、上記PBS(−)
にTween 20 (0,5mj! / l )を添
加したものである。
hEGF2mgを0.1Mリン酸緩衝液(pH7,1)
5m/に溶解した。ついでこれにあらかじめ0.1Mリ
ン酸緩衝液(pH7,1)で洗浄しておいたホルミルセ
ルロファイン(生化学工業)6g(湿重)を加え、さら
に水素化シアノホウ素ナトリウム(NaCNBII3)
  50 ergを加えたのち12時間攪拌を行った。
反応終了後、ホルミルセルロファインを0.1 Mリン
酸緩衝液(pH7,1)で洗浄し、ついで0.2 M 
)リス−塩酸緩衝液(pH7,0)10mlに懸濁させ
、NaCNBHz) 20 mgを加えたのち25℃で
4時間反応を行った。反応終了後、ホルミルセルロファ
インを0.1 Mリン酸緩衝液(pH7,1)で洗浄し
、さらに(イ) Q、 5 M NaC1含有0.05
Mリン酸緩衝液(pH7,4) 、(Iff)  0.
2 Mグリシン−塩酸(pH2,25)および(ハ)0
.4Mリン酸緩衝液(pH8,0)で順次洗浄したのち
、これをカラムに充填した(hEGF−セルロファイン
、カラム1,0X10aa)。ついで、前記抗血清(参
考例3)5mIlを0.15M NaCl含有0.01
Mリン酸緩衝液(pH7,2)で希釈したものを上記カ
ラムに付した。そして、このカラムを0.15MNaC
1含有0.01Mリン酸緩衝液(pH7,2)で洗浄し
たのち、0.2Mグリシン−塩酸緩衝液(pH2,25
)を加えることにより所望画分の溶出を行って、hEG
Fと強い親和性をもつ特異抗体(抗hEGFウサギ抗体
)(蛋白ff19.0■)を得た。
2、酵素標識抗体の調製 上記で得られた抗体(蛋白量5■)にN、N’−0−フ
ェニレンジマレイミド(0−PDM)飽和溶液2mlを
添加し、30℃で30分反応を行ったのち、この反応混
合物をセファデックスG−25のクロマトグラフィーに
供し、マレイミド化抗体を得た。ついでこの抗体にβ−
ガラクトシダーゼ(β−gal) ?容液(5■/m/
)50μlを添加し、5℃で一夜反応を行ったのちセフ
ァロース6Bのクロマトグラフィーに供した。所望画分
の溶出は0.1%NaN、、 、1 mMMgCI2お
よび0.15M NaC1含有0.01Mリン酸緩衝?
(I(pH7,2)を用いて行い、酵素活性ならびに抗
体活性をともに有する両分(β−galと抗hEGF抗
体との結合物;酵素標識抗体)を分取した。
C0生体成を中のhEGFの測 上記分析用プレートにhEGFの0.2%BSA含有P
BS (−)溶液を50μl/ウエルの割合で添加した
(なお、ここで用いたhEGF濃度は12.5 、6.
25 、3.13 、1.56 、0.78 、0.3
9 、0.19 。
0.1 .0.05および0.025μg/mlであっ
た)。
ついでこのプレートを室温で2時間放置したのちPBS
 ()−Tweenで3回洗浄を行った。そしてこれに
前記酵素標識抗体の2000倍希釈液(注;溶媒は0.
2%BSA含有PBS(−))を50μl/ウエルで添
加したのち、室温で2時間放置後、PI35 ()−T
weenで5回洗浄を行った。ついで1曙/ m It
の0−NP−β−D−ガラクトピラノシドの0.1Mリ
ン酸緩衝液(10’ m M MgCIz、0、1 M
 2−メルカプトエタノール含有、p147.8)を2
00μm/ウェルの割合で添加後37℃で16時間放置
した。
ついで0.1MのNaHCOi  100 μm2 /
ウェルの割合で添加後、タイターチック・マルチスキャ
ン(フロー社)によってOD、□0を測定した。そして
そのときの測定値により標準曲線(第6図)を得た。そ
してこれをもとにして被検液(血しょう、血清、尿、唾
液及び精液)中のhEGFを測定したところ、いずれも
文献値〔底置「細胞成長因子−Growth Fact
ors−J p 25、日本組織培養学会用、朝倉書店
刊(1984) )とよく一致していた。
実施例2゜ A、八  プレートのれ−+1 分析用プレートの調製は前記実施例1と同様に行った。
但し、プレートに固定化する抗体としてポリクローナル
抗体を使用した。
B、酵素標識抗体の調製 抗hEGFモノクローナル抗体l−2−11G (1,
5mg)を1m1のPBS (−)に溶解し、ついで2
00 p lの1 mM 5PDP  (N−サクシン
イジル−3−(2−ピリジルチオ)プロピオネート〕の
エタノール溶液を攪拌しながら添加し、室温で30分間
反応を行った。放置後セファデックス@G−25カラム
クロマトグラフィーを用い未反応のSP叶と抗体とを分
離した。そして所望抗体画分(3ml)を集めた〔なお
、所望画分の溶出は0.1 M NaC1。
0、IM Cll:+COONa (pH4,5)で行
った〕。ついでこの両分に最終濃度が50mMとなるよ
うにDTT(ジチオスレイトール)を添加し、室温で2
0分間放置後、再度セファデックス@G−25カラムク
ロマトグラフィーによって抗体とDTTとの分離を行い
抗体画分(約3m1)を得た(溶出液は上記と同じ)(
DTT処理抗体溶液)。
一方、西洋ワサビパーオキシダーゼ(PO)(0,5曙
)を1mlのPBS (−)に?8解し、これに250
μlの1 mM 5PDI’エタノール溶液を攪拌しな
がら添加し、室温で30分間反応後、セファデックス9
G−25カラクロマトグラフイーを行い5popと抗体
との分離を行い20画分を得た(約3m1)。
ついでこれ(3rrl)とDTT処理抗体溶液(3rr
l)とを混合したのち室温で一夜放置することにより酵
素標識化抗体(第2抗体)を得た。
C,ヒト「 のhEGFの測 分析用プレー)Aに人尿(0,2%牛血清アルブミン含
有PBS (−)で10倍希釈、20倍希釈したちの各
々)を25μ7!/ウエルの割合で添加したのち室温で
2時間放置した。ついでこれをP B S (=)−T
weenで3回洗浄したのちPO標識抗体を25μl/
ウエルの割合で添加し、室温で2時間放置した。そして
再びPBS (−)−Tweenで洗浄を行ったのち、
酵素の基質を加え反応後、004゜、を測定した(前記
実施例1参照)ところ、文献値(前記)とよく一致して
いた。
実施例主 次の要素からなるギフトを作成した。
キットA (a)hEGFの第1モノクローナル抗体50μg:凍
結乾燥物/lプレート分。
(b)hEGFの抗原決定基と結合することができる抗
体5mgを5mgのβ−galで標識した抗体10μl
を凍結乾燥したちの/1プレート分(使用時に0.2%
BSA/PBS (−)で溶解し、4mlとする)。
(c)前記第1モノクローナル抗体を固定化することが
できる96Fヌンク一イムノプレート1枚。
(d)標準品としての高純度に精製されたhEGF1μ
g/m/  (1%BSA含有PBS(−))100μ
lの凍結乾燥物(hEGFo、1μg)〔使用時この全
量を500μlの水で溶解しく0.2μg/mlこの液
を0.2%BSA含有PBS (−)で希釈して標準液
とする〕。
その他の試薬(場合によってはキットに含める)(e)
第1モノクローナル抗体プレートへの固定化液: 0.
 I M Na1lCO3,5Q m M NazCO
+(pH9,7〜10.0)  5 ml 。
(f)第2抗体の希釈液及びサンプル希釈液:0.2%
BSA含有PBS (−)20m+2の凍結乾燥物(使
用時に蒸留水2Qm(!で溶かして使用)。
(g)発色基質:lO曙0−NP−β−Dガラクトピラ
ノシド(粉末)/1プレート分 (h)発色基質溶解液:  (pH7,8) 10 m
lの凍結乾燥物(使用時に10mj+の蒸留水で溶かし
2−メルカプトエタノール(2−ME)を濃度が0.1
 Mになるように添加して使用する)。
(+)反応停止液: 0. I M NaHCO3液1
0m#。
(D ブロッキング液:1%BSA含有PBS()ao
mlを凍結乾燥したもの(使用時に蒸留水30m1で溶
かして使用)。
(k)洗浄液: 0.05%Twee−20含有PBS
 (−)140m/ 。
注)2−ME:現地調達。
キットB (a)hEGFの第1の抗原結定基と結合することがで
きる第1モノクローナル抗体(10μg/ml!コーテ
ィング緩衝液)を50μlづつ96Fヌンクーイムノプ
レートの各ウェルに分注し、室温で2時間反応させた後
、洗浄液で3回洗浄し、1%BAS含有PBS (−)
300μm/ウェルで分注して、室温で2時間反応させ
た後、再度洗浄液で3回洗浄したもの。
(b)キットAの(b) と同様。
(c)キットAの(d)と同様。
その他の試薬(場合によってはキットに含める。)(d
)キットAの(e) と同様。
(e)キットAの(f)  と同様。
(f)キットAの(8)と同様。
(g)キットAの(h)と同様。
(h)キットAの(1)と同様。
(i)キットAの0.05%Tween−20/PBs
(−)80mj!注)2−ME:現地調達。
引用文献 l)プロシーディンゲス・オブ・ザ・ナショナル・アカ
デミ−・オブ・サイエンシズ・オプ・ザ・ユナイティド
・スティツ・オブ・アメリカ(Proc、Natl、 
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14)フルオレッセイント アンティボディ メソズ(
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16)ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリ
ー (J、 Riot、 Chem、) 256.79
90−7997(1981)。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のhEGF測定法の模式図の1例である
。 第2図及び第3図はこの発明に使用するモノクローナル
抗体の抗原決定基特異性を説明するグラフである。 第4図はこの発明において使用した抗原hEGFの純度
を電気泳動により決定した結果であり、図中(イ)は電
気泳動のゲルを模写したものであり、(0)はそのデン
シトメトリーである。 第5図は、抗hEGF抗血清の特異性をオフテロニー法
によって調べたときのゲルを模写した図である。 第6図は、本発明の測定を行ったときの標準曲線である

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ヒト上皮細胞成長因子を免疫化学的に測定するため
    のキットであって、 (a)ヒト上皮細胞成長因子の第1の抗原決定基と結合
    することができる第1の抗体; (b)ヒト上皮細胞成長因子の第2の抗原決定基と結合
    することができる標識された第2 の抗体; (c)前記第1の抗体を固定化することができる固体支
    持体;及び (d)標準品としての高純度に精製されたヒト上皮細胞
    成長因子; を含んで成り、前記第1の抗体及び第2の抗体の内いず
    れか一方がモノクローナル抗体であり他方がポリクロー
    ナル抗体であるキット。 2、ヒト上皮細胞成長因子を免疫化学的に測定するため
    のキットであって、 (a)ヒト上皮細胞成長因子の第1の抗原決定基と結合
    することができる第1の抗体を固 定化した固体支持体; (b)ヒト上皮細胞成長因子の第2の抗原決定基と結合
    することができる標識された第2 の抗体;及び (c)標準品としての高純度に精製されたヒト上皮細胞
    成長因子; を含んで成り、前記第1の抗体及び前記第2の抗体の内
    一方がモノクローナル抗体であり他方がポリクローナル
    抗体であるキット。 3、ヒト上皮細胞成長因子の免疫化学的測定方法であっ
    て、 (1)ヒト上皮細胞成長因子の第1の抗原決定基と結合
    することができる第1の抗体を固 定化した固体担体と測定対象試料とを接触 せしめる段階; (2)前記段階(1)と同一段階として又は異る段階と
    して、前記固体担体をヒト上皮細胞 成長因子の第2の抗原決定基と結合するこ とができる標識された第2の抗体と接触せ しめる段階;及び (3)前記固定担体上に固定化された第2の抗体の標識
    又は固定化されなかった第2の抗 体の標識を測定する段階; を含んで成り、前記第1の抗体及び第2の抗体の内いず
    れか一方がモノクローナル抗体であり他方がポリクロー
    ナル抗体である方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0257977A (ja) * 1988-02-01 1990-02-27 Teijin Ltd ヒト酸性グルタチオンs―トランスフェラーゼの測定方法
EP1331481A1 (en) * 2000-10-31 2003-07-30 Japan as represented by President of Niigata University Diagnostic kit for schizophrenia

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