JPH01311535A - 耐久性真空電子管 - Google Patents

耐久性真空電子管

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JPH01311535A
JPH01311535A JP63142617A JP14261788A JPH01311535A JP H01311535 A JPH01311535 A JP H01311535A JP 63142617 A JP63142617 A JP 63142617A JP 14261788 A JP14261788 A JP 14261788A JP H01311535 A JPH01311535 A JP H01311535A
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JP
Japan
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compound
acrylate
curable
base material
vacuum electron
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Application number
JP63142617A
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English (en)
Inventor
Shigeo Mori
重雄 森
Atsunori Yaguchi
矢口 敦則
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Publication date
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野〕 本発明は新規な耐久性真空電子管に関するものである。
さらに詳しくいえば、本発明は、従来のガラス製のもの
に比べて、耐衝撃性に優れ、かつ管壁からの螢光膜の脱
離による性能の低下を招くことがないなど、極めて寿命
の長いプラスチック製耐久性真空電子管に関するもので
ある。
[従来の技tji] 近年、文化水準の向上や技術の進歩に伴い、−般家庭に
おいては、カラーテレビが急激に普及し、また白熱電球
も大部分が螢光灯に置き換わってきており、一方、産業
界においては、たとえば航空機用や防衛産業用に、カラ
ーデイスプレィ管が普及しつつある。
前記カラーテレビに用いられているテレビ用受像管やカ
ラーデイスプレィ管として使用されている産業用ブラウ
ン管などのブラウン管、螢光灯などの真空電子管におい
ては、外周器の基材として、耐熱性、耐串耗性、ガス不
透過性などに優れていることから、従来ガラスが使用さ
れている。
しかしながら、このようなガラス製の真空電子管は、衝
撃強度が極めて弱く、外部からの小さな衝撃に対しても
容易に破壊するなどの欠点を有する上、経時により、管
壁からの螢光膜などの発光体膜の脱離が進み、性能が低
下するのを免れない。
このようなガラス製真空電子管における欠点を解消する
手段として、その外周器の基材として、機械的強度が高
く、かつ耐熱性に優れる上に、良好な透明性を有するエ
ンジニアリング樹脂のポリカーボネートの使用が考えら
れる。しかしながら、このポリカーボネート樹脂は耐熱
性や機械的強度については問題がないものの、耐摩耗性
番こ劣る上に、ガス不透過性が十分でないという大きな
欠点を有するため、そのままでは真空電子管における外
周器の基材として用いることができない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、従来のガラス製真空電子管が有する欠点を克
服し、耐衝撃性、耐熱性、耐摩耗性、機械的物性などに
優れるとともに、極めて高いガス不透過性を有する上、
経時による管壁からの螢光膜などの発光体膜の脱落を抑
えることができて、性能の低下をもたらすことがないな
ど、優れた特徴を有する耐久性真空電子管を提供するこ
とを目的としてなされたものである。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、このような優れた特徴を有する耐久性真
空電子管を開発するために鋭意研究を重ねた結果、外周
器の基材として透明耐熱性樹脂を用い、かつ該外周器の
外側および/または内側に、密着性に優れた硬化性化合
物の硬化被膜を設けることにより、前記目的を達成しう
ろことを見い出し、この知見に基づいて本発明を完成す
るに至った。
すなわち、本発明は、透明耐熱性樹脂を基材とする外周
器の外側および/または内側に、硬化性化合物の硬化被
膜を設けて成る耐久性真空電子管を提供するものである
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の真空電子管における外周器の基材として用いら
れる透明耐熱性樹脂としては、たとえばポリカーボネー
ト樹脂、メタクリル酸メチルと無水マレイン酸やスチレ
ンとの共重合体、メタクリル酸メチルとα−メチルスチ
レンとの共重合体、メタクリル酸メチルとインボルニル
メタクリレ−′トやボルニルメタクリレートとの共重合
体などが挙げられるが、これらの中で、透明性、耐熱性
、機械的物性などのバランスに優れている点から、ポリ
カーボネート樹脂が好ましい。
該ポリカーボネート樹脂については、透明性を有するも
のであればよく、特に制限はないが、−射的には、ビス
フェノールAとホスゲンまたは炭酸エステルとを反応さ
せて得られるポリカーボネートが好ましく用いられる。
また、ハロゲンやアルキル基などの置換基を有するポリ
カーボネートなども用いることができる。
また、本発明の真空電子管において、前記の透明耐熱性
樹脂から成る外周器の外側や内側に設けられる硬化被膜
を形成する硬化性化合物については、たとえば紫外線、
遠紫外線、電子線、X線、γ線などの活性エネルギー線
の照射や、加熱あるいは常温により硬化し、かつ硬化物
が耐熱性、耐摩耗性、耐候性、透明性およびガス不透過
性などに優れたものであればよく、特に制限はない、こ
のような硬化性化合物としては、たとえば硬化性ホスフ
ァゼン化合物、光重合性単量体、光重合性プレポリマー
、ウレタン化合物、エポキシ化合物、シリコーン化合物
、有機チタン化合物などが挙げられる。これらの硬化性
化合物は、1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせ
て用いてもよい。
前記硬化性ホスファゼン化合物としては、一般式 %式% (式中のXおよびYは、それぞれ重合硬化性基または非
重合硬化性基であって、それらは同一であってもよいし
、たがいに異なっていてもよいが、少なくとも一方は重
合硬化性基であり、Pおよびqはそれぞれ0以上の数で
、それらの合計は2であり、nは3以上の整数である) で表わされる化合物を用いることができる。
前記一般式(■)において、XおよびYは、それぞれ重
合硬化性基または非重金硬化性基であり、それらは同一
であってもよいし、たがいに異なっていてもよいが、少
なくとも一方は重合硬化性基である。この重合硬化性基
については、加熱操作、あるいは紫外線や電子線などの
照射により重合する不飽和結合を有する基であればよく
、特に制限はないが、たとえばアクリル基、メタクリル
基、ビニル基、アリル基などを含む基、特にアクリロイ
ルオキシ基およびメタクリロイルオキシ基が好ましく挙
げられる。
一方、非重合硬化性基としては、たとえばフェノキシ基
、ハロゲン化フェノキシ基、アルコキシ基、ハロゲン化
アルコキシ基、アルキルアミノ基、ハロゲン化アルキル
アミノ基などが挙げられる。
本発明においては、前記XおよびYとしして、−最大 %式% (式中のRは炭素数1〜12のアルキレン基、Zは水素
原子またはメチル基である) で表わされる基が好適である。前記−最大(III)に
おけるRは直鎖状アルキレン基であってもよいし、分枝
鎖を有するアルキレン基であってもよい。
好ましいアルキレン基としてはエチレン基を挙げること
ができる。
前記−最大(Ill)で表わされる基の具体例としては
、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキ
シプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシブチルメタ
クリレート、3−ヒドロキシブチルメタクリレート、4
−ヒドロキシブチルメタクリレート、5−ヒドロキシペ
ンチルメタクリレート、6−ヒドロキシ−3−メチルへ
キシルメタクリレート、5−ヒドロキシへキシルメタク
リレート、3−ヒドロキシ−2−t−ブチルプロピルメ
タクリレート、3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルへキ
シルメタクリレート、3−ヒドロキシ−2−メチルエチ
ルプロピルメタクリレートおよび12−ヒドロキシドデ
シルメタクリレートなどのメタクリレート類中の水酸基
から水素原子を除いた残基、並びに2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート
、2−ヒドロキシブチルアクリレート、3−ヒドロキシ
ブチルアクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレー
ト、5−ヒドロキシペンチルアクリレート、6−ヒドロ
キシ−3−メチルへキシルアクリレート、5−ヒドロキ
シへキシルアクリレート、3−ヒドロキシ−2−t−ブ
チルプロピルアクリレート、3−ヒドロキシ−2,2−
ジメチルへキシルアクリレート、3−ヒドロキシ−2−
メチルエチルプロピルアクリレートおよび12−ヒドロ
キシドデシルアクリレートなどのアクリレート類中の水
酸基から水素原子を除いた残基を挙げることができる。
特に好ましい基は、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト残基および2−ヒドロキシエチルアクリレート残基で
ある。
前記各種のヒドロキシアルキルメタクリレート残基とヒ
ドロキシアルキルアクリレート残基とを比較した場合、
架橋速度の大きい点からヒドロキシアルキルアクリレー
ト残基の方が好ましい。
前記−最大(n)で表わされる硬化性ホスファゼン化合
物はnが3以上の整数のものであるが、nが3〜18の
ものが好ましく、特に3および4の環状化合物、または
その混合物が好適である。
この硬化性ホスファゼン化合物の硬化被膜は優れた所望
物性を有しており、特に、前記−最大(n)におけるX
およびYがヒドロキシアルキルメタクリレートおよびヒ
ドロキシアルキルアクリレートから誘導される基である
ホスファゼン化合物が良好な接着性を示す。
前記の硬化性ホスファゼン化合物は、公知の方法に従っ
て製造することができる。
たとえば、ヘキサクロロシクロトリホスファゼンと2−
ヒドロキシエチルメタクリレートとを反応させることに
より、ヘキサクロロトリホスファゼンの塩素の一部ある
いは全部が2−ヒドロキシエチルメタクリレート残基で
置換されたホスファゼン化合物を得ることができる。な
お、ここで、塩素は全部置換されているのが好ましいが
、一部の塩素が残留していてもよい。
この反応の際に、第三級アミンを用いるのが、脱塩化水
素反応を促進する上で、有利である。この第三級アミン
としては、たとえば、トリメチルアミン、トリエチルア
ミン、トリイソプロピルアミン、トリーn−プロピルア
ミン、トリーn−ブチルアミン、ピリジンおよびN 、
N 、N−テトラエチレンジアミンなどを挙げることが
でき、この中でもピリジンが好適である。
また、この反応は通常は水を含まない有機溶媒中で行わ
れる。用いる有機溶媒の例としては、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、クロロホルム、シクロヘキサン、塩化メ
チレンおよびテトラヒドロフランなどを挙げることがで
き、これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合
わせて用いてもよい。
なお、本発明では、ホスファゼン化合物を製造する際の
出発物質であるクロロホスファゼン化合物として、ジク
ロロホスファゼンの三量体(ヘキサクロロシクロトリホ
スファゼン)、四量体あるいは、オリゴマーを用いるの
が好ましい、これは、このようなテロマーあるいはオリ
ゴマーを用いて得られたホスファゼン化合物は、被膜(
ホスファゼン化合物の硬化体)中の架橋密度を、容易に
制御することができるからである。
前記光重合性単量体としては、たとえばメチルアクリレ
ート、2−エチルへキシルアクリレート、2−ヒドロキ
シエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリ
レートなどの単官能化合物、1.3−ブタンジオールジ
アクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート
、1.6−ヘキサンジオールジアクリレート、エチレン
グリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジア
クリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、
テトラエチレングリコールジアクリレート、ネオペンチ
ルグリコールジアクリレート、ポリエチレングリコール
ジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸エステルネオペ
ンチルグリコールジアクリレートなどの2官能化合物、
トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリ
スリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリトール
へキサアクリレート、トリアリルイソシアネートなどの
3官能以上の多官能化合物を挙げることができる。
一方、光重合性プレポリマーとしては、たとえばポリエ
ステルアクリレート、ポリウレタンアクリレート、エポ
キシアクリレート、ポリエーテルアクリレート、メラミ
ンアクリレート、オリゴアクリレート、アルキドアクリ
レート、ポリオールアクリレート、シリコンアクリレー
トなど、アクリロイル基を少なくとも1個有するプレポ
リマーを挙げることができる。これらの中で重要なプレ
ポリマーはポリエステル、エポキシ、ポリウレタンの各
アクリレートである。該ポリエステルアクリレートは、
たとえばエチレングリコール、1.4−ブタンジオール
、1.6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、
トリメチロールプロパン、ジプロピレングリコール、ポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ペ
ンタエリスリトール、ジペンタエリスリトールなどの多
価アルコールと、フタル酸、アジピン酸、マレイン酸、
トリメリット酸、イタコン酸、コハク酸、テレフタル酸
、フルケニルコハク酸などの多塩基酸とからポリエステ
ルを得5次いで、これをアクリル化したものであり、こ
のようなものの具体例としては、アジピン酸/1.6−
ヘキサンジオール/アクリル酸系、無水フタル酸/プロ
ピレンオキシド/アクリル酸系、トリメリット酸/ジエ
チレングリコール/アクリル酸系などのポリエステルア
クリレートを挙げることができる。
エポキシアクリレートは、エポキシ樹脂のエポキシ基を
アクリル酸でエステル化し、官能基をアクリロイル基と
したものであり、このようなものの具体例としては、ビ
スフェノールA−エピクロルヒドリン型エポキシ樹脂/
アクリル酸、フェノールノボラック−エピクロルヒドリ
ン型エポキシ樹脂/アクリル酸、脂環型エポキシ樹脂/
アクリル酸などのエポキシアクリレートを挙げることが
できる。
ポリウレタンアクリレートは、たとえばトリレンジイソ
シアネートのようなインシアネート化合物と、2−ヒド
ロキシエチルアクリレートのようなヒドロキシル基を有
するアクリレートとを反応させることにより得られるが
、この場合、分子の中央部はポリエステル構造をもち、
両端にイソシアネート基を配置し、アクリル化すること
が多い。
前記ウレタン化合物としては、たとえば油変性ポリウレ
タン樹脂系・、湿気硬化性ポリウレタン樹脂系、ブロッ
ク型ポリウレタン樹脂系、触媒硬化型ポリウレタン樹脂
系などが挙げられる。エポキシ化合物としては、たとえ
ばエポキシ樹脂に適当な硬化剤を添加したもの、エポキ
シ樹脂と脂肪酸との反応によってエステル化したもの、
エポキシ樹脂とアルキド樹脂とを併用したものなどが挙
げられる。また、シリコーン化合物としては、たとえば
モノメチルまたはモノエチルトリクロロシランに少量の
ジメチル、ジエチルジクロロシランを混合し、反応させ
て得られた初期縮合物などが挙げられ、このものは、通
常適当な溶剤に溶解し必要に応じ可溶性脂肪酸塩やジン
クオクチネートなどの硬化促進剤を添加して用いられる
。さらに、有機チタン化合物としては、たとえばテトラ
ブトキシチタンなどのブチルチタネート系化合物を代表
的なものとして例示することができる。
本発明の真空電子管は、透明耐熱樹脂を基材とする外周
器の外側および/または内側に、前記の硬化性化合物の
硬化被膜を設けたものであり、この硬化被膜は、該硬化
性化合物をそのまま使用して形成させる場合もあるし、
所望により、有機溶剤に硬化性化合物を溶解または分散
させて組成物を調製したのち、この組成物を、該外周器
の外側および/または内側に塗布して塗膜を設け、硬化
させることにより形成させてもよい。
前記有機溶剤としては、たとえばメチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケト
ン類、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化
水素、クロロホルム、塩化メチレンなどのハロゲン化炭
化水素、メタノール、エタノール、プロパツール、ブタ
ノールなどのアルコール類、テトラヒドロフラン、ジオ
キサンなどのエーテル類などが挙げられ、これらはそれ
ぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いて
もよい。
硬化性化合物として、ホスファゼン化合物を用いる場合
には、ケトン類とアルコール類との混合溶剤が好ましく
、特にメチルイソブチルケトンとイソプロピルアルコー
ルまたはイソブチルアルコールとの混合溶剤が好適であ
り、また、これらの有機溶剤と該ホスファゼン化合物と
の混合割合については特に制限はないが、通常重量比で
1:9ないし9:1の範囲で選ばれる。特に有機溶剤と
ホスファゼン化合物とを9=1ないし5:5の割合で混
合した組成物は、その粘度が良好な範囲にあり、作業性
の点から好適である。
該硬化性化合物として、光重合性や熱重合性化合物を用
いる場合、前記組成物には、所望に応じ、光重合開始剤
や熱重合開始剤などの硬化促進剤を添加することができ
る。たとえば、紫外線、あるいは可視光線を用いた硬化
方法を利用する場合、光重合開始剤として、1−ヒドロ
キシシクロへキシルフェニルケトン、ジベンゾイル、ベ
ンゾイルメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、
p−クロロベンゾフェノン、p−メトキシベンゾフェノ
ン、ベンゾイルパーオキサイド、ジーtert−ブチル
パーオキサイドおよびカンフアキノンなどを添加するこ
とが好ましい、これらの光重合開始剤は単独で用いても
よいし、2種以上組み合わせて用いてもよく、その使用
量は、通常、硬化性化合物100重量部に対して、0.
05〜5.0重量部の範囲で選ばれる。
また、加熱硬化方法や常温硬化方法を利用する場合には
、重合開始剤として過酸化物系の化合物、アミン系の化
合物を単独または組み合わせて使用することが好ましい
、過酸化物系の化合物の例としては、ベンゾイルパーオ
キサイド、p−クロロベンゾイルパーオキサイド、2.
4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルヒ
ドロパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド・
ジクミルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシアセテ
ート、t−ブチルパーオキシベンゾエートなどを挙げる
ことができる。また、アミン系の化合物の例としては、
N、N−ジェタノール−p−トルイジン、ジメチル−p
−)ルイジン、p−)ルイジン、メチルアミン、t−ブ
チルアミン、メチルエチルアミン、ジフェニルアミン、
4.4゛−ジニトロジフェニルアミン、0−ニトロアニ
リン、p−ブロモアニリン、2.4.6− )リブロモ
アニリンなどを挙げることができる。
この場合、過酸化物系の化合物およびアミン系の化合物
の合計の使用量は、硬化性化合物100重皿部に対して
通常0.05〜5.0重量部の範囲で選ばれる。
さらに、該組成物には、所望に応じ、前記硬化性化合物
と共に、酢酸ビニル、ステアリン酸ビニルなどのカルボ
ン酸のビニルエステル類や、フマル酸、マレイン酸、無
水マレイン酸、イタコン酸、無水イタコン酸などのエチ
レン性二重結合を有する不飽和ジカルボン酸などの硬化
性化合物を併用することもできる。
また、該組成物には、所望に応じシリカ、ガラス、金属
、セラミックス、有機繊維などの粉体状または繊維状の
無機または有機充填材を、本発明の目的を損なわない範
囲で添加することができるし、さらに酸化防止剤や紫外
線吸収剤などを添加することもできる。無機または有機
充填材としては、透明性をあまり妨害しないような充填
材、たとえばコロイダルシリカなどの無機充填材やポリ
メチルメタクリレートなどの有機充填材が好ましい。
、本発明においては、このようにして調製された硬化性
化合物を含有する組成物を、該外周器の外側または内側
、あるいはその両方に、従来公知の方法、たとえばスピ
ンナー法、スプレー法、ロールコータ−法、浸漬法など
の塗布方法により塗布したのち、溶剤を除去し、次いで
常温加熱、あるいは紫外線、電子線、X線、γ線などを
照射して、該硬化性化合物を硬化させて、被膜を形成さ
せる。
これらの硬化方法の中で、紫外線を照射して硬化させる
場合には、波長が200〜550nmの範囲内にある紫
外線を0.1秒間以上、好ましくは3〜300秒間照射
することが望ましい。
この際の照射光線の積算光量は、通常100〜5000
mJ/cm”である、また、加熱硬化法を採用する場合
には、通常は、100℃以上の温度で完全に硬化させる
のがよい。
このようにして形成された硬化性化合物の硬化被膜は、
ガス不透過性、耐候性、耐熱性、耐摩耗性などに優れる
上、良好な密着性を有している。
該硬化膜の厚さは0.01〜1oooμmの範囲にある
ことが好ましい、この厚さが0.01μm未満では本発
明の効果が十分に発揮されないし、1000μmを超え
ると厚さの割には効果の向上は期待できず、経済的にむ
しろ不利となる。
該外周器の内側に硬化被膜を設ける場合には、まず、外
周器内側の表面に電子線が当たることによって発光する
螢光体膜などの発光体膜を設け、次いで、その上に本発
明に係る硬化被膜を形成させることが有利である。この
ように硬化被膜を形成させることにより、該発光体膜の
経時による管壁からの脱離を抑えることができて、性能
の低下を防止しうるとともに、該外周器はガス不透過性
の優れたものとなる0本発明の真空電子管が螢光灯であ
る場合には、発光体膜として、通常一般弐〇 a s(
P O4)2X −5bやCa 5 (P Oah X
 −M n(ただし、XはFまたはCIである) で示される化合物から成る螢光体膜と粒子径が数mμの
水銀粒との組合せが用いられ、また、管内にはアルゴン
ガスが2〜3Torr程度封入されている。該外周器の
外側に、本発明に係る硬化被膜を形成させる場合、該外
周器はガス不透過性および耐摩耗性の優れたものになる
本発明の真空電子管は、このようにその外周器の基材と
して耐ヒートシヨツク性、耐衝撃性、機械的物性、耐熱
性、透明性などに優れた樹脂を用い、かつ、該外周器の
外側や内側に耐摩耗性、耐候性、耐熱性、ガス不透過性
などに優れた硬化被膜を設けることにより、寿命の長い
耐久性に優れたものとなる。
本発明の真空電子管としては、たとえば螢光灯や、テレ
ビ用受像管、産業用ブラウン管、ベネトロン管などのブ
ラウン管などを好適に挙げることができる。
[実施例] 次に、実施例により、本発明をさらに詳細に説明するが
、本発明はこれらの例によってなんら限定されるもので
はない。
なお、硬化被膜を設けた試料の各物性は次のようにして
求めた。
(1)テーパー摩耗 試料円盤回転数:100回転、牽耗輪:C3−10(5
0011)の条件で試験を行い、試験前後のヘーズ差を
求めた。
ヘーズはJIS  K〜7105に準じ、次式に従って
求めた。
ヘーズ(%)= [拡散透過率(2)/全光線透過率($>IX 100
(2)落砂摩耗 試料傾斜角度=45度、60番カーボランダム使用量1
000g、落下高さ:50cmの条件で試験を行い、試
験前後のヘーズ差を求めた。
(3)耐候性 温度=63℃、湿度:50%RH,降雨条件:12分/
60分、時間: 2500時間の条件で耐候性試験を行
ったのちの試料についての目視観察とクロスカット−セ
ロテープ剥離テスト(100/100は剥離なし、0/
100は完全剥離)を行った。
(4)初期密着性 クロスカット−セロテープ剥離テストを行い、評価した
(5)耐熱性 120℃で500時間保持後の試料について、目視観察
とクロスカット−セロテープ剥離テストを行った。
(6)耐ヒートシヨツク性 それぞれ2時間を要して一50℃から 100℃まで、および100℃から一50℃まで温度変
動させ、これを1サイクルとし、50サイクルの試験を
行ったのちの試料について、目視判定とクロスカット−
セロテープ剥離テストを行った。
(7)耐衝撃性 硬化被膜厚5μm、寸法150X150zm、厚さ31
1の試料の上に、2mの高さから、直径1511の鋼鉄
製の球を落下させ、ひび割れの有無を確認し、耐衝撃性
を求めた。なお、テストは試料20枚について行った。
(8)防曇り性 試料を10℃の冷蔵庫に入れ、1時間放置したのち、気
温25℃、温度75%の環境に取り出し、表面の曇り性
を調べた。
(9)透明性 JISK−7105に準じ、全光線透過率(%)および
黄色度を求めた。
(10)空気遮断性(ガス不透過性) 第1図に示す装置を用いて、空気遮断性を求めた。すな
わち、試料板で作製し、8ymの銅管2が取り付けられ
た一辺10011、厚さ3zaの箱1を、ゴム管4を介
してガラス管3に接続し、ロータリポンプで、箱内の空
気を除き、系内の圧力を1×10°’+u+Hyに保ち
、1週間保持して真空度の低下を測定した。なお、第1
図中において5はコック、6はビラ二真空計である。
(製造例1) ホスファゼン A  A の ゛ 温度計、撹拌装置、滴下ロートおよびコンデンサーを取
り付けた11のフラスコに、ヘキサクロロシクロトリホ
スファゼン(以下、3PNCと略す)58.0y(0,
167モル)、トルエン’50m1およびピリジン16
8y(2,0モル)を投入し、撹拌を開始した0次に、
2−ヒドロキシエチルメタクリレート〈以下、HEMA
と略す)14.3y(1,1モル)を滴下ロートから徐
々に滴下した。
温浴にて、60℃に加熱を行い、撹拌下に反応を8時間
行った1次いで析出した結晶および触媒をろ別し、得ら
れたろ液中の溶媒を減圧蒸留により除去し、残液を十分
乾燥させて、黄色液状物1362を得た。収率は91%
であった。
(製造例2) ハスフ ゼン ム  B の ゛ 温度計、撹拌装置、滴下ロートおよびコンデンサーを取
り付けた11のフラスコに、テトラヒドロフラン100
m1および金属ナトリウム11、.6g(0,5モル)
を投入した。さらに、これに2.2.2−トリフルオロ
エタノール55.5g(0,55モル)を滴下し、還流
下にナトリウムが消失するまで反応を行った0次に、3
PNC39,6g (0,111モル)をトルエン10
0瀧lに溶解した溶液を上記の反応溶液中に滴下し、還
流下で2時間反応を続けた6次いで反応液の温度を室温
まで冷却したのち、これに、HHMA191g(1,2
3モル)を滴下ロートから徐々に滴下した。その後、温
浴にて60℃に加熱し、その温度で8時間撹拌し、反応
を行った1次いで析出した結晶および触媒をろ別し、得
られたろ液中の溶媒を減圧蒸留により除去し、残液を十
分乾燥させて、黄色液状物88gを得た。収率は93%
であった。
(実施例1) 製造例1および製造例2において、それぞれ製造した硬
化性ホスファゼン化合物(A)および(B)を用い、そ
れぞれ次の組成を有する紫外線反応硬化性コーテイング
材(A)および(B)を調製した。
コーテイング材(A)の組成 硬化性ホスファゼン化合物(A)301Fイソプロピル
アルコール     20yメチルイソブチルケトン 
    30wブ  タ  ノ  − ル      
         20g1−ヒドロキシシクロヘキシ
ル フェニルケトン(光重合開始剤)1g コーテイング材(B)の組成 硬化性ホスファゼン化合物(B)30gイソプロピルア
ルコール  ゛  20gメチルイソブチルケトン  
   30wブ  タ  ノ  − ル       
       20y1−ヒドロキシシクロヘキシル フェニルケトン(光重合開始剤)   ly次に、前記
の紫外線反応硬化性コーテイング材(A)および(B)
を、それぞれポリカーボネート板(120X120X3
s+iまたは150×150X:3+m)上に硬化被膜
厚さが5μmになるように塗布し、このポリカーボネー
ト板をベルトコンベアにより搬送速度1m/分の速度で
搬送しながら、積算光量が2940 m J / cm
”になるように、照射距離15cmで80wの紫外線光
源から、前記ポリカーボネート板に紫外線を照射し、硬
化被膜(A)および(B)をそれぞれ形成した。
また、市販シリコーン系コーテイング材を、前記と同様
のポリカーボネート板に硬化被膜厚さが5μmになるよ
うに塗布し、90℃で1時間加熱して、硬化被膜(C)
を形成した。
さらに、市販の紫外線硬化反応性アクリル系コ」ティン
グ材を用い、前記硬化被膜(A)および(B)を形成さ
せるのと全く同様な操作により、硬化被膜(D)を形成
した。
このようにして、硬化被膜が設けられた各ポリカーボネ
ート板について、各物性を求めた。その結果を第1表に
示す。
第1表から分かるように、特に硬化性ホスファゼン化合
物の硬化被膜を設けたものは、各物性のバランスに優れ
ている。
なお、透明板ガラス基板上に硬化被膜(A)を形成した
ものの耐衝撃性については、20枚中17枚にひび割れ
が生じた。また、非コートポリカーボネート板の防曇り
性については、曇りが認められ、透明性については全光
線透過率93.4%黄色度0.3であった。ガラス板に
硬化被膜(A)を形成したものの透明性は、全光線透過
率で92.8%、黄色度で0.6であり、硬化被膜(A
)を設けたポリカーボネート板は、硬化被膜(A>を設
けたガラス板に比べ、透明性について遜色がないことが
分かる。
(実施例2) ポリカーボネート板(120X120X3iv)上に螢
光塗料を塗布した試料、および該ポリカーボネート板上
に螢光塗料を塗布し、さらにその上に、実施例1と同様
にして、膜厚5μmの硬化被膜(A)を形成させた試料
を作成した。
次にこれらの試料について、ヒートショックテスト(−
50℃#100℃、各2時間を1サイクルとして、50
00サイクル繰り返す)を行い、螢光塗料の剥離の有無
を調べた。その結果、硬化被膜(A)を設けたものは、
5000サイクル繰り返しても、螢光塗料の剥離は全く
認められなかったが、硬化被膜を設けないものは、50
0サイクル目に、螢光塗料の剥離が認められた。
(以下余白) [発明の効果] 本発明の耐久性真空電子管は、外周器の基材として、耐
ヒートシヨツク性、耐衝撃性、耐熱性、透明性などに優
れ、かつ機械的強度の高いポリカーボネートなどの透明
耐熱性樹脂を用い、さらに、その内側や外側に、耐候性
、耐摩耗性、耐熱性、ガス不透過性などに優れた硬化性
化合物の硬化被膜を設けたものであって、従来のガラス
製真空電子管のように、作動中に雨滴や水滴が当たって
も破裂するようなことがなく、また外部からの小さな衝
撃に対しても破壊することがない上、経時により管壁か
ら、螢光膜などの発光体膜が脱落することがなくて、性
能の低下をもたらさないなど、優れた特徴を有している
。また、外周器の基材に樹脂を用いているため、ガラス
製のものに比べて軽量であり(たとえば、板ガラスの比
重は2.5であるのに対し、ポリカーボネートの比重は
1,2である)、その上、耐ヒートシヨツク性や耐衝撃
性に極めて優れているので、保護カバーを必要としない
、などの長所も有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例において、試料の空気遮断性(ガス不透
過性)を求めるための装置の概略図であって1図中1は
試料板で作製した箱、2は鋼管、3はガラス管、4はゴ
ム管、5はコック、6はピラニ真空計である。 特許出願人 出光石油化学株式会社

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)透明耐熱性樹脂を基材とする外周器の外側および
    /または内側に、硬化性化合物の硬化被膜を設けて成る
    耐久性真空電子管。
  2. (2)透明耐熱性樹脂がポリカーボネート樹脂である請
    求項1記載の真空電子管。
  3. (3)、螢光灯またはブラウン管である請求項1または
    2記載の真空電子管。
JP63142617A 1987-09-14 1988-06-09 耐久性真空電子管 Pending JPH01311535A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63142617A JPH01311535A (ja) 1988-06-09 1988-06-09 耐久性真空電子管
EP19880114950 EP0307861A3 (en) 1987-09-14 1988-09-13 Coated resin molded-article
US07/244,216 US5047270A (en) 1987-09-14 1988-09-14 Coated resin molded-article
KR1019880011861A KR910004521B1 (ko) 1987-09-14 1988-09-14 피막부 수지 성형품

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013235798A (ja) * 2012-05-11 2013-11-21 Teijin Ltd 紫外線ランプ用カバー

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013235798A (ja) * 2012-05-11 2013-11-21 Teijin Ltd 紫外線ランプ用カバー

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