JPH01310955A - 輸送機用ライトカバー - Google Patents

輸送機用ライトカバー

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JPH01310955A
JPH01310955A JP14261888A JP14261888A JPH01310955A JP H01310955 A JPH01310955 A JP H01310955A JP 14261888 A JP14261888 A JP 14261888A JP 14261888 A JP14261888 A JP 14261888A JP H01310955 A JPH01310955 A JP H01310955A
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curable
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curable compound
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Shigeo Mori
重雄 森
Atsunori Yaguchi
矢口 敦則
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は輸送機用ライトカバーに関する。さらに詳しく
言えば、本発明は従来のガラス製のライトカバーに比べ
て、軽量で、耐衝撃破壊性に優れ、安全性が高い上に、
良好な耐熱性、耐候性、耐摩耗性、機械的物性、耐油性
、光沢性、透明性等に優れ、自動車、鉄道車両、航空機
等の輸送機に好適に使用可使な輸送機用ライトカバーに
関するものである。
[従来の技術] 従来、輸送機用ライトカバーの基材としては、耐熱性、
耐摩耗性、耐油性、透明性などに優れて前記のような長
所を有するものの、耐衝撃破壊性に劣り、外部からの小
さな衝撃に対しても傷害を受けるおそれがある上、重い
という欠点を有して点を解消する手段として、その基材
に機械的強度が高く、かつ耐熱性に優れる上に、良好な
透明性を有するエンジニアリング樹脂のポリカーボネー
トの使用が考えられる。しかしながら、このポリカーボ
ネート樹脂は耐熱性や機械的強度については比較的問題
がないものの、耐賓耗性や耐油性については、必ずしも
十分ではない。
撃緩望用ライトカバーの基材に対しては、透明性、耐熱
性、機械的物性に優れるとともに、洗車ブラシや道路走
行中の砂ぼこりなどにより、i付くことがないように耐
摩耗性にも優れる上、灯油やガソリンなどに対して良好
な耐性を有し、かつ耐候性や光沢がよいなどの性質が要
求される。しである。
[発明が解決しようとする課題] し、軽量で、かつ耐衝撃破壊性に優れ安全性が高い上に
、良好な耐熱性、機械的物性、耐摩耗性、とを目的とし
てなされたものである。
[課題を解決するための手段] めに鋭意研究を重ねた結果、該ライトカバーの基材とし
て透明耐熱性樹脂を用い、かつその少なくとも外側の表
面に、密着性に優れた硬化性化合物の硬化被膜を設ける
ことにより、その目的を達成しうろことを見い出し、こ
の知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、透明耐熱性樹脂を基材と供するも
のである。
いられる透明耐熱性樹脂としては、たとえばポリカーボ
ネート樹脂、メタクリル酸メチルと無水マレイン酸やス
チレンとの共重合体、メタクリル酸メチルとα−メチル
スチレンとの共重合体、メタクリル酸メチルとイソボル
ニルメタクリレートやボルニルメタクリレートとの共重
合体などが挙げられるが、これらの中で、透明性、耐熱
性、機械的物性などのバランスに優れている点から、ポ
リカーボネート樹脂が好ましい。
該ポリカーボネート樹脂については、透明性を有するも
のであればよく、特に制限はないが、−数的には、ビス
フェノールAとホスゲンまたは炭酸エステルとを反応さ
せて得られるポリカーボネートが好ましく用いられる。
また、ハロゲンやアルキル基などの置換基を有するポリ
カーボネートなども用いることができる。
また、本発明において、前記の透明耐熱性樹脂から成る
ライトカバーの少なくと6外側の表面に設けられる硬化
被膜を形成する硬化性化合物については、たとえば紫外
線、遠紫外線、電子線、X線、γ線などの活性エネルギ
ー線の照射や、加熱あるいは常温により硬化し、かつ硬
化物が耐熱性、耐摩耗性、耐候性、透明性および耐油性
などに優れ、かつ良好な光沢を有するものであればよく
、特に制限はない、このような硬化性化合物としては、
たとえば硬化性ホスファゼン化合物、光重合性単量体、
光重合性プレポリマー、ウレタン化合物、エポキシ化合
物、シリコーン化合物、有機チタン化合物などが挙げら
れる。これらの硬化性化合物は、1種用いてもよいし、
2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記硬化性ホスファゼン化合物としては、−i式 %式%) (式中のXおよびYは、それぞれ重合硬化性基または非
重合硬化性基であって、それらは同一であってもよいし
、たがいに異なっていてもよいが、少なくとも一方は重
合硬化性基であり、pおよびqはそれぞれ0以上の数で
、それらの合計は2であり、nは3以上の整数である) で表わされる化合物を用いることができる。
前記−数式(n)において、XおよびYは、それぞれ重
合硬化性基または非重合硬化性基であり、それらは同一
であってもよいし、たがいに異なっていてもよいが、少
なくとも一方は重き硬化性基である。この重合硬化性基
については、加熱操作、あるいは紫外線や電子線などの
照射により重合する不飽和結合を有する基であればよく
、特に制限はないが、たとえばアクリル基、メタクリル
基、ビニル基、アリル基などを含む基、特にアクリロイ
ルオキシ基およびメタクリロイルオキシ基が好ましく挙
げられる。
一方、非重合硬化性基としては、たとえばフェノキシ基
、ハロゲン化フェノキシ基、アルコキシ基、ハロゲン化
アルコキシ基、アルキルアミノ基、ハロゲン化アルキル
アミノ基などが挙げられる。
本発明においては、前記XおよびYとしして、−数式 %式% (式中のRは炭素数1〜12のアルキレン基、Zは水素
原子またはメチル基である) で表わされる基が好適である。前記−数式(III)に
おけるRは直鎖状アルキレン基であってもよいし、分枝
鎖を有するアルキレン基であってもよい。
好ましいアルキレン基としてはエチレン基を挙げること
ができる。
前記−数式(II[)で表わされる基の具体例としては
、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキ
シプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシブチルメタ
クリレート、3−ヒドロキシブチルメタクリレート、4
−ヒドロキシブチルメタクリレート、5−ヒドロキシペ
ンチルメタクリレート、6−ヒドロキシ−3−メチルへ
キシルメタクリレート、5−ヒドロキシへキシルメタク
リレート、3−ヒドロキシ−2−t−ブチルプロピルメ
タクリレート、3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルへキ
シルメタクリレート、3−ヒドロキシ−2−メチルエチ
ルプロピルアクリレートおよび12−ヒドロキシドデシ
ルメタクリレートなどのメタクリレート類中の水酸基か
ら水素原子を除いた残基、並びに2−ヒドロキシエチル
アクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、
2−ヒドロキシブチルアクリレート、3−ヒドロキシブ
チルアクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート
、5−ヒドロキシペンチルアクリレート、6−ヒドロキ
シ−3−メチルへキシルアクリレート、5−ヒドロキシ
へキシルアクリレート、3−ヒドロキシ−2−t−ブチ
ルプロピルアクリレート、3−ヒドロキシ−2,2−ジ
メチルへキシルアクリレート、3−ヒドロキシ−2−メ
チルエチルプロピルアクリレートおよび12−ヒドロキ
シドデシルアクリレートなどのアクリレート、類中の水
酸基から水素原子を除いた残基を挙げることができる。
特に好ましい基は、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト残基および2−ヒドロキシエチルアクリレート残基で
ある。
前記各種のヒドロキシアルキルメタクリレート残基とヒ
ドロキシアルキルアクリレート残基とを比較した場合、
架橋速度の大きい点からヒドロキシアルキルアクリレー
ト残基の方が好ましい。
前記−数式(n)で表わされる硬化性ホスファゼン化合
物はnが3以上の整数のものであるが。
nが3〜18のものが好ましく、特に3および4の環状
化合物、またはその混合物が好適である。
この硬化性ホスファゼン化合物の硬化被膜は陵れな所望
物性を有しており、特に、前記−数式(II)における
XおよびYがヒドロキシアルキルメタクリレートおよび
ヒドロキシアルキルアクリレートから誘導される基であ
るホスファゼン化合物が良好な接着性を示す。
前記の硬化性ホスファゼン化合物は、公知の方法に従っ
て製造することができる。
たとえば、ヘキサクロロシクロトリホスファゼンと2−
ヒドロキシエチルメタクリレートとを反応させることに
より、ヘキサクロロトリホスファゼンの塩素の一部ある
いは全部が2−ヒドロキシエチルメタクリレート残基で
置換されたホスファゼン化合物を得ることができる。な
お、ここで、塩素は全部置換されているのが好ましいが
、一部の塩素が残留していてもよい。
この反応の際に、第三級アミンを用いるのが、脱塩化水
素反応を促進する上で、有利である。この第三級アミン
としては、たとえば、トリメチルアミン、トリエチルア
ミン、トリイソプロピルアミン、トリーn−プロピルア
ミン、トリーハーブチルアミン、ピリジンおよびN 、
N 、N−テトラエチレンジアミンなどを挙げることが
て′き、この中でもピリジンが好適である。
また、この反応は通常は水を含まない有機溶媒中で行わ
れる。用いる有機溶媒の例としては、べンゼン、トルエ
ン、キシレン、クロロホルム、シクロヘキサン、塩化メ
チレンおよびテトラヒドロフランなどを挙げることがで
き、これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合
わせて用いてもよい。
なお、本発明では、ホスファゼン化合物を製造する際の
出発物質であるクロロホスファゼン化合物として、ジク
ロロホスファゼンの三量体くヘキサクロロシクロトリホ
スファゼン)、四量体あるいは、オリゴマーを用いるの
が好ましい、これは、このようなテロマーあるいはオリ
ゴマーを用いて得られたホスファゼン化合物は、被Ju
l(ホスファゼン化合物の硬化体)中の架橋密度を、容
易に制御することができるからである。
前記光重合性単旦体としては、たとえばメチルアクリレ
ート、2−エチルへキシルアクリレート、2−ヒドロキ
シエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリ
レートなどの単官能化合物、1.3−ブタンジオールジ
アクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート
、1.6−ヘキサンジオールジアクリレート、エチレン
グリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジア
クリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、
テトラエチレングリコールジアクリレート、ネオペンチ
ルグリコールジアクリレート、ポリエチレングリコール
ジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸エステルネオペ
ンチルグリコールジアクリレートなどの2官能化合物、
トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリ
スリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリトール
へキサアクリレート、トリアリルイソシアネートなどの
3官能以上の多官能化合物を挙げることができる。
一方、光重合性プレポリマーとしては、たとえばポリエ
ステルアクリレート、ポリウレタンアクリレート、エポ
キシアクリレート、ポリエーテルアクリレート、メラミ
ンアクリレート、オリゴアクリレート、アルキドアクリ
レート、ポリオールアクリレート、シリコンアクリレー
トなど、アクリロイル基を少なくとも1個有するプレポ
リマーを挙げることができる。これらの中で重要なプレ
ポリマーはポリエステル、エポキシ、ポリウレタンの各
アクリレートである。該ポリエステルアクリレートは、
たとえばエチレングリコール、1.4−ブタンジオール
、1.6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、
トリメチロールプロパン、ジプロピレングリコール、ポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ペ
ンタエリスリトール、ジペンタエリスリトールなどの多
′価アルコールと、フタル酸、アジピン酸、マレイン酸
、トリメリット酸、イタコン酸、コハク酸、テレフタル
酸、アルケニルコハク酸などの多塩基酸とからポリエス
テルを得、次いで、これをアクリル化したものであり、
このようなものの具体例としては、アジピン酸/1,6
−ヘキサンジオール/アクリル酸系、無水フタル酸/プ
ロピレンオキシド/アクリル酸系、トリメリットM、/
ジエチレングリコール/アクリル酸系などのポリエステ
ルアクリレートを挙げることができる。
エポキシアクリレートは、エポキシ樹脂のエポキシ基を
アクリル酸でエステル化し、官能基をアクリロイル基と
したものであり、このようなものの具体例としては、ビ
スフェノールA−エピクロルヒドリン型エポキシ樹脂/
アクリル酸、フェノールノボラック−エピクロルヒドリ
ン型エポキシ樹脂/アクリル酸、脂環型エポキシ樹脂/
アクリル酸などのエポキシアクリレートを挙げることが
できる。
ポリウレタンアクリレートは、たとえば!・リレンジイ
ソシアネートのようなインシアネート化合物と、2−ヒ
ドロキシエチルアクリレートのようなヒドロキシル基を
有するアクリレートとを反応させることにより得られる
が、この場合、分子の中央部はポリエステル構造をもち
、両端にイソシアネート基を配置し、アクリル化するこ
とが多い。
前記ウレタン化合物としては、たとえば油変性ポリウレ
タン樹脂系、湿気硬化性ポリウレタン樹脂系、ブロック
型ポリウレタン樹脂系、触媒硬化型ポリウレタン樹脂系
などが挙げられる。エポキシ化合物としては、たとえば
エポキシ樹脂に適当な硬化剤を添加したもの、エポキシ
樹脂と脂肪酸との反応によってエステル化したもの、エ
ポキシ樹脂とアルキド樹脂とを併用したものなどが挙げ
られる。また、シリコーン化合物としては、たとえばモ
ノメチルまたはモノエチルトリクロロシランに少量のジ
メチル、ジエチルジクロロシランを混合し、反応させて
得られた初期縮合物などが挙げられ、このものは、通常
適当な溶剤に溶解し必要に応じ可溶性脂肪酸塩やジンク
オクチネートなどの硬化促進剤を添加して用いられる。
さらに、有機チタン化合物としては、たとえばテトラブ
トキシチタンなどのブチルチタネート系化合物を代熱性
樹脂から成る成型品の少なくとも外側の表面に5前記の
硬化性化合物の硬化被膜を設けたものであり、この硬化
被膜は、該硬化性化合物をそのまま使用して形成させる
場合もあるし、所望により、有機溶剤に硬化性化合物を
溶解または分散させて組成物を調製したのち、この組成
物を塗布して塗膜を設け、硬化させることにより形成さ
せてもよい。
前記有機溶剤としては、たとえばメチルエチルアミン、
メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケト
ン類、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化
水素、クロロホルム、塩化メチレンなどのハロゲン化炭
化水素、メタノール、エタノール、プロパツール、ブタ
ノールなどのアルコール類、テトラヒドロフラン、ジオ
キサンなどのエーテル類などが挙げられ、これらはそれ
ぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いて
もよい。
硬化性化合物として、ホスファゼン化合物を用いる場合
には、ケトン類とアルコール類との温き溶剤が好ましく
、特にメチルイソブチルケトンとイソプロピルアルコー
ルまたはイソブチルアルコールとの混合溶剤が好適であ
り、また、これらの有機溶剤と該ホスファゼン化合物と
の混合割合については特に制限はないが、通常重量比で
にすないし9:1の範囲で選ばれる。特に有機溶剤とホ
スファゼン化合物とを9:1ないし5:5の割合で混合
した組成物は、その粘度が良好な範囲にあり、作業性の
点から好適である。
該硬化性化合物として、光重合性や熱重合性化合物を用
いる場合、前記組成物には、所望に応じ、光重合開始剤
や熱重合開始剤などの硬化促進剤を添加することができ
る。たとえば、紫外線、あるいは可視光線を用いた硬化
方法を利用する場合、光重合開始剤として、1−ヒドロ
キシシクロへキシルフェニルケトン、ジベンゾイル、ベ
ンゾイルメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、
p−クロロベンゾフェノン、p−メトキシベンゾフェノ
ン、ベンゾイルパーオキサイド、ジーtert−ブチル
パーオキサイドおよびカンフアキノンなどを添加するこ
とが好ましい、これらの光重合開始剤は単独で用いても
よいし、2種以上組み合わせて用いてもよく、その使用
量は、通常、硬化性化合物100重量部に対して、0.
05〜5.0重量部の範囲で選ばれる。
また、加熱硬化方法や常温硬化方法を利用する場合には
、重合開始剤として過酸化物系の化合物、アミン系の化
合物を単独または組み合わせて使用することが好ましい
、過酸化物系の化合物の例としては、ベンゾイルパーオ
キサイド、p−クロロベンゾイルパーオキサイド、2,
4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルヒ
ドロパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド・
ジクミルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシアセテ
ート、t−ブチルパーオキシベンゾエートなどを挙げる
ことができる。また、アミン系の化合物の例としては、
N、N−ジェタノール−p−トルイジン、ジメチル−p
−トルイジン、P−トルイジン、メチルアミン、t−ブ
チルアミン、メチルエチルアミン、ジフェニルアミン、
4.4″−ジニトロジフェニルアミン、0−ニトロアニ
リン、p−ブロモアニリン、2,4.6−トリブロモア
ニリンなどを挙げることができる。
この場合、過酸化物系の化合物およびアミン系の化合物
の合計の使用量は、硬化性化合物100重量部に対して
通常0.05〜5.0重量部の範囲で選ばれる。
さらに、該組成物には、所望に応じ、前記硬化性化合物
と共に、酢酸ビニル、ステアリン酸ビニルなどのカルボ
ン酸のビニルエステル類や、フマル酸、マレイン酸、無
水マレイン酸、イタコン酸、無水イタコン酸などのエチ
レン性二重結合を有する不飽和ジカルボン酸などの硬化
性化合物を併用することもできる。
また、該組成物には、所望に応じシリカ、ガラス、金属
、セラミックス、有機繊維などの粉体状または繊維状の
無機または有機充填材を、本発明の目的を損なわない範
囲で添加することができるし、さらに酸化防止剤や紫外
線吸収剤などを添加することもできる。無81または有
機充填材としては、透明性をあまり妨害しないような充
填材、たとえばコロイダルシリカなどの無機充填材やポ
リメチルメタクリレートなどの有機充填材が好ましい。
本発明においては、このようにして調製された硬化性化
合物を含有する組成物を、成形品の外側表面または外側
と内側の両表面に、従来公知の方法、たとえばスピンナ
ー法、スプレー法、ロールコータ−法、浸漬法などの塗
布方法により塗布したのち、溶剤を除去し、次いで常温
加熱、あるいは紫外線、電子線、X線、γ線などを照射
して、該硬化性化合物を硬化させて、被膜を形成させる
これらの硬化方法の中で、紫外線を照射して硬化させる
場合には、波長が200〜550nmの範囲内にある紫
外線を0.1秒間以上、好ましくは3〜300秒間照射
することが望ましい。
この際の照射光線の積算光量は、通常100〜5000
mJ/cm”である、また、加熱硬化法を採用する場合
には、通常は、100℃以上の温度で完全に硬化させる
のがよい。
このようにして形成された硬化性化合物の硬化被膜は、
耐熱性、耐摩耗性、耐油性、耐候性、光沢などに優れる
上、良好な密着性を有している。
該硬化膜の厚さは0,01〜1000μmの範囲にある
ことが好ましい、この厚さが0.01μm未満では本発
明の効果が十分に発揮されないし、1000μmを超え
ると厚さの割には効果の向上トカバーは、軽量で、かつ
耐衝撃破壊性に優れ安全性が高い上に、良好な耐熱性、
機械的物性、耐摩耗性、耐油性、耐候性、透明性、光沢
性などを有している。
[実施例] 次に、実施例により、本発明をさらに詳細に説明するが
、本発明はこれらの例によってなんら限定されるもので
はない。
なお、硬化被膜を設けた試料の各物性は次のようにして
求めた。
(1ンテーバー摩耗 試料円盤回転数:100回転、摩耗輪:C5−10(5
00g)の条件で試験を行い、試験前後のヘーズ差を求
めた。
ヘーズはJIS  K−7105に準じ、次式に従って
求めた。
ヘーズ(%)= [拡散透過率(2)/全光線透過率($)]X 100
(2)落砂摩耗 試料傾斜角度:45度、600番カーポランダム用Jf
lOOOy、落下高さ:50czの条件で試験を行い、
試験前後のヘーズ差を求めた。
(3)耐候性 温度二63℃、湿度:50%RH,降雨条件:12分/
60分、時間: 2500時間の条件で耐候性試験を行
ったのちの試料についての目視観察とクロスカット−セ
ロテープ剥離テスト(100/100は剥離なし、0/
100は完全剥離)を行った。
(4)初期密着性 クロスカット−セロテープ剥離テストを行い、評価した
(5)耐熱性 120℃で500時間保持後の試料について、目視a察
とクロスカット−セロテープ剥1離テストを行った。
(6)耐ヒートショック性 それぞれ2時間を要して一50℃から 100℃まで、および100℃から一50℃まで温度変
動させ、これを1サイクルとし、50サイクルの試験を
行ったのちの試料について、目視判定とクロスカット−
セロテープ剥離テストを行った。
(7)耐衝撃性 硬化被膜厚5μm、寸法150X15011、厚さ3u
の試料の上に、2mの高さから、直径15zzの鋼鉄製
の球を落下させ、ひび割れの有無を確認し、耐衝撃性を
求めた。なお、テストは試料20枚について行った。
(8)防曇り性 試料を10℃の冷蔵庫に入れ、1時間放置したのち、気
温25℃、温度75%の環境に取り出し、表面の曇り性
を調べた。
(9)透明性 JIS K−7105に準じ、全光線透過率(%)およ
び黄色度を求めた。
(10)耐油性 ガソリン、軽油、灯油、アマニ油、ヤシ油の中にそれぞ
れ604間浸漬したのちの外観を観察した。
(11)表面光沢度 JISK−7105に準じ、60度鏡面光沢度を求めた
(製造例1) ホスフ ゼン A  A の ゛告 温度計、撹拌装置、滴下ロートおよびコンデンサーを取
り付けた1Nのフラスコに、ヘキサクロロシクロトリホ
スファゼン(以下、3PNCと略す)58.0y(0,
167モル)、トルエン50zlオよびピリジン168
g(2,0モル)を投入し、撹拌を開始した0次に、2
−ヒドロキシエチルメタクリレート(以下、HEMAと
略す)14.3y(1,1モル)を滴下ロートから徐々
に滴下した。
温浴にて、60℃に加熱を行い、撹拌下に反応を8時間
行った6次いで析出した結晶および触媒をろ別し、得ら
れたろ液中の溶媒を減圧蒸留により除去し、残液を十分
乾燥させて、黄色液状物136gを得た。収率は91%
であった。
(製造例2) !1  ホスファゼン A  B の ゛告温度計、撹
拌装置、滴下ロートおよびコンデンサーを取り付けた1
1のフラスコに、テトラヒドロフラン100zfおよび
金属ナトリウム11.6g(0,5モル)を投入した。
さらに、これに2.2.2−トリフルオロエタノール5
5.5y(0,55モル)を滴下し、還流下にナトリウ
ムが消失するまで反応を行った0次に、3PNC39,
6y(0,111モル)をトルエン100dに溶解した
溶液を上記の反応溶液中に滴下し、還流下で2時間反応
を続けた0次いで反応液の温度を室温まで冷却したのち
、これに、HEMA191g(1,23モル)を滴下ロ
ートから徐々に滴下した。その後、温浴にて60℃に加
熱し、その温度で8時間撹拌し、反応を行った0次いで
析出した結晶および触媒をろ別し、得られたろ液中の溶
媒を減圧蒸留により除去し、残液を十分乾燥させて、黄
色液状物88gを得た。収率は93%であった。
(実施例1) 製造例1および製造例2において、それぞれ製造した硬
化性ホスファゼン化合物(A)および(B)を用い、そ
れぞれ次の組成を有する紫外線反応硬化性コーテイング
材(A)および(B)を調製した。
コーテイング材(A)の組成 硬化性ホスファゼン化合物(A)30gイソプロピルア
ルコール     20yメチルイソブチルケトン  
   30yブ  タ  ノ  −  ル      
         2021−ヒドロキシシクロヘキシ
ル フェニルケトン(光重き開始剤)IFiコーテイング材
(B)の組成 硬化性ホスファゼン化合物(B)30gイソプロピルア
ルコール     20gメチルイソブチルケトン  
   30gブ  タ  ノ  −  ル      
         20g1−ヒドロキシシクロヘキシ
ル フェニルケトン(光重合開始剤)   ly次に、前記
の紫外線反応硬化性コーテイング材(A)および(B)
を、それぞれポリカーボネート板(120X120X3
J置または150×150X3zz)上に硬化被膜厚さ
が5μmになるように塗布し、このポリカーボネート板
をベルトコンベアにより搬送速度1m/分の速度で搬送
しながら、積算光量が2940mJ/ax2になるよう
に、照射圧jl15czで80wの紫外線光源から、前
記ポリカーボネート板に紫外線を照射し、硬化液111
(A)および(B)をそれぞれ形成した。
また、市販シリコーン系コーテイング材を、前記と同様
のポリカーボネート板に硬化被膜厚さが5μmになるよ
うに塗布し、90℃で1時間加熱して、硬化被膜(C)
を形成した。
さらに、市販の紫外線硬化反応性アクリル系コーテイン
グ材を用い、前記硬化被膜(A)および(B)を形成さ
せるのと全く同様な操作により、硬化被膜(D)を形成
した。
このようにして、硬化被膜が設けられた各ポリカーボネ
ート板について、各物性を求めた。その結果を第1表に
示す。
第1表から分かるように、特に硬化性ホスファゼン化合
物の硬化被膜を設けたものは、各物性のバランスに優れ
ている。
なお、透明板ガラス基板上に硬化液WA(A)を形成し
たものの1ftffl撃性については、20枚中17枚
にひび割れが生じた。また、非コートポリカーボネート
板の防曇り性については、曇りが認められ、透明性につ
いては全光線透過率93.4%黄色度0.3であった。
ガラス板に硬化被膜(A>を形成したものの透明性は、
全光線透過率で92.8%、黄色度で0.6であり、硬
化被膜(A)を設けたポリカーボネート板は、硬化被膜
(A)を設けたガラス板に比べ、透明性について遜色が
ないことが分かる。
また、硬化被膜を設けないポリカーボネート板および透
明板ガラスの表面光沢度は、JISK−7105(60
度鏡面光沢度)に準じ、それぞれ85.100であり、
硬化被膜(A)を設けた透明板ガラスの表面光沢度は1
45で、同じく硬化被膜(A)を設けたポリカーボネー
ト板の表面光沢度は150であった。
(以下余白) て、耐衝撃性、耐熱性、透明性などに優れ、がっIR械
的強度の高いポリカーボネートなどの透明耐熱性樹脂を
用い、かつその少なくとも外側の表面に、耐候性、耐摩
耗性、耐熱性、耐油性、光沢性、密着性などに優れた硬
化性化合物の硬化被膜を設けたものであって、従来のガ
ラス製ライトカバーに比べて軽い上(たとえば、板ガラ
スの比重は2.5であるのに対し、ポリカーボネートの
比重は1.2である)、外部からの衝撃に対しても傷害
を受けに<<、安全性が高い、また、プラスチック製で
あるが、耐摩耗性や耐油性にも優れているので、洗車ブ
ラシや走行中の砂ぼこりなどにより摩耗されにくく、ま
た灯油やガソリンなどがf1着しても1畳されにくい。
特許出願人 出光石油化学株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)透明耐熱性樹脂を基材とし、かつ少なくとも外側
    の表面に硬化性化合物の硬化被膜を設けて成る輸送機用
    ライトカバー。
  2. (2)透明耐熱性樹脂がポリカーボネートである前記請
    求項1に記載の輸送機用ライトカバー。
JP14261888A 1987-09-14 1988-06-09 輸送機用ライトカバー Granted JPH01310955A (ja)

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KR1019880011861A KR910004521B1 (ko) 1987-09-14 1988-09-14 피막부 수지 성형품
US07/244,216 US5047270A (en) 1987-09-14 1988-09-14 Coated resin molded-article

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