JPH01306619A - 高強度高弾性率炭素繊維 - Google Patents

高強度高弾性率炭素繊維

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JPH01306619A JP13403288A JP13403288A JPH01306619A JP H01306619 A JPH01306619 A JP H01306619A JP 13403288 A JP13403288 A JP 13403288A JP 13403288 A JP13403288 A JP 13403288A JP H01306619 A JPH01306619 A JP H01306619A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は高性能な炭素繊維、特に比強度および比弾性率
の優れた補強用炭素繊維に関する。
[従来の技術] 炭素ll1tiの性能向上にともなって、複合材料用補
強繊維として炭素繊維の用途展開がますます拡かりつつ
ある。それとともに炭素繊維に対する要求性能も年々高
くなってきており、特に航空宇宙。
高性能スポーツ用品などの分野では、その要求水準は非
常に高いレベルとなっている。
その要求性能の代表的なものが、引張強度および弾性率
、特にそれらを密度で除して得られる比強度および比弾
性率に対する向上要求である。すなわち、密度が小さく
かつ強度および弾性率が高い炭素繊維が求められている
特に重量軽減効果の大きい航空機の一次構造材料用途に
は、高強伸度だけでなく薄くした場合のフラッフリング
などを防ぐ意味からも高弾性率が要求され、しかも重量
をざらに軽減するためにより軽い炭素繊維が求められて
いる。
従来1弾性率を上げるために単に焼成温度を上げていく
と2強度が大巾に低下してしまい1強度と弾性率のバラ
ンスの取れた炭素繊維を得ることは非常に難しかった。
そこで特開昭60−88128@公報などにも記載され
ているように、炭化温度を1600℃以下とし耐炎化お
よび前炭化領域での延伸焼成により強度を維持して弾性
率を向上させる技術などが提案されている。
しかし、炭化温度を低く設定し延伸だけで弾性率を向上
させる方法では毛羽が増えるなど品位の面から限界があ
り、得られた炭素繊維の引張特性も強度520Kg/m
  、弾性率30 t/#2と低いレベルでおった。そ
の上に密度が1.769  /cm3以上と大きいため
に比強度および比弾性率としてはざらに低いレベルでお
った。
一方、本発明者らの提案にかかる強度が600KFi 
/ trvn 2を超える超高強度糸の製造方法(特開
昭61−12916号公報)においても2弾性率が30
 t/mZレベルと低く、また密度も1.76g/cm
3以上と大きかった。即ち、比強度および比弾性率がそ
れぞれ3.4X10 0m以下および1.7X109c
In以下のレベルであった。
かかる従来技術に対して9本発明者らは密度が小さくか
つ強度および弾性率がともに非常に高い炭素繊維の製造
方法を鋭意検討して本発明に至った。
[本発明が解決しようとする課題] 本発明の課題は、上記従来技術では達成し得なかった密
度が小ざくかつ強度および弾性率がともに高く、比強度
および比弾性率がこれまでになく高いレベルにある炭素
繊維を提供することにおる。
[課題を解決するための手段] 本発明の上記課題は、密度がL7553/cm3以下で
あり、かつ樹脂含浸ストランド強度および弾性率がそれ
ぞれ650に3/#2以上および35t/m2以上の炭
素繊維によって解決することができる。
すなわち、本発明繊維は比強度および比弾性率がそれぞ
れ3.7×107cm以上および2.0×10”cm以
上と、従来の技術では一方だけでも困難な物性レベルを
同時に満たす高性能な高強度高弾性率炭素繊維である。
従来の弾性率24 t/m2.強度400に9/mm2
前後のレベルであった炭素繊維−次世代から、−段進ん
で最近では弾性率30t/m”領域において強度6QO
K3/Irn2を超える高強度炭素繊維が開発されてい
る。しかし9弾性率30t/a++2では弾性率が律速
となって、高強度を生かしきれない。
すなわち高強度であっても弾性率が不十分なために構造
材料を高強度に見合っただけ十分薄くできないといった
問題があった。そこでさらに弾性率の高い35 t/m
”領域での高強度炭素繊維に対する要求が高まっている
。しかも従来の高弾性率炭素繊維は2100’C以上と
いった黒鉛化領域まで焼成しているので密度が1.80
g/cm3以上と大きかった。したがって、できるだけ
密度の小ざい炭素繊維すなわち1.759/cm3以下
という従来の高強度炭素繊維よりもざらに密度が小さい
炭素繊維が求められてきた。特に重量軽減効果の大きい
航空機の一次構造材料用途では、密度は非常に大きなポ
イントとなる。
本発明における炭素繊維の密度、樹脂含浸ストランド強
度および弾性率は次のように定義(測定)される。
密度; J l5−R−7601に規定する密度測定法に従って
測定した。
樹脂含浸ストランド強度および弾性率;′“ベークライ
ト”ERL−4221/三フツ化ホウ素モノエチルアミ
ン(B「3 ・MEA)/アセトン=100/3/4部
を炭素繊維に含浸し、得られた樹脂含浸ストランドを1
30℃で30分間加熱して硬化させ、J l5−R−7
,601に規定する樹脂含浸ストランド試験法に従って
測定した。
上記の高強度高弾性率炭素繊維について、アクリル系炭
素繊維に例をとって、この製法例を説明する。
すなわち、アクリル系炭素繊維の原料繊維であるアクリ
ル繊維(プリカーサ−)を構成するアクリル系重合体と
しては、少なくとも95モル%以上のアクリロニトリル
と5モル%以下の共重合可能なビニル系七ツマ、たとえ
ばアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸およびそれら
のアルカリ金属塩、アンモニウム塩および低級アルキル
エステル類、アクリルアミドおよびその誘導体、アリル
スルホン酸、メタリルスルホン酸およびそれらの塩類ま
たはアルキルエステル類などとの共重合体を挙げること
ができる。共重合成分が5モル%を超えると本発明のよ
うな高弾性率の炭素繊維が得られない。
重合方法については限定されるものではなく。
従来公知の溶液重合、懸濁重合、乳化重合などを適用す
ることができる。また、紡糸方法には、湿式紡糸法、乾
湿式紡糸法などを採用できるが、なかんずく緻密で高弾
性率が得られる乾湿式紡糸法が好ましい。プリカーサ−
の単繊維デニールとしては1.0d以下、好ましくは0
.8d以下の細デニールが必須である。より高弾性率を
得るためには0.6d以下の細デニールがざらに好まし
い。
また高弾性率の炭素繊維を得るためには、配向度の高い
プリカーサ−が好ましく、特に広角X線回折による配向
度(π4゜。)が91%以上であるアクリル繊維が好ま
しい。配向度が91%未満のアクリル繊維では、高弾性
率を得るためには炭化のみでなく耐炎化工程においても
延伸焼成する必要がある。そのために耐炎化において糸
切れが起りやすく好ましくない。広角X線回折による配
向度が91%以上であるアクリル繊維を得る手段として
は、乾湿式紡糸法あるいは湿式紡糸法により得られた凝
固糸に熱水延伸、スチーム延伸あるいはグリセリンなど
の溶媒中延伸などの延伸手段を適用することができる。
高強度の炭素繊維を得るためには、内部ボイドおよび表
面欠陥が少ないプリカーサ−が必須である。すなわち、
焼成した炭素繊維の単繊維引張破断面を走査型電子顕微
鏡(SEN)により解析した時の、内部ボイドに起因す
る破断が10%以下、好ましくは5%以下であり、かつ
付着物および欠は傷などの表面欠陥に起因する破断が7
0%以下。
好ましくは40%以下であることが必要である。
そのためには紡糸原液、凝固浴液、延伸浴液などの一過
強化、シリコーン油剤の適用、ローラーガイド類の表面
管理などが重要である。またそれにともなって焼成工程
における糸道管理も重要なことは勿論である。
また、プリカーサ−の緻密性も重要な要素でおり、ヨウ
素吸着法によるΔLの値が40以下、好ましくは30以
下、ざらに好ましくは20以下の緻密なプリカーサ−が
よい。ヨウ素吸着法による△Lの値が40以下の緻密な
プリカーサ−を得るための手段としては、紡糸原液ポリ
マーの高濃度化、紡糸原液および凝固浴液の低温化およ
び凝固時の低張力化などにより凝固糸の膨潤度を低く抑
え、かつ浴延伸時の延伸段数、延伸倍率および延伸温度
の最適化により浴延伸糸の膨潤度を低く抑えることが重
要である。
かかるプリカーサ−を焼成する際の耐炎化条件としては
酸化性雰囲気中で密度が1.309/cm3以上、好ま
しくは1.359/信3以上となるまで加熱することが
必須である。密度が1.30’J/cm3未満では強度
2弾性率が低下し好ましくない。
耐炎化での延伸条件については、密度が1.25g/C
l113までの領域で3%以上の延伸を行い。
それ以降耐炎化終了までの領域で実質的に収縮−させ、
トータル延伸比0.95〜1.00の定長ないし収縮条
件とするのが好ましい。耐炎化でのトータル延伸比が定
長を起えると毛羽が増えるなど品位が低下するとともに
、糸切れによる耐炎化暴走反応などが起り易くなるばか
りでなく、続く炭化領域での延伸性が低下するため好ま
しくない。
雰囲気については、公知の空気、酸素、二酸化窒素、炭
化水素など酸化性雰囲気を採用できるが。
経済性の面から空気が好ましい。
得られた耐炎化繊維を不活性雰囲気中で炭化する温度条
件としては、最高温度が1600℃を超え、かつ210
0°Cを超えない、好ましくは1700〜2000℃で
あることが必須である。最高温度が1600℃より低い
、あるいは2100℃を超えると低密度は1qられない
昇温速度については、350〜500℃の温度領域での
昇温速度を500℃/分以下、好ましくは300℃/分
以下、さらに好ましくは150℃/分以下とすることが
重要である。350〜500℃の温度領域における昇温
速度が500℃/分を超えると炭素繊維の引張強度が低
下するとともに、この温度領域での延伸性が低下するの
で好ましくない。
また350°C〜1600’Cの温度領域で高温になる
ほど昇温速度が大きくなるようにすることは。
密度を低下させる上で重要である。1500〜1600
’Cの温度領域における昇温速度は500〜2500’
C/分、好ましくは500〜1500°C/分、さらに
好ましくは500〜1000’C/分がよい。
炭化での延伸条件としては、350〜500℃の温度領
域で3%以上、好ましくは5%以上の延伸を施した後、
700℃ないし1000’Cの領域において一旦駆動ロ
ーラーを介し、ざらに1000℃以上の温度で定長以下
の緊張下、好ましくは0.3y/d以上、より好ましく
は0.5!J/d以上、ざらに好ましくは19/d以上
の高張力下で炭化することが必須である。
350〜500℃の温度領域における延伸が3%未満で
は高強度および高弾性率を得ることができない。また7
00℃ないし1000℃の領域で駆動ローラーを介さな
いと、1000℃以上の温度領域での焼成張力を上げる
ことができず高強度および高弾性率を得ることができな
い。
’+%られた炭素繊維を、ざらに少なくとも40’Cに
保たれた硝酸イオンを必須成分とする電解質水溶液中で
炭素繊維を陽極として炭素繊維1g当り200〜800
C(クーロン)、好ましくは300〜600Cの電気量
で酸化処理した後、600〜1000℃、好ましくは6
50〜850’Cの不活性あるいは還元性雰囲気で加熱
処理することが必須である。上記電解処理なしでは高強
度が得られない。硝酸イオンを必須成分とする電解質と
しては硝酸および硝酸塩の一種あるいは二種以上の混合
水溶液を用いることができる。その濃度については特に
限定されるものではないが、温度を40℃以上に保つこ
とが必須でおり、これより低温では十分な強度向上効果
は得られない。
電解処理電気量については、特に高温で炭化した炭素繊
維では200C未満の低電気量では強度向上効果が得ら
れず、また800Cを超える高電気量では強度が低下し
てしまい、いずれも高強度を得ることができない。電解
処理後の不活性あるいは還元性雰囲気での加熱処理につ
いては600℃未満では官能基の除去が不十分であり、
また1000℃を超える温度では表面欠陥が増加し。
いずれも強度が低下してしまう。
以上述べたように2本発明繊維の製法例としてはプリカ
ーサ−2製糸、耐炎化、炭化条件を特定化し、かつさら
に特殊な後処理を施すことを挙げることができる。なお
2本発明繊維は上記アクリル系炭素繊維の他、レーヨン
系、ピッチ系繊維などを包含することは勿論である。
なお、上記の炭素繊維の単繊維引張破断面観察。
ヨウ素吸着法による八りおよび配向度の測定は以下の方
法により行なったものである。
炭素繊維の単繊維引張破断面観察 予め溶剤等で洗浄した炭素繊維束試料からランダムに俵
き取った単繊維を、5cmの長さに打ら俵いた台紙に貼
り付は固定し、テストピースを作製する。次に、水中で
の引張破壊試験ができるように改造した定速緊張型引張
試験機を用いて、前記テストピースを該試験機に取りつ
け、引張歪速度1%/分で引張破壊試験を行う。
この引張破壊試験を繊維束を構成する総単繊維本数当り
少なくとも1%の単繊維について行い。
引張破壊された該単繊維の一次破断面に金コーティング
を施し、走査型電子顕微鏡を用いて、加速電圧25KV
、倍率10,000倍で破断面を観察することによって
破断開始欠陥を分類した。
プリカーサの八り 繊維長が5〜7 cmの乾燥試料を約0.5g精秤し、
200dの共栓付三角フラスコに採り、これにヨウ素溶
液(12: 51 g、 2,4−ジクロロフェノール
10y、酢酸909およびヨウ化カリウム1009を秤
量し、LQのメスフラスコに移して、水で溶かして定容
とする)100mlを加えて。
60±0.5℃で50分間娠盪しながら吸着処理を行う
。ヨウ素を吸着した試料を流水中で30分間水洗した後
、遠心脱水(2000rpmx1分)を行い、すばやく
風乾する。この試料を開繊した後、ハンター型色差計[
カラーマシン(株)製。
C)l−25型]で明度(L値)を測定する(Ll)。
一方、ヨウ素の吸着処理を行わない対応の試料を開繊し
、同様に前記ハンター型色差計で明度(L  )を測定
し、Lo−Llにより明度差ΔLを求めた。
プリカーサの配向度 X線源としてNiフィルターで単色化したCuのにα線
を使用し、2θ=17.0’付近に観察される面指数(
400)のピークを円周方向にスキャンして得られたピ
ークの半値幅H(°)よりなる式から求めた。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。
実施例1.比較例1〜6 アクリロニトリル(AM>99.5モル%とイタコン1
0.5モル%からなる共重合体をアンモニアで変性し、
この変性ポリマーの濃度が20重量%のジメチルスルホ
キシド(DH3O)溶液を作製した。この溶液をステン
レス繊維フィルター(繊維径;4μm)およびガラス繊
維フィルター<via維径;0.1〜3μm)を用いて
2段−過した後、温度35℃に調整し、孔径0.15m
φ、ホール数3000の紡糸口金を通して一旦空気中に
吐出して約3mの空間を走らせた後、温度5℃、濃度3
0%のDMSO水溶液中で凝固させた。
凝固糸条を水洗復、5段の延伸浴で4倍に延伸しシリコ
ーン系油剤を付与した後、130〜160℃に加熱され
たローラー表面に接触させて乾燥緻密化し、さらに4.
0に9/cm2の加圧スチーム中で3倍に延伸して単糸
繊度0.8d、  トータルデニール2400Dの繊維
束を得た。
得られたアクリル繊維の△Lおよび配向度を測定したと
ころ、それぞれ25および92%であった。
得られた繊維束を240〜260’Cの空気中で。
密度1.259/cm3までに4%の延伸を行いそれ以
降の領域で収縮させてトータル延伸比1.0で加熱し、
密度が1.36g/cm3の耐炎化繊維に転換した。つ
いで350〜450℃の温度領域での昇温速度を300
℃/分とし、かつこの温度領域で5%の延伸を施した後
、徐々に昇温速度を上げながら900℃で−H駆動ロー
ラーを介してざらに最高温度が1850’Cの窒素雰囲
気中で延伸率0.99で炭化して炭素繊維を得た。15
00〜1600℃の温度範囲の昇温速度は1100’C
/分であった。
得られた炭素繊維を用いて表1に示すような表面処理を
行った。得られた炭素繊維の特性を表1に示す。
なお、実施例1で得られた炭素1維の単繊維引張破断面
を観察した結果、内部ボイドおよび表面欠陥に起因する
破断の割合はそれぞれ3%および35%であった。
(以下、余白) 実施例2〜4.比較例7〜9 実施例1で得られたアクリル繊維を最高温度および35
0〜500’Cにおける延伸率を表2のように変える以
外は実施例1と同一条件で焼成および表面処理を行なっ
た。結果を表2に示す。
(以下、余白) 実施例5〜6.比較例10〜11 実施例1で得られたアクリル繊維を240〜270’C
の空気中で、密IM 1 、25 ’J/cm3までの
領域で2%の延伸を行い、それ以降の領域で収縮させて
トータル延伸比0.98でカロ熱して、耐炎化時間によ
り密度が表3のように異なる耐炎化繊維を得た。ついで
350〜450’Cの領域での昇温速度を表3のように
変え、かつこの温度領域で10%の延伸を施した後徐々
に昇温速度を上げながら、800’Cで−H駆動ローラ
ーを介してざらに最高温度が1650’Cの窒素雰囲気
中で延伸率0.99で炭化して炭素繊維を得た。
1500〜1600’Cの温度範囲の昇温速度は800
’C/分であった。
さらに炭素繊維を陽極として80℃の硝酸水溶液中で5
00C/gの電気量で表面酸化処理した後、750’C
の窒素雰囲気中で加熱処理した。
1qられた炭素繊維の特性を表3に示す。
比較例12 実施例6において、aoo’cで駆動ローラを介さない
以外は、実施例6と同一条件で焼成した。
1qられた炭素1[1は密度は1.749/cm3であ
ったが2強度および弾性率がそれぞれ64ONg/# 
および33t/s2であった。
[発明の効果] 本発明により、密度が1.75g/cm3以下であり、
かつ樹脂含浸ストランド強度および弾性率がそれぞれ6
5ONff/醋2以上および35t/J以上の炭素繊維
、すなわち、比強度および比弾性率がそれぞれ3.7X
107cm以上および2.0×109cm以上と、従来
の技術では一方だけでも困難な物性レベルを同時に満た
す高性能な高強度高弾性率炭素繊維が得られ、低密度お
よび高強度。
高弾性率が要求される航空機の一次構造材料用途への炭
素繊維の用途展開を拡大することができ。
炭素繊維の世界を−回り大きくすることができたと言え
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 密度が1.75g/cm^3以下であり、かつ樹脂含浸
    ストランド強度および弾性率がそれぞれ650Kg/m
    m^2以上および35t/mm^2以上であることを特
    徴とする高強度高弾性率炭素繊維。
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