JPH01306455A - ゴム組成物および架橋可能なゴム組成物 - Google Patents

ゴム組成物および架橋可能なゴム組成物

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JPH01306455A
JPH01306455A JP13546288A JP13546288A JPH01306455A JP H01306455 A JPH01306455 A JP H01306455A JP 13546288 A JP13546288 A JP 13546288A JP 13546288 A JP13546288 A JP 13546288A JP H01306455 A JPH01306455 A JP H01306455A
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rubber
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crosslinking
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fluororubber
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梅田 逸樹
Masato Sakai
正人 坂井
Tadaaki Nishi
西 忠昭
Yasuhiko Takemura
竹村 泰彦
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ゴム組成物に関し、さらに詳細にはフッ素ゴ
ムと特定の単量体組成を有するアクリルゴムを主成分と
する加工性、耐熱性、耐油性、耐候性、圧縮永久歪性、
耐圧縮荷重性に優れた架橋製品を提供することが可能な
ゴム組成物に関する。
〔従来の技術〕
近年、ゴム材料の性能に対する要求は年々厳しくなって
きており、使用されるゴム素材の種類にも変化が生じて
いる。ゴムのうちでも、フッ素ゴムは、耐溶剤性、耐熱
性、耐薬品性、耐候性において他の特殊ゴムと比較して
抜群の性能を有しており、工業用品、自動車、航空機分
野においてその需要は年々増加している。しかし、その
価格が、フッ素ゴム以外のエラストマーと比較して非常
に高価であり、かつ比重が高いことがら製品価格の著し
い上昇をきたすため、使用される分野は限定されてきた
。このように、高性能と低価格という相反する要求を同
時に満たすためには、1種類のゴム素材で対応すること
は困難になってきたといえる。
このような要求に対し、フッ素ゴムにフッ素ゴム以外の
エラストマーを混合する方法が提案されている。フッ素
ゴムとアクリルゴムとの混合については、特開昭52−
40558号公報、特開昭53−146752号公報、
特開昭54−101847号公報、特開昭54−154
446号公報、特開昭54−156052号公報、特開
昭55−23128号公報、特開昭58−63740号
公報などにおいて、フッ素ゴムとアクリルゴムの双方を
架橋させる架橋剤を選択し、2種のポリマーの物性値の
低下を防止し、また加工性を改良する試みがなされてい
る。
しかしながら、フッ素ゴムとアクリルゴムを単純に混合
したのみでは、物性値の低下を防止する効果は充分とは
いえなかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、前記従来の技術的課題を背景になされたもの
で、フッ素ゴムとアクリルゴムとをブレンドする際に、
アクリルゴム成分のみを実質的に架橋することにより、
アクリルゴムの分散粒径を小さくし、かつ両ゴムの界面
での分子の相互侵入を増大させ、界面剥離を防止し、そ
の結果、架橋製品の常態物性、耐熱性、圧縮永久歪性、
耐圧縮荷重性、耐油性および加工性に優れたゴム組成物
を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、フッ素ゴム(1)35〜95重量部と、ブチ
ルアクリレート、メトキシエチルアクリレートおよび/
またはエトキシエチルアクリレート含量が40重量%未
満のアクリルゴム(n)65〜5重量部(ただし、(r
) + (II) =100重量部〕に、アクリルゴム
(n)の架橋剤を配合し、剪断変形を与えながら反応さ
せて得られるゴム組成物(以下「ゴム組成物」というこ
とがある)を提供するものである。
また、本発明は、このゴム組成物に、フッ素ゴム(1)
の架橋剤を配合した架橋可能なゴム組成物(以下「架橋
可能なゴム組成物」ということがある)を提供するもの
である。
本発明におけるフッ素ゴム(1)は、以下の含フツ素モ
ノマーの組み合わせが挙げられる。
含フツ素モノマーとしては、ビニリデンフルオライド、
ヘキサフルオロプロペン、ペンタフルオロプロペン、ト
リフルオロエチレン、トリフルオロクロロエチレン、テ
トラフルオロエチレン、ビニルフルオライド、パーフル
オロ(メチルビニルエーテル)、パーフルオロ(プロピ
ルビニリデン)などを用い、さらにこれらと共重合可能
なモノマーとして、アクリル酸エステルなどのビニル化
合物、プロピレンなどのオレフィン化合物あるいはジエ
ン化合物、塩素、臭素、ヨウ素を含有する含ハロゲンビ
ニル化合物などを共重合したゴムを挙げることができる
フッ素ゴム(1)の具体例としては、フッ化ビニリデン
ー六フフ化プロピレン共重合体、フン化ビニリデン−六
フッ化プロピレンー四フッ化エチL/7三元共重合体、
四フッ化エチレンープロピレン共重合体、四フッ化エチ
レンーフッ化ビニリデン−プロピレン三元共重合体など
が挙げられる。
フッ素ゴムH)のムーニー粘度(ML、や4.100℃
)は特に制限されるものではないが、好ましくは30〜
150のものが用いられる。
次に、本発明のアクリルゴム(11)は、アクリル酸ア
ルキルエステルを主成分とし、これに共重合成分として
エチレン、アクリロニトリル、酢酸ビニルなどを共重合
し7た共重合体である。
このアクリルゴム(II)中のアクリル酸アルキルエス
テルとしては、エチルアクリレートを主成分とし、これ
にブチルアクリレート、メトキシエチルアクリレートお
よび/またはエトキシエチルアクリレートを40重量%
未満、好ましくは20重量%未満含有するものである。
アクリレートゴム(II)中のブチルアクリレート、メ
トキシエチルアクリレートおよび/またはエトキシエチ
ルアクリレートの含量が40重量%以上であると、得ら
れるゴム組成物の架橋物の耐熱性が劣るものとなる。
なお、アクリルゴム(II)には、前記共重合成分のほ
かに、架橋基成分として、ジシクロペンタジェン、エチ
リデンノルボルネン、ジシクロペンテニルアクリレート
、ジシクロペンテニルオキシエチルアクリレート、アリ
ルメタクリレート、ビニルアクリレート、ビニルクロル
アセテート、了りルクロルアセテート、アリルクロルア
セテート、2−クロロエチルビニルエーテル、グリシジ
ルメククリレート、アリルグリシジルエーテル、ビニル
グリシジルエーテル、ジメチルスチリルビニルシラン、
2−クロロエチルアクリレート、モノクロル酢酸ビニル
、ビニルノルボルネン、アクリル酸、メタクリル酸、イ
タコン酸などの単量体の1種または2種以上を、15重
量%以下、好ましくは10重量%以下程度の範囲で使用
することもできる。
また、アクリルゴム(It)は、混練り作業性、フッ素
ゴム(1)との均一分散性などの面からムーニー粘度(
ML、ヤ、、100℃)が10〜200、好ましくは2
0〜150、さらに好ましくは30〜100の範囲のも
のが好適であり、このようなムーニー粘度のアクリルゴ
ム(n)を用いることにより、安定した品質および特性
を有するゴム組成物を得ることできる。アクリルゴム(
n)のムーニー粘度が前記範囲外にあると、混練り作業
性、分散性が悪くなり、品質特性を維持することが困難
となる。
本発明のゴム組成物におけるフッ素ゴム(1)とアクリ
ルゴム(n)との重量比は、フッ素ゴム(1)35〜9
5重量部、好ましくは50〜90重量部、アクリルゴム
(n)65〜5重量部、好ましくは50〜10重量部〔
ここで、(I)+(If)=100重量部〕であり、フ
ッ素ゴム(1)が35重量部未満では得られるゴム組成
物が粉末化したり、フッ素ゴムの特性である耐熱性が著
しく劣るようになり、一方95重量部を超えると耐圧縮
荷重性に劣る。
次に、本発明において、フッ素ゴム(1)およびアクリ
ルゴム(n)に混合される、アクリルゴム(II)を架
橋するに際しては、架橋剤のばか必要に応じて架橋促進
剤、架橋助剤、促進助剤、架橋遅延剤などを併用しても
よい。
この架橋剤として、通常、ゴムの架橋剤として使用され
る硫黄もしくはその誘導体または有機過酸化物、さらに
アルキルフェノール樹脂などのいずれでもよく、さらに
はアクリルゴム(IT)に含有される架橋基との反応性
を有する官能基を2個以上有する多官能性架橋剤を挙げ
ることができる。
架橋剤として使用される有機過酸化物としては、例えば
2.5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ
)ヘキシン−3,2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−
ブチルパーオキシ)ヘキサン、α、α′−ビス(t−ブ
チルパーオキシ)−p−ジイソプロピルベンゼン、ジク
ミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、
t−ブチルパーオキシベンゾエート、1.1−ビス(t
−ブチルパーオキシ)−3,3,5−1−リメチルシク
ロヘキサン、2,4−ジクロルベンゾイルパーオキサイ
ド、ベンゾイルパーオキサイド、p−クロルベンゾイル
パーオキサイドなどであり、好ましくは2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3
,2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン、α、α′−ビス(t−ブチルパーオキシ
)−p−ジイソプロピルベンゼンである。
アクリルゴム(Ir)の有機過酸化物架橋に際して、2
官能性のビニルモノマーなどを架橋助剤として使用する
ことできる。
かかる架橋助剤としては、以下の化合物が挙げられる。
すなわち、エチレングリコールジメタアクリレート、1
.3−ブタンジオールジメタアクリレート、1,4−ブ
タンジオールジメタアクリレート、1.6−ヘキサンジ
オール・ジメタアクリレート、ポリエチレングリコール
ジメタアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリ
レート、1.6−ヘキサンジオールジアクリレート、2
゜2′−ビス(4−メタクリロイルジェトキシフェニル
)プロパン、トリメチロールプロパントリメタアクリレ
ート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペン
タエリスリトールトリアクリレート、ジビニルベンゼン
、N、N’−メチレンビスアクリルアミド、p−キノン
ジオキシム、p。
p′−ジベンゾイルキノンジオキシム、トリアジンジチ
オール、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシア
ヌレート、ビスマレイミドなどである。
また、アクリルゴム(II)に存在する架橋基との反応
性を有する官能基を2個以上有する多官能性架橋剤とし
ては、好ましくはアミノ基、イソシアネート基、マレイ
ミド類、エポキシ基、ヒドロキシル基およびカルボキシ
ル基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基を
2個以上有する多官能性架橋剤であり、ジアミン類、ポ
リアミン類、ジイソシアネート類、ポリイソシアネート
類、マレイミド類、ジエポキシド類、ジオール類、1ポ
リオール類、ジカルボン酸類などの化合物を挙げること
ができる。
これらの化合物の具体例としては、例えばN。
N′−フェニレンジマレイミド、ヘキサメチレンジアミ
ン、アンモニウムベンゾエートなどが挙げられる。
さらに、アクリルゴム(II)としてエポキシ基を導入
したエラストマーを使用した場合には、ポリアミンカー
バメイト類、有機カルボン酸アンモニウム塩、ジチオカ
ルバミン酸塩類を使用することもできる。
さらに、アクリルゴム(n)中にハロゲン基を導入した
エラストマーを使用した場合には、ポリアミンカーバメ
イト類、有機カルボン酸アンモニウム塩もしくは有機カ
ルボン酸アルカリ金属塩と、硫黄化合物とを組み合わせ
た架橋剤を使用することもできる。
本発明において、アクリルゴム(II)の架橋剤の具体
例としては、下記組み合わせを挙げることができる。
■ヘキサメチレンジアミンカーバメート/二塩基性亜リ
ン酸鉛系、 ■ステアリン酸カリウム/促進剤ジペンタメチレンチウ
ラムテトラサルファイド/促進剤N、N’ジエチルチオ
ウレアまたはエチルチオウレア系、■セッケン(ステア
リン酸カリウム、ステアリン酸ナトリウムなど)/イオ
ウ系、 ■セッケン(ステアリン酸カリウム、ステアリン酸ナト
リウムなど)/促進剤ジペンタメチレンチウラムテトラ
サルファイド系、 ■ジアミンカーバメート系(メチレンビスシクロヘキシ
ルアミンカーバメート系)、 ■有機カルボン酸アンモニウム塩系(安息香酸塩、アジ
ピン酸塩など)、 ■ジチオカルバミン酸塩系(促進剤ジンクジメチルジチ
オカーバメート)、 ■ポリアミン系、 ■ポリアミン/促進剤グアニジン化合物系、[相]ポリ
エポキシ化合物/塩基性促進剤系、■ポリハロゲン化合
物/セッゲン/塩基性促進剤系。
以上のアクリルゴム(II)の架橋剤の選択は、アクリ
ルゴム(TI)の架橋基の種類およびフッ素ゴム(I)
と架橋しないことなどを考慮して、適宜、決定される。
これらの架橋剤は、1種単独であるいは2種以上を併用
することができる。
架橋剤の添加量は、硫黄の場合、本発明のゴム組成物1
00重量部に対して、0.01〜10重量部、好ましく
は0.5〜5重量部であり、前記有機過酸化物の場合、
その添加量は、ゴム組成物100重量部に対して、0.
01・〜10重量部、好ましくは0.1〜5重量部であ
り、さらに多官能性架橋剤の場合、本発明のゴム組成物
100重量部に対して、0.5〜10重量部、好ましく
は1〜5重量部である。
架橋剤の使用量が少なすぎるとゴム成分の架橋密度が低
く、機械的強度、耐油性、耐クリープ性が不充分となり
、一方多すぎるとゴム成分の架橋密度が高くなりすぎ、
得られる架橋可能なゴム組成物の架橋物の伸びが低下す
る。
本発明において、フッ素ゴムN)とアクリルゴム(n)
に架橋剤を添加する方法としては、特に制限はないが、
(T)成分と(II)成分と架橋、剤とを同時に添加し
混練りすることもできるし、あらかじめ(1)成分と(
II)成分とを混合したのち、架橋剤を加えることもで
きる。
混合は、各種押し出し機、バンバリーミキサ−、ニーダ
−、ロールなどで温度;50〜250℃、好ましくは1
00〜200℃、時間;2分〜1時間、好ましくは3分
〜45分程度混練りすることによって行うことができ、
好ましい混練り方法としては、バンバリーミキサ−、ニ
ーダ−などのインターナルミキサーを用いる方法である
この際、混練り温度が50℃未満で架橋してしまうと反
応の制御が困難であり、一方250℃を超えるとゴムが
劣化する傾向にある。
また、混練り時間が2分より短いと反応の制御が困難で
あり、均一な組成物が得られにく、一方1時間を超える
と混練りコストが上昇し好ましくない。
なお、架橋剤を添加する際の混練り温度は、通常、10
〜200℃、好ましくは20〜150℃であり、有機過
酸化物の場合には、その半減期が1分の温度以下である
ことが好適である。
以上のように、本発明における前記架橋は、混合してい
る最中に行わなければならない。
すなわち、混合している最中には、剪断力がエラストマ
ーにかかるので、フッ素ゴム(1)あるいはアクリルゴ
ム(II)の分散粒子はより小さい状態を保ち、また界
面での分子の絡み合いもより多く生じているためである
この場合、剪断力を加えるのを止めると、フッ素ゴムN
)あるいはアクリルゴム(II)の分散粒子どうしの会
合が起き、粒径が大きくなり分子の絡み合いも減少する
ことになる。
このように、混合と同時にアクリルゴム(II)を架橋
することにより良好な分散状態のままで系を固定するこ
とができる。
なお、本発明のゴム組成物は、(1)〜(II)成分を
主成分とするが、これ以外に前記ゴム成分以外のスチレ
ン−ブタジェンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR
)、アクリロニトリル−ブタジェンゴム(NBR)、ク
ロロブレンゴム(CR)などのジエン系ゴム;ブチルゴ
ム、エチル−α−オレフィン系共重合ゴム、クロルスル
ホン化ポリエチレン、エピクロルヒドリン系ゴムなどの
飽和ゴム、通常のエラストマーを10重量%以下程度、
さらには通常使用される各種の配合剤を添加することが
できる。
これらの配合剤は、必要に応じて本発明のゴム組成物を
製造する過程において添加されてもよいし、組成物製造
後に架橋可能なゴム組成物を作製する際に添加されても
よい。
すなわち、補強充填剤および増量剤としては、例えばカ
ーボンブラック、ヒユームドシリカ、湿式シリカ、石英
微粉末、ケイソウ土、亜鉛華、塩基性炭酸マグネシウム
、活性炭酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ア
ルミニウム、二酸化チタン、タルク、雲母粉末、硫酸ア
ルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、アスベス
ト、グラファイト、ウオラストナイト、二硫化アスベス
ト、ポリテトラフルオロエチレン、ガラス繊維、有機補
強剤、有機充填剤を挙げることができる。
分散助剤としては、高級脂肪酸およびその金属アミン塩
;可塑剤としては、例えばフタル酸誘導体、アジピン酸
誘導体、セバシン酸誘導体;軟化剤としては、例えば潤
滑油、プロセスオイル、コールタール、ヒマシ油、ステ
アリン酸カルシウム;老化防止剤としては、例えばフェ
ニレンジアミン類、フォスフェート類、キノリン類、ク
レゾール類、フェノール類、ジチオカルバメート金属塩
類、ヒンダードアミン類;そのほか着色剤、紫外線吸収
剤、難燃剤、発泡剤、スコーチ防止剤、粘着付与剤、滑
剤などを任意に配合できる。
これらのゴム組成物は、ロール、パンバリーミサーなど
の通常の混練り機によって、フッ素ゴム(I)の架橋剤
、例えば有機過酸化物と架橋助剤、ポリオール系架橋剤
、架橋促進剤、アミン系架橋剤を添加、混練りし、架橋
可能なゴム組成物を作製したのち、通常の架橋ゴム製造
条件によって成形、架橋を行い、架橋ゴム製品となすこ
とができる。
ここで、ポリオール系架橋剤としては、ポリヒドロキシ
芳香族化合物、例えばヒドロキノン、ビスフェノールA
1ビスフエノールAFおよびこれらの塩などが好ましく
用いられる。また、含フツ素脂肪族ジオールも用いるこ
とができる。
これらのポリオール系架橋剤の添加量は、ゴム組成物1
00重量部あたり、通常、0.1〜20重量部、好まし
くは1〜10重量部程度である。
また、架橋促進剤としては、メチルトリオクチルアンモ
ニウムクロリド、ベンジルトリエチルアンモニウムクロ
リド、テトラヘキシルアンモニウムチドラフルオロボラ
ートのごとき4級アンモニウム化合物;8−メチル−1
,8−ジアザ−シクロ(5,4,0)−7−ウンゾセニ
ルクロリドのごとき4級アンモニウム化合物;ベンジル
トリフェニルホスホニウムクロリド、m−トリフルオル
メチルベンジルトリオクチルホスホニウムクロリド、ベ
ンジルトリオクチルホスホニウムプロミドのごとき4級
ホスホニウム化合物が好ましい。
かかる架橋促進剤の添加量は、ゴム組成物100重量部
あたり、通常、0.2〜10重量部程度である。
さらに、アミン系架橋剤としては、ヘキサメチレンジア
ミン、テトラエチレンペンタミン、トリエチレンテトラ
ミンなどの各種アルキルアミン類、アニリン、ピリジン
、ジアミノベンゼンなどの各種芳香族アミン類およびこ
れらのアミン類のカルバミン酸、シンナミリデン酸など
の脂肪酸の塩などを用いることができる。
かかるアミン系架橋剤の添加量は、ゴム組成物100重
量部あたり、通常、0.1〜10重量部、好ましくは0
.5〜5重量部程度である。
本発明において、架橋剤(1)の具体例としては、下記
の組み合わせを挙げることができる。
■フッ素ゴム(1)が、フッ化ビニリデン−六フッ化プ
ロピレン共重合体および/またはフッ化ビニリデン−六
フン化プロピレンー四フッ化エチレン三元共重合体にジ
エン化合物または塩素原子、臭素原子もしくはヨウ素原
子を含有する含ハロゲン化合物などを共重合したフッ素
ゴムおよび/またはフッ化ビニリデン−プロピレン−四
フッ化エチレン三元共重合体の場合、架橋剤(I)は、
(1)ジアミン系架橋剤、 (2)ポリオール系架橋剤、 (3)有機過酸化物と架橋助剤 などが挙げられる。
■フッ素ゴム(1)が、フッ化ビニリデン−六フン化プ
ロピレン共重合体および/またはフン化ビニリデン−六
フン化プロピレンー四フン化エチレン三元共重合体の場
合、架橋剤(1)は、(11ジアミン系架橋剤、 (2)ポリオール系架橋剤 などが挙げられる。
■フッ素ゴム(1)が、四フッ化エチレンープロピレン
共重合体の場合、架橋剤(1)は、有機過酸化物と架橋
助剤の組み合わせのみが挙げられる。
このようにして得られる架橋可能なゴム組成物を架橋す
るには、通常、80〜200°Cで数分間〜3時間、2
0〜200kir/−の加圧下で一次架橋、さらに必要
に応じて80〜200℃で1〜48時間、二次架橋して
架橋ゴム製品とする。
以上のように、本発明のゴム組成物は、前記のようなバ
ンバリーミキサ−、ニーダ−1二本ロールなどの混練り
機器で均一に混練りすることができる。また、ロールに
よる架橋剤、架橋促進剤などの添加作業に際して、単に
フッ素ゴムとアクリルゴムとの混合物(充填剤などの添
加剤を配合したのも含む)では、ロール巻きつけに多大
の時間を要するが、本発明のゴム組成物は、瞬時にロー
ル巻きっけが可能であり、作業性の改善が顕著である。
さらに、本発明の架橋可能なゴム組成物を架橋した架橋
ゴム製品(ゴム弾性体)は、優れた耐熱性、耐油性、耐
候性、圧縮永久歪、耐圧縮荷重性を有しており、一般工
業、電気、化学分野への利用が可能である。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げ、本発明をさらに詳細に説明する。
なお、実施例中、各種の測定は、次の方法に拠った。
初期物性、老化試験、圧縮永久歪試験は、JISK63
01に準拠し、第1表に示した条件で評価した。
耐圧縮荷重性(圧縮応力)は、圧縮永久歪試験用試料(
厚さ12.70+u±0.13鰭、直径29.0++n
の直円柱形)を用い、次の方法で評価した。
測定温度;150℃ 圧縮速度; 10 x* /min 圧縮率;0〜50% 測定試験機、l55000 (■東洋精機製作所製、オ
ートグラフ〕 参考例1 第1表に示す重合処方に従って、内容積61のオートク
レーブを用い、反応温度5℃で単量体の重合転化率が9
0%に達するまで反応させた。
反応終了後、ジメチルチオカルバミン酸ナトリウム0.
5重量部を加え、重合を停止させた。
次に、反応溶液に安定剤としてアルキル化ジフェニルア
ミン1重量部を加え、水蒸気蒸溜により未反応単量体を
除去したのち、硫酸アルミニウムを力uえて、生成した
重合体を凝固させた。
この凝固した重合体を水洗したのち、真空乾燥機を用い
て乾燥した。
(以下余白) 第1表 参考例2〜4 単量体組成を第2表のように変えた以外は、参考例1と
同様にして重合体を得た。
第2表 実施例1〜3 フッ素ゴムとしてJSRアフラス150P (日本合成
ゴム@製)、アクリルゴムとしてJSRARIOI(日
本合成ゴム側製)、加工助剤としてステアリン酸ナトリ
ウムを、順次、ゴムミキサー(70〜100℃、60r
pm)に投入し、混練りし、均一状態になった時点で、
有機過酸化物としてパーカドックス14〔α、α′−ビ
ス(を−ブチルパーオキシ)−p−ジイソプロピルベン
ゼン、化薬ヌーリー@製〕を加えて混練りし、再び均一
状態になったのち、温度を170〜180℃に昇温させ
、練りトルクおよびゴム温度がほぼ一定になったのち(
約10〜20分後)、老化防止剤としてツクラックCD
(入内新興化学工業■製)、シリカ系充填剤としてニブ
シールLP(日本シリカニ業■製)、さらにTSL83
70  (シラン化合物、来遊シリコーン■製)を添加
してさらに混練りし、再び均一状態になったのち、排出
した。
次に、このようにして得られたシートを、再び二本ロー
ルに巻きつけ、第3表に示す架橋剤、架橋助剤などのそ
の他の配合薬品を加えて混練りしたものについて、プレ
ス架fil(100〜150 kg/ cal、170
℃×20分加熱加圧)したのち、オーブンで20・0℃
×4時間二次架橋し、架橋物性を測定した。結果を併せ
て第3表に示す。
また、同様にして、架1eJ可能なゴム組成物を作製し
、架橋物性を測定した結果を併せて第3表に示す。
実施例4〜7 フッ素ゴムとして実施例1と同じアフラス150P、ア
クリルゴムとして参考例1、参考例3、VAMAC(デ
ュポン社製)、あるいはER4200(電気化学工業側
製)を使用し、実施例1と同様にして架橋可能なゴム組
成物を作製し、評価した。
配合処方および評価結果を第3表に示す。
実施例8〜10 フッ素ゴムとしてパイトンE60 (デュポン社製)、
アクリルゴムとしてAPIOI(日本合成ゴム■製)、
参考例3、あるいはVAMACG(デュポン社製)を使
用し、実施例1と同様にして架橋可能なゴム組成物を作
製し、評価した。
配合処方および評価結果を第3表に示す。
比較例1 実施例1と同様にフッ素ゴムとしてアフラス150P、
アクリルゴムとしてAPIOIを使用し、有機過酸化物
のみを添加しない以外は、実施例1と同様にしてゴム組
成物を作製し、評価した。
配合処方および評価結果を第3表に示す。
比較例2 実施例5と同様にフッ素ゴムとしてアワラス150P、
アクリルゴムとして参考例3を使用し、有機過酸化物(
パルノックAB、大円新興化学工業製)のみを添加しな
い以外は、実施例1と同様にしてゴム組成物を作製し、
評価した。
配合処方および評価結果を第3表に示す。
比較例3 フッ素ゴムとしてJSRアフラス150Pを使用し、ア
クリルゴムおよび有機過酸化物を添加しない以外は、実
施例1と同様にしてゴム組成物を作製し、評価した。
配合処方および評価結果を第3表に示す。
比較例4 フッ素ゴムとしてパイトンE60、アクリルゴムとして
ARIOIを使用し、フッ素ゴム/アクリルゴム重量比
を30/70とした以外は、実施例1と同様に混練りし
たが、混練り機中で配合物が粉末化し、ロール通しを繰
り返したがまとまらなかった。
比較例5〜6 フッ素ゴムとしてJSRアフラス150P、アクリルゴ
ムとしてメトキシエチルアクリレートおよびブチルアク
リレート含量の多い参考例2および4を使用した以外は
、実施例1と同様にしてゴム組成物を作製し、評価した
配合処方および評価結果を第3表に示す。
(以下余白) 〔発明の効果〕 本発明のゴム組成物は、フッ素ゴムとアクリルゴムとを
単純に混合したものに比較して、ロール加工性が極めて
優れており、初期物性、耐熱性、圧縮永久歪性、耐圧縮
荷重性に優れた特徴を有している。
本発明のゴム組成物は、このような特性を有するため、
自動車、船舶、航空機などの輸送機関における耐油、耐
薬品、耐熱、耐スチーム、あるいは耐候用のバッキング
、0−リング、ホース、その他のシール材、ダイヤフラ
ム、バルブに、また化学プラントにおける同様のバッキ
ング、0−リング、シール材、ダイヤフラム、バルブ、
ホース、ロール、チューブ、耐薬品用コーティング、ラ
イニングに、食品プラント機器および食品機器(家庭用
品を含む)における同様のバッキング、0−リング、ホ
ース、シール材、ベルト、ダイヤフラム、バルブ、ロー
ル、チューブに、原子カプラント機器における同様のバ
ッキング、0−リング、ホース、シール材、ダイヤフラ
ム、バルブ、チューブに、一般工業部品における同様の
バッキング、0−リング、ホース、シール材、ダイヤプ
ラム、バルブ、ロール、チューブ、ライニング、マンド
レル、電線、フレキシブルジヨイント、ベルト、ゴム板
、ウェザ−ストリップ、PPC復写機のロールブレード
などへの用途に好適である。
特許出願人  日本合成ゴム株式会社 代理人  弁理士  白 井 重 隆

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)フッ素ゴム( I )35〜95重量部と、ブチル
    アクリレート、メトキシエチルアクリレートおよび/ま
    たはエトキシエチルアクリレート含量が40重量%未満
    のアクリルゴム(II)65〜5重量部〔ただし、( I
    )+(II)=100重量部〕に、アクリルゴム(II)の
    架橋剤を配合し、剪断変形を与えながら反応させて得ら
    れるゴム組成物。
  2. (2)請求項1記載のゴム組成物に、フッ素ゴム( I
    )の架橋剤を配合した架橋可能なゴム組成物。
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