JPH01299300A - ヒトMnスーパーオキシドジスムターゼに対するモノクローナル抗体及びそのモノクローナル抗体の製法 - Google Patents

ヒトMnスーパーオキシドジスムターゼに対するモノクローナル抗体及びそのモノクローナル抗体の製法

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JPH01299300A
JPH01299300A JP63128165A JP12816588A JPH01299300A JP H01299300 A JPH01299300 A JP H01299300A JP 63128165 A JP63128165 A JP 63128165A JP 12816588 A JP12816588 A JP 12816588A JP H01299300 A JPH01299300 A JP H01299300A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ヒトMn−SOD(以下、ヒトMn−SOD
と略す)のみに対して高い特異性を有するモノクローナ
ル抗体及びそのモノクローナル抗体の製法に関する。
〔従来の技術〕
ヒトMn5ODは、ミトコンドリアのマトリックス部分
に存在する酵素(1ドメインの分子量が約25,000
であり、そのダイマーまたはテトラマーからなる)であ
り、次に示すように、毒性酸素の主要な分子種であるス
ーパーオキシドアニオンラジカル(0□)を不均化する
反応を触媒する。
20T+2H+−一→H20□+0□ ところで、肝疾患における血清中のヒトMn−SOD1
度の測定には、ポリクローナル抗体を用いた検討によっ
て、高い診断的意義が存在すると考えられている(医薬
ジャーナル;稲垣、訳本、■、■、1984年。第5回
腫瘍マーカー研究会;飯塚、新井ら、1985年)。ま
た、呑口らも、ヤギに免疫して作製したポリクローナル
抗体を用いた免疫学的な方法で、ヒトMn−SOD濃度
が肺癌で高いことを示しており(Journal of
 National Cancer In5titut
e、 72.5.1984年)、血清中のヒトMn−S
OD濃度の測定の重要性が指摘されている。
しかし、これらの各疾患における血清中のヒトMn−S
OD:a度の測定には、ポリクローナル抗体が用いられ
ているので、ヒトM n −S ODに対する反応の特
異性をさらに高め、常に同品質の高い特異的な反応性を
有する抗体を得るためにもモノクローナル抗体を作製し
、その製造方法を確立する必要があるが、今だにヒトM
n−SODに対して非常に高い特異的な反応性を有する
モノクローナル抗体に関する報告は認められていない。
〔発明が解決すべき問題点〕
本発明の目的は、ヒト血清中のヒトMn−3゜Dに対し
て非常に高い特異的な反応性を有するモノクローナル抗
体、及びそのモノクローナル抗体の製法を提供すること
である。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、前記の問題点を解決するために鋭意研究
した結果、ヒトMn−SODをマウスに免疫し、細胞融
合することによって得られた細胞株を培養することによ
って、ヒトMn−SODに対して非常に高い特異的な反
応性を示すモノクローナル抗体を生産できることを見出
し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、 ヒトMn−SODをマウスに免疫し、そのマウスから得
たリンパ球とマウスミエローマ細胞とを融合して得られ
た細胞株が産生したヒl−Mn−SODのみに対して高
い特異性を有することを特徴とするモノクローナル抗体 に関するものである。
さらに、本発明は、 ヒトMn−SODをマウスに免疫し、そのマウスから得
たリンパ球とマウスミエローマ細胞とを融合して得られ
た細胞株を培養することを特徴とするヒトMn−SOD
のみに対して高い特異性を有するヒトMn−SODに対
するモノクローナル抗体の製法 に関するものである。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のモノクローナル抗体は、ヒトMn−SODをマ
ウスに免疫し、細胞融合することによって得られた細胞
株が産生ずるものであり、ヒトMn−SODに対して非
常に高い特異的な反応性を有するものである。
本発明でマウスの免疫に用いる免疫原としては、ヒトM
n−SODに対して非常に高い特異的な反応性を有する
モノクローナル抗体を得ることができるものであれば特
に制限されないが、例えば、ヒトMn−SODを構成す
る七ツマ−、ヒトMn−SOD、およびヒトM n −
S ODの一部分を合成したペプチドなどを挙げること
ができるが、好ましくはヒトMn−SODを用いるのが
良い。
本発明のヒトMn−SODのみに対して高い特異性を有
するモノクローナル抗体は、ヒトCu、Znスーパーオ
キシドジスム、ターゼ(以下、ヒトCu、Zn−SOD
と略す)、ヒトアルブミン、ヒトグロブリンとは反応性
が認められないものである。そのような特異性を有する
モノクローナル抗体は、例えば、ヒトMn−SODを免
疫したマウスから得たリンパ球とマウスのミエローマ細
胞とを融合して得たハイプリドーマ株のNi2株(微工
研条寄第1606号)、PE9株(微工研条寄第160
7号)、PCl3株(微工研条寄第1608号)などを
培養することによって得ることができる。
このようなハイプリドーマの作製は、従来公知の方法、
例えば、MilsteinとKholerの方法(Na
ture、256,495 (1976)〕に準じて行
うことができる。そのようなハイブリドーマ株の好まし
い作製方法について、概略を以下順次説明する。
モノクローナル    バイブ1ドーマ の 1(i)
免疫動物リンパ球の調製 マウスの免疫方法は、PBS (リン酸緩衝食塩水)に
溶解したヒトMn−SOD (10〜400μg)をマ
ウスに1回または敗退間隔で数回投与することで行うこ
とができる。
1回目の免疫は、アジュバント(ミョウバン、結核死菌
体、核酸などを含む免疫促進物質)を投与せずに行うこ
ともできるが、アジュバントを用いて調製したエマルジ
ョンを投与することが好ましい。
リンパ球は、その免疫動物であるマウスの充分な抗体価
を1認後、最終免疫から数日後の、血液、リンパ節、肺
臓などから得ることができるが、肺臓から得た方が好ま
しい。
(ii)ミエローマ細胞の準備 細胞融合には、マウス由来のMPC−11、P3−X6
3−Ag8・653 (653L P3−X63−Ag
8−Ul (P3U1)、P3−NS−1(NS−1)
、SP210−Ag14 (SP210)など、および
ラット由来の210.RCY3.Ag1.2.3 (Y
3)などのミエローマ細胞を用いることができるが、6
53、P3U1、NS−1、S P 210なとの細胞
外に抗体を産生分泌しないミエローマ細胞を用いた方が
好ましい。
(iii )細胞融合 細胞融合は、前記のようにして免疫されたマウスのリン
パ球とミエローマ細胞との細胞数を(3〜20):1の
割合で、細胞融合に支障をきたさない細胞懸濁溶液、例
えば、一般に用いられるリンパ球培養用培地成分(ME
M、DMEM、McCoy、RPM11640などの培
地成分)溶液、等張緩樹液などを用いて良く混合し、遠
心分離しり後のペレット(細胞塊)に、HVJ (セン
ダイウィルス)またはPEG Cポリエチレングリコー
ル)溶液を添加することによって行うことができるが、
好ましくはPEG溶液を用いるのがよく、さらに好まし
くは平均分子量が1000〜8000で30〜60重量
%のPEG溶液を用いるのがよい。この時、細胞融合を
促進するために、コルヒチン、ジメチルスルホキシド、
ポリーL−アルギニンなどを添加することもできる。
細胞融合に用いるミエローマ細胞としては、免疫された
マウスと異種の動物由来のものを使用することもできる
が、得られるモノクローナル抗体産生ハイブリドーマ株
の抗体産生量および安定性の面を考えると、免疫された
マウスとは同種のミエローマ細胞を用いた方がよく、さ
らに好ましくは同系のものを用いた方がよい。
(iv)ハイブリドーマの選択 ハイブリドーマの選択は、細胞融合の操作後の細胞をH
AT培地(ヒポキサンチン、アミノプテリン、チミジン
、ウシ胎児血清を含有した培地。
この培地成分としては一般に用いられるリンパ球培養用
培地成分を用いることができる)で培養して行うことが
できる。
ハイブリドーマの培養は、培養プレートの各ウェル(゛
培養ウェル)に抗体産生ウェルの検索に適した細胞個数
を入れて行い、この時、ハイブリドーマの増殖促進物質
またはそれを産生ずる細胞(例えば、胸腺、肺臓、リン
パ節由来のリンパ球など)をフィーダー細胞として必要
に応じて使用することができる。
HAT培地で増殖することによって選択されたハイブリ
ドーマは、抗体産生ウェルの検索に適した細胞個数に達
するまで、HT培地(ヒポキサンチン、チミジン、ウシ
胎児血清を含有した培地、この培地成分としては一般に
用いられるリンパ球培養用培地成分を用いることができ
る)で数日間培養し、さらに、−船釣に用いられるウシ
胎児血清を含有するリンパ球培養用培地で培養する。
(v)抗体産生ハイブリドーマの選択 前記(iv)で得られたハイブリドーマが、目的とする
抗体を産生じているか否かの検定は、例えば、ELIS
A法(酵素免疫測定法)、プラーク形成法、凝集反応法
、RIA(ラジオアイソ) −プを用いた方法)、間接
蛍光抗体法(IFA)などで行うことができるが、検定
数が非常に多い場合には、ELISA法で行うことが好
ましい。
このEL I SA法は、以下のようにして行う。
ヒトMn−SODを固定化したELISAプレ−トの各
ウェル(測定ウェル)に、ハイブリドーマ培養上清を加
えて一定時間静置する。そして、これらの洗浄した各測
定ウェルに結合したマウス由来の抗体と反応して結合す
ることができる酵素標識抗体(標識に用いる酵素は、例
えば、ペルオキシダーゼ、アルカリフォスファターゼ、
β−ガラクトシダーゼなどを挙げることができる。標識
される抗体は測定ウェルに結合した動物由来の抗体だけ
と反応して結合することができる限り特に限定されず、
例えば、マウス、ラット、ウサギ、ヤギなどから得られ
た血清、またはマウス細胞などを用いて作製されたハイ
プリドーマ株が産生したモノクローナル抗体を挙げるこ
とができる。)をこれらの測定ウェルに加えて一定時間
静置する。
次に、これらの測定ウェルを洗浄し、用いた酵素に対応
した基質溶液を加えて酵素活性を測定する。
そして、酵素活性が認められれば、その培養上清をとっ
た培養ウェル中に目的とする抗体を産生ずるハイブリド
ーマが存在していたことがわかる。
このようにして、細胞増殖が認められ、かつ抗体を産生
じているハイブリドーマを得ることができる。
(vi)ハイブリドーマの株化(クローニング)抗体産
性が認められた培養ウェル中のハイブリドーマは、限界
希釈法、シングル・セル・マニプレーション法(倒立顕
微鏡下、1ウエルに1個のハイブリドーマを入れる方法
)、軟寒天を用いてコロニーを拾い上げる方法、FAC
3(F l u 。
recent  Activated  Ce1lSo
rter)を用いた方法などでクローニングすることが
できる。この時、前記のいずれかのクローニング方法に
よって(v)で見出した抗体産生ハイブリドーマを培養
し、その増殖が認められた培養ウェルの上滑を用い、(
V)の抗体産生ハイブリドーマの選択で行ったELIS
A法と同様の方法で、抗体産生ウェルを検索する。
このようにして、HIVに対して特異性が高く、かつ抗
体価が高いモノクローナル抗体を産生ずるハイプリドー
マ株を選択することができる。
モノクロ−ル  のII法 ヒトMn−SODに対して特異性が高く、かつ抗体価が
高いモノクローナル抗体の生産は、前記(vi)で得た
ハイプリドーマ株をフラスコ内で培養したり、または動
物の腹腔内で培養することによって行うことができる。
前記(vi)で得たハイブリドーマ株のフラスコ内培養
での該モノクローナル抗体の生産は、例えば、0〜20
%ウシ胎児血清を含む一般的に用いられるリンパ球培養
用培地(例えば、MEM、DMEM、McCoy、RP
MI 1640などの培地成分を含む培地)で細胞濃度
が上限に達するまで培養することによって行うことがで
きる。この時、該モノクローナル抗体は、遠心操作で得
た培養上清中に含まれている。
一方、前記(vi)で得たハイプリドーマ株の動物腹腔
内培養での該モノクローナル抗体の生産は、細胞融合に
用いた細胞が由来する動物とは異種の動物を用いて行う
こともできるが、同種の動物を用いて行った方が好まし
く、さらに好ましくは同系の動物を用いて行った方がよ
い。
このような方法によるヒトMn−SODに対して特異性
が高く、かつ抗体価が高い該モノクローナル抗体の生産
は、マウス、ラット、ハムスターなどの適当な動物の腹
腔内にこの動物の免疫能を低下させる物質、例えば、ブ
リスタンなどの鉱物油を投与し、数週間後に10h〜1
07個の前記(vi)で得たハイブリドーマ株細胞を投
与し、その腹腔内にこの株細胞を数週間で高密度に増殖
させることによって行うことができる。この時、該モノ
クローナル抗体は、遠心操作で得た腹水上清中に含まれ
ている。そして、その抗体濃度は、フラスコ内培養で得
た時の培養上清の抗体濃度の10〜1000倍である。
ハイプリドーマ株のフラスコ内または動物腹腔内での培
養で得られた該モノクローナル抗体は、蛍白質の一般的
な精製法に適用されている塩析、透析、イオン交換クロ
マトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィーな
どを行うことによって精製され、高純度のモノクローナ
ル抗体となる。
前記のようにして得た該モノクローナル抗体は、ヒトM
n−SODに対して非常に高い特異的な反応性を有する
ものである。
〔実施例〕 以下、本発明の実施例を具体的に説明する。なお、これ
らの実施例は、本発明の範囲を限定するものではない。
実施例1 〔ヒトMn−SODに対するモノクローナル抗体産生ハ
イブリドーマ株の作製〕 (a)マウスの免疫及び肺臓リンパ球の調製80μgの
ヒトMn−SODを溶解した1mj2のPBS (リン
酸緩衝液、p H7,4)とImfのフロイントの完全
アジュバントとを充分に混合して得られたエマルジョン
の0.5 m lをBALB/Cマウス(♀、8週齢)
の腹腔内に投与した。
この初回免疫から2周間後にフロイントの完全アジュバ
ントのかわりにフロイントの不完全アジュバントを用い
た以外は前記と同様にして調製したエマルジョンの0.
5 m lを前記マウスの腹腔内に投与した。
さらに、2週間後に、最終免疫として、前記のヒトMn
−SODを20ug溶解した0、 2 m I!のPB
Sを前記マウスの尾静脈に投与した。
このようにして免疫されたマウスから、最終免疫から4
日目に摘出した肺臓を、水冷下に、10m2のRPM1
1640溶液(リンパ球培養用培地粉末を蒸溜水に溶解
したもの)を入れたシャーレ中で洗い、新たに用意した
RPM11640溶液の中に移し、ハサミで4等分し、
ピンセットでほぐした。
このようにして得た浮遊リンパ球を、RPMT1640
溶液に懸濁して、遠心分離しく回転数;11000rp
、時間;5分間)、RPM11640溶液に再懸濁し、
細胞融合に使用するマウス肺臓リンパ球とした。
(b)細胞融合 1.82XIO’個の対数増殖期にある8−アザグアニ
ン耐性のマウスミエローマ細胞(NS−1)と前記のマ
ウスの肺臓973球1.39X10B個とを50mf容
プラスチック製コニカル遠心管に入れ、混合し、次いで
、上清を遠心分離した後に(回転数;1500rpm、
時間;5分間)0、同遠心管を軽くたたいてペレットを
ほぐした。
このペレットを激しく振とうしながら、この中に、50
%PEG4000溶液(37’C)を1分間かけてIm
f入れ、さらに、1分間激しく振とうした。
同遠心管を穏やかに振とうしながら10mfのRPMT
1640溶液(37°C)を3分間かけて徐々に加え、
さらに40m1のRPM11640溶液(37°C)を
加え、室温で20分間静置した。
その後、室温で遠心分離(回転数;101000rp時
間;5分間)して、上清を吸引除去した。
同遠心管を軽くたたいてペレットをほぐし、75m2の
HAT培地(IXIO−4Mヒボキサンチン、4X10
−’Mアミノプテリン、1.6X10−5Mチミジン及
び20%ウシ胎児血清を含有するRPM11640培地
、37°Cに保温)に懸濁して、96ウエルの培養プレ
ート7枚の各培養ウェルに100μβづつ分注して、C
Ozインキュベーターを用いて培養した(5%CO□、
95%空気、37°C1湿度100%)。
細胞融合から4日目と6日゛目に上記HAT培地を50
μβづつ加え、それ以後は2日おきに50μlのHT培
地(IXIO−’Mヒポキサンチン。
1.6X10−’Mチミジン及び20%ウシ胎児血清を
含有するRPM11640培地、37°Cに保温)と同
量交換した。
(C)ハイブリドーマの選択 前述Φ)の培養開始から1〜3週間かけて、細胞増殖が
認められた培養プレートの各ウェルの培養上滑中に、ヒ
トMn−SODに対する抗体が含まれているか否かを、
次に示すELISA法で検討した。
まず、96ウエル平底El、IsAプレートの各分析ウ
ェルに、ヒトMn−SODに対するポリクローナル抗体
溶液(ヤギ製、100μg / m l、p H9,8
の0.05 M炭酸緩衝液に溶解)を50μ2づつ分注
し、室温で2時間静置した。
次いで、EL I SAプレートの各分析ウェルを洗浄
液(0,05%のTween20を含むPBS)で2回
洗浄した後、0.1%のOVA (卵白アルブミン)溶
液(PBSに溶解)を各分析ウェルに100μ2づつ分
注して室温で30分間静置し、゛洗浄液で2回洗浄し、
ヒトMn−SOD溶液(1μg/mf)を50μlづつ
分注し、4℃で1晩静置した。この各分析ウェルを同洗
浄液で2回洗浄した後、前記培養プレートの各培養ウェ
ルの培養上清を、これらの各分析ウェルに50μlづつ
分注して37°Cで1時間静置した(陰性対照には、マ
ウスミエローマ細胞を同様に培養して得た上清を用いた
。一方、陽性対照には、本発明での細胞融合に用いたマ
ウスの血清を洗浄液で10倍に希釈したものを用いた。
)。
次に、ELISAプレートの各分析ウェルを洗浄液で3
回洗浄し、マウスのIgG及びIgMと反応性を有する
西洋ワサビペルオキシダーゼ標識抗体溶液を、50μ2
づつ、各分析ウェルに分注し、室温で1時間静置した。
そして、EL I SAプレートの各分析ウェルを洗浄
液で4回洗浄後、基質溶液(20mgの0−)ユニレン
ジアミン、10μ!の35%H2ORをP H5,0の
0.1Mクエン酸緩衝液50m1に溶解)を100μβ
づつ各分析ウェルに分注し、遮光して室温で30分反応
後、各分析ウェルに50μlの2N硫酸を分注して酵素
反応を停止し、マイクロプレート用の吸光度測定装置を
用いて各ウェルの490nmにおける吸光度を測定した
このような検討の結果、培養プレート中の678個の培
養ウェルの中の8個で、ヒトMn−3゜Dに対する抗体
の産生が認められた。
(d)ハイブリドーマの株化(クローニング)20%ウ
シ胎児血清を含むRPM11640培地を用いて、前述
の(C)工程において示した抗体産生が確認された8個
の培養ウェルのうちの1個の培養ウェルについて限界希
釈法でハイブリドーマをクローニングした。
培養には、96ウエル培養プレートを用い、支持細胞と
してB A L B / cマウスの胸腺細胞懸濁液(
10?個/ m j1! )を使用して、(ハイブリド
ーマ0.1〜5個)/(胸腺細胞懸濁液100μり/ウ
ェルで培養した。
前記の1個の培養ウェルのクローニングにおいて、10
日目頃から単一コロニーとして観察される培養ウェルの
上清を採取して、ヒトMn−30Dを用いたELISA
法(前述の(C)工程と同様の方法)で抗体産生ウェル
のスクリーニングを行なった。ヒトMn−SODに対し
て抗体産生が認められた上清については、さらに、ヒト
グロブリン、ヒトアルブミン及びヒトCu、Zn−SO
Dとの反応性をELISA法(前述の(C)工程と同様
の方法)で検討した。このようにして、ヒトMn−SO
Dのみと反応性を示す抗体を産生したハイブリドーマ株
を、各々のクローニングにおいて少なくとも1株づつ得
、これらを再クローニングした。
このようにして得られた株をN18株(微工研条寄第1
606号)と称し、この株が産生したモノクローナル抗
体を、N13と称す。
N18株の培養上清中に含まれるモノクローナル抗体の
クラス・サブクラスを次の測定試験■で決定し、ヒトM
n−SODとモノクローナル抗体との反応性を測定試験
■で確認し、各種蛍白質に対する反応性を測定試験■で
検討した。
■定蕃鼓土 〔ヒトMn−SODに対するモノクローナル抗体のクラ
ス・サブクラスの決定〕 N18株が産生じた免疫グロブリンのクラス・サブクラ
スの決定は、マウス抗体の各クラス・サブクラスに特異
的な抗体溶液(I gGt 、I gG2a、I gG
t b 、I gG3、IgM、IgAなどに対する抗
体)を用いたオフタロニー法で行った。
その結果、N18株が産生したモノクローナル抗体(N
13)は、IgMに属する抗体であることがわかった。
貫定拭荻工 〔ヒトMn−SODとモノクローナル抗体との反応性の
確認〕 30μ2のヒトMn−300(10u g/mりと50
m1のN1Bを含む培養上清(1倍、10倍または10
0倍希釈液を使用)とを混合して、37°Cで30分間
反応させた後、プロティンAアガロース溶液(プロティ
ンへの結合量;1〜2 m g / m fアガロース
ゲル)を10ul加え、さらに、37°Cで10分間反
応させた後に、遠心分離しく1万rpm、5分間)、上
澄液のヒトMn−SOD活性を測定した(なお、陰性の
コントロールにはミエローマの上清を用いた)。
その結果、上澄液のヒトMn−SOD活性は、低下して
いた(第1図に示す)。
1定成験l [ヒトMn−SODに対するモノクローナル抗体と各種
蛋白質との反応性の検討] N13の反応特異性について、ヒトアルブミン、ヒトグ
ロブリン、ヒトCu、Zn−SOD、ヒトMn−SOD
などの各種蛍白質との反応性をウェスタンブロッティン
グ法によって検討した。その結果、N13はヒトMn−
SODとのみ反応性が認められ、その他の蛋白質とは反
応性が認められなかった。
実施例2 〔ヒトMn−SODに対するモノクローナル抗体産生ハ
イブリドーマ株の作製〕 (a)マウスの免疫及び肺臓リンパ球の調製実施例1と
同様にして、免疫及び肺臓リンパ球の調製を行った。
■)細胞融合 実施例1に記載した操作のうちで、1.7 X 10フ
個の対数増殖期にある8−アザグアニン耐性のマウスミ
エローマ細胞(P3U1)と前記の調製したマウスの肺
臓リンパ球8.5X10’個とを用いた以外は、同様の
操作で行った。
(C)ハイブリドーマの選択 実施例1に記載した操作で行った。
このような検討の結果、培養プレート中の678個の培
養ウェルの中の20個で、ヒトMn−SODに対する抗
体の産生が認められた。
(d)ハイブリドーマの株化(クローニング)20%ウ
シ胎児血清を含むRPM11640培地を用いて、前述
の(C)工程において示した抗体産生が確認された20
個の培養ウェルのうちの1個の培養ウェルについて、実
施例1と同様の操作を行うことによって、ハイブリドー
マをクローニングした。
このようにして得られた株をPE9株(微工研条寄第1
607号)と称し、この株が産生したモノクローナル抗
体を、PE9と称す。
PE9株の培養上清中に含まれるモノクローナル抗体の
諸性質を実施例1と同様の操作を行うことによって検討
した。その結果、PE9のクラス・サブクラスは、Ig
Mに属していた。PE9とプロティンAアガロース溶液
とを反応させて得られた上澄液のヒトMn−SOD活性
は、低下していた(第1図に示す)。PE9はヒトMn
−3゜Dとのみ反応性が認められ、その他の蛋白質とは
反応性が認められなかった。
実施例3 〔ヒトMn−SODに対するモノクローナル抗体産生ハ
イブリドーマ株の作製〕 (a)マウスの免疫及び肺臓リンパ球の調製実施例1と
同様にして、免疫及び肺臓リンパ球の調製を行った。
(b)細胞融合 実施例1に記載した操作のうちで、1.4 X 107
個の対数増殖期にある8−アザグアニン耐性のマウスミ
エローマ細胞(P 3 U 1 )と前記の調製したマ
ウスの肺臓リンパ球5.3X107個とを用いた以外は
、同様の操作で行った。
(C)ハイブリドーマの選択 実施例1に記載した操作で行った。
このような検討の結果、培養プレート中の678個の培
養ウェルの中の15個で、ヒトMn−3○Dに対する抗
体の産生が認められた。
(d)ハイブリドーマの株化(クローニング)20%ウ
シ胎児血清を含むRPM11640培地を用いて、前述
の(C)工程において示した抗体産生が確認された15
個の培養ウェルのうちの1個の培養ウェルについて、実
施例1と同様の操作を行うことによって、ハイブリドー
マをクローニングした。
このようにして得られた株をPC;11株(微工研条寄
第1608号)と称し、この株が産生したモノクローナ
ル抗体を、PGI 1と称す。
2611株の培養上清中に含まれるモノクローナル抗体
の諸性質を実施例1と同様の操作を行うことによって検
討した。その結果、PGIIOクラス・サブクラスは、
IgG、aに属していた。
PGIIとプロティンAアガロース溶液とを反応させて
得られた上澄液のヒト M n −S OD活性は、I
gMである抗体のNIB及びPE9よりもプロティンA
と反応し易いので、これらの場合よりも著しく低下して
いた(第1図に示す)。PCIIはヒトMn−SODと
のみ反応性が認められ、その他の蛋白質との反応性は認
められなかった。
実施例4 〔フラスコ培養でのヒトMn−SODに対するモノクロ
ーナル抗体の生産〕 15%ウシ胎児血清を含むRPM11640培地で培養
して得たN18株の培養細胞を10m!のRPM116
40液(ウシ胎児血清を含まない)に移しかえて、死滅
直前まで培養した。
ヒトMn−SODに対するモノクローナル抗体(NIB
)は、培養液を遠心分離(回転数;3000rpm、時
間;5分間)して得られた上清中に35μg/mj2 
(−次元平板免疫拡散法により測定)含有されていた。
実施例5 〔マウス腹腔内でのヒトMn−8ODに対するモノクロ
ーナル抗体の生産〕 ヒトMn−SODに対する大量のモノクローナル抗体を
得るために、マウス腹腔内でPCII株の細胞を培養し
た。
B A L B / C7ウス(♀、6周齢、2週間前
にプリスタンを0.5 m l腹腔内に投与しておく)
の腹腔内に、RPM11640で浮遊させた2611株
の細胞を5X106個投与した。
このマウスの体重は、1週間目頃から顕著な増加を示し
、2週間目に腹水(10ml/匹)を採取した。この腹
水を遠心分離(回転数;3000rpm、時間;5分間
)して、腹水上清を得た。
ヒトMn−SODに対するモノクローナル抗体(PC,
11)は、この腹水上清中に8.0mg/mj2(−次
元平板免疫拡散法により測定)含有されていた。
〔発明の効果〕
本発明のrtis胞株の培養によって得られたヒトMn
−SODに対して非常に高い特異的な反応性を有するモ
ノクローナル抗体」は、ヒトMn−SODに関する基礎
研究のための試薬、および臨床検査において用いる測定
試薬などへの用途として期待できる。
4、図面の説明 第1図は、ヒトMn−SODとNIB (ロ)、PE9
(■)またはPGII(・)を含む培養上清(1倍、1
0倍または100倍希釈液を使用)とを混合して、37
°Cで30分間反応させた後、プロティンAアガロース
を加え、さらに、37°Cで10分間反応させた後に、
遠心分離して得られた上澄液のヒトMn−8ODの相対
活性を示す〔なお、対照としては、N5−1株の培養上
清(○)を用いた〕。
特許出願人  宇部興産株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ヒトMnスーパーオキシドジスムターゼ(以下、
    ヒトMn−SODと略す)をマウスに免疫し、そのマウ
    スから得たリンパ球とマウスミエローマ細胞とを融合し
    て得られた細胞株が産生したヒトMn−SODのみに対
    して高い特異性を有することを特徴とするヒトMn−S
    ODに対するモノクローナル抗体。
  2. (2)ヒトMnスーパーオキシドジスムターゼ(以下、
    ヒトMn−SODと略す)をマウスに免疫し、そのマウ
    スから得たリンパ球とマウスミエローマ細胞とを融合し
    て得られた細胞株を培養することを特徴とするヒトMn
    −SODのみに対して高い特異性を有するヒトMn−S
    ODに対するモノクローナル抗体の製法。
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DE68921374T DE68921374T2 (de) 1988-05-27 1989-05-18 Monoklonaler Antikörper gegen menschliche Mangan-Superoxiddismutase, Verfahren zu dessen Herstellung, Testreagens, Kit und Testmethode unter Verwendung desselben, Verfahren zur Diagnose von menschlichem Eierstockkrebs und von Herzinfarkt.
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CN89104703A CN1056186C (zh) 1988-05-27 1989-05-27 一种对人体过氧化锰歧化酶的单克隆抗体,其制备方法及其应用

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JPS62167479A (ja) * 1985-08-29 1987-07-23 Ube Ind Ltd ヒト銅・亜鉛−ス−パ−オキシドジスムタ−ゼのモノクロ−ナル抗体からなるヒト銅・亜鉛−ス−パ−オキシドジスムタ−ゼ測定用試薬およびそれを用いる胃癌の診断方法

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