JPH01160494A - ヒト免疫不全ウイルスに対するモノクローナル抗体およびそのモノクローナル抗体の製法 - Google Patents

ヒト免疫不全ウイルスに対するモノクローナル抗体およびそのモノクローナル抗体の製法

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JPH01160494A
JPH01160494A JP62318675A JP31867587A JPH01160494A JP H01160494 A JPH01160494 A JP H01160494A JP 62318675 A JP62318675 A JP 62318675A JP 31867587 A JP31867587 A JP 31867587A JP H01160494 A JPH01160494 A JP H01160494A
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hiv
monoclonal antibody
mouse
antibody
high specificity
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Taizo Uda
泰三 宇田
Minoru Nishimura
西村 実
Jiyou Chiba
千葉 ▲じょう▼
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Ube Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、後天性免疫不全症候群(AIDS)の原因と
考えられているヒト免疫不全ウィルス(以下、HIVと
称する)に対するモノクローナル抗体およびそのモノク
ローナル抗体の製法に関する。
〔従来の技術〕
従来、種々の抗体がAIDSの診断またはHIVの基礎
研究のために利用されてきている。
利用される抗体としては、HIVに対する血清(ポリク
ローナル抗体)よりもモノクローナル抗体の方が実用的
であると考えられることから、モノクローナル抗体の作
製が活発に行われているが〔例えば、M、S、C,Fu
ngら;Bio  Techno log7.5,94
0 (1987)、高Bら;Jpn、J、Cancer
  Res、。
78.235 (1987)、T、C0Chanhら;
Eur、J、Immnol、、16.1465 (19
86)など〕、今だにHIvに対して非常に高い特異的
な反応性を有するモノクローナル抗体に関する報告は認
められていない。
〔発明が解決すべき問題点〕
本発明の目的は、後天性免疫不全症候群(AIDS)の
原因と考えられているHIVに対して非常に高い特異的
な反応性を有するモノクローナル抗体およびそのモノク
ローナル抗体の製法を提供することである。
〔問題点を解決するための手段] 本発明者らは、前記の問題点を解決するために鋭意研究
した結果、HIVをマウスに免疫して得られた細胞株を
培養することによって、AIDSの原因ウィルスである
HIVに対して非常に高い特異的な反応性を示すモノク
ローナル抗体を得ることができることを見出し、本発明
を完成するに至った。
郡ち、本発明は、 ヒト免疫不全ウィルス(HI V)をマウスニ免疫し、
それから得たリンパ球とマウスミエローマ細胞とを融合
して得られた細胞株が産生したものであって、 (a) HI VノP−24(HI V成分の分子量約
24.000の蛋白質)のみに対して高い特異性を有す
るか、 (b) HI VノP−18(HI V成分)分子量約
18.000の蛋白質)のみに対して高い特異性を有す
るか、 または、 (c)HIVのP−18およびP−55(HIV成分の
分子量約55,000の蒼白質)のみに対して高い特異
性を有する ことを特徴とするモノクローナル抗体に関するものであ
る。
さらに、本発明は、 ヒト免疫不全ウィルス(HIV)を免疫されたマウスか
ら得たリンパ球とマウスミエローマ細胞とを融合して得
られた細胞株を培養することを特徴とする、 (a))frVのP−24のみに対して高い特異性を有
するか、 (b)HIVのP−18のみに対して高い特異性を有す
るか、 または、 (c)HIVのP−18およびP−55のみに対して高
い特異性を有する モノクローナル抗体の製法に関するものである。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のモノクローナル抗体は、tVをマウスに免疫し
て得られた細胞株が産生ずるものであり、HIVに対し
て非常に貰い特異的な反応性を有するものである。
本発明でマウスの免疫に用いる免疫原としては、HIV
に対して非常に高い特異的な反応性を有するモノクロー
ナル抗体を得ることができるものであれば待に制限され
ないが、例えば、HIVを構成する各種成分、H(V、
不活化HI V、およびf(IVの一部分を合成したベ
プチi″;どを挙げることができるが、好ましくは不活
化HIVを用いるのが良い。
本発明のHIVのP−24のみに対して高い特異性を有
するモノクローナル抗体は、HIV成分のP−24のみ
に対して高い特異性を有するが、HIV成分のP−18
、P−40(HIV成分の分子量が約40,000の蛋
白質)、P−55、CP−41(1(IV酸成分分子量
が約41,000の糖蛋白質)、CP−120(HIV
成分の分子量が約120,000の糖蛍白質)、CP−
160(HIV成分の分子量が約160,000(7)
iN白質)とは反応性が認められないものである。
そのような特異性を有するモノクローナル抗体は、例え
ば、免疫マウスから得たリンパ球とマウスのミエローマ
細胞とを融合して得たハイプリドーマ株のYU−3株(
微工研条寄第1603号)、YU−5株(微工研条寄第
1605号)などを培養することによって得ることがで
きる。
本発明のHIVのP−18のみに対して高い特異性を有
するモノクローナル抗体は、HIV成分のP−18のみ
に対して高い特異性を有するが、HIV成分のP−24
、P−40、P−55、GP−41、CP−120、C
P−160とは反応性が認められないものである。その
ような特異性を有するモノクローナル抗体は、例えば、
免疫マウスから得たリンパ球とマウスのミエローマm胞
とを融合して得たハイプリドーマ株のYU−1株(微工
研条寄第1601号)、YU−2株(微工研条寄第16
02号)などを培養することによって得ることができる
本発明のHIVのP−18およびP−55のみに対して
高い特異性を有するモノクローナル抗体は、HIV成分
のP−18およびP−55のみに対して憂い特異性を有
するが、HrV成分のP−24、P−40、CP−41
、GP−120、GP−160とは反応性が認められな
いものである。
そのようなモノクローナル抗体は、例えば、免疫マウス
から得たリンパ球とマウスのミエローマ細胞とを融合し
て得たハイブリドーマ株のYU−4株(微工研条寄第1
604号)などを培養することによって得ることができ
る。
このようなハイブリドーマの作製は、従来公知の方法、
例えば、MilsteinとKholerの方法〔Na
ture、256.495 (1976)〕に準じて行
うことができる。そのようなハイプリドーマ株の好まし
い作製方法について、概略を以下順次説明する。
モノクローナル   汁ハイブリドーマ のf(i)免
疫動物リンパ球の調製 マウスの免疫方法は、PBS (リンmWk衝食塩水)
に溶屏した不活化された)(IV(10〜400μg)
を動物に1回または数週間陽で数回投与することで行う
ことができる。
1回目の免疫は、アジュバント(ミョウバン、結核死蘭
体、核酸などを含む免疫促進物質)を投与せずに行うこ
ともできるが、アジュバントを用いて調製したエマルジ
ョンを投与することが好ましい。
リンパ球は、その免疫動物の充分な抗体価を確認後、最
終免疫から数日後の、血液、リンパ節、肺臓などから得
ることができるが、肺臓から得た方が好ましい。
(ii)ミエローマ細胞の準備 細胞融合には、マウス由来のMPC−11゜P3−X6
3−Ag8・653 (653)、P3−X63−Ag
8−Ul (P3U1)、P3−NS−1(NS−1)
、SP210−Ag14 (SP210)など、および
ラット由来の210.RCY3.Ag1.2.3 (Y
3)などのミエローマ細胞を用いることができるが、6
53、P3U1、NS−1、S P 210などの細胞
外に抗体を産生分泌しないミエローマ細胞を用いた方が
好ましい。
(iii)al胞融合 細胞融合は、前記のようにして免疫された動物のリンパ
球とミエローマ細胞とのa]胞数を(5〜20):1の
割合で、細胞融合に支障をきたさない細胞悲濁溶液、例
えば、一般に用いられるリンパ球培養用培地成分(M 
E M、 D M E M、 M c Cay、RPM
11640などの培地成分)溶液、等張媛衝液などを用
いて良く混合し、遠心分離した後のベレット(!il胞
塊)に、HVJ (センダイウィルス)またはPEG 
(ポリエチレングリコール)溶液を添加することによっ
て行うことができるが、好ましくはPEG溶液を用いる
のがよく、さらに好ましくは平均分子量が1000〜8
000で30〜60重量%のPEG溶液を用いるのがよ
い。この時、細胞融合を促進するために、コルヒチン、
ジメチルスルホキシド、ポリーL−アルギニンなどを添
加することもできる。
細胞融合に用いるミエローマ細胞としては、免疫された
動物と異種の動物由来のものを使用することもできるが
、得られるモノクローナル抗体産生ハイブリドーマ株の
抗体産生量および安定性の面を考えると、免疫された動
物とは同種のミエロ−マ組胞を用いた方がよく、さらに
好ましくは同系のものを用いた方がよい。
(iv)ハイブリドーマの選択 ハイブリドーマの選択は、細胞融合の操作後の細胞をI
(AT培地(ヒポキサンチン、アミノプテリン、チミジ
ン、ウシ胎児血清を含有した培地。
この培地成分としては一般に用いられるリンパ球培養用
培地成分を用いることができる)で培養して行うことが
できる。
ハイブリドーマの培養は、培養プレートの各ウェル(培
養ウェル)に抗体産生ウェルの検索に適した細胞個数を
入れて行い、この時、ハイブリドーマの増殖促進物質ま
たはそれを産生ずる細胞(例えば、胸腺、肺臓、リンパ
節由来のリンパ球など)をフィーダー細胞として必要に
応じて使用することができる。
HAT培地で増殖することによって選択されたハイブリ
ドーマは、抗体産性ウェルの検索に適した細胞個数に達
するまで、HT培地(ヒボキサンチン、チミジン、ウシ
胎児血清を含有した培地、二の培地成分としては一般に
用いられるリンパ球培養用培地成分を用いることができ
る)で数日間培養し、さ゛らに、−船釣に用いられるウ
シ胎児血清を含有するリンパ球培養用培地で培養する。
(V)抗体産生ハイブリドーマの選択 前記(iv )で得られたハイブリドーマが、目的とす
る抗体を産生じているか否かの検定は、例えば、ELI
SA法(酵素免疫測定法)、プラーク形成法、凝集反応
法、RIA(ラジオアイソトープを用いた方法)、間接
蛍光抗体法(IFA)などで行うことができるが、検定
数が非常に多い場合には、ELISA法で行うことが好
ましい。
このELISA法は、以下のようにして行う。
不活化HIVを固定化したEL I SAプレートの各
ウェル(測定ウェル)に、ハイブリドーマ培養上清を加
えて一定時間静置する。そして、これらの洗浄した各測
定ウェルに結合した動物由来の抗体と反応して結合する
ことができる酵素i=抗体(標識に用いる酵素は、例え
ば、ペルオキシダーゼ、アルカリフォスファターゼ、β
−ガラクトシダーゼなどを挙げることができる。標識さ
れる抗体は測定ウェルに結合した動物由来の抗体だけと
反応して結合することができる限り特に限定されず、例
えば、マウス、ラット、ウサギ、ヤギなどから得られた
血清、またはマウス細胞などを用いて作製されたハイブ
リドーマ株が産生じたモノクローナル抗体を挙げること
ができる。)をこれらの測定ウェルに加えて一定時間静
置する。次に、これらの測定ウェルを洗浄し、用いた酵
素に対応した基質溶液を加えて酵素活性を測定する。そ
して、酵素活性が認められれば、その培養上清をとった
培養ウェル中に目的とする抗体を産生ずるハイブリドー
マが存在していたことがわかる。
このようにして、細胞増殖が認められ、かつ抗体を産生
じているハイブリドーマを得ることができる。
(vi)ハイブリドーマの株化(クローニング)抗体産
生が認められた培養ウェル中のハイブリドーマは、限界
希釈法、シングル・セル・マユブレーション法(倒立顕
微鏡下、Iウェルに1藺のハイブリドーマを入れる方法
)、軟寒天を用いてコロニーを拾い上げる方法、FAC
S (F l u 。
recent  Activated  Ce1lso
rter)を用いた方法などでクローニングすることが
できる。この時、前記のいずれかのクローニング方法に
よって(V)で見出した抗体産生ハイブリドーマを培養
し、その増殖が認められた培養ウェルの上滑を用い、(
v)の抗体産生ハイブリドーマの選択で行ったEL I
 SA法と同様の方法で、抗体産生ウェルを検索する。
このようにして、HIVに対して特異性が高く、かつ抗
体価が高いモノクローナル抗体を産生ずるハイブリドー
マ株を選択することができる。
3ツクローナル「尊辺玉広 HIVに対して特異性が高(、かつ抗体価が高いモノク
ローナル抗体の生産は、前記(vi)で得たハイプリド
ーマ株をフラスコ内で培養したり、または動物の腹腔内
で培養することによって行うことができる。
前記(vi)で得たハイプリドーマ株のフラスコ内培養
での該モノクローナル抗体の生産は、例えば、0〜20
%ウシ胎児血清を含む一般的に用いられるリンパ球培養
用培地(例えば、MEM、DM E M 、〜fcco
7SRPMI 1640などの培地成分を含む培地)で
細胞濃度が上限に達するまで培養することによって行う
ことができる。この時、該モノクローナル抗体は、遠心
操作で得た培養上清中に含まれている。
一方、前記(vi)で得たハイプリドーマ株の動物腹腔
内培養での該モノクローナル抗体の生産は、細胞融合に
用いた細胞が由来する動物とは異種の動物を用いて行う
こともできるが、同種の動物を用いて行った方が好まし
く、さらに好ましくは同系の動物を用いて行った方がよ
い。
このような方法によるHIVに対して特異性が高(、か
つ抗体価が高い該モノクローナル抗体の生産は、マウス
、ラット、ハムスターなどの適当な動物の腹腔内にこの
動物の免疫能を低下させる物質、例えば、ブリスタンな
どの鉱物油を投与し、数週間後シこ106〜10?個の
前記(vi)で得たハイプリドーマ株犯胞を投与し、そ
の腹腔内に20株細胞を数週間で高音度に増殖させるこ
とによって行うことができる。この時、該モノクローナ
ル抗体は、遠心操作で得た腹水正清中に含まれている。
そして、その抗体濃度は、フラスコ内培養で得た時の培
養上清の抗体濃度の10〜1000倍である。
ハイプリドーマ株のフラスコ内または動物腹腔内での培
養で得られた該モノクローナル抗体は、蛍白質の一般的
な精製法に適用されている塩析、透析、イオン交換クロ
マトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィーな
どを行うことによって精製され、高純度のモノクローナ
ル抗体となる。
前記のようにして得た該モノクローナル抗体は、HIV
成分のポリペプチドであるP−18、P−24、または
P−18とP−55に対して非常に高い特異的な反応性
を有するものである。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を具体的に説明する。なお、これ
らの実施例は、本発明の範囲を限定するものではない。
実施例1 (HIVに対するモノクローナル抗体産生ハイプリドー
マ株の作製〕 (a)マウスの免疫及び肺臓リンパ球の調製不活化HI
V(56℃で30分間処理後、さらに放射線で1時間照
射し、増殖しないことを確認したウィルス)100ug
を溶屏した1mfのPBS(リン酸謹衝液、p H7,
4)と1mlの7゜インドの完全アジュバントとを充分
に混合して得られたエマルジョンの0.5 m Ilを
B A L B / cマウス(♀、7週齢)の腹腔内
に投与した。
この初回免疫から2周間後、および5週間後に前記と同
様にして調製したエマルジョンの0.5m2を前記マウ
スの腹腔内に投与した。
さらに、2週間後に、最終免疫として、前記の不活化H
IV50μgを溶屏した0、 2 m 12のPBSを
前記マウスの尾静脈に投与した。
このようにして免疫されたマウスから、最終免疫から3
日、目に摘出した膵臓を、水冷下に、10m1のMEM
溶液(リンパ球培養用培地粉末を蒸溜水に溶屏したもの
、10mM  HEPESを含む)を入れたシャーレ中
で洗い、新たに用意したMEM溶液の中に移して、ピン
セントで:よぐした。
このようにして得た浮遊リンパ球を、MEM溶液に懸濁
して、遠心分溜しく回転数;11000rp、時間;5
分間)、MEM溶液に再懸濁し、細胞融合に使用するマ
ウス肺臓リンパ球とした。
Φ)細胞融合 4.5X10’個の対数増殖期にある8−アザグアニン
耐性のマウスミエローマ1fl胞(X63−Ag、65
3;653)と前記のマウスの肺臓リンパ球2.7X1
0”個とを50m2容プラスチツク製コニカル遠心管に
入れ、混合し、次いで、上清を遠心分離した後に(回転
数;1400rpm。
時間;6分間)、同遠心管を軽(たたいてペレットをほ
ぐした。
このペレットを激しく振とうしながら、この中に、50
%PE(:、4000溶液(37“C)を1分間かけて
1mi!、入れ、さらに、1分間激しく振とうした。
同遠心管を穏やかに振とうしながらM E M溶液(3
7°C)を数分間かけて徐々に加え、最終的には10m
2とし、室温で遠心分離(回転数;800μlm、時間
;6分間)して、上清を吸引除去した。
同遠心管を軽くたたいてペレットをほぐし、160mf
のHAT培地(I X−10−’Mヒボキサンチン、4
X10=’Mアミノプテリン、1.6X10−5Mチミ
ジン及び20%ウシ胎児血清を含有するRPM1164
0培地、37°Cに保温)に懸濁して、96ウエルの培
養プレート19枚の各培養ウェルに100μ2づつ分注
して、COtインキュベーターを用いて培養した(5%
CO□、95%空気、37°C1湿度100%)。
(c)ハイプリドーマの選択 前述ら)の培養開始から2〜4週間かけて、細胞増殖が
認められた培養プレートの各ウェルの培養上滑中に、H
IVに対する抗体が含まれているか否かを、次に示すE
L I SA法で検討した。
まず、96ウエルELISAプレートの各分析ウェルに
、不活化HIV溶液(2μg/mf、pH9,8のO−
00M炭酸緩衝液に溶解)を50ufづつ分注し、4℃
で1晩静1した。
次いで、ELISAプレートの各分析ウェルを洗浄液(
0,05%のTween20を含むPBS)で2回洗浄
した後、0.5%のBSA溶液(PBSに溶解)を各分
析ウェルに100μlづつ分注して室温で30分間Fi
fし、これらの各分析ウェルを洗浄液で2回洗浄し、前
記培養プレートの各培養ウェルの培養上清を、これらの
各分析ウェルに50μ2づつ分注して室温で2時間静置
した(陰性対照には、融合前のマウス肺臓リンパ球とマ
ウスミエローマ細胞との混合物を同様に培養して得た上
清を用いた。一方、陽性対照には、本発明での細胞融合
に用いたマウスの血清を洗浄液で10倍に希釈したもの
を用いた。)。
次に、EL I SAプレートの各分析ウェルを洗浄液
で4回洗浄し、マウス免疫グロブリンに対するアルカリ
フォスファターゼ標識抗体溶液を、50μlづつ、各分
析ウェルに分注し、室温で1時間静置した。そして、E
LISAプレートの各分析ウェルを洗浄液で4回洗浄後
、p−ニトロフェニルリン酸ナトリウム・6H20溶!
(1mg/m、1)を100μ2づつ各分析ウェルに分
注し、室温で30分反応後、マイクロプレート用の吸光
度測定装置を用いて各ウェルの405 nmにおける吸
光度を測定した。
このような検討の結果、培養プレート中の1411個の
培養ウェルの中の341ilで、HIVに対する抗体の
産生が認められた。
これらの抗体を産生した34個の培養ウェルについて、
間接蛍光抗体法(IFA)を行った。
その結果、HIV惑染細胞のみに反応した抗体を含有す
る培養ウェルは、34個の中の19個で認められた。皿
ち、この19個の培養ウェルには、HIVと反応する抗
体を産生ずるハイプリドーマが存在することが確認され
た。
(alハイブリドーマの株化(クローニング)20%ウ
シ胎児血清を含むRPM(1640培地を用いて、前述
の(c)工程において示した抗体産生が確認された19
個の培養ウェルのうちの5個の培養ウェルについて限界
希釈法でハイプリドーマをクローニングした。
培養には、96ウエル培養プレートを用い、支持細胞と
してB A L B / cマウスの狗腺紺胞懸濁液(
107個/ m 1 )を使用して、(ハイブリドーマ
1〜5個)/(胸腺細胞懸濁液100μj2)/ウェル
で培養した。
前記の5個の培養ウェルの各々のクローニングにおいて
、10日目頃から単一コロニーとして観察される培養ウ
ェルの上清を採取して、不活化H■vを用いたELIS
A法(前述の(c)工程と同様の方法)で抗体産生ウェ
ルのスクリーニングを行ない、各々のクローニングにお
いてハイプリドーマ株を少なくとも1株づつ得、これら
を再クローニングした。
このようにして得られた株をYU−1株(微工研条寄第
1601号)、YU−2株(微工研条寄第1602号)
、YU−3株(微工研条寄第1603号)、YU−4株
(微工研条寄第1604号)およびYU−5株(微工研
条寄第1605号)と称し、これらの株が産生じたモノ
クローナル抗体を、それぞれYU−1、YU−2、YU
−3、YU−4およびYU−5と称す。
これら5株の培養上滑中に含まれるモノクローナル抗体
のクラス・サブクラス、L鎖の型を次の測定試験Iで決
定し、各種化合物に対する反応性を測定試験■で検討し
た。
災足跋腋土 [HIVに対するモノクローナル抗体のクラス・サブク
ラスの決定] YU−1株、YU−2株、YU−3株、YU−4株およ
びYU−5株が産生じた免疫グロブリンのクラス・サブ
クラスの決定は、マウス抗体の各クラス・サブクラスに
特異的なペルオキシダーゼ標識抗体溶液(IgG+ 、
IgG、a 、I gGzb、IgGz、I gM、I
 gA、に型り類またはλ型り鎖などに対する西洋ワサ
ビペルオキシダーゼで標識された抗体)を用いた前述の
(c)工程と同様のEL I SA法、およびマウス抗
体の各クラス・サブクラスに特異的な抗体溶液(IgG
、、IgG、a 、IgG、’b 、I gG、 、I
 gM、I gA、に型Llまたはλ型LiXなどに対
する抗体)を用いたオフタロニー法で行った。
その結果、YU−1株、YU−3株、YU−4が産生じ
たモノクローナル抗体(YU−1、YU−3、YU−4
)は、いずれもIgG、に属する抗体であり、YU−2
株、YU−5株が産生じたモノクローナル抗体(YU−
2、YU−5)は、IgG、bに属する抗体であること
がわかった。
1定メ翌■ [HI Vに対するモノクローナル抗体のT(IVの各
種ペプタイドに対する反応性の検討]YU−1、YU−
2、YU−3、YU−4およびYU−5などのモノクロ
ーナル抗体の反応特異性について、HIV成分のポリペ
プチドであるPI3、P24、P2O、GP41、GP
120、GP160との反応性をウェスタンブロッティ
ング法によって検討した。
その結果を表1に示す。
表   1 実施例3 〔フラスコ培養でのHIVに対するモノクローナル抗体
の生産〕 15%ウシ胎児血清を含むRPM11640培地で培養
して得たYU−1株の培養細胞を10m!のRPM11
640液(ウシ胎児血清を含まない)に移しかえて、死
滅直前まで培養した。
HIVに対するモノクローナル抗体(YU−1)は、培
養液を遠心分離(回転数;3000rpm、時間;5分
間)して得られた上滑中に35μg/mf (−次元平
板免疫拡散法により測定)含有されていた。
実施例4 〔マウス腹腔内でのHIVに対するモノクローナル抗体
の生産〕 HIVに対する大量のモノクローナル抗体を得るために
、マウス腹腔内でYU−1株の細胞を培養した。
B A L B / cマウス(♀、6周齢、2週間前
にプリスタンを0.5 m l @腔内に投与しておく
)の腹腔内に、RPM11640で浮遊させたHIV−
15株の細胞を2X10’個投与した。
このマウスの体重は、1週間目頃から顕著な増加を示し
、2週間目に腹水(10ml/匹)を採取した。この腹
水を遠心分離(回転数;3000rpm、時間;5分!
Si′I)シて、腹水上清を得た。
HIVに対するモノクローナル抗体(YU−1)は、こ
の腹水上滑中に8.0mg/mA (−次元平板免疫拡
散法により測定)含有されていた。
〔発明の効果〕
本発明の?細胞株の培養によって得られたHIVに対し
て非常に高い特異的な反応性を有するモノクローナル抗
体jは、HIVに関する基礎研究のための試薬、および
AIDSを簡単で迅速に、かつ正確に診断するための臨
床検査測定試薬などへの用途として期待できる。
特許出瀬人  宇部興産株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ヒト免疫不全ウィルス(以下、HIVと略す)を
    マウスに免疫し、それから得たリンパ球とマウスミエロ
    ーマ細胞とを融合して得られた細胞株が産生したもので
    あって、 (a)HIVのP−24のみに対して高い特異性を有す
    るか、 (b)HIVのP−18のみに対して高い特異性を有す
    るか、 または、 (c)HIVのP−18およびP−55のみに対して高
    い特異性を有する ことを特徴とするモノクローナル抗体。
  2. (2)ヒト免疫不全ウィルス(以下、HIVと略す)を
    免疫されたマウスから得たリンパ球とマウスミエローマ
    細胞とを融合して得られた細胞株を培養することを特徴
    とする、 (a)HIVのP−24のみに対して高い特異性を有す
    るか、 (b)HIVのP−18のみに対して高い特異性を有す
    るか、 または、 (c)HIVのP−18およびP−55のみに対して高
    い特異性を有する モノクローナル抗体の製法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0386136A1 (en) * 1987-11-06 1990-09-12 Coulter Corp ENZYMATIC IMMUNOANALYSIS FOR THE DETECTION OF HIV ANTIGENS IN HUMAN SERUMS.
WO2006126286A1 (ja) * 2005-05-27 2006-11-30 Masami Moriyama Hiv-1を認識する抗体を産生するハイブリドーマ
WO2008059553A1 (fr) * 2006-11-13 2008-05-22 Masami Moriyama Procédé de détection du vih-1 sans être affecté par l'anticorps de la protéine anti-souris existant chez l'homme et trousse destinée à une utilisation dans ce procédé

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0386136A1 (en) * 1987-11-06 1990-09-12 Coulter Corp ENZYMATIC IMMUNOANALYSIS FOR THE DETECTION OF HIV ANTIGENS IN HUMAN SERUMS.
WO2006126286A1 (ja) * 2005-05-27 2006-11-30 Masami Moriyama Hiv-1を認識する抗体を産生するハイブリドーマ
WO2008059553A1 (fr) * 2006-11-13 2008-05-22 Masami Moriyama Procédé de détection du vih-1 sans être affecté par l'anticorps de la protéine anti-souris existant chez l'homme et trousse destinée à une utilisation dans ce procédé

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