JPH0196198A - メタンフェタミンに対するモノクローナル抗体およびそのモノクローナル抗体の製法 - Google Patents

メタンフェタミンに対するモノクローナル抗体およびそのモノクローナル抗体の製法

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JPH0196198A
JPH0196198A JP62253781A JP25378187A JPH0196198A JP H0196198 A JPH0196198 A JP H0196198A JP 62253781 A JP62253781 A JP 62253781A JP 25378187 A JP25378187 A JP 25378187A JP H0196198 A JPH0196198 A JP H0196198A
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methamphetamine
antibody
hybridoma
mouse
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Taizo Uda
泰三 宇田
Yukimasa Ito
伊藤 幸勝
Takashi Usagawa
宇佐川 崇
Minoru Nishimura
西村 実
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Ube Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、覚醒剤の一種であるメタンフェタミンに対す
るモノクローナル抗体およびそのモノクローナル抗体の
製法に関する。
〔従来の技術〕
覚醒剤事犯の増加に伴い、メタンフェタミン(以下、M
Aと略す。)などの覚醒剤の乱用者を簡単で迅速に、か
つ正確に把握する必要性が高まってきている。
このような問題点を解決する方法としては、MAなどに
対して非常に高い特異的な反応性を示すモノクローナル
抗体を試薬として用いた免疫学的測定方法が優れた方法
であると考えられているが、これまでに、〜IAに対す
るモノクローナル抗体の作製に関する報告は認められて
いない。
〔発明が解決すべき問題点〕
本発明の目的は、覚醒剤であるMAに対して非常に高い
特異的な反応性を示すモノクローナル抗体およびそのモ
ノクローナル抗体の製法を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、前記の問題点を解決するために鋭意研究
した結果、動物に免疫して得られた細胞株を培養するこ
とによって、覚醒剤であるメタンフェタミン(MA)に
対して非常に高い特異的な反応性を示すモノクローナル
抗体を得ることができることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
即ち、本発明は、動物に免疫して得られた細胞株が産生
したMAに対するモノクローナル抗体に関するものであ
る。
さらに、本発明は、MAに対するモノクローナル抗体を
産生ずる細胞株を培養することを特徴とするMAに対す
るモノクローナル抗体の製法に関するものである。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のモノクローナル抗体は、免疫した動物から得ら
れた細胞株が産生ずるものであり、覚醒剤であるMAに
対して非常に高い特異的な反応性を有するものである。
本発明で動物の免疫に用いる免疫原としては、MAに対
して非常に高い特異的な反応性を有するモノクローナル
抗体を得ることができるものであれば特に制限されない
が、例えば、MA、MAの塩類およびMAを分子量1万
以上の担体に結合させたものを挙げることができるが、
好ましくはMAを分子量1万以上の担体に結合させたも
のを用いるのが良い。この時用いる分子量1万以上の担
体としては、ウシ血清アルブミン、卵白アルブミン、陣
笠貝ヘモシアニン、免疫グロブリンなどのような生体高
分子を挙げることができる。
本発明のモノクローナル抗体は、前記のようにして免疫
された動物(例えば、マウス、ラット、ウサギなどの哺
乳動物)から得られたリンパ球をウィルス、変異原性物
質などを用いて形質転換する方法によって作製された細
胞株を培養しても得られるが、免疫された動物から得ら
れたリンパ球に細胞増殖能を有する遺伝子を導入して形
質転換する方法(例えば、リン酸カルシウム沈澱物とし
た遺伝子の導入、同種または異種動物の細胞融合による
遺伝子の導入など)によって作製された細胞株を培養し
て得ることが好ましく、例えば、本発明者らが、免疫マ
ウスから得られたリンパ球とマウスのミエローマ細胞と
を融合して得たバイプリドーマのMA−7株(微工研条
寄第 1494号)、MA−13株・(微工研条寄第 
1495′号)またはMA−15株(微工研条寄第 1
496号)などから得られる。
このようなハイブリドーマの作製は、従来公知の方法、
例えば、MilsteinとKholerの方法(Na
ture、256,495 (1976)]に準じて行
うことができる。そのようなハイブリドーマ株の好まし
い作製方法について、概略を以下順次説明する。
モノクローナル抗体 産 ハイブリドーマ株の 凹(i
)免疫原および分析用抗原の調製 免疫原は、例えば、MA、MAの塩類などの化合物をN
−(4−ブロモブチル)フタルイミドを用いてN−(4
−アミノブチル)化した後、1−シクロへキシル−3−
(2−モルホリノエチル)カルボジイミドメト−p−ト
ルエンスルホン酸塩(以下、CMECと略す)、1−エ
チル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイ
ミド塩酸塩(以下、EDPCと略す)などのカルボジイ
ミドなどを用いて分子量1万以上の担体〔例えば、ウシ
血清アルブミン(BSA)、卵白アルブミン(OvA)
、陣笠貝ヘモシアニン(KLH)、免疫グロブリンなど
のような生体高分子が好ましい〕と結合することによっ
て作製することができる。 一方、分析用抗原としては
、免疫原の調製において用いた担体とは異なったものを
用いて、免疫原の調製法と同様にして調製したものを用
いる。
(ii )免疫動物リンパ球の調製 動物(例えば、マウス、ラットなど)の免疫方法は、P
BS (中性のリン酸緩衝液)に溶解した前記(i)の
免疫原(10〜400μg)を動物に1回または数週間
層で数回投与することで行うことができる。
1回目の免疫は、アジュバント(ミョウバン、結核死菌
体、核酸などを含む免疫促進物質)を投与せずに行うこ
ともできるが、アジュバントを用いて調製したエマルジ
ョンを投与することが好ましい。
リンパ球は、その免疫動物の充分な抗体価を確認後、最
終免疫から数日後の、血液、リンパ節、肺臓などから得
ることができるが、肺臓から得た方が好ましい。
(ij)ミエローマ細胞の準備 細胞融合には、マウス由来のMPC−11、P3−X6
3−Ag8・653 (653)、P3−X63−Ag
8−−Ul (P3.Ul)、P3−NS−1(NS−
1)、SP210−Ag14 (SP210)など、お
よびラット由来の210.RCY3.Ag1.2.3 
(Y3)などのミエローマ細胞を用いることができるが
、653、P3U1、NS−1、S P 210などの
細胞外に抗体を産生分泌しないミエローマ細胞を用いた
方が好ましい。
(iv)細胞融合 細胞融合は、前記のようにして免疫された動物のリンパ
球とミエローマ細胞との細胞数を(5〜20):1の割
合で、細胞融合に支障をきたさない細胞懸濁溶液、例え
ば、一般に用いられるリンパ球培養用培地成分(M E
 M、 D M E M、 M c Coy、RPMI
 1640などの培地成分)溶液、等張緩衝液などを用
いて良く混合し、遠心分離した後のペレット(細胞塊)
に、HVJ (センダイウィルス)またはPEG (ポ
リエチレングリコール)溶液を添加することによって行
うことができるが、好ましくはPEG溶液を用いるのが
よく、さらに好ましくは平均分子量が1000〜800
0で30〜60重量%のP E G 溶?Fiを用いる
のがよい。この時、細胞融合を促進するために、コルヒ
チン、ジメチルスルホキシド、ポリーL−アルギニンな
どを添加することもできる。
細胞融合に用いるミエローマ細胞としては、免疫された
動物と異種の動物由来のものを使用することもできるが
、得られるモノクローナル抗体産生ハイブリドーマ株の
抗体産生量および安定性の面を考えると、免疫された動
物とは同種のミエローマ細胞を用いた方がよく、さらに
好ましくは同系のものを用いた方がよい。
(v)ハイブリドーマの選択 ハイブリドーマの選択は、細胞融合の操作後の細胞をH
AT培地(ヒポキサンチン、アミノプテリン、チミジン
、ウシ胎児血゛清を含有した培地。
この培地成分としては一般に用いられるリンパ球培養用
培地成分を用いることができる)で培養して行うことが
できる。
ハイブリドーマの培養は、培養プレートの各ウェル(培
養ウェル)に抗体産生ウェルの検嬌に適した細胞個数を
入れて行い、この時、ハイブリドーマの増殖促進物質ま
たはそれを産生ずる細胞(例えば、胸腺、肺臓、リンパ
節由来のリンパ球など)をフィーダー細胞として必要に
応じて使用することができる。
HAT培地で増殖することによって選択されたハイブリ
ドーマは、抗体産生ウェルの検索に適した細胞個数に達
するまで、HT培地(ヒポキサンチン、チミジン、ウシ
胎児血清を含有した培地、この培地成分としては一般に
用いられるリンパ球培養用培地成分を用いることができ
る)で数日間培養し、さらに、−船釣に用いられるウシ
胎児血清を含有するリンパ球培養用培地で培養する。
(vi)抗体産生ハイブリドーマの選択前記(V)で得
られたハイブリドーマが、目的とする抗体を産生じてい
るか否かの検定は、例えば、ELISA法(酵素免疫測
定法)、プラーク形成法、凝集反応法、RIA(ラジオ
アイソ) −プを用いた方法)などで行うことができる
が、ELISA法でおこなうことが好ましい。
このELISA法は、以下のようにして行う。
(i)で調製した分析用抗原を固定化したELISAプ
レートの各ウェル(測定ウェル)に、ハイブリドーマ培
養上清を加えて一定時間静置する。
そして、これらの洗浄した各測定ウェルに結合した動物
由来の抗体と反応して結合することができる酵素標識抗
体(標識に用いる酵素は、例えば、ペルオキシダーゼ、
アルカリフォスファターゼ、β−ガラクトシダーゼなど
を挙げることができる。
標識される抗体は測定ウェルに結合した動物由来の抗体
だけと反応して結合することができる限り特に限定され
ず、例えば、マウス、ラット、ウサギ、ヤギなどから得
られた血清、またはマウス細胞などを用いて作製された
ハイブリドーマ株が産生したモノクローナル抗体を挙げ
ることができる。
)をこれらの測定ウェルに加えて一定時間静置する。次
に、これらの測定ウェルを洗浄し、用いた酵素に対応し
た基質溶液を加えて酵素活性を測定する。そして、酵素
活性が認められれば、その培養上清をとった培養ウェル
中に目的とする抗体を産生ずるハイブリドーマが存在し
ていたことがわかる。
このようにして、細胞増殖が認められ、かつ抗体を産生
じているハイブリドーマを得ることができる。
(vi)ハイブリドーマの株化(クローニング)抗体産
生が認められた培養ウェル中のハイブリドーマは、限界
希釈法、シングル・セル・マニプレーション法(倒立顕
微鏡下、1ウエルに1個のハイブリドーマを入れる方法
)、軟寒天を用いてコロニーを拾い上げる方法、FAC
3(Flu。
recent  Activated  Ce1lSo
rter)を用いた方法などでクローニングすることが
できる。この時、前記のいずれかのクローニング方法に
よって(vi)で見出した抗体産生ハイブリドーマを培
養し、その増殖が認められた培養ウェルの上清を用い、
(vi)の抗体産生ハイブリドーマの選択で行ったEL
ISA法と同様の方法で、抗体産生ウェルを検索する。
このようにして、MAに対して特異性が高く、かつ抗体
価が高いモノクローナル抗体を産生ずるハイブリドーマ
株を選択することができる。
モノクローナル−〇′!1i法 〜IAに対して特異性が高(、かつ抗体価が高いモノク
ローナル抗体の生産は、前記(vii)で得たハイブリ
ドーマ株をフラスコ内で培養したり、または動物の腹腔
内で培養することによって行うことができる。
前記(vii)で得たハイブリドーマ株のフラスコ内培
養での該モノクローナル抗体の生産は、例えば、0〜2
0%ウシ胎児血清を含む一般的に用いられるリンパ球培
養用培地(例えば、MEM、DMEM、McCo y、
RPMI 1640などの培地成分を含む培地)で細胞
濃度が上限に達するまで培養することによって行うこと
ができる。この時、該モノクローナル抗体は、遠心操作
で得た培養上清中に含まれている。
一方、前記(vii)で得たハイブリドーマ株の動物脂
腔内培養での該モノクローナル抗体の生産は、細胞融合
に用いた細胞が由来する動物とは異種の動物を用いて行
うこともできるが、同種の動物を用いて行った方が好ま
しく、さらに好ましくは同系の動物を用いて行った方が
よい。
このような方法乙こよるMAに対して特異性が高く、か
つ抗体価が高い該モノクローナル抗体の生産は、マウス
、ラット、ハムスターなどの適当な動物の腹腔内にこの
動物の免疫能を低下させる物質、例えば、ブリスタンな
どの鉱物油を投与し、数週間後に106〜10’個の前
記(vii)で得たハイブリドーマ株細胞を投与し、そ
の腹腔内にこの株細胞を数週間で高密度に増殖させるこ
とによって行うことができる。この時、8亥モノクロー
ナル抗体は、遠心操作で得た腹水上滑中に含まれている
。そして、その抗体濃度は、フラスコ内培養で得た時の
培養上清の抗体濃度の10−1000倍である。
ハイブリドーマ株のフラスコ内または動物腹腔内での培
養で得られた該モノクローナル抗体は、蛍白質の一般的
な精製法に適用されている塩析、i!?、イオン交換ク
ロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー
などを行うことによって精製され、高純度のモノクロー
ナル抗体となる。
前記のようにして得た該モノクローナル抗体は、MAに
対して非常に高い特異的な反応性を有するものである。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を具体的に説明する。なお、これ
らの実施例は、本発明の範囲を限定するものではない。
実施例1 〔免疫原および分析用抗原の調製〕 ベンゼン12mj!に、0.5 m gのメタンフェタ
ミン(MA)を溶解し、これに1.16 gのN−(4
−ブロモブチル)フタルイミドおよび0.54gの炭酸
ナトリウムを加えて80°C0°C下3還流し、無機物
を除去後12、miのIN塩酸を入れ、水層をベンゼン
で洗浄した。この水層にクロロホルムを入れて得られた
クロロホルム層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで脱水し、クロロホルムを減圧留去した。この残留
物を12m2のエタノールに溶解し、これに60μ2の
90%抱水ヒドラジンを加えて7日、5°C下2時間還
流した後にエタノールを留去した。この残留物を12m
1のIN塩酸で溶解し、クロロホルムで洗浄した。これ
を水酸化ナトリウムを用いてpH10に調整し、クロロ
ホルムを入れて得られたクロロホルム層を飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸す) IJウムで脱水し、クロロホル
ムを減圧留去した。このようにして、0.2gのN−(
4−アミノブチル)メタンフェタミン(以下、A B 
M Aと略す)を得た。
免疫原は、前記のABMAを用いて以下のようにして調
製した。
0、4 m lのジメチルホルムアミドに20mgのA
BMAと生体高分子である2 0mgの免疫グロブリン
(ヒトIgC,)とを溶解後、10%の1−エチル−3
−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸
塩(以下、EDPCと略す)を12mj!入れ、室温下
3時間攪拌した後にPBS(pH7,4のリン酸緩衝?
F1.)に対して透析し、非透析画分を凍結乾燥して、
免疫原である「目的とするモノクローナル抗体に対応す
る抗原jであるメタンフェタミン(MA)とヒト■gG
との結合物(以下、MAIgGと略す)を4mg得た。
分析用抗原は、以下のようにして調製した。
前記の免疫原の調製方法でEDPCのかわりに1−シク
ロへキシル−3−(2−モルホリノエチル)カルボジイ
ミドメト−p−トルエンスルホン酸塩(CMEC)を用
い、ヒトIgGのかわりに牛血清アルブミン(BSA)
を用いる以外は同様にして、分析用抗原であるMAとB
SAとの結合物(以下、MA−BSAと略す)を3mg
得た。
実施例2 (MAに対するモノクローナル抗体産生ハイブリドーマ
株の作製〕 (a)マウスの免疫及び肺臓リンパ球の調製実施例1で
調製した免疫原である400μgのMA−IgGを溶解
した1mlのPBS (リン酸緩衝液、p H7,4)
と1mlのフロイントの完全アジュバントとを充分に混
合して得られたエマルジョンの0.5 m ILをB 
A L B / C7ウス(♀、7退部)の腹腔内に投
与した。
この初回免疫から2周間後、および4週間後に前記と同
様にして調製したエマルジョンの0.5mlを前記マウ
スの腹腔内に投与した。
さらに、2週間後に、最終免疫として、前記の抗原10
0μgを溶解したPBSの0.2 m lを前記マウス
の尾静脈に投与した。
このようにして免疫されたマウスから、最終免疫から3
日目に摘出した肺臓を、氷冷下に、RPM11640液
(リンパ球培養用培地粉末を蒸溜水に溶解したもの)を
入れたシャーレ中で洗い、新たに用意したRPM116
40液の中に移して、ピンセットでほぐした。
このようにして得た浮遊リンパ球を、RPM11640
液に懸濁して、遠心分濯しく回転数;11000rp、
時間;5分間)、RPM11640液に再懸濁し、細胞
融合に使用するマウス肺臓リンパ球とした。
(b)細胞融合 4.5X10’個の対数増殖期にある8−アザグアニン
耐性のマウスミエローマ!胞(X63−Ag、653;
553)と前記のマウスの肺臓リンパ球2.7X10’
個とを50m!2容プラステンク製コニカル遠心管に入
れ、混合し、次いで、上清を遠心分離した後に(回転数
;1400rpm。
時間;6分間)、同遠心管を軽くたたいてペレットをほ
ぐした。
このペレットを激しく振とうしながら、この中に、50
%PE(1,4000溶液(37°C)を1分間かけて
1mj2入れ、さらに、1分間激しく振とうした。
同遠心管を穏やかに振とうしながらRPMII640液
(37°C)を徐々に加え、最終的には10m1とし、
室温で遠心分離(回転数; 800 rpm、時間;6
分間)して、上清を吸引除去した。
同遠心管を軽くたたいてペレットをほぐし、160m1
のHAT培地(IXIO−’Mヒポキサンチン、4X1
0−7Mアミノプテリン、1.6X10−5Mチミジン
及び20%ウシ胎児血清を含有するRPM11640培
地)に懸濁して、96ウエルの培養プレート19枚の各
培養ウェルに100μlづつ分注して、C○2インキュ
ベーターを用いて培養した(5%CO□、95%空気、
37°C1湿度100%)。
(C)ハイブリドーマの選択 前述(b)の培養開始から2〜4a間かけて、細胞増殖
が認められた培養プレートの各ウェルの培養上清中に、
MAに対する抗体が含まれているか否かを、次に示すE
LISA法で検討した。
まず、96ウエルU底ELISAプレートの各分析ウェ
ルに、実施例1で調製した分析用抗原であるMA−BS
A溶液(2u g/mL p H9,8の0.05 M
炭酸緩衝液に溶解)を50μlづつ分注し、4°Cで1
晩静置した(このような処理によって、MA−BSAが
各分析ウェルの表面に吸着する。)。
次いで、ELISAプレートの各分析ウェルを洗浄液(
0,05%のTween20を含むPBS)で洗浄した
後、0.5%のBSA溶液(PBSに溶解)を各分析ウ
ェルに100μ尼づつ分注して室温で2時間静置し、こ
れらの各分析ウェルを洗浄液で洗浄し、前記培養プレー
トの各培養ウェルの培養上清を、これらの各分析ウェル
に50μβづつ分注して室温で2時間静置した(陰性対
照には、融合前のマウス肺臓リンパ球とマウスミエロー
マ細胞との混合物を同様に培養して得た上清を用いた。
一方、陽性対照には、本発明での細胞融合に用いたマウ
スの血清を洗浄液で100倍に希釈したものを用いた。
)。
次に、ELISAプレートの各分析ウェルを洗浄し、マ
ウス免疫グロブリンに対するアルカリフォスファターゼ
標識抗体溶液を、50μlづつ、各分析ウェルに分注し
、室温で1時間静置した。
そして、ELISAプレートの各分析ウェルを洗浄後、
p−ニトロフェニルリン酸ナトリウム・6H,O溶液(
1m g / m l )を100.c/!づつ各分析
ウェルに分注し、室温で30分反応後、マイクロプレー
ト用の吸光度測定装置を用いて各ウェルの405 nm
における吸光度を測定した。
このような検討の結果、培養プレート中の1411個の
培養ウェルの中の34個で、MAに対する抗体の産生が
認められた。
これらの抗体を産生した34個の培養ウェルについて、
MAを用いた阻害試験(前記のELISAで培養ウェル
の上清のかわりに、その上清に10μgのMAを含む溶
液を入れる以外は同様な操作を行う。)を行った。
その結果、MAで阻害される抗体を含有している培養ウ
ェルは、34個の中の19個で認められた。即ち、この
19個の培養ウェルには、MAと反応する抗体を産生ず
るハイブリドーマが存在することが確認された。
(d)ハイブリドーマの株化(クローニング)20%ウ
シ胎児血清を含むRPM11640培地を用いて、前述
の(C)工程において示した抗体産生が確認された19
個の培養ウェルのうちの3個の培iウェルについてシン
グル・セル・マニプレーション法(倒立顕微鏡下、1ウ
エルに1個のハイブリドーマを入れる方法)でハイブリ
ドーマをクローニングした。
培養には、96ウエル培養プレートを用い、支持細胞と
してB A L B / cマウスの胸腺細胞懸濁液(
107個/ m j2 )を使用して、(ハイブリドー
マ1個)/(胸腺細胞懸濁液100μi、)/つエルで
培養した。
前記の培養において、10日目頃から単一コロニーとし
て観察される培養ウェルの上清を採取して、MA−BS
Aを用いたELISA法(前述の(C)工程と同様の方
法)で抗体産生ウェルのスクリーニングを行ない、ハイ
ブリドーマ株を3株得、これらを再クローニングした。
このようにして得られた株をMA−7株(微工研条寄第
 1494号)、MA−13株(微工研条寄第 149
5号) 、MA−’15株(微工研条寄第 1496号
)と称し、これらの株が産生したモノクローナル抗体を
、それぞれMA−7、MA−13およびMA−15と称
す。
これら3株の培養上清中に含まれるモノクローナル抗体
のクラス・サブクラス、L鎖の型を次の測定試験Iで決
定し、各種化合物に対する反応性を測定試験■で検討し
た。
1ヱ拭笠土 (M Aに対するモノクローナル抗体のクラス・サブク
ラスの決定〕 MA〜7株、MA13株およびMA−15株が産生した
免疫グロブリンのクラス・サブクラスの決定は、マウス
抗体の各クラス・サブクラスに特異的なペルオキシダー
ゼ標識抗体溶)夜(I gG+ 、IgGzaS Ig
Gzb、1gG2 、IgM。
IgA、に型り鎖またはλ型り鎖などに対する西洋ワサ
ビペルオキシダーゼで標識された抗体)を用いた前述の
(C)工程と同様のELISA法、およびマウス抗体の
各クラス・サブクラスに特異的な抗体溶液(IgC+ 
、IgGz a、■gG2b、IgG:r、IgM、I
gA、χ型り鎖またはλ型り鎖などに対する抗体)を用
いたオフタロニー法で行った。
その結果、MA−7株およびMA−13株が産生したモ
ノクローナル抗体(MA−7およびMA−13)は、い
ずれもλ型のL鎖を有するj g G、に属する抗体で
あり、MA−15株が産生したモノクローナル抗体(M
A−15)は、に型のし鎖を有するIgG、bに属する
抗体であることがわかった。
遺m先■ (MAに対するモノクローナル抗体の各種化合物に対す
る反応性の検討〕 MA−7、MA−13およびMA−15などのモノクロ
ーナル抗体の反応特異性について、AP(アンフェタミ
ン)、EP(エフェドリン)、ME(メチルエフェドリ
ン)、MPA(メトキシフェナミン)、PT(フェンテ
ルミン)、norEP(ノルエフェドリン)、DBED
 (N、N’  −ジベンジルエチレンジアミン) 、
OH−MA (P−ヒドロキシメタンフェタミン)、○
H−AP(p−ヒドロキシアンフェタミン)、0H−E
P(p−ヒドロキシエフェドリン)、0H−norEP
 (p−ヒドロキシノルエフェドリン)、MeS(メス
カリン)などのMAとは異なる化合物との反応性を前述
の(C)工程と同様のELISA法で検討した(ただし
、測定に用いる試薬は2倍量とし、ハイブリドーマ培養
上清のかわりに洗浄液で多段階に希釈した50μ!の化
合物の溶液と50μ2のモノクローナル抗体溶液との混
合溶液を用いた。)。
これらの抗体のMA、AP、EP、ME、MPASPT
、、norEP、DBED、OH−MA、0H−AP、
0H−EP、0H−no rEP、Mesとの反応性を
MAとの反応性比で表1に示す。
(以下、余白) 表   1 実施例3 〔フラスコ培養でのMAに対するモノクローナル抗体の
生産〕 15%ウシ胎児血清を含むRPM11640培地で培養
して得たMA−15株の培養細胞を10mj2のRPM
11640液(ウシ胎児血清を含まない)に移しかえて
、死滅直前まで培養した。
MAに対するモノクローナル抗体(MA  15)は、
培養液を遠心分離(回転数;3000rpm、時間;5
分間)して得られた上清中に40μg/ml (−次元
平板免疫拡散法により測定)含有されていた。
実施例4 〔マウス腹腔内でのMAに対するモノクローナル抗体の
生産〕 MAに対する大量のモノクローナル抗体を得るために、
マウス腹腔内でMA−15株の細胞を培養した。
B A L B / c マウス(♀、6周齢、2週間
前にプリスタンを0.5 m l li腔内に投与して
おく)の腹腔内に、RPM11640で浮遊させたMA
−15株の細胞を2×10h個投与した。
このマウスの体重は、1週間目頃から顕著な増加を示し
、2週間目に腹水(10mj!/匹)を採取した。この
腹水を遠心分離(回転数、3000rpm、時間;5分
間)して、腹水上清を得た。
MAに対するモノクローナル抗体(MA  15)は、
この腹水上清中に8.3mg/ml (−次元平板免疫
拡散法により測定)含有されていた。
〔発明の効果〕
本発明の「細胞株の培養によって得られた覚醒剤である
メタンフェタミン(M A )に対して非常に高い特異
的な反応性を有するモノクローナル抗体jは、MAの検
査、測定などに利用できる。
特許出願人  宇部興産株式会社

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)動物に免疫して得られた細胞株が産生したメタン
    フェタミンに対するモノクローナル抗体。
  2. (2)細胞株が、ハイブリドーマ株である特許請求の範
    囲第1項に記載のメタンフェタミンに対するモノクロー
    ナル抗体。
  3. (3)ハイブリドーマ株が、マウスの細胞を用いて作製
    されたものである特許請求の範囲第2項に記載のメタン
    フェタミンに対するモノクローナル抗体。
  4. (4)メタンフェタミンに対するモノクローナル抗体を
    産生する細胞株を培養することを特徴とするメタンフェ
    タミンに対するモノクローナル抗体の製法。
  5. (5)細胞株が、ハイブリドーマ株である特許請求の範
    囲第4項に記載のメタンフェタミンに対するモノクロー
    ナル抗体の製法。
  6. (6)ハイブリドーマ株が、マウスの細胞を用いて作製
    されたものである特許請求の範囲第5項に記載のメタン
    フェタミンに対するモノクローナル抗体の製法。
JP62253781A 1987-10-09 1987-10-09 メタンフェタミンに対するモノクローナル抗体およびそのモノクローナル抗体の製法 Pending JPH0196198A (ja)

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DE88309292T DE3884731D1 (de) 1987-10-09 1988-10-06 Monoklonaler Antikörper gegen Methamphetamin, seine Herstellung, Testverfahren und Testsatz für Methamphetamin.
KR1019880013161A KR890006812A (ko) 1987-10-09 1988-10-08 메탐페타민에 대한 모노클로날 항체 그 모노클로날 항체의 제법 메탐페타민의 분석법 및 분석키트

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20030080782A (ko) * 2002-04-10 2003-10-17 태건식 메스암페타민에 대한 단세포군 항체의 대량 제조방법

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