JPH0129830B2 - - Google Patents

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JPH0129830B2
JPH0129830B2 JP55049447A JP4944780A JPH0129830B2 JP H0129830 B2 JPH0129830 B2 JP H0129830B2 JP 55049447 A JP55049447 A JP 55049447A JP 4944780 A JP4944780 A JP 4944780A JP H0129830 B2 JPH0129830 B2 JP H0129830B2
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JP
Japan
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adhesive
acid
parts
rosin
adhesive strength
Prior art date
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Expired
Application number
JP55049447A
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English (en)
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JPS56145965A (en
Inventor
Yoshizo Shibata
Yutaka Saotome
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Plastics Inc filed Critical Mitsubishi Plastics Inc
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Publication of JPS56145965A publication Critical patent/JPS56145965A/ja
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  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、金属と硬質塩化ビニル樹脂成形品と
の接着に適した熱溶融型接着剤に関する。 熱溶融型接着剤は種々の利点を有する反面、高
温になると接着力が著しく低下する欠点があつ
た。 そのため従来は、高温時の接着力を要求される
場合には軟化温度の高い接着剤を用いている。 ところが高軟化点の接着剤は、接着作業を高
温・高圧で行う必要があるため、塩化ビニル樹脂
成形品に用いると、成形品の熱劣化や熱変形を生
じるなどの問題があり、実用的でなかつた。 本発明は、かかる問題点を解決するために鋭意
研究の結果、比較的低温溶融性で、しかも接着剤
の溶融温度に近い温度に加熱されても接着力が著
しく低下することのない接着剤を得ることに成功
したものであつて、硬質塩化ビニル樹脂成形品と
金属とを接着する熱溶融型接着剤であつて、その
要旨は、不飽和脂肪族カルボン酸またはその無水
物を共重合したポリオレフイン100重量部に、テ
ルペンフエノール樹脂もしくは酸価10以上のロジ
ン類をであつて、当該テルペンフエノール樹脂も
しくはロジン類の環球法による軟化温度が100℃
以上のものを5〜100重量部溶融混合してなる可
塑剤を含有しない熱溶融型接着剤にある。 以下本発明を詳しく説明するが、以下の説明で
混合割合を示す「部」は、「重量部」をあらわす。 本発明接着剤の主剤である不飽和脂肪族カルボ
ン酸またはその無水物を共重合したポリオレフイ
ン(以下酸含有ポリオレフインという)は、接着
に際し、凝集力等の基本物性や接着性を付与する
ものであるが、それのみでは、金属に対しては良
好な接着力を示すものの、硬質塩化ビニル樹脂に
対しては極めて低い接着力しか得ることができ
ず、金属と硬質塩化ビニル樹脂成形品の接着には
適さない。 そこで上記酸含有ポリオレフインに、テルペン
フエノール樹脂もしくは酸価10以上のロジン類で
あつて、当該テルペンフエノール樹脂もしくはロ
ジン類の環球法による軟化温度が100℃以上のも
のを添加し溶融混合することにより、液体成分を
添加するこことなく接着剤の溶融粘度を低下させ
るとともに塩化ビニル樹脂等との親和性を高め、
金属と硬質塩化ビニル樹脂成形品の両者に対し優
れた接着性を有する接着剤を得たものである。 本発明に用いるポリオレフインに共重合させる
不飽和脂肪族カルボン酸は、アクリル酸、メタク
リル酸、クロトン酸、ビニル酢酸、マレイン酸、
フマル酸、メタコン酸、メサコン酸、シトラコン
酸等であり、不飽和脂肪族カルボン酸無水物とし
ては無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シト
ラコン酸等であつて、これらを単独または複数併
用し、含有量が0.1〜30.0重量%好ましくは1.0〜
20重量%に範囲に共重合またはグラフト共重合さ
せる。またポリオレフインにはポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリ―1―ブテン、ポリ―4―メ
チル―1―ペンテン、エチレン―プロピレン共重
合体、エチレン―1―プテン共重合体、プロピレ
ン―1―ブテン共重合体、エチレン―4メチル―
1ペンテン共重合体等のエチレン、プロピレン、
1―ブテン、4メチル―1―ペンテン等の単独重
合体およびその共重合体ならびにこれらのオレフ
インを主成分としたエチレン酢酸ビニル共重合
体、エチレン塩化ビニル共重合体、エチレン・グ
リンジルメタクリレート共重合体、エチレン・エ
チルアクリレート共重合体、エチレン酢酸ビニル
共重合体けん化物等が含まれる。 なかでも、エチレン・アクリル酸共重合体、ア
イオノマー、アクリル酸変性ポリエチレン、無水
マレイン酸変性ポリエチレン、マレイン酸変性ポ
リエチレン、無水マレイン酸変性エチレン酢酸ビ
ニル共重合体などが好適に使用できる。 また、テルペンフエノール樹脂は、テルペン類
とフエノールとの共重合体であつて、α―ピネン
―フエノール共重合体、ロジン変性フエノール樹
脂等が挙げられる。 またロジン類としては、ガムロジン、ウツドロ
ジン、トール油ロジン、水添ロジン、不均化ロジ
ン、重合ロジン、あるいはこれらのロジンのグリ
セリンエステル、ペンタエリスリトールエステル
等が挙げられる。 これらのロジン類は、酸価が10以上である必要
があり、酸価が10よりも小さいと、酸含有ポリオ
レフインとの相溶性が悪く、高温時の接着力が低
下する。酸価は、通常のロジン類中で最も高い部
類の天然ロジン(酸価約150〜170)程度のものま
で使用できる。 また、本発明において用いるテルペンフエノー
ル樹脂もしくはロジン類には各種の軟化温度を有
するものがあり、高温時の接着力低下を最小限に
するには、環球法軟化温度が100℃以上のものを
使用する必要がある。 いわゆる粘着性付与樹脂として知られているも
ので上記2種以外のものは、酸含有ポリオレフイ
ンとの相溶性が悪かつたり、相溶性が良くても硬
質塩化ビニル樹脂成形品に対する接着性向上効果
が乏しいものが多い。また常温ではかなり高い接
着力を示すものでも、高温では著しく接着力が低
下する。これに対し上記2種のものは、可塑剤を
併用することなく低温溶融性と硬質塩化ビニル樹
脂成形品に対する常温での高い接着力を付与する
ことができ、しかも、可塑剤を含まないこととあ
いまつて高温時にも高い接着力を維持することが
できる。 テルペンフエノール樹脂等の混合量は、テルペ
ンフエノール樹脂またはロジン類の単独使用、ま
たは両者の併用で、酸含有ポリオレフイン100部
に対し5〜100部、好ましくは10〜50部である。 5部未満では実用上必要な接着力が得られず、
また100部を越えると接着剤の凝集力が落ちて、
高温における接着力低下が著しく、従来の熱溶融
型接着剤と変らないものになる。 本発明の接着剤には、可撓性の付与、溶融粘度
の調整、色別等の要求に応じ他のポリマー、ゴム
成分、充填剤、ワツクス類、着色剤、酸化防止剤
などを適宜添加し使用することも可能である。 実施例 1 エチレン・アクリル酸ランダム共重合体(アク
リル酸含量8重量%)100部に対し、第1表に示
す種類および量のテルペンフエノール樹脂もしく
はロジン類を配合し、押出温度178〜181℃で単軸
押出機を用い溶融混合し、厚さ約150μの接着剤
フイルムを製造した。 その接着剤フイルムを大きさ15m/m角に裁断
して、厚さ2m/mの硬質塩化ビニル板と脱脂し
た冷延鋼板(厚さ0.5m/m)との中間にはさみ
合わせて、120℃×2分×40g/cm2圧力の条件で
加熱溶融接着を行い、直ちに同圧力下で常温にま
で冷却し、得られた接着ピースを20℃および80℃
の雰囲気中において引張試験機を用い0.5mm/
minの引張速度で引張剪断接着強度を測定した。 その結果を第1表に示す。なお軟化温度は、環
球法によるものである。
【表】 第1表に示す結果から、本発明接着剤(No.3〜
5,7〜8)は、常温においても高い接着力を示
すとともに、80℃においても約5Kg/cm2以上の高
い接着力を維持していることがわかる。 また市販の接着剤2種(エチレン―酢酸ビニル
共重合体系および共重合ポリエステル系)につい
て同様の試験を行つたところ、20℃においては10
〜20Kg/cm2の接着力を示したが、80℃では1Kg/
cm2以下に低下した。 実施例 2 無水マレイン酸グラフトポリエチレンおよび無
水マレイン酸グラフトエチレン―酢酸ビニル共重
合樹脂の各々100部に、α―ピネン―フエノール
共重合樹脂(軟化温度150℃)を第2表に示す量
ずつ添加し、実施例1と同様の試験を行つたとこ
ろ、第2表に示す結果が得られた。
【表】 本発明接着剤(No.10,13)は20℃および80℃に
おいて高い接着力を示すが、テルペンフエノール
樹脂の添加量が適当でないNo.9,11,12は著しく
接着力が低い。 比較例 実施例1で用いたのと同じエチレン・アクリル
酸共重合体100部に、第3表に示す各種の粘着性
付与剤を各々30部添加し、実施例1と同様の試験
を行つたところ、第3表に示す結果が得られた。
【表】 No.14〜19の接着剤は、20℃ではかなり高い接着
強度を示すものもあるが、80℃における接着強度
が低く、実用上十分でない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 硬質塩化ビニル樹脂成形品と金属とを接着す
    る熱溶融型接着剤であつて、不飽和脂肪族カルボ
    ン酸またはその無水物を共重合したポリオレフイ
    ン100重量部に、テルペンフエノール樹脂もしく
    はロジン類の環球法による軟化温度が100℃以上
    のものを5〜100重量部溶融混合してなる可塑剤
    を含有しない熱溶融型接着剤。
JP4944780A 1980-04-15 1980-04-15 Hot-melt adhesive Granted JPS56145965A (en)

Priority Applications (1)

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JP4944780A JPS56145965A (en) 1980-04-15 1980-04-15 Hot-melt adhesive

Applications Claiming Priority (1)

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JP4944780A JPS56145965A (en) 1980-04-15 1980-04-15 Hot-melt adhesive

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JPS56145965A JPS56145965A (en) 1981-11-13
JPH0129830B2 true JPH0129830B2 (ja) 1989-06-14

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ID=12831379

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