JPH01294733A - 粗製ポリエーテルから塩基性アルカリ金属化合物と無機酸との無機塩を除去する方法 - Google Patents

粗製ポリエーテルから塩基性アルカリ金属化合物と無機酸との無機塩を除去する方法

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JPH01294733A
JPH01294733A JP63124629A JP12462988A JPH01294733A JP H01294733 A JPH01294733 A JP H01294733A JP 63124629 A JP63124629 A JP 63124629A JP 12462988 A JP12462988 A JP 12462988A JP H01294733 A JPH01294733 A JP H01294733A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は粗製高分子物質からアルカリ金属化合物を除去
する方法に関する。
[従来の技術・発明が解決しようとする課題]従来から
多種の高分子物質が製造され、使用されている。
これら高分子物質は不純物を含む高分子物質(粗製高分
子物質)から不純物を除去するため精製され、製造され
るのが通常である。
前記のごとき粗製高分子物質に含有される不純物の1つ
にアルカリ金属化合物がある。
高分子物質にアルカリ金属化合物が混入するばあいとし
て、たとえば次のようなものが例示されつる。
(1)アルキレンオキシドを付加重合させてポリプロピ
レンオキシドなどのオキシアルキレン系重合体を製造す
るばあいや、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンと
を反応させてビスフェノールへ−エビクロルヒドリン樹
脂などのエポキシ樹脂を製造するばあい、触媒とじて水
酸化ナトリウムや水酸化カリウムのようなアルカリ金属
化合物が用いられ、これがこのままあるいは塩として生
成する高分子物質中に残存する。
(′2J乳化重合により製造された高分子物質を分離す
る際にアルカリ金属化合物を用いて塩析を行なうばあい
、このアルカリ金属化合物が生成した高分子物質中に混
入する。
(3)水酸基やカルボキシル基を有するオキシアルキレ
ン系重合体やジエン系重合体のような官能基を有する重
合体とエピクロルヒドリンや塩化アリルなどのハロゲン
含有化合物とを反応させて他の官能基を有する重合体を
製造するばあい、触媒として水酸化ナトリウムや水酸化
カリウムのようなアルカリ金属化合物が用いられ、これ
がこのままあるいは塩として生成する高分子物質中に残
存する。
以上あげた例の他にアルカリ金属化合物が混入している
高分子物質は数多く存在する。
このようなアルカリ金属化合物が高分子物質中に残存す
ると種々の問題が生じるので、できる限り除去すること
が望ましい。たとえばこの高分子物質を電子部品用材料
に使用すると絶縁性などの電気特性の低下をひきおこす
ので、アルカリ金属化合物濃度がきわめて低くなるまで
精製する必要がある。また、高分子物質をさらに反応さ
せて用いるばあい、アルカリ金属化合物が反応速度や反
応収率に影響をおよぼすことがあるので、アルカリ金属
化合物を充分除去する必要がある。
前記のように高分子物質にアルカリ金属化合物が混入し
ているばあい (1)吸着剤で処理する (2各種酸類でアルカリ金属化合物を中和して他のアル
カリ金属化合物にしたのち濾過する(3)水を用いて抽
出分離する などの方法で通常不純物が除去されている。
これらのうちの吸着剤で処理する方法では、大量のアル
カリ金属化合物を処理するのに適していない、アルカリ
金属化合物が塩であるとき使用可能な吸着剤の種類が少
ない、といった聞届がある。
また、濾過による方法では、中和塩類の結晶肥大化が必
要である、水が存在するばあいには塩が溶解する、とい
った問題がある。
このような問題や他の理由から、吸着剤による方法や濾
過による方法よりも抽出分離する方法が適しているばあ
いも多い。
抽出分離法は粗製高分子物質と水とをよく接触させてア
ルカリ金属化合物を水中に移行させ、そののち高分子物
質と水とを分離する方法であるが、粗製高分子物質と水
とを充分接触させるため激しい攪拌などを行なうと、高
分子物質が存在するため系が乳化状態になりやすく、の
ちの高分子物質と水との分離に長時間を要したり、巨大
な設備が必要になったりする。また乳化状態になるのを
除ぐため攪拌をおだやかに行なうと、アルカリ金属化合
物の抽出が不充分となる。
−船釣な抽出分離法に用いる装置としてはスプレー塔、
充填塔、段塔型、攪拌型、往復動型のカラム、パルスカ
ラムなどの連続向流抽出塔や遠心型抽出機が用いられて
いるが、粗製高分子物質からアルカリ金属化合物を分離
するのにこのような装置を用いると、処理に非常に長時
間を要したり、アルカリ金属化合物の抽出が不充分であ
るといった問題がある。
本発明の目的は、粗製高分子物質からのアルカリ金属化
合物の抽出分離を短時間に行ないうる方法を提供するこ
とにある。
また、本発明の目的は、粗製高分子物質からのアルカリ
金属化合物の抽出分離を比較的小さい装置で短時間に行
ないつる方法を提供することにある。
さらに、本発明の目的は、粗製高分子物質から残存アル
カリ金属化合物が極めて少なくなるようにアルカリ金属
化合物を除去する方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記の目的は、アルカリ金属化合物を含有する粗製高分
子物質からアルカリ金属化合物を水を用いて抽出する粗
製高分子物質の精製法において、該粗製高分子物質と水
とを含有する混合物を高速攪拌型攪拌槽中で攪拌するこ
とにより、粗製高分子物質中に存在するアルカリ金属化
合物を水相中に抽出し、ついで高分子物質相と水相とを
連続遠心分離せしめることを特徴とする粗製高分子物質
からアルカリ金属化合物を除去する方法により達成され
る。
本発明では高速攪拌型攪拌槽中で攪拌するため、粗製高
分子物質と水との接触がきわめて良好でアルカリ金属化
合物が効率よく水中に移行する。また、たとえ高速攪拌
により系が乳化状態になっても遠心分離処理により容易
に高分子物質と水とが分離される。
本発明の方法により粗製高分子物質を精製すると、高分
子物質中に残存するアルカリ金属化合物の量を極めて少
なくすることが可能で、たとえば1回の処理によりアル
カリ金属化合物濃度を5 ppm以下にすることができ
る。また2回以上の処理によりきわめて低い濃度にまで
低下させることができる。
[実施例] 本発明の方法を適用しうるアルカリ金属化合物を含有す
る粗製高分子物質にはとくに限定はなく、どのような粗
製高分子物質でも用いることができる。粗製高分子物質
中の高分子物質の水に対する溶解度が0.5g/100
gH2O以下であるような、水に実質的に溶解しない粗
製高分子物質が本発明の方法に適しているが、水に溶解
する粗製高分子物質であっても、水と相溶性がない溶媒
を用いることにより本発明の方法を適用することができ
る。また粗製高分子物質が本発明の方法を適用する際に
固体である粗製高分子物質や大きい粘度を有する粗製高
分子物質などのばあい、該高分子物質を溶解する溶媒を
用いることが必要である。
本発明の方法を適用しつる粗製高分子物質の代表例とし
ては、たとえば粗製のオキシアルキレン系重合体、ブタ
ジェン系重合体、エポキシ系重合体、アクリル酸エステ
ル系重合体、メタクリル酸エステル系重合体、酢酸ビニ
ル系重合体などがあげられる。これら重合体は1種の反
復単位からなる単独重合体であってもよく、共重合体で
あってもよい。また重合体を反応させ、他の重合体に変
換したものであってもよい。
これら重合体のうちオキシアルキレン系重合体は界面活
性剤としての性質を有しており、水とともに攪拌したば
あいに乳化状態になりやすく、粗製オキシアルキレン系
重合体のばあいにはさらに乳化状態になりやすく、通常
の抽出分離による精製法を適用するのが困難なばあいが
多い。したがって、本発明の方法は粗製オキシアルキレ
ン系重合体を精製するのにとくに適した方法である。
オキシアルキレン系重合体とは−R−0−で表わされる
反復単位を主として有する(全重合体中の50%(重量
%、以下同様)以上、好ましくは80%以上)重合体で
あり、−R−とじては、たとえば−C112CH2−1
−CI (CH3) CH2−1−C1l (C2H5
) CH2−1−C(CI!3) 2CH2−1−(C
H2)4−などが例示されうる。
高分子物質の分子量にはとくに限定はないが、500〜
11口00,000程度のもの、とくに2,000〜1
5.000のものが好ましく用いられる。
粗製高分子物質中のアルカリ金属化合物は、重合や高分
子物質を変性するための反応の触媒として用いられたも
のがそのままあるいはイ也の化合物になったものとして
粗製高分子物質中に残存しているものである。
アルカリ金属化合物の具体例としては、たとえばNa、
 Kのごときアルカリ金属; NaHのごときアルカリ
金属水素化物; NaOCH3、Na0C2H5のごと
きアルカリ金属アルコキシド;苛性ソーダ、苛性カリの
ごとき苛性アルカリ; HCOONa。
Cll5COONa、 C2HsCOONa S!Ic
0OK 、 C113COOK 。
C2H5C00Kなどの塩基性アルカリ金属化合物とカ
ルボン酸などの有機酸との有機酸塩;NaCl5Naz
 SO4、Na2C03、N a HCOs、Nas 
PO4、N a 2 t(P O3、NaNO3、K(
JSK2 SO4、K2CO3、K tl COs、K
3PO4、K2HPO3、KNO3などの塩基性アルカ
リ金属化合物とハロゲン化水素、硫酸などの無機酸との
無機塩などがあげられる。
なお、Na5Kなどはアルカリ金属であるが、アルカリ
金属化合物を除去する際には通常アルカリ金属化合物に
なっているため、本明細書においてはアルカリ金属化合
物として含有されているものとする。またMail 、
Na0CHsなどはこの状態のままで水中に抽出される
ことはないが、他のアルカリ金属化合物として水中に抽
出される。
本発明の方法において、粗製高分子物質の粘度が低いば
あいには溶剤を使用しなくてもよいが、−船釣には粗製
高分子物質は溶解させるが水には実質的に溶解しない(
水と層分離する)溶剤を使用するのが好ましい。
前記のごとき溶剤としては、たとえば脂肪族、脂環式ま
たは芳香族系の炭化水素系溶剤、エーテル系溶剤、これ
らのハロゲン化物などがあげられる。これらの具体例と
しては、たとえばブタン類、ペンタン類、ヘキサン類、
ヘプタン類、オクタン類、ノナン類、デカン類、ドデカ
ン類、シクロヘキサン、シクロペンタン、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン類、ブタノール、ペンタノール、メチ
ルエーテル、エチルエーテル、イソプロピルエーテル、
塩化メチレン、メチルクロロホルム、四塩化炭素、ジク
ロロジフルオロメタン、パークロロエチレン、塩素原子
、臭素原子および(または)ヨウ素原子で1個以上置換
されたベンゼン系溶剤やトルエン系溶剤などがあげられ
るが、これらに限定されるものではない。これらは単独
で用いてもよく、2種以上併用してもよい。
本発明においては遠心分離によって高分子物質と水とを
分離するため、遠心分離に入る前に高分子物質相(有機
相)と水相との密度に差があることが必要である。この
密度差は水相と有機相とを分離しうるかぎりとくに限定
はないが、分離を容品にするためには通常0.02g/
 C11”以上、とくには0.05g/cm3以上の密
度差かあ、ることか好ましい。このような密度差をつる
ためにも溶剤を使用することができる。
前記粗製高分子物質と溶剤との使用割合にはとくに限定
はなく、粗製高分子物質を溶解させるのに充分な量であ
ればよいが、通常、粗製高分子物質100部(重量部、
以下同様)に対して溶剤100〜1000部、好ましく
は150部以上である。粗製高分子物質に対する溶剤の
使用割合が高くなるほどを機相の粘度が小さくなって分
離速度が大きくなり、アルカリ金属化合物を含有する水
相の分離が行なわれやすくなる反面、そののち行なわれ
る溶剤回収工程では不利となる。
また粗製高分子物質と水との使用割合にもとくに限定は
なく、粗製高分子物質中のアルカリ金属化合物が所望の
水準まで抽出され、有機相と水相とを分離させることが
できるかぎりいかなる割合で用いてもよいが、あまり水
の割合が少なすぎると水相の分離が困難になったり、充
分アルカリ金属化合物を抽出することができなくなった
りする。それゆえ粗製高分子物質100部に対して水1
00〜1000部程度、さらには200〜1000部程
度使用するのが好ましい。
本発明においては前記粗製高分子物質と水とが高速攪拌
型攪拌槽中で攪拌される。高速攪拌型攪拌槽は抽出処理
、とくに粗製高分子物質からの抽出処理にはあまり用い
られるものではないが、このような攪拌槽を用いること
により粗製高分子物質と水とが効率よく接触し、効率よ
く抽出が行なわれる。
高速攪拌型攪拌槽の例としては翼先端速度が10a+/
sec以上、好ましくは13〜20Illsecである
攪拌翼を有する攪拌槽をあげることができる。
翼先端速度が1OIl/sec未満になるとアルカリ金
属化合物の水相への抽出速度が小さくなり、溶解・抽出
効率が低下する傾向が生じ、また2011/secをこ
えると攪拌に要する動力コストが必要以上に増加する。
第1図は翼先端速度とアルカリ金属化合物の水相への溶
解速度定数との関係を示すグラフである。この溶解速度
定数は式: %式%() (式中、Cwは水相中のアルカリ金属化合物の濃度(g
/i) ) 、Cvoaは粗製高分子物質中のアルカリ
金属化合物がすべて水相中に移行したと仮定したときの
水相中のアルカリ金属化合物の濃度、tは時間(iln
)、kは溶解速度定数(IIin−’)を示す)を用い
、実験によってえられたものである。実験は粗製高分子
物質として粗製オキシアルキレン系重合体を溶剤に溶解
した状態で用い、分子量として2000〜15000の
範囲、重合体と水との重量比として 100/ 200
〜100/ 1000の範囲、重合体と溶媒との重量比
として100/ 200〜100/ 1000の範囲で
行なったものである。
高速攪拌型攪拌槽は1槽型のものでも、多槽型のもので
もよく、さらに1塔多段型のものでもよいが、連続運転
時のショートパスを防止し、アルカリ金属化合物の抽出
効率をよくするという点から、多槽型のものや1検子段
型(2〜20段程度)のものが好ましく、平均滞溜時間
は5分間以上、とくには10分間以上であるのが好まし
い。
第2図は1塔多段型の例として1塔10段型の高速攪拌
型攪拌槽の一例を示したものである。
第2図に示す1塔lO段型高速攪拌型攪拌槽(6)下部
の(1)は粗製高分子物質と水と必要に応じ溶剤とが供
給される液入口である。攪拌槽は仕切板(4)にて10
段に区切られている。各段には攪拌翼としてエツジ付タ
ービンW (3)と平板バッフル(5)が2枚設置され
ており、翼は各段で翼先端速度LOm/see以上、好
ましくは13〜20+*/secの高速で回転し、処理
液は完全に乳化した状態で溢流する。(2)は次の連続
遠心分離機に送液されるための液出口である。
前記のごとき高速攪拌型攪拌槽を使用して攪拌するため
、攪拌された液が乳化状態になるような攪拌が達成され
、粗製高分子物質中のアルカリ金属化合物が水相中に効
率よく抽出される。
前記乳化状態は有機相が水相中に分散したものでも水相
が有機相中に分散したものであってもよい。
攪拌時の温度にはとくに限定はなく、取扱いやすい温度
、たとえば常温付近や分離を行ないやすい温度近辺で行
なうのが好ましい。
また攪拌後の水相のpifは高分子物質相と水相の分離
の容易さの点から3.0以下になっているのが好ましく
、1〜2.5がさらに好ましく、1.5〜2がことに好
ましい。しかし、このようなpH値であると高分子物質
が変化するなどの問題あるときは、他のpH値を用いて
もよい。
本発明においては前記のようにして高速攪拌型攪拌槽で
攪拌せしめられた乳化状態の液が遠心分離機に供給され
、有機相である高分子物質相と水相とに連続的に分離せ
しめられる。
前記連続遠心分離機にはとくに限定はなく、−船釣な連
続型の液々分離装置であればすべて使用可能であるが、
分離性のわるい乳化液のばあいには、中間相物質が発生
して遠心分離機の壁面に付着蓄積し、連続運転をさまた
げる傾向があるため、連続運転中に容易に洗浄可能で、
しかも前記のごとき乳化液の蓄積しない型式のもの、た
とえばシャープレス■ノズルジエクタ−DIIL−グラ
ビトロール型の遠心分離機のような分離板型の遠心分離
機が好ましい。また短時間で大容量の液を分離するため
には、分離時の遠心力(G)は5000G以上が好まし
く 、7000G以上がさらに好ましい。
以下、本発明の方法を実施例をあげて具体的に説明する
製造例1 粘度平均分子ffi 3200のポリオキシプロピレン
グリコール(三洋化成工業■製: pp−4000)3
20.0gをチッ素置換された1gの攪拌機付き耐圧反
応容器に入れたのち、粉末苛性ソーダ(純度98%) 
40.8gを加えて60℃に昇温しな。
そののちブロモクロロメタン7.76gを添加して60
℃で10時間反応させ、反応系の温度を50℃に下げて
からアリルクロライドを9.2g加え、50℃で10時
間反応させた。以上の操作により両末端アリル化ポリオ
キシプロピレン(以下、粗ポリエーテル(A)という)
をえた。
実施例1 第2図に示すような8gのエツジ付タービン翼を有する
1塔10段型高速攪拌型攪拌槽に粗ポリエーテル(A)
/n−ヘキサン−100/ 300 (重量比)の割合
で混合したポリマー溶液を31Ω/11rで供給し、同
時に3%硫酸水を17g/llrで供給し、8000r
pm  (翼先端速度15m/sec )で処理し、処
理液を引続き分離板型の連続遠心分離機(遠心力8,0
OOG)にて分岐した。分液したポリマー溶液からエバ
ポレーターにてn−へキサンを除去し、透明な精製した
ポリエーテル(A)(以下、精製ポリエーテル(Al)
という)をえた。なお分離した水相のplIは約1,8
であった。
えられた精製ポリエーテル(A1)の粘度平均分子量、
原子吸光分析法による残留Naff1を測定した。結果
を第1表に示す。
実施例2 実施例1で分液したポリマー溶液を再度8gのl塔10
段型高速攪拌型攪拌槽に31ρ/11rで供給し、同時
に3%硫酸水を1742/Hrで供給し、BOOOrp
m  (翼先端速度15a+/5ee)で処理し、処理
液を引続き分離板型の連続遠心分離機(遠心力8.00
0G)にて分液した。分液したポリマー溶液からエバポ
レーターにてn−へキサンを除去し、透明な再精製した
ポリエーテル(^)(以下、精製ポリエーテル(A2)
という)をえた。なお分離した水相のplIは約1.8
であった。
えられた精製ポリエーテル(A2)の粘度平均分子量、
原子吸光分析法による残留Namを測定した。結果を第
1表に示す。
比較例1 ブルーマージン翼を有する攪拌機付8Ωセパラブルフラ
スコに粗ポリエーテル(A) 600g、 n−ヘキサ
ン1.8kgを入れ、翼先端速度3 s/secで攪拌
しながら3%硫酸水1.8kgを加え、1時間攪拌して
pHが約1.8であることを確認したのち攪拌を止めた
。約1時間静置すると水相、有機相ともに透明となり、
両相の界面にはほとんど泡状物が存在せず、界面がはっ
きり分離した。
有機相をデカンテーションにより分液したのちエバポレ
ーターにてn−へキサンを除去し、透明な精製したポリ
エーテル(A)(以下、精製ポリエーテル(A3)とい
う)をえた。
えられた精製ポリエーテル(A3)の粘度平均分子量、
原子吸光分析法による残留Namを測定した。結果を第
1表に示す。
[以下余白] 第  1  表 [発明の効果] 本発明の方法により高分子物質を処理するとアルカリ金
属化合物含量のきわめて低い高分子物質を小さい設備に
より単時間に連続的にうることができる。
このようにしてえられた高分子物質を原料として製品を
つくると、ばらつきなどの少ない高品質の製品をつくる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は高速攪拌型攪拌槽の翼先端速度とアルカリ金属
化合物の溶解速度定数との関係を示すグラフ、第2図は
本発明の方法に用いる高速攪拌型攪拌槽の一例である1
塔lO段型高速攪拌型攪拌槽に関する説明図である。 (図面の主要符号) +6) 、 1塔lO段型高速攪拌型攪拌槽特許出願人
  鐘淵化学工業株式会社 ゛頃刃 ;t′1  國 翼先端速度   (rrusec) 第2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アルカリ金属化合物を含有する粗製高分子物質から
    アルカリ金属化合物を水を用いて抽出する粗製高分子物
    質の精製法において、該粗製高分子物質と水とを含有す
    る混合物を高速撹拌型撹拌槽中で撹拌することにより、
    粗製高分子物質中に存在するアルカリ金属化合物を水相
    中に抽出し、ついで高分子物質相と水相とを連続遠心分
    離せしめることを特徴とする粗製高分子物質からアルカ
    リ金属化合物を除去する方法。 2 前記高速撹拌型撹拌槽が翼先端速度10m/sec
    以上の撹拌翼を有する高速撹拌型撹拌槽である請求項1
    記載の方法。 3 前記高速撹拌型撹拌槽が翼先端速度13〜20m/
    secの攪拌翼を有する高速攪拌型攪拌槽である請求項
    1記載の方法。 4 前記粗製高分子物質と水との攪拌が乳化状態になる
    ような攪拌である請求項1記載の方法。 5 前記連続遠心分離時の遠心力が5000G以上であ
    る請求項1記載の方法。 6 前記連続遠心分離時の遠心力が7000G以上であ
    る請求項1記載の方法。 7 前記粗製高分子物質が粘度平均分子量500〜1,
    000,000のオキシアルキレン系重合体である請求
    項1記載の方法。 8 前記アルカリ金属化合物がアルカリ金属硫酸塩であ
    る請求項1記載の方法。 9 前記粗製高分子物質が有機溶剤に溶解した状態の粗
    製高分子物質である請求項1記載の方法。
JP63124629A 1988-05-20 1988-05-20 粗製ポリエーテルから塩基性アルカリ金属化合物と無機酸との無機塩を除去する方法 Expired - Lifetime JP2568251B2 (ja)

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