JPH01289823A - 新規なポリウレタン - Google Patents

新規なポリウレタン

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JPH01289823A
JPH01289823A JP63120170A JP12017088A JPH01289823A JP H01289823 A JPH01289823 A JP H01289823A JP 63120170 A JP63120170 A JP 63120170A JP 12017088 A JP12017088 A JP 12017088A JP H01289823 A JPH01289823 A JP H01289823A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、新規なポリウレタンに関するものである。
〔従来技術〕
従来、ポリウレタンとしては各種のものが知られている
が、リグノセルロースをハードセグメント成分としい用
いたものは知られいない。
一方、リグノセルロースは、パルプ工業における主産物
であるパルプのみならず、各種の天然副産物、農業廃棄
物等に含まれているもので、その有効利用の開発が強く
望まれている物質である。
〔目  的〕
本発明は、リグノセルロース及び類似物を化学原料して
有効利用することを目的とする。
〔構  成〕
本発明は、リグノセルロースの有効利用について種々研
究を重ねた結果、ポリウレタンのハードセグメント成分
としてすぐれた効果を有し、このリグノセルロースをハ
ードセグメント成分として含むポリウレタンはリグノセ
ルロースを含まない従来のポリウレタンに比べて、機械
的及び熱的性質に著しくすぐれていることを見出した。
また、ポリウレタンのハードセグメント成分としは、リ
グノセルロースの他、リグノセルロースの構成成分をな
すリグニン、セルロース、さらにその類似物であるヘミ
セルロースも有効であることを見出したゆ 本発明によれば、セルロース系物質、リグニン系物質及
びヘミセルロース系物質の中から選ばれた少なくとも1
種をハードセグメント成分とじて含むポリウレタンが提
供される。
本発明において用いるセルロース系物質、リグニン系物
質及びヘミセルロース系物質は、溶媒可溶性のものであ
れば任意のものが用いられる8本発明では、それら物質
を含む混合物、例えば、リグノセルロース、ペクトセル
ロース等の複合セルロースも用いることができる。
本発明でいうセルロース系物質とは、セルロース自体の
他、未反応の水酸基を有するその誘導体(例えば、セル
ロースアルキルエーテル、セルロースカルボン酸エステ
ル等)を含むものである。
同様にリグニン系物質とは、リグニン自体の他、未反応
の水酸基を有するその誘導体を含むものであり、ヘミセ
ルロース系物質とは、ヘミセルロースの他、未反応の水
酸基を有するその誘導体を含むものである。以下、本明
細書では、前記の物質を原料物質と総称する。
本発明で用いる好ましい原料物質としては、例えば、ク
ラフトリグニン、ソルボリシスリグニン、爆砕リグニン
、鉱酸加水分解リグニン等の工業リグニンの他、木粉、
各種パルプ及びその残渣、バガス、ヤシ殻、コーヒー豆
殻等のリグノセルロースを挙げることができる。
本発明のポリウレタンを好ましく製造するには、原料物
質をポリオール化合物に混合溶解し、この溶液に撹拌し
ながらジイソシアネート成分を加えて重合反応させる。
フィルムや樹脂を得るには、触媒又は加熱により重合生
成物を硬化させる。−方1発泡体を得るには、重合生成
物に水、整泡剤及び触媒を加えて反応させる。
ジイソシアネート成分としては、ポリウレタンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等がある。
ポリオール化合物としては、従来一般に用いられている
ポリエーテル系やポリエステル系のものが用いられ、例
えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ポリエチレンアジペート、ポリエチレンテレフタ
レート等が挙げられる。重合反応触媒としては、慣用の
アミン系及びスズ系の触媒が用いられる0発泡体を得る
際の整泡剤としては、シリコーン系のものが用いられる
原料物質とポリオール化合物との使用割合は、原料物質
100重量部に対し、0〜s、ooo重量部、好ましく
は0〜3,000重量部の割合である。
また、ジイソシアネートの使用割合は、原料物質とポリ
オール化合物との合計量100重量部に対し、10〜1
 、000重量部、好ましくは10〜900重量部の割
合である。発泡体を得る場合には、原料物質、ポリオー
ル化合物及びジイソシアネートの合計量100重量部に
対し、水は0.1〜20重量部、好ましくは0.5〜1
0重量部、整泡剤は0.001〜0.5重量部、好まし
くは0.02〜0.25重量部の割合で用いられる。
本発明のポリウレタンの製造は、前記のように、ポリオ
ール化合物を溶媒兼反応剤として用い、ポリオール化合
物に原料物質を、溶解し、この溶液にジイソシアネート
を加えて反応させることによって好まし〈実施される。
また、別の溶媒5例えば、テトラヒドロフランやジオキ
テンを用い、この溶媒に原料物質とポリオール化合物を
溶解し、この溶液にジイソシアネートを添加し、反応さ
せてもよい、この場合、ポリオール化合物の使用割合は
、原料物質100重量部に対して、0〜95重量部、好
ましくは0〜90重量部である。
本発明によれば、溶媒としてポリオール化合物を用いる
場合には、原料物質:5〜90重量%、好ましくは10
〜70重量%、ポリオール化合物:5〜90重量2、好
ましくは10〜70重量%、ジイソシアネート5〜90
重量%、好ましくは10〜70重量%からなるボリウレ
タ′F1(ンを得ることができる。また、溶媒として、
ポリ1′オール化合物以外のものを用いる場合には、原
料ジイソシアネート0〜90重量%、好ましくは10〜
700〜70重量るポリウレタンを得ることができる。
−船釣には1反応生成物中のポリオール化合物/原料物
質の重量比はθ〜20、好ましくは0〜10の範囲にす
るのがよい。
〔効  果〕
本発明のポリウレタンは、ハードセグメントとして、セ
ルロース系物質、リグニン系物質及びヘミセルロース系
物質の中から選ばれる少なくとも1種を含むもので、記
載的及び熱的にすぐれたものである。しかも、そのコス
トは非常に安価である。
また、本発明のポリウレタンにおいては、ポリオール化
合物をソフトセグメントとして含有させ、このソフトセ
グメントと、前記ハードセグメントとの割合を変えるこ
とにより、ポリウレタンの性る。
実施例1 ブナをクレゾール−水混合溶媒(容量混合比=8=2)
中において180℃で5時間蒸解した後に得られるクレ
ゾール層から分離精製したソルボリシスリグニンをテト
ラヒドロフランに攪拌しつつ溶解して濃度約5重量%の
溶液を作った。これに、4,4′−ジフェニルメタンジ
イソシアネート(以下、単にDMI略記する)を表−1
に示す割合で加えて60℃で1時間重合させた。その後
、ポリエチレングリコール400(分子量400)を表
−1に示す割合で加えてさらに60℃で1時間重合させ
た0重合溶液をロータリーエバポレータを用いて減圧濃
縮し、得られた濃縮液をガラス板上に流して溶媒を蒸発
させてフィルムを得た。これを100℃で5時間加熱し
て硬化させた。
なお、前記で用いたソルボリシスリグニンは次の性状を
有する。
(1)平均分子量:1.8X103 (2)水酸基当量ニア、Omeq/g 次に、前記で得られた重合溶液中のポリウレタンの分子
量及び熱硬化フィルムの物性を表−1に示す。
なお、前記表−1に示した符号は次の内容を有する。
SL:ソルボリシスリグニン PO:ポリエチレングリコール MDI:4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート
NGO10H:反応原料におけるイソシアネート基と水
酸基の当量比 Y:降伏点に対する物性 B:破断点に対する物性 実施例2 工業クラフトリグニンのメタノール可溶部をポリエチレ
ングリコール400に溶解して得た溶液に、シリコン系
整泡剤と水の1部1混合物0.7g及びラウリン酸ジメ
チルスズ5滴を加えて良く撹拌する。
さらに、クルードMDIを加えて、撹拌し、発泡が始ま
った時点で撹拌を停止する0発泡が充分進行した後、さ
らに生成物を一夜放置する。
次に、このようにして得たポリウレタンフォーむについ
て、圧縮試験を行った。その結果を表−2との合計量を
基準とした重量%である。
実施例3 ブナ材をクレゾール−水系を用いたソルボリシス蒸解し
て得られるソルボリシスリグニン1.5gをポリエチレ
ングリコール400の13.5Eに60℃で溶解し、室
温に冷却する。その後、実施例2と同様の操作を経てポ
リウレタンフォームを得た。この時に使用したクルード
MDIは15gであった。得られたポリウレタンの圧縮
弾性率(E/ρ)は10.6である。
実施例4 松のサーモメカニカルパルプ残渣1部とポリエチレング
リコール400の2部を加熱下(250℃)で混合して
溶液を得る。この溶液3gにさらにポリエチレングリコ
ール400を職加えた後、クルードMDI20&を加え
、実施例2と同様の操作でポリウレタンフォームを得た
。このポリウレタンフォームの圧縮弾性率(E/ρ)は
7.9であった。
実施例5 実施例4と同様に、コーヒー豆殻1部とポリエチレング
リコール400の2部とを加熱下で混合して溶液を得た
。この溶液3gにポリエチレングリコール400を6g
加えた後、実施例2と同様にしてポリウレタンフォーム
を得た。このものの圧縮弾性率(E/ρ)は9.5であ
った。
実施例6 ソルボリシスリグニン1gとポリエチレングリコール4
00の4.0gを混合して得た溶液に、室温でクルード
MDI4.5gを撹拌下で添加し、1時間反応を行った
。得られた生成物をフィルム状で50kg/aJ、12
0℃の条件下、2時間熱硬化させた。得られた硬化フィ
ルムの引張り弾性率は、60.OMPaであった。
、J::  コーヒー豆殻1部とポリエチレングリコー
ル4009・ ミ1の2部を加熱下で混合して溶液を得た。この溶液3
しgにポリエチレングリコール400を6g加え、得ら
れた混合物に、室温で、ラウリン酸ジメチルスズ5滴を
加え、さらにクルードMDI20gを加えて重合反応を
行い、塊状物を得た。このものの引張り弾性率は、30
 MPaであった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)セルロース系物質、ヘミセルロース系物質及びリ
    グニン系物質の中から選ばれる少なくとも1種をハード
    セグメントとして含むポリウレタン。
  2. (2)該ポリウレタンがさらにソフトセグメントとして
    ポリオール化合物を含むポリウレタン。
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