JPH01286909A - 安定化赤リンおよびその製造法 - Google Patents

安定化赤リンおよびその製造法

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JPH01286909A
JPH01286909A JP63113632A JP11363288A JPH01286909A JP H01286909 A JPH01286909 A JP H01286909A JP 63113632 A JP63113632 A JP 63113632A JP 11363288 A JP11363288 A JP 11363288A JP H01286909 A JPH01286909 A JP H01286909A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、赤リンの粒子表面にチタン−コバルト化合物
および有機樹脂の沈積被覆を施した安定化赤リンおよび
その製造法に関する。
、本発明にかかる安定化赤リンは、特に合成樹脂の難燃
剤として有用であり、樹脂、塗料あるいは接着剤の分野
に利用することができる。
[従来の技術] 従来、赤リンが合成樹脂に対しすぐれた難燃効果を付与
することは周知のことであり、実際にも難燃剤として使
用されている。
しかしながら、赤リンはそのまま使用する場合、水分と
反応してホスフィンガスの発生を伴う加水分解反応な生
ぜしめるので、従来より赤リンを有機又は無機の材料に
より被覆して改質赤リンとして使用しており、数多くの
赤リン改質が提案されている。
例えば、硫酸アルミニウムと炭酸水素ナトリウムを用い
て赤リン表面上に水酸化アルミニウムを沈積させる方法
[グメリン著「ハンドブラフ デル アノルガニシェン
 ケミエ」8版(1964年)“ホスホラス”B部、8
3頁(Gmelin、 ’Handbuchder a
norganischen ChesieJ8th  
Edtion(1964)、VOI Phosphor
us、 Parts B、Page 83) ]が報告
されている。
しかしながら、この赤リンの改質方法は、赤リンの完全
な安定化のためには大量の水酸化アルミニウムを被覆し
なければならないため、赤リン難燃剤としての効果を低
めるばかりか、用途によっては悪影響を与えることがあ
る。
また、赤リンの改質方法の他の例として、水酸化アルミ
ニウムと亜鉛又はマグネシウムの水酸化物を複合して被
覆する方法(米国特許第2635953号明細書)、熱
硬化性樹脂で被覆した改質赤リン(特開昭51−105
996号公報)、赤リン表面を金属リン化物化した後に
熱硬化性樹脂で被覆した改質赤リン(特開昭52−12
5489号公報)、赤リン表面をチタンの水利酸化物に
より被覆した改質赤リン(米国特許第4421782号
明細書)、あるいは赤リン表面をチタンの水和酸化物に
より被覆した上。
更に熱硬化性樹脂て被覆した改質赤リン(特開昭60−
141609号公報)等が提案されている。
[発明が解決しようとする課題] 前述のとおり、赤リンの改質による安定化は数多くの提
案かなされているが、いずれも一長一短があり、尚いく
つかの重要な問題かある。特に赤リンは、水分の存在で
加水分解され易くホスフィンガスの発生を伴い、極〈少
量であっても有臭有毒であるため、このガスの発生を完
全に抑制することは極めて困難であった。
このため発生したホスフィンガスをホスフィンガスと親
和性の高い金属、例えば銅、ニッケル等の重金属を共存
させる事により抑制しようとする提案がなされているが
、重金属の多くは赤リンの加水分解を促進させる欠点が
あるため、耐湿性を低下させてホスフィンガスの発生を
促す結果となる。
また、前記特開昭52−125489号公報による改質
赤リンは、いわゆるガルバニック法によるめっき皮膜の
一種と考えることができるが、極く薄くしかも不完全な
金属リン化物皮膜である。
本発明は、赤リンの分解に伴うホスフィンガスの発生を
実質的に完全に抑制すべく、種々の安定化方法を探索し
て鋭意研究を行ってきたところ、赤リン粒子にチタン−
コバルト系複合水和酸化物および有機樹脂の皮膜を施し
たところ、驚くべきことに安定な赤リン粉末が得られる
ことを知見し本発明を完成した。
[課題を解決するための手段]および[作用〕すなわち
1本発明は、赤リンの粒子表面にチタン−コバルト系複
合水利酸化物および有機樹脂を沈積被覆してなることを
特徴とする安定化赤リン、およびチタニウム塩とコバル
ト塩との混合塩水溶液中に分散させた赤リンの水性懸濁
体にアルカリ剤を添加し中和して生成するチタン−コバ
ルト系複合水利酸化物の微細な沈殿を赤リンの粒子表面
に沈積処理すると同時に又は次いで有機樹脂を被覆処理
することを特徴とする安定化赤リンの製造法に係るもの
である。
以下1本発明の詳細な説明する。
本発明における赤リンの粒子は、大きくとも100、−
以下、好ましくは44棒層以下にあり、かつ平均粒子径
としては5〜30終■、好ましくは10〜20終飄−の
範囲のものが好適である。また、微粉末は、粒子の表面
積を大きくし、又不安定になり易いので約1終1以下の
粒径のものは出来るだけカットしたものがよい。
したがって1本発明における赤リンの粒子は、実質的に
粒径l〜1004mの範囲にあるものか好ましく、また
前記範囲以外の粒径の粒子が含有されていても、粒径1
=■以下および100μ■以上のものの含有量が5重量
%以下のものが望ましい。
尚、粒径および平均粒子径は篩分法またはコールタ−カ
ウンター法により測定された値を示す。
本発明に係る安定化赤リンは、前記赤リン粒子の表面に
チタンとコバルトの可溶性塩の加水分解生成物であるチ
タン−コバルト系複合水利酸化物および有機樹脂を沈積
被覆してなるものである。
この安定化赤リンの具体的な形態としては、赤リンの粒
子表面にチタン−コバルト系複合水利酸化物の沈積被覆
層を形成し、その上に有機樹脂層を形成してなる二層構
造からなる被覆層を形成したもの、または赤リンの粒子
表面にチタン−コバルト系複合水和酸化物と有機樹脂と
の配合物を沈積被覆してなる単一層からなる被覆層を形
成したものが挙げられる。
前記チタン−コバルト系複合水利酸化物の沈積物はTi
O,”nHzO、Co−nH,0と思われるが、共沈物
であることから、これらの単なる混合物ではないものと
推定される。
また、チタン−コバルト系複合水利酸化物の赤リン粒子
への沈積被覆量は、安定化赤リンの用途等により異なる
けれども、多くの場合赤リン粒子に対し全重量当りTi
+Coとして0.5〜15重量%、かつCoが0.05
重量%以上、好ましくは1〜6重量%、かつCoが0.
2重量%以上の範囲にあることが望ましい、この理由は
、0.5重量%未満では、ホスフィンガスの抑制か不完
全であり、15重量%をこえると実用的な見地からみて
不適当である。
また、チタン−コバルト系複合水利酸化物中におけるコ
バルトの含有量は、赤リン粒子に対しCoとして0.0
5重量%以上であることが好ましい。
この理由は、0.05重量%未満では、ホスフィンガス
の抑制か不完全となるためである。
次に、有機樹脂は熱硬化性樹脂が用いられ、その具体例
を示すと、フェノール樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹
脂、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂
、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂等が挙
げられる。
また、有機樹脂の赤リンの粒子表面への沈積被覆量は、
有機樹脂の種類および用途により異なるが、多くの場合
赤リン粒子に対し全重量当り。
口、l〜15重量%、好ましくは1〜5重量%が望まし
い、この理由は、0.1重量%未満では、有機樹脂の被
覆量が少ないために赤リンの粒子表面を十分に被覆する
ことができず、 15重量%をこえると作用効果が飽和
し経済的見地より実用的でなく不適当である。
前記有機樹脂の沈積被覆量は、被覆して得られる安定化
赤リンが赤リンの粒子表面にチタン−コバルト系複合水
和酸化物の沈積被覆層と有機樹脂層とからなる二層構造
からなる場合には有機樹脂層の形成に用いられるものを
、或いは単一層からなる被覆層の場合にはチタン−コバ
ルト系複合水利酸化物と有機樹脂との配合物に含有され
るものを示す。
本発明にかかる安定化赤リンは、顕微鏡観察により、沈
積被覆か粒子表面に形成されていることを確認でき、原
体の赤リンと比較して容易に識別することかできる。
本発明にかかる安定化赤リンは、はぼ完全にホスフィン
ガスの発生を抑制した改質、安定化された赤リンである
が、その抑制機構の詳細については不明である。
また1本発明にかかる安定化赤リンは、主としてチタン
−コバルトの組み合わせによりホスフィンガスの発生が
抑制され、有機樹脂はその皮膜の機械的強度を増加させ
るなど補足的作用を行なうものと推定されるが、チタン
−コバルトの組み合わせが何故に良好な結果を示すのか
については明らかではない、この組み合わせは数多くの
実験の結果見出されたものであり、他の元素と組み合わ
せた場合では到達できない特異な効果が、チタン−コバ
ルトの組み合わせにおいては得ることができる。
次に、本発明に係る安定化赤リンを製造する方法を説明
する。
まず、第一の方法として、チタニウム塩とコバルト塩と
の混合塩水溶液に赤リンを分散させ、得られた赤リンの
水性懸濁体に攪拌しながらアルカリ剤を添加して中和し
、pH6,5〜8.5に調整する。中和後、さらに攪拌
しながら加熱し、生成するチタン−コバルト系複合水和
酸化物の微細な沈殿を赤リンの粒子表面に沈積処理した
後、分離、洗浄を行ないチタン−コバルト被覆赤リンス
ラリ−な得る。このチタン−コバルト被覆赤リンスラリ
−に液状の有機樹脂を添加し、必要に応じpHを調整し
た後、攪拌下で加熱して有機樹脂を硬化せしめて赤リン
粒子表面に有機樹脂層を形成した後、分離、回収するこ
とにより工業的に有利に均質で安定な安定化赤リンを製
造することができる。
本発明において、赤リンの水性懸濁体は、重量比で、赤
リンの少なくとも2倍量以上、好ましくは5〜IO倍量
の水に所定量のチタニウム塩およびコバルト塩を溶解し
た混合塩水溶液に、攪拌下で赤リン粒子を添加して調製
することにより得ることができる。この場合、混合塩水
溶液の水量が赤リンの2倍量未満では、赤リン濃度が高
くなり過ぎるために攪拌が不可能となる。
また、赤リンの水性懸濁体の他の調製方法として、前記
とは反対に、あらかじめ赤リンを水に分散して調製した
赤リンスラリ−に、チタニウム塩およびコバルト塩の混
合塩水溶液を添加するか。
或いは所定のチタニウム塩およびコバルト塩の結晶を添
加して溶解することにより水性懸濁体を得ることがてき
る。但し、赤リンのアルカリスラリーにチタニウム塩お
よびコバルト塩の混合塩の水溶液または結晶を添加する
と赤リンの加水分解が行なわれる危険性があるので避け
た方かよい。
また、混合塩水溶液の調製に用いられるチタニウム塩お
よびコバルト塩は、水溶性のチタニウムおよびコバルト
の塩であれば特に限定することなく使用することができ
るが、それ等の中で特に硫酸塩、塩酸塩又は硝酸塩から
選ばれた少なくとも1種以上が好ましい。
チタニウム塩およびコバルト塩の混合塩水溶液の濃度は
、特に限定することはないが、冬場の室温における溶解
度以下であればよい。
赤リンの水性懸濁体の調製に使用する装置としては、赤
リン粒子を均質に分散させるものであれば如何なるもの
でも用いることができるが、具体的には適宜所望の手段
、例えば、通常攪拌から高速攪拌、あるいはコロイドミ
ルまたはホモジナイザーの如きセン断分散装置等を用い
、赤リンの粒子のアグロメレートをできるだけ除去した
一次粒子に近い分散状態の懸濁体を調製することが望ま
しい。
また、赤リン粒子を分散させるに際し、例えば界面活性
剤やヘキサメタリン酸ソーダ等の分散剤を、必要に応じ
て、被覆条件を損なわない程度に少量用いることができ
る。
赤リンの水性懸濁体中の赤リンの濃度は、特に限定する
理由はないが、多くの場合SOg!R〜500g/R、
好ましくは70g/i’〜300g/i’の範囲が望ま
しく、50g/i’未満ではスラリー濃度が低く沈積被
覆濃度が低下するので処理容量が大となるために経済的
でなく、また500g/i’をこえると赤リン粒子の分
散性が悪くなるので好ましくない。
また、この水性懸濁体中の赤リンの粒子を沈積被覆する
に当り、沈積処理を効果的に実施するために昇温するが
、水性懸濁体の温度を沈積処理前に予め調節しておき、
その後にアルカリ剤を添加して沈積処理を行っても韮し
支えはない。
アルカリ剤としてはアンモニアガス、アンモニア水、苛
性ソーダ、苛性カリ、NaHCO3,Na2GO3、K
tCOx、に)IGO,、Ca(OH)2等の無機アル
カリ剤、またはエタノールアミン等の有機アルカリ剤か
ら選ばれた少なくとも1種以上のものが用いられるが、
副生物の洗浄除去が容易なアンモニアガス、アンモニア
水が好ましい。
中和の終点pHとしては、沈積処理終了時に液中にコバ
ルト及びチタンイオンの残存の少ないpHな設定する必
要がある。このpHは使用するチタン塩、コバルト塩の
組み合わせにより異なるが、沈端処理終了後の液性とし
て、6〜8、好ましくは7.0±0.5の範囲に入るこ
とが被覆を完全に行うために望ましい、また、加熱によ
りp)Iはl −1,5下がるので、加熱前にpHを調
整する場合には。
6.5〜8.5、好ましくは8.0±0.5の液性とす
る。
この際、赤リンはアルカリ性において加水分解しやすい
ためにpHは9をこえない方がよい。
赤リンの水性懸濁体にアルカリ剤を添加すると、速やか
に沈積反応が始まるが、その際液濃度と共に添加速度が
反応に直接的に影響し、また、これらの要素は赤リンの
物性、特に表面特性にも著しく関係するのでこれらの要
素を十分に考慮した上で、沈積皮膜のむらの生じないよ
うアルカリ剤の添加速度を設定して、制御して添加する
ことが必要である。多くの場合体々に定量的に添加する
方がよい。
この様な攪拌下における中和にともなって常温或いは加
熱のいずれの場合でも、チタン−コバルト系複合水和酸
化物の微細な沈殿が赤リンの粒子表面に沈積し、均一か
つ強固な沈積皮膜が形成されてゆく、この際、液中のチ
タニウム塩とコバルト塩の存在量に応じて沈積皮膜の膜
厚が変わるので、これを前記の被覆量になるような範囲
において調節することにより各種の用途に適応した被覆
を設定することができる。
なお、沈積する際のスラリー温度は、好ましくは60℃
以上で、さらに好ましくは80〜90℃の範囲が望まし
い。
沈積処理の終了後は、常法により母液を分離して、チタ
ン−コバルト系複合水和酸化物を沈積被覆した赤リンを
濾過し、更に要すれば水洗した後、水に分散してチタン
−コバルト被覆赤リンスラリ−な得る。
次いで、得られたチタン−コバルト被覆赤リンスラリ−
に液状の有機樹脂、主として熱硬化性樹脂を前記の被覆
量の範囲になるような量をもって添加し、必要に応じp
Hを調整した後、攪拌下で加熱して有機樹脂を硬化せし
めて赤リン粒子表面に有機樹脂層を形成する。
この様にして、有機樹脂の皮膜を赤リン粒子表面に被覆
した後、常法により濾過し、更に要すれば水洗した後、
分離及び加熱処理して回収する。
なお、有機被覆に際し適量のカップリング剤や界面活性
剤などの補助薬剤を使用する事は差支えなく、多くの場
合好ましい結果を与える。
次に、第二の方法として、赤リンの粒子表面にチタン−
コバルト系複合水利酸化物と有機樹脂との配合物を沈積
被覆してなる単一層からなる沈積被覆層を形成した安定
化赤リンの製造法について説明する。
この方法は、チタニウム塩とコバルト塩との混合塩水溶
液に液状の有機樹脂を添加し均一に混合した後、赤リン
を均一に分散させ、得られた赤リンの水性懸濁体に攪拌
しながらアルカリ剤を添加して中和し、 pH6,5〜
8.5に調整する。中和後、さらに攪拌しながら加熱し
、生成するチタン−コバルト系複合水利酸化物の微細な
沈殿と有機樹脂とを同時に赤リンの粒子表面に沈積処理
した後、分離、回収することにより工業的に有利に均質
で安定な安定化赤リンを製造することができる。
しかし、この製造法は、前記の第一の方法と同様の赤リ
ン被覆物を得る事が出来るが、副生ずる塩化アンモニウ
ムなどの不純物が皮膜内に残る事があるので用途が限定
される。
[実施例] 以下、実施例を示し本発明をさらに具体的に説明する。
実施例1 四塩化チタン溶液(昭和電工■製、Tiとして8.5 
wt%) 2.94g  (赤リンに対しTiとして5
wt%)と、硫酸コバルト(試薬、関東化学社製、C0
5Q4−7H,Q) O,073g (赤リンに対しC
oとして0.3wt%)を水50gに溶解した。
これに予め水洗した赤リン(粒径3〜44Bm、平均粒
子径15$Ll) 5gを添加し、攪拌しながら3wt
%NI1.OH溶液を添加しpHを7.0に調整した。
次いで、加熱して温度を90℃とし2時間、加熱攪拌を
つづけた後、濾過してか滓を脱イオン水て洗浄後、水5
0gに投入しチタン−コバルト被覆赤リンスラリ−とし
た。
このスラリーにフェノール樹脂(群栄化学製。
レヂトップPL−2771) 0.5gを加え、95℃
で1時間加熱攪拌後、濾過、水洗し、減圧乾燥(130
℃15時間)し安定化赤リン5.6gを得た。得られた
安定化赤リンの試験結果は第1表に示す通りであった。
実施例2 実施例1と同様に操作してチタン−コバルト被覆赤リン
スラリ−を得た。
このスラリーにエポキシ樹脂(シェル油化エポキシ製、
エピコート801 ) 0.6g、硬化剤(ヘンケル白
水製、パーサミド−150) 0.01g及び界面活性
剤(三洋化成製、イオネットS−20) 0.6gを加
え5豐t%リン酸でpH5とした。
60℃に加熱して、2時間経過後炉別し、水洗後、 1
10℃の減圧乾燥を16時間行ない安定化赤リン5.5
gを得た。得られた安定化赤リンの試験結果は第1表に
示す通りであった。
実施例3 実施例1と同様に操作してチタン−コバルト被覆赤リン
スラリ−な得た。
このスラリーに5背t%リン酸を加えp)+3とした後
、メラミン樹脂エマルジョン(大日本インキ化学製、ウ
ォータ・ゾルS−695) 0.15gを加え、攪拌し
なから95℃に加熱し1時間反応させた。反応中、液性
は5wt%リン酸を添加しpH3に保った。
反応終了後、炉別し、水洗後、100″Cの減圧乾燥を
16時間行ない安定化赤リン5.5gを得た。得られた
安定化赤リンの試験結果は第1表に示す通りであった。
実施例4 実施例1と同様に操作してチタン−コバルト被覆赤リン
スラリ−を得た。
このスラリーに5豐t%リン酸を加えpH3に調節した
後、尿素−ホルムアルデヒド樹脂エマルジョン(昭和高
分子製、ポリフィックスUC−30M)0.15gを加
え、攪拌しなから95℃に加熱し1時間反応させた0反
応中、液性は5wt%リン酸を添加しp]13に保った
反応終了後、rp別し、水洗後、100℃の減圧乾燥を
16時間行ない安定化赤リン5.5gを得た。得られた
安定化赤リンの試験結果は第1表に示す通りであった。
実施例5 硫酸第二チタン溶液(試薬Ti(SO,)、として24
.0wt%のもの、関東化学社製)5.2g(赤リンに
対しTiとして5wt%)と硫酸コバルト(試薬、関東
化学社製) 0.073g (赤リンに対しGOとして
0.3 wt%)及びフェノール樹脂(群栄化学製、レ
ヂトップPL−2771) 0.5gを50gの水に溶
解した。
これに、予め水洗し真空乾燥(100℃’) L/た粒
径3〜44gmで、平均粒子径20終■の赤リン粉末を
5g添加し、攪拌しながら5wt%のアンモニア水溶液
を添加し、pHを7.5に調整した。
次いで、攪拌しながら加熱し、温度を95℃とし、2時
間加熱攪拌をつづけた。この時の最終pHは6.8であ
った。冷却後、炉別した。v1滓を脱イオン水て炉液の
電気伝導度が10g5/cm以下を示すまで洗浄した後
、濾過、水洗し、130℃の減圧乾燥器中で5時間乾燥
して安定化赤リン6.2gを得た。得られた安定化赤リ
ンの試験結果は第1表に示す通りであった。
比較例1 実施例1と同様に操作してチタン−コバルト被覆赤リン
スラリ−な得た。
このスラリーを炉別し、減圧乾燥(130℃15時間)
し安定化赤リン5.5gを得た。得られた安定化赤リン
の試験結果は第1表に示す通りであった。
比較例2 予め水洗した赤リン(粒径3〜4414m、平均粒子径
tS=鳳)5gを水50gに懸濁させ赤リンスラリ−を
調整した。これに、フェノール樹脂(群栄化学製、レヂ
トップPL−2771) Igを加え、95℃で1時間
加熱攪拌後、濾過、水洗し、減圧乾燥(13゜℃15時
間)し安定化赤リン5.5gを得た。得られた安定化赤
リンの試験結果は第1表に示す通りであった。
Oホスフィ2発生量の測定 温度30℃、相対湿度83%の恒温恒湿器中に48時間
保存した試料を0.5g採取し、N2ガス中で加熱(1
50℃、3時間)する。
発生したPH3量をガスクロマトグラフにより測定し、
サンプルIg当りの発生PI(ユ量(pg)に換算した
0安定化赤リンの被覆の耐熱水試験 還流冷却器付の三角フラスコに、上記の第1表に示す各
実施例および比較例で得られた安定化赤リンのサンプル
1gと水180m、gを入れ、煮沸状態で8時間加熱し
た。その上澄液の加熱前、および加熱後のpHおよび電
気伝導度を測定する。
[発明の効果] 以上説明した様に1本発明の安定化赤リンは従来者えら
れなかった耐熱分解性、耐加水分解性を示すことが見出
された。このチタン−コバルト複合被覆および有機樹脂
の被覆により赤リンの水分の存在下及び高温下での加水
分解反応はほぼ完全に抑制されるので、各種合成樹脂の
難燃剤として極めて有用なものとすることができる。
代理人  渡  辺  徳  廣

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)赤リンの粒子表面にチタン−コバルト系複合水和
    酸化物および有機樹脂を沈積被覆してなることを特徴と
    する安定化赤リン。
  2. (2)赤リンの粒子表面にチタン−コバルト系複合水和
    酸化物の沈積被覆層を形成し、その上に有機樹脂層を形
    成してなる請求項1記載の安定化赤リン。
  3. (3)赤リンの粒子表面にチタン−コバルト系複合水和
    酸化物と有機樹脂からなる沈積被覆層を形成してなる請
    求項1記載の安定化赤リン。
  4. (4)赤リンの粒子表面への沈積被覆量が、赤リン粒子
    に対し全重量当り、チタン−コバルト系複合水和酸化物
    量がTi+Coとして0.5〜15重量%、かつCoが
    0.05重量%以上および、有機樹脂量が0.1〜15
    重量%である請求項1、2または3記載の安定化赤リン
  5. (5)チタニウム塩とコバルト塩との混合塩水溶液中に
    分散させた赤リンの水性懸濁体にアルカリ剤を添加し中
    和して生成するチタン−コバルト系複合水和酸化物の微
    細な沈殿を赤リンの粒子表面に沈積処理すると同時に又
    は次いで有機樹脂を被覆処理することを特徴とする安定
    化赤リンの製造法。
  6. (6)赤リンの粒子表面へのチタン−コバルト系複合水
    和酸化物の沈積処理は、反応系の最終pHが6〜8で、
    かつ温度60℃以上で行う請求項5記載の安定化赤リン
    の製造法。
JP63113632A 1988-05-12 1988-05-12 安定化赤リンおよびその製造法 Granted JPH01286909A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5810914A (en) * 1996-03-08 1998-09-22 Tosoh Corporation Flame-retardant engineering plastic composition
CN100425305C (zh) * 2002-09-30 2008-10-15 日本化学工业株式会社 含有赤磷粒子的浆料的制造方法及稳定化赤磷的制造方法

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