JPH0128205B2 - - Google Patents

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JPH0128205B2
JPH0128205B2 JP58049570A JP4957083A JPH0128205B2 JP H0128205 B2 JPH0128205 B2 JP H0128205B2 JP 58049570 A JP58049570 A JP 58049570A JP 4957083 A JP4957083 A JP 4957083A JP H0128205 B2 JPH0128205 B2 JP H0128205B2
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JP
Japan
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valve
load
intake
engine
tappet
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JP58049570A
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JPS59188014A (ja
Inventor
Hiroyuki Oda
Toshiharu Masuda
Yasuyuki Morita
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP58049570A priority Critical patent/JPS59188014A/ja
Priority to DE19843410371 priority patent/DE3410371A1/de
Priority to US06/592,423 priority patent/US4580533A/en
Publication of JPS59188014A publication Critical patent/JPS59188014A/ja
Publication of JPH0128205B2 publication Critical patent/JPH0128205B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/34Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
    • F01L1/344Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、タペツトを嵌装した回転体をカムシ
ヤフトのまわりに揺動させることによつて、バル
ブタイミングを制御するエンジンのバルブタイミ
ング制御装置に関する。
(従来技術の問題点) 一般に、エンジンの吸、排気弁の開放タイミン
グは、エンジンの運転状態に応じて変えることが
好ましい。たとえば、エンジンの高負荷運転のた
めには、吸気弁の開弁時間を長くして充填効率を
高めることが高出力を得る上で必要になるが、吸
気弁の開弁時間を長くすることは、高負荷低回転
運転時に吸気の吹き返しの問題を生ずる。したが
つて、吸気弁の開弁時間はエンジン負荷だけでな
くエンジン回転数に対応して考慮する必要があ
る。また、吸、排気弁のオーバーラツプ期間は吸
気中の残留既燃ガス量に影響を持つものである
が、エンジンの低負荷運転時には、このオーバー
ラツプ期間をできるだけ短かくして残留既燃ガス
量を減少させることが、燃焼の安定性を得る上で
好ましく、その結果、アイドリング回転数を低く
でき、燃料経済性の向上、排気中の未燃焼有害成
分の減少といつた有利な結果を得ることができ
る。しかし、オーバーラツプ期間を短かくするこ
とは、吸気弁の開弁時間を短かくすることにな
り、高負荷運転時の充填量不足を招来するもので
あり、また高速高負運転時には吸気流の慣性が大
きくなり充填効率が高まるので、オーバーラツプ
期間を大きくしても特に悪影響は生じず、むしろ
高出力を得る目的で充填量を増加させるためには
オーバーラツプ期間は大きい方が良い。
(従来の解決手段) エンジンの開弁時期をエンジン運転状態に応じ
て可変制御することは、従来から公知である。た
とえば、特公昭52−35819号公報には、エンジン
の出力軸とカム軸との間に遠心ガバナにより制御
される遊星歯車機構を介在させ、エンジン回転数
に応じてエンジン出力軸とカム軸との間に位相変
化を生じさせるようにした構造が開示されてい
る。また、この他にも、軸方向に形状の変化する
カムをカム軸に形成し、該カム軸をエンジン運転
条件に応じて軸方向に移動させ、開弁時期を変え
るようにした構造も知られている。しかし、この
種従来の開弁時期制御装置は、いずれも構造が複
雑であり、前者すなわち特公昭52−35819号に開
示された構造では、エンジン回転数に応じてしか
開弁時期の制御を行ない得ない、という制約があ
り、また後者の構造では、カム軸を軸方向に動か
すものであるから作動の応答性および信頼性に欠
ける、という問題がある。
(本出願人による未公開の先願) このような事情に鑑み、本出願人は先に特願昭
57−175578号により、エンジンの動力系におい
て、バルブタイミングを可変制御するバルブタイ
ミング制御装置として、タペツトを摺動自在に収
容した嵌装孔を備えた回動部材をカムシヤフトま
わりに回転自在なように支持し、運転状態の変化
に応じて回動部材をカムシヤフトのまわりに回動
させたとき、カムがタペツトに力を与え始める点
の位相が変化するようにして、バルブタイミング
を変更することを提案した。
この装置は構造的に簡単であり、確実な作動が
期待できるものではあるが、カムに対してタペツ
トを円周方向にずらすことによつて、バルブタイ
ミングを変化させるものであるため、タペツトの
摺動方向と、バルブステムの運動方向とが一致し
なくなる場合が必然的に生じ、この場合には、タ
ペツトの押圧面とバルブステムとの間にすべりが
生じるので、バルブステムとタペツトの間の係合
面の摩耗が問題となる。
(本発明の目的) 従つて、本発明の目的は、上記タペツトとバル
ブステムのすべりが不可避的に生じる形式のバル
ブタイミング制御装置において、バルブステムの
摩耗を極力少くすることができるバルブタイミン
グ制御装置を提供することである。
(本発明の構成) 本発明のエンジンのバルブタイミング制御装置
は、カムシヤフトのカム面から力を受ける受圧部
と上記カム面からの力をバルブステムへ伝達する
押圧部とを有するタペツトと、該タペツトを摺動
自在に嵌装する嵌装孔を有しカムシヤフトのまわ
りに回動自在に支持された回動部材と、この回動
部材をエンジンの運転状態に応じて回動させる操
作装置とからなるエンジンのバルブタイミング制
御装置であつて、前記操作装置はエンジンの少く
とも高負荷高回転時にタペツトの摺動方向とバル
ブの運動方向とが一致する基準位置に前記回動部
材を保持し、低速回転時に前記回動部材を前記基
準位置から回動させる手段を有し、この回動によ
り低速回転時と高速回転時との間でバルブタイミ
ングが変えられるようになつていることを特徴と
するものである。
(本発明の作用及び効果) バルブステムとタペツトの間の係合面の摩耗
は、主としてタペツトと該バルブステムとの間の
すべりによつて生じる。そして、摺動面の摩耗量
は、該摺動面における圧力と摺動速度により影響
される。従つて、バルブステムおよびタペツトの
摩耗を少くするには、両者間の接触圧力Pと摺動
速度Vとの積であるPV値を減少させれば良い。
すなわち、上記すべりは、タペツトの摺動方向と
バルブの運動方向とが一致する基準位置以外での
バルブ作動において、生じるので、基準位置以外
でのPV値を小さくするように構成すれば良い。
本発明によれば、バルブ作動速度の高い高速回転
時に上記基準位置になるように回動部材の位置を
設定している。従つて、バルブ速度が高い高速回
転時においてすべりは生じず、回動部材が回動さ
せられる低回転時にはバルブが小さいので、PV
値を減少させることができ、バルブステムの摩耗
を少なくすることができる。これにより、装置の
寿命を長くすることができる。
(実施例の説明) 以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に
説明する。
(第1実施例の説明) 第1図および第2図は、1つの気筒に対して低
負荷用および高負荷用の各1対の吸気ポート、排
気ポートが設けられたデユアルインダクシヨン方
式の4気筒エンジンに本発明を適用した実施例を
示す。エンジン本体1には、その中心線lに沿つ
て直列状に第1〜第4気筒2a〜2dが形成され
ており、各気筒2a〜2dには各々、低負荷用お
よび高負荷用の1対の吸気ポート3a,3bと、
第1および第2の1対の排気ポート4a,4bと
がそれぞれ気筒列方向と略平行な方向に並列して
開口するように設けられている。第1気筒2aと
第2気筒2bの各高負荷用吸気ポート3b,3b
同士、および各第2排気ポート4b,4b同士は
それぞれ互いに背中合せ状態に隣接するように配
置され、同様に第3気筒2cと第4気筒2dの各
高負荷用吸気ポート3b,3b同士、および各第
2排気ポート4b,4b同士も互いに隣接するよ
うに配置されている。
各気筒2a〜2dの低負荷用および高負荷用吸
気ポート3a,3bの気筒への開口部には該各吸
気ポート3a,3bをそれぞれ所定のタイミング
で開閉する低負荷用および高負荷用の吸気弁5
a,5bが配設されており、一方各気筒2a〜2
dの第1および第2排気ポート4a,4bの気筒
への開口部には該各排気ポート4a,4bをそれ
ぞれ所定のタイミングで開閉する第1および第2
の排気弁6a,6bが配設されている。また、各
気筒2a〜2dの高負荷用吸気ポート3bに接続
される吸気マニホールドの高負荷用吸気通路7b
には、エンジンの高負荷運転時に開かれる開閉弁
7が配設されており、エンジンの低負荷運転時に
は低負荷用吸気通路7aに連通する低負荷用吸気
ポート3aのみから各気筒2a〜2dに吸気を供
給する一方、エンジンの高負荷運転時には低負荷
用および高負荷用吸気ポート3a,3bの両方か
ら吸気を供給するようにしている。一方、各気筒
2a〜2dの第1、第2排気ポート4a,4bは
それぞれ、第1、第2排気通路7c,7dに連通
されている。
エンジン本体1上部には、各気筒2a〜2dに
おける低負荷用および高負荷用吸気弁5a,5b
を開閉制御する吸気側動弁機構8aと、第1およ
び第2排気弁6a,6bを開閉制御する排気側動
弁機構8bとが設けられている。
吸気側動弁機構8aは、エンジン本体1の吸気
側にエンジン本体中心線lと平行に配されタイミ
ングベルト110を介してエンジンのクランクシ
ヤフト(図示せず)によつて回転駆動される吸気
側カムシヤフト9を有し、該吸気側カムシヤフト
9には各気筒2a〜2dの低負荷用および高負荷
用吸気弁5a,5bに対応するカム面9a,9b
が同形状に形成され、この吸気側カムシヤフト9
の回転により低負荷用吸気弁5aと高負荷用吸気
弁5bが開閉されるようになつている。一方排気
側動弁機構8bは、エンジン本体1の排気側にエ
ンジン本体中心線lと平行に配され同じくタイミ
ングベルト110により回動駆動される排気側カ
ムシヤフト10を有し、該排気側カムシヤフト1
0には各気筒2a〜2dの第1、第2排気弁6
a,6bに対応するカム面10a,10bが同形
状に形成され、この排気側カムシヤフト10の回
転により第1排気弁6aと第2排気弁6bが開閉
されるようになつている。
上記吸気側動弁機構8aには、第1気筒2aと
第2気筒2bの互いに隣接する両高負荷用吸気弁
5b,5bおよび第3気筒2cと第4気筒2dの
互いに隣接する両高負荷用吸気弁5b,5bのバ
ルブタイミングをそれぞれ可変制御する、本発明
に係る2つの第1可変機構11,11が設けられ
ており、また排気側動弁機構8bにも、互いに隣
接する第1、第2気筒2a,2bの第2排気弁6
b,6bと、第3、第4気筒2c,2dの第2排
気弁6b,6bのバルブタイミングをそれぞれ可
変制御する、本発明に係る2つの第2可変機構1
2,12が設けられている。
これら第1および第2可変機構11,12は、
第3図に拡大図示するように同じ構成によつてな
る。
すなわち、第1可変機構11は、カム9bとバ
ルブステム5sとの間に介在する油圧タペツト
(以下、「タペツト」と略記する。)13と、該タ
ペツトが摺動自在に嵌装保持される嵌装孔14a
を有するとともに、上記エンジン本体1の円弧状
面1aに対応して円弧状に形成された下面14b
を有し、上記吸気側カムシヤフト9に対して回動
自在に支承されて該吸気側カムシヤフト9のまわ
りを回動しうる回動部材14と、該回動部材14
をエンジンの運転状態に応じて上記吸気側カムシ
ヤフト9の回転軸まわりに回動させる操作装置1
5とを備えてなる(第2可変機構12は第1可変
機構11の構成要素に「′」(ダツシユ)を付して
表わす)。
回動部材14は、吸気側カムシヤフト9に支承
される部分において上下に分割されており、ボル
ト16,16で一体に結合されている。操作装置
15は、エンジン本体中心線lに平行に配され2
つの第1可変機構11,11の各回動部材14,
14の上端部を連結する揺動軸17と、この揺動
軸17に対して直角に配され該揺動軸17の中央
部に係合するとともに第2図中左右方向に往復動
自在に形成された往復動軸18と、該往復動軸1
8を上記方向に往復動させ、揺動軸17を介して
回動部材14を前記のように回動させる駆動装置
19とを備えてなる。この駆動装置19には、エ
ンジンの回転数を検出する回転数センサ20が出
力する回転数信号S1と、エンジン負荷を検出する
負荷センサ21が出力する負荷信号S2が入力され
る。
第4図に示されるように、駆動装置19は、入
力信号S1,S2を処理して所定の命令信号を出力す
る制御回路50と、該制御回路50からの信号に
より駆動され、第1可変機構11をギヤ51を介
して、作動させるモータ52を備えている。回転
数センサ20からの回転数信号S1は、制御回路5
0の比較器54の正側端子に入力される。比較器
54の負側は、電源端子56に接続されており、
該負側には電源電圧Vを抵抗R1及びR2によつて
分割して得られる基準電圧E1が入力される。比
較器54は、回転数信号S1を基準電圧E1とを比
較し、信号S1の方が大きい場合には、ハイレベル
の信号を出力する。比較器54からの信号は
AND回路58に入力される。また、制御回路5
0は、比較器60を備えており、その正側には負
荷センサ21からの負荷信号S2が入力される。比
較器60の負側は、電源端子62に接続されてお
り、該負側には電源電圧を抵抗R3,R4によつて
分割して得られる基準電圧E2が入力される。比
較器60は負荷信号S2と基準電圧E2とを比較し
て負荷信号の大きいときにはハイレベルの信号を
出力する。比較器60からの信号はAND回路5
8に入力される。AND回路58は比較器54及
び60からの信号がいずれもハイレベルのとき、
ハイレベルの信号を出力する。AND回路58か
らの信号はNPN型トランジスタ62のベースに
入力される。トランジスタ62のコレクタは電源
端子64に接続されており、エミツタはモータ5
2に接続されている。トランジスタ62はAND
回路58からの出力がハイレベルのとき導通し、
モータ52が駆動して操作装置15の往復動軸1
8が作動する。これによつて回動部材14がカム
シヤフト9のまわりに回動してバルブ開閉タイミ
ングが変更される。回動部材14が回動するのは
AND回路58がハイレベルの信号を出力する場
合であり、これは、回転数が所定以上で負荷が所
定以上の高負荷高回転領域である。すなわち、運
転状態が第5図の斜線部の領域にある場合であ
る。なおこの場合の制御はON−OFF制御であ
る。また、AND回路58の出力がローレベルに
変つたときには回動部材14は適当な戻り機構に
より、回動位置から非回動位置まで戻される。
このような往復動軸18の移動により、揺動軸
17は吸気側カムシヤフト9の回転方向Xと同方
向(第2図中反時計方向)に回動し、回動部材1
4,14が吸気側カムシヤフト9を中心に上記X
方向に回動される。
高負荷用吸気弁5bは通常の吸、排気弁と同様
に、バルブガイド32に摺動自在に支承されバル
ブスプリング31によつて上方すなわち弁閉方向
に付勢されているが、吸気側カムシヤフト9が上
記X方向に回転してそのカム面9bがタペツト1
3の受圧部13aを押圧し、タペツト13が嵌挿
孔14a内を押し下げられると、上記バルブスプ
リング31の付勢力に抗して該タペツト13の押
圧部13bによつて押し下げられ、高負荷用吸気
ポート3bを開く(勿論低負荷用吸気弁5aも同
様にして開かれる)。回動部材14,14が上述
のようにX方向に回動されると、タペツト13,
13も回動部材14,14とともに移動し、吸気
側カムシヤフト9の特定角度位置に対するカム面
9b,9bとタペツト受圧部13a,13aの接
触位置が吸気側カムシヤフト9の回転方向Xに対
して変化して、各高負荷用吸気弁5b,5bのバ
ルブタイミングがずらされる。以上の動作は第2
可変機構12により、同時に第2排気バルブ6b
に対して行なわれる。
タペツト13の構造について説明すれば、タペ
ツト13はほぼ円筒形状をしており、第6図に示
すように内部は中空でボツクス状になつている。
該タペツト13は、カム面9bと当接する受圧面
を備えたほぼ円板状の受圧部13aと、カムシヤ
フトの回転軸を中心とする円弧状の曲面、あるい
は該円弧を含む球面あるいは、該円弧を含みカム
シヤフト9の方向に他の曲率を有するような3次
元的曲面を備え、バルブステムの頂部に当接して
カムからの力をバルブステムに伝達する押圧部1
3bと、嵌装孔14aの内面に摺接し、該受圧部
13aと押圧部13bを連結する円筒状の連結部
13cとを備えている。受圧部13aは下側に環
状の脚部13dを備えており、該脚部13dの外
周面と、連結部13cの内周面とが接触するよう
な状態で、受圧部13aは連結部13cに嵌合し
ている。また受圧部13aの外径と、連結部13
cの外径とは同じになつており、タペツト13は
嵌装孔14a内をなめらかに摺動する。第6図
は、タペツト13の摺動方向とバルブステム5s
の運動方向がずれている場合を示す。この状態で
はタペツト13が嵌装孔14a内を摺動すると、
バルブステム5sは押圧部13bの押圧面上をす
べりつつ上下動して吸気又は排気ポートを開閉す
る。第7図は、第6図の状態から回動部材14が
カムシヤフト9のまわりに回動してタペツト13
の摺動方向とバルブステム5sとの運動方向とが
一致する基準位置にある場合を示しており、この
状態ではバルブステム5sとタペツト13の押圧
面との間にすべりは生じない。
(第1実施例の作動) 以上の装置において、エンジン回転及び負荷が
所定値以下の運転状態ではAND回路58の出力
がローレベルであるのでモータ52は作動せず、
タペツト摺動方向とバルブ運動方向とは第6図の
ようにずれている。従つて、各気筒2a〜2dに
おける低負荷用、高負荷用吸気弁5a,5bおよ
び第1、第2排気弁6a,6bはそれぞれ吸気側
および排気側動弁機構8a,8bによつて各々所
定のバルブタイミングで開閉制御される。すなわ
ち第8図において、実線で示すように、第1およ
び第2排気弁6a,6bのバルブタイミングは共
に、ピストンの下死点付近で開いたのち上死点付
近で閉じるように制御され、また低負荷用および
高負荷用吸気弁5a,5bのバルブタイミングは
共に排気弁6a,6bとのオーバーラツプ期間を
短くしてピストン上死点付近で開いたのち下死点
付近で閉じるように制御される。また、各気筒2
a〜2dにおける高負荷用吸気通路7bは開閉弁
7の閉作動によつて閉塞されており、低負荷用吸
気ポート3aのみから吸気がなされる。
一方エンジンの高負荷低回転運転時には、高負
荷用吸気通路7bの開閉弁7が開かれ、低負荷用
吸気ポート3aに加えて高負荷用吸気ポート3b
からも吸気が行なわれるが依然としてAND回路
58の出力はローレベルでモータ52は作動せ
ず、第1および第2可変機構11,12は共に非
作動の状態に設定されており、吸、排気弁5a,
5bと6a,6bのオーバーラツプ期間が短く、
吸気の吹き返しが防止され、充填効率が高められ
る。
エンジンの回転数及び負荷が所定値を越えるよ
うなエンジンの高負荷高回転運転時にはAND回
路58の出力がハイレベルになり、第1および第
2可変機構11,12が共に作動され、第2可変
機構12の回動部材14が第7図で示す位置に回
動して、第8図仮想線で示すように、各気筒2a
〜2dにおける1対の排気弁6a,6bのうち第
2排気弁6bのバルブタイミングが遅れ側に変化
し、また1対の吸気弁5a,5bのうち高負荷用
吸気弁5bのバルブタイミングも同様に第1可変
機構11によつて遅れ側に変化するように制御さ
れる。また各気筒2a〜2dの高負荷用吸気通路
7bは開閉弁7の開作動により開かれており、前
述した高負荷低回転運転時と同様に高負荷用吸気
ポート3bからも吸気がなされる。
従つて、高負荷高回転時においてはオーバーラ
ツプ期間が長くなり、高充填効率を得ることがで
きる。本例のような、バルブタイミング制御を行
うことにより、低回転運転時には、残留既燃ガス
の量を減少させて充填効率を高め得るとともに、
燃焼の安定性を向上させることができ、高負荷高
回転時においては充填効率が高められることによ
り高出力が得られる。上述の制御において、エン
ジンの高負荷高回転時には、タペツトの摺動方向
とバルブの運動方向とが一致しているのでバルブ
ステムとタペツト押圧面との間にはすべりは生じ
ない。
従つて、バルブステムの摩耗を減少させること
ができる。なお、低回転領域では、上記すべりが
生じることとなるが、バルブ作動速度が小さいの
でバルブステム5sの摩耗は比較的小さくでき
る。
(第2実施例の説明) 上記実施例は、低負荷用と高負荷用の吸気ポー
トを有するデユアルインダクシヨン方式の4バル
ブエンジンに本発明が適用されたものであるが、
本発明はその他のエンジンに対しても勿論適用可
能である。例えば本発明は第9図に示すように、
1つの気筒102a〜102dに対して単一の吸
気ポート103と単一の排気ポート104とを有
する通常の4気筒エンジンに対しても適用でき、
この場合、互いに隣り合う第1気筒102aと第
2気筒102b、および第3気筒102cと第4
気筒102dにおいて吸気ポート103,103
(または排気ポート104,104)を隣接配置
し、動弁系のカムシヤフト中心sにおいてその吸
気弁同士(または排気弁同士)間に跨つて前述の
可変機構11,12と同様の可変機構111,1
12を配設すればよい。このようにして吸気弁の
バルブタイミングを可変とした場合にはバルブタ
イミングは第10図に示されるように設定され
る。すなわちエンジンの高負荷高回転運転時に
は、第10図仮想線で示すように吸気弁のバルブ
タイミングが遅れ側にずらされる。このように吸
気の慣性作用の大きい遅れ側に開弁期間を設定す
ることにより吸気の充填効率が向上され、出力性
能が向上する。
また前記第1図の実施例においては、各気筒2
a〜2dにおける1対の吸気ポート3a,3bお
よび1対の吸気弁5a,5bと、1対の排気ポー
ト4a,4bおよび1対の排気弁6a,6bと
を、それぞれエンジン本体1の吸気側と排気側と
に分けて中心線l方向に平行に配置し、かつ高負
荷用吸気弁5a,5b同士および第2排気弁6
b,6b同士を隣接配置したが、その他の配置構
成にしてもよいことは勿論である。しかし前記第
1図の実施例におけるような配置構成は、各カム
シヤフト9,10の軸受部30,30の配置を簡
素化し、隣り合う気筒(2aと2b、2cと2
d)間の高負荷用吸気弁5b,5b同士および第
2排気弁6b,6b同士をそれぞれ1つの可変機
構11,12で制御できるもので有利である。
(マイクロコンピユータを使用した実施例) 上記第1実施例及び第2実施例において、マイ
クロコンピユータを使用することができる。
第11図はモータを駆動させるためにマイクロ
コンピユータ70を使用した場合のブロツク図で
ある。
マイコン70は、回転数センサ20からの回転
数信号S1、負荷センサ22からの負荷信号S2及び
往復動軸18の位置を検出するポジシヨンセンサ
72からの位置信号S3を入力として所定の演算処
理を行いモータ52に対して所定の命令信号を出
力する。第12図はマイコン70の演算処理の1
例を示したフローチヤートである。マイコン70
では、まず回転数信号S1から回転数Rを演算し、
負荷信号S2からエンジン負荷Pを演算する処理が
行なわれる。マイコン70内のRAMには、回転
数Rと負荷Pと往復動軸18の目標位値Tとの関
係を表わすマツプが予め読み込まれており、上記
演算された回転数R及びエンジン負荷Pから対応
する往復動軸18の目標位置Tが読み取られる。
次にポジシヨンセンサ72からの信号S3により往
復動軸18の現在位置Psが演算される。そして
目標位置Tと現在位置Psとの偏差Dが演算され
る。偏差Dがゼロの場合にはモータ52は駆動せ
ず往復動軸18は作動しない。偏差Dが正の場合
には、モータ52が駆動し、その値に対応して往
復動軸18を、進める方向に作動させる。偏差D
が負の場合には、モータ52がその値に対応して
駆動し、往復動軸18は所定置だけ戻される。こ
の制御では、バルブ開閉タイミングを連続的に変
更することが可能である。尚上記実施例では回転
と負荷との信号によりバルブタイミングの制御を
行ているが、回転の信号だけでもよい。この場
合、高回転の時にタペツトの移動方向とバルブの
移動方向とが一致する様に制御する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明をデユアルインダクシヨン方式
の4気筒エンジンに適用した実施例を示す一部破
断平面図、第2図は第1図の実施例の縦断面図、
第3図は第1図の実施例の可変機構部分の拡大斜
視図、第4図は駆動装置の回路図、第5図はエン
ジン回転数と負荷との関係を表わすグラフ、第6
図及び第7図は第1図の実施例の可変機構のタペ
ツトまわりを示す縦断面図、第8図は第1図の実
施例における吸、排気弁のバルブタイミングを示
す説明図、第9図は本発明を通常の4気筒エンジ
ンに適用した実施例を示す概略図、第10図は第
9図の実施例における吸、排気弁のバルブタイミ
ングを示す説明図、第11図はモータを駆動する
ためにマイクロコンピユータを使用した場合の機
能ブロツク図、第12図は、マイクロコンピユー
タにおける演算処理の1例を示すフローチヤート
である。 符号の説明、5a,5b……吸気弁、5s……
バルブステム、6a,6b……排気弁、9,10
……カムシヤフト、9a,9b,10a,10b
……カム面、11……第1可変機構、12……第
2可変機構、13,13′……油圧タペツト、1
3a,13′a……タペツト受圧部、13b,1
3′b……タペツト押圧部、14,14′……回動
部材、14a,14′a……嵌挿孔、15,1
5′……操作装置、50……制御回路、70……
マイクロコンピユータ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 カムシヤフトのカム面から力を受ける受圧部
    と上記カム面からの力をバルブステムへ伝達する
    押圧部とを有するタペツトと、該タペツトを摺動
    自在に嵌装する嵌装孔を有しカムシヤフトのまわ
    りに回動自在に支持された回動部材と、この回動
    部材をエンジンの運転状態に応じて回動させる操
    作装置とからなるエンジンのバルブタイミング制
    御装置であつて、前記操作装置はエンジンの少く
    とも高負荷高回転時にタペツトの摺動方向とバル
    ブの運動方向とが一致する基準位置に前記回動部
    材を保持し、低速回転時に前記回動部材を前記基
    準位置から回動させる手段を有し、この回動によ
    り低速回転時と高速回転時との間でバルブタイミ
    ングが変えられるようになつていることを特徴と
    するエンジンのバルブタイミング制御装置。
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US06/592,423 US4580533A (en) 1983-03-24 1984-03-22 Valve mechanism having variable valve timing

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